2016/11/01

ベースキャンプ2回目とクラックのこと

■ ベースキャンプの課題は甘い?

昨日は、今年2回目のベースキャンプ。普段行くジムは、ちょっと煮詰まっているので、

久しぶりに、甘々課題で、元気をもらおう♪

・・・なんという甘い気持ちで行ったら・・・ なんと、アップで登った5.10aで、2手目でいきなり敗退・・・。あらまー!!

ベースキャンプの課題は甘い

と言い過ぎて、舐めていたのだろうか?ベースキャンプでは1年くらい前から、5.10cくらいまで登れるハズなので、これにはショックを受けた。

相方は怪我から復帰中の方だったので、5.8からのスタート。

■ クライミングの話題で楽しく盛り上がる

行ったら、たまたま、相方の知り合いがいらした。師匠さんだそうだ。

というわけで、久しぶりの再会を祝いあう。とっても楽しく、クライミングの話題で盛り上がれた。

私はクライミングの話をするのが好きなので、クライミングの話題で盛り上がれたのが、楽しかった☆

尽きることがなく、続きそうで・・・登る時間が押してしまうのが難点なんだが・・・ということは、クライミング一泊二日トリップにして、夜おしゃべりするといいですね~(笑)

吉田さんのアダモ(13a)トライ課題などを見たり♪

■ お墨付き?

今冬何度か、私は吉田さんのビレイヤーで呼ばれていた。光栄に思い、あまり集中を邪魔してはいけない・・・と思ったので、あまり吉田さんには話しかけないようにしていた。

「それは正しいと思うよ」

と言ってもらえたのが、今回、嬉しかった。 

心の中で、”世紀の一瞬に立ち会うのかなぁ・・・”(まぁ、13はすでに登られているグレードなので、世紀の一瞬ほどの大げささはないかもですが・・・)と思っていたので、ビレイの責任感も、重かったのです。まだ、初心者クライマーなのに。もちろん、墜落はすべて止めていますが。

実は、ビレイヤーで呼ばれたことで、心の中で、”あ~、これで来年も吉田さんのビレイで昇仙峡に登れるなぁ~”と、にんまりというか、安堵というか、していたのですが・・・、吉田さんが甲府を去って、3か月でお亡くなりになり、もっと良いお別れの仕方をしていればよかった・・・と後悔。

実は最後、吉田さんは私に少し怒っていた・・・私が怖がって登らないヘタレだったからです。

今回の、ベテランさんの言葉で、吉田さんに悪かったなぁ・・・という思いが、多少払しょくされました。

■ ”クラックの人”になった敗退

クラックが、今楽しい。初めてのクラックは小川山レイバック。その年はそれだけ。

その経験が楽しかったので、翌年、つまり去年、もう一度小川山レイバックを登らせてもらった後、「もうリードできるかも?」などという、まったくの素人考えを起こしてしまい・・・(笑)、レスキュー講習で知り合った同じく素人ビレイヤーの沢ヤと、小川山へ出かけた。

まずはハコヤ岩で、裏からトップロープを張り、クラックをしたが・・・相方は一本目で、腕アウト。

仕方ないので、ビレイだけお願いね、ってことで小川山レイバックへ。

当時、私が知っているクラックで、登れる可能性があるのはここだけ。

怖くてほとんどカムエイドで登ったが、テラスのところで、ふと下をみて敗退決定。というのは、下を振り返ったら、ビレイが超だらりんで怖くなったから・・・なのだった。テラスより上は、少しだが、かぶりがある。

ビレイヤーは、落ちるのを止める、とか、リードはタイトに出す、というのは、まだ知らない人だった。

沢でのロープの使い方と、岩でのロープの使い方では、全然中身が違うから、沢しかしない人だから、岩での使い方を知らないのも、致し方ない。

それで、同じくカムエイドで敗退して来たのだが、最後は、閉じすぎでセットした2番のカムが抜けなくなるアクシデントがあり、30分くらい四苦八苦して回収した。

抜けなくなったカムの上に、カムを二つセットして、セルフを取り、それにぶら下がって、ナッツキーで、アーダコーダと・・・交互に登りあって・・・あ~苦労した~。

それを記録にしたら、外野が色々とアドバイスをくれるようになった・・・(^^;)。

この事件以来、私は、”クラックの人”になった。

今回は、ベテランにお叱りではなく、「そういう経験も大事だよ」と言ってもらい、ちょっとホッとした。

初心者同士で取り付き、カムが抜けたり、ビレイで止まらなかったりで、墜落で死んでしまう人もいる。

もちろん、落ちないで降りてこれると思っていたから、取り付いてはいるのだが、

クラック経験、浅すぎでしょう(笑)!

■ 本流に合流に丸1年?

でも、この事件後、”プロテクションの設置スキルをアップすべし!”という本来の話に戻ってくるまでに、ほぼ丸一年かかった。

まずは、クライミング力がないと話にならないからだ。フェイスやスラブも含めて、5.9なら何でもオンサイトできる力をつけるのに、1年かかった計算だ。

初めてのクラック講習を受けたのは、菊地さんで、11月。実は、これはあまり勉強にならなかったので、1月の吉田さんの講習で、ハンドジャムを教わり、ジャミングが間違っていたことに、気が付いた。それで、クラックの正式スタートは1月。

今夏は、雨でほぼ登れなかった・・・が、今年のクラックは、私の中では

 1月の昇仙峡 ジャムジャム84
 4月の湯川  5.9を色々取り混ぜ、二日間連続
 真夏のカサブランカ 日を変えて3回

が、実質の経験値となっている。カサブランカは、3回目はだいぶ良くなっていた。

今やっと、本来の話に戻ってきて、嬉しいです☆ 

■ 最後の一本 

最後の一本は、とりあえず、5.10dをやってみた。

とりあえず、トップロープだが、なんとか5.10dまでは触れることを確認して、本日のクライミング終了。

家には20時過ぎに到着。今回は、一之瀬あたりで紅葉がとってもキレイだった。

奥多摩の方は紅葉はまだらしかった。沢も行かなきゃなぁ。

■ 平山ユージさん

余談だが、今回時間を間違えて、11時ごろについてしまったのだが、そのおかげで、平山ユージさんにお会いした。

松葉づえをついていらしてビックリ。