2025/09/09

俺5.12でも、10bで落ちます。

 東さんの投稿

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ランナウトとグレード
近年、開拓した岩場に5.11aとグレーディングしたルートがあります。核心部は最上部の極小ホールドを保持するところですが、下部にも数カ所、やや難しいところがありました。ルートは多段的な形状で、前傾したテラスにマントリングした後、テラスで伸び上がってクリップする箇所が2カ所ありました。そのマットリングはさほど難しいムーヴではないので、マントリングする部分にはボルトは打っていませんでした。そのため伸び上がるところで落ちると、5mほど落ちて下の段に叩きつけられ、大ケガする可能性もありました。しかし落ち着いて処理すれば、決して落ちるような箇所ではありません。(テラスを越えるパートではやや高めにボルトを打たないと、落ちたらテラスに当たります)
ただし以下のような理由で、後からボルトを3本打ち足しました。
・岩場は都市近郊なので、初めてイレブン台に挑戦する人が登ることも多い。
・車道へは急登で30分はかかるため、ケガしたらレスキューは困難。
・最近のクライマーは難度の高いルートを登れても、「絶対に落ちないクライミング」ができないひともいる。
このボルト追加のため、ランナウトの緊張感がなくなり、表示グレードよりもやさしいと感じるクライマーが多くなったようです。
さて本来、グレードは「ムーヴの困難度」や「前腕の疲労具合」から判断されるため、プロテクションの多寡は一般的には考慮されない要素です。
ただし5.11aのルートを10回登って1回も落ちないクライマーでも、フリーソロで登るとなると、非常に緊張してパンプするか、登ることを止めるクライマーがほとんどだと思います。安全な間隔でプロテクションがある限り、落ちても保険が効いているので、余裕を持って力の抜いたクライミングを遂行できます。ランナウトやフリーソロなら、絶対落ちることができませんので、「確実にホールドする」という要素が入り、どうしてもパンプが早く訪れます。
 5.12aのルートで5.10cのセクションが5m続く場合、「ボルトを設置した方がいい」のか、「そのグレードを登る人なら絶対落ちてはいけないパートなのでボルトは打たなくていい」のか、難しい判断です。
※私の場合、「岩が欠ける」「分不相応なクライマーが挑戦することもある」などの判断で、やさしいパートでも一定間隔でボルトをセットすることが多いように思います。
ーーーーーFBより引用ーーーーーーーー

■感想

リードするのにロープ長をそもそも考えていないで10年くらい登っている人が、「おれ5.12」っていう人材なんですよ?

5.12だから、5.10cのセクションでは、落ちないとか、ありえないです。5.10bでも落ちています。
(家政婦は見た)