2023/07/15

【クライミングの着地点】コンペで勝つ=一人以外は全員敗者になるゲーム

■ GOLD HORSE ROCK FESTIVAL 小山田大さん&今泉結太さんトークセッション <ダイジェスト>

動画が回ってきました☆ 

着地点というから、ランディングのことかと思いきや… どこを目指すのか?って意味でした。

■ ほとんどの人が負けるゲーム

コンペって、100人出場したら、優勝者以外の99人は負けるゲームなんですが、そんなのに出て楽しいですかね? まぁ、楽しい人は、それでいいと思うけど。

大体の選手の手記って、いかにつらかったかと言う話だったりするよなぁ…

他の価値を示してあげたいと思ったりしますが、難しい…。

海外で登れば、コンペやグレード主義なんてつまらない遊び方だなぁと気が付くと思いますけど…。

でも、日本人はフリークライミングでも、極地法(つまり団体様の身内主義)で登っているから、現地の人と交流がなく、結局、海外のカルチャーに接することはない…。

■ 北鎌尾根で上がり

そういえば、天野和明さんも同じようなこと言ってたなぁ… 残念と言う口調で。

山登りをスタートした若い人…山ボーイとか山ガールと言われる人たちですが…の着地点が、

 北鎌尾根を登って上がり、大体5年

って言っていましたね…。知的ゲームを楽しむ山登りではなく、自己顕示欲の山登りだとそうなるよなぁ。

私は38歳で山をスタートして、3年は個人で登り、41歳で山岳総合センターに参加し、フリークライミングは43歳からですが、そこから3年で、ラオスやインスボン、韓国のアイス、4年で個人で台湾の岩場に行けた。

だから、こういうクライミングをするのに必要なのは、フィジカルやスキルの問題ではないですよね。

ついでに、余力でUIAAのアルパインサマーの出版につながる契機を作った。これは穴の開いた桶理論です。ご褒美でBMCフェスに誘ってもらったけど、行きませんでした…。

すいません。なんか私なんかが、行ってもなぁと思ったんですよね。だって、各国代表者って、グレード自慢の人ばかり来ていそう。私なんて行っても、カルチャーが、そもそも合わないですよねぇ?

…というわけなので、まぁ私自身は、良い内容の山を選んで、やってきたんじゃないかと思います。事務局長の誘いを断れる人間はそういませんね。

■ 指力は天賦のモノ

ただボルダーは全く、適性、感じませんねぇ…。いや~、指、痛そう。ボルダーに必要になるフィジカルを私はもっていないと思うんですよね。

そのフィジカルを作れますよ、と、どこかの超有名トレーナーが言ったとして、やりたい!って思うかと言うと… 思わないかもしれない…。

のんびりピクニックしている場所に、たまたまボルダーがあれば、登って遊ぶのもいいかなって思うのですが、そのボルダーのために世界の果てまで旅しようという気にはなれない…。

まぁ、それは岩場も同じですが…。フィンランドのアイスクライミングに誘われたことがありますが、行ってもいいなって思いました。

好みのクライミングは、人それぞれですね。

■ 40代、50代クライマーは文化を作る世代

小山田さんは、最近、パーソナルレッスンを始めたそうです。

海外では、アメリカでもイギリスでも、アレックス君とか、エミリーとか、名だたるクライマーがオンラインコースを作ったり、いろいろと取り組んでいます。

日本のクライミングガイドは、自分がクライミング活動をする資金源としか、お客さんをみなしていないので、どちらが与えられている側か?というと、実はガイドのほうなんですよね。

トップロープを張って、こんなのも登れねぇのかと、顧客を見下して、終わり。

それじゃクライミング文化が栄えるはずがないですよねぇ?

もちろん、誰だって食べていかなきゃいけないので、仕事をしてお金をもらうのはOKなのですが、まぁ与えようと思って仕事している人とそうでない人は、仕事の仕方、記録の書き方でわかるよなぁ…。

ジムで小山田さんが教えてくれるセッションがあるそうで、技術中心のセッションだそうでした。

テーマは、一回目は保持、で、二度目はヒールフック。 

そういえば、ピラニアでも、金曜夜にやっており、時にユニークな課題があったなぁ…

私は仕事でほとんど出ていなかったのですが、数少ない出れたときに、反対の足から始めないと登れなくなる課題があった… とりつきの足をどっちから出すかが核心で、数手先を読んでおかないと、反対を出しただけで行き詰ってしまう課題でした。

あれ、気に入って、行ったら触る課題、にしていました。

ピラでは、そんなにコロコロ課題変わっていなかったけどなぁ…。というか、むしろ、自動化するまで登りこみたいので、変わったら困るっていうか…。

今のクライミングジムの人は、ルートセットに追われて大変なのだそうです。

一回登ってもう終わり、っていうのが最近の人は好きならしい。

私とは全然違うなぁ… 私はスキル習得志向なので、バレエでも、プリエとは何か?エレベーションとは何か?ってだけで20年も遊んでしまいました…

クライミングは、フリークライミングは今からってところで、福岡に来たので、私のフリークライミングの歴史はまだ始まっていない…(笑)。

始まらないで終わるかもしれん… ま、それもそれでよいかと思っています。

クライミングは遊びなので、遊びで死ぬわけには行きませんね。

そういえば、吉田さんが、軒先貸して母屋取られるなって言ってたよなぁ…