2024/11/25

【スーパーアルパイン】客観的なレベル判断を自分で!情弱から抜けよう!

 ■ 情弱:山岳会が教えているアルパインと現代のアルパインの溝を埋めましょう

20代でフリークライミングできた場所が登れなくなる(=フリーで登れなくなる)のは、老いるという動物である人間の定め。

現代の山岳会は高齢化のため、昔フリーで登れたところも、70代、80代ともなれば、当然フリーでは登れず、新人教育は、エイドクライミングを教えてしまう、ということになりかねません。

ところが、現在、エイドで使う残置は? 40年経過して支点が腐っていますよって話です。

現代の無雪期アルパインロッククライミングでは、残置を使わないのが普通なのです。

■おぜん立てされたルートで吠える?

ボルトが整備されたロッククライミングのマルチピッチは、山にあるルートではなく、フリークライミングを楽しむために整備された、いわば、おぜん立てされた課題です。

残置が、山にあるわけがないのですし、あったとしても、その残置が管理されているわけがないのですから、積雪期のみならず、無雪期のアルパインロッククライミングでも、残置は使わないのが普通です。例えば、錫杖の注文の多い料理店、です。

そして、それを支点を自作できない初心者でも登れるように、易しくしたもの、初心者向けのものが、支点が整備されたルートなのです。

初心者向きルートで支点が整備されているのは、初心者は、登ることだけでアップアップで、支点を作りながら登るには、ある程度のクライミング自体のゆとりが必要だからです。

カムをセットするには、最低でも片手は要りますし、ハーケンのセットなら、かならず両手が必要に。

以上のような理由から、ボルトを整備してありますが、それは

 練習のため

であり、そこから、ステップアップして行ってくださいね、って意味ですよ。

ところが、現代の新人さん、初心者さんは、フリークライミングのレベルが高く、一切支点を使わずにフリーで登れてしまうので、支点を作る心理的ニーズが長いこと湧きません。

自分で作った支点に落ちても大丈夫だったという経験が一つもないと、一発で死に至るとなれば、チャレンジできないかもしれませんし、そもそも、しんどいことが嫌かもしれません。

どっちにしても、結局は、軟弱化、日和るという方向性になってしまい、クライマーの二極化現象の理由になっています。

初心者クライマーは、おじいさん山ヤから、エイドクライミングを教わって、エイドクライミングのことをアルパインロッククライミングだと思い、50年、70年前の記録の書かれ方でルートを理解してしまい、現代の入門者向け、易しいルートを、命がけルートみたいな書き方をしてしまい…

本来ほほえましい、というべきチャレンジが、まるで、トップクライミングのような受け取られ方をしてしまいます。それを目撃してびっくりしました…

これがナルシストに賞賛と受け取られてしまうと、結局のところ、その人は客観的な実力を理解できないまま、どんどん賞賛をエネルギーに前進してしまい、死んで当然のところに出かけて行って、案の定死ぬということになってしまいます(栗城劇場)。途中で、何度も現実に直面する機会はあったと思うのですが…。

(昔の日本全国総Ⅳ級A1のエイドクライミング)と(現代のフリークライミングが前提のアルパインクライミング)は、全然、レベルが違いますよ… (汗)

九州の山岳会では、今だにマッターホルンヘルンリ稜がトップクライミング扱いでした…(汗)。

現代のトップクライミングの内容が一般の人に一切理解できなくなっているので、あたかも入門ルート程度を登ったことが、現代クライミングについて行っていない人には、トップクライミングに感じられてしまうかもしれませんが…

…というので、現代のトップクライミングを知ることは、このような情報弱者状態から抜け出すのに、大変意義があることです。

普通に俺すごいルート行かないし、という新人クライマーもトップクライマーの報告をアルパインの入門初期に話を聞きましょう。

そうしないと、

・簡単ルートを大げさに自慢する人に騙されてしまったり、あるいは逆に、

・インドアのグレードで外のルートを判断して、俺ってすごいなー

と思って、分不相応のルートに行こうとしてしまったり…

そして、もっと最悪なのは、昔の基準のままの、周囲のおじいさんクライマーから、でかした!と評価されることで、全然すごくない業績をすごいんだ、とか違いしてしまう羽目になります。

客観的な視点で、自己振り返りができない、実力判定ができないってことです。

ここから申し込み可能です。

https://friend.jma-sangaku.or.jp/t/jmsca/info/detail/12

以下引用

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前半は、2023年12月に登ったネパールのツクチェピーク前衛峰(6490m)北東壁のクライミングについて、伊藤仰二さんが報告。

厳しいビバークを重ねながらも粘り強く頂上を目指す様子を、スライドショー形式で解説していただきます。

後半は国内でロッククライミングを続け、パタゴニアやペルーでの登山を実践してきた王鞍彗介さんについて紹介。

登ってきた山や岩場をスライドショーで紹介しつつ、国際・AC委員の馬目弘仁とのトークセッション形式でクライミングに対する思いを語っていただきます。

海外の山に興味を持つ登山者や、クライマーの皆さまのご参加をお待ちします。

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1.ツクチェピーク前衛峰(6490m)北東壁 2023冬

講師●伊藤 仰二 氏

2.岩から広がる世界

講師●王鞍彗介氏

※都合により日程、および内容を変更する場合があります。

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◎日時

2024年11月26日(火) 19:00~20:50(18:30開場)

◎実施方法

会場 および YouTube Live

無料(ただし資料は配布されません)

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