2019/03/02

Rock Climbing Falls, Fails and Whippers Compilation Part 1

Hiking in Itsuki for flowers and limb stone hunting

Itsuki Village (a remote country side of Japan)
We've gone to Hiking in Itsuki Village in search for a spring flower and a crag.

We need a new crag as a toy for our 74 years old mentor, who has 50 years experience of alpine mountains and his name is known for route development in Yakushima island, he wants a new crag to develop and we want to find it.

My secret dream is to have a new crag for dry-tooling practice, since here in Kyusyu, we have no dry wall to practice... so I was thinking that Limestone rock might be a good choice.

Since I am new to Kyusyu... I don't really know where to start searching from.
I kind of guessed if I go to see the wild flowers in the season, it might be a fun. Because wild flowers usually bloom in rocky mountains.

Combining pleasure of trail walk and a new crag hunting, for flowers and a rock.

Ituski Village is known for its deepness... I mean deep, as it is so "remote". But it took us, only 3 hours drive from Fukuoka to Itsuki Village! Wow! It wasn't too bad.

We shared a car ride so it was about 4000 yen each for 3 people.

We headed for Noke-eboshi Mountain to see Fukujyu-sou flowers... the mountain has 2 trail entrance available, and we took the longer, harder routes.
The first trail entrance. Most of the non-trained hikers choose, 2nd entrance.

Fukujyu-sou is ”Adonis ramosa”... it is a wild flower, bloom only in Spring. It is said spring starter.

We were a bit worried that we were a bit too late for the flowers... but it was OK. We saw more than we expected! Also thanks to the choice of the trail, it was a quiet mountains.





On our way back, we took a Onsen 400 yen for me, anybody over 70, 300yen.(Japan is kind for elderly people)

Stared at 6 am and get back home at 20 pm.  Cost was; Gas 4000 yen. Road toll 550 yen, 3300 yen, 3920 yen.  Plus we needed some for lunch.

For the rocks we found see the previous page. We did not think Kumamoto prefecture will let us climb the rock but the rock was nice if we can create route.



石灰岩の偵察

■ 新しい岩場を求めて

昨日は新しい開拓余地がある岩場を求めて、石灰岩の岩場へ出かけた。

日本では一般に

 花崗岩の岩場 = クラック&スラブでオールドスクールなクライマーの岩場
 石灰岩の岩場 = オーバーハングで若者

というすみ分けになっている(笑)。しかも、石灰岩の岩場は、多くのクライマーが登るせいで、手汗で磨かれすぎ、御影石の墓石のようにつるんつるんになっていて、とてもフリクションが信用できないことが多い。これは、人気が起こしたことで岩のせいではない。

実際、私は日本の岩場の聖人岩では5.8すらまともに登れなかったが、ラオスのどっかぶりでは毎日5cをオンサイトしたので、6bまでついに成長することができたのだった。

ラオスの岩場で撮った写真は、なんとルーフを登っている姿すらあるのである(笑)。

これは、自分に合った適切な岩場を見つける、ということの大切さを物語っているのだろう。

そして、食わず嫌いが、問題だということも。

さて、今回の成果は? 結論から言うと、ゼロだった。

3つの岩場を見出したが、3つもと登攀で行くことは難しそうだった。

1)仏岩
おお!と思ったが…


名前がついている岩は登攀は難しいかもしれない。

花を見る人たちが見るアングルから。













2)天狗岩




■ フクジュソウ

ロープでの登攀が難しいから、基本的には、皆が、ボルダーに流れるのだろうなぁ。という感想。

今回は、フクジュソウとセットにした。第一登山道を使ったら、びっくりの悪路で驚いたが、花が好きな環境=悪路。かもしれぬ。

花言葉は、永久の幸福、思い出、幸福を招く、祝福、だそうだ☆

■ その他

五木村の道の駅は、車中泊が可能 https://www.kurumatabi.com/park/yypark/347.html

2000円で泊まれる古民家もある
http://www.geocities.jp/itsuki_mura/oyado/index.html



2019/02/28

Sobo Katamuki Mountain Range

If there is anything like Yosemite in Kyusyu, it is

Sobo Katamuki Mountain Range.

Check out this PDF.

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/local/pdfs/seminar_1712_1.pdf

http://sobokatamuki-br-council.org/wp-content/uploads/2017/10/sobokatamuki-br-EN-170919.pdf

They have a beautiful granite stone and there is a dozen of Yosemite like climbing routes there, especially in Mt. Hiei, Mt.Menpoko.

Iori and The topo
There is a very famous topo book called "Miyazakino Iwaba".


This famous book was written by Mr. Misawa, a boss of the climbers community here, and owner of a very famous climber's house called "Iori Sishigawa", just "Iori " for short.  He charges only 1000 yen per night per person. It's just a nice cottage with Goemon bath, a classic style Japanese bath, and Irori, a fire place. You have to bring your own sleeping bag but mats are there. You can cook by yourself there.


One of the Climber's paradise
Mt. Okue was about to be pioneered by Yusuke Sato, a piolets d'Or winner world's topnotch climber,  in this March by rumor, but I also heard that he got seriously injured in Patagonia. Well, my point is that the rocks and view were great there even if you just do trekking.

I had climbed "Daichosei" Route and "Needle left ridge", lat year in April, and in September I climbed ”Hakua Slab”, receltly, "Ushinawareta Kusatuki".

All alpine and bolts are notoriously so scars and it is known as a scary crag in local climber community. Also the grading is untrustworthy so you better start from really the easiest. 

Coincidentally, the same area is known for bouldering too. Hinokage boulder are pioneered also by world class topnotch climber Dai Koyamada... and there are tons!

It is too bad all topos are only in Japanese, but it is unrealistic to have it translated
into English...too much work, I guess.

So best is to go there with someone knows the area and be guided.

But it is a very beautiful place and worth visiting. You might be able to just trek.

The access is difficult without car but it is norm for any world's crags.

Any local climber says this is No1 destination for climbers. I agree that personally, and I am kind of a mountain lover too, not just as a climber, so I would be happy to just hike.

For the people only does hike the trail, this trail is considered rather difficult trail, the most difficult one for normal hiker who never trailed untamed nature trail...so I kind of imagine, you won't get too bored even if you just hike.


2019/02/27

背振の岩場

鬼ヶ鼻岩からの展望
■ビレイヤー貧乏解消術

今日も見晴らし岩と鬼ヶ鼻の岩場に行ってきました。

ビレイヤー貧乏を解消する方法を伝達するためです。

すでに伝達してもらっている私から、伝えても良かったのですが、また聞きになるのと同じなので、直接教わるほうが確実性が高いと思い、3人で行きました。

今日は、あいにくの曇り空で、雨もぱらつく感じだったので、早めの切り上げでちょうどよかったです。

■ トップロープソロ

トップロープソロという方法は、ルート開拓で使われる方法です。

ロープにぶら下がって、あーだこーだとムーブ解決しますが、普通にフリーで登るのにも使えます。

私は岩に登り始めのころ…十二ヶ岳の岩場などを登っているころ、これをしたかったんです…3年前です…岩と一人で心おきなく向き合いたかった…しかし、システムが分からなかったんですよね…。プルージックで自己確保するのは知っていたので、上のランナウトしている部分、垂らしてあるフィックスロープに、プルージックで取ったりしていました…。

しかし、十二ヶ岳の岩場も、上で7mほどランナウトしていました…あの程度のランナウトは10数メートルもランナウトすることが当然の九州の岩場から見ると、可愛らしく見えるほどですが、そもそも、十二ヶ岳の岩場が、初心者向けの岩場であることを考えると、いささか疑問に思えます。人工壁のように頻繁にボルトを設置する必要は感じませんが、3m~5m置きにおくべきということは感じます。それは、アイスでもし、スクリューを打つならと想定すると、誰でも理解できる。

岩しか登らないクライマーは、岩に対する信頼が強すぎるように思ったりしないでもありません。岩も、抜けるし、壊れます。

過去を振り返ると、当時は、一人で岩場に行きたい!というと、制止されていました…

が、今では誰もそんな人はいない…(笑)。

そんな些細な一点をとっても、だいぶ成長したんだなぁと実感します。以前は、おそらく、あぶないよ、と心配されていたんですね。今では、だいぶ安心人材になったということでしょう…

■ 長いハングドッグ

一般的に、自分の限界グレードに来ると誰でもハングドッグが長くなります。

このハングドッグがビレイヤー泣かせ。2時間もハングドッグするクライマーもいるそうです…。2時間かあ…。2時間もハングドッグされた日には‥‥ビレイヤーの負担も多そうです。

しかし、誰だって学習する時間が必要ですし、そのクライマーにとって2時間が必要なのだったら、なんとかしないと上達はないし…

というジレンマを解消するのが、このシステムです。

これでクライマーもHappy&ビレイヤーもHappy☆

一旦トップロープを張ったら、各自ムーブ解決、なんて登り方もできます。

あるいは、一人の時だって岩場で黙々と自主練、なんてこともできます。

ただ、この方法は脱出が一癖あります。一般的な、宙づりの登り返しはマスターしている人でないと、ハングでこの方法で登っていて落ちると、宙づりから脱出できなくなることがあります。うっかりプルージック用のコードを忘れて登ってしまうと、にっちもさっちもいかなくなる場合が…。

たった一人で登っている時にそうなったら…誰か来るまで待つ?いや~切ないなー(笑)

今日はこのことが分かってもらえたので、目的は達しました☆

■ ”幸せのお裾分け”な山

今日は、なんだか、とっても嬉しかった。なんか愛情で作って行く山ができたなぁって。

というのも、いつも先輩にはお世話になっています。何かお返しがしたかったのです。これはおお!という、いい方法を教えてもらったので、幸せのお裾分けをしたかったんですよね。

大体クライマーは限られた休みを有効利用したいのです。特にアルパイン系の人だと、価値観的に、とにかく”強くなりたい!”です。強くなるには量をこなす必要があるわけですが、いわゆるフリーのクライマーの登り方だと、のんびり過ぎて…フリーだけやっていると体力面や持久力面で弱くなってきます…私もフリーに専念しろ、と言われて専念して弱くなって悲しかった…(涙)。

トップロープフィックスで登れば、量を稼げます。

オンサイトした岩場だったら、フリーのクライマーは興味が無くなりますが、岩場資源が限られた日本のクライマーが強くなるには、近所の岩場をしゃぶりつくすしかありません。ので、この方法。

これなら、何百メートル登れるか?累積量を計ったり、一日で登れる登攀量を伸ばして行ったりと、色々な登り方を工夫でき、自分の能力を伸ばしていくことができます。

ジムも楽しいけれど、それは仲間がいるから、ですよねぇ…。ただ黙々と登れるタイプの人は少ないのでは…?

そして、最近お世話になっている開拓者の方にも、私の自慢の?(笑)先輩のクライミングを見せれて良かった…というのは、本州でのクライミング経験が十分たまっているクライマーを見たいようだったからです。グレード感の差の確認?

私は本州で十分クライマーとして成長する前に引っ越してしまったので、グレード感がわかるほどには成長していないからです。うーん、辛いなぁ!と言うのが精いっぱい。

■ 小鳥さん虐殺現場?!な右下岩壁

今日は、右下岩壁にも行ったのですが、小鳥?の羽があちこちに一杯散乱していて、なんか虐殺現場にいるようでした…(汗)

自然界は厳しいなぁ… 

コケは、1年前に来た時よりも増えていました…が、清掃すれば楽しい岩場になりそうです。

北面ということで、夏場に良い岩場のようです。





■グレードを追いかけないということ

なんか最近やっと、グレードを追いかけない、という登り方の解が見えてきたかも。

グレードを気にしすぎてはいけないとか、グレードを追いかけてはいけない、とよく言われます。

しかし、だからと言って、易しいグレードから難しいグレードへ行くという順番を無視することはできないし…

グレードを追わない登りって? という答えを直接くれる人はいません。

つまり、グレードに関係なくその岩場で登れる最大の量を登る、ってことがグレードを追わない岩登り、っていう意味だったんですね。

最近、また知見が広がりました☆




2019/02/26

A visit to Japan; Advice

This is for some my foreigner friends who might like to visit Japan...

1) What is like April in Japan?
It's like summer and winter lives in one months.  But it's a nice trekking season, actually it is start of the trekking season.  Cherry blossom starts in end of March to beginning of April, south to north... Every one is merry, some are drank from daytime...  It does rain but not rainy season...

If you land Tokyo, most popular destination, the most popular hiking destination is Takao san. You can reach that by train(Chuo sen).  You will be suprised that they have a beer garden at the top.

If you are a climber, you can go to Mt. Mitsutouge, and enjoy climbing with a great view of Mt. Fuji.  Mitsutouge is known as an alpine training area...so you will see old pitons and rotten ring bolts... but climbing is easy. They have a nice hiking trail and you can also use trains.

Japanese Alps are still in snow... usually until 2nd week of April you can still ice climb.

For sports destination, Jyoyama is famous. They have chemical bolts.

Okutama mountain area is also good hiking destination and they have a lot of boulders.

Futagoyama is limb stone.

2) Kyusyu

I currently live in Kyusyu, the southern of Japan. Kyusyu is hot spring paradice!

So many Koreans and Chinese people visit Fukuoka, Oita, Kagoshima... etc.

Kyusyu is a popular holiday destination for Japanese too... I visited Ibusuki for sand soaking hot spa... and Mt. Kaimon dake.

 

ゲストハウス構想と不登校の子供のためのアウトドアスクール

最近、社会的不適応な子供たちのためのアウトドアスクールという構想を持ち始めました。

福岡では里親募集広告が、ひときわ目立ちます。一方で、養育親という道は誰にでもとれるわけではなく、年齢と収入に恵まれた人だけの道です。

私自身も、シングルマザーの家の出身ですし…子供たちに必要な経験が何か?ということには、ある程度、推測がつきます。

社会的に不適応な子供…不登校の子、いじめにあった子、学校の勉強が面白くない子、などを受け入れて、自由に過ごせる場が足りていない…というので、アウトドアスクールは最適な場であると思いつきました。

というのは、私自身が行き場がない時に行く場所が、熊本城の森の中だったからです。

しかも、岩登りは習得に時間がかかり、忍耐が学べる。自分自身をよく知ることにもなる。

そして、母なる自然から教えられることはとても多いです。自然から学ぶことは、その辺の大人の比ではありません。

寒い暑い、から始まって、虫とか花とか、仲間を思いやる心とか、こんなに多彩な、色々なことが学べる場は、そんなにはないと思います。

私は子供の貧困のサバイバーですが…具体的には、シングルマザーの家の出で、大学は夜間学部を働きながら卒業した”勤労学生”ですが…。

まだ大阪の都会にいた学生時代、同じような貧困家庭の子供たちを気の毒に思って、無料の家庭教師というボランティア活動をしていたが、こりゃダメだとすぐに悟りました。最初から努力する気がないからです。

しかし、勉強だけが社会を生き抜く力でもあるまいと思います。

勉強が得意でない子は、運動を頑張ればいいのだし、運動が苦手でも、コンピュータは得意だとか、その子の得意なことを伸ばしていくことが、むしろその子の幸福に与することであって、無理していい学校に入学してどうなるんだとも、自分の経験から思っていました。

勉強を頑張らないことにはあまり異存はなかったですが、かといって何も頑張らない、では困りますね。

とはいえ、現代では、”子どもの才能を伸ばす仕組み”は、既存の学校教育の中には用意されていない。

したがって、その子の才能や長所、得意を発見することなく、ただ学業の放棄、ということになれば、それは、自分自身を粗末にすることになってしまう。

そういう子供が行き場がないのは、その子供のせいだけにはしてしまえない…。大人の側、社会の側に多様な才能を伸ばす教育の仕組みが足りていないというだけのようにも思えます。

■登攀で学ぶ生き方

登攀、今はやりの言葉でいえば、クライミングは、(リスク)と(自分の能力)を天秤にかける力を育むことができる。

また(リスク)に対して、やみくもに怖がるのではなく、きちんと向き合っていく、という姿勢を学べます。

(リスク)と(結果の重大さ)の違いも学べます。

例えば、私は18歳の時家を出る決断をしたが、一般的には、18の娘が、保護者の後押しもなく支援もなく、自立する決断をするのは、とても難しいだろう…と思えます。

しかし私には勝算がありました。大学の寮に入ることが決まっており、寮費は3000円/月、食べるのにおそらく3万円はかかると見積もっていました。これなら、切り詰めればやっていけるだろう、と踏んでいたのです。あとはやるだけです。

実際は、最初の数か月はそれこそ、おにぎりしか食べない生活をしたのですが、図書館でフルタイムの仕事を見つけたときから、事態は好転し月収は13万円しかなかったが、この時期は私の人生の中ではもっとも可処分所得が多い時期となりました。一般的な想定とは逆です。

こういう勝算を、”世間の常識から離れて”考える力…社会ではそれを地頭力、と呼んでいるようだが…が必要ですが、それが学校教育では学べないです。

この力が、登山…特に登攀を含む場合、は必要になり、地頭力がないと、容易に山に殺されてしまいます。

そこが私が山での教育…というか、ただ単純に山に接すること…が、現代の若い人の生きる力に通じると思う点です。

多くの人は地頭力を発揮しない。ほとんど”常識”と言われるものに丸め込まれたまま、たぶん、一生安泰ではないのだろうか?という幻想を見ているように思われ、それは山の世界でも顕著であり、そのために多くの人が亡くなっているような気すらします。

さて、不登校の子供たちのアウトドアスクール、登攀スクールは、定年を迎えた山ヤのオジサンたちの第二の人生の場となれるのではないかとも思っています。

定年後の山で、自分の好きに登りたい、というのが本音であろうから、自分の登りたい山がある人はそれをすればいいと思います。

一方で、もはや三大北壁を目指す年でもないだろうし、今さら5.13を目指したところで、なんになるのだ?と考える人も多いだろう。

そうなると、その登攀活動の中心的価値は、”意義の追及”、ということになると思う。

私自身もそうで、自分の力を試す、というフェーズにはいない。山に挑んだら、負けるに決まっているからだ。

生きるに値する人生とは意義ある人生、というものだ。

そう思える段階に来た人にとっては、誰かのためになる、ということは非常に大きな生き甲斐、生きる意味の創出になる。

ましてや、自分がこれまでの人生をかけてきた分野で、若い人が人生を切り開く力を創出するということになれば、なおさら。

そんなことを夢見ている。

2019/02/24

見晴らし岩 6回目

シュラフを出してお昼寝中のおじさんたち
今日は6回目の見晴らし岩だった☆

1本登ったあたりで、オジサンパーティと長崎のガイドさんもいらっしゃり、なんだか賑やかで楽しかった。

■ 今日の学び

見晴らし岩は、私にとって、なんだか難しい岩場だ。

なにしろ、下部が核心というのが嫌らしい。しかも、ムーブ核心というよりフリクションん核心。コケで悪いのである。

傾斜は寝ているように見えて、結構立っており、足で立てるようでいて、ほとんどが外傾している。

横に入っているクラックも、佐久の岩場と同じで、実はスローパー。

要するにそのスローパーに立つから、フリクションクライミングなのだが…。

自分を信じるとフリクションクライミングではよく言うが、そうではなくて、フリクションを信じなくてはならないのだが…これがまた…苔があると、信じられないから怖い。

しかし…、

信じるために必要なのは、失敗経験。
失敗経験に必要なのは、失敗しても大丈夫だという保険。

今日もトップロープソロだったので保険付きのはずだが、それでも落ちるのが嫌いなワタクシ…

メンタルブロックの克服は時間がかかる。

しかし、それにしても昔は体育館の2回からマットの上とは言え、飛び降りて遊んでいる子だったのに、いつから落ちるの恐怖症になったのだろうか?

落ちるのだけを練習したほうがいい。

というか、もうこれ以上確実な墜落を止める方法ないのだから、落ちることを許容できるようになるかどうか、自分の問題だ。ビレイヤーはこの方式では要らないわけだから。

■ 今日の成果&課題

今日の成果は、カムを持って行って、他は重しにし3番ばかりをぶら下げていたせいだが、3番がセットできる場所が結構多い事。ここは、カムのセット練習にも良い岩場だと判明。全セットぶら下げて登るに限る。

今日は、ロープクランプによるセットもテストした。上手く行くセットを見つけた。

また、少々アルパインチックな、3Dクライミングの個所と、2Dのフリーの個所では、2Dのほうが慣れている。

アイスと同じで、4級と5級と6級は、全部 別のクライミング なのかもしれない。

普通の一般縦走からクライミングに入ると、(歩き)から、いきなり(5級)と(6級)をやることになる。つまり、(4級)がお留守になる。

ので、4級の経験値が足りない、ということになるのかもしれない。







2019/02/22

自動化

■クライミングの自動化

スピードクライミングは、実は、フリークライマーの中では人気がない。

現在のフリークライミングの価値体系の中では、自動化するよりも、限界グレードを上げるほうが重要だからだ。

それは、基本的には全くオンサイトではなく、未知という要素がないからだ。

しかし、クライマーが憧れるフリーソロ…つまりロープをつけないクライミングで、本当に命がけであり、落ちたら100%死ぬ…のだが、実は、フリーソロの世界は、

自動化、

の世界である。

■ スピード=自動化

自動化の世界に最も近いのが、スピードクライミングの世界…なぜなら、自動化によりスピードが達成されるからなのだが…。

最近、知見が広がり、トップロープソロで持久力トレーニングをスタートして理解。

早い=自動化。自動化=省エネ化。省エネ化=距離。

エルキャップを2時間とかありえないと思っていたが、毎日10本はありうる。一日10本も、休憩を入れての10本だから、今の体力でも20本はありうる。

となると、200m連続登攀は、ありうる。

仮に、登攀にスピードが出て、半分のスピードで登れたら、400mはありうる。

8時間400mがありうるなら、それを短くしていくこともありうるのかもしれない…


2019/02/20

会を創設しました ラオスと日本のクライミング文化の違い

■ 本格的な登山=アルパインクライミングへ進む

一般に登山が嵩じると、雪へ進み、雪から岩へ、岩からフリーへ、と流れるはずですが、現代は、山岳会という教育機関を担っていた組織が機能しておらず、それに代わる新しい仕組みの到来を待つ過渡期のようです。

という事情から、一般登山を一通り終わった未組織登山者の方が、さらに成長するにはどうしたらいいか?という解を見つけることは、非常に難しい…。

結論から言ってしまえば、

・コースタイムの5-6割の歩き
・歩荷40kg
・5.12

をマスターしたクライマーは、たぶん、目立つので、どこからともなく、ギリギリボーイズの誰かからパートナーとして連れていかれるテストを受けるのでは?と思われます。みなが、どこかでつながっているくらい、狭いコミュニティです。

知り合いのOさん(5.13登る方)も、一度佐藤祐介さんに拉致され、低体温症で死にそうになったそうです(笑)。

スーパーアルパイン…祐介さんレベル以外の山…は、どうやったとしても、しょせん、名誉にはならず、自己満足の山です。いくら本人にとってギリギリでも。

なので、一般市民レベルの人が栄誉を求める山をしても、本人が楽しくないだけです。たとえば我先にと100名山を追い求める山などですね。

なので、自分が世界の一流登山者でないと思う人は、”エンジョイクライミング” こそ大事です。別の言葉で言えば、一般人にとって、山は自己満足、ということです。

■ 昨今のアルパインの舞台

私のこれまでの観察では、現代の登山の最前線というか冒険は、

・台湾、ニュージーランドの沢
・パタゴニア
・アラスカ 
・冬季黒部

などに舞台を移しているような印象です。もちろん、ヨーロッパアルプスやヒマラヤも凄いのですが…。

私はロクスノ、定期購読していなかったので分からないのですが、たぶん、ピオレドール賞を受賞した山を研究すれば、登山史の1ページを追加する山が見えてくるのでは?

■ 遅れている日本

最近、また知見が増えて、どうも日本では山岳関係の書籍の翻訳が遅れているようだということが分かりました。山書=古書。私は文学部なので、もとから古本屋が好きだったので、知見が広がっただけのことです。

しかし、私のような人は稀で、現代は活字離れ。一般的に言って紙の書籍は売れない。

という現状のため、池田常道さんが翻訳書を出していた時代から、時代が滞っているみたいです。

なにしろ、韓国語バージョンが出版されていたUIAAアルパインサマー、日本語バージョンがなかったくらいです。日本、韓国より遅れてる!日本ガラパゴス化の危機!

とはいえ、実は日本人は実力が高いのではないかという面もあります。つまり、脆い岩に強い=未踏の山に強い。大体、日本人クライマーって、世界に出たら強つよですよね。

とはいえ、一般のクライミングコミュニティが、市民レベルの成熟と広まりにおいて、時代遅れ感あります。

一般化するためには命がけを捨てないといけないのです…何しろ、一流クライマーと違い、一般の人は山では死にたくありません。

今は、もう世界はだいぶ先なのに、日本はまだエクスペディション時代の価値観みたいです。山で散るを美化しているということですね。

世界のみんなが気軽なバーベキューパーティの気分で行くときに、まるで包囲法みたいなやり方で、海外に登攀に行くとか。

では、最新の海外書籍の翻訳書を出せばいいか?というと、それも異なるように思います。

現代の若者は本を読みません。何をしているか?SNSです。

しかも、現代の若者には、翻訳書がなくても、自分で英語を読めるようになるほうが現実的というか、世界的に常識的に行われていることと近いと思います。補助輪をつけてもらうのではなく、自分で自立した国際人になるほうが早いということです。

何しろ、話せるようになるのにかかる年月は、たった2年。翻訳書が出るのを待つと10年です(笑)。

実際、私がラオスに出かけて、驚いたのは、世界中…例えばヨーロッパ各地、イギリス、アメリカ…から来ている人たちは、みな若者。日本から来ている人たちは、みなご老人ということです。いくら年配の人が出かけても、交流がないので、世界の情報は日本には入らないのではないでしょうか?

それで、私は日本にラオスのような国際的なクライマーが集まる拠点が作れれば、おのずと地域情報の交換が起こり、若者は世界でどの山に登ればいいか分かるようになると思いました。 私自身が世界の山に誘われたからです。

それを実現するため、日本にクライマーのゲストハウスを作れないかしら…と思っています。

が、これは、世界から集まってきたくなるような、魅力的な岩場の存在が前提ですので、なかなか難しく、運もご縁も必要です。

私が見た国際的なクライミングカルチャーは、要するに西洋人の一般的なクライミングカルチャーと思いますが…、誰かが命がけクライミングをしないからと言って、侮蔑するようなことは一切ありません。

命がけに美学を見出す…そこは、日本人は共依存なのだろうと思います。それが山の本質だろう、と相手の価値観にどうしても、踏み込んでしまいます。それが登山の世界では先輩が後輩にしてあげる親切、という約束、伝統、だからです。体育会系という言葉で置き換えると簡単かもしれません。 

しかし、昨今の若者の心は、今までの日本人の心の動きとは違う動きをするのでは?と思います。

多くの場合、若者本人たちの登山に対する理解が不足して知見が低いことにより、ベテランの言動が理解できないこと、なおかつ若者特有の”自己有効感”…頑張れば、俺は何でもできる…そうですよね、まだ可能性がたくさんです…が抜けきっていないため、と思います。 

要するに若い時は自分の限界を知らないのでイケイケって話です。当然、ベテランの意見を聞かない。

これは野田勝さんの死にあてた山野井靖史さんの『アルピニズムと死』を読んで思いました。熟練の目と体力と情熱は、同時成立が難しいのです。

一般の若者の8割は憧れレベルで、アルパインのウエアを着たり、ヌンチャクを持っているだけで、その気になってしまうレベルですが、そういう彼らの中にも、登山に対する思いがある子もいます。

知り合いのR君はチリに単独ワーキングホリデーで、大学は行かないことにしたそうで、見込みがある子だと思います。未組織の人です。

しかし、現在の日本の状況ですと、日本では山のエリート=大学山岳部、つづいて社会人山岳会だったため、過去の日本のエリート登山者の英知は、会にしか、継続されておらず、未組織の若い人が、どこかに所属することなしにベテランと繋がることは大変難しいです。

若い人の山岳会は、えてして、出会い系へ傾きがちですし…。チャラい会なら多数あります。

むしろ、山をきちんとしている人は未組織の人の中におり、適当な会がないという状況だと思います。私がそうでしたので…。

この問題の解としては、

 1)国際クライミングコミュニティとの接点を持つ
 2)個人的にメンター制度に入る、

というのが一番良いかなぁと思ったりもしています。要するに私がやっている方法です。

しかし、私もスーパーアルパインは当然ですが、全く視野に入っていません。

しかし、本格的な山…スーパーアルパインで行われていることの本質と同じ本質の山を一般人レベルで、ということは可能です。

やることは大体同じで、強度が違うだけだからです。このレベルに達しそうな若者は、今のところ見かけません…が、出た場合、どこかにそういう人が一緒に登るべき人たちの伝手を知っている存在がいないと、そういうクライマーが出てきたときに、橋渡しが滞ると思っています。

というようなことを考えて、所属先を選びました。

また、初期教育で躓く人が多いので、私にできる社会貢献として、会を作りました。

私は、山とは何なのか?という問いを追求中です。 

その道すがら、ほかの人の役にも立てば、と思っています。現在私ができるベストが主催、ということになりました。

2019/02/19

トップロープソロについて



去年韓国のアイスクライミングに行った折、我々を案内してくれたファン君以外に、2名のクライマーが参加してくれた。

一人は中国の人で、一人はソウル市内の登山道具展で働いている人。その二人は変わった登攀をしていた。

それぞれがまず支点に行き、ロープをフィックスしてダウンする。グリグリで懸垂で降りる。

その後ロープに重しをつけ、各自がロープクランプをつけて別々のラインを登攀。

おお~これならビレイヤー不要!と驚いた。いつもそのやり方でやっているそうだ。二人で登っても、数が稼げてこれはいい!と思った。

油山川 8回目

■くたびれました…

いや~ 久しぶりに岩でクタクタになりました。全身筋肉痛で、今日はもしかして、うごきたくないかもしれません(笑)。昨日はなんと、9時ごろにはベッドに入ってしまったくらいです。

クライミング10本ノック~? 私にとって登攀の先行事例であるアイスクライミングでも、「よし!今日は南沢小滝10本ノックだ~」って時期がありましたが…岩でもそれが来たみたいです。

■ 量が必要

私は運動神経が良くも悪くもない、ごく平均的な人です。というのは、学生時代の体育の時間からそう思います。走るのは、上からクラスで10番以内くらいで、トップに出たことは一回もなく、水泳はビリケツ。球技は球が来ると逃げる。のでドッチボールが一番好きで、バスケットボールになるとドリブルはできるだけ短くしてパスしたい…。バレーボールは突き指常連っていう感じでした。一番好きなのはラジオ体操(笑)。競う系がダメでした。闘争心?ない…。闘争されると萎えてしまうのです。

私はテニス部だったのですが、初めに素振りを教えられたとき、うまく振れない人でした。その後、自分が主将になって、自分と同じように、飲みこみがうまくない人とうまい人がいることが判明。自分は上手くないタイプだったんだなぁと分かりました。

その経験から、登攀…つまりムーブ、のマスターにおいても、人並み以上の ”量” が必要なタイプだろうと推測していました。

量をこなさないと、みんなと同じ水準には行けない…

というのが私の基本的な自己認識でした。ちなみに、クライミングは10歳でスタートするより、19歳が量が多く必要、19歳より29歳が、29歳より39歳が、39歳より、49歳が…というものです。

後でスタートすればするほど、素振りに相当する基礎練習の量的蓄積が必要になります。

当然ですね。私は小瀬の壁で初歩的なクライミングのムーブは身につけました。ずっとトラバースしていました。

■ ラオス=多読

さて、このような自己認識を持った私に悲しかったことが、一つ。それは量を禁じられている状態だったことでした。

外岩にはたくさん行けますが…一般にフリークライミングというのは、精読、です。多読ではない。

で私に必要なのは多読。それでラオスに行っていました。ラオスでは、5cを一日5本~8本登っていました。5cは5.9くらいです。そうしている間に6bが初オンサイト。私がやりたいのはこれでした。

一般的な日本人クライマーの不満も同じで、日本には岩場資源が少ないという不満を聞きます。不満も分からなくないです、ラオスの課題数の豊富さを見てしまったあとでは。毎日10日登っても、違う課題が登れますもんね。

しかし、不満を言っても仕方ありません。あるもので何とかする。

で、出てくるのがトップロープフィックスでした。

これを教えてもらって量を稼げないという不満が解消されました。

■ くたくた

しかし、クタクタです…昨日は、失敗しました。5.10bのクラックを触りたかったので、右端を受け持ってしまったら… 一番右端が5.10cでワタクシの限界グレード(笑)。一日の最初に限界グレードに取り付くことになってしまいました(笑)

ので、最初から悪戦苦闘。 目的の課題へ行く前に3本…(汗)

クラック5.10bはお久しぶり感があり、クラックのハンドジャムが、前より甘く感じられました。甘いなーと思いながらハンドジャム!でもユマールシステムがあるので、まぁいっかと登ってしまえます。リードだと、この甘さだとやだなー。

登っていて、クラック登りより、レイバックのほうが確実感があることが分かった。でも、私はジャミング練習で来ているのですから!!

となりのフィンガークラックでは、初めてナッツをセット!ナッツがバチ効きになり抜けず、ハンマーを取り出しました!ありがとう室井さん!このナッツは素晴らしいです!というナッツのフィット感でした(笑)

さらに左に向けて、どんどん登り、だいぶマントルがこなせるようになりました。

しかし、今回は疲れました… なんだか、10本というのは、私にはかなり多いみたいと判明…

たったの8m~13mの壁なので、登ったのは、多く見積もって100mくらい…。ヨレヨレです。これではオールセカンドでも400mだと、ヘロヘロなのではないでしょうか?!

この日は、とっても気持ちの良い日で、転進で油山川に行ったのですが、まさかこんなにくたびれようとは(笑)。

しかし、油山川サブフェイスは、とても快適な場所です… 小川のせせらぎが、この世の楽園を思わせ、こんな青い実をつけた植物が岩場の基部にありました。

ジャノヒゲというそうです。冬の季語。夏には白い花をつけるそうです。

楽しみだなー

そういえば、以前、ヘビがいたよなー 

冬眠をじゃましてしまったのかなぁ…

ご近所にこんなご機嫌な岩場があるとは!