2018/06/28

クライミングのトレーニング

今日は改めて、『クライマーズバイブル』を眺め、自分のクライミングを成長させるために、ジムで何ができるか?を考えました。

1)苦手ムーブの正対立ち込みを洗練させる
2)ヒールフックを場合に応じて使えるようになる
3)ワイドでバック&ニーなどの練習
4)ガストンの苦手克服
5)カムを覚える
6)広背筋の筋トレ
7)ワイドスタンスでのプッシュアップが必要かも?
8)体幹
9)スローパー


思えば、漠然と去年は、

・クラックの国内練習の成果としてのインスボン遠征
・2度目のラオス遠征での国際的環境での自立したクライミング
・アイスではロングルートでの習熟

が課題になっていました。海外志向の私にとっては海外でクライミングができるというのは、特別に楽しい経験でした。

成長という観点で見れば、ちゃんと成長してきていて、成果が上がった。

成果は、国内岩場での比叡や日向神でのオンサイトかなぁ。

今は少しプラトーです。ヨガのほうが成長期なので、クライミングは、また、新たな局面に入り、次の課題への過渡期なのでしょう。

今日は『クライミングバイブル』を点検することで、大まかにやっていることは合っていると確認できて良かった。

とりあえず、順調です。

私に必要なのは、強い体幹(バンダ)で、バンダのために、食事を変えたり、寝具を変えたり、休息などのバランスを考える、などは正しい方向だなぁと。

筋トレは習慣化が必要です。アシュタンガヨガでは、マイソールのために何かをするということをあまり推奨しないので、なんとなく去年は遠慮していました。余計なことをすると、マイソール自体が進捗しないかなぁって。マイソールの練習にも、自動化という局面はあります。

でも、筋トレは私のクライミングには、非常に必要そうなので、別途付けくわえようと。

今までも、日々ぶら下がる程度のことはしています・・・が構造化されていないというか、プログラム化、可視化されていませんでした。メニューを組まないといけないのです。

週1で岩に行き、週2でジムに行き、週2で筋トレしていたら、残り2日はレストになるので、まぁお腹いっぱいですね(笑)。

2018/06/17

見晴らし岩 

今日は岩、なかなか楽しかった。

前回鬼が鼻の岩場に行ったとき、帰りについでで立ち寄った見晴らし岩。ここは見るからに易しく思え、トポを見ても、軒並み5.7~5.9が多く、5.10b、5.10c、5.11a, 5.11bがひとつづつ。これは私向き~と、ときめいた。しかもペツルだし!

ところが…朝一で取りついた5.9、1ピン目からが取れず、上がれず…(汗)。これほんとに5.9なの?!というスタート…1ピン目では落ちたくない…というので、敗退し、ヌンチャク残置。右手スローパーの左足立ちこみでした。うーん。いいホールドが欲しい。

ルート情報
ルート4. (5.9、14m、ボルト4本)
 フレイクを利用して一段上がり、バンドを左上し穴状のホールドを取る。ここから右のクラックへ移る。
 そのままクラックを伝い、上部で左へ出てハング下の小テラスへ這い上がる。

ルート5. (5.10a、13m、ボルト5本)
 フェイス左に引かれたライン。見た感じよりも悪く、特にハンドホールドに乏しく手を焼く。全体に気を
 抜けない動作が連続するが、上半部のダイクを越える辺りが核心部。

レベルを下げて、ワイドクラック付近の5.8へ。まぁ、これは何とかMOS。ふむ~。のっけから調子が出ないんですが。

8. アンダーホールド(5.8、30m、ボルト9本 )                           主岩壁左端に引かれたライン。フェイスを3m登り、一旦、テラスに立つ。ここからワイドクラック   を登った後、緩傾斜のフェイスをたどり、外傾テラスに出る。ついで、ハング下をアンダーホールド   伝いに左上し、左端を乗り越える。ここが核心部。

5.10bとかいう課題も、これほんとに5.10bなのかなぁ、という難しさ…2ピン目から3ピン目のワンムーブが…。縦の甘いカチホールドをもって足を上げるのが上がらないです… ここは隣のルートに逃げてしまいました。

ルート3. (5.10b、30m、ボルト10本)
 岩壁の中間部分に帯状のオーバーハングが走り、これは登攀不能を思わせる。しかし、中央が段違いに
 なっているので、この部分に形成された凹角をフリーで抜けることが出来る。まっすぐ岩場の頂上まで抜
 けるラインは、爽快であり好ルートと言える。取り付きより下部ハングの右端を目がけて直上する。2本
 目のボルト前後のフェイス部分が技術的核心部となる。クラックを伝って凹角に入り、これを左に抜け  る。空中に浮いた感じがして、高度感が素晴らしい。一旦左のカンテに立った後、右の壁が被った凹角  を左上し、右のフェイスへ移る。後は傾斜が落ちて容易となる。

まとめ
ルート8 5.8 MOS
ルート4 5.9 敗退
ルート3 5.10A RP

■ TR

5.11Aのどっかぶりは壁を使ってステミングで登れば、5.10Aだそうだったので、それでトライ。岩を押して登れると楽。上のほうも微妙なスラブでした…

ルート7. (5.11a、14m、ボルト5本)
 オーバーハングの右端を越えるルート。ハング下テラスよりハングの右端目がけて登り、頭を押さえられ
 たところで、左へ身体を振り込んでハング上のホールドを取る。ボルトはハングの右側壁にあるので見落
 とさない様に。ガバを掴んでしまえば一気に身体を上げるが、それまでの体勢の保持が悪い。

■ まとめ

結局、易しいと思ったのに、結構苦戦したんでした(笑)。軒並みオンサイトする気で、今日は数を打つぜ!くらいな気持ちでいったのになー。

しかも、そんな調子だったので、あまり行動食を持って行っておらず、頑張ったため、おなかがペコペコに。パンとおにぎり1個では… というので、帰りのお蕎麦食べてかえりました…

岩は見た目ではないのかも…。というか、まだ岩を見る目が、ちゃんとは育っていないみたいです。

帰りは、近道で帰りました☆


おまけ。三瀬温泉 お蕎麦400円

後日談: この岩場は開拓者の意向でとてもグレードが厳しいことが後日判明

2018/06/05

カム設置を極めるのだ!竜頭泉

■ カム設置を極めるのだ!

湯川で、5.9を軒並み落とそう、というところで、止まっている私のクラック修行…。

師匠には5.8のリード練習から先は、ピンクポイントだけを勧められており、私にはどうしても、ピンクポイントの先に、レッドポイントがあるとは思えないでいました…。

私が覚えたいのは、カムの設置、だったからです。

大体、初心者は、カムのサイズを見極めきれないので、1番だっけな、2番だっけな?とやっている間に、パンプしてしまいます。

んん?パンプすることで強くなる?

パンプしても、リード中、しかも、設置が安定していないいい加減なカムには落ちれません…パンプしようが何しようが岩にしがみついている以外ない。

■ めでたく疑似リード!

昨日は、5.9のディエドルのクラックへ。瑞牆や城ケ崎で、5.8はオンサイトできたのだが、カムがいいわけではなく、ノーテンションなので、ここは、カム設置練習で、疑似リードで登った。

登る前にオブザベして、カムを用意したが、なんか、2度登って2度とも全然違う設置になった。だめだぁ。

1ムーブ起こす毎にカムを入れた。最初の一ピンめが縦の薄いフレーク内にしか利かせる場所がなく、小型のエイリアンで。バチ効きだった。

■ カムの効きの確かめ方

最後の核心部での、4.5赤キャメは、安定していないように思い、核心部だったので、ローワーダウン中にそのカムに落ちてみた。

すると、黄な臭いにおいが…。動いたみたいだ(汗)。でも、止まった。

カムが命を守ってくれているか、調べるには、トップロープにした状態で、ロープを十分たるませて、カムと体をスリングなどで直接つなぎ、そのカムに衝撃荷重を与えてみる。

ここはリードしてくれた先輩も、なんかこのカムいいのかなぁって感じに首をかしげていた箇所で、岩の形状からカムが設置しづらい形状だったのだ。

クライミング力があれば、落ちないので、あいまいなカムでも登れてしまう。でも、そういうスタイルのクライミングは、保険がないままのクライミングと同じだ。

クラックで落ちて、カムが4,5個も飛んだ、という話も聞くが、そういう人はカムの設置技術を学ばないまま、クライミング力単体だけが進化してしまい、自分のギリギリグレードで落ちて、おろそかになったカム設置技術のツケを、大怪我という代償で払う羽目になっている人なのだろう。

■ リズム

クライミングにはリズムがあり、安定して落ちることがなさそうなところと、さっと登ってしまいたいところがある。で、このクライミングでは、レストポイントが正確に読めたし、核心部に入る前にカムを入れる、ということがちゃんとできた。が、肝心の核心部で、苦労した。核心部なのだから、苦労して当然か(笑)。

■ 初心者向きの課題

もう一つの無名の10Aは、すごくきれいなハンドサイズ。フェイスを使う要素はない、足ジャム、ハンドジャムで上がる課題。しかも、ほとんど直上で初心者向き。核心部も上にある。

《初心者向きの課題の特徴》
・スタートで落ちそうにない スタートは易しい
・上に核心部
・まっすぐ 右上や左上していると、落ちた場合振られるので。
・フレアしていない フレアしているとクライミングはやさしくてもプロテクションが難しい
・長くない
・レストポイント、核心が分かりやすい

カムは、節約志向でないと、あっという間に使い切ってしまいます。ので、仲間がいると、2番を2個持っていく、というようなことができます。(私も2番は2個持っています。よく使うサイズなので)

5.9のディエドルはステミングで傾斜が殺せるが、面に出ているだけの直上クラックは、ずっとクラック登り。

核心だと思ったのは、クラックが20~25cmほど開いて、足ジャムが決まらないと予測できるところ。そこを超えたら傾斜が寝て、お終い。案の定そこは、フットスタンスで苦労し、テンション入れてレストしないと登れなかかった。

このクライミングでは、レストポイントからの登りだしで、ハンドジャムがちょうど決まる下に狭くなった場所に2番を入れてしまい、ハンドはそこしか決まらないので、少し上がってカムを移動することになった…(汗) 

二つとも汗だくで苦労しながら登った(笑)。ひいこら言って、大騒ぎで登っていたので、もしよそのパーティがいたら、引いたかもしれないなー(笑)誰もいない岩場で良かった~ 

■ リード登りとトップロープ登り

セカンドでだいぶクラックは登ったのに、自分のリードになると、学んだムーブは自動的には出てこない…セカンドだと、もう少し難しくても、もう落ちることはないのですが、それとこれは話が別、みたいです。

アイスクライミングもですが、リード登りとトップロープ登りでは登り方が違います。

リード登りは、ゆっくり慎重で一歩一歩確かめて登り、プロテクションを確実にしてから、不確定なところを登ります。プロテクションを入れていると、腕がパンプアップするので、設置技術の良しあしが、消耗するかしないかに関与してきます。トップロープ登りだと、少しあいまいなスタンスでも、間違った見極めでも、さっさと拾って強引に登ります。

■ 体メンテ重要

なので、今日は朝起きたら予想外に消耗していて、思ってもみなかった箇所が痛い! 昨日は立ち寄った温泉が閉まっていたからなぁ。

成長期を過ぎた大人は、からだメンテも核心かもです。

■ 作戦

次回は、3回登ることにしよう、と思いました。今回は今期のクラック初回でカム設置を覚えるという課題の1回目だったので、このような登り方をしなかったので、宿題です。

1回目: リード、もしくは疑似リードで取りついて、カム設置能力を高める
2回目: それでトップロープして、クライミング能力そのものを高める
3回目: 再度、リードして、トップロープ登りとリード登りの差を縮める

■使った課題

竜頭泉 竜頭泉レイバック 5.9 疑似リード
    無名クラック 5.10A リード 


2018/05/29

四阿屋

■ 四阿屋

風邪ひいて、調子が良くないにも関わらず、四阿屋だったら行きたいなと思い、行ってしまった。四阿屋。

今回は親睦メインだったので、3-4本登って終了したんだが、

・一番右のルート 5.6?5.7 MOS
・カンテ 5.9 RP
・エイトマン 5.9 RP 
・エイトマンの隣の 5.9? TR
・真ん中どっかぶり 5.10A? TR
・真ん中から少し右のかぶりルート TR

あれ、結構登ったな。とにかく、どっかぶりを先にやると腕が上がって、カチ系課題でダメになります。

今回は、カンテをリードで取りつきたかったので、それができてよかった。でもカンテ、RPになってしまった。残念。なんか、脳がクライミング脳ではなく、子育て脳になったような気がした。(子供と遊んでいたので)

あと、エイトマンに取り付いているときに、隣のパーティの人があれこれうるさく嫌だったので、登らず時間をずらした。

ずらして正解だと思った。私はいつも、平日で2名で登っていたので、周囲の環境に煩わされるのは嫌いなのだと自分を発見した日だった。


■温泉 

帰りに近所の温泉(山ぼうし)に入ろうとしたら…残念、なんと家族風呂しかない温泉だった…(汗)。女子2名以上でないと、1500円も払う気になれない(笑)。

でも、温泉自体は雰囲気良いところでした。

■ 備忘メモ

・勝尾城跡地
・池の谷交差点を右折
・帰りは渋滞
・回り込んでトップロープが張れるので、一人でも行ける岩場
・夏でも涼しいそう
・岩に、人工ホールドとか、ジプスがつけてあるという珍しい岩場
・沢水は飲まないほうが良い

宝満山でクラック

遠くに見える山頂の岩場
■ 高尾山みたいな山…

宝満山は、高尾山みたいな山(つまり、1時間で山頂、しかも舗装されているにも近い石畳の登山道…つまり、誰でも歩ける入門レベルの山)で、ハイキングなら、わざわざ行くほどのところでもないと思い、なかなか行く気になっていませんでした。

まぁ、マルチピッチの入門の山、三つ峠も、一般登山者から見たら、1,2時間で登れる、ハイキング入門の山ですけどね。

その宝満山に、クラックがあるらしい、というので、出かけてきました。

山頂直下の稚児落としという岩は、ルート3~4本くらいしかなく、登れるのは1~2本。

だいぶ掃除が必要そうでした。あまりそそられなくて、パス決定。

右上していて、支点はペツルだけど、ペツルもどれくらい信用できる支点か、わからず、登攀自体は易しそうではありましたが、カムも設置しづらそうでした。私の目的は、カム設置を覚える、なので。しかも、斜めのラインの登攀って初心者向きじゃない。ので、パス。

終了点は裏に隠れている
それで、吊舟岩のほうへ移動… この山は、ミニチュアサイズで登山道が錯綜しており、山頂付近は分かりづらい!岩場まで行くのに、道を間違えた!













■ こんなクラックでした♪

ようやっとたどり着くと、いい感じでした~ 何しろキレイ。クラックもいい感じでした。

これは、実は教えてくれた人がいたから…です。その方の感謝、感謝です。

アルパインの岩場という言い方が適切かわかりませんが、コケとか草とか、泥とか、緩そうな岩とかあると…後回しでいいかなって(笑)。

難しくても、直上でペツルがいいな♪って。クライマーとしては、ビビりが強くなっているってことで、どうか?とは思いますが、まぁ、今のレベルでは、それも致し方なしかと。

このワイドスタートのクラックを疑似リードで、カムを設置しながら登りましたが、カムの選択に結構、試行錯誤が必要そうでした。早く覚えねば。クラック、久しぶりすぎ!2月の、城ケ崎以来です。城ケ崎では、足ジャムを忘れていて、驚いたのでした…。

ラオスのどっかぶりは、アイスとは似ていますが、クラックとは似ていないと判明。足で登らないとダメです。


こっちはきれいなクラックですが、上のスラブがねぇ… 途中までは快適なハンドジャム。

難しい課題と易しい課題、両方が揃っている岩場で良かった♪です。

■ 作戦の勝利

石畳の登山道を下山すると膝に悪いので、あえて、シロハケ尾根を降りました。

せっかく車2台あるので、1台だとできないことをしたい、というのもありました。

シラハケ尾根で降りると、近くに竜岩自然の家の人工壁があるので、登り足りない分を人工壁で登ることに。たぶん、登り足りないだろうと思っていたんですよね…。

ただ人工壁としてみても、小さい人工壁なので、人工壁だけでここに来る、というのも、もったいないので、まぁ、ついで、でちょうどよかった♪

今度から、この岩場は、人工壁とセットで決定です(笑)

人工壁は、なんと1時間100円って…激安です。ただ、今回は、車から降りて10分みたいなゲレンデではなく、小一時間ちゃんと歩く山なのに、いつものゲレンデより、食料をもっていかなかったため、おなかがペコペコに…

竜岩自然の家で、何か買えないかな?と思っていましたが、売店はなかった(汗)。大宰府は、町だと思って、なんでも売ってるだろうと踏んでいたのです…梅が枝餅とか。

お腹ペコペコです~と竜岩の職員のおじさんに訴えたら…カップ麺を恵んでくれました(笑)。150円。おじさん、ありがとうございました~!

会いたい人にも会えたし、とりあえず、作戦の勝利な日でした。

2018/05/21

鬼ヶ鼻の岩場

 日月が休みとなり、日曜はロープワーク講習のために、日向神へ。これは、残念ながら、レスキューではなく、マルチピッチで、とても残念。最後、初心者向きのルート(八女津姫岩)をオールリードで登ったのが成果。スパイアで登ったので、ゆるくて結構大変だった。アルパイン用にしているシューズだから…

本日の月曜日は、近所の岩場の開拓ということで、鬼ヶ鼻の岩場へ。楽しかった♪

大展望で素晴らしかった~

お天気がいいとそれだけでも気分が盛り上がる。




ここは、アプローチが難しく、懸垂で降りるのがベター。60mあれば足りる。

 こんな道標がある。

一般登山者が通る場所のすぐ下が、小さなテラスになっており、ペツルが2個打ってある。その上にリングボルトもある。下にも、リングボルトが3つ連打してある。

 こんな感じ。

下のリングボルトでバックアップを取り、上のボルトから、岩角までが長いので、できるだけ長く伸ばして、支点とする。

ただ、これくらい伸ばしても、足りない…。

というのは、岩角にロープが当たってこすれるのである。

あとで登る、というための終了点としての支点なので…トップロープするとしたら、こすれるのは、なんだかなぁ。

リードだと、まぁ問題ない。こすれるときにテンションがかかっていないから。

 これは上のペツル。さらに上にリングボルトがあった。

下はこんな感じ。もっと伸ばしたいけど、これが限界だなぁ…。

鬼ヶ鼻の岩場のトポは、こちらにある。

http://kokuryoukai.sakura.ne.jp/2-4-2.html
アプローチは椎原峠の西300mのところへ駐車し、そこから、縦走路を金山沿いへ。約20分ほど縦走路を行く。

鬼が鼻へ出たら、懸垂して、とりつきへ。

帰りは、岩場を回り込んでフィックスが張ってあり、歩いて戻れる。


今日の成果は、

5.10b TR 
5.9 OS
5.10A RP

取りつきを探していたら、ギンリョウソウがいっぱい出ていた。

後で家に帰って調べたら、右下岸壁には、たどり着いていなかった(汗)。

2018/05/17

Alex Honnold Japan Rock Trip



アレックス君が平山ユージさんと日本の岩場へ来ている図。あの、フリーソロのアレックス君だって、スポーツクライミングの岩場が楽しいって言っているくらい。

やっぱりラオスは楽しいでしょう!

2018/04/27

グレード不明の課題

そういえば、ラオスで今回、ひとつだけ全くグレードがつけられていない新課題を登った。

見て、登れそう、と思って。

ビレイヤーは全くの初心者の人だったが、別に怖くなかった。登れて当然の感じだったし、ダメだったら、ヌンチャクセルフとおもっていたので。

登った後、「グレードはどのくらいと思う?」と聞かれ、「うーん、5cないくらい?」と答えた。泥っぽくて嫌らしかったが…。

その課題を再訪したら、5bって書いてあり、やっぱりなーと思って、ちょっと気分が良かった。


先輩の役目

ラオスでは脳内ホルモンが出て、クライミングが楽しくなった。

ラオスでは、パートナーに”ひどい目”にあわされている私を、トニーがレスキューに来てくれた。

”ひどい目”というのは、したくないことを強いられている、と、周囲のクライマーの目には映っていたようだ。

それは、私が、したいと言っていないのに、リードを無理強いされていたり、登れないほうが下、という風な関係性で登る羽目に陥っていたからだ。

そもそも、私自身も、なんでビレイヤーで呼ばれて行って、その人のビレイのために、来てあげているのに、いちいちリードを強いられるのか分からなかった。つまり、一緒に行っていた人は、

山岳会の伝統

と同じことをしていた。

しかし、私はその人の会の後輩ではないし、来てくださいとお願いされたから行っており、なんで嫌だと思っていることをしないといけないのか?と感じた。

たぶん、私は苦虫をかみつぶしたような顔をしていたと思う…楽しい海外クライミング♪ではなく、忍の一字。

そこで現れたのがトニーで、彼は日本語がペラペラだったので、グループで登るようになり、リードを強いられなくなり、最終的には、トニーのビレイで、6A(5.10A)をリードで登って、レッドポイントできた。

その後、クライミングの楽しさは一気に向上した。

最初に山を教わった先輩は、したくない人にリードさせてはいけないと教えてくれた。

初心者時代は、自分がリードできる課題が、どれなのかよく分からない。

ので、先輩が「これ、リードできると思うよ」と言ってくれた。瑞牆のツルカメで、初めてクラックをオンサイト出来たのは、このアドバイスのおかげ。

そういうアドバイスは感謝している。が、これをリードしなさいと強いるのは、クライマーを育てるのにあたって、逆効果だと思う。

この逆効果が、山岳会に蔓延していて、それで、万年フォローが出来上がってしまうのではないだろうか?

私はクライミングは楽しくあるべきと思うので、自分の後輩がリードを怖がっている場合は、楽しいと感じられていない、という意味なので、グレードをどんどん下げることにしている。

コニーの場合は、5cをトップロープさせて、できなかったので、5b、5Aと下げて行き、4まで行ってリードになった。それでいいと思う。十分、4をすれば、じきに4には飽きて、5Aに行くんじゃないだろうか?

飽きて、というところが重要なのかなぁ…???

全くの初心者時代の、三ツ峠などは、私がリードしたところをフォローでついてきた先輩が「よくこれリードしたね」と驚いていたくらいで、私の安全マージンは、当時は先輩が、そうあるべきと感じたマージンより狭かったようだ。(たぶん今は広すぎ。もちっとギリギリへ行くべき)

これはこれで、安全マージンが狭いと、先輩としては、「この人、こわいなー」と思うはずだが、それを受け止めてくれるのが、先輩の仕事、っていう気がする。

私は、その仕事はやれる自信がある。

2018/04/23

グランドフォールを見た

昨日、四阿屋の岩場で、グランドフォールを見た。インディアンフェイス 5.10bで。

友人談。

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四阿屋はトポよりワングレード高いと言われているから10bが11bぐらいのグレーディングだったかもしれませんね
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■ グレードではなく、目視で判断する

最初の師匠は、グレードを追いかける山が嫌いな人だった。

だから、私がクライミングジムに通い始めると、嫌味を言っていた…。それが、なぜなのか?私にはわからなかったが、

それは、このような事故を防ぐためだと、今、分かる。

グレード依存症

になっている人だと、

・ジムで5.11bが登れるから、のノリでピッチグレード4級の本チャンに出かけてしまう

・5.10bなら登れると思って、登れない課題に取り付いてしまう

昨日のグランドフォールでは、登っていた人は、1ピン目でヌンチャクを掴む、Aゼロしていたので、3ピン目で落ちるのは必然だったかもしれない…

3ピン目から出ているロープ長は、グランドスレスレの長さ。手繰り落ちるとアウトだ。

しかし、ワングレード辛いの意味が、10b→10cではなく、10b→11bとは…

■ 岩のルートファインディング能力を磨く

でも、トップロープで取りついてみたら、昇仙峡でやった11bと近い感じがしたので、私のグレード感覚は、あながち間違っていないことが、せめてもの救いか。

大事なことは、自分の目で見て、自分が登れるか登れないかの判断力をつけていくことである。

まぁグレーディングが当てにならない、ということを考えると、自分の目で見て、登れるか登れないか?を判断するという格好のトレーニングなのかもしれない。

岩のルートファインディング能力を磨く、


ということだ。

クライミング用語では、オブザベーション。

実は、オブザベはあまり好きでない。のは、未知が好きだから、取りついて、それから、考える派。

でも、見て登りたいかどうかを決め、それが大体あっているのは、大事だ。

よし!テーマは、ルートファインディング能力、オブザベ能力ということにしよう。

■追記

この時みたグランドフォールでは、腰椎3か所骨折で、11月現在も療養中だそうである。

ここはベテランによると、5.10dではないかとのことだ。

2018/04/21

雌鉾岳 スラブ登攀 長征ルート

 さて、翌日(4/16)は、大快晴での幕開け。

気分が嫌がおうにも盛り上がる。6時起床、8時出発とした。

鹿川キャンプ場から普通に登山道を上がる。岩場巡りの勘が、小川山での偵察山行などで、すでに培われていて、よかった。数年前は、岩場に行く前にその山の一般登山道を歩いて概要を把握していた。

ここは、雰囲気は、瑞牆のカンマンボロンを見に行く道と同じ感じだ。右に沢、樹林帯を行くと、だんだんと岩が迫ってくる、と思ったらもう岩の基部。

比叡も、雌鉾岳も、地権問題がなく、標識が整備されているのが良い。

30分の歩きで、すぐに美しいトラバースルートのとりつきについたが、不安だったので、もっと先に行ってみる。すると、鹿川の大滝に出た。

ぱっくり岩という岩があるところも近いらしく標識が出ていたので、しばし、遊ぶ。

沢がきれいだった。本当に瑞牆っぽい。

大滝は圧巻の眺め。岩場も大きな一枚岩のスラブで、本当にインスボンみたいだった…


 こんな風なおおーという眺め… 盛り上がる。

 いや~素敵な場所だー

新緑もすがすがしく、鹿川キャンプ場に、夫とハイキングでまた来よう!と思う。
 パックリ岩。
 こんな大きさ。
 すいません、これはもう山頂。雄鉾岳の岩は垂直で取りつくしまなし!
 山頂、終了点からの眺め。

雌鉾岩は、登攀しなくても、山頂に立てる。が、岩のマルチピッチで山頂に立った時の感動が大きい山だ。
 山頂の様子。
 これは、アケボノツツジ!とても可憐でかわいい花だった。
洞窟になっている!水も澄んで、まさにカサメリ沢みたい!

というか、ほんとにいいところだー














さて登攀の様子を書き留めておかなくては…。

岩場の基部で、とりあえず、リードしますと申告。なぜなら、1ピン目が見えたからであるが…その次が見えないくらい遠いので、まるで1ピン目の意味なし。

だが、スラブは寝ていて、これは、インスボンだったら、アプローチ扱いの場所だなと思う…。韓国のクライマーはザイルを出さないところ。もちろん、私は出してもらったが…。

ので、これくらいはリードしなくては…。去年になってしまうが、小川山スラブでは一皮むけていたんだしね!

というので、1ピッチ目で朝一リード。ロープが重かったので、ビレイしている人のほうが緊張していたに違いない。

が、怖かったので、すごく急いで支点まで行ってしまったのだった…(笑)

2P目は相方リード。強つよクライマーでも、やっぱりリードは真剣。易しいところでも手を抜かず、見直した。

3P目は再度私のリード。つるべは早いね~と相方うれしそう。3P目の出だしで、フレークに小さいカムをかませるが、フレーク自体が浮いており、あんまり役立った様子はない。でも、取れるところでとらないプロテクションはかっこ悪いので、とりあえず取る。

が、トラバース気味で、あんまり…大きな木の根元でビレイ。

4P目相方。トラバース。

5P目は大トラバース…まぁ比較的大きな負っとスタンスがあるのであるが、何しろピンが遠い。2本くらいしかない。しかも気休めちっく。

6P目相方。で美しい‥‥は終了する。

7P目は、大滝左とつなげるバンド歩き。ここのトラバースは、先ほどの大トラバースより楽だったので、ダブルの流れをヌンチャク2個賭けで流すことをしなかったら、流れず、セカンドのビレイが大変になった。自分のせいなので文句は言えない。

さて、8P目の大滝左を見上げると、5.6のスラブなのに、とてもそうは見えない。かなりピンが遠い。相方リード。

9P目は、5.7で出だしが核心、しかも屈曲も激しい…相方にリードを変わってもらう。ロープを裏返して、ビレイ体制へ。

10P目は、3の坊主の下から、2の坊主、1の坊主の間へ。トラバース。ロープが流れずピッチを切る。ロープをつないだまま、確認のため、1の坊主のほうへ行ってみる。岩角でビレイ代わりにする。

11p目は、岩のてっぺんへ登るクラック登り5.9だが、ボルトは一個しかなく、ほぼフリーソロと同じ。

粒子が荒く、手が二人とも血だらけに。

これで終わりだった。山頂は、金峰山五丈岩って感じだった。ところどころに穴が開いており、雨水がたまっている。

山頂で少しのんびりし、行動食を食べる。素晴らしい眺め!隣の雄鉾岳だろうか、岩の壁がすごい!

後ははしごを降りて、一般登山道で帰るだけだったが、これもまた不明瞭なところがところどころあり、たまに獣道へ。そのたびに、これは一般登山道の感じじゃないなと補正して戻る。

こういうのは、読図の山や、沢山行などで、培った、大地に対する感覚のたまものだ。

しかし、九州の一般登山道は、本州よりも、迷いやすいみたいだ。

途中に巨大なサルの腰掛などを見つけたり、美しいアケボノツツジを見つけたりして、癒されながら下る。

スタートは10:30.15:00トップアウト、17時30下山完了。