最近分かったことの備忘録。
■ オンサイトへの準備
1本目 朝一 確実に落ちないグレードをリード
↓
2本目 限界を押し上げる
↓
3本目 オンサイト能力を高める
■ フリークライマーのスタート
確実に落ちないグレードは、限界グレードの2グレード下。
トポに乗っているグレードは、フリークライミングの場合、ほぼ5.8からです。
ということは、5.10Aが登れるクライミング力が、自立して岩場へ行くときの目安になります。
となるとジムグレードでは、10c、Dくらいになるかもしれません。
ガイドさんの講習も大抵がトップロープでの5.10Aからです。
5.9アンダーと10以上では、クライミングに質的差があります。2点支持。
大雑把にいうとフリーをマスターするとは、2点支持をマスターすると言うことなのです。
■ アルパインクライマーのスタート
以上は、フリークライミングの場合です。アルパインでは、5.8に満たない岩場、
Ⅲ級
Ⅳ級
Ⅴ級
も登ります。 広沢寺や日和田、三つ峠、など、アルパインの岩場やルートは登攀自体は易しく、2点支持が出るわけではないです。3点支持で登れます。
なので、5.9アンダーでも、多くの人は岩場に出かけています。
フリーを登っても、アルパインでスタートした人の登りと、フリーだけをしている人の登りは、どこか違った風に感じます。
私はアルパイン風の登りが多く、ステミングが多いです。
■ スタート位置は人それぞれ
5.9と10は質的に違いがあるのです。
スタート位置は人それぞれです。
1)5.9は最初から登れてしまう人 (若い人、山岳部)
2)5.8からスタートの人 (ジムだと5.10が登れる)
3)5.7からスタートの人 (ジムだと5.9が登れる)
4)それ以下の人 ジムでも5.6が登れない
だれしも、2点支持へ進むためのムーブの習得が課題になります。
大事なのはグレードではなく、2点支持の習得です。
男性は、グレードだけで判断すると、腕力で登れてしまうので、スキルがまだないのにもかかわらず、リスクを冒す危険があります。
山やっている男性: (指力)
初心者男性: (2点支持) (指力)
腕力の無い女性: (2点支持) (腕力) (指力)
と、最初から持っているものが少なければ少ないほど、スタート地点に立つために、トレーニングが必要です。
私もインドアでの5.9は最初から登れました。外岩の5.7も最初から登れました。リードデビューは11Aの課題を傾斜を殺して、10Aにしてやりました。
さらに下から進む人もいるようです。 インドアで5.9が登れない場合などです。
ジムの人工壁では、5.7が基本的には一番易しいリード課題ですので、5.7が確実になれば、外では、5.9がトップロープで触れます。
ともかく、登攀は、スタート位置が人さまざま、です。
しかし早道はないです。
■ 同じことの繰り返しだと言うこと
低いグレードからスタートしても、怖ければAゼロしたり、エイドしたり、ハングドッグしたりしてムーブを読み、登ると言うことは変わりありません。
高いグレードの人も、基本的におんなじことを高いグレードでやっているだけなんです。
なので、低グレードを馬鹿にしがちですが・・その必要はありません。
■ 確実なクライミングとは?
足元から一歩一歩固めるクライミングです。
5.8でスタートした人は、5.8を30本(同一課題で構わない)、登って、クライミングのムーブに慣れること。
クライミングビラミッド通りに、先を急がず、ゆっくりと成長することです。
グレードを高めるために、一つの課題だけにこだわってグレードを向上させる、というやり方だと、12が登れても、5.9の些細な課題で落ちる人になってしまいます。