2021/12/04

トップクライマーの言葉の重み

■ボルダリングでのマット使用

公開されている岩場でノーマットはなぁ…。怪我でもされて明るみに出たら、岩場閉鎖の憂き目にあうこともある…というので、めんどくさいことを知ってしまったぜ、ちぇっ!と思っていたんだが…、あるトップクライマーの言質を取って、伝えたら、気持ちを変えてくれたようで、

 ”マット買います”

という返事が来て一安心。でもほんとに買うか?は未知数です(笑)。

■ ジムしか知らず、誰とも登っていないクライマーもいる

しかし、現代クライマーの情報源は、クライミングジム一択。誰とも一緒に登らず、クライミングの雑誌も読まず、フリーファンの存在すら知らない(フリーファンは、日本フリークライミング協会が出している無料の冊子だが、九州のジムで配布しているジムを見たことがない)クライマーがほとんどだ。つまり、安全に関する情報を得る、きっかけや情報源が皆無。

クライミングジムが、クライミングのマーケティングを担っているということは、つまり、安全に関する、必要で、良心的な情報を決定的に、誰もクライマーに流していない、ということだ。

クライミングジムが流しているのは、”どうやって、かっこつけるか?”という情報だけである。

ネガティブ面を言わず、ポジティブ面しか言わないというのがマーケティングでは当然の行いなのだ。

トップクライマーの皆さんには、このような現代的な状況を理解いただき、かつての山岳会の先輩から、あれやこれやを教えてもらった自分の境遇の優位性を考えてみていただき、同じことを大衆に向かっているのだと、率先して自分がどんな風に安全を確保しつつ記録を更新したり、プロジェクトを完成させているのか、ということを公開していってもらいたい。

なにしろ、クライミング界の常識では自分より登れる奴の言うことしか聞かなくていい、ということになっています。

ですので、11が精いっぱいの私が言っても、誰も言うことは聞きません(笑)。

こちらは、V16(6段)がどのように登られているか?分かる動画です。ご参考に。9割落ちています。

https://allnevery.blogspot.com/2021/12/ryuichi-murai-floatin-v168c-fa.html

ジョコンダで抜けたハーケン