■ ”3便で”・・・
昨日と今日は、素晴らしい秋晴れだった。 It was a wonderfull autumn blossom in this weekend.
I was so glad I could use these two days in a meaningful, memorable way.
今日は大菩薩の方に知人にボランティアに誘われて出かけていたのだが、歩きに行けば良かったナー、と思える大快晴。
昨日は小川山にいた。小川山では、大きな成果があった。
The number one achievement is that I tried 3 times to redpoint 5.10b problem.
”3便”で、5.10bをレッドポイントした。屋根岩1峰の”ヤッホー元気 5.10b”。
Why this small tryamph mean so much to me? Because here on, I took a fall in a climbing for a granted.
私にとって意味があるのは、
”3便で”
というところ。登りきるまでに、何便か出す、という登り方をしたのは、初めてだからだ。
Before, my try only had two types;
I can ONSIGHT or I can only TOPROPE
black or white, I can climb easily (because I can onsight) or I can not climb at all (too difficult).
これまで、
リード貫徹する or トップロープ
という登り方しかしていない。つまり、
(必ず落ちないところを登る) もしくは、(必ず落ちるところを登る)
つまり、
(落ちるか落ちないか、分からないところ)=(ギリギリのグレーゾーン) は存在しなかった。
落ちないところだけ登っていては、登れるようにはならないのだ。
I never took a chance in a problem, I only lead climbed when I am 100% sure I can lead.
No, once I DID climbed when I was unsure if I could climb but I fell... I thought when I was not sure if I could climb I should not try.
So the message I got from this incident was I should not try if not sure.
My recent challenge was, how I can turn this into the way every free climber is doing... "fall is a part of climbing".
I was not fully a free climber until I could take falling into granted as an part of climbing...
but it was so hard. I had fallen once this year and it was a grander and I had to be taken to a hospital and stitched my head 7 stitches. I just thought I thought so.
■ 9割、落ちてる
今回、一番印象に残った言葉。
「9割、落ちている」
90% of the trial, we fall.
つまり、フリーでは落ちること前提なのだ。落ちながら、みんな上手に登れるようになっていくのだ。
今まで私が一緒に登っている人たちは、ベテランが多いこともあり、みな落ちない。
落ちないグレードしか登っていないということもあるし、落ちる前にテンションを掛け、テンションして、ムーブを探った後は、もう落ちない。
今回は、落ちても落ちてもトライする、という登り方を見て、とても勉強になった。まったくムーブの質が違う。
Thi is the word. To climb a one problem everyone tries to push his/her own limits. In the process, failure, in this case a fall is part of problem solving.
This time I have seen many falls. The climbers I had gone with this time, for them, a fall is a part of process.
■ ヤッホー元気
ヤッホー元気では、ぬんちゃくを先に掛けてもらった。 だから、オンサイトではない。
オブザベ。一手目は、左手にノブ。上のフレークを右手で取ったら、体を返して、左手でさらに上を取り、右足を張ってスタンスに立ちこむ。そこで2ピン目をクリップ。
その後が問題で、2ピン目の後が核心だろうと思っていた。それはあっていて、最初は、右側の小さなピナクルをホールドにしようと考えていたが、次の手がガバと思いきや、上からよく見てみると、ガバではない・・・。
ので、右は捨て、左のフレークから全部レイバックで、右足を上げ、マントル。そのとき、左手のホールドにするのが、なんとアンダーしかない・・・アンダー、超苦手。しかも、ハンドジャムも効きそうにもない。
・・・というので、ここが核心かなと。
1便目は、やはり思った通り。ただ左手のノブは使えず、中に小さいカチがあってそれで登った。2ピン目でレストのためのテンションをもらった。右も試してみたが、ダメ、やはり、左からオールレイバックで行くことに。
レイバックは消耗するというイメージがあるので、焦るのだが、焦っても仕方ない。案の定、マントルのところで、ホールドに行き詰まってしまったが、上に薄いフレークのカチがあり、それを取ったら、小さなテラスに立てた。
あとは終了点にクリップするだけ。
降りてきたら、腕が張りまくって大変だった。カチンコチンだ。最近は、こうなることは少ないくらいなのに。
2便目は、なんと2ピン目で、手繰り墜ち。初めて手繰り落ちをした。これは、マズイ。手繰り落ちは一番してはならない落ち方なのだ。
落ちた理由を考える。右手クリップだったのに、左足に重心が乗ったままだったからだ。きちんと右足荷重になっていなかったから、体がドアのように開いて落ちてしまったのだ。
もし左手、左足にするなら、その状態で、フラッギングを作ってから、クリップしないといけないのだ。
今、人工壁のクライミングでは、あまり考えないでも登れてしまうので、考えないで登っている。これがダメだ。考えて登るようにしないといけない。クライミングでは、すべてに意識的でないといけないのだ。
止めてくれた人には感謝。
3便目。私は落ちるのは嫌いだが、落ちてから、切り替えは良いらしく、すぐ取り付く。取り付いたら、意外にすんなり行けてしまった。やはり、課題は、レイバックからのマントルだった。
この課題は、薄被りだが、ホールドも比較的大きく、スタンスも見極めやすいので、5.10bにしては易しいのではないかと思う。卒業試験が5.10aとは信じられない気がするくらいだ。しかも、腕力が必要と言っても、3ピンなのだから!
とはいえ、
RP最高グレード更新で、うれしかった。
■ 恩返し
最近、クラックを初オンサイトして、ブレークスルーしたのだが、それは、「ここなら、できるんじゃない?」と薦めてもらったからだった。
それで、薦めてくれた人に、何か、恩返しできないかな~と考え、知り合いを紹介することを思いついたのだった。
彼女は12まで登り、私は今のところ初心者で、10代が限界グレードなので、私と一緒に行ってもらうと、いつも彼女の側がリードで登り、私のほうはそのリードしたものをトップロープで登れるので、私の勉強には、とてもなるのだが、その逆はできない。
もちろん、私もリードしたり、オンサイトしたりするのだが、登りたいグレードが、かけ離れている、というのは事実だ。
課題を見る目も、彼女の方が優れているので、私はいつもアドバイスしてもらう側になる。
私も、後輩を連れて行くときは、アドバイスする側だから、大体、クライミングのエコロジーサイクルはきっちり回っている。
でも、あのオンサイトは特別な出来事だったので、彼女にも、何か喜んでもらいたいと思っていた。
昨日は、彼女もとっても楽しそうにしていたので、恩返しできたと思う☆
■ バンバン落ちる
ブレークスルーという面で見ると、私にとって大きなブレークスルーがいくつかあった。
なかなか乗り越えられない壁は、
落ちるのが怖い
という壁だ。
今日はみんながバンバン落ちながら、高度を上げて行くのを見て、落ちることがそうたいした”事件”ではなく、クライミングをしていれば、”日常茶飯事”なのだ、と理解できた。
きっと、そういうのを見るために今日は、岩場に行ったんだろう。
今日トップロープをした人は初心者の私だけ。11などというグレードは、トップロープであっても、かなりアップアップ。
■ ”朝一 限界グレード”のこと
朝一で、限界グレードの5.10bにフラッシュで取り付いた。
いままでも、師匠と一緒の時にも、朝一で限界グレードの5.10aに取り付くことになっていたりして、どうして、朝一なのに、限界グレードに取り付くことになっているのかなぁ・・・と、漠然と考えていた。
なんとなく、私が落ちると分かっていて、そうした取り組み方を師匠が薦めているような気がしないでもなかった。
トップロープで、と言った後にリード用にロープがしれっと抜かれていることもあったし・・・。まぁそれは、取り付いてから、トップロープでないことに気がついたりしたし、ちゃんとRPできたので、いいのだが。
きっと、9割落ちると言うレッドポイントトライの仕方を教えたかったんだろう。
まぁ、でも、9割落ちている、という登り方を教えたかったら、やっぱり、9割落ちながら登っている人たちを見せてみるのがいいのだろう・・・。
今回は、落ちるのが日常ということや、朝一で落ちても大丈夫、というようなことが理解できた。
■ 思いやりの連鎖
師匠が、多分教えたいと思って、なかなか伝えられず、教えられなかったことを、若手のクライマー達に教えてもらった。
誰かが困っている。精神的課題を乗り越えられなくて困っている時、どうしたら、その課題が乗り越えられるのか・・・
自分の登っている姿を見せるというのも、一つの解を示す方法だし、安心感絶大のビレイを提供してくれるというのも、一つの方法だ。
ボトルネックが何か、皆、
自分が通ってきた道だから分かるのかもしれない。
私は私で、怖い怖いと言って自立できない人に、そっと自立のための背中を押す。私も皆に背中を押されて、一歩を踏み出す。そういう、思いやりの連鎖、を感じた。
■ 減点要因
ただ、まだクライミングにおける自己コントロールが完全ではないし、ふいに落ちる人かもしれない・・・ということも分かった。
ふい落ちというのは、クライミングにおける2点支持の失敗だ。ちゃんと突っ張っていれば、落ちないのだから。保持力ではない。
つまり、まだムーブがしみついていない。
やっぱり、だらりんビレイの人は、私はまだ受け入れられないクライマーだ。(クライマーによっては、だらりんビレイでも受け入れられる人もいる。落ちない人だ。)
■ 知的ゲーム
そして、クライミングはやっぱり岩を読む目とクライミングムーブの組み合わせの、パズルゲーム、自分のカラダで絵解きするパズルだということを理解した。
パズルの絵解きに、自分の身体能力の限界が掛け算されるから面白いのだ。自分自身への発見と、パズルの絵解き発見がある。
■ 評価
今日RPした課題は、オブザベーションして、登れるのではないかなという印象があった。
⇒ 登れそうかどうかの見極めは大体出来てきたようだ、という発見があった。
が、2登目では、クリッピング中に落ちると思わないところで落ちてしまった。
⇒ まだ2点支持が徹底していない。落ちない体制の獲得が不十分、これは納得感。もう少しムーブについての習熟が必要だ。
3登目では、完登。
⇒ フォールしても、大丈夫だったら、次のトライへは影響はないらしい。案ずるより産むが安し?
そっちのほうはあまり恐怖感を持たないらしい。がんばったら登れてうれしい。
四苦八苦して、登ってから言うのはカンタンだが、もっと四苦八苦しても良かったな、くらいに思ってしまった。
絶対にクライミング初心者のころのトップロープの方が、ひいひい言ってた。
でも、ひいひい言わずに、優雅に登りたいと思っているのだが・・・なかなか、そうならない。
これをRPしてからは、トップロープで、11等の難しい課題を触らせてもらった。
いや、ホント、すごく難しいのは、トップロープでも腕に来る。こっちのほうが、ホントに四苦八苦と言う感じ。
■ トレランボランティア
今日は今日で、トレランのボランティアに行っていたのだが、紅葉がきれいで、癒された。
トレランのほうも、山梨にはすごい人材が集まっているらしい。
行ったら、なんと、いつも人工壁やアイスで会っている人と、また会ってしまった。
ただ体を動かし損ねたな、という気持ちはあった。明日は少し、体を動かさなくては。
■ まとめ
やっほー元気 5.10b 3便 RP
ムーランルージュ 11c TR
メルドー 11d TR