2020/09/21

ホールド欠損での墜落

ホールド欠損での墜落

ってクライマー自身に責任がない墜落の代表と思いますが…

佐久の志賀の岩場で2度連続して、ホールド欠損で落ちた先輩を止めたのですが…

「なんで俺ばっかり」と不運を嘆く先輩に対して、周囲の反応は…?というと???

誰も同情せず、岩をトントンして登る人多数になったのでした… 

落下の際、ホールド欠損をリスクカウントに入れないのは、フリークライマーの

 無意識の前提

が、フリーの岩場ではアルパインの岩場のように岩は欠けない、だと思います。

ので、

 落ちれる人工壁での墜落経験

が積みあがると、”無意識の前提”

 ボルトは100%安全安心だ

が加わるのだと思います…。となると、このアンカーのような倒錯が起こるのでは…?

ボルトは新しく比較的信頼が高いようなので、今すぐ危険という訳でないそうですが、このようなアンカーを目にして、

今すぐ危険でない

という認識が広がることのほうが、潜在的にリスクを高めそうな気がします。つまり、この終了点を見てなんか変だ!と気が付かないというリスクです。

正しい終了点は1枚目の写真の終了点です。私は、山梨にいた3年間はまだクライミング初心者だったので、経験者とクライミングに行った後、そこに自分のパートナーを案内するという方法しか取っていない時期だったので、岩場で変わった終了点を見ることがなく…つまり、ほとんどJFAが整備した終了点ばかりを見ていたと思います。

正解を見続けないと、間違いが分からなくなる、ということなのかもしれません。


 間違いです


2020/09/20

計算されたリスクを取るクライマーになる=スタイル重視のクライマーになる

■ 2タイプのクライマー像

A) スタイルを重視するクライマー。リスク計算が非常に細かく、性根は怖がり。

B) リスク計算はアバウトなクライマー。「怖いなんて言ってたら登れねえよ」ということを自分に言ってきたタイプ。野生の勘で、死亡リスクは頻繁には取らずに登り、どうにか生き残ってきた。度胸はあるが、思慮は浅く、スタイルは妥協することも多い。

現在の主流派は、B)です。

特に、外ボルダーはスタイルに対する制限がほとんどゼロで、登れさえすれば何でもいい、というクライミングです。これはクライマーがYouTubeを見ることで伺えます。登る前にYouTube動画を見るという行為は、ボルダーでは、普通であることからも、オンサイトが全く無視されていることが分かります。

B)が主流の中、A)の人のリスクをコントロールし、リスクを因数分解する思想をかみ砕く能力については、非常に参考になる書籍が少ないです。そこで、ここで詳述したいと思います。

■ 時代認知リスク

”現代初心者”という言葉を使いましょう。 年配の指導者には時代の誤認知のリスクがあります。

現代初心者の反対は、大学山岳部を起点とする、昔の初心者、です。18歳男性は、全社会構成で見た場合、体力的には当然ですが、トップレベルに入ります。徴兵制で誰が真っ先に徴兵されるか?若い男性でしょう。それは体力があるからでしょう。

現代初心者は、バックグランドも年齢も様々です。18歳男子という狭い分類で分けられていたような、”これくらいは普通”は、物差しとして、もはや成り立ちません。

個別に、その方の基礎的な体力や運動能力を知って、初心者対応する必要があります。例えば、これくらいは担がせてOKだろう、これくらいは歩けるだろう、は、無意識に、自分を前提としている可能性があります。特に年配の指導者で、自分が18歳男性でスタートした人は用心しましょう。

まとめ。

現代初心者  年齢、性別、知性 すべて様々。
旧初心者   18歳、男子、大学生 つまり、若くて、強くて、エリート。

対策: 個別にヒアリングを行う。
    基準を持つ 例)1時間で標高差何メートルを楽に登山で歩けますか?
          例)ジムで5級(5.11程度)が登れたら、外岩デビューが可能
          例)ロープワークは終わってから外岩
          例)ビレイは人工壁で確実にキャッチ経験を積んでおく

■ 無意識の押し付けは、自立で跳ねのける

リーダーになった人は、良かれと思ってのことですが、無意識の押し付けがあります。

例えば、もっとも顕著なのは、リードの押し付けです。伝統的に山岳会では、リードは新人に押し付けられて来たからで、誰しも心の弱さに打ち勝つには、背中を押される必要がある、というパターナリズムによります。

そのようなパターナリズムが前提としているのは、”新人さんは登りたい課題が分からない”というものです。それを覆すのは難しく、トポの情報から、ルートの性格を読み取るのは、相当の長い経験が必要な、至難の業です。

しかし、自分が登りたいところを選べるスキルを身に着けることは非常に重要です。

平たく言えば、ここを登りたい、という強い気持ちがないとクライマーは永遠に、「〇〇をのぼったらどうお?」という押し付けから逃げることができません。

■ クライマーの自立戦略

1)トライするルート選択
  初心者向けはランナウトしていないこと
  ボルトの質 M10グージョン
  まっすぐで斜めでない トラバースがない
  トリッキーでない 
  2グレード下がオンサイトグレードです 
  オンサイト(=本気トライ)もしくは、RPで取りつくのか?戦略によって選びうるルートは違う

2)各自のトライ中のリスク管理
  自分の安全基準を明確化する、自己認識する
  例) 落ちるくらいなら、Aゼロすべきボルト(例:オールアンカーやRCC、リングボルト)などの自己基準を持つ
     落ちてよい場所の見極め力を持つ ぶつからない場所
     このムーブではどれくらいの確率で落ちるのか自己認識ができる   

3)ヌンチャクの本数などのトライ準備
     ランニング支点の数+2~3本

4)終了点などのロープワーク
     通し八の字 もしくは懸垂

5)ラインのルートファインディング
     5.12のルートでも、ルートを外せば、12でなくなります

6)そもそものアプローチの岩探し
     登山や読図の経験が必要です
     
7)ホールド探し
     インドアジムでは培えません

8)フォールの恐怖心コントロール
      恐怖心についての因数分解が必要です
      クライマーは信頼できないビレイヤーでは登れないのが普通です

9)車、生活技術、プランニング
      車を持っていないクライマーは、そもそも岩場に行く自立の時点で失敗しています
      生活技術がないクライマーも同様。岩場での寝泊まりはマスターしないといけないです。
      プライニングは一つの遠征だけでなく、クライマーとしての成長戦略作りも必要です

10)ギア的自立

ロープが会のロープでは、自立したクライマーとは言えません。
リードクライマーは自分のロープでリードしますが、それはロープの断裂や重さも問題になるからです。

共助が悪いことではありませんが、自分が共助の中で登っていることに自覚を持ちましょう。そうすれば、人のロープでリードしていることに自覚的になれます。

カムも同じです。
      
11)精神的自立
クライマーの自己責任は、盲目にリスクを取ることではない。怖いのを我慢して登るのは、リスクを取ることとは別の行為です。それを突き詰めていくと、原理的に必ず事故につながります。事故になって分かるのでは遅く、原理的な帰結だと先に気が付けるはずです。

12)慢心     

ロープを出すべき基準は、落ちたらどうなるか?で落ちても大したことがない場所ではロープは出さないですが、簡単でも落ちたときに致命的になる個所では出すべきです。

クライミンググレードそのものがそれを語っており、5.でスタートするグレードはロープが必要という意味です。5.に含まれない4級であっても、場所によっては必要です。いわゆる山の中では鎖場、岩場では、アプローチでフィックスが出ているレベルに相当するところです。

13)国際化

クライミングは、国際共通言語となっています。クライミングができれば、運転ができるのと同様、英会話力がなくてもクライミングで国際コミュニケーションが可能になります。

14)相手への理解

男性と女性では、クライミングに求めるものが大きく異なることが多いです。男性の場合は、体力をオールアウトしたい、出し切りたいという願いを持つことが多く、それがボルダーに惹かれる理由となっていることが多いように思います。

一方、女性の場合は、未知の自分に出会う、クライミングという冒険に踏み出せる自分との出会いが、そもそもの起点になっていたり、男性と比較的対等に戦える場としてのクライミング…クライミングはスポーツの中でも男女差が比較的少ないです…によることも多いようです。

クライミングの何がモチベーションになるか?は、個人差も大きく、リスクを入念に考えるクライマーと、そうでないクライマーは互いに否定に陥りやすいです。

どちらにしても、大きく個人の能力差も加わります。パワーがない人が、パワープッシュという作戦を取るのは愚かな行為です。計算されたリスクを取る、という態度がクライミングで生き残るには必要です。

計算されていないリスクを取る行為は、無謀と同義です。無謀がだめなのではなく、クライミングスタイルの一つに無謀があると言ってよいと思いますが、そのスタイルを取った場合、死亡リスクが高くなることも否めません。クライミングで半身不随になったり、障碍者になっても良いと考えうるか、どうか?は、家族構成などにもよります。私はそのスタイルを取れません。

また、計算を越えたリスクというものもあり、それらは外的要因と呼ばれたりします。

クライミングで代表的な外的要因は、ホールドの欠損です。しかし、これも雨後やシーズン初めは、ホールドの欠損リスクが高い、叩いて登る、フレークは特に用心する、一つの岩場に通いつめ、岩場の性格を知る、など、傾向と対策が可能です。

他にリスク要因を洗い出したいと思いますので、お気づきの方はぜひご連絡ください。

以上で本日の考察は終わりにしたいと思います。

   

2020/09/19

クイズ!この終了点はどうでしょう?!

■クイズもいいのかも…?

終了点を見極めるのは、クイズでできるのではないでしょうか?

私はこちらに来てから、前の会の先輩と大体の岩場を回ったのですが、ちょっと小川山では見ないような、変わった支点を見ても、私自身に判断能力がなく、仕方ないので、長野の師匠にいちいち送って、意見を仰いでいました。

すると、必ず返ってくる答えが、

 もう1点追加して使え

でした。つまり、3点目です。しかし、大体の岩場では、”…と言われても…な状況”にある。

結局、よく分からないまま、とりあえず使い続ける、という結末に。

■ 正しい支点



打ち換えたらこうなる。正しいアンカー


■以下、ヘンテコ支点
  間違った支点

カットアンカー

現代の基準は 最低M10グージョン
オールアンカー 
正しくない支点 


現代の基準は、M8ではなくM10

8ミリでは強度不足です



ボルトがイマイチなルートに対して、どう取り組むべきか?

■ ボルトが、(現代基準で)イマイチなルートに対して、どう取り組むべきか?

という事例が石田さんのサイトに書かれています。こちら… http://ishidatozanjukunisshi.blogspot.com/2020/06/blog-post_13.html?m=1

以下、まとめ。

ーーーーーーーーーーーーーーー

《例えば…》

5本の5.11代ルートがあるとします。

1)1ルートが8ミリのカットアンカー(アルミっぽい)、錆び無し。(5.11d)

2)4ルートが8ミリのオールアンカー、相当に錆び錆び。(5.11a、5.11b、5.11c、5.11c)


《取り組み案》

1)の5.11dは、本気トライが許せる範囲と妥協する 
   理由 → ・サビがない、
        ・硬そうな花崗岩、
        ・2本目以降のボルト間隔が近い
        ・1本抜けても大丈夫なボルト間隔
    反論 アルミ → ・ガルバニックコロージョン


2)の錆サビのオールアンカー4本は、本気トライしない

   理由 → ・1本抜けても大丈夫なセクションは、ごく僅か
        ・グレードと自分のクライミング能力
        ・落ちる可能性10%~50%とかのムーヴ
        ・他に沢山ルートがあるエリアなら、避けて通る
   反論 → ・何かあるのだろうか…


ーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーー

《安全基準》
①カムが効く場所は、バックアップを取る
②ホールド欠損以外では基本落ちないムーヴだけで登る。落ちる覚悟のムーヴしか無かったら、敗退。
③トップロープ状態に限り、落ちる可能性のあるムーヴを繰り出す。

ーーーーーーーーーーーーーーー 引用終わり 


■ 現代の安全基準とは?


現代の安全基準では、M10グージョンが一般的です。オールアンカー<カットアンカー<グージョン

また、異種金属の組み合わせは確実に腐食をします。最低限がオールステンレスです。

サイズでは、8ミリは許容されず、10ミリです。 


■ どのような安全基準で登るか?


この事例は5.11代ですが、私は、5.10代で、これをやっています。


すべてのクライマーは、グレードが違っても、やることは基本同じです。


入門クライマー ナインアンダーでこれを実行

初級クライマー 10代でこれを実行
中級クライマー 11代でこれを実行
上級クライマー 12代でこれを実行


というイメージです。


■ 既存のグレードは信用できない


一般に、グレードは取り付いてよい課題を判断する目安にするためにあります。したがって、私は、5.10代は、取りついてよいはずですが…。普段、12を触っている先輩が、5.10bで落ちているのを見たりしたので、トポのグレードが目安として使える、あっているという前提は、この際、無視することに決定しました。白紙から取り組むことにしています。


■ ミニマムボルトに対応できるクライマーになるには?


ちなみに、小川山でも、例えば、ジャーマンスープレックスは下にカムを追加して登っています…



 出だしで2本カムを入れているのは、小さいカムは信頼性が低いからです。また私がまだ初級者で、このグレードで確実に落ちないスキルがあるとは言えないためです。


2020/09/18

『自分を愛せなくなってしまった人へ』ティール・スワン

 ■自己愛&クライミング


クライミングをするようになって、なぜ人は無謀なクライミングのような、

自己破滅的解

へ、向かってしまうのか?という問いを抱くようになりました。

つまり、クライミングは、アディクション、アルコール、薬物と同じだと思います。

なぜ、そのようなものへ人は向かうようになるのか?という疑問をいだくようになりました。

■ 根底にあるのは無価値観?

クライミングで、自分の価値を示そうと頑張ることになると…?

根底にあるのは、無価値観、ということに…

クライミングでの自分の無謀さをPRしていたら、そういうことになるのかもしれません…

クライミングには、一種アディクション…中毒性、というのがあるのは確実です。それも、インドアではなく、アウトドアで顕著です。

 馬鹿にされた → カッとなって反骨精神でクライミング頑張る

という反応型クライミングで、登りたくないな…と思います。

さて、この本ですが、自分を愛する方法を具体的に29個、示しています。

一番大事なのは、

「自分を愛している人だったら、どういう選択をするだろうか?」

と問いつつ、物事を選択することです。

非常にいい本なので、最初の方は性的虐待とトラウマの記述でショッキングですが、

自己保存的なクライミング

を続けたい方は、ちらりと見たらいいかもしれません。

https://amzn.to/2RC5n9I

フォール時のリスク要素

1)墜落距離の計算 落下係数1か2か
2)ロープの弛み
3)体重差 ビレイヤーのほうが軽めのほうがクライマーは安全
4)ビレイヤーの立ち位置 壁に近いこと
5)落ちる態勢 振られない
6)ロープと身体の位置関係、 またいでいないか
7)岩の形状、スラブか、被りか、垂壁か
8)上か、下か (3ピン目以上で落ちる)
9)落ちれるボルトか? 腐食、M10でない
10)ビレイデバイスの種類 お試し利用中などもってのほか
11)ビレイヤーのスキル 性格?!

8ミリカットアンカーのボルトへの対処の仕方

 ボルトが、(現代基準で)イマイチなルートに対して、どう取り組むべきかは常々迷います。

①カムが効く場所は、バックアップを取ることを考慮。
②5.11aと同様、ホールド欠損以外では基本落ちないムーヴだけで登る。落ちる覚悟のムーヴしか無かったら、敗退。
③トップロープ状態に限り、落ちるムーヴを繰り出す。

http://ishidatozanjukunisshi.blogspot.com/2020/06/blog-post_13.html

リスクに関する二通りのタイプ

■九州に来て岩の洗礼

私は九州に来る前は、一年の半分しか岩をしておらず、12月第二週から4月第二週までは、ほぼほぼアイスをしていました…。真夏は小川山でも岩はシーズンではないし…。

九州に来て、オールシーズン岩?!となり、去年やっていたことを、はてなんでしたっけ?と思い出す必要が亡くなったわけですが…

岩とアイスでは、岩は、自分がプロテクションを打つのではないので、誰かが岩とやった対話を追体験するようなことになります。

■ 気が付いたこと

そこで私が気が付いたのは、ルートにおけるボルト位置のことです…。今まで登っていた岩場…小川山など…では、ガバ=クリップチャンス、だったように思うのですが、オールドクライマーの開拓したルートの場合、ガバ=ボルト飛ばしていい の法則のような???

そんな率直な感想を投げかけてみたところ…

■ ミニマムボルト推奨派 

ーーーーーーーーー
ミニマムボルト推奨派(本人も小川山のスラブなどをグランドアップでトライする)とか、クラック好き、古いアルパイン系の人、ハイボルダーやR/X付きルートをトライする人にも、安全に関して2つのタイプがいると思っています。

A) リスク計算が非常に細かく、性根は怖がりだからこそ、スタイルを重視する方向に向かったタイプ。

B) リスク計算はアバウトで、「そんなこと言ってたら登れねえよ。」ということを自分に言ってきたタイプ。
(とはいえ、野生の勘みたいなもので、1%以上の死亡リスクは頻繁には取らずに登り、どうにか生き残ってきた。度胸はあるが、思慮は浅いのでスタイルは妥協することも多い。)

■ B)の人はリスクを計算していない

後者のB)の考えの人が、現代初心者に自分の意見を強く迫ると、「ビビってんじゃねーよ。」と言われている状態になり、不健全です。

■ A)派の人…バックカントリーで主流

しかし、前者が居ることも確かです。現代では、バックカントリーの世界でも雪崩を真剣に勉強する方々が主流派と見なされている印象です。

ーーーーーーーーーーー 引用終わりーーーーーーーーーーーーーーー

私が思うには、クライミングの面白さは、リスク計算にあり、いかにリスクを避け、怪我無く、続けるか、つまり、居座り続ける、というゲームだと思います…。仲間はどんどん続けられなくて、クライミングを引退してしまうので…。

続けていれば、クライミングはとりえあず、いつかは上達します。まぁ、怪我などが重なると、続けていくモチベーションを持ちづづけて行く、ということが、そもそも課題になるわけですが…

■ 大人にとってクライミングしない日々はレスト

私は、2016年ごろは腕がパンパンな日々を過ごしていたと思いますが…インスボンに行く前に、ジムに行かなかったら、えらい怒られちゃったんですよね…

でも、ですよ… 

そのあと、ジム行っていないのに、なんか成長しちゃったんですよ…。吉田さんが、ジムに長居しすぎだと言っていたのは本当でした…(汗)

というので、やっぱり…あっという間に指が痛くなっちゃうので、オーバートレーニングだったわけです。

大人は量を積み上げるのも、一日当たりのクライミング量をたくさんにはもうできないのです…

男性でも指が歪んでいる人を見ますが、あれはオーバートレーニングの害です。

クライミングは遊びです。遊びで体を壊さないようにしましょう…

2020/09/17

自分のお米を得ることになった経緯がすごい

私が初めてのお米に至るまで…を振り返って、しみじみと人生は、人間万事塞翁が馬、ご縁に満ちているなぁと思います。

これまでのシンクロニシティ(ご縁=因縁)

1) 福岡転勤でクライミングパートナーに困っていたら、山梨時代のクライミングの先輩が九州転勤に…

2) 一緒に油山川に登りに行ったら開拓者に会った。HPで知っていて前から会いたい人だった。

3) その開拓者と鹿児島へクライミングに行き、怪我。傷心中に道の駅で女性の農業者と出会い、簡単にヒーリングしてもらう…という出来事があった。

4) その方が年賀葉書を下さり、そこに自然農の本が紹介されていた。ちょうど、友人から誘われて行こうとしている集まり…福岡自然農…だった。ちょうど、マキイ農園でアルバイトが決まったところ…。同じ時期に、FBで”楽しい自然農”に参加。そこの主宰者がなんとその女性農業者の旦那様…。すぐ鹿児島に会いに行った。

5) マキイ農園は自然栽培で自然農とは異なった。私が長年、消費者として考えてきた良い野菜とは…の結論と違うことが判明…ところが、松国の畑が、ちょうどよい具合に空きがでて借りれることになった。急遽、田植え…。

自分のお米を育てる事ができるラッキーの起点が山梨時代から続けているクライミングにあるとは…。

実は、山梨では明野に農地を借りたら、平均一反5千円のところを2.5万円も払い、堆肥代や苗代、道具代がすごかったのと畑まで1時間もかかり、これなら買う方が…と結論せずにはおれませんでした…畑にはご縁がなかった、という感じでした。

福岡に来て、よいご縁を得て、自分のお米を手にすることになり、とても嬉しく思っています。


2020/09/14

クライマーの自主性のチェック項目

 クライマーの自主性のチェック項目 これは石田さんのブログからの引用です

ーーーーーー

・トライするルート選択

・各自のトライ中のリスク管理

・ヌンチャクの本数などのトライ準備

・終了点などのロープワーク

・ラインのルートファインディング

・そもそものアプローチの岩探し

・ホールド探し

・フォールの恐怖心コントロール

ーーーーーーーーー

他にあったら知りたいです~

2020/09/12

エイドダウン敗退

 ■石田登山塾

今日は偶然、懐かしい石田登山塾のブログを見ました…石田さん、お元気かなぁ…。

http://ishidatozanjukunisshi.blogspot.com/2020/09/blog-post_9.html

私は、クライミングを知らない登山者時代に石田さんから、”ランナウト”という言葉を教わっているのですが…。

はっとこの方こそ、日本のクライミングを良くしてくれる人かもしれない!と思いました…

エイドダウン敗退という言葉すら知らず、エイドダウンで敗退した一回目のリードトライの小川山レイバックを懐かしく思っていました…記録を振り返ると、私もそれなりに

”分かっていないクライマー”

でした。ただ私は、”迷ったらハードプッシュ”ではなく、”迷ったら敗退”を旨としているクライマーだったのです。ハードプッシュ派は死期が近くなると思います。

■2013年12月7日

一度アイスの講習に出ただけで、次からその講習で会った人といきなり小滝。そこで石田さんにロープを貸してもらったんだっけな~。 

http://iceclmb.blogspot.com/2013/12/blog-post.html

今思っても危ういなー。しかも、そもそもハイキングしかしないつもりで行っているし。この時は、ハイキングすら経験がない完全初心者にギアも貸して行って、私の負担が大変だったのでした…。

次回から貸せないというと、心が狭いとなじられたのでした…けれど、アイスはお金がかかるクライミングなんですよ。ギアだけで、10万円はかかる。

■ 初エイドダウンの歴史

初めて小川山レイバックに行ったのが、2014年6月。

https://stps2snwmt.blogspot.com/2014/06/blog-post_30.html

以外に登れる感触だったのでした。ただこの時、MYニューロープを先輩、ちゃっかり、自分のクレイジージャムのRPに使っちゃったんですよね~ ちゃっかりしている人ではありました…。

■ 小川山レイバックで初のエイドダウン敗退  2015 10 28

その時の経験値のまま、これまた完全初心者と出かけた小川山レイバック。楽しかったですが、まぁとりあえず、下を見て、ビレイヤーのビレイ位置、立ち位置も真下ではなく、近づいてもらったのですが…。

一回目で登れた薄被りの中間部を落ちずに超えることができるかは謎だと思ったので、カムエイドで降りてきたのですが…

その後カムが抜けなくなって、悪戦苦闘したのでした…(笑)。今となっては良き思い出。

https://stps2snwmt.blogspot.com/2015/10/blog-post_28.html

エイドダウン敗退…っていうのですね~。まぁ、ほとんど経験値が増えていないのに、良く取りついたもんだなというのが、真実ですね~ 

九州の無謀クライミングに驚いていますが、九州ではなく山梨でも、指導者がいないとまぁこうなるわなー、自分も含め。

しかし、指導者がいると今度は、成長を阻害され、依存的なクライミングになる、というのも真実なのです…。自分がリードしたいか?できるか?を依存してしまう…

というので、雑草系でサバイバー…と言えるかな~と思いました。

しかも、ほとんどのきちんとしたクライマーと感じる人たちは、みなこのような雑草系&サバイバー系で進んできて、時折、アドバイスを貰ったり、師匠ができたりするようなのです…

正しく成長してきたってことかなぁ…

2020/09/11

Account for fall accidents

This picture came from 2016, September 10th.

It was the route that I am so familler with.  I had climbed this route 4 times without falling prior to this fall... actually this happend because I tried something new... on the move I usually goto left, I had tried right...

Anyway, this is the blog of the day...

https://allnevery.blogspot.com/2016/09/blog-post_88.html


This is the condition...

1)The route was the one I am familiar with.
2)the crux is in the beginning
3)the belayer was new
4)the belayer was testing the device for his first time
5)the rock condition was not good(a famous guide were falling at 5.10b witchi is just one grade above this clilmb)

In retrospect, I should have worn the helmet, but then, I was totally unaware of my risk since I had developed my habit of not wearing my helmet in free climbing, not ice climbing nor the alpine climbing, since unexpected falling ice or fallen rock is the part of the game in those climbing... but free climbing, usually those risk are considered eliminated.

I was tying up the knot with a new guy since this climb was not starting from my idea, it was the climb I was asked to come, so I had to go, and if I had to go, I needed a belayer... so this was a sort of "hasty climb". This was one risk.

So I had to lead climb at the first thing in the morning, since it is the climber's ritual that who invited the climb has to climb and sort of "entertain" the other.

I had known this belayer from my climbing mentor's climb, and he had told me he climb up to 5.12, which takes about few years for anyone to climb that grade, unless you are super talented... then, by now, you are already famous... so I trusted him. Later I was told from my mentor,  " I told you I don't like him".

Sadly, by this accident I was told so many other climbers that he had developed bad reputation so no one like to tie him up since his belay is so bad... anyway, I did not know. Also I trusted him because I met him in my mentor's climbing party.

What I would say to myself 4 years ago?

 I am now getting back with my knee injury and muscle tore injury of the same legs... my cut in the head was 7 stitches and compare to my leg injury, the head injury was light influence to my climbing activities... leg injury has much more severe impact on climbing, since you can not climb at all with leg injury.

On the contrary, I was climbing the next day after this head injury.

I would say, this head injury made me less trusting my belayer. I don't trust most of them, including veterans.

Usually in japan, experienced climber means someone from alpine climbing but those climber had never fallen first of all, also had never "caught a fall" usually.

So they are not at all used to... this young man who did not catches me back then is a good belayer now, but I think my climbing mentor still thinks that casual fall is no no... but in free climbing(not alpine climbing nor just cragging) , climbers are falling 90 percent of the time, since challenging somewhere he can not climb, is the whole story of the game, so falling is a part of the game...

It is true that you should not fall with a belayer who are new to you, and you are unsure about each other's skills. But the definition of free climbing includes frequent fall, whereas in alpine climbing, fall means death... in the free climbing, nice thing is, falling does not mean death at all, it is a everyday business.

So I now, I am very scared of falling, especially with new belayer, I am entitled to freak out, of course...  I am entitled to, I was almost killed. Give me a break.

I only need trustworthy belayer who does not drop me on the ground and that is not at all asking too much.  On the contrary, it is sort of minimum request.

I never let my climber fall on the ground, never. That is the norm and I am only asking what I offer to the other people back...