2018/06/05

カム設置を極めるのだ!竜頭泉

■ カム設置を極めるのだ!

湯川で、5.9を軒並み落とそう、というところで、止まっている私のクラック修行…。

師匠には5.8のリード練習から先は、ピンクポイントだけを勧められており、私にはどうしても、ピンクポイントの先に、レッドポイントがあるとは思えないでいました…。

私が覚えたいのは、カムの設置、だったからです。

大体、初心者は、カムのサイズを見極めきれないので、1番だっけな、2番だっけな?とやっている間に、パンプしてしまいます。

んん?パンプすることで強くなる?

パンプしても、リード中、しかも、設置が安定していないいい加減なカムには落ちれません…パンプしようが何しようが岩にしがみついている以外ない。

■ めでたく疑似リード!

昨日は、5.9のディエドルのクラックへ。瑞牆や城ケ崎で、5.8はオンサイトできたのだが、カムがいいわけではなく、ノーテンションなので、ここは、カム設置練習で、疑似リードで登った。

登る前にオブザベして、カムを用意したが、なんか、2度登って2度とも全然違う設置になった。だめだぁ。

1ムーブ起こす毎にカムを入れた。最初の一ピンめが縦の薄いフレーク内にしか利かせる場所がなく、小型のエイリアンで。バチ効きだった。

■ カムの効きの確かめ方

最後の核心部での、4.5赤キャメは、安定していないように思い、核心部だったので、ローワーダウン中にそのカムに落ちてみた。

すると、黄な臭いにおいが…。動いたみたいだ(汗)。でも、止まった。

カムが命を守ってくれているか、調べるには、トップロープにした状態で、ロープを十分たるませて、カムと体をスリングなどで直接つなぎ、そのカムに衝撃荷重を与えてみる。

ここはリードしてくれた先輩も、なんかこのカムいいのかなぁって感じに首をかしげていた箇所で、岩の形状からカムが設置しづらい形状だったのだ。

クライミング力があれば、落ちないので、あいまいなカムでも登れてしまう。でも、そういうスタイルのクライミングは、保険がないままのクライミングと同じだ。

クラックで落ちて、カムが4,5個も飛んだ、という話も聞くが、そういう人はカムの設置技術を学ばないまま、クライミング力単体だけが進化してしまい、自分のギリギリグレードで落ちて、おろそかになったカム設置技術のツケを、大怪我という代償で払う羽目になっている人なのだろう。

■ リズム

クライミングにはリズムがあり、安定して落ちることがなさそうなところと、さっと登ってしまいたいところがある。で、このクライミングでは、レストポイントが正確に読めたし、核心部に入る前にカムを入れる、ということがちゃんとできた。が、肝心の核心部で、苦労した。核心部なのだから、苦労して当然か(笑)。

■ 初心者向きの課題

もう一つの無名の10Aは、すごくきれいなハンドサイズ。フェイスを使う要素はない、足ジャム、ハンドジャムで上がる課題。しかも、ほとんど直上で初心者向き。核心部も上にある。

《初心者向きの課題の特徴》
・スタートで落ちそうにない スタートは易しい
・上に核心部
・まっすぐ 右上や左上していると、落ちた場合振られるので。
・フレアしていない フレアしているとクライミングはやさしくてもプロテクションが難しい
・長くない
・レストポイント、核心が分かりやすい

カムは、節約志向でないと、あっという間に使い切ってしまいます。ので、仲間がいると、2番を2個持っていく、というようなことができます。(私も2番は2個持っています。よく使うサイズなので)

5.9のディエドルはステミングで傾斜が殺せるが、面に出ているだけの直上クラックは、ずっとクラック登り。

核心だと思ったのは、クラックが20~25cmほど開いて、足ジャムが決まらないと予測できるところ。そこを超えたら傾斜が寝て、お終い。案の定そこは、フットスタンスで苦労し、テンション入れてレストしないと登れなかかった。

このクライミングでは、レストポイントからの登りだしで、ハンドジャムがちょうど決まる下に狭くなった場所に2番を入れてしまい、ハンドはそこしか決まらないので、少し上がってカムを移動することになった…(汗) 

二つとも汗だくで苦労しながら登った(笑)。ひいこら言って、大騒ぎで登っていたので、もしよそのパーティがいたら、引いたかもしれないなー(笑)誰もいない岩場で良かった~ 

■ リード登りとトップロープ登り

セカンドでだいぶクラックは登ったのに、自分のリードになると、学んだムーブは自動的には出てこない…セカンドだと、もう少し難しくても、もう落ちることはないのですが、それとこれは話が別、みたいです。

アイスクライミングもですが、リード登りとトップロープ登りでは登り方が違います。

リード登りは、ゆっくり慎重で一歩一歩確かめて登り、プロテクションを確実にしてから、不確定なところを登ります。プロテクションを入れていると、腕がパンプアップするので、設置技術の良しあしが、消耗するかしないかに関与してきます。トップロープ登りだと、少しあいまいなスタンスでも、間違った見極めでも、さっさと拾って強引に登ります。

■ 体メンテ重要

なので、今日は朝起きたら予想外に消耗していて、思ってもみなかった箇所が痛い! 昨日は立ち寄った温泉が閉まっていたからなぁ。

成長期を過ぎた大人は、からだメンテも核心かもです。

■ 作戦

次回は、3回登ることにしよう、と思いました。今回は今期のクラック初回でカム設置を覚えるという課題の1回目だったので、このような登り方をしなかったので、宿題です。

1回目: リード、もしくは疑似リードで取りついて、カム設置能力を高める
2回目: それでトップロープして、クライミング能力そのものを高める
3回目: 再度、リードして、トップロープ登りとリード登りの差を縮める

■使った課題

竜頭泉 竜頭泉レイバック 5.9 疑似リード
    無名クラック 5.10A リード