2025/09/20

【クライミング心理学】ラケット感情&アクティングアウト

次の事例は、クライミングにおけるラケット感情とアクティングアウトの事例です。

1️⃣ ラケット感情の例(心の中での感情)

状況: リードクライミングでビレイヤーに少し注意された。
本当の感情: 「不安」「怖い」
ラケット感情として出るもの: 「腹が立つ」「ムカつく」「悔しい」

特徴:
心の中で繰り返し感じる
自分を正当化する(「俺のやり方でやらせろ!」)
行動にすぐ出るわけではない

2️⃣ アクティングアウトの例(行動として出る)

状況: 同じくリードクライミングでビレイヤーに注意された。
抑圧された感情: 「怖い」「緊張している」

行動化(アクティングアウト):
ロープ操作を雑にして見せる
注意したビレイヤーに怒鳴る
次のセッションをボイコットする

特徴:

感情が行動に出る
周囲に影響を与える
後で後悔することが多い

🔹まとめ

ラケット感情:心の中の「使い古された感情パターン」
アクティングアウト:その感情が「外の行動」として現れたもの

💡 クライミングでは、恐怖や不安など本来正当な感情をラケット感情に変換してしまい、さらにアクティングアウトでトラブルになることがあります。