■ こんなYouTube動画が回ってきました…
こんな動画が回ってきて、いやはや、マジ、もったいないと思いました…。
天野和明さんが、なんと五ヶ瀬に来ていたらしいです。
日之影には、同時期に小山田大さんもいたと思うので、なんと日本を代表するボルダラーと日本を代表するアルパインクライマーが同時にいたのに、なんの恩恵も一般市民クライマーに与えることなく帰ってしまったのではないでしょうかね…
いやはや、なんとも、もったいない。
天野和明さんは、石井スポーツ登山学校の校長先生です。業界の人は、登山の世界に無知な人が多いので、こちらの経歴によると、バイト扱いのころに世界的な記録を打ち立てておられますが… (https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E9%87%8E%E5%92%8C%E6%98%8E)
ギリギリボーイズのメンバー
です。
2008年カランカ北壁初登攀によって「第3回ピオレドール・アジア」(金のピッケル賞アジア版)を日本人初受賞
2009年カランカ北壁初登攀によって「第17回ピオレドール賞」を日本人初受賞
2009年スパンティーク北西壁のアルパインスタイルによる登攀によって「第4回ピオレドール・アジア」にノミネート
このうち、二名が山梨在住クライマーです。天野さんはご実家が、甲州アルプス(大菩薩嶺)のあたりで野山を駆け巡って大きくなったそうです。
そんな人がせっかく、僻地の宮崎まで来てくれているのに…。トークの夕べも開かれず…なのかなぁ…。(現地ではあったのかもしれませんが)
本来、技術講習をしてもらえばいいです。交通費はすでに出ているでしょうから、滞在費と講師料だけでもきっとやってくれるのではないでしょうか…この九州でのアルパインの惨状を見たら…。
(現代のシングルの標準は、9ミリ中ごろ。山岳会はまだ11ミリを前穂北尾根に持ってきていました(汗))
行政の人とか、町のジムの人、あるいは山道具屋の人が無知なんだろうなぁ…
大体、強いクライマーがどこかの町に来るときは、宴会に、地元の強いクライマー連中がお呼ばれ、というのが定番コースなのではないかと思いますが…。
五ヶ瀬なら、大分が近い。福岡も別に遠くないです、高速を使えば、3時間半。
いやはや、もったいない!
こういう一流クライマーが来るときは、ホント、一般クライマーができない山をやっている人たちなので、どうやってステップアップして行ったらいいのか?を聞くと良いと思います。
読図は、マッターホルンでの下山で迷ったときに役に立ったそうですよ(笑)。
私は、敗退に何を使うのか?とか聞いたりしました…現代は、敗退用シュリンゲは、ナッツ。捨てナッツするそうです…。カムを捨てるには、おしいもんなぁ。
懸垂の末端は結ばないと聞いて驚きました…時間を節約するためだそうです。それで馬目さんは、すっぽ抜けで落ちている報告が花谷さんからありました…
山梨では山道具屋のエルクで、花谷さんのトークショーとかあります…九州では、そういう機会が皆無です。
威張っている山の内容聞いてみたら、ガイド登山で行ったヘルンリ稜とかでガッカリ…そんなのを聞いても、何も触発されません。何の技術もイラナイ… パッケージツアーと同じことです…
九州に必要なのは、さしづめ、そういう風に一流の人の話を聞いて、
「一流というのは、こういうことかぁ…」
とそこはかとなく、現代のトップレベルがどこにあるのかという、知覚を得ることのような
気がします。
それがないので、なんかちぐはぐなことになってしまう。本来ブイブイ言わせるとは、全く無縁のようなグレードで、えばってしまうというのは、現実認識…知覚に混線状態があるという意味でしょう…
もちろん、ブイブイ言わせるような人が本州にだっていない訳ではありません…。
前に瑞牆で、不動の拳の前を通ったら、超・ブイブイ言わせている、嫌みな男子に遭いましたけど…、先輩曰く、「不動の拳だったら仕方ないよ、ちょっとは許してあげようよ」とのことでした。でも、不動の拳ですからね…。もちろん、真の実力者は、どこにいても、ブイブイ言わせる必要自体がないわけですが…。
現代の若いクライマーで九州にお招きしてお話を聞いたらいいような人…というのでは、
ワールドカップの選手の 門田ギハード君
など、なんで地元クライマーが盛り上げてあげないのかなって感じです。大分のクライマーです。
結局のところ、せっかく、小山田大さんがいたり、呼ばれて天野和明さんが来たり、若手のローカルクライマーであるギンちゃんが世界の舞台で名を上げたりしても、スルー。
この
スルー
の原因は何かというと、単なる 無知、なのではないでしょうかね?
それか、内弁慶、な人が通っており、本当の実力者、が評価されないでいるということなのでは?
それでは地元にいる間は、他の人も無知なので、間違った評価も無事でしょうが、出たとたんに、自らのレベルの低さを恥じることになってしまいます…
九州には、縁、がないのではなく、縁、が来ても、スルーしているだけなのです。
その結果、ノーマットなんて10年早いみたいな人が、ノーマットと言い出したり、10aでブイブイ言わせたりというような、
レベル感がちぐはぐな現象
が起こってしまうのです。 分かっている人は、ばかばかしくて、付き合う気になれない、というので、分かっているクライマーは黙ってしまうし…
声が大きい人が言っていることは、大体が、レベル感マッチしていない、とか、技術内容が相当昔のモノ、とか、どちらかというとお金儲け主義、とか、そんなことになってしまっています。