2022/02/14

6級が登れても2級が歩けるようにはならないし、4級が上手にもならない

 宝剣の滑落に思う

アイスクライマーになり、どっかぶりも登れるようになった。

しかし、その技術と歩きの技術は全く違う。

グレードシステムは、難易度を表すため、どっかぶりの6級が登れれば、歩きの2級はたやすいのではないかと思わせる。数字がミスリードさせるのだ。

アイスでは2級での遭難が一番多い。ロープをつけないためだ。

結局、2級と3級と4級と5級と6級は全部別の技術なのだと思う。

ロープをつけるかつけないか?の判断は、易しいか易しくないかではなく、落ちたらどうなるか?なのだ。

オオカミの社会とボルトの不適切な配置

■ オオカミの社会



この写真の中で、先頭に歩いている三匹は、年老いたオオカミと病気のオオカミである。群れ全体の進行速度を調整して、誰も遅れないようにしている。

その後を追う5匹(赤色で表示された)は、群れの中で最も強く優れた若いオオカミであり、敵の攻撃があったとき、正面を守る任務を引き受けている。

その後の中間の群れ(11頭はメスと子ども)は常に外部からの攻撃からの保護を受ける。

群れの中の一番後ろのリーダーの前の5匹も強く、優れたオオカミたちである。後方からの攻撃があった場合の防御の任務を引き受ける。

最後に離れてついてきている(青い矢印)一匹が 、この群れのトップリーダーである。

誰も取り残されないようにすることが彼の任務である。群れを統合し、全体が同じ方向に行くように導く役割をする。

彼は全体の群れの「ボディガード」として全体を見守り、自分を犠牲にして群れを守るために、常にどのような方向にでも動ける準備ができている。

私はこの群れの、どこに属しているのだろうか?

翻訳:妹尾光樹

The rule of herd of Wolves walking. The very first wolves moving at the front should always be the sick and old ones, mostly wolves ready for sacrifice to give survive and clear the way for others.

Behind them there are 5 youngest strongest male wolves, for safety and security of the group. Then 11 female wolves following them, and been followed by 5 other strong males, where should be the fighters, to take care of the females.

At the very end is the head of the group, which moves with a distance to be able to observe the whole herd and make sure nobody lagging out.

■ 九州

俺は強いと思っている人が、強いんだから俺のために弱い側が働いて当然でしょ、と弱い側に強要する社会になっている…

= 不適切にランナウトするように配置されたボルト

開拓が著しい行縢

 ■ 開拓が著しい行縢

6ピッチ175m掃除と試登が完了とのことで、いや登攀が楽しみな行縢。誰でも登れる5.9のラインも作ってほしいなぁ。

■クライマーのゲストハウス@行縢

行縢がある延岡は、サーファーの町、日南が近く、インターナショナルで自由なクライマーのゲストハウスを設立するにしても、可能性がある町だよなぁ。気候が温かいから、自然農とも両立できるし。

行縢はルート数として、どれくらいの規模なんだろうか?

海外クライマーが来てくれる可能性があるとしたら、ルート数で1000くらいはあるといいんだがなぁ…。ルート数が少ないと、なんで海外からわざわざ来てまで、となるしなぁ。(まぁ、岩場が一切存在しないシンガポールみたいな町もあるにはあるが)

延岡は、土地が安く、老後は温かい土地に…みたいな発想ができそうな場所だった。しかも、サーファーたちが先駆者的にいるので、田舎の論理に縛られない、自由な空気というのも作り出しやすそうだった。

田舎の論理=よそ者排他で自分さえよければよい、という文化なので、これが強い地域だと、なかなか、田舎で快適に暮らすのは難しいのである。

北杜市なんて、ローカルと移住者で対立している始末であるのだし…。

2022/02/12

2ピン目でのたぐり落ちをビレイヤーが止めた事例


これで、落とされても、クライマーは文句は言えません。

手繰り落ちがNGなことは自明だからです。ビレイヤー良いビレイヤーで良かったですね!

2022/02/11

開拓者=ちやほやされる ではないですよ?

 ■ 登れる=ちやほやされる という構図

に憧れる男性クライマーが多いんだろうな~と伺えることが少し前にあった。

初心者は、分かっていないことが分かっていないので、誰にとっても荷が重いクライマーだ。分かっていない人に分かっていないことを伝えるのは、伝える側の労力が多大。

そんな、分かっていないことが分かっていない人にも、心優しいのが開拓者…。開拓という行為はホントに大変だから、ということなのだが…。

分かっていない人の側は、分かっていないだけに、開拓者のことを

「どうせ取り巻きやら、ボランティアやらに囲まれてちやほやされているんでしょ」と思っている訳なんである。

会ったことも活動の内容を見ている訳でも何でもないのに、それこそ、思い込みで…。

本当に残念な現象である。

が…結局のところ、こういう発言をする人はちやほやされるということが目的で登っているのだろうということもうかがえるのであった…。



ぺしゃんこになっていたりして…=これくらい用心して開拓者は安全を選んでいるわけで、3点で支えられている岩だったら、誰か見ている人がいれば、試しに触るくらいはできるかもしれない。

クライミング界に良い事=一つでも多くのルートをもたらす事、と思うのだったら、ギャラリーとして居るだけでできる貢献。

アルパインクライマー×林業?

■【第132回】若手プロスノーボーダーの林業家と見る全国5団体の先進事例報告会(休眠預金事業)

この自伐型林業の社団法人は、スノーボードのアスリートが立ち上げた団体みたいだったんだが、その中のアルパインクライマーって人を見たら、たぶん、アルパイン業界では無名の人で、アルパインの業績も出ていなかった…。

どうりで、うわさが聞こえてこなかったわけだ。それを裏付けるように、スポンサーもキーンで、こういっちゃなんだが、ちゃんとしたクライマーでキーンを使う人いない…ハイキングレベルの人ご用達ブランド…。キーンを履いていたら逆に、軽登山しかしない人とレッテル受ける可能性すらある。

でも、そんな心の狭いことを言ってはいけない!と心に念じた…。世の中の新しい息吹、新しい潮流だ。大事にしないと。

自分だって別に何の実績があるわけでもないしねぇ…単に耳年増なだけで… 

クライミングのあれやこれやで人に序列をつけるような愚かな心を起こさないようにしたいと思いながら、今日のオンライン視聴ラッシュ終了…。

クライマー業界は、ホント発想力に弱く、登って登って登りまくる以外の発想を持てない人が多い。

登って有名になる、有名になって著名企業がスポンサーをつけてくれるというアレックスオノルド君がやった偉業路線しか発想できない人が多い。

それをやった日本人は、おそらく、ユージさんだと思うが、ユージクラスでも、超めんどくさいことに煩わされているようですぞ?

それより、自分がやって気分が良いことをやり続ける、これが大事かなと思います。


アルパインクライマー×林業の元祖は、馬目さんだけどなぁ~ 馬目さんはアルパインのほうがむしろ有名で、林業では名乗りを上げていない感、あるよなぁ…。

2022/02/10

【自然農】耕さない畑の「春ジャガ」栽培 ただある喜び

■ そろそろ春

なので、ジャガイモ予習中。


島の農園さんの動画は、いつも”深いい”話です。
九州のクライミングには、”ただある喜び”がなく、”目的達成の喜び”しかなかった…(汗)。

■ クライミングの魅力

女性のクライマーは少ないので、クライミングの魅力は何か?ということを良く聞かれますが、

集中

だと思いますね。

今、ここ

つまり、”ただある”、ということが容易に達成できます。

先日もサチさんの岩との対話が楽しいという投稿を九州クライマーに見せたら、意味が分からないそうで、ハッキリ言って、どうやって登っているのかこちらが意味わからなかったですが…
5.12が登れるようになろう、とか、2段が登れるようになろうとか、目標達成だけの登り、をやっているから、

 岩との対話、

と言われても、なんのことだか?になっているんだろうなぁ…。

目標を達成する生き方は、野菜で言えば、栄養成長期、つまり、子供時代の生き方ですよ。

一体、いつ人生を楽しむつもりなんです?

2022/02/09

アイス・リード練習の裏技

■アイスリード練習の裏技

前提条件:
・ビレイヤーが確実
・氷が固い

段取り
1)後輩に、重くてかわいそうだから、という顔をして「君は今日はスクリュー免除だよ」と言う

2)すると、まもとも人なら、後輩は普通、持ってこなくていいと言われたとしても、最低限のスクリュー3本を持ってくる(持ってこないような後輩は失格として、またの機会にしよう)

3)氷瀑に着いたら、「やべ!スクリュー忘れた!」と大げさに言う

4)後輩は、「ありますよ!念のためと思って持ってきました」とか言うはずだ

5)先輩としておもむろに「しゃーねーな、3本でリードするか」とか言って、3本目を打ったら、1本目を回収しながら登る。

これで、めでたくスクリューに体重を預ける体験を積みながらリード練習できます。しかも、他人のスクリューで!



花崗岩=杉・ヒノキ美林

 ■糸島の100年生の森

を今日は見学に行っていました。まさか、福岡の糸島で、100年の森を見ることができるとは…まさに灯台元暗し。

福岡に来てすぐのころ、浮嶽にクラックのボルダーを探しに行ったことがあったのですが、その時、通った林道際が現場でした。

クラックがある=花崗岩=水はけがよい=良材の杉・ヒノキ、という法則のようで、行縢とかと同じです。行縢のあのデカい杉は400年とか500年のだったのでしょう…

        100年生の森(希望の林業) 
        近所の皆伐後再造林地 ほとんど絶望の林業

何故絶望なのか?補助金依存体質だからです。自主自立の精神ゼロ…寄生虫根性だけ。

■ 県有林×素材生産者(木こり)=成功

糸島の100年生は、県有林にあるそうで、素材生産者(つまり、木こり。自営業者)の方が運よく、10年に一回の間伐を繰り返すことが出来て、この美林が維持できているのだそうです。

つまり、森林組合にお願いしてしまうと技術不足により、本来もっと高い価格で売れる銘木クラスの大直径の木材も、残念ながら二束三文の価格で売りたたかれることになるのだそうです… それは、伐り出すときに材を傷つけてしまうから、なのだとか。

つまり高度な技術がない森林組合に任せると、山主は損をしてしまうってことですね。

森林組合も、中身はよりけりです。山岳会と同じですね。山岳会も中身は空洞化が進んで、山岳会に所属している=技術が伝授されているとか、全く法則として成り立ちません。

■ 架線集材

架線での集材は、研修で教わらなかったので、初めて見ました!これなら大型林道どころか、小型の林道すら、作らなくて済むのです。

林道がない=災害がない、の法則は成り立ちます。

■ 伐倒技術の高さ 

そして伐倒を見せてもらったのですが、あまりの早さにあっけにとられました…。

いや~私たちが研修でやった時は、ちんたらしたものだったんだなぁ~と。

おいづる切りだったのですが、いつ芯を切ったのか、それすら分からないくらいの速度でした。受け口追い口も一発で会合し、つる(ヒンジ)もきちんと残り、ものの5分もせず、100年生が、バッコーンと倒れました。しかも、伐倒方向が正確でかかり木にもならず。

明らかな技術力…つまり

・伐倒方向が正確

・会合が正確

・切り込みが正確

=早い&安全

まさに正確さがスピードにつながる、アルパインクライミングの技術力と同じ方式です。ロープもきちんとまとめられないくせに、ルートに出ようとする若い人が多すぎです。まずは、ロープをまとめる練習からですよ。登れるグレードを自慢する前に、確実な技術力が身についていることを自慢しましょう。セカンドでも、ロープアップされないとき、あるいはトップが動けなくなったときに自分で自分のしりぬぐいができるくらいの技術力は最低要りますよ。



■ 懸案の枝はらい

枝払いも見せてもらい、すごく参考になった。チェーンソーの歯を材と平行にするのが大事なのだそうです。


■ 安全対策が…皆無…これは真似できない

ただ安全対策は、昔からの人は、ノーヘルですし、防振手袋もチャップスもなく、あらー!これでは、誰かに雇われることはできないですね~!!でした。

そもそも、事業者は、保護服を義務付けられていると思います…さらに言えば、海外では、個人装備での防御は、ほぼ常識。

達人の場合は、そもそも技術がしっかりしていれば、アブナイことはやらない。

しかし、一般人の場合は、達人になる間に、死んだり怪我したりしてしまいます。良い子は、自分がどちらに現在属しているのか?冷静に考えて、自分の装備を選びましょう…

■チェーンソーはエンジンを優しく使う

大径木を伐ったことなかったのですが、玉切りというか、スライスをさせてもらい、チェーンソーをふかし過ぎてアブナイよ、とアドバイスを貰い、非常に参考になりました。

めいっぱい握って伐る必要がある場合はほとんどないのだそうです。言い訳させてもらうと、初めて研修外で使ったお借りしているチェーンソー、めちゃくちゃ切れ味悪くて、残念な感じだったんですよねぇ…。

■ 初めてのハスク

初めて、ハスクバーナで玉切りした… ハスクは、チェーンソー界のロールスロイスです。

私は体も小さいし、チェーンソー自体がとっても怖かったので、林業就業者研修では、なんと、”子軽”で、済ませたくらいです。子軽は、とても小さいチェーンソー、伐倒や玉切り用ではなく、枝払いや支障木の伐採などの、ちょっとした用途用)。

でっかい4.5kg級のチェーンソーで、え!こんな高級銘木を伐っていいんですか?!という直径60cmの位の材を伐りました…。

「やってみ!」と言われて、やってみた自分に感動しました…。人は成長する者なんだなぁ…。なんせ、研修では、”無理無理無理無理…”と完全に腰が引けていましたもんね。

今日は、なんというか、花崗岩がつないだご縁、でした…。

クライマーは、花崗岩Loveな人が多いと思いますが、アウトドアスキルを活かした職業に就きたいあなたは、木こりになりましょう☆

それも、超・達人レベルになることをお勧めします。安かろう悪かろうの薄利多売林業は、『絶望の林業』と呼ばれているくらいです。

2022/02/07

ダメビレイ

 いくらアイスクライミングでも、ダメビレイ事例です。


菩薩

■ 何がその人のためになるか?

ちょっと前に、自然農を紹介してあげた人がいるのですが、その人からは、とても感謝されました。子供のころから、ペースがのんびりで、現代社会のスピード感では、仕事しづらいという記事でした。投稿を見てピン!と来た。この人に必要なのは、田畑で土に触れることだろうと。ランチ食べて、畑を見せて、冷えたので源泉かけ流しの温泉へ行って、天然酵母のパンを買って帰っただけ…なんですが。

一方、根子岳行きたいアルパインクライマー志願者とか、3級しか登れないのに2段をノーマットで登るというボルダラー初心者とか、こちらが、どんなに説明してやっても、まったく理解が進化している気配がない。感謝も言ってくれるが礼儀の上、形式の上でのことだ。

ある時、私がそういう新人で別ん人に手をこまねいていたので、師匠に相談したら、一言、「そんな奴は、ほっておけ」。

他のベテランを見ていても、単純に総すかんで誰も相手にしない。

(でも、誰も相手にしないので、余計、相手にしてほしくて、無謀な行為をするんじゃないか?と私には予想できるんだが)

私が菩薩の心を起こした2つの事例だ。

前者はうまく助けることができ、後者は助けることができない事例。今後はうまく助けることができる人だけを助けることにする。なぜなら、自分の人生が足踏みを強いられることになるからだ。



2022/02/05

東秀磯さんの投稿 2017年

 FBは昔のシェアが見れる機能があるので、こんな面白い記事が今日回ってきた。

東さんの投稿。

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東 秀磯

2017年2月5日  · 

クライミング文化論・今日も幸せ

ちょっと幸せ

 どうせハングドッグするのなら、前に登った奴よりも少し高い位置で。^ ^

楽天家と悲観主義者

 2人がクライミングに行き、あるルートを先に登った方が夕飯をおごることにした。

 楽天家は「あいつに先んじるのは悪いな」と思い。

 悲観主義者は「夕飯代が高くつく」と嘆く。(-_-;)

成功するガイド

 ガイドは教え方が上手いより、お買い得のルートをたくさん知っていた方が成功する。(^o^)/

ビレイヤー志願

 新しいビレイ器を持ってニコニコしている奴に注意。使い方はほとんど知らないのに、早く他人をビレイしたくてウズウズしているのだ。(・ω・)ノ

選択肢

 ・新しい岩場はまだホールドが落ち着いていないのでボロボロ欠ける。

 ・数年たった岩場は人が多くて待ち時間が長い。

 ・数10年たった岩場はホールドが磨かれて滑りやすい。>_<

正当なグレーディング

 あるルートが2段か3段か論争になっていた。

 あるクライマーは「僕の登った感じじゃ3段はあると思う」と言うと。

 みんなが言った「あ~、お前が登ったんじゃ2段決定!」(=゚ω゚)ノ

人気ルート

 どんな内容かは関係ない。そのルートにクイックドローが掛かれば、その日の人気ルート。(╹◡╹)

カップルでクライミング

 付き合い始めた当初は人気のないエリアに行きたがる。親密な時間を過ごすために。

 つき合って長いカップルも人気のないエリアに行きたがる。ののしり合いを他人に聞かせまいと。(😭)

オブザベーション

 最後まで完ぺきにこなそう。ボルダーによっては登るより数倍降りにくいやつもある。(´Д` )

最近のクライマーは格好だけ

 見くびるな!オレは格好から入るタイプじゃない!格好で終わるタイプなんだよ・・・・。( ̄Д ̄)ノ

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なかなか核心をついた言葉みたいで、面白いですよねぇ。東さん、もっと投稿してくれないかなぁ…

太字は私です。登るより、降りるほうが難しいボルダーって言うのは当然あります。降りれない…クライマーが危険なジャンプオフをしていたのも、岸良で見た。

初心者向けにボルダーを教えるときは、降りることを先に教えましょう☆