2019/12/16

自分が持てるホールドを見つけるのが大事

昨日、熊本県の芦北、耳取峠でボルダラーデビューしました☆

実は、ボルダリングはするけど、別にボルダラーになった訳じゃなかった…、本当のことを言うと、私の心は、岩とアイスにこそありました…。

とは言っても九州は、ボルダリング天国!ってわけで、ボルダリングにデビューができた♪ 連れて行ってくださった山道さんに感謝・感謝です♪

実は九州はとってもボルダーがいいと、九州に来てすぐにアドバイスをもらっていましたが、それってどこのこと?なワタクシでした…。

実は、ボルダーこそ、ネット情報だけでたどり着くのは至難の業です。トポが充実した小川山ですら、ウロウロと岩が見つからないクライマーが右往左往しているのは日常茶飯事です。例え、読図力があったとしても、読図で対応できる幅は等高線の幅まで…半径50mくらいの誤差が出るGPSでも、対応が難しいのが岩場探しです。ので、案内者がいるっていうのが、本当にすごい!

ボルダーの良さが実感できる体験が今一つなかったのですが、今回2つ目のボルダリングで、ボルダーワールド開眼♪です!

ボルダーが集結している耳取峠は、母なる大自然が作った天然の遊園地、でした。展海山しかり、耳取峠しかり。

外岩でのボルダリングで、子どもたちが育てば、すごく良いクライマーになりそうです。

■ 自分軸

クライミングで大事なことは、歩くところを自分で決めること です。

これができるようになるのが、天然の遊園地、外ボルダーかも…。外ボルダーでは、アプローチと呼ばれる岩場までの道のりも、自分で自分が歩くところを選ぶのが大事です。

これは、当然のようですが、一列で前の人の足元しか見ないで歩くのが当然の中高年登山というスタイルの登山をして、それが登山の本来の姿だと思ってしまうと、10年山をやっても、20年山をやっても、まったく身につかないことなんです…。40年山をしていて、地形図を知らない山岳部のおばちゃん登山者はごく普通です…。皆さん、リーダーに迷惑をかけないで歩く、そのためには前の人が足を置いたところにぴったり置く、それを繰り返していると自然に山頂につく、という山をされています…(汗)。

これは沢登りでも、山登りでも同じですが、クライミングでは余計に重要になります。

1)体格によって、持つところが違う
2)体格によって、立てるところが違う

のです。歩くところもそうですが、登るところもそうです。この重要ポイントがより強く意識できるのが、外ボルダーです。手が小さい人は、他の人が使わない新たなホールドを発見できます。

インドアジムのボルダリングでは、ホールドにより、ここに立つべし、と決まっています。すると、手が届かないと、もう終わりです。

大体、主たるお客さんである成人男性の体格に合わせて、課題が作ってありますので、女性や子供は、面白いと言える段階まで進めないことが多くなります。が、気にせず登ることみたいですね…。

この大事なポイントを発見できるのが、外岩ボルダーでした!この発見は非常に大きいです。

外岩では、リードでも、ボルダーでも、どこを持たないとダメ、という決まりがないので、自分の体格に合わせたホールドを発見する喜びがあります。それこそが、岩との対話、と呼ばれるものです。

インドアジムでは、体格によって持てるところ、ムーブが違うという点が、主流派の人には見えづらく、登れない=頑張っていない判定を食らうことが多いのが難点です。

できる人にはできることが簡単なので、できない理由が頑張っていない以外には見えなかったりするんですね。

一方、外ボルダーは、最初から、ムーブを比べて遊ぶのが主流です。ですので、この欠点がありません。リーチが短い人は、短いなりに持てるホールドを探すことができます。

そういえば、吉田和正さんに紹介してもらったボルダーでも、私はほかの人が使わなかったホールドで登ったのでした… オンサイトでないとそのホールド発見力が出てこない、というのが、克服課題ですね…。