2019/12/26

最新のスポーツ栄養学 『The Game Changer』のススメ

■ 『The Game Changer』

これまでヴィーガンというのは、

動物愛護、つまり、非暴力 や 環境問題

との絡みでエシカルな面で進められることが多く、利己的動機でないと動かない人たちには無縁の活動でした(笑)。

体に良い=肉食、と思われていたのです。

私は、自分自身が肉を食べないのは、私の勝手ですが、

 人の食事にまでは口を出したくない、
 人の健康までは、責任が重すぎて責任を取れない

と考えていたので、誰かに菜食を勧めるということは、これまでやっていません。

夫ですら、体に悪いコンビニ食を食べたとしても、それは彼の選択だと思ってきました。

非暴力の前提、相手の決断を尊重する、ということのためです。

しかし、この映画を見て、考えを変える男性やアスリートは、少なくないかもしれません。

■ スポーツ業界=保守的

私の経験から言って、スポーツ業界は時代遅れになりがちな業界であることは間違いありません(笑)。

アメリカですらそうなので、日本でそうなのは当然ですよね…。

しかし、現代は、ビックリするくらい栄養学は進化していると思います。30年前の知識は、化石です…。

トレーニング法が攻めの知識とすれば、食事は守りの知識ですが、クライミング技術が詳細に語られるのに比べて、ビレイ技術が語られることがないのと同様の現象なのではないかと思ったりしています…。

食事の常識が塗り替えられていることは、あまり知られていないようです。

■ ファクト

・ピーナツバターのサンドイッチ一個は、85gのビーフステーキ、あるいは卵3個と同じプロテイン含有量

・体内の炎症を示すCRPという指標があります。動物性の食事だとこのCRPが高いまま、つまり、炎症が収まらない。食物ベースの食事だと、ものすごくCRPが下がるのが早いのです…それでアメフト選手はベジタリアン化しています。これは、怪我からの回復の話です。

・結局、動物性脂肪で血管が詰まったり炎症を起こしたりするのが、動物性の食事の問題点です。

・心臓病(欠陥が詰まる)は西洋では当たり前の病気ですが…69歳のルーが出演していますが、筋肉隆々で孫たちのほうが彼について行けないそうです。この人はベジタリアンです。青ちゃん、そっくりのスーパーおじいちゃんです。

・心臓発作。私は弟を心臓発作で亡くしているのですが…(弟が24歳の時)、肉食は心臓病のリスクをあげます。消防士の勤務中の死因No1は心臓発作だそうです。そこで消防士に対してヴィーガンの食事療法の指導が行われています。

・動物性の食事の問題は腸内フローラを悪化させることです。結腸ガンの発生率が、肉ではなく魚程度を食べたたけでも、3倍になるそうです。

・男性機能。これは夫に見せたいなと思ったテスト結果でした。勃起の持続時間と回数が菜食でアップするのです。3人の大学生に、肉のブリトーとベジタリアンブリトーを食べて、調査に参加してもらうのです。男性らしさを維持するのにも、むしろ邪魔で害悪のほうが肉食にあるのです…。

・F1レーサーのチャンピオンもヴィーガン。

・アメフト選手で驚異の回復力を示した選手もヴィーガン。奥様が用意するヴィーガン料理がとてもおいしそうです。なんか憧れるな~ってライフスタイルが描かれていました。

■ まとめ

クライマーは、アレックス・オノルド君とアシマちゃんクリス・シャーマがヴィーガンです。伸び悩んでいる人は一度食事の見直しを!

菜食に適応するには、けっこう長い年月がかかります。 気長に取り組みましょう~

他のヴィーガン超名人は、

 シュワちゃん
 スコット・ジュレク
 世界一の力持ち パトリック・バブーミアンです。

その他下記の方が登場されています。

アーノルド・シュワルツェネッガー 
ジェームス・ウィルクス 
パトリック・バブーミアン 
スコット・ジュレク 
ニマイ・デルガド 
リップ・エセルスティン 
ドッツィー・バウシュ  レシピサイトが秀逸
ダミアン・マンダー マイケル


 


■ B12入手先

ニュートリッショナルイーストですが…こちらから購入できます。


弟の思い出とクライミング

■弟への共感

小さいころ、母が教育ママで、弟には勉強の才能?がないとみると、競泳のスクールに入れました。超スパルタ式で、真冬の真水の屋外プールに投げ込まれ、怒鳴られながら、泳いでいました。弟は泣きながら泳いでいました…超気の毒でした。でも、夏休みには家族みんなで、弟の競泳の試合を応援に行くのです。弟はメダルをいくつも持っていました。

私と弟は、顔つきも似ていて、二人でいると、基本「僕?」と声を掛けられるような、ユニセックスな兄弟でしたが、思春期になると、ホルモンの影響って偉大!って感じで、全く違う人間に分化しました。驚いた。 

テストステロン偉大!弟は巨大化し、超逆三角の180cm大男化。私はちっこいままで、ただお尻が巨大化しただけです(笑)。弟が大きくなったのは、もう目を見張るような変化でしたが、中身はいつもの弟なので…(笑)。


私が子供のころ、弟について分かっていたのは、母の思いのように、頭が悪いとかではなく、単純にじっとしているのがあっていないということでした。それに口を開けているのも、ただ鼻が悪いからで、アレルギーなんです。私は皮膚に、彼は鼻にアレルギーが。妹も皮膚にアレルギーがありました。弟は口を開けているせいで、バカっぽいと判定されていました…(汗)。

見た目で、大人が判定して、おねえちゃんにはこれをさせ、弟にはこれをさせ、妹にはこれをさせる、という

思惑

が、目に見えない前提となって、無意識=潜在意識となっていたのは、絶対に真実だと思います。

弟はとても実は賢い子どもだったと思います。「運動しないと脳は鍛えられない」と書いてある本もあります。

ので、大人が子供に役割や思惑を押し付けるのだけを辞めたらいいのではないか?と思ったりもしますが…

それだけだと子供は、楽しい事しかしないという快楽主義、に陥ってしまいます。

ので、

・快適ゾーンから出て快適範囲を広げよう!
・自分にやりやすい方法を見つけ、実行しよう
・人の考えではなく、自分の考えを作り、従おう

という3つがもっとも、本質的かなぁと暫定的に思っています。

クライミングは、

・ちょっと快適ゾーンから出ないといけない。
・自分に合ったムーブを見つけないといけない。
・自分しか自分を登らせられる人はいない

です。北山真さんのフリークライミングの本を初期に読んだのですが、”先輩はあれこれ言うけど全部無視して好き勝手に登ろう”と書いてありました。

昔もアルパイン出身のクライマーは、登れない人の原因が、個人の体格差やパワー差にあるとは考えられない人が多かったのかも(笑)?

2019/12/24

Fine Lines プロモ動画で英語学習




『Fine Lines』は、クライミングをプロモートする動画で、有名どころのクライマーが、勢ぞろい!です。

こういうのがスムーズに理解できる、英語耳をクライマーなら、最初に目指すと良いです。

まずFine Linesって何よ? 薄~い一線のことです。ポイントはラインが複数系…超えてはいけない一線は一杯あるらしいですね。

Serious Consequences 重大な結果を招く
Injured 怪我、怪我をする
pursue adrenaline アドレナリンを追い求める
up to you あなた次第
adapt  適応する
discriminate 差別する
fine line between life and death 生と死の薄い一線
fear keeps me alive  恐怖、恐怖が私を生存させる
above your ability 能力を超える
bad ass  かっこいい
recognize  認識する
you know it when you cross it 超えたら分かる

ザクっというと…

クライミングはちょっとしたミスが重大な結果を招く活動だ
アドレナリンを追い求めるか、一線のこちら側に踏みとどまるか?キミ次第だ
岩は人を差別しない、岩にキミが合わせるのだ
恐怖との付き合い方…恐怖があるおかげで生きている 恐怖は能力を超えていることを教えてくれる。一線は分かりにくいが、越えたら明らかに分かる

Upto you など普通の会話でも出て来ますし、ここには特にクライミング用語的なものは出て来ません。中学2年生レベルで習う英語で構成されています。

敢えて言うとすれば

Fear
Fine Line
Serious Consequences

くらいがクライミングで重要な単語かなー 重大な結末というのは、死とか事故で手を失うとか麻痺、半身不随とかそういうものです。 

アドレナリンとBadAss(かっこつける)のために、そんな結果を招かないようにしましょう。

2019/12/22

強い自分軸を作る練習

■強い自分軸(体幹=コア)を作る練習

としてビーガン食の実践をしてみよう!と思っています。

リズの『体にきいて食べなさい』より
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食事を作るのがあなたでしたら、家族全員がいっせいにお腹を空かせ、同じ栄養を必要とすることなどありえない、と理解してください。
・・・・
完璧な妻でありたかった私にとって、「悪い妻」と裁かれることを恐れているのです。完璧な妻でないことを恐れる反面、妻とは損な役で家族全員を満足させることなどできっこないという思い込みを持っていたのです。

自分が良いと考える食事は、家族に拒絶される、と拒絶による傷に恐れているのです。
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ーーーー
私は家族が何を食べたほうがいいか?ということを考えるのを辞めたのです。その結果、彼らはジャンクフードに走るようになりました。
しかし、しばらくすると、食べるものを自分でえらび、その結果の責任も、自分で引き受けることにすると、徐々に自分で良い食べ物を選ぶようになり、ストレスを感じなくなっていくのです
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料理して食べさせるのが愛情表現だと思い込んでいる人がいます…
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■ 感想

非常に思い当たります・・・

私は長年自分で食べるときはベジタリアンだったのですが、誰かといると、それを貫くのは、難しかったのです。

というのは、相手への押し付けのように感じていました。私は自分が押し付けられるのが嫌なので、人に何かを押し付けるのは嫌なのです。

家族である夫に完璧な食事を提供する義務を感じていました…

家族の食事に責任を負っていた子供時代の名残です。ので、夫にまで菜食を強いるのは、どうかと思い、平たく言えば遠慮していました…

それで結局のところ、体に悪いものを摂ることになったり…。

これは山岳会に対する私の態度にも共通しているかもしれません。山岳会は必要悪、みたいな(笑)。山岳会に行かなければ、セクハラおじさんに会うこともなかったと思います(笑)。

自分の信念を貫く

ということ。

どうもアシマちゃんは、むしろヴィーガン食で

自信と活力

を得たようです。

私が憧れていて、向かっていきたい方向は、メタボ方面ではなく、アレックス君やアシマちゃん路線です。

ラオスでは、体の大きな西洋人の男性クライマーたち…は、ビーガンメニューに対して、「え~」という反応の人もいました。

一方、5.13以上など高難度を登る、強いクライマーたちは、なんか、ヴィーガンが普通みたいでした…。

フランスの人で、一人私と登りたがって、私は弱ったな~と思ったんです…のは、私はそんな高難度しない(できない)のに、一緒に登ろうよ!と言うからで、なんで?と思っていました。たぶん、朝からヨガをしていたので、カルチャーが似ていたんだろうな!

飽食とお酒の伝統は、日本ではアルパインというより、山ヤさんの伝統です。が、黄連谷アイスにカニもって鍋をしていた人たちは、黄連谷程度で敗退していたような…(笑)?

Legendary Rock Climber Alex Honnold's Vegetarian Diet

2019/12/16

耳取峠ボルダー動画集

耳取峠

さて、この日の詳細を書きます。山行履歴らしくね!

■ ベータ
熊本県芦北耳取峠。こちらに地図があります。



■ 美しい月夜と朝焼け

この日は、久しぶりのクライミング遠征でした。前の晩、フルムーンの月夜が大きく美しく、お天気が崩れる前兆のようだったので、お天気どうかなと思っていましたが、全く問題なく、久しぶりの暗い中での出発でしたが、おかげで美しい朝焼けと日の出を見ることができました。4時半起きは久しぶりです。夏場はそれくらいに起きていますが、6時ごろに起きています。ヨガを教えていない特権って感じ。

久しぶりの6:30集合で、朝飛ばしましたが、10分遅れで集合場所へ。いつものトライアル(笑)。大きな24時間営業のスーパーは無料駐車場として助かります…車社会の地方ではあまりうるさくない。こういうのがうるさい=豊かさを失った状態、って気がします。

実はボルダーと聞いており、それがどこなのか?あんまり知らないで行きました。案内役を買って出てくださる方がいると知っていたので、甘えた形。ボルダーこそ、ホントにガイドがないと、ほとんどたどり着くこと自体が困難です…。

途中、デコポンという名の道の駅で、買い出し。まだ開店作業中で、焼き芋の甘い匂いにつられ、おねだりして購入。おじさんに無理言って、売ってもらいました。開店を今か今かと待って、ランチ購入。おにぎりのお弁当にしました。駐車場で軽のスポーツカーを見かける。

耳取峠ボルダーは、なんと道端にありました…。耳取峠では、岩には名前がついていないそうですが、これは岩自体に名前を付けたらいいかも…。入口岩というのが名前かもしれませんが…。コードレス、という1級課題が目玉です。

参考映像がこちら。



こうした動画がないと、どこがホールドなのか?ということも、見出すことが難しいかもしれません。

が、登れそうと思ったところを気にせず登るべし、って気がします。真ん中らへんの寝ているラインを登らせてもらいました。

コードレス一級は離陸できたけど、次の一手が出ない…出ても立ちこめない…。フラッギングが必要です…。

ので、クライミングテクニックとしてはとても難しいことになります。

いや~馬目さんがどこかヒマラヤの山の山頂でボルダーしていましたよね~思い出しましたが、ヒマラヤの山頂で1級は出てこないと思います(笑)このような状況が数千メートルの上で出会う環境にはいたくありませんなぁ(笑)。



自分が持てるホールドを見つけるのが大事

昨日、熊本県の芦北、耳取峠でボルダラーデビューしました☆

実は、ボルダリングはするけど、別にボルダラーになった訳じゃなかった…、本当のことを言うと、私の心は、岩とアイスにこそありました…。

とは言っても九州は、ボルダリング天国!ってわけで、ボルダリングにデビューができた♪ 連れて行ってくださった山道さんに感謝・感謝です♪

実は九州はとってもボルダーがいいと、九州に来てすぐにアドバイスをもらっていましたが、それってどこのこと?なワタクシでした…。

実は、ボルダーこそ、ネット情報だけでたどり着くのは至難の業です。トポが充実した小川山ですら、ウロウロと岩が見つからないクライマーが右往左往しているのは日常茶飯事です。例え、読図力があったとしても、読図で対応できる幅は等高線の幅まで…半径50mくらいの誤差が出るGPSでも、対応が難しいのが岩場探しです。ので、案内者がいるっていうのが、本当にすごい!

ボルダーの良さが実感できる体験が今一つなかったのですが、今回2つ目のボルダリングで、ボルダーワールド開眼♪です!

ボルダーが集結している耳取峠は、母なる大自然が作った天然の遊園地、でした。展海山しかり、耳取峠しかり。

外岩でのボルダリングで、子どもたちが育てば、すごく良いクライマーになりそうです。

■ 自分軸

クライミングで大事なことは、歩くところを自分で決めること です。

これができるようになるのが、天然の遊園地、外ボルダーかも…。外ボルダーでは、アプローチと呼ばれる岩場までの道のりも、自分で自分が歩くところを選ぶのが大事です。

これは、当然のようですが、一列で前の人の足元しか見ないで歩くのが当然の中高年登山というスタイルの登山をして、それが登山の本来の姿だと思ってしまうと、10年山をやっても、20年山をやっても、まったく身につかないことなんです…。40年山をしていて、地形図を知らない山岳部のおばちゃん登山者はごく普通です…。皆さん、リーダーに迷惑をかけないで歩く、そのためには前の人が足を置いたところにぴったり置く、それを繰り返していると自然に山頂につく、という山をされています…(汗)。

これは沢登りでも、山登りでも同じですが、クライミングでは余計に重要になります。

1)体格によって、持つところが違う
2)体格によって、立てるところが違う

のです。歩くところもそうですが、登るところもそうです。この重要ポイントがより強く意識できるのが、外ボルダーです。手が小さい人は、他の人が使わない新たなホールドを発見できます。

インドアジムのボルダリングでは、ホールドにより、ここに立つべし、と決まっています。すると、手が届かないと、もう終わりです。

大体、主たるお客さんである成人男性の体格に合わせて、課題が作ってありますので、女性や子供は、面白いと言える段階まで進めないことが多くなります。が、気にせず登ることみたいですね…。

この大事なポイントを発見できるのが、外岩ボルダーでした!この発見は非常に大きいです。

外岩では、リードでも、ボルダーでも、どこを持たないとダメ、という決まりがないので、自分の体格に合わせたホールドを発見する喜びがあります。それこそが、岩との対話、と呼ばれるものです。

インドアジムでは、体格によって持てるところ、ムーブが違うという点が、主流派の人には見えづらく、登れない=頑張っていない判定を食らうことが多いのが難点です。

できる人にはできることが簡単なので、できない理由が頑張っていない以外には見えなかったりするんですね。

一方、外ボルダーは、最初から、ムーブを比べて遊ぶのが主流です。ですので、この欠点がありません。リーチが短い人は、短いなりに持てるホールドを探すことができます。

そういえば、吉田和正さんに紹介してもらったボルダーでも、私はほかの人が使わなかったホールドで登ったのでした… オンサイトでないとそのホールド発見力が出てこない、というのが、克服課題ですね…。

子ども体験クライミング♪

■ 終わりました~ 面白かった!

子どもの反応がいちいち可愛くて、楽しかったです。最後、泣いちゃった子がいたのが心配…。何があったのかなぁ?

引きこもりで、ずっと学校に行っていなかった子も楽しく登ったのだそうです。そんなことは全然分からなかった!

おそらく、自分を全く知らない、全く関係ない集団で遊ぶというのが良きことですね!

今日は、楽しかったのですが、場所の選択には疑問がありました。子どもにはやっぱり外岩のスラブとかのほうがいいのかも?と思いました。リーチの問題があって… スラブなら、TRだとリーチ関係ないのです。

でも、子どもはとってもパワフル~ なんかあまりの楽しそうな様子に驚きました!

■ 反省と学び&気づき

1)子供はクライミング大好き どんな子でも大好きっぽい
2)びよよんは正解
3)大人向けに教えるのが上手な人は子供向けはそうでもないかもしれない
4)スラブや外岩ボルダーも子供にいいのかもしれません
5)ギアの準備不足 環付きビナ2個いるの忘れていました
6)安全管理…ボルダーだと一斉にみんなが取り付いてしまいます…壁一面に一人、というルールを作るべき
7)ジャンプ(着地)の練習してから
8)ひとりづつ
9)やはり、怪我の防止には着地が大事
10)シューズが関係ない外岩がいいかも


■ 子供たちは圧倒的に自分軸を持っていること

私は子供のころ、自分の原点として、6歳のころに弟と妹がギャン泣きして母を追うところを私も泣きたいのを我慢して、母に協力して弟と妹をしっかりと抱っこしていた、という記憶があるのです… これは作られてたイメージかもしれませんが。

今回のクライミングで分かったことは、子どもには圧倒的な自分軸があることです。

その軸を、大人になるため、という愚かな目的で、大人が壊してはいけない。

世間はそういう甘いものじゃないとか、なんだかんだと大人が自分のような大人になるために子供に課している様々な課題は、自分と言う不幸な大人のコピーを作ろうとしている行為…自分が舐めた辛酸を相手にも舐めさせたいという思いなのではないでしょうか?




ボルダーデビュー

■ クライミングライフと復活感

昨日は久しぶりにクライミングに行って、なんだか色々なことが正常に戻った気がした。

正常というのは、あり方の問題だ。何を楽だ、正解だ、と感じられるか?

クライミングを生活の中心軸に置く生き方、クライミングしている生き方というのが正常値に私には感じられる。

■ ボルダリングのこと

ボルダリングというのは、山ヤの世界で、異端視されている。

普通に、ただのハイキングである一般登山から、テント泊へ。そこから冬山へ。冬山から読図しないと歩けない破線の山へ。破線の山から、沢へ。沢から登攀へ。登攀からマルチピッチへ。マルチをするためのショートと言う位置づけで、日々の登攀活動へ、と進んだ人…大方の山ヤ…にとっては、ボルダリングというのは、山ヤ活動としての継続性がない。

山ヤ生活の登竜門である、前穂北尾根で涸沢にテント泊したときに、大島亮吉が遊んだというボルダーを探した。どのボルダーのことなのか分からなかったので、その辺の岩でボルダリング”ごっこ”をした。

ボルダー”ごとき”で、誰も本気になんてなんらなかった…。クラッシュパッドがないと着地で足をくじくことがあり、あぶない。山ヤのボルダリングに関する感性なんて、そんなものだ。平たく言えば、”ついで”というもの。

外岩ボルダーは、こういう訳で、山ヤにとっては、脈絡的につながらない活動だ。

だから、小川山でボルダラーとすれ違っても、「そんな入り方もあるんだ~」と思うだけだ。その意味するところ、”違う人種なんだな~”という感じ、仲間に入り損ねる感じだ。

吉田和正さんのビレイヤーをしていたとき、吉田さんが私のために作ってくれたボルダー課題があった。が、翌年に行ったときには、あっという間につたに覆われてしまっていた。

本州でも、山からステップアップして、登攀生活に入るというオーソドックスな道をたどるクライマーは、一般登山者が100人いたとしても、山ヤになる人が10人、そしてその山ヤのうち、ロープが出る山をする人は、1人くらいしかいない。

リードできるとなるとさらに減ってしまう。九州では、その傾向が10倍強化されたくらいな勢いかもしれない。我々は希少人種なのだ。互いにけん制し合っている場合ではない。

■ コンペへの敗北

一方、現代のクライマーは、ほとんどの人がボルダリングジムから入って、(ジムクライマー) → (コンペクライマー) → (外岩ボルダラー) → (外岩リード) → (マルチピッチ) → (海外)と進むらしい。

こういう進み方だと、外岩ボルダーに行く人というのは、

”スポーツクライミングで選手にはなれなかった人”

という位置づけになってしまう…。本来、外にあるのが岩、であるのに、残念なことだ。

ここにある価値観は、結局のところ、”選手生活が一番大事”という価値観だ。

つまり、”勝つことが一番大事”という集団催眠にかかっている。

雑誌も、ニュースも、誰それが世界最高難度の〇〇を登った、だれだれがコンペ入賞した、ヒーローインタビュー、などで構成されており、まったくのところ、競争を加速させる加勢をしているにすぎない。このようなジャーナリズムに意味があるのだろうか??

試合のスケジュールは、季節がいい時に組まれる。

そのため、本来の登攀そのものの姿である、外の気候の良い時に、外でクライミングできないスケジュールと言うこともあって、優れたクライマーほど外岩に行かない、という矛盾が起きてしまうそうだ。

悲しいことだ。

試合に勝つことが、自然のありのままの姿を愛好するという本来のクライミングの姿と非常にかけ離れたことになっているにも関わらず、それが受け入れなくてはならない代償として、当然視されているのだ。

もちろん、試合に勝つことを至上視する生き方もあって良いが、それは

選択の結果

であるべきで、当然と押し付けられるべきことではないだろう。

日本のおかしさはここににあると思う。

私も学業成績が優れていたために、学業で勝つことが当然の世界に無理やり進まされたことがある。具体的には熊本高校へ進んだことだが、これは中学の先生の点取りでしかなかったと今振り返って思う。先生が先生として出世するための点数稼ぎで私が被った被害は30年続いた。私は父親がいない娘だったので、そのことが見抜けなかったのだ。

進学校へ進むこと…が、それが私の選択だったか?というと違ったわけだった。ということで私には犠牲者の意識が少しある。

■ 自然から学ぶ生き方

私は、自然から学ぶ生き方をしたい。

自然から学ぶということは、もっと深く自然を知ることであるので、試合に出て人と競争するか?お天道様の下で、岩の特徴をめぐって、あれこれ思案する時間を持つか?ということでいけば、後者を取る、ということだ。

昨日の発見は、

1)林業をする人はボルダーを発見しやすい
2)皆伐後の裸になった山は、ボルダー発見の最大のチャンス
3)ボルダーを発見したとしても、課題をサクッと登るには、経験による強さが必要(強い人が来てサクッと登れるわけじゃない)
4)課題をつなげる能力もだが、見つける能力がもっとも偉大
5)ボルダーでは下部核心が安全。リードは下部核心は危険。
6)ボルダーの級は、ジムグレードの級と感覚が違う
7)その岩場の低い級から下から順番に全部登りきるべし
  九州で基準になっている課題がないらしい(エイハブ船長=1級みたいな)
8)すごいクラックを教えてもらった

以上だ。

林業家とボルダラーは、互いにメリットとなる関係を築ける可能性がある。

九州は荒廃した森が山梨と比べても非常に多い。そういう森の中に、ボルダーが鎮座している可能性が高い。

そうであれば、そういう岩場を発見するために、ボルダラーが皆で、間伐する、と言う活動は可能性があるかもしれない。

現代には皮むき間伐という簡易的な間伐手段もあるので。山林の手入れができずに困っている山主とボルダラーの幸福な関係が築けないものだろうか?