2016/11/02

アウトドアクライマーになるための講習項目

■ 言語化、体系化が遅れた分野 

先日、ベースキャンプに行ったら、このような張り紙があった。

私のいる山梨では、アウトドアクライミングをデビューするかどうか?は、山岳会に参加しない場合、運による。

登りたいと思った側が、主体的に学びを選択することができない。

しかも、何ができるようになったら、次のステップに進めるのか?ということが体系化されていない。

大切なことは、体系化であり、知識の見える化だ。

クライミングの大事なことは、初期にきちんと何をどう分かっているべきか?を教えてもらうと言うことだと思う。危険認知ができない人が多すぎる。

・・・のは、教える側が、きちんと言語化して危険を教えないからではないだろうか?

■ アウトドアクライマーになるための講習項目

レベル1) トップロープクライミング  参加資格 ハーネス、シューズ、チョークを持っていること

  1.  岩場のルール、マナー、アクセス
  2.  トポの見方
  3.  岩の形状の名称
  4.  トップロープの体験
  5.  ロープの束ね方、末端の取り扱い
  6.  セルフビレイ
レベル2) トップロープビレイ  参加資格 インドアでのトップロープのビレイができること
         
  1.  トップロープのビレイの実践
レベル3) リードクライミング  参加資格 インドアでリードクライミングができること
  1.  ライン取り
  2.  危険個所の把握
  3.  墜落ポイントの想定
  4.  擬似リード
  5.  ぬんちゃくがかかった状態でのリード
  6.  他のクライマーとのかかわり、マナー
  7.  フォール
レベル4) リードビレイ   参加資格 ビレイ器を持っていて、インドアでリードビレイができること
  1.  ビレイポイントの見極め方
  2.  ルート状況に合わせた安全なビレイ
  3.  クライマーとの打ち合わせ
レベル5) マスター    参加資格 クイックドローを6本以上持っていること
  1.  ギアの使い方、点検
  2.  的確なぬんちゃくのセット
  3.  終了点、ハンガーボルトの安全確認
  4.  自分の登れるグレードの判断
  5.  マスター・リードの実践
  6.  クイックドローの回収
  7.  プレクリップ
レベル6) アウトドア総合力 
  1.  終了点の結び替え
  2.  懸垂下降
  3.  トップロープのセット
  4.  クライミング俗語の理解

■ 検証

トップロープクライミングとトップロープのビレイは、全くの初心者でも、その日に終わってしまう。トップロープのビレイができない人は稀だ。

インドアで出来てもアウトドアで出来ないと言うことはないので、資格2は変だと思う。それより、

 ・確保器を持っていて、
 ・ロープ径との相性が分かっていること、
 ・トップロープ支点を作れるロープワーク

を、参加資格にするべきだろう。

そして、レベル6を先に教えるべきだ。レベル3のリードに戻る。インドアのリードとアウトドアのリードでは、終了点が違い、アウトドアのリードで終了点についたときに、どうしていいのか、分からなくなった人を知っている。

リードのビレイは、シビアだ。ここで皆、ちょっとつまづく。リードのビレイなのに、だらりんビレイの人や一ピン目を掛けていないのに、緊張していない人が多い。

参加資格は、教えてもいいレベル、というより、最低限の必要ギアと言う感じがするので、

   リードクライミングに進む人は、ロープを持っていないといけない、

ということがお留守になっている気がする。

  リードは自分のロープでするもの

だからだ。人のロープをいつまでも借りる気でいる、というのは恥ずかしいことだ。

■ ロープの知識が非常に重要になる

ロープを購入するときは、ロープの研究をすると思う。そして、ロープの研究をするときにこそ、墜落係数2だとか、1だとかの確保理論や、危険についての勉強が出てくる。

したがって、

 自分のロープを買わない=そうした知識が無いことが明らかな人

に リードクライミングさせるのは、危険かもしれないと思う。

墜落係数2を分かっていないで、墜落してはいけないところで墜落するかもしれない。

http://b-camp.jp/iruma/wp-content/uploads/2015/11/outdoor_subject.jpg より引用