■ 誰ですか、ワイドはゲテモノだよ…、とか言った人は?
これは北平さんという方のワイドクラックを登ってきたクライミングの報告会だ。
若いクライマーはぜひ出ましょう。
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北平友哉トークイベント
「世界最難ワイドクラック「Century Crack5.14b」とマニアックな居場所の守り方」
【イベント紹介】
今回は、日本のワイドクラック界隈を牽引するひとり、北平友哉さんをゲストスピーカーとしてお招きし、ディープな世界観を世界最難のワイドクラック「Century Crack5.14b」にトライした今年の遠征の様子を交えてお話いただきます。
2022年、初めてのCentury Crackは完登におよばず、今年の再挑戦に持ち越しされました。さて、その結果は?
また、一つのことに熱中し続けるモチベーションを維持するために、環境を整えることは不可欠ですが、世界中のワイドクラックを登りたいと語る北平さんの場合はどのようにそれを行っているのか?
北平さんの今の答えを聞きにぜひ会場にお越しください。
※ワイドクラッククライミング
手や足よりも幅の広いクラック(岩の割れ目や岩の隙間)を手足はもちろん体全体も使って登るクライミングスタイル。難易度が高く、界隈では「変態的」や「奮闘的」という言葉で形容されることも多い。じわじわとしか進まず、傷だらけでボロボロになるがそこが魅力となっている。
1回目2022年遠征の様子を映像でご覧いただけます。
「センチュリークラックへの道」
https://www.youtube.com/watch?time_continue=11...
【日時】 2024年12月11日(水曜日) 19:00ー20:30(開場18:30)
【会場】ウインクあいち 愛知産業労働センター 9階 904号室
http://www.winc-aichi.jp/access/ (名古屋駅から徒歩5分)
【定員】30名(要予約)
【参加費】1000円(税込)
※お支払いは会場で現金にてお支払いください(お釣りのないようにご用意いただけると助かります)
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こうした機会に新しいクライミングの在り方の話を聞くと、現・山岳会が持っていると思われる、古い常識がクライミングの進化を妨げている…のではないか?と思う。
クライミングに対しての感覚のズレ感を感じる。
山岳会での認知となんか違うな~と、フリークライミングを始めて以来ずっと違和感を感じている。
ワイドもそうだし、アイスクライミングもそうで、山岳会では、そんなのゲテモノだ、といつも言うんだが…アイスなんてこんな確実なクライミングないよ、ってくらい確実性が実際は高いものだよ?
クライミングの僻地の、九州では、カムを使うことすら、怖がって誰も使わない、という”常識”だった。
ところが、現実には、40年前のカットアンカーで、落ちる、というほうが、カムと同じくらいか、それ以上に危険で、非合理的な判断だと思う。
それにビレイも懐古調で、流して止めてあげるよ~とか、それっていつの時代のロープの話?って感じだった。
いくらなんでも、わざと流して止めなくていいですよ。雪上確保なら分からないでもないが、ボルトルートの岩場で?
古い常識で、エイドクライミングが、アルパインのロッククライミングだ!みたいなのもあったし…。
エイドをお断りして、なんだ怖がり!って否定されるのも、なんか違う気がした。
怖がり!と否定されているような具合なのに、クライマー界の最弱者である高齢スタートの女性クライマーである私にリード期待を寄せてきて、さらに違和感が募った。
その上、私が登りたいというルートには、誰もビレイを提供してはくれない、というわけだし…
なんか、とても、ちぐはぐな経験をしたような気がする。
なんか九州時代は、違和感ありまくりだったよなぁ。
クライミングジムも、親切の正反対で、攻撃的だったし…。
大阪では、男子は当然のように、弱者の私には親切だし、ジムでは当然のように、お客さんである私に喧嘩吹っ掛けてくるようなことはしないし…
これが、正常な姿であると思う。
平穏
です。
普通
です。 なので、普通でなかったのは、私ではなく、九州の古典的クライマーたちなのではないか?と思います。
何が原因だったのか?というと??
九州古典的クライマーが共通して持っているクライミング環境に対する劣等コンプレックス
だったのではないだろうか?
と思う。(未処理の恥の感覚)がある人が自動反応で、相手を攻撃してしまうということだったのでは?
自分より劣位だと思う人(例:私)が、自分が勝手に困難だと思い込んでいるトラッドや海外クライミングにいとも簡単に行くというと、自動的に嫉妬をしてしまったり、腹を立ててしまったり、相手を攻撃してしまったりするのではないだろうか?
…というのが、私のこれまでの分析の結果だ。
私は別に嫉妬を受けるようなズルなことは何もしていない、と思う。それどころか、自分の足で稼いできた成果で、自分が楽しむのを阻止されるなんて、たいがい迷惑をこうむった側だと思うんだけどなぁ…。
私が作ったクライマー連絡会も、私が作る前は、そもそも”なかった”んですからね…。
結局、九州では、本来、役割をしっかり担うべき人が担おうとせず、つまり、世代間交代がきちんと行われず、古い人がトップに座り続けるために、いつまでも古いクライミングの形に執着しすぎていることが、問題だったのではないか?と思う。
それは、ただ競争、ただスポ根、クライミングの多様な価値を認めず、排他的で、男性優位の特権主義に凝り固まり、楽しく皆で安全に登るというよりは、俺がどれほどかっこいいかを自己主張するために登る、みたいなことになっていたのでは?
山梨では、トップクライマーが時折、クライミング遠征の報告会を開いてくれていました。
しかし、残念ながら、それに耳を傾ける若いクライマーがほとんどいなかった…そこそこ登る人はたくさんいましたが…
それは、九州と同様に、俺なんて…みたいなメンタリティを若い男性が取り込んでしまっていたからなのではないかと思います。
俺なんて…と思うのは、心理学的な自動反応、です。たとえ、そう思ったとしても、そのあとに、でも情報だけでも聞いておけば、いつか役に立つ日が来るかもしれない…と思うことにしたら、どうでしょう?
私は、アルパインクライミングのほうは初期に、花谷康弘さんが話してくれた報告会に話を聞きに行ったり、馬目さんの報告会に話を聞きに行ったりしています。どんなトレーニングをすればよいのか?とか、何が登れるようになったら、どういうルートが可能になるのか?とか、どういう技術がどういう場面で必要なのか?ということを知ることができます。
同じ難易度、同じ体力度でやらなくても、その人の今の体力に合った難度で、本格的な山行、というのは、作り出すことはできます。
例えば、同じ岩場に行くので、尾根を一つ読んで、尾根伝いに行けば読図の山となり、ただ登山道を辿るのは別の冒険を作ることができ、その分、学びも深いです。
私が推進したいのは、そのような
クリエイティビティがある山
です。
この北平さんのようなチャレンジを聞くことで、自分のクライミングにどんな要素を取り入れることができるか?そこにクリエイテイビティを発揮しましょう。
いつまでも、10年一日のようなことをしていては…。
10年一日どころか、日本国は他国と比べて後退しています。