2016/11/01

10月のまとめ

■ 10月のまとめ October Summary

10月はなんだかよい月だった♪ グランドしたり、吉田さんが亡くなったりした、9月がかなり低調だったのと好対照。

October was such a contrast to September! In September, my birth month, I usually feel down... it is norm to me, but this year, I had a grander a day after my birthday, and a climber I was to mentor, had been killed by a blood cancer so suddenly.  So September was pretty low. 

October I had a recovery climb, 5 onsights, including one crack onsight, and one grade push, which is 5.10a onsight. This is my first 5.10a onsight. So I am pretty happy.

16日のツルカメランドでのクラックオンサイトで、上昇気流な感じである(笑)。


  1.  2016年 10月30日(日) 兜岩 後輩指導 楽しく外岩♪
  2.  2016年 10月29日(土) 太刀岡 末端壁 新人さんいらっしゃい5.9 OS 
  3.  2016年 10月27日(木) 兜岩 無名課題5.9、5.10A OS
  4.  2016年 10月25日(火) 湯川 デゲンナー5.8 RP 
  5.  2016年 10月20日(水) 聖人岩 初めての石灰岩
  6.  2016年 10月15・16日(土日) 小川山ソラマメ&瑞牆ツルカメランド 
  7.                 頂上への階段5.8 (クラック) そらまめの隣の課題 OS 
  8.  2016年 10月10日(祝) 兜岩 はじめの一歩 5.10RP 
  9.  2016年 10月4日(火)  広沢寺岩トレ Ⅳ級 会

インドア 2回 (グラッパ、ピラニア、ベースキャンプ)

8山行、9日。これくらい遊ぶと、満足感あります(笑)。

太刀岡では、セカンドはザックを担ぐのでクライミング難易度が上がって大変と理解。
後輩君とは楽しくクライミング♪

デゲンナー 5.8 RP、
新人さんいらっしゃい 5.9 OS、
無名課題フェイス 5.10a OS,   5.10a では初オンサイト
無名課題フェイス 5.9 OS
頂上への階段  5.8 クラック OS
ソラマメの隣 5.9+? OS
広沢寺Ⅳ級 OS これは数に入れまい

OS 5個に、RP1個と喜ばしい成績。 初めの一歩5.10aはグランドからの復帰だから、意味があるかも。



■ お古のギア  Getting gears

カムは、古いのを譲ってもらった。

どちらにせよ、2セット必要なので、もうワンセットは、のんびりトレッキンなどで揃える予定。

A full set of second hand camalot c4,  I had handed down, these are for now. These will give me a time to purchase my new gear when it is on sale.

■ その他のギア

現在
  •  ワイヤーゲートのぬんちゃく1セット (アイス用も兼ね)
  •  ギアラック
  •  ナッツキー
  •  回収用のミニハンマー 
  •  チョンボ棒キット
  •  アルパイン用パック 
が、必要なものリストに上がっている。

しかし、ホント、延々と物入りだなぁ。

■ 指

右手の薬指は、ある日突然、関節が太くなり、指も曲がっていたが・・・聖人岩でパートナーが、ぎゅーっと引っ張ったら、まっすぐになった♪

ものすごく痛かったが、まっすぐになったので、うれしい♪

昨日登ったので、また少し痛いが・・・これは、もう指の力の不足なんだ、と理解。

テーピングします。

My right hand finger hurted so much and was looking fat or should I say, twitched, but now it is better; overuse, I guess.

■ ラオス

15日からは、ラオスへのクライミングトリップの予定が入っており、その後は、アイスシーズン突入の為、あと2週間が岩シーズンということになりそう。

ラオスは、石灰岩だそうで、これはこれで、登れるのかどうか不明・・・

腕力課題ですかねぇ。どうもジムムーブらしいのですが・・・。

上半身の強化など、9月から積み残し課題在り

I had to workout a little bit to strengths of my upper body.








ベースキャンプ2回目とクラックのこと

■ ベースキャンプの課題は甘い?

昨日は、今年2回目のベースキャンプ。普段行くジムは、ちょっと煮詰まっているので、

久しぶりに、甘々課題で、元気をもらおう♪

・・・なんという甘い気持ちで行ったら・・・ なんと、アップで登った5.10aで、2手目でいきなり敗退・・・。あらまー!!

ベースキャンプの課題は甘い

と言い過ぎて、舐めていたのだろうか?ベースキャンプでは1年くらい前から、5.10cくらいまで登れるハズなので、これにはショックを受けた。

相方は怪我から復帰中の方だったので、5.8からのスタート。

■ クライミングの話題で楽しく盛り上がる

行ったら、たまたま、相方の知り合いがいらした。師匠さんだそうだ。

というわけで、久しぶりの再会を祝いあう。とっても楽しく、クライミングの話題で盛り上がれた。

私はクライミングの話をするのが好きなので、クライミングの話題で盛り上がれたのが、楽しかった☆

尽きることがなく、続きそうで・・・登る時間が押してしまうのが難点なんだが・・・ということは、クライミング一泊二日トリップにして、夜おしゃべりするといいですね~(笑)

吉田さんのアダモ(13a)トライ課題などを見たり♪

■ お墨付き?

今冬何度か、私は吉田さんのビレイヤーで呼ばれていた。光栄に思い、あまり集中を邪魔してはいけない・・・と思ったので、あまり吉田さんには話しかけないようにしていた。

「それは正しいと思うよ」

と言ってもらえたのが、今回、嬉しかった。 

心の中で、”世紀の一瞬に立ち会うのかなぁ・・・”(まぁ、13はすでに登られているグレードなので、世紀の一瞬ほどの大げささはないかもですが・・・)と思っていたので、ビレイの責任感も、重かったのです。まだ、初心者クライマーなのに。もちろん、墜落はすべて止めていますが。

実は、ビレイヤーで呼ばれたことで、心の中で、”あ~、これで来年も吉田さんのビレイで昇仙峡に登れるなぁ~”と、にんまりというか、安堵というか、していたのですが・・・、吉田さんが甲府を去って、3か月でお亡くなりになり、もっと良いお別れの仕方をしていればよかった・・・と後悔。

実は最後、吉田さんは私に少し怒っていた・・・私が怖がって登らないヘタレだったからです。

今回の、ベテランさんの言葉で、吉田さんに悪かったなぁ・・・という思いが、多少払しょくされました。

■ ”クラックの人”になった敗退

クラックが、今楽しい。初めてのクラックは小川山レイバック。その年はそれだけ。

その経験が楽しかったので、翌年、つまり去年、もう一度小川山レイバックを登らせてもらった後、「もうリードできるかも?」などという、まったくの素人考えを起こしてしまい・・・(笑)、レスキュー講習で知り合った同じく素人ビレイヤーの沢ヤと、小川山へ出かけた。

まずはハコヤ岩で、裏からトップロープを張り、クラックをしたが・・・相方は一本目で、腕アウト。

仕方ないので、ビレイだけお願いね、ってことで小川山レイバックへ。

当時、私が知っているクラックで、登れる可能性があるのはここだけ。

怖くてほとんどカムエイドで登ったが、テラスのところで、ふと下をみて敗退決定。というのは、下を振り返ったら、ビレイが超だらりんで怖くなったから・・・なのだった。テラスより上は、少しだが、かぶりがある。

ビレイヤーは、落ちるのを止める、とか、リードはタイトに出す、というのは、まだ知らない人だった。

沢でのロープの使い方と、岩でのロープの使い方では、全然中身が違うから、沢しかしない人だから、岩での使い方を知らないのも、致し方ない。

それで、同じくカムエイドで敗退して来たのだが、最後は、閉じすぎでセットした2番のカムが抜けなくなるアクシデントがあり、30分くらい四苦八苦して回収した。

抜けなくなったカムの上に、カムを二つセットして、セルフを取り、それにぶら下がって、ナッツキーで、アーダコーダと・・・交互に登りあって・・・あ~苦労した~。

それを記録にしたら、外野が色々とアドバイスをくれるようになった・・・(^^;)。

この事件以来、私は、”クラックの人”になった。

今回は、ベテランにお叱りではなく、「そういう経験も大事だよ」と言ってもらい、ちょっとホッとした。

初心者同士で取り付き、カムが抜けたり、ビレイで止まらなかったりで、墜落で死んでしまう人もいる。

もちろん、落ちないで降りてこれると思っていたから、取り付いてはいるのだが、

クラック経験、浅すぎでしょう(笑)!

■ 本流に合流に丸1年?

でも、この事件後、”プロテクションの設置スキルをアップすべし!”という本来の話に戻ってくるまでに、ほぼ丸一年かかった。

まずは、クライミング力がないと話にならないからだ。フェイスやスラブも含めて、5.9なら何でもオンサイトできる力をつけるのに、1年かかった計算だ。

初めてのクラック講習を受けたのは、菊地さんで、11月。実は、これはあまり勉強にならなかったので、1月の吉田さんの講習で、ハンドジャムを教わり、ジャミングが間違っていたことに、気が付いた。それで、クラックの正式スタートは1月。

今夏は、雨でほぼ登れなかった・・・が、今年のクラックは、私の中では

 1月の昇仙峡 ジャムジャム84
 4月の湯川  5.9を色々取り混ぜ、二日間連続
 真夏のカサブランカ 日を変えて3回

が、実質の経験値となっている。カサブランカは、3回目はだいぶ良くなっていた。

今やっと、本来の話に戻ってきて、嬉しいです☆ 

■ 最後の一本 

最後の一本は、とりあえず、5.10dをやってみた。

とりあえず、トップロープだが、なんとか5.10dまでは触れることを確認して、本日のクライミング終了。

家には20時過ぎに到着。今回は、一之瀬あたりで紅葉がとってもキレイだった。

奥多摩の方は紅葉はまだらしかった。沢も行かなきゃなぁ。

■ 平山ユージさん

余談だが、今回時間を間違えて、11時ごろについてしまったのだが、そのおかげで、平山ユージさんにお会いした。

松葉づえをついていらしてビックリ。

2016/10/30

楽しく後輩と岩トレ

■ 雨で転進

今日は後輩とアイゼントレの予定。ところが御坂トンネルを越えると・・・そこは、雨だった・・・。

ので、180度反対側の兜へ。

兜へ着くと・・・なんだか、駐車場が一杯だった。先客多数の模様・・・。

ザックにロープとカムを詰め、岩トレへ。

 I had planned to climb with my younger friend in Jyunigatake Rock garden today, but we had to changed the place... the road was wet in the area.

So we've gone to nearby rock garden, Kabuto iwa.

It was such a fun day.

ロープは一人一本ずつ持つことにしました。歩荷負担にはゆとりがあるので。カムもいらないのは知っていましたが、重さに慣れる意味で、フルセット持って行きました。

■ 詳細

まずは、一番易しい9のラインを私がリード。彼にビレイを担当してもらう。

リードできそうか、聞いてみると、やってみると言う事だったので、せっかくなので、上でセカンドを確保してもらって、一緒に上に上がる。

隣の課題の支点にロープを掛け替えるため、3mくらいのトラバースだが、リードを交代し、確保してもらう。

次は私の確保で、トラバース。

次は懸垂。トップで降りてもらう。懸垂は、たまにしかやらないと忘れてしまうので。

降りながら、フラれ止めのぬんちゃくを掛けてもらい、10cをTRで。ここは下部と中間部の乗越が核心。

ちょっと、もたついたが、なんとか・・・。私の方も、もたつきつつ超える。

その後、下部が核心の10dで、ムーブを楽しんで一汗。私の方もムーブを楽しんで一汗。

ランチ休憩。

最後は、10Aの課題を擬似リードかな~と思ったもののTRで。私は、これはオンサイト。

いつでもロープを頼れるように、隣にフィックスを張っておいた。

最後は、次回、彼一人だけで来た時用に上部に移動して、懸垂で終了点まで降り、さらにそれぞれ、懸垂して、できなかった課題のムーブを探る。

あとはカムを色々な所に差し込み、ハンドジャムの練習。次回のために岩場巡り。

最後は、甲府に移動して、お寿司とビールで乾杯して終了。

・・・という岩でした☆ 

■ 次回へ

せっかくアイゼンと冬靴も持ってきてくれたのに、岩トレできず残念でしたが、普通に岩ができました。

アイゼントレ、三つ峠も、十二ヶ岳の岩場も、同じ御坂トンネルの富士山側・・・甲府盆地側で、アイゼントレできるところ、思いつかず、アイゼントレは次回の課題になりました。

後輩君は、南アルプスの全山縦走7日間とかしたいのだそうで・・・さすがにそれは、私には無理そうなのですが・・・

赤岳主稜くらいは、一緒に行けるかな~と話し合った今回。大同心稜は、もう一人で行けるから行っておいで~と話しておきました。

近いところで、太刀岡左岩稜・・行きたいものです。行けるような気がする。

なんか久しぶりに後輩に会って、とってもハッピーで楽しい一日でした☆ クライミングの話題をいっぱいして楽しかった。話が長いのは気を付けます。

 


2016/10/29

太刀岡山 クライミング

■ 急遽、太刀岡山左岩稜へ

今日の太刀岡山は、朝方良く晴れた。

本当はジムの予定だったのだが、惜しくなり、太刀岡左岩稜へ出かけた。

しかし、1P目で、私が敗退してしまった。

セカンドなのに・・・

ザックが重すぎて、四苦八苦だったのだった。最初のカンタンなかぶりの乗越から、テンション・・・。

ビレイ点についたら、汗が玉になって流れていた。

ザックを背負う側のセカンドも、リードとは別の意味で、大変だと言うことを理解した。

クライミング初心者の頃、登っているのにもかかわらず。

ザックが重いとこんなにも大変になるのだ~と理解した。

前回はザック免除で登っていたからだ。

■ ショートへ転進

ユマールは、車の中だし、1P目で、こんなに時間がかかっては、スタートが12時半だったこともあり、日暮前に山を下りれないかもしれないと思い・・・実は、前回10時半スタートで16時半と6時間かかっているので・・・ (今なら、もっと時短できるのかもしれないが)

相方に、ショートへの転進をお願いした。

下部岩壁へ。

トポを取に車に帰ったりしたが・・・

とりあえず、

新人さんいらっしゃい 5.9+ をオンサイト。

友人が、11Aをやったので、それをトップロープで行かせてもらいましたが・・・いや~大変だった。

私は11までは登れるようになりたいですが、11までの道のりも・・・超遠そうです・・・(汗)。

■まとめ

・クライミングパックを購入すべし (普通の縦走用は重い)

・腹筋を鍛えて、ザックに体が引かれないようにすべし

・5kgくらいは平気で担いで、5.9程度は登れるように

・整理整頓

2016/10/28

Here comes, cams!  

■ カムきました☆  The camming devices

写真を取り損ねていたカム。

一式をガイドさんから、安く譲り受けることができました☆ 一つ5800円で譲ってもらいました。感謝☆

Now I have a full set of my own camming devices!!  One of my parter who is a climbing guide, sold me his second hand cams cheaply. It was good condition, so I am so happy!



キャメC4 一セット、エイリアン1セット、大きいカム2個。 

The set is;  a full set of Black Diamonds Camerot C4, and a set of Alians. Plus two big Camerots for wide crack.

このプロテクションを設置する練習は、適当な岩場に行って、適当に挟んで、カムエイドしてみる予定です。

明日は、空いている友達がいるようで、岩、行けるかもしれない♪

今日はせっかくICIに行ったのに、天のチラシを拾うだけで、肝心のギアラックを見るのを忘れてしまった・・・。

I have to buy gear sling.  My climbing teacher do not use gear sling but I might need one.

■ キャリアマネジメント講座 Career managiment

今日は、自分のミッション(やるべきこと)を明らかにするために、キャリアマネジメント講座に出てきました。

かなり勉強になるセミナーでした。登山に対してキャリアマネジメントしてしまって、ヨガのほうにキャリアマネジメントしていない・・・(汗)。

やばい・・・。しかも、主婦業の方もキャリアマネジメントされていないかもしれない・・・。

物事の成否を分けるのは、マネジメント。そして、マネジメント手法は同じで、対象を何とするかだけの違いなのです。

本業は主婦業だったことを少しは思い出さねば(笑)。ヨガも・・・。

Usually Friday night is my yoga teaching day. But I thought I might have to have a time to think what career I like to develop.

I love yoga. Do I love the mountain and climbing better?  Not certain yet.  My yoga career is not in the phase of development at the moment, since I am here because of my husband's job transfer.

I am developing my skills and talent in the mountains and climbing but I am uncertain where this road is taking me to...

I am a wife and a beginner climber and an experienced yoga teacher. I used to be a software engineer, a technical writer, English Japanese translator/interpreter, and a marketer.

Now what can I do?


今日のコソ錬

■ コソ錬

今日はとっても良いお天気。コソ錬で兜山へ。

It was such a sunny day I could not stop myself going out.

林道を走っていると、子供のキジかなぁ…。全然逃げないで、道路を案内するかのように走って逃げていくのが、とってもコケティッシュでした。

So I was out to practice setting a camming devices and carrying heavy pack for winter mountains.

動物に会う=ラッキーなことがある前触れ。

今日の目的は、

冬山用の歩荷とカム設置

■ 予想外のオンサイト2本

I was sure I'll be alone on the rock, but to my surprise, there was an angel!

I had 2 ONSIGHTs this day, one is a warming up problem, 5.9 and the other is 5.10a.

This is done with an firsttime-met belay partner so I was surprised. You know, I had fallen on the ground with 5.10a which I had lead climbed a few times already... my climbing getting so steady.

ところが、岩場でエンジェルに会ってしまい・・・、オンサイト2本、9と5.10A! 

10cは怖かった。別の10cでは、なんとか登れるかなぁ・・・な感じ。

初対面の人で、オンサイトは初めてです♪

帰り道、汗臭い自分を感じながらも、充実感でした。今日は山がやけに遠望できました。

Still, 5.10c was too difficult to do onsight... not yet. It made me scare and I had tried twice and decided to climb down.

■ カムの設置が急務  caming device

私は、”今、何が具体的に自分の成長に必要か?” が分かると、行動が起こるアナライザータイプ。

I am an analyzer.  I have a strong analytic skill and when I realize what exactly is the bottleneck to my progress, I'll have a strong motivation to move on and solve it.

前回、カム設置能力なしでオンサイトしたことで、カムの設置が急務だと強く認識しました。

The first onsight of the crack problem, I have done recently, made me realize strongly that how to place a protection properly is the key to my safe climbing.

師匠から、「カム買わないの~」とやんわり聞かれていましたが、カム、市場に売ってなかったりして、タイミングが悪かったんですよね。

今日は、カムの設置と冬山用の歩荷がテーマだったので、岩場に行ってカムの設置練習して、ギア一式とロープで重くしたザックを担いで、一山登ってきたら、充実感♪でした。

Today, I have gone to the nearby rock garden, and practiced placing of cam, and carried a pack for winter mountains, I felt I am doing the right thing and I am forwarding my steps to the mountains, a beautifull white snow mountains...

やるべきことをやっていると実感できることが、心の栄養になります。

自分の心の声に従っている・・・ということが、私の幸福感にとって大事なことです。

心の声を聴く時間も持てて良かった。今日は帰ってから、夜に用事もあり、忙しい日。

It is my pleasure to be able to use my time such a way as I hate feeling it is the waste of my time when doing things.

At night I had joined a local support group.

■ カムをどこに入れるか?

カムは、たぶん、人それぞれ設置したい場所があるのではないだろうか。

なぜなら、レストポイントも、人それぞれだからだ。

前に明神へ行った時、相方が私には遠すぎる位置にカム設置した。身長で手の届く場所に違いがあるからだろう。

ということは、同じ課題を登るのであっても、私は私の(レスト位置)、(カムの設置位置)を覚えなくては、ならないということだ。

前回のオンサイトでは、どこにカムを入れるか?を考えながら、登るのも、充実感がありました。そろそろ要るな、的な。

■ 安全に関する譲歩

原則: 譲らない。

たぶん、女性と積極的に組みたがる男性は、潜在的に女性なら、男性の自分を優先してくれるのが当然だと言う刷り込みがあるのではないだろうか?つまり、男性と組むより自分の我ままが通るという期待(=甘え)があるのではないだろうか?

自分のリスクマネジメントは、相手にしてほしい。なのに、相手のリスクマネジメントは相手持ち。

でも、クライミングでは、リスクマネジメントに関しては、相互、でなければならない。

つまり、自分のリスクマネジメントも相手のリスクマネジメントも、自分がやってあげる気

でなければならない。


久しぶりにグラッパ (3回目)

■グラッパひさしぶり

前後してしまうが、水曜は、久しぶりにグラッパさんへ。

晴れていたので、外がよかったのだが、結局インドアジム。前日雨が降って岩が乾いているか、確信が持てなかったからだ。

今度、ラオスに一緒に行くパートナーが、たぶん、私があんまり登れないと、クライミングを楽しめないのではないか?と心配してくれたのだろう。どれくらい登っている人か、という見極めが必要。

グラッパさんの課題は、フェイス的ではなく、立体的だし、体全体を使うような課題が多いので、久しぶりにクライミングの楽しさを実感した。なんだか、愉しかったな~。

しかも、不思議なことに、4級が登れた♪ きっとグレードが甘いのだろう。ピラでは、5級の辺りでつまづいているところ。しかし、ピラはグレードが辛いと言われているし、どれくらいが登れるか?よりも、

愉しいかどうか?

ということが大事なことだ。

■ クライミングの楽しみを何に求めるか?

グレードの更新に、クライミングの楽しみがある・・・とは、私は考えていない様な気がする。

以前の山の師匠に、「やっぱりグレードを追いかけはじめた」と言われて、嫌な気持ちになったことが、かつてあった・・・

クライミングには、グレードが付いており、ついているから、それを目安にするのは、何も変わったことではないからだ。

まぁグレードを”漁る”のは、スタンプラリー型百名山と似ているメンタリティのような気がする。

だから、そのような登山やクライミングはしたくないものだ。

 山に数を持ちこまない

というのは、師匠から学んだ大事な教えだ。以前の師匠には、とても感謝している。

■ プラトー対策

一つのジムにだけ行くと、登れる課題は登れて、登れない課題は登れず・・・という具合に、煮詰まってくる・・・というのもあるかもしれない。

そういう時は? わたしなら、まったく別のジムに行ったり、完全にレストしたり、と違うことをしてみる。

プラトーというのは、同じことを繰り返しても、克服できないような気がする。

■ 登れない課題を登ろうとする

登れない課題を登ろうとしないとうまくならない、

と言われたのだが・・・確かにそうなんだが・・・ 登れない課題は、ちっとも面白くないのである。

登れる課題が面白い。

5.9は今では楽に登れる。 だから、本番では、愉しい課題を登りたいものだ。

登れない課題を無理して登る・・・とき、面白さは何を基にしているのだろう? 私は落ちるのがキライで、しかも、リードで落ちるのには、かなり抵抗感を持っている・・・

 理由1:  クライミング初年度の腕力がない時代、無理強いされた課題で、落ちて床から50cmくらいで止まった。

 理由2: 先輩をビレイしている仲間のビレイが・・・超だらりん。 あれではグランド確実と見て取れた。

 理由3: 落ちたら、どうなるか、想像できてしまう。

 理由4: 実際1ピン目で落ちたら、止めてもらえず、グランドフォールし、頭を7針縫った。

・・・というわけだ。

でも、上手に落ちる練習は必要だ・・・、今度、落ちる回数をノルマとして練習することにしよう。








2016/10/26

大事なのは2点支持の習得

最近分かったことの備忘録。

■ オンサイトへの準備

 1本目 朝一 確実に落ちないグレードをリード

 ↓

 2本目 限界を押し上げる

 ↓

 3本目 オンサイト能力を高める

■ フリークライマーのスタート

確実に落ちないグレードは、限界グレードの2グレード下。

トポに乗っているグレードは、フリークライミングの場合、ほぼ5.8からです。

ということは、5.10Aが登れるクライミング力が、自立して岩場へ行くときの目安になります。

となるとジムグレードでは、10c、Dくらいになるかもしれません。

ガイドさんの講習も大抵がトップロープでの5.10Aからです。

5.9アンダーと10以上では、クライミングに質的差があります。2点支持。

大雑把にいうとフリーをマスターするとは、2点支持をマスターすると言うことなのです。

■ アルパインクライマーのスタート

以上は、フリークライミングの場合です。アルパインでは、5.8に満たない岩場、

Ⅲ級
Ⅳ級
Ⅴ級

も登ります。 広沢寺や日和田、三つ峠、など、アルパインの岩場やルートは登攀自体は易しく、2点支持が出るわけではないです。3点支持で登れます。

なので、5.9アンダーでも、多くの人は岩場に出かけています。

フリーを登っても、アルパインでスタートした人の登りと、フリーだけをしている人の登りは、どこか違った風に感じます。

私はアルパイン風の登りが多く、ステミングが多いです。

■ スタート位置は人それぞれ

5.9と10は質的に違いがあるのです。

スタート位置は人それぞれです。

 1)5.9は最初から登れてしまう人 (若い人、山岳部)

 2)5.8からスタートの人 (ジムだと5.10が登れる)

 3)5.7からスタートの人 (ジムだと5.9が登れる)

 4)それ以下の人 ジムでも5.6が登れない


だれしも、2点支持へ進むためのムーブの習得が課題になります。

大事なのはグレードではなく、2点支持の習得です。

男性は、グレードだけで判断すると、腕力で登れてしまうので、スキルがまだないのにもかかわらず、リスクを冒す危険があります。

 山やっている男性: (指力) 
 
 初心者男性: (2点支持) (指力)
 
 腕力の無い女性: (2点支持) (腕力) (指力) 

と、最初から持っているものが少なければ少ないほど、スタート地点に立つために、トレーニングが必要です。

私もインドアでの5.9は最初から登れました。外岩の5.7も最初から登れました。リードデビューは11Aの課題を傾斜を殺して、10Aにしてやりました。

さらに下から進む人もいるようです。 インドアで5.9が登れない場合などです。

ジムの人工壁では、5.7が基本的には一番易しいリード課題ですので、5.7が確実になれば、外では、5.9がトップロープで触れます。

ともかく、登攀は、スタート位置が人さまざま、です。

しかし早道はないです。

■ 同じことの繰り返しだと言うこと

低いグレードからスタートしても、怖ければAゼロしたり、エイドしたり、ハングドッグしたりしてムーブを読み、登ると言うことは変わりありません。

高いグレードの人も、基本的におんなじことを高いグレードでやっているだけなんです。

なので、低グレードを馬鹿にしがちですが・・その必要はありません。

■ 確実なクライミングとは?

足元から一歩一歩固めるクライミングです。

5.8でスタートした人は、5.8を30本(同一課題で構わない)、登って、クライミングのムーブに慣れること。

クライミングビラミッド通りに、先を急がず、ゆっくりと成長することです。

グレードを高めるために、一つの課題だけにこだわってグレードを向上させる、というやり方だと、12が登れても、5.9の些細な課題で落ちる人になってしまいます。






2016/10/25

デゲンナー RP / Redpointing another crack

■ 午後から雨  Afternoon shower

今日は、午後から雨と分かっているものの・・・ 急遽、湯川へ。 道中、南アルプスの山並みが大きく見えた。湿度が高いせいだろう。

I knew it will rain afternoon, but I wanted to go to Yukawa so much. I just do not wanted to lose the timing.

前からレッドポイントしたいと思っていた、デゲンナーを朝一でトライ。

The Yukawa rock garden is known for crack problems and the easiest is "degenar 5.8".

They say the grade there is rather bitter, and I feel the same way, I think the "Ogawayama Ray back 5.9" is easier than this one.

デゲンナーは半年ぶりです。遠目に見ると、こんなに難しそうな細いクラックだったけなーと思いましたが、近づくとやっぱり登れそうに見える。

Anyway, 6 months has passed already since I did this problem on top-rope. Now I wanted to do it red point.

ただ半年ぶりで、ほとんどオンサイトに近い感触でしたが、前にトップロープでは楽勝で登っているという記憶を心の頼りにして、登れるハズ!と自分に言い聞かせながら登りました。

出だしで、右の壁を使ったら・・・

「そこ使うの?まぁ、リードだからいい」 (笑) まぁ色々スタイルに注文が多いみたいです。

一歩以外は、どうせ左に戻らねばならず、戻るほうが結構シビアですけど・・・ あと朝一なので、緊張。

体の動きが悪いかもしれないと言う感じですが、別に悪くなかったみたい。

これでもか!と50cmごとにカムを噛ませ、リード貫徹!いや~、ちゃんと登れました。

デゲンナー5.8 レッドポイント。

ただし、6個、使ったカムのうち、5個目は全然効いていない。

The partner, who is also my climbing master, he was so anxious... no wonder... I haven't mastered placement of the cams yet... so the protection is not really a protection, it is indeed same as free soloing...

I did. I had red pointed the problem.   A way to go!

He has tested the protection, climbed the same problem for me on toprope and the 5th cam I had set was not secure at all.  I knew it but I just ignored it since my hand was getting too tired to stay at that position. My legs were shaking. And it was not so difficult section so it was easier climb than staying there.

■ 5.10A?

デゲンナー隣
次は、無名の課題へ。上部で、右に屈曲して、そこでランニングを伸ばす必要があります。

相方がピンクポイントで登るように、これでもか!ってくらいカムを差し込んでくれましたが・・・。

少々のルーフがあり、それが恐怖心を起こしました。ルーフ部分、まだ経験が浅く、解決力がない・・・

下部での悪い部分は、最悪テンションすれば良いのですが。

でも、上で落ちたら、ルーフの下のテラスにぶつかるなぁと思いました。

これは結局、トップロープにした。トップロープの次に、リードしてみたいと思ったのですが許可が出ず。

Then we went to a next problem, with no name.

He had lead climbed and gave one tention to show me if I get stucked in the middle of the route, I can do the same.

On way back, he had added some more protections, which I thought, francky, it was too much...

but what that shows are, he does not trusted my climbing skill... he thinks this route I might fall.





There was a small roof section on the top of the problem and it made me nervous... I don't get used to climb the roof yet... what if I fell? I will hit the terrace.

This imagination and the fact that I withdraw.... that my teacher thinks it is a difficult grades for me... made me decide to climb this problem on top rope.

He said no to read climb after I did the top roping...   I do not understand why. This problem is 5.10a so red pointin is ok.

He wants me to fall?   I had fallen once with his belay, and there is no other fall on lead climb,...
no it is wrong, I had fallen on 5.10a lead climb after a first clip and then I was on the ground, have cut my head and stiched 7 stiches...it was so close to death.

Anyway I know he thinks I am overreacting to the fall and I admit I am.

I must overcome the lead fall scare. But I need trustworthy somebody, and I know he's the one still I can't.

For me it is easier to overcome the fear when I have to teach someone below. I just feel I should not owe anything to him, it will create a demand, or a request of return of favor. I just feel I should be independent so strongly, that I can not owing anything to anybody.

■ 5.8

デゲンナーの裏の課題
最後はまた易しめのコーナークラックへ。無名のルートのようですが、登りやすく、これは確実感がありながら、登りました。

ピンクポイントで完登。17mくらいと短いし、易しいので、ローワーダウン中に、カムに落ちてみる練習をしてみましたが・・・

カムで落ちると衝撃が・・・。

スリングは伸びないからです。

衝撃吸収力があるものの上に落ちないと。

We moved on to other crack and this seemed so easy 5.8.

Still he wants to put protection by himself
not me.

That means I am an immature climber yet.

5.8 I don't fall.

But I don't have a skill of placing the right protection in a proper way, so he won't allow me to climb in master style.

So I did it on pink point.

This was easy fun climb.














■ クライミング力は向上  Sudden skill up

クライミングは良くなっていました。突然。急激に。

My climbing has improved suddenly.

6月にもありましたが・・・登れるようになる時は、なぜか突然登れるようになっている。

今日はスメアや足ジャムも確実で、足の確実感がありました。もちろん、易しい課題なので、ハンドも、バチ効き。

6月に突然良くなったときは、蓄積した疲労が取れた、というだけでした。精神的疲労もあったのです。

以前、英語を習得したい時に、追い込んで、初めて夢の中で英語が出てきた、と思ったら、それが悪夢だった・・・ということがありました。 

クライミングも似た感じで、自分の苦手なことをあえて強いて習得中です。なので、ストレス満点。

苦手とは腕力、アッパーボディの力、指力のことです。

才能があって登れるタイプではないです。

顕在的に怖いと思っているわけではないですが、潜在的に怖いと思いながら、がんばって登っていたのかなぁ。

でも、ジムのお兄さんが言うには、怖いと思っていた方がいいですよ、とのこと。

やっぱりそうですよねぇ。怖くないより、怖いほうがいいですよねぇ。

で、今日のパートナーとは、2か月登っていない。お久しぶり感があります。

今日の上達は、最近一緒に登った女性クライマーのおかげかなぁ・・・。

小川山瑞牆。別々の人ですが、一緒に登った女性のクライマーの動きがきれいで、とってもマネしたくなったのです。

人工壁のクライミングも、動画を見て、いきなり上達しましたし・・・脳内に入る情報が、何かピースをはめるように突然照合したのかもしれません・・・。

単純に、最近クラックオンサイトしたのがうれしいので、その余波で、自己イメージがアップしているだけかもしれません。

スタンスの確実感がありました。それがうれしい点。

I felt nothing is unsure. I just felt I am very secure climber.

■ ザイルを伸ばしている感

私はクライミング力がアップするのが楽しいのではなく、易しくても良いので、自分でリードして登ると格別感があります。

  (今やっていることはすべて自分が選んで決めたこと) ⇒ (楽しい)

楽しいと言うか・・・より正確に言うと、有意義な気持ちになる、ということですね。

トップロープだと、あまり山頂を目指している感がないというか・・・

リードだと、”ザイルを伸ばしている”ことで、到達高度があがっている感じがあります。

しかも、それは、”ここまでなら行っていい”という自己判断で。

単純にリスクを楽しむ、という感性は、私には全くありません。リスクを楽しむというのなら、綱渡りでもしていればいいので・・・。

そうではなくて、リスクと戦いながらも上に到達している感じと言うか、そういうのが大事なようです。

■ クライミングノート

・カムのテスティングは肘から下だけで行う
・必要そうなカムの見極めは大体
・リードしながらテンションしても良い

・デゲンナー 5.8 RP   Degenner RP
・デゲンナー裏 5.8 ピンクポイント   Left problem 5.8 pink point
・デゲンナー隣 5.10A TR 回収で勉強  Right problem 5.10a TP

前回初めての湯川
湯川二回目

2016/10/24

何を安全と感じるか?

■ 心広く?!

今日は、日課になっている歩荷散歩中に、初老のご夫婦に声を掛けられる・・・

「何キロ入っているの~」

「20kgくらいです・・・」

「私たちも山に登るんだけどね、今日は風邪を引いちゃってね。編笠権現は無しになったんだよ」

「あら・・・それは残念でしたね。そこに見える愛宕山の裏にも大笠山がありますけど、信玄さんが作って840年という登山道がほんのちょっとですが、ありますよ。」

「三ツ岳登ってきてね、大変だった」

「あ、あの北横のですか?」

そんな会話を交わしました。 あっちこっちにいる、百名山登山者。

以前よりも、心が広くなった自分を感じました(笑)。

■ スポーツ栄養学研究中

クライミングで電池切れ現象が起きたこともあるため、スポーツ栄養学の本を読み漁り中ですが・・・

縦走で電池が切れたことはないことを考えると・・・

グリコーゲン切れ以外に理由があるのかもしれず・・・。それはメンタルかもしれない。

死の予感が虚脱感を起こさせる、という話を友人がしてくれました。確かにその面はあるかも。

ジムで電池切れってまずないですし。

■ クラックに命脈が・・・

クラックは小川山レイバックの初回から、なんだか登れそうな感触があった。

スラブやフェイスも、山岳会1年目の同時期に初回をしています。が、私には響いていなかった。

不思議~。

それはアイスも一緒です。

アイスは山岳会に入る前からやっていて、愉しく登っていました。先輩がアイスクライミングの会を主催した初年度、自分のアイスとバッティングして参加していない(笑)。先輩はアイスの仲間を広げようと必死だったようですが、山岳会はアイスは危険だからというので後ろ向きでした。

前の山岳会は何でも危険っていうタイプだったのかなぁ・・・。岩はボルトルート限定な感じ。

私は、アイスも好きで、クラックも好き。

ところが、この二つのクライミングは、ボルトルートより危ないとか言われているクライミングなんですよね。

山岳会の先輩なんて、初心者同士でクライミングに行こうとしたら、

「三つ峠はダメ!ボルトルート限定!」

と指定してきたくらいですし、クラックにしても、「一番危険なクライミングスタイルなんだよ~」とか、言って、一緒に行くのも嫌そうにしていました。

■ 感動が・・・

実は、オンサイトにしても、できた~という感触が、確実な喜びとなり、私を前に進ませる推進力となったのは、やっぱりクラックだけです。

よくよく考えると、フェイス(5.10a)やスラブ(ガマスラブ5.9)で、オンサイトしても、まぁノルマ達成と言うか・・・。

人工壁もおもしろくないしなぁ・・・。どんどん難しい課題に進みたい!という気持ちになるわけではない。

人工壁の場合はノルマです。今日も腕をパンプさせておかなくっちゃ~みたいな。

そもそも、プロテクションを自分で設置しながら、登るというのが、好きみたい・・・。

結論すると、かなり危ないことを好む性格みたいな話になってしまいますが・・・別にそういうわけではなくて、プロテクションがなんだか安心につながるんですよね。

不思議と。

■ 何を安全と考えるか?の価値観の差かも???

とまぁ、総括すると、プロテクションをプアだとは感じていないわけです。

もちろん、自分が設置したプロテクションの信頼度は、その上に落ちていないので、まだよく分かっていないわけなのですが、私にとって重要なのは、たぶん、自分で設置したって感じかもしれないです。 

このプロテクションを設置することの信頼は、なんというか単純に

 自己コントロール感

というようなものです。

■ ペースやタイミングが合わないのと似ている・・・

普通の山でも、自分の考えで歩くほうが絶対に楽に歩けると感じています。

例えば、強い男性と歩くと、男性って、歩くペースが速すぎて、こっちが先にバテてしまうんです。その上、休憩が長すぎ、体が冷え切って、再度エンジン掛けるのも、大変。

しかも、ロングな道のりだと、男性が先にバテてる!え~もう歩けないの~という感じです。足を引きづっていたり、スタミナが続かなかったり。

もちろん、私よりうんと年上の方々だからだろう・・・とは思うのですが。若い男子だと、たぶん、もっと私は大変になりますね。最初のペースが速すぎて、苦しくさせられるのではないかなぁ。

途中で、バテるくらいなら、最初からのんびり歩いてくれたらいいのに・・・と思うのですが、男性はそれだと歩きにくいんでしょうね。

しかも、ペースが速いと言う思いがあるので、休憩が長い。女性はじっくり歩きますが、休憩がそんなにないのです。

私は立ち止まる程度の休憩しか休憩取らないタイプ。タイムの9割歩いています。

ボルトルートっていうのは、そういう一般縦走で男性と歩くのと似ています。

ヌンチャク届かないんですけど~ みたいな?

なんで、ここでデッド?みたいな?

一回、背の高い人がセットしたカムの回収があったんですけど、同じスタンスに乗ると遠くて届かないんです。

なんだか、ペース合わないときのことを思い出したんですよね。



2016/10/22

頂上への道

■ Instant happiness

今日は、私をインスタントに幸せにする、スタバへ。夫と過ごす、穏やかな休日。

スタバではキッシュがおいしかった。コーヒーは、ポットサービスに限る。

スタバ・・・前の転勤地、福岡・・・シティバンクだってある、ミニ東京・・・から、おそらく相当にかけ離れた田舎町であろうと想像された甲府駅に降り立ったとき・・・町はまだ8時なのに12時くらいの感じを漂わせており、私はスーツ姿だったのだが・・・、スタバは、心の拠り所のだった・・・(笑)。

今では、山梨には、スタバは6店舗もあり、山梨県民は、おばあちゃんでも普段着でスタバに来ている。

山梨の高校生にはスタバは日常。それが山梨県民の可処分所得の高さを思わせる。

My husband and I have gone for a brunch on Saturday morning... it is a peaceful weekend. The starbucks in Kofu station used to be my only tie of something that reminds me of city lifestyle... which I was then very used to... I was a city person, what define me was always things to do with the city life.  Cosmopolitanism, English, style, working in the office... rap top computer...

It's been 6 years since I have first come to Kofu, now Yamanashi has 6 starbucks and there, grand mothers, teenagers. are chatting cheerfully... they seem so happy. It is amazing that how wealthy the place is... since starbucks are not at all cheap place.

■ その土地の良さ

甲府の都会化と半比例するように、私は、今ここにしかないもの・・・豊かな自然・・・を求めて、山に入り、都会的なものから、距離を置くようになった。

以前、仕事でカンザスに1か月間、ホテルに缶詰だったことがあった。

カンザスと言えば、『オズの魔法使い』に出てくる土地。地平線がみえるまで、フラットなプレーリー(草原)と竜巻の脅威の町。つまり、アメリカ人の心のふるさと。

そんな所にいるのに、同僚たちが言うには、”何もない”。つまり、店と観光地がない、のだった。

しかし、それは偏狭というものだ。

私たちが滞在したオーバーランドパークシティは、全米3位のお金持ちタウン。

外壁をぐるりと囲って、門には守衛を立たせた、エクスクルーシブ(排他的)な住宅街が立ち並び、門の中では、絵本から飛び出したような瀟洒な家々が並んでいるのである。ただ道路から見えないだけで。

私たちがいた側は、スプリント社の企業城下町だった。

”側は・・・”というのは、別の側もあるからで、カンザス川を隔てると、途端に、ペンキが剥がれ、手入されていない、打ち捨てられた家々が、道路わきに頻繁に見えるようになる・・・決まってドアの前のステップに誰かが座っている・・・黒人エリアと裕福な白人エリアの乖離は、鮮やかすぎる対比だった。

アメリカ黒人文学を専攻した身には、こうしたことは、アメリカの光と影を思わせた。

そして、それは、勉強していない人には見えないもの、だった。

・・・何を言いたかったのか?というと・・・つまり、その土地にはその土地の良さがある、ということだ。

無学さが、どこにでもあるものを、どこにでも求めると言う、全国一律、無個性な、金太郎飴みたいな価値を求めるのである。

山梨には、山梨の良さがある。

その良さとは・・・私に言わせれば、年中登山ができる、ということである。しかも、その登山の種類も・・・岩、そして、雪稜。

岩は、得に、花崗岩やボルダ―。日本を代表するようなエリアがある。

登山界で著名な登山家がみな、山梨に結集している。特に北杜市に移住してきている、ということからも分かる。ピオレドール賞受賞者は、5人も北杜市に住んでいる。

今日、スタバに行ったのは、瑞牆本をじっくり読んで、登りたいところに、付箋を付けたいからだったのだが・・・、あの室井登喜男さんも、そう遠くない2006年から、山梨に移住してきた人なのだそうだ。

ずっと山梨の主かと思った・・・。日常的に室井さんに会える環境と言うのは、すごい。 

What I wanted was... something I can do only while I am here... to appreciate the place.

Each places has it own charactor... of course Kofu has it own character, and I wanted to enjoy that.

To me it seemed pointless to ask what is like big city, to a small town like here. Small town has it own good aspects, as a big city has it own advantage...

So as to enjoy what I have most... in Kofu, I started to turn my head to Nature... what we have so plenty was nature not a busy city life style.

■ キャリア

まったくの、山のド素人のワタクシが・・・、全くの一個人の力だけで・・・、現在のクライミングを含む”本格的”という形容詞がつく、登山への道筋を、この短い、6年でたどったこと・・・は、本当に奇跡である。

正直に言うと、本人も、本当に驚いている。そして、神の采配に感謝している。

山の神様は、私に何を期待して、このような幸運を授けてくれたのだろうか?

As a result of putting all of my free time and my energy I used to put on my job, my hiking became now climbing and mountaineering... it is amazing what I have achieved, with such poor environment I was given...  I mean without proper assistance.

女性の30代後半から40代前半と言えば、女盛りである。美しさという意味ではなく、世間を渡る知恵もつき、自立もでき、知力も体力もマックスである。少々のことでは動じない。

そのような時期に、自分の選んだ趣味に全力を投入できる幸福を与えられるとは・・・。

20代は若さがあり、容姿の面では美しい時期ではあったが、社会経験が少なく、経済的な基盤も小さく、そのため体を酷使しなくてはならないし、経験不足のせいで足元を見られるリスクから、逃れられない時期でもあった。

30代は経済的基盤が確立したが、責任も大きくなり、家庭生活が犠牲になった。個人的な幸せを後回しにして、社会の中で役割を担うほうが大きい生活だ。誰しもそうだろう。

私のキャリアは、高校時代に早朝バイトしたパン屋からスタートし、夜学に通いながら大学を卒業した図書館司書4年、アメリカでのベビーシッター、介護、卒業後は、ロボット開発部でのソフトウェア開発エンジニア4年、研究所1年、海外メインの市場調査、日英テクニカルライター2年、医療翻訳、IT企業での営業支援、商社での新事業開発・・・と進んだ。

It is honor to be able to spend my time on what I love most... when you are in a top of the hill of your physical. A woman in her 40's are at most of her time... the mind, body, and intelligence is at her most at that age. So I suppose, I am the most lucky one.

都会にいるころは、私の勤怠は、残業200時間などで、体はボロボロだった。最初の転勤地、福岡で、大きな流産などを経験したが・・・あれは浄化と回復への道だったのだろう。

これらの経験で得た、すべてのスキルが・・・なんと、山梨では、趣味に集約されることになってしまったのである(笑)。

山梨ではやれる仕事がないから、という後ろ向きな理由ではあるが。

なんという神の采配だろうか(笑)。しかし、これは、幸福なことである。

■ 変化を恐れず、適応しましょう

一つのことに全精神力を注げば、道は開けるものだ・・・ということが分かった。

・・・というか、10代の後半で、実はそれは知っていたことではあったが・・・、改めて、実践した。

人生は、一度きりであり、それをどう使うか決めるのは、本人なのだ。

目の前をしっかり見よう。見えてくるものは、おそらく美しい。

私は、(山梨に来た時)と(今)では全く別人である。

(熊本時代の私)と(大阪時代の私)も別人だった。

(アメリカに行く前の私)と(行った後の私)も別人だったし、

(職業経歴を積む前)と(積んだ後)も別人だ。

そして、(どこに属す誰かという看板を下ろす前)と(降ろした今)も違う人だ。

外的な要因では・・・

 (15kg太っていた頃)と(15kg痩せた私)

 (家族の都合で生きていた私)と(自分のために生きている私)

 (オールAの私)と(自分が好きな教科だけAの私)

 (英語が話せない私)と(英語が話せる私)

 (インドアな私)と(アウトドアな私)

 (人見知りの私)と(誰とでも話せる私)

 (〇〇社の私)と(ただの人の私)

What I have learned in mountaineering... was mostly, if you put your mind fully on one thing, the life will respond to your passion.

I was very passionate to what I did... and the happiness is up to who decide what to do... if you are forced to do anything, if you are not the one decide what to do, you'll be unhappy one.

Looking at what you have, instead of what you don't have... I had this environment and I have adapted myself to the environment.

I am not the same person I used to be anymore.

It happened when I was younger too, when I left my hometown, I had transformed another person but it had to happen again.

Before my life was more like being on a rat race and getting to nowhere.

Now my life has a destination and getting closer to it, and the feel of getting closer to where I am going to, makes me feel very secure.


■ 必要なものは取り入れ、いらないものは、そぎ落とす

当たり前だが、必要なものは取り入れ、いらないものは、そぎ落とす。

学んだことは、

 今を生きること

 今与えられたものを最大限に生かすこと&そして、感謝すること

 コントロール感

こそが幸福の決め手である、ということだ。

幸福とは、感情であり、幸福感のことだ。感情は自ら作り出すものだ。

What important in life, which I understood, is to live

 here and now

 make the most of what you have and be thankful

 and you own the emotion, not the emotion own you.

子供時代には子供時代にしか味わえないことがあるように、20代には20代しかできないことがある。山で言うなら、20代は担げるのだから、担ぐべきだ。同様に40代には40代しかできないことがある。私にはまだ分からないが、60代には60代にしかできないことがあるのだろう。

したがって、それを行わない、機会喪失こそが人生の浪費である。

What's so sad is to do nothing while you have an opportunities...

多くの人は、その時、その時で、今できることを精いっぱいしない。

Many overlook the happiness in front of them and waste their time.

過去にとらわれたり、未来にとらわれる。過去の成功体験と未来への不安を捨てるべきだ。

英語では、後悔と不安は時間の無駄、と教わった。

They say, regrets and fears are wast of time. Indeed it is.

目の前にある現実の美しさを味わうことなく、済ませてしまうこと・・・それがもっとも避けるべきことだ。

To live in the present is always all we can do sincerely. But presently what we have could be so easily lost.

いつでも、同じ環境が与えられるものだ、と日本の人は、心のどこかで、ある種の権利意識を伴って、思っているようなところがある・・・が、それは正しい認識ではない。

この平和は、いつ何時、戦争や天災によって失われるか分からない。

このお天気さえ、気候変動で失われるかもしれない。

この人間関係も、いつぞや、失われるか分からない。

今与えられているもの・・・は、非常に、はかなく、脆く、移ろいやすいものである。

地震で家を無くしたり、ある日、突然、友を失ったりすることは、大いにありうることだ。

私の弟は、ある日、ただ普通に布団に入って、翌朝にはすでに死んでいた。

すべては、変遷するからこそ、尊い。

失われるからこそ、今、この時に価値が生まれる。その価値を生きるべきである。

あの時、あの課題を登っておけば良かった・・・と失ってから、振り返っても遅いのである。

平凡な知覚ではあるが、レールの上を歩くから、人生はつまらないのである。

私がレールを外れたのは、17歳の時である。

I have started to live my life at age 17, I means by this, I have fully started to take responsibility on my life.

怖かった。 I was very scared then but it was easier done than it seemed.

でも、やってみたら、レールの上よりも、実際は快適だった。

庇護を失うことは怖い。が、やってみたら、意外と快適なものである。

人生の折々で、私が仮にレールを踏み外さなければ、歩んでいただろう人生を歩んでいる人たちに出会ったが、あまり幸せそうには見えなかった。むしろ、ゴールデンカフス(金の足かせ)を履いている、と感じられるような人が多かった。

一歩踏み出す勇気は、幸せの最初のカギであり、チャンスの女神に前髪はあっても後ろ髪はない。

It takes a courage to step forward and grab the opportunities.

But being bold is not enough.

それが若いときに学んだことだったが、一歩踏み出すだけでは、ダメなのだ。

それに加えて、環境に適応し、自分を変える技術。

you have to adapt yourself to new environment and you have to accept transformation.

今をマックスに生き、感謝する技術。

Stopping of self transformation means death of your personal growth. Living most of you,is the things that you should do. Then you'll thank what you have already. The strength of yourself and what have given to you.

そして、全体像を見ながら、今何が必要なのか?次の手を打つ、人生の構築力が必要だ。

You have choice always. The choice has to be constructed to create your life.

振り向けば、すでに登った山々が見える・・・思えば、遠くまで来たものだ。

On your shoulder you can see how far you came, and you'll be moved to the distance.

しかし、それでも目の前に今やるべきことがある。セルフを取り、アンカーを作ろう。強固なアンカーを。

But true happiness is to have a present. And being able to look forward.

目の前に続く道の先に頂上はあるものだ。今そこは見えなくても。

目の前をきちんと確実に歩くことしか、その先とつながる方法はない。





2016/10/21

恐いという感情と向き合ってみることにした

さて。岩、怖いという感情と向き合ってみることにした。

■ 危ないからダメ

子供のころから、何でも「危ないからダメ」という大人が嫌いだった。大体、アブナイからダメ!と言われたことは、私にとっては、危なくなかった。

危ない子には危なく、危なくない子にとっては危なくない。

何がどう危ないのか?分かっていないことが一番危ないのだった。

■ 反骨

というわけで、私は、基本的に

危ないからダメ!とか、”頭から決めつけている人間”がキライな反骨人間である。(ちなみに、ステレオタイプで決めつけられるのもキライだ)

・・・という点が登山にマッチしたのだと思う。

一般登山でも、皆に危ない危ないと言われたが、”全然、危なくないじゃ~ん!!”と感じた。

一般登山では、

 リスクに対して、ただ感情的になって、逃げまわるのではなく、分析的に考えて立ち向かう

という精神がメリットに働いた。

ところが・・・岩になった途端に、怖くなった。

 登山の場合:  理解  = アクセル 安全の向上
 登攀の場合:  理解  = ブレーキ 怖さの増加

登攀では、危険認知力が、ブレーキとして働いており、それが怖さを引き出している。

怖さが体の動きにつながり、実力が発揮できないのだから、結局、実力の大幅に下のところで登ることとなり、もっと登れるはずだと思われてしまう・・・・のは・・・、おそらく正しいのである。

しかるに、危険認知力を ブレーキにしないで済む方法を考えなくてはならない。

■ 肉体的苦痛への恐怖ではなかった

怪我をすることが怖いのだろうか? 痛いのが怖いのだろうか?

今年は、グランドフォールした。

ビレイされている限り、あってはならない地面への墜落と、頭部の外傷を経験した。天国への階段を一歩上がった。

やっぱり感満点・・・(--;)

普通の人ならクライミングを辞めてしまうような事例だが、これは、私の中での内的位置づけ的には、”やっぱり感”の方が強かったのだった。

”皆にいつも、もっと登れるよ”と言われる。が、私自身は、”まだ落ちるかもしれない”と感じている。この矛盾に対する確信だ。内的判断のほうが外的判断より正しい、という確信。

今のスキルでは、当てにならないビレイでは登るべきでないと確信。

■ ビレイが当てにならないので、落ちないところを登るという山

一般に山岳会では当てにならないビレイを受け入れて登ることが普通に行われている。

それは、先輩だけに限らない・・・私は練習台であった。当てにならないトップのビレイで登るセカンド役も練習台だ。まだ落ちるかもしれない人なのに、である。

余談だが、先輩がセカンドで登ってくれる時は、落ちても停めれる確保していることを確認してから、セカンド役をやってもらった。ただおんぶにだっこの後輩でいるつもりはないよというプライドだ。恩を作ってしまっても、借りを作る気はなかった。

話を戻そう。”当てにならないビレイを受け入れて登ること”は、受け入れて、去年もうやった。

15年は当てにならないビレイヤーで、落ちないと分かっているところを落ちないように登っていた。だから、落ちるグレードは登っていない。当然、登攀力も成長はしていない。

落ちないグレードで登っても登攀力は成長しない、と言われている。

現在の課題は登攀力・・・ということは、が、私に必要なのは、

 当てになるビレイを当てにして登る経験

だ。ビレイヤーに対する不信感が強い。どのようなビレイが当てになるのかは、落ちないかぎり確信できない。

■ ただ楽しく・・・

ベテランに

「今はただ楽しく岩に登ることです」

と言われたが、なんだかリアリティがない、お言葉・・・。ただ楽しくか・・・うーん。

”ただ愉しい”って感じは、どういう感じだったでしょうか?な感じ・・・(^^;)。

かつてそんなことがあっただろうか?ただ楽しいって今まであったっけな? 一回目の三つ峠以外ないけどな。

前回の瑞牆でのオンサイト経験・・・2本とも・・・は、振り返る度に、じんわりと幸せがよみがえってくる。

つまり、これが私が価値があると思っている感じのような気がする。

チクセントミハイが言っているスキルとチャレンジのバランスが取れたフロー状態というもの。 

登攀は緊張したが、登る前に登れないような気はしなかった。多分、登れるとは思っていたと思う。

■ Lose:Loseの山、Win:Winの山

今夏の成果の一つは

 乾徳山旗立岩中央岩稜

である。対照的なのが、烏帽子岩左岩稜。 

(セカンドオンリーで行った山)と(自分のリードで行った山)では、経験の密度が違う。

おそらく人間は2タイプに分かれる。 

(セカンドオンリーが楽しいと思うタイプ)と(自分のリードで行った山が楽しいと思うタイプ)だ。

悲しきかな・・・ 私は後者である。感動の質が全く違う。質の差は、グレードに寄らない。

連れて行ってもらう山は、面白さと言う意味でいうと、あまり感動に厚みがないのである。

となると、自分で行けるようになるまで、寝かせておいたほうがお得なのかもしれない。まさに2年、寝かせてあった旗立岩のように、である。

しかも、連れて行く側も、実はそう面白くないらしいのである。楽しさは、連れて行った人の喜びの量がマックスで、自分はその喜びを受け取る側になるだけなのだそうだ。

・・・となると、連れて行く側も得るものが少なく、Lose:Loseの選択肢となってしまう。

これは、山の面白さを重視した場合、取るべき選択肢ではないかもしれない。

面白さを山の成長のための糧にしなくてはならない。

旗立岩では核心部をリードした。3ピッチしかないのもあるが、細部まで覚えている。後ろを歩いてくれたのは、先輩で、先輩の方も、そこは行ったことがなかったのだそうだ。というわけで、Win:Winの山になった。

一方、烏帽子岩のほうは、岩が脆い箇所がある、と言われたが・・・そうだっけ?覚えていない。すいません。

登攀は易しいと思ったが、素晴らしい景色しか覚えていない(汗)。

この感想はめったにない感じで、初めてのマルチ、屋根岩2峰でさえも、かなり緊張し、セカンドでも、登攀はギリギリ感があって、Aゼロも交えたし、どこでどう何が難しかったのか?という記憶も、鮮明だった。

というわけで、烏帽子岩では、体験の濃度・・・が、薄くなっていたと言うのはいえるのでは?と思う。

登攀については、易しいな、という程度しか、よく覚えていないことが裏付ける。

そして、それは考えてみれば、ガイド登山の人たちが語る時の感じと似ている。もしかして、烏帽子岩はガイド登山になっていたのかもしれない。

どうして、同じような時期に行っているのに、こうなってしまったのだろうか? 

リスク管理が自分持ちでなかったからだろうか?

もちろん、核心部のクラックは、存在するロケーションが怖すぎる!と思ったが、ロケーションに恐怖心が湧いた以外は、登攀そのものは、拍子抜け的に易しかった気がした。

登る度に見える景色がすごくなっていき・・・大感動した。一方、私がすごい景色に感動している時、先輩は全然、感動していなかった・・・(笑)。

■ もう行けるか?検討してみた

この山はもともと、登攀が易しいので、同レベルの相手と登ろうと考えて、温めていたルートである。

なので、

 ・ロケーションに対する恐怖
 ・万が一のプロテクションの設置の確実さ

をマスターすれば、登攀力的には、烏帽子岩は登れるはずである、と考えてしまう。

 ・ロープワーク → マスター済み
 ・ルートファインディング → 一度行っている

という有利がある。クラックの登攀も、最後のワイド5.7だけは、ワイドの5.10Aや5.9を練習で登っていないから、リードで取り付く資格がないと言えるが、下のクラックは、ハンドサイズの5.7。
登れるハズであり、実際、セカンドで登って易しかった。

ただ落ちれないのでプロテクション技術は確立しないとダメであろうし、恐怖は乗り越えないといけないだろう。

が、この5.7クラックは、技術的には登れるのではないか?と思ってしまう・・・。実際も、セカンドで、問題なく登っているのであるから。

しかし、ベテランで、判断力の確かな人に聞いてみたところの返事は、NOである。

 理由1)岩がしっかりしていない不確定な場所が少なからずあり、カムセット難しい
 理由2)落ちなければ大丈夫 ⇔ 逆に言えば落ちるかもしれない人は行ってはいけない
 理由3)長い=危急時にはまりやすい

振り返れば、旗立岩は

  3Pと短い

のである。むろん、前穂北尾根もそうで、ロープが出るピッチは非常に短い。初心者は長くないルートから。

ピッチ数を積みあげて行きたいが、近所で適当なルートがない。三つ峠はすぐ終わってしまうし。

ロープワークの遅さは、1分余計にかかるだけで、20Pなら20分の遅れ、3Pなら3分の遅れですむ。

■ 内的基準型人間

私は完全に内的基準型で、判断は、自分をよりどころにする。

≪内的基準型の言葉の特徴≫

・自分の感覚を優先する。自分で分かる。
・自分の価値観、世界観を優先する。
・自分を評価するのは、自分。
・他人からの指示、命令には反発する傾向がある。
・指示、命令は単なる情報として扱う。
・自分、私、俺などの言葉が多く出る。
・胸を張り、姿勢が良い。(自信の表れ)
・手で自分の事を指したり、胸のあたりに手を当てて話す。
・周りから褒められてもリアクションが薄い。

■ 課題つぶし

これを読んで思い当たることが多くて、おどろいた(笑)。そもそも、私は孤独が好きで、他人を必要としないタイプである。

が、登山は、”経験に基づいた情報”が、かなり色濃く必要だ。

そこが、(初見のほうが楽しい)と言う要素と相反する部分である。しかし、初見でなくても、連れて行ってもらったルートに復習山行しなければ、そのルートは自分の血肉になったとは言えない。

覚えていないほど楽だと感じた登攀のルートでさえ、リードで行くとなると、多くの乗り越えるべき課題がある。

そうした課題をつぶしていくことこそ、登山の醍醐味と言えるのである。

これまでの登山においても、自分で自分に設定した課題は、必ず克服してきた。それが自信の根拠になっている。自分で自分に嘘はつけないものだからだ。

課題を自分で作り、自分で克服する。そのためには、自分の課題が何か?を自ら設定できる力が必要だ。

また課題が整理されて幸せです☆