先日、ベースキャンプに行ったら、このような張り紙があった。
私のいる山梨では、アウトドアクライミングをデビューするかどうか?は、山岳会に参加しない場合、運による。
登りたいと思った側が、主体的に学びを選択することができない。
しかも、何ができるようになったら、次のステップに進めるのか?ということが体系化されていない。
大切なことは、体系化であり、知識の見える化だ。
クライミングの大事なことは、初期にきちんと何をどう分かっているべきか?を教えてもらうと言うことだと思う。危険認知ができない人が多すぎる。
・・・のは、教える側が、きちんと言語化して危険を教えないからではないだろうか?
■ アウトドアクライマーになるための講習項目
レベル1) トップロープクライミング 参加資格 ハーネス、シューズ、チョークを持っていること
- 岩場のルール、マナー、アクセス
- トポの見方
- 岩の形状の名称
- トップロープの体験
- ロープの束ね方、末端の取り扱い
- セルフビレイ
- トップロープのビレイの実践
- ライン取り
- 危険個所の把握
- 墜落ポイントの想定
- 擬似リード
- ぬんちゃくがかかった状態でのリード
- 他のクライマーとのかかわり、マナー
- フォール
- ビレイポイントの見極め方
- ルート状況に合わせた安全なビレイ
- クライマーとの打ち合わせ
- ギアの使い方、点検
- 的確なぬんちゃくのセット
- 終了点、ハンガーボルトの安全確認
- 自分の登れるグレードの判断
- マスター・リードの実践
- クイックドローの回収
- プレクリップ
- 終了点の結び替え
- 懸垂下降
- トップロープのセット
- クライミング俗語の理解
■ 検証
トップロープクライミングとトップロープのビレイは、全くの初心者でも、その日に終わってしまう。トップロープのビレイができない人は稀だ。
インドアで出来てもアウトドアで出来ないと言うことはないので、資格2は変だと思う。それより、
・確保器を持っていて、
・ロープ径との相性が分かっていること、
・トップロープ支点を作れるロープワーク
を、参加資格にするべきだろう。
そして、レベル6を先に教えるべきだ。レベル3のリードに戻る。インドアのリードとアウトドアのリードでは、終了点が違い、アウトドアのリードで終了点についたときに、どうしていいのか、分からなくなった人を知っている。
リードのビレイは、シビアだ。ここで皆、ちょっとつまづく。リードのビレイなのに、だらりんビレイの人や一ピン目を掛けていないのに、緊張していない人が多い。
参加資格は、教えてもいいレベル、というより、最低限の必要ギアと言う感じがするので、
リードクライミングに進む人は、ロープを持っていないといけない、
ということがお留守になっている気がする。
リードは自分のロープでするもの
だからだ。人のロープをいつまでも借りる気でいる、というのは恥ずかしいことだ。
■ ロープの知識が非常に重要になる
ロープを購入するときは、ロープの研究をすると思う。そして、ロープの研究をするときにこそ、墜落係数2だとか、1だとかの確保理論や、危険についての勉強が出てくる。
したがって、
自分のロープを買わない=そうした知識が無いことが明らかな人
に リードクライミングさせるのは、危険かもしれないと思う。
墜落係数2を分かっていないで、墜落してはいけないところで墜落するかもしれない。
http://b-camp.jp/iruma/wp-content/uploads/2015/11/outdoor_subject.jpg より引用 |