■くたびれました…
いや~ 久しぶりに岩でクタクタになりました。全身筋肉痛で、今日はもしかして、うごきたくないかもしれません(笑)。昨日はなんと、9時ごろにはベッドに入ってしまったくらいです。
クライミング10本ノック~? 私にとって登攀の先行事例であるアイスクライミングでも、「よし!今日は南沢小滝10本ノックだ~」って時期がありましたが…岩でもそれが来たみたいです。
■ 量が必要
私は運動神経が良くも悪くもない、ごく平均的な人です。というのは、学生時代の体育の時間からそう思います。走るのは、上からクラスで10番以内くらいで、トップに出たことは一回もなく、水泳はビリケツ。球技は球が来ると逃げる。のでドッチボールが一番好きで、バスケットボールになるとドリブルはできるだけ短くしてパスしたい…。バレーボールは突き指常連っていう感じでした。一番好きなのはラジオ体操(笑)。競う系がダメでした。闘争心?ない…。闘争されると萎えてしまうのです。
私はテニス部だったのですが、初めに素振りを教えられたとき、うまく振れない人でした。その後、自分が主将になって、自分と同じように、飲みこみがうまくない人とうまい人がいることが判明。自分は上手くないタイプだったんだなぁと分かりました。
その経験から、登攀…つまりムーブ、のマスターにおいても、人並み以上の ”量” が必要なタイプだろうと推測していました。
量をこなさないと、みんなと同じ水準には行けない…
というのが私の基本的な自己認識でした。ちなみに、クライミングは10歳でスタートするより、19歳が量が多く必要、19歳より29歳が、29歳より39歳が、39歳より、49歳が…というものです。
後でスタートすればするほど、素振りに相当する基礎練習の量的蓄積が必要になります。
当然ですね。私は小瀬の壁で初歩的なクライミングのムーブは身につけました。ずっとトラバースしていました。
■ ラオス=多読
さて、このような自己認識を持った私に悲しかったことが、一つ。それは量を禁じられている状態だったことでした。
外岩にはたくさん行けますが…一般にフリークライミングというのは、精読、です。多読ではない。
で私に必要なのは多読。それでラオスに行っていました。ラオスでは、5cを一日5本~8本登っていました。5cは5.9くらいです。そうしている間に6bが初オンサイト。私がやりたいのはこれでした。
一般的な日本人クライマーの不満も同じで、日本には岩場資源が少ないという不満を聞きます。不満も分からなくないです、ラオスの課題数の豊富さを見てしまったあとでは。毎日10日登っても、違う課題が登れますもんね。
しかし、不満を言っても仕方ありません。あるもので何とかする。
で、出てくるのがトップロープフィックスでした。
これを教えてもらって量を稼げないという不満が解消されました。
■ くたくた
しかし、クタクタです…昨日は、失敗しました。5.10bのクラックを触りたかったので、右端を受け持ってしまったら… 一番右端が5.10cでワタクシの限界グレード(笑)。一日の最初に限界グレードに取り付くことになってしまいました(笑)
ので、最初から悪戦苦闘。 目的の課題へ行く前に3本…(汗)
クラック5.10bはお久しぶり感があり、クラックのハンドジャムが、前より甘く感じられました。甘いなーと思いながらハンドジャム!でもユマールシステムがあるので、まぁいっかと登ってしまえます。リードだと、この甘さだとやだなー。
登っていて、クラック登りより、レイバックのほうが確実感があることが分かった。でも、私はジャミング練習で来ているのですから!!
となりのフィンガークラックでは、初めてナッツをセット!ナッツがバチ効きになり抜けず、ハンマーを取り出しました!ありがとう室井さん!このナッツは素晴らしいです!というナッツのフィット感でした(笑)
さらに左に向けて、どんどん登り、だいぶマントルがこなせるようになりました。
しかし、今回は疲れました… なんだか、10本というのは、私にはかなり多いみたいと判明…
たったの8m~13mの壁なので、登ったのは、多く見積もって100mくらい…。ヨレヨレです。これではオールセカンドでも400mだと、ヘロヘロなのではないでしょうか?!
この日は、とっても気持ちの良い日で、転進で油山川に行ったのですが、まさかこんなにくたびれようとは(笑)。
しかし、油山川サブフェイスは、とても快適な場所です… 小川のせせらぎが、この世の楽園を思わせ、こんな青い実をつけた植物が岩場の基部にありました。
ジャノヒゲというそうです。冬の季語。夏には白い花をつけるそうです。
楽しみだなー
そういえば、以前、ヘビがいたよなー
冬眠をじゃましてしまったのかなぁ…
ご近所にこんなご機嫌な岩場があるとは!