2024/08/16

【ジム】Day3 なんと、纏足時代は終わっていた…

 ■ Day3 また靴買う羽目に…(><)

クライミングシューズって、ジムの煩悩が現れていますよね…

登れるようになりたい!というお客さんの煩悩に付け込むジム=キツキツの靴を買わせるジム、だと思っていました…

たしかにそういう側面があったよなぁ。

しかし、現代のクライミングジムで良心的なところは、もはやそういうことをしないのだそうです。

今では足入れがいいシューズが主流だとか…。纏足時代は終わったらしい。

浅草クライミングとか、東京粉末とか(こっちはチョークだが)日本のメーカーも出て、足形も日本人向きになり、たぶん、

 痛いのがクライミング

みたいな、M傾向が改善されたのではないだろうか…

 「悪いね!(もっとイジメて~)」

みたいな倒錯したマインドセットが普通のクライミング業界…。みんな、足痛かったんでしょうね~(遠い目)。

誰も言い出せなかった…のかもね。

というわけで、クライミングシューズ、買い替えになりました(笑)。

あー 入るものは入らないのに出る者ばかり…

夏山のバイト代はお断りしました…あんな人手が余っているバイトで、バイト代出すって言われても。

それより業務改善のコンサルタント費用的なものが私には合っていると思います。

もうほとんど、バイトって名目で入ったコンサルタントみたいな感じでした…っていうか、松下電機産業に新人で、ソフトウェアエンジニアとして働いたときから、業務改善の主力を担っている気がする。

当時、バグ管理データベースを作って、バグ(ソフトウェア不具合)がきちんと修正されるようにしたら、バグ修正でバクを仕込んでいた犯人が何人も明らかになった…(汗)。

もう、変な習慣をまともなことに持っていくお役目を天から使命として与えられているとしか思えません(笑)。

■ オクトス

オクトスさんっていう登山道具屋さんを教えてもらいました。

地味だけど、しっかり必要なものは置いている登山ショップって感じでした。

空堀の近所に、ウルトラライト系の登山ショップがあるのですが、買いたいものがないのと対照的でした…。実は、ハーネスも買ってもいいなぁくらいな感じなんですよね。


■ トレーニング Day3

まだ三日目ですが、勘みたいなものは、少しづつ戻ってきました。

4年ぶりに登ります、という女性二人組さんと、同じ課題を楽しく登りました。

ちょうど私がムーブを教えてあげられる段階にいる二人だったので、一緒に登って楽しく過ごせました。途中、超ツヨツヨの女性クライマーが来て、私にとってもお手本になるランジをいっぱい見せてくれて、勉強になった。あれをマスターしなさいと…。まぁ、そこまで行かなくても、理想形はあれです、みたいな?

一緒に登った二人はびっくり仰天…というか、えー!こんなの無理!!みたいなドン引き具合でしたが、クライミングって、そんなに早く、なんでもかんでも習得してしまっても、倦み、が生まれる時間が長いだけですので、

 ゆっくり自分のペースで楽しく学ぶ、

ほうがいいのです。 先に何もかもを白日の下にさらして、バラしてしまうと、

 自分のペースで成長する楽しみをお客さんから奪う

ことになってしまいます。

 できないことが多い人= 俺なんて、私なんて ではなく、楽しむ時間が長い

と考えましょう☆

■ もっと初心者に親切になる方法♪

しかし、このジム、9級からしかないので、9級5本を登ったら、次は、8級なんですが、え?!8級?!という激辛なのです。

ここでいきなり躓く人多数… (私は、初見で登れました、念のため)

たぶん、これが、初めての外岩で5.8が登れない…挫折経験…みたいなのとフラクタル(相似形)だと思うんですが…。

現代のクライマーは、一つの挫折経験で、すぐ挫折するので、初心者時代ほど噛みくだいて、挫折ではなく、成功体験を積ませるようにしないと、続かないのです。

初心者なのだから、当然ですよね… 玄人のクライマーは、悪ければ悪いほど萌えます。

でも、同じことを期待できないから初心者って言うんだし…。

その8級、めちゃ悪スローパーで、そこは飛ばし(中継)にして、次のフットホールドは凹角使い、そして、プッシュ主体なのです。ジムクライミングの人は引くことしか最初考えていないです。ジム課題もそういう作りですし。

つまり、このジムの場合、9級で、これらの技術課題をすべて網羅しておかないといけないんです。

  • 悪くはないが易しいスローパーが出てくる9級
  • 凹角に足を置いて、両手放しで、レストできる9級
  • プッシュを使って体を持ち上げる9級

を、それぞれに対して、3~5本くらい… 9級で作らないと、8級に移行する前に、お客さんは体が準備できないってことです。

(と思います、私はジムクライミングは分かりませんが、一般運動理論に照らすとそうなります。例えば、水泳やテニス指導者の教本など参考にしてください。一つの動きをばらして、部分を練習させる=ドリルが必要なのです。)

■ お客さんが一日登って楽しいように…

番号の配置も、大事だと思います。

素人さんのお客さんは、1,2,3,4,…と当然のように、難度を上げていく。

すると、疲れていくのに難度が上がる。

疲れても登れる、ムーブが楽しいのを途中に入れないと、また1をやる?となります。

疲れるにつれて易しくなれ、とまではいいませんが、どんどん難しくなるより、登れる奴もあるようにしないと… 心が折れます。

結局、次回にクライミングに来ても、何度も最初のほうの同じ課題をやる羽目になって、

 このジム、登れる課題がほとんどない!

みたいな感想になります。

これって、歴史の勉強でやりました。私は歴史が苦手で、なんども歴史をマスターしようと独学で頑張りましたが、トライしてもトライしても、縄文時代で挫折。

分かりたいのは、戦後近代史なのに…。つまり、努力の仕方が間違っていたということです。

今、普通に戦後史を西鋭男先生で学んでいますが、逆から学べばよかったんだ~♪と思っています。

さて、ここで得られる教訓は?

 難度は、シールの数字順に上げない。

そうしないと、疲れたころ、「もう登るの無いので帰ります」となりますし、次に来ても同じことが起こるだけなのです。

こんなの、お客さんの立場に立って考えれば、すぐ分かりますよね。

課題は、お客さんに対する挑戦状、ではないんですよ。

■ コンプレックス丸出し課題にならなくてもいいよ

たぶん、外岩課題は、ローカルクライマーからの、ビジタークライマーへの挑戦状という位置づけで、開拓されていると思いますが。

だから、激辛ですよね、田舎の課題は。

なにその、劣等感、って感じです。コンプレックス丸出し…。

一方、都会では、クライミングジムが流行していると思いますが、

 挑戦状 

じゃなくて、

 ほら~、こうすれば、無理せず楽に登れるようになるよ~

って作りです。

そうすると、

 楽し~

ってなりますよね。だって、こうすれば?こうすれば?って、手段の発想に志向が向くから、創造性も広がります。

■ 外でのクライミングだって習得は、練度

大体、アイスでも、WI4級は、”初心者でも登れるグレード”ってされています。それで1シーズン、つまり3カ月の間、週二日くらい登りこめば、WI5が登れる。WI6を登るには、WI5を2,3シーズン中は毎週のように氷瀑に通えば、登れます。というか、私の場合、登れました。男子はもっと早いと思います。

氷がない地域の人が、年に1回を毎年続けても、一生WI4ですよ。

フリーをやるとクライミングはどんなクライミングでも上達すると言われているので、やる人多いですが、フリーでいくらグレードが上がっていても、同じだろうと思います。アックスを刺したとき、壊れ、割れそうな氷がどれかを見抜く審美眼は、インドアでは身につかないからです。それ、別の技術課題でしょう。

ムーブが超簡単なアイスクライミングでも、こんな調子なのに、いくらジムとはいえ、9級5本で終わりなんて。

初心者は、一日目以降、いなくなるように誘導していませんかね?

8級になったとたんに、お客さんに

 「これ、どうやって登るんですか~(><)?」

と質問されていたら、ジムの側が質問させるような作りってことなんだと思います。

その前の級で、非言語に教えそこなった、ってことかな?とセッターが自問すれば、それをばらした前の課題が作れる。

まぁ、その前の課題でも、お客さんは聞いてくるかもしれないですが… 例えば、凹角に足を置くなど… その時は、足も指定すればいい、です。

なんなら、身長ごとに指定する足を替えれば、

 あー、身長で使うホールドが違うんだー

ということも伝えられる。

全く当然のようなことですが、外岩で10年登っていても分かっていないで、外岩に来ますからねー(遠い目)。

あの、超有名女性トップクライマーのヘイゼルが動画出しています。

参考: https://allnevery.blogspot.com/2024/04/blog-post_19.html

チビにとってグレードは意味がないんですよ。

だから、オリンピックの森さんは、たぶん、他のクライマーよりスキル上です。

■ 誰にでも共通のグレードは必要ないんでは?

ある開拓者から聞いた話ですが、ボルトを打つ時、平均身長ある自分の40cm下に打てば、大体、誰にでもクリッピング可能な位置になるそうです。

ホールドでもたぶん、同じですね。

でも、そうしないといけないのは、外岩は誰もが登るから。

今回のオリンピックの成果を見ても、

 身長別のグレーディング

を導入するのは意味があることでしょう。じゃないと天才じゃない普通のキッズは楽しめません。

現在の外岩は、海外でも日本でも、男性の平均身長がある人に、有利な岩場の作りになっていますし。そのことの認識が、日本人男性の間に生まれないです。たぶん、海外に登りに行けば生まれるでしょう…

ちなみに私は、屋根岩一峰の5.10bで、手繰り落ちて、”今日一番アブナイクライマーアワードを受賞”して以来、クリッピング体制は万全の時以外、クリッピングしません。それでもプリクリしないよう努力していますが…。

■ あおりに負けるな!

それで、チキン呼ばわりされても。

それで、私が落ちたら、停めてくれるビレイ技術ありませんよね?あなた…。

そして、言い訳は、クライミングは自己責任、で言い逃れできる。

師匠の青ちゃんはこのあおりに負けて、インスボンで落ちていました…10mも。それでかかとを骨折して、登れなくなったら、バカみたいです。

外岩は、

  • 1ピン目プリクリ
  • テンションコールで激落ち無し
  • スタートは厳密でなくてもいい
  • 初心者は3ピン目取れるまで落ちない確信があるルートに取り付く

と思います。

1ピン目で落ちた蒼氷の先輩もビレイで私は停めましたが、ビレイヤーの私に激突して私のほうが脳震盪起こしそうな衝撃でした。

ので、重たいクライマーが1ピン目核心の課題に取り付くときは、男子同士でお願いします。

華奢である私のほうが壊れます。

以上、現場から中継でした(笑)。

2024/08/15

【淘汰されないために】一般の人の感覚でビジネスしないといけないんですよ

言っておきますが、クライミングジムビジネスでは

 古いクライマーの価値観の押しつけ=淘汰の憂き目

ですよ?

こう言っては何だが、九州ではすでにクライミングジムの淘汰が始まっており、クライマーのやっていないクライミングジムは繁盛しているが、クライマーがやってるジムは繁盛していない。

のは、なぜか?というと、

 古いクライマーのクライミングの価値観が、現代社会に照らし合わせるとほとんど虐待

だからですよ?

それを端的に描き出したのが今回の森選手のオリンピック。手が届かないんだから、スタートすらできない。

だれですか、私にエイドで鍛えてやる、とか言った人は? 手が届かないだから、土俵にも乗れないんですよ。

https://youtu.be/VuwL-Zzxsj0?si=Ikym7SvlW1LLDp1z より引用。

■ クライミングが大衆化するってことは、一般人の感覚でクライミングが楽しめる内容にならないといけないって意味ですよ?

これまでも小さい人いたじゃん?ってそれ、歴史に残る大天才のことでしょう。

リン・ヒル(158cm)、キム・ジェイン(153cm)… 男性で世間の標準身長がある自分だって、リンヒル並みに登れないんだから、リン・ヒルを持ち出すなら、あなたがリン・ヒルを超えてから言ってほしいわ。

日本人の遠藤由香さんだって、ショルダーされていますからね。

それにサフィアを見れば、分かりますが、ギンちゃん、世界最高難度を登るのに、地面にある石に載って、そこからスタートしていますからね。

あれをズルだというのなら、スタートできなくなります。

こちらにたけちゃんねるの解説がありますが、これを一般社会に受け入れさせよう、というのが間違いの元です。

https://www.youtube.com/watch?v=RHPW4sQFjDU

■ 昔の人のクライミングの価値観

さて、昔の人の価値観と現代の価値観が合っていない…というのは、登山でもあります。

例えば、「称名滝コースって急だと聞いているのですが、具体的な危険は何ですか?」など… 昔の人は、

「山ヤならそんなことくらい自分で調べてから来るもんだ」

くらいな勢いで、そっけないです。

しかし、偏差値74でガイド資格のある私が、山の専門サイトであるヤマレコで調べても、あいまいな情報しか出てこないんですよ?

つまり、

 山小屋が、適切で正確な情報を出す一次ソース

なのです。

なのに、情報を出していないから、別の人が親切心で、あれやこれやと中途半端な情報を出して、憶測を呼ぶわけです。中途半端な情報に踊らされることになる。

これは、単なる小屋側の責任の回避です。

災害が起こりそうだ、というのに、災害の専門家が、住んでいる行政に従うように、と責任逃れをしているのと同じです。行政は災害の専門家ではないから、「正直、何をしたらいいのか分からない」と言っています。専門家は、国税で雇われているくせに、回答しない。

山小屋が、所轄の登山道の解説を出さないで、誰が出すんです?

■ ジムの運営

初心者に優しいジムです!

とホームページで歌っておきながら、

ムーブは教えません

とか、

課題が激辛で、初心者は登れる課題がない

など、

 言行不一致

です。

 言行不一致ってのがもっともマーケティング上の失敗

です。

だから、せっかく集客が奏功してお客さんがが来ても、初日以外来なくなるんですよ…

そりゃ登れる課題が、数個しかないなら、誰だって、一日で飽きちゃいます。

そして、サービスを向上させようと思って、常連さん向けの課題を充実させる…と、さらに激辛化。

初心者をどうしたら、常連にしていけるか?そこに寄り添ってください。

■ 成功しているジムは、何をしているか?

私は、成功しているジムと言えば、平山ユージさんがやっているベースキャンプか、内藤さんがやっているアクティバしか知りませんが…。

どちらも、店舗拡大して、平山さんは、もはや大企業のオーナーと言っていい様相ではないかと思いますが…

ちなみに、山梨の内藤さんのアクティバも店舗拡大しました。

どちらも特徴は、初心者でも登れる課題がいっぱいあるってことですよ。

アレも登れる!これも登れる!たのしー!ってなります。嘘だと思うなら行ってみてください。

ラオスも同じだし、カリノモスアイランドも同じです。

同じ1700円払うなら、一日目一杯遊べるほうが楽しいに決まってる。

たった1本の5.12に、うんうん唸りながら一日中波状攻撃をする、っていうのは、古い登り方です。菊池さんもそう言っています。

海外では、昔から、誰もそんなことしない。

楽しくなければ、成長ホルモンも出ません。

一方で、先細っていっているのが、昔の倫理観に固執している岩場です。

トラッドの激辛の岩場で育った私が言うのもなんですけど…。

■ 適切な難度

人が成長するには、適切な難度、というのが、もっとも早いペースなんです。

その適切な難度…が、

 クライミング黎明期の方の基準に合う=天才に合わせてあり、一般市民レベルには合わせていない、

です。

大衆化というのは、一般の人も登るっていう意味で、一般の人が天才になる、って意味ではありませんから、

 天才の側が、無才の一般人に向かって、これくらいクライマーならできて当然

と要求するのは無理があります。

それくらい分かりますよね?

ですから、

 クライマーなら、自力でムーブをばらせ

とか、

 クライマーなら、リーチ問題くらい、自分で解決してから来い

とか、

 登山するなら、危険個所くらい自分で判断しろ

とか、

 セカンドなんだから、ダラリンビレイでも登れ

とか、

全部、ムリゲーなんですよ。それでお金くれる人いると思います? いません。

そりゃそうだ、昔のクライマーはみな、お金払わないで登っていただけなんで。

サービスの対価としてのお金が欲しかったら、お客さんが喜ぶことをしないといけないんですよ。

ビジネスと、クライマーとしての自分のポリシーは分けましょう。

じゃないと、ジム倒産ですよ。

大体、古いクライマーがクライマーの価値観に固執している場合に、倒産している。

かといって、外に岩に、ボルト連打しろ、って言っているんじゃないですからね!

九州ではイケイケの癖に、ボルト連打のエイドルートをフリー化したら1m置きにボルト。これの、どこがまともなクライミングなんだ?って感じでした。

古き良きクライミングの価値観は、あなた個人が守るべきもので、他の人に押し付けるものではない…ってことです。

あくまで、今の力に適した難度の課題を与える、と考えてください。

■ 一般女性のレベル感

一般女性は、9級や10級でも、一か月そればっかり登ってるくらいですよ?

ピラニアで見ました。 

男性でも、昨今は、大学生でも私が登っている課題を登れないのは、普通です。

私は初心者向けの外岩講習ができるくらいな技術レベルです。私個人は、例外で、人工壁を登り始めて3カ月で外岩5.8が登れました。それは、おそらく以前にバレエとヨガをやっていたからです。運動神経は中の上、通知表で言えば4くらいです。それでも、ジムの4級はまだ登れません。5級止まりです。

私は谷口ケイでも、リン・ヒルでもありませんが、そこいらのジム上がり男性クライマーが到達できない程度のクライミングに対する理解は持っています。かれらが私が登った場所を登れないのは、そもそも、ロープワークがおぼつかないから危険で連れて行けないだけです。人的ミスでチョンボする可能性が高い。連れていく人だって、死にたくはありません。

そのクライミング知識と、クライマー界では珍しい堅気の一般社会人の知識を合わせて言えば、

クライミングジムが淘汰されるのは、寄り添うべき相手を間違えているから、

です。

トップクライマーや常連さんは、ギンちゃんの例を見れば分かりますが、ほっておいても勝手に成長していきます。

じゃなくて、勝手に成長できないのが、普通のお客さんなんですよ。

他のスポーツではコーチには名誉があります。クライミングジムは、

 入門者のコーチとしての自覚

を持たないと、淘汰されます。

入門者はだれだって、クライミングを分かっていないジムにコーチされるより、分かっているジムにコーチされたいでしょう。

クライミングを分かっているジムは、自信を持ちましょう☆

ブラボーみたいな、クライミングを分かっていないジムに負けるとは…。情けないです。

【クライミングによる地域おこし】重鎮の方々へ:地域の人、ってローカルクライマーのことではないですよ? 一般市民のことですよ?

 最近、研究していて分かったことなんだが…

クライミング界の重鎮

= ただクライミングが上手だった人

= のうち、山で他の奴が死んでしまい、生き残った歴史の生き証人

= 日本をどうするか?とか○○町をどうするか?という視点はない人

= 地域開発のド素人さん

= いまさら、俺に言われても…俺、何をしたらいいの?

かもしれん…。

大体、登れる方って、

 「登れる俺をみてみて~」

という原始的な欲求に素直な人だった、ってだけなので… 

・自分がどうふるまえば、みんなの役に立つか?とか

・日本経済と世界経済の位置づけ

・第二次世界大戦後の日本社会がどういう風に向かい、これからどう向かっていくか?

というような、

 おりこうちゃん

なことは興味がないのが普通である。逆に

 社会貢献

なんてことは、やってる奴はうそつきだ、くらいな勢いで憎んですらいるかもしれません。

なんせそーゆ―奴のせいで俺の存在がかすむんだよ、くらいな思考回路なんで。

もちろん、登山界には、立派な方々が一杯いました。医師、大学の先生、など、しかし、クライミング界には、とんと聞きません。

なぜか? クライマーって、逆に社会的不適合者の集まり、だったそうなのです。そして、そのことに誇りすら持って、キセルやったりと、むしろ仲間との連帯を強めるために、犯罪行為に手を染めることすらしていたみたいです。不良少年と同じ心理です。

その文化的名残が、

 超ランナウトして、粋がって見せる

ことです。

例えば、小川山のカサブランカは、超人気課題ですが、ハンドなので、クライミングムーブとしては易しいです。

で、カム3つで登って見せる、ことで、同じ課題を登っても、

 粋がって見せる

ことができます。つまり、もう、ハードで難しい課題を登れなくなった人でも、カッコつけることなら、できるのです。

それを、かっこいい!と思ってしまう若い男性がいるのは、たぶん、その男性の心が人間として成熟していないからです。

まぁ、同じことで、人は異なるスピードで人間として成熟します。

10歳で、自分が欲しいお菓子を兄弟に譲ることができる子供もいれば、50歳になっても、人のものが欲しくなり、人のモノに手を出す…例:不倫する…ような人もいます。

つまり、ボルトルートのランナウトは、人間的成熟の問題とかかわりあっているって意味ですね。

同じことが、クライミングによる地域おこしに言えます。

■ 隠れてコソコソ登る時代は終わった。じゃ次は何をすればいいの?

”地域のためになるクライミング”って、そこに住民票を置いている一般住民にとってためになるクライミングって意味で、

   ローカルクライマーにとってためになる

って意味ではありませんよ???

なんでそんな理解になったのか?

私が理解するまで時間がかかりました…。

歴史的にクライミング界は、現地の岩場に近い場所に存在する山岳会が使っていた、ゲレンデを、都会から勝手に許可なく、やってきたフリークライミングのクライマーが、その山岳会に無許可で、フリー化、してきたという経緯があるので、その東京組み?都会のクライマーからすると、

地域の人、という言葉が、ローカルクライマー、という意味に聞こえた、

のでしょう…。

違いますよ。

アクセス問題に発展した場合、登攀禁止を宣言するのは、誰ですか?

地主さんをはじめとする、地域の一般の人びと、でしょう。

だから、地域の一般の人々にとって、メリットがない岩場はダメな岩場って意味なんですよ?

岩場って、その人たちの資産であって、あなたのモノではないんですよ?開拓したとしても。

小山田大さんが、登山道の整備用募金で、岩がある地主さんに、現金を還流したら、ローカルクライマーである庵の民が激怒した、ってのが、比叡や日之影の失敗の理由です。

小山田大はけしからん、って? それを言う人は、岩場を私物化しているから、そう思うわけです。

しかし、地主さんにメリットがないのに、岩を登らせてもらいたい、って、

 人の家にタダで住みたい、っていうホームレス並みの発想

ですよね?

そんなの、おかしいって普通は思うでしょう。

まぁ、クライマーに普通を期待するほうが間違っているのですが…。あいつらの頭の悪さは、一般のまともな市民の想定を凌駕する、想定外の頭の悪さなので…。25+35が分からないくらい頭が悪い。

ということで、こちらが、クライマー側の誤解を慮って誤解を解いてやらないといけないですが…

今回も盲点でした。町づくりの本とか、クライマーが読んでいないからでしょうね…

 地域一般の住民への説明努力

ということの中身は、

 地域行政官、地主、岩場の近所にある民家の一軒一軒

ひいては、

 岩場がある〇〇町住民の一般の方々

って意味ですよ? 〇〇山岳会で80代になっている人ではない。

なんでそういう理解になったかなぁ…ということが分かった論文。

https://www.jpnsport.go.jp/tozanken/Portals/0/images/contents/syusai/2024/tozankensyu39/2-3-vol.39.pdf

今後の課題が分からないという課題が書かれている。

こーゆーのを何とかすることが求められているんですよ… ↓↓↓

     大阪上町台地の一等地でも過疎化が進んで、がーらがらの地域経済

2024/08/14

【ランナウトしたスポートルート問題】ロクスノからRXの解説 というか考察?が出ていました

 ロクスノより引用


0 = ボルトが打たれたスポートルート。ケガの可能性は極端に低い。

0.5 = プロテクションが良好なトラッド

1 = スタンダードなトラッド

1.5= わずかにランナウト 場所によっては危うく感じる。ケガの可能性あり。

2 = ランナウト グランドフォールの可能性あり。危険というよりは恐怖を感じるもの。

2.5 = 非常にランナウト。高度で専門的なビレイテクが必要。

3 = 危険。高度で専門的なビレイテクを使ったとしても、グランドフォールの可能性あり。

3.5 = 非常に危険。大けがする。

4 = 極端に危険。怪我することは保証付き。稀

■ これ、トラッドルートですよね?

つまり、カムで登るルート。でも、日本の岩場って、ボルトの間隔が超ランナウトしていますよね?

例えば、九州の四阿屋のインディアンフェースとか。5.10bって書いてあるから、インドアクライミングジム出身の新人クライマーでも取り付いてしまうけど…。実は、5.10dで、なおかつ、2ピン目から3ピン目がランナウトしていて、その間で落ちると、グランドフォールになる。九州での初回クライミングでグランドフォール事故を見た。

関西なら、斜陽が有名ですよね。

私が登った奴だと、最初から、「大ランナウトが核心」と言われて取り付いているので、大きな問題ではありませんでしたが、小川山の春の戻り雪3ピッチ。スラブだけど、大ランナウト。

■ 前提が間違っている!!

だから、この書き方だと、ボルトルート、安全・安心、って、誰でも無意識に誘導されていますよね?

前提が間違っている!

だから、ボルトルート(スポートルート)に取り付くときにボルト間隔を見極めないでしょう。

そこが盲点になって、事故が起きているんでしょ?

なんか、問題の核心を避けたような、紙面になっているんだよなぁ…いつも。

本当のことを語ってほしいなぁ。

日本の岩場事故で問題なのは、トラッドでRX登るような上級クライマーの事故なんかほとんど起こっていなくて(分かっている人なんだから)、ジムから外岩に来たばかりの、外岩事情が分からない人たちの、暗黙の事故、なんですよ! 黙殺されている。

スポートルートなのにランナウトなんて、語義に反するでしょう!

     アイスは自分でスクリュー打てば、ランナウトしないから、安心・安全


2024/08/13

【クライミングによる地域おこし】 提言!本当に地域のためになる観光開発を!

■ 私の発想が一般の人の発想力を超えているのか?

最近、もしかしたら、普通の人は、私が考えていることが理解できないので、私の考えを誤解しているのではないか?と思い始めました。

人は自分がエゴで動くタイプだと、相手もそうだ、と思うのです。日本では行き過ぎた個人主義により、自分さえよければいいという行動指針で動く人が増え、それがデフォルトになっているので、自分さえよければいいという自己中で私が動いているという誤解を受けているんではないか?と考えるようになりました。

ので、クライミングによる地域おこしについて、私が大事だと思っている点を書きます。

大事な点: 

・一般の地域の人が、クライミングとクライマーを理解すること。

・地域の合意の上に、クライマーはクライミング活動をすること。

・クライマーは地域に貢献すること。

■ クライミングによる地域おこしが必要な背景

日本では、クライミングの町がまだない。

しかし、日本はアジアの中で、比較的岩資源に恵まれ、なおかつ先進国で生活インフラも整っている方である。

岩場に行くのに車でアプローチできない場合は日本では少ない。

また海外では、岩場がある町をめがけて、数珠つなぎに世界中を回る、クライミングによる世界ツアーをしている者、同じようにスキーツアーをしている者、サーフィンでつないでいる者、など、アウトドアアドベンチャーによる海外ツアー、世界ツアーは、一般的で、一般大衆も行っている。また滞在は、基本的に一週間以上の長期である。

同様に、お茶産地、米産地、ワイン産地なども、ワールドツアー化できる。

しかし、日本国民はそのことに無知であるだけでなく、その恩恵も享受していない。

一般的な、神社仏閣、世界遺産による一般観光の大衆向けツアーから脱却できていない。

ちなみに、登山界のアカデミー賞と言われるピオレドール賞を受賞したクライマーが5人も日本には住んでいる(いた)。

また、場合によっては岩場(サーフィンのポイント、スキーの山)が気に入り、移住者がコミュニティを作ることは珍しくない。それは、すでにニセコで具現化されている。

日本の地元(ローカル)経済は、これらの事実から全く恩恵を得ていない。

むしろ、場合によっては日本乗っ取り、と受け取られかねない。

■ ”地域おこし”である重要性

以上のような理由で、クライミングによる地域おこしが、日本のアウトドアツーリズムの強みとして活用できる可能性が非常に高い。

海外には、クライミングの町、となった都市が多数存在する。

いずれ、どこかの町が、海外クライマーにも著名なクライマーの町として名をはせることになるだろう。

それが、小鹿野になるのか?川上村になるのか?城ケ崎なのか?現在では、誰も名乗りを上げていない。状況に流される形になっている、ともいえる。

■ これまで地域にメリットが全くなかった理由

クライミングが世の中に健全なスポーツとして認知されていなかったため、クライマーの側も、世間から隠れて登る必要があった。

地元の人が、クライマーの事故、マナー違反、迷惑駐車、その他の地域に有利にならない行為に怒り、岩場を禁止にすることを、アクセス問題という。

アクセス問題は、クライマー界にとって、クライミング禁止になる、という本質にかかわる問題で、この恐れがあったため、クライマー側としては、コソコソと隠れて登るしかなかった。

■ インバウンド収入による地域経済、生き残りの道

政府による長年のインバウンド誘致が功を奏し、浅草、京都、福岡、ニセコ、立山など各地でインバウンドによる収入増、が起っているが、一方で、京都や富士山に代表されるような、オーバーツーリズム、迷惑の落としもの、のニュースも多い。

こうした点を避け、受け入れ側は、

・イージーマネーに目の色を変えた無節操な受け入れ (例:民泊業者の荒稼ぎ)

を避け、来訪側は、

・その場限り、一回だけ、自分さえよければいいというエゴ

を避け、

日本の岩場と、日本人クライマーを含む世界のクライマー人口との良好な関係を築いていく

ことを第一の目的とした地域おこしが望まれている。

”軒先貸して、母屋取られる”とはニセコのことである。日本に第二のニセコを作ってはならない。

■ クライマーによる地域おこし成功事例

1)岐阜県下呂

鈴木亘さん(元・地域おこし協力隊)のFB参照のこと

https://www.facebook.com/wataru.suzuki.7524

映画『笠置ロック』 https://www.kasagirock.com/

2)失敗事例

宮崎県 日之影町 比叡の岩場 箱ものを建てただけでソフトウェアがない

3)取り組み中

埼玉県 小鹿野町 

県議の高橋議員が世界的クライマーの平山ユージさんの提唱に応じる形で行っているが、地元クライマーの反発などで、苦戦中。クライマーも一枚岩ではない。

https://www.youtube.com/watch?v=DzWgOYi2lds

その他、ローカルクライマー自らが、地域おこしに取り組んだら、活性化可能な地域がいくつかあるが、地域おこし協力隊の業務が確立していないため、前例のない業務を遂行する能力不足の現代の若者には手に余ることになっている。

■ 山岳会や古いクライミング界について概要

老舗山岳会も高齢化し、整備など手が回らない。情報も持っておらず、古い知識しか持たないが、その基準は、すでに古いというより陳腐化ということになっている。むろん、だからと言って、過去の偉業や栄光について、敬意を欠いてよいというわけではない。

一方、東京・大阪などの都会のクライミングジム出身のクライミングチームが、地元山岳会への断りなく、岩場を開拓したり…というトラブルも散見される。

そうなると、開拓チーム間で小競り合いが生じ、複数の開拓チームがいると、グレードの統一もままならなくなり、岩場としてグランドデザインを欠いたもの、ちぐはぐなもの、になる。(小鹿野談)

若手チームが再整備し、トポを英語版を含めて再販したり、などでグレード改定が行われたり、海外への発信が行われることで、古いクライマーの思いを踏みにじることもある。

どちらにせよ、コミュニケーション上の相互理解を端折ることで、小さな紛争や心理的わだかまりの元になっている。そして、勝ち組と負け組に分かれると、今度は反目が始まる。

円安の折、友人の台湾クライミングガイドも日本遠征に来たり、世界のクライマーからの、日本の岩場への注目は、今、スタート期にある。

今後の増加に当たって備え、世界的なクライマーの町として一歩を踏み出す好機にある。

先手必勝で早急にコミュニケーションの場づくりに努めるべきである。

■ なぜ小川山ではだめなのか?

小川山は、すでに全国区でクライマーの町として確立しており、全国から多数のクライマーが訪ね、週末ともなれば、駐車場は満タンである。もともと金峰山の登山基地でもある。

おがわやまだより

https://www.facebook.com/ogawayamadayori

すでに飽和状態にあり、また、フリークライミングの岩場として入門的位置づけなので、クライマーの倫理的な態度については、緩めである上、わざわざ海外から訪れるメリットもない。

アメリカでいえば、ジョシュアツリーのような、クライミングの倫理観に厳しい岩場、クライマーの倫理観を提示していく岩場が必要とされている。

また、そういうポリシーに貫かれた岩場こそが、わざわざ訪ねる甲斐があろうというもの。

厳しい倫理観で大衆を導いていく立場の岩場がないと、人はどんどんと安きに流れていき、ひいては、外岩クライミング自体が、インドアクライミングとなんら変わらぬものになってしまう。

余談だが、その現場を九州で見た思いがする。自然岩に人工ホールドが付いていた。

■ 昨今のクライミングブームについて

現在オリンピック中だが、オリンピックで行われているクライミングは、スポーツクライミングと呼ばれるもので、全く命の危険はない。かなり安全なスポーツである。

クライミング界は、言葉の混乱があり、登山の延長であるアルパインクライミング、標高の低い岩場をできるだけ道具を使わず登るフリークライミング、リスクがないスポーツクライミングが混在して、クライミングの一言で表現されている。

異なるリスクのクライミング形態が、”クライミング”の一言で済まされてしまうため、門外漢である地元の人には、違いが分からない。そこで誤解が生まれたり、逆手に取られて、不利益を被るなどの、行き違いが生まれている。

このうち、外岩、と言われ、アウトドアツーリズムに使用するのは、フリークライミングというカテゴリーである。比較的命の危険はないが、技術的にスキル未満の者が行うと、致命的事故につながる。この点は、運転と同じである。誰でも運転はできるが、いい加減な取り組みで、いい加減な運転をする人は、すぐに事故を起こすものだ。現在、岩場で多発しているのは、いうなれば、無免許運転ドライバーによる事故である。

この20年ほど、都会にあるクライミングジムで、リスクのないインドアでのスポーツクライミングを覚えただけのクライマーが、アウトドアの岩場に来て、事故を起こすという流れにある。

新しいトポ(ガイドブック)が発行されたことで、この流れは加速している。

ところが、地元の人々は、クライミングについて無知なので、言葉は悪いが、その隙に、スキルが未熟なまま押し寄せるクライマー側に岩場を濫用されることになっている。

本来、岩場がある山々を整備し、守ってきたのは、地域の地元の人々なので、地域おこしとなるべきだ。また、岩場の利用によるメリットは、クライマーが独り占めせず、本来、地域経済に還元されるべき。

■ 外岩事故について

標高が低い岩場で、クライミングだけを行うクライミングのことを海外ではクラッギングというが、これによる事故は、地元行政に登攀禁止にされることを恐れて、日本では、隠蔽されている。

これは不健全なので、地元の了承とバックアップを得た、適正なクライミングを推進することで、地元との関係改善によるメリットを、地元、クライマー共に得ることが大事だと考える。

地元のメリット: 

・クライマーによる有名地化、

・観光収入

・地元の誇り

クライマーのメリット: 

・クライミング活動を理解してもらえる、

・事故時の対応、事故原因の照査による再発防止、

・宿泊、飲食、送迎等のベーシックニーズの支援

■ 地域おこしである重要性

クライミングが世の中に認知されてこなかったという歴史的経緯から、これまで日本では、クライミングは、こそこそと隠れて行われてきた。今は時代の変わり目にある。

地域おこしとして活用しないと、どうなるか? 人間はクライマーに限らず、惰性の生き物であるので、これまで通りの活動を続けるというエネルギーが働く。

つまり、状況に流されるままになり、充分、外岩訓練を積まないまま、インドアでクライミングを教わっただけのクライマーたちが、岩場に押し寄せ、事故が多発し、これまでの良い山のイメージはなくなり、谷川岳同様、死の山として人々の記憶に残ることになるだろう。

逆に世界的と言える記録も、ほとんど誰にも知られぬまま、ということになる。

例:倉上慶大、千日の瑠璃。昇仙峡、デイドリーム。ハンノキ滝冬期単独初登。

■ 観光開発には時間がかかる

また、このような活動は、成果が出るまでに時間がかかり、コスト回収が遅いので、個人の開業事業としては不適切である。

取り組む人は行政から給与を支払われるのが適切だと考える。

■ 地域おこし協力隊就任イメージ 

1年目:

・周辺住民に対する個別の説明、及び、アーリーアダプタークライマーへの利便提供

・世界のトップクライマーに岩場を評価してもらう。

2年目:

地域住民全体で、地域としてどのようなクライマーの受け入れをしていきたいか?地域の憲章のような宣言を作る。ビジョンをまとめる。

 例:事故はやむを得ないが、事故をわざと起こすような準備不足のクライミングを行うクライマーは遠慮願いたい、など。例:カムの設置力が未熟。

 例:次の写真を参照 これはクライマー間の話し合いで作られたものと思われる。


 例:RX(死の危険があるルート)のルートを登るクライマーは、3名のトップクライマーの許可をもらってもらうなど。町として挑戦を応援するために、広報として現地カメラマンを用意する。

 例:NHKサフィラ 世界最難のアイスクライミング課題

3年目:

トップクライマーによるデモや、歴代クライマーのトークショーなどのイベントを開催。地域住民参加無料など。特にクライミング教育に注力

■ 地元への説明努力が8割

地域を置いてきぼりにしない、クライミングによる地域おこし

は、地元への説明会努力が8割です。

もともと全くクライミングに興味がない地域住民に、クライミングの話をするのですから、非常に大きな労力がかかることは予想できます。

これを避けてきた結果が、現代の登攀禁止エリアの多発です。

住民への説明努力や理解を得る段階をサボって前に進むと、企画が進んだときに、成功しても失敗しても、地元は聞いていない、こんなはずではない、ということになり、齟齬が生まれ、関係解消となるリスクがあります。

■ 地域おこし協力隊制度の利用 取り組む人に職位を与える

この企画を推進するにあたり、

・該当地域での地域おこし協力隊への就任

が必須です。

職位がないと無報酬の仕事になり、誰にとっても推奨できかねます。

一度、前例ができれば、全国各地で同様の活動を行えばよく、モデルケースとなる。

クライミングによる地域おこしは、岩場ありきであり、岩場に近い物件ありき、なので、岩場のすぐそばで物件が見つからない限り、行政に話を持っていく以上の活動はしにくいため、です。

行政側にクライマーがいることもあるが、その人はクライミング以外に行政内部での仕事を持っているので、観光開発に取り組むことはできないことが多いです。

岩場のことがローカル住民に充分、認知されれば、地域には必要な資源はあります。

例えば、岩場まで歩いていける民家をクライマーの臨時雑魚寝ハウスにする(宿泊費1000円程度の簡易宿泊)などは、たくさんあります。日之影町は公民館をそのように使っています。

しかし、地元住民の認知を広めるための活動拠点になる場所は、僻地の公民館ではなく、行政拠点をおいてほかなく、できれば、〇〇町役場や〇〇支所などあれば、そこを拠点にした信頼関係構築のための活動が好ましいと思います。

■ 活動イメージ

週休2日週5日勤務と想定

・週2日外勤:

町内の各家庭を訪問、困りごとのヒヤリング、クライミングによる地域おこしの説明、各情報提供者、重要クライマーとのMTG、など外回り

・週2日内勤:

レポーティング、企画立案、情報共有と情報の発信、クライマー界への協力要請などの事務方仕事

・週1日岩場勤:

岩場の情報収集(偵察)、クライマーコーヒーなどでの現地クライマーとのコミュニケーションによる情報収集、リスク喚起、岩場の危険個所整備、清掃、その他の岩場関連の仕事。

例:近くの関連施設に顔を出す (売店との連携、宿泊施設との連携)など

実際には、岩場には、シーズンがあり、大体の目安としてください。シーズンの目安は以下です。無雪期には岩場対応が多く、閑散期の12月以降に地域対応とするのが良いと思います。

1月 閑散期であるので、地域とのコミュニケーションを優先

2月 閑散期

3月 閑散期

4月 岩場のスタート時期 大体、例年第二週

5月 岩場ベストシーズン 海外クライマー対応

6月 シーズン 雨で登れないことが多いので臨機応変

7月 シーズン 雨次第

8月 暑いのでクライマーは減りますが来ます

9月 同様 台風シーズンで登れないことが多い

10月 ベストシーズン 海外クライマー対応

11月 シリアスクライマーのみ来る

12月 同様 第2週くらいから、雪や寒さで登れなくなりそうです。

■ 誰にでもはできない

これは、誰でもできる活動ではなく、

・クライミングをオールラウンドに理解しており、(普通の登りたいだけの若者では無理)

・地域全体の向かうべき方向性を、地域の人を置いてきぼりにせずに伴走し、考えることができる人間で、(地域の観光開発の経験やビジョンが必要)

・なおかつ英語が堪能 (インバウンド対応)

でないと、できないので、公募型では無理です。

【トップクライマー】ギンちゃんのサフィラ M15ー見ました!

 ■ 220円だった…

もっと高いと思っていたんだが…NHKオンデマンド、たったの220円でした。そんなに安いとは知らなんだ。みなさん、もっと見ましょう!

https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2024139789SA000/

いや~、見てよかった☆

なんか、ギンちゃんというトップクライマーからの、一般クライマー…私みたいな?…への応援のようにすら、感じられました。

■ クライミングは各界でリスクの取り方が違う

例えば、アイスクライミングは、決して落ちないクライミング、です。アックスバチ効き以外ないんですから、別にフリーソロしても、いいくらいなんです。ロープつけるほうが、あれこれ面倒が増えるっていうか…。労力は大きいです。

だから、ハンノキ滝冬期単独は、さぞかし大変だったでしょう。アレックス君みたいに誰かに録画してもらったほうがいいです。

誤解が大きいのが、スポーツクライミング。リスクほぼゼロ。コンペも、落ちても、死なないこと確実だから、リスクゼロ。

スポーツクライミングでポロポロ落ちていて、あれを見てすごいねーと言っている人は、お上りさんです。落ちてなんぼのクライミングですし、全く死のリスクほとんどないです。

ビレイヤーに落とされる以外は。

しかし、フリークライミングは、違うんですよね… ルートによる。

■ 張って~

今回のサフィラは、ドライのルートなんで…しかも、ルーフ…いっぱいヌンチャクぶら下がっていましたが…つまり安全タイプってことです。

でも、ギンちゃんは、いつも日本のクライマーらしく、下のビレイヤーに 「張って」と言ってから、ぶら下がっており、無駄にロングフォールなんてしません。

これが私が山梨で教わった登り方です。

海外のフリークライミングの人、ロングフォールをPR動画に使っていたりして、命知らず自慢っぽいカルチャーです。特にニュージーランドとか、オーストラリア、アメリカ。ヨーロッパは、もう少し大人のような気がします。違うのかもしれませんが。

いくらルーフで、何にもぶつからずに落ちれると言っても、コントロールしないでロングフォールしたら、壁に戻るのに、プルージックが必要になってしまいます。めんどくさいでしょ、そんなの。

ちなみに、余談ですが、プルージックで自己確保で登る技は、マルチピッチに出る前に、セカンドでも当然身に着けておかないといけない技術ですよ?みんなセカンドは何も勉強しなくてもできると勝手に誤解していますよね?特に九州人!!!

さて、血圧を上げる前に、ギンちゃんのサフィラに戻りましょう…

■ 標高 = 血液濃度

サフィラ、標高2700mもあった… それで、フィギュア4連続出すって、標高8000mでただ歩くのと同じくらいしんどいのでは???

酸素は、75%なんだそうです。75%の空気がどれくらい薄いのか分かりませんが…。

先日まで立山にいましたが、2500mでも、結構、体調悪くなる子供とかいました。たぶん、ヘモグロビンの血中濃度と関係があると思います。血が濃い男性は有利かと。

下界にいる間にヘモグロビンだけでなく、フェリチンの値を測ったほうがいいと思います。

激しい運動をすると、ヘモグロビンというのは傷つきます。また、フェリチンは血の預金です。預金が多くないと、高い標高ではしんどいです。

私は、今回フェリチンもだいぶ改善してきた、と思ったので、小屋入りしました。それでも、以前より筋力が落ちていたので、歩荷だめだめでした。

高い標高で暮らすと血が慣れてきます。8000mとかでクライミングしたい人は、年中富士山や高山の山小屋で暮らすといいと思うのですが、課題は、クライミングができなくなること。大日小屋は、2500ですが、たぶん、雑穀谷で多少登ることはできそうです。

なんなら、称名滝で日々トレ? まさかぁ?ですね(笑)。

■ 山ヤは、栄養欠損に気を付けろ

前の師匠の青ちゃんは、アスペルガーでした。アスペって、要するに昔で言えば、落ち着きがなく、すぐ慌てたり、口ではなくすぐ手が出たりする子って意味で、昔であれば、別に病気だとか、精神疾患とは認知されない程度の、つまり、スペクトラム、って意味です。

スペクトラムというのは、病気と健康は一続きって意味です。だれだって物忘れしますよね?それとADHDの境目は?つけづらいです。

そんなこと言ったら私もADHDだし。結構、忘れ物多いタイプです。でも、それは集中力の裏返し。

昔の山ヤさんは、自分の生まれつきの才能で、標高に強いこと、筋力があること、なんでもたべれる内臓力、などが自慢です。

しかし、近年、それらは、生まれつきの才能というより、ご両親、特に母親が妊娠中にどんな栄養状態であったか、で生まれた赤ちゃんの体質が変わってくることが分かり始めました。

現代で発達障害の子供や自閉症スペクトラムが増えているのは、母親が妊娠時に糖質過剰だからだと言われています。そして、古くからの日本の食事から肉魚を引いたら、当然、糖質過剰食なのです。日本食でヴィーガンは辞めましょう。

■ メチレーションのタイプを知ろう

アスペや自閉症スペクトラムの人は、低メチレーションタイプと高メチレーションタイプがいます。

https://miyazawaclinic.net/test/

私は高メチレーションタイプ、つまり、セロトニンを非常に多く分泌してしまうタイプです。最新の医学会では、オーバーメチレーションが問題になっています。

話が専門的にそれそうですが…話を戻すと… 

クライミングはメンタルとフィジカルの両方がかかわってくるスポーツ

というのは、誰にでも共有されている知識だと思いますが… クライマーのメンタルの強化は、

 根性論ではなく、オーソモレキュラー栄養医学

ということです。

ちなみに、一般登山者の皆様は、筋力不足です。これも、BCAAの欠乏、糖質主体の食事習慣が基本的原因です。

 糖質 = 持久力

 たんぱく質 = 筋力、内臓、各種酵素、脳内伝達物質、血液… 

血液すら、たんぱく質からできているのです。年を取った山ヤは、BCAAの摂取、朝晩を習慣にしましょう。骨格筋の喪失が防げます。老化というのは、たんぱく質を異化するスピードが、同化するスピードより速いという意味なのです。

フリークライマーは、みなどうも6000mgも取っているようですよ?アミノバイタルだって、2000mgとかなのに。そりゃ強いのが普通です。

■ メチオニンとは?

たんぱく質の同化のスイッチを入れるアミノ酸です。

なので、回復をスムーズにしたかったら、メチオニンが豊富な食材を食べると良いのです。

<メチオニンを多く含む食物>

果物、肉、野菜、ナッツ、マメ科。特にホウレンソウ、グリーンピース、ニンニク、ある種のチーズ、トウモロコシ、ピスタチオ、カシューナッツ、インゲンマメ、豆腐、テンペ。

肉類では鶏肉、牛肉、魚肉など大部分のもの。マグロ、カツオなどの魚介類。

メチオニンにより、同化のスイッチを入れないと、筋肉は分解されたままになります。

お勧めの料理の教科書はこちらです。

サムライレシピ https://amzn.to/3yzgARK

たぶん、日本の伝統食では、私のように高メチレーションの人にとっては良くても、低メチレーションタイプの人には、メチル基が足りなくなるかもしれません。

■ どっちのタイプか?

性格で大体分かります。正確には、血液検査が必要です。

低メチル化でみられる症状、性格

  • 競争心が強く、完璧主義
  • アレルギー体質
  • 強迫的(いつも同じでないと気が済まない)

メチル化回路が回っていないため、セロトニン、ドーパミン共に少ない傾向にあります。

セロトニンが少ないため、SSRIは効果的で、ドーパミンが少ないためドーパミン渇望の依存症状が出てきます。ヒスタミンがメチル化回路の産生物SAMeで処理されないため、アレルギー症状が出現しやすくなります。三大症状は以下の通りです。

◆強迫神経症状  (レストランで毎回同じを注文するなど)

◆季節性アレルギー(花粉症、ぜんそくなど)

◆完璧主義    (完璧主義すぎてかえっていろいろな事が出来ない場合もあります)

ドーパミン合成が比較的少なく、強迫的なまでに規則的な生活をする。また、ドーパミン渇望によるアルコール、たばこ、ギャンブル、砂糖などの依存症が強くある。

高メチル化でみられる症状、性格

  • 不安、不眠
  • しゃべり始めたら止まらない
  • 音楽的、芸術的なセンスあり

セロトニン、ドーパミン共に多く産生されます。セロトニンが多いため、SSRIでは効果が見られません。

鬱に加えて、強い不安、パニックの傾向があります。不眠の方も多いです。ドーパミンが多いため、芸術的、音楽的な才能があります。

ドーパミン過剰のため、やや早口の傾向があります。時には多動になることがあります。花粉症は少なく、食物、化学物質過敏症は多いです。むずむず足症状が出ることがあります。

https://miyazawaclinic.net/biotype/ より引用まとめ

■ ギンちゃんは?

ギンちゃんは高メチレーションタイプではないかと思います。

途中、一日部屋に引きこもって、出てこない日があった。みんなに、彼のクライミングを批判された日です。

でも、ちゃんと登りなおしていたし、等身大の彼を見せてくれたと思います。

世界の5本の指に入る、トップクライマーが、パワーセーブしたがるのに、なんで、一般クライマー女子の私が、落ちるの嫌がるからって、チキン呼ばわりされないといけないのでしょう?

しかも、チキン呼ばわりしてくる人、私と同じ壊れやすい肉体を持っているわけじゃないのに?

リスクは人それぞれです。私が8m落ちたら死ぬけど、筋肉もりもりの男性なら生き延びます。

女性は更年期になると、女性ホルモンが減り、体質が変わります。そうでなくても、男性でも、若いときは怖くなかったところが、年を取って力が弱くなれば、当然怖くなります。50代も後半になると男性更年期で私が言っていることが分かるでしょう。

南裏健康さんだって、私が墜落したあの日、5.10bでテンションかけていたんですよ?私が5.10Aで落ちても不思議はないです。それより、墜落を止めてくれなかったビレイヤーの過失だと思います。

私は、高メチレーションタイプなので、しつこいのです(笑)。

さて、私はギンちゃんは、いちど、栄養療法の専門医…

 溝口徹医師

にかかり、栄養に関するアドバイスを受けることで、スタミナが大幅にアップすると思います。特にビタミンB50。

Youtubeで人気のなかやまきんに君の栄養監修もしている先生です。

もし、紹介が必要であれば、先生紹介します。当方、オーソモレキュラー栄養医学のエキスパート(ONE)という資格取得者です。

血液検査の結果を見ないで、できるアドバイスとしては、

・毎日たんぱく質を体重の1.5倍程度はきちんと毎食摂ること、

・ビタミンB50を摂ること、

・ビタミンC 毎食1000㎎×3回

です。もしかすると、私にはナイアシンが著効したので、ナイアシンで彼も体調が大幅にアップするかもしれません。B6は特にメンタルに聞くビタミンです。

購入はiHerbが定番ですが、トップクライマーなので、最高品質を…という場合、私は医師レベルのサプリを購入する権限を持っていますので、購入代行いたします。

溝口先生には、小鹿野のクライマーズMTGの日、お会いして、ツーショットを取ってもらってきました☆

私は、クライマーに世界最先端の栄養情報を提供し、バックアップすることを使命としたいと思っています。

最後余談ですが、NHKはクライマー界を分かっていない。ギンちゃんのクライミングやクライマーとしての評価をする、先輩フリークライマーは、平山ユージさんではなく、天野和明さんが適任ですよ?


参考:

栄養素のチカラ https://www.youtube.com/watch?v=3urh4z3LkX8

当方サイト: https://allnevery.blogspot.com/p/what-you-should-eat.html


初心者向けのルート選択方法

今日は秋晴れの大快晴で気持ちが良い一日です。

■ かっこいいクライマーでもセーフクライマーではないことは起こる

奥村さんはちゃんとしているし、かっこいいクライマーだけど、記録がPRする内容はセーフクライマーじゃない。

ちゃんとしているし、オピニオンリーダーでもあるけど、セーフクライマーではない、ということは、どんなクライマーにも起こりえる。杉野保さんもそうでした。

私自身も記録の上では、タブーである単独ソロを行っていて、記録の上ではセーフクライマーではない。

自分が危険を凌駕できると思わない限り危険には挑まないのがクライマーの資質なので、記録の上ではイケイケクライマーでも、登りはセーフクライマーなのかもしれない。そうかどうかは、相手を見るまでは分からない。

思うに、

 男性同士の競争の中で、

 アルパインから脱落した男性が、(昔は全員アルパインスタート)

 フリークライミングに転向した場合、(スポーツクライミングはオリンピックレベルの世界)

 最高難度で勝利を勝ち取れなかった場合は、(若さの勝負)

 戦略的に、危険度を上げて自己PRするしか、仕方ない (ほかに勝てる要素がない)

のでしょうが…。

しかし、現代では5.13にRをつければかっこいいけど、5.9にRをつけても…。

 昔 : 5.9にRをつけてもカッコよかった

 今 : 5.13にRをつけないとカッコつかない

現代では記録的なクライミングは、13から上なので、危険度を加えるというカテゴリーでオンリーワンになっても、カッコはつかない。

歴史的に見ると、クライミングの歴史は、

 未知(冒険性)

 困難度

と進化してきており、困難度の追求は若い人の世界にならざるを得ない。

時間の不可逆性はだれしも襲うものなので、トップを走り続けているクライマーの発展は、困難度ではなく、例えば、

 インタレストグレード。

登って面白い課題に発展していく、それが次なる発展だろう。どうせ登るなら面白いルートのほうがいいですよね。

つまんなくってタダ危険なルート、誰が登りたいんです?

■ インドアジム出身化

ほとんどのクライマーが、インドアジムスタートのクライマーという現代化で、ジム出身のクライマーは、インドアで5.9が登れたら、外の5.9にも同程度のリスクで取りつけると思って外岩に来る。

ので、むしろ 外岩課題の5.9にリスクを付けたら、想定される以上に危険になり、それはもはや5.9とは言えなくなる。

落ちれない時点で、もはや”初心者向け”とは言えないです… なぜなら、5.9というのは、初心者向けグレードだからです。そこのところの理解が難しいんだろうな。

要点は、

  リボルト = ボルトの更新だけでは、安全性はアップしない

です。

クライミング界は、

ボルトが遠いリスクも含めてグレーディングしてあるルート 例:ニンジャ)と、

(単なるサボりで5.12が登れる人が作った、ボルトが遠い5.9 例:斜陽)

の見分けがつかないことになっており、

 初心者が登るグレードである5.9に5.12の実力を要求するようになっている課題

との区別がついていない。

ので混同して議論される結果、ニンジャを容認したため、斜陽も容認しないとならない、ということになっているのです。

なので、ジム出身クライマーの外岩デビューについて、本当を言えば、安全マージンという面で見れば、外岩5.12がトップロープで登れるようになるまでは、外岩の5.9をリードするべきではない。

もっと具体的に言えば、

5.12の実力前提で打たれた5.9の課題が見分けられるようになる

それがどのようなものか?自らの実感で分かるようになるまでは、全員トップロープで登れ、というほうが本当なのです。

おそらく、昔はそういう風に育てられていたのでしょう…。私は比較的昔風の育てられ方をしたと思うのですが、例えば、アルパインのゲレンデと言われる岩場に朝から夕暮れまで通って、一日中マルチピッチを先輩のセカンドで登るということをしていました。

クライミング界の初期レジェンドのガメラこと菊池さんなんて、バリエーションルートに出たい人は、5年はトップロープ限定でセカンドで先輩のあとをついて登れ、とか言っています。

ところが、クライミング界は、クライマーの自己責任論が闊歩して、誰も初心者の安全を見守る人がいないわけです。5年連れて回る先輩なんていません。私ですら、連れて回ってもらったのは、1年ですし、それも、月に1回みたいなレベルです。(それでも非常に勉強になったので、先輩には感謝していますが)

そうした5年の修業期間がいらないから、フリークライミングが愛されるようになった、というのが正しい順序なのかもしれませんが。

さて、現代で、その一人前になるまでの5年間、レッドポイントクライマー(5.12波状攻撃型のクライマー)からの厳しい追及に耐えられるクライマーっているのかなぁ???

現実的には、5.12波状攻撃では、瞬間風速で5.12が登れたというだけで、実際の登攀力はついていないと思われます。

ところが、5.12という数字はクライマーの最低能力と目されているため、1本でも登れたら、5.12クライマーだ!という風に自己申告する、というクライマーが量産されてしまいます。

私の知っている事例でも、俺5.12登れる、と自己申告していた30代のクライマー君は、外岩の5.10c(5.9と書かれた実質5.10c)で2時間半もかかってエイドも出してやっと登れるというクライミングを見せてくれました。しかし、それでも挫折や経験と言うよりは、楽しく登れた記録になっており…、自分の自己イメージと実力の乖離についてはあまり自覚がないような気がしました。

他のクライマーもそうで、同じく5.12は登れますというクライマーが、5.10bで落ちていたり、などなのですが、この、”落ちる”という事実をもってしても、「この岩場には俺にふさわしい課題はない」と言うほどの実力過信を改めさせてやるだけの現実認知には至らないみたいだった。その岩場では、10bで落ちているのですから、実力は10b程度と考えるのが相応ですよね。そうは考えない人が一定数いるのがクライマー業界です。

もう一つの事例としては、ロープの屈曲です。長ぬんで伸ばさないといけないところで、伸ばさない人でも、グレードだけなら、5.12。ロープの伸縮性で安全は確保されるのでいあ角にロープが当たっていたら、安全なビレイにはなりません。

というので、(現代のジムだけで登攀力を上げたクライマー)と、(日本の古い岩場)の組み合わせは、非常に危険をはらんだことになっています。

日本の岩場は昔風に先輩に見守られながら育ったクライマーには安全だったのです。

その上、自分の無責任を相手の責任に転嫁する形の、”クライミングは自己責任という合唱”が、成長過程にあるクライマーを追い詰めると思います。

それもこれも、5.9をリードできる能力がある人が安全にリードできる課題が日本国内に用意されていないから…。

以下が私が考えた対策です。

1)初めての岩場では、マルチではなくても、2グレード下げたところから登る

2)トポから課題を選ぶ際は、20mなら5ピン以上の課題を選ぶ

3)1ピン目はプリクリップする

4)3ピン取るまで落ちないで登れそうな課題を選ぶ

5)下部に核心がある課題は登らない

6)岩場に詳しい人にどの課題を登るのが安全かのアドバイスをもらう

2024/08/12

【瑞牆研究】その② おすすめ入門ルート

瑞牆山、ジャイアントジャムサンド

どうステップアップしていくか?どのルートなら初心者でも安全に登れるか?っていう

ルートの選択

が主に、クライミングガイドの役目。

登山のガイドでも、同じで、お客さんが、「〇〇岳に登った」、というのであれば、「次は〇〇が登れますね」と、案内します。

先日は、立山で、劔に登った人には、鋸と鶏冠山を勧めておきました。甲斐駒だと簡単すぎて、すぐ登れてしまいます。

【クライミングジム】ご縁のあるジムで…一皮むけるかなぁ? ジム1日目

 ■ 糸の切れた凧になっていたワタクシ…

白亜スラブで、目標を失って以来、次なる目標を見つけられないでいるワタクシ… ああ、あの登攀はヤバイ登攀だったなぁ…。

50mシングルで登っているのに、25mのピッチと35mのピッチをつないだら、誰だってロープが足りなくなります! あれでヘリが出なかったのは、主にセカンドを務めた私のおかげと思うよ?

ジムに行っても、得るものがない、と福岡では感じていました…

しかし、ラオスに向けて体を作っておかないといけないので…今月はジム月間。ダイエットも多少必要ですが、夏がチャンスです。日中のエアコンはオフにし、夜だけエアコン生活。

大汗かきながら、汗はデトックスなのだ、と言い聞かせています。

吉野先生がそう言っていました。

さて、ジムでのムーブクリニックですが… 3,4年ぶりくらいのジムクライミング。

さすがのベテラン指導。小島さんをお頼りすることにしました。

■ 正対立ちこみが苦手なんじゃなくて、必要ないところで振り過ぎ

私は腕力が弱いのです…握力も17㎏。しかも、アイスクライミング出身。岩はトラッド中心。

アイスのサイト:https://iceclmb.blogspot.com/

アイスクライミングでは、今の70~50代の人が若いころしていた登り方が、アックス打ち込み&正対立ちこみ系で、ダサいのです。いわゆる、”ウィル様登り”だと、対角線に体を使う。ウィル様っていうのは、ウィル・ガットのことです。

フリが身についたら、トラッドで、ハンドのちょうどいいサイズだと、スイスイ登れます。

あと、外岩ならスラブですよね。外岩入門者の定番はスラブ。

それらの登りで、身についた登り=クラシカルな登り。

というわけで、クライミング史になぞらえると、私は1980年代あたりにいるみたいです。1990年代に早く進化せねば!!フリー化は終わっているけど、登りが遅い、ダサい、みたいな感じかなぁ。

デッドで取ってはいけない、が山梨の外岩クライミングでした。

まぁ、私が登っていた岩場は、プロテクションディフィクルトで落ちれない湯川とか、九州でも、ナニコレ?ヘンテコ支点の日向神なので、そりゃ仕方ないということにしましょう。

結果、ツイスト登りが得意になり、出さなくていいところでも勝手に体がそう動いてしまうようで、今日は、動的ムーブを一つ伝授されました☆

■ 名前がないので…命名!立ちこみパワーを手に伝えるムーブ

苦手の正対立ちこみって、じわじわハイステップ状態のフットフォールドに、立ちこむ系のです。スラブで良く出てくる。(トントンして解決)

それが苦手であるというのは分かっていましたが…大体、男性とは違うムーブで解決してきました。アラーキーは楽に立ち込めるところで、結局、リーチの問題で、私は立ち込めないので、細かく足を拾って、乗っていました。

しかし、そういうのではなく、正対だけど、縦に二つのホールドを持ち、片方が振られ止めで、伸びたい方向の反対に先に細かく足を出し、踏みこんだらお尻をいったん下げて、勢いを貯め、その後は、片足切っちゃうのです。すると、勢いの分、リーチが出ます。

これは、昨今の、どうなってるの?的動的ムーブ主体のオリンピックなクライミングとは違い、現代クライマーの皆さんが普通に身に着けている技だそうです。

早く、現代クライマーになりたい(笑)。

また、私はスタティックに取りすぎるようです。そりゃそうだ、九州の外岩で、めちゃ怖い目にあったんだから…。ロープに守られている感なしで、むしろ、皆の無知により、殺されそうになっている感があった。結果、フリーソロ並みの確実性です。余計疲れるって!

いやはや。誰だって、死にたくない。慎重になりますよね。

クライミングって、理解すればするほど、リスクが良く見えるようになるものだからです。

■ 今日はサクっと1時間半で帰ってきました

そりゃ4年程度、ジムクライミングとは、おさらばだったので、疲れるだろうと…。

外岩のロープ技術は、まだ全然衰えていない。

帰宅して、このブログを書いていますが、まぁ、パンプも大丈夫です。前腕のパンプ、すぐ収まった。もっとパンプさせてきてもよかったな、とか、今頃、思っていますが。

今日の場合、パンプ=下手くそ。

なんせ、今日登ってきたのは、8級。パンプゼロで登れて当然。なんなら片手とかで登れて当然。

それだけ、弱くなっているということです。…(遠い目)。

■ 次なる目標…?

私がクライミングを頑張れないのは、次なる目標が見えてこないから、もあります。

ただ難しいのが登りたい…?というドーパミンによる達成感のクライミング時代は終わった感がありました。

私がしたいのは、楽しいオキシトシンの登りです。あるいはエンドルフィンの登り。

故・吉田さんが紹介してくれたジャムジャム84は、3ピッチのマルチです。あれは登っておきたい。大体、基本、思い出つなぎで登っています。

小鹿野(二子)は、石灰岩で、日本の石灰岩は、私には難しすぎて、(たぶん)登れるものがない。

海外の石灰岩、ラオスは楽しかったので、また行ってもいいんですが、クライミングの課題としては、まぁ、ラオスの5Cは登りつくしたのです。6Aへ行ってもいいんですが、6Aになると被ってくるだけなので、クライミング技術としては、またしても、振ることになり、そんなに目新しいことがないんだよなぁ…

八面は、大分のフェイスですが、ボルトも良くなったし、行ってもいいと言えば、いいけど…。八面の岩って、ねちっこい性格というか、細かいカチを、指先でどれだけ拾えるか?みたいな課題だったんだよなぁ… 

指力?ないです。まあ、ナインしか登らなくても楽しいけどね。

あとは、外ボルダーになってしまい、うーん?ランディング、女子の体って落ちると壊れやすいんだよなぁ…となってしまって、やっぱりジムでのクライミングを目標にするのがいいのかも?

今日はエライ勉強になった。

そういえば、山梨ではアクティバの内藤さんに、大昔に同じようにムーブを教えてもらったことがあったなぁ。

さて、垂直で出来たことが、水平で出来ないか、ちょっと研究してみます。立ちこみの足の筋肉鍛えるのが課題かと思っていた…(汗)。

全然、違った。ムーブという技術課題でした。技術習得は、それだけで、私にとっては喜びです。身体技法に興味がある。

水泳でも、バタフライあっという間に習得したぞ?あと、テニスかなぁ…福岡で習っていた大学生のコーチ、私が終わるとき、悲しそうだった。せっかく今から上手になるところなのに…みたいな? 私は教え甲斐はある生徒なのです。すぐ習得します。たぶん、予習と復習を欠かさないせいだと思う。

ムーブのあれこれ、って、こうやって文字に起こしても、なんじゃこりゃ?みたいになるので、あれこそ、動画にして取っておきたかったかも。

ホントにいろいろ大事なことを小島さんに教えてもらった☆ 

小島さんって、天才なんじゃないかと思ったけど…ジムの運営は大変そう…。いや~、大阪も、クライミングジム淘汰の時代ですもんね…

しかし、最初から登れる人は、初心者に教えることができない。

水泳もそうで、80代の女性の先生たちは、みな言語化して教えてくれた。大学生男子バイトの先生は、泳いで見せるだけで、それ、誰ができるの?っていう、高度でパワフルなバタフライとか…

フィジカルの差を分かっていないと思っていたんだが、小島さんは全くそういうことがなかったです。

こんなもったいない人材がいるんだな~と思ったりした。

というジムトレ一日目でした。元の体に戻すまで、頑張ります!

今、48kgだった体が52㎏くらいあるので、あれこれ、重いとしんどいです。

歩荷も、15~6kgは平気だったのに、自分の体脂肪が増えて、同じ重さでも20kg級になっていた。しかも、筋肉は衰えて無くなっているのです!!

早く戻さないと、定着してしまいそうです(笑)

参考: 大昔の初心者のころ、ヒグラシにお世話になった記録

https://blog.goo.ne.jp/osakahensyu05/e/c0c3d2a772ff0e4e8cd182f50368d818

当方の3世代前のブログの記事…かなり、お上りさん時代。内容を見れば分かる。

雪山メインのブログも終わり、このブログは岩用です。他にアイスクライミング用と沢用のがあります。分けないとルート研究の保存先にできないのです(笑)。

なんせ書いている目的は、宣伝、ではなく、自分のための記録、です。

しっかし、当時を振り返り、一見さんで来たお客さんが、まさか、フリークライミング界のレジェンドクライマーの故・吉田さんのビレイヤーになり、アイスクライミングでは昇天荒船ミックスをセカンドとはいえ登って、中級者となり、海外のクライミングにも一人でホイホイ出かけるようになり、まさか、UIAAの事務局長とお友達になるとは、まさか誰も思わないよなぁ… 

私だって思ってもみませんでした。人生は不思議の連続。というか奇跡の連続。

 
ヒグラシは、大阪のおしゃれピープルが使う、雑居ビルの中にある。こういう雑居ビルが都会の魅力なんだよなぁ… 田舎のクライミングジムは、建物がガレージの改造なので、めちゃ暑いんですよ…ルーフが金属板なので。しかも、体育会系のノリ。


こんなの見ると、空堀にもジムがあったらいいのに…と思うんだけど…。ジム転用は難しいのかなぁ… ちょっと高さが欲しいですもんね…。

ジムの運営は、山小屋運営よりは楽そうだけど、小島さんみたいなムーブ解析の大天才にならないとお客さんに的確なアドバイスができない。

私は歩きは見れば分かるけど、ムーブのほうは、今から、です。人の登りなんてさっぱり見ていないというか…パートナーの男性の登りを見てクライミングを覚えたと思う。

最初のころ、青ちゃんには、お前、若い男子と登っていただろ、と言われて、直れていました。

今怖くなっているので慎重すぎる登りですが、もともとはもっと大胆に登っていました。

超・慎重になったのは…九州クライマーが、超イケイケだったからです…40年前のカットアンカーにバンバン落ちて…。




【山の思い出】小屋による違い…

 ■めちゃいい小屋だった大日山荘 

vs五竜と比較、五竜山荘、ごめん!!

初めての小屋バイトはつらかったんだよなぁ…。五竜にいった理由は、ただ単に雪稜やっていて、厳冬期の北アに足を運ぶには?

定番入門ルートが遠見尾根なので、なら五竜でバイトすれば、山の個性…天候やルート危険個所…を掴めるかなと思ったから行ったのだった… あの辺は冬季バリエーションの宝庫で、一杯登りたいところがあった。それで行ったのだった。

小屋に勤めるまで、夏山の中高年登山のことは知らなかった。

そこで驚きの無謀登山の実態を知った。

私:(ヨレヨレの登山者にむかって…)「お客さん、大丈夫ですか?なんで五竜に来たんですか?」

お客さん:「唐松岳がNHKで紹介されていたので、隣まで行こうかなって…」

私:「えー?! 唐松と五竜だと、難易度、全然、違いますよ?!」 

と、そんな奴しか来ない小屋だった。

今回の小屋のお客さんは玄人さんばかりで、「下山は、急だと聞いているのですが、どうでしょうか?」みたいな、良いお客さんばかりで、血圧はほとんど上がらなかった(笑)。

師匠の鈴木さんが言ったことは本当だった。小屋によっては、良い経験ができる、と鈴木さんは言っていた。

■ 傾向: NGな小屋=グループ経営

五竜は白馬〇山荘グループなので、支配人は雇われ人。つまり…、権限がほとんどない。なので登山者に有利な判断ではなく、小屋が儲かる判断をする。その点で、キレット小屋のバイトが苦情をネットに上げていて同感だった。

しかし、場所が危険なので、遭対協の人は常駐。かれらは、山仕事しかしない。食事作ったり、掃除したりはしない。私は、その方と一番話があったので、だいぶブログも拝見した。遭難の解析が書いてあり、かなり役立つブログだった。今検索すると全くヒットしない…

豊後ピートさん、元気かなぁ。

https://blog.goo.ne.jp/bongo-pete

余談だが、2016年ごろ、Googleの検索機能に変更が加わり、ヒットするのは広告ばかりになった。私のブログ読者もだいぶ減った。Google広告へお金をかけるのがビジネスの根幹となった。Google検索の結果の横に、小さく”広告”、と出ている。

さて、そんな調子なので、山の解説をする人も、まとも人は広告の下へ追いやられ、ただ煽情的なだけのトンデモ遭難解説が闊歩している。森山元編集長が苦情をネットに上げている。

小屋の話に戻ろう…

白馬〇山荘グループでは、ヘリはグループの小屋全体で雇っているので、霧が晴れて飛べるようになった小屋に歩荷に行くことも…。大きい小屋なので、人数優先で、やっぱり山を知らない人がバイト。

若い人の間では、まぁ10代20代だから仕方ないが、いちゃつき…恋愛が問題に…。美人の女子大生が入ってきて、仕事しないで男子といちゃついているだけなのだった・・・しかも、大学生男子も仕事しなくなる。まぁ、半分子供だからなぁ。もらうことになるお金に生活が懸かっていないので仕事しない。…のは、いつ首になっても平気だからだろう。

というので、仕事をするタイプのバイトとしないタイプの人が完全に分かれてしまっていた。そういう、仕事しないタイプの人は夏休みしか来ないので、終わってから、秋に100人、入った…(汗)ので、3人で100人回す羽目に…。

いやー、あの時は死ぬかと思った。一生分の皿は洗ったぞ!と思った。

五竜では、夕飯がカレーで、油モノなので洗い方が下界と同じだと下水管が詰まる。何度、言っても、洗い方を改めてくれない…それでストレスを貯めた。案の定、詰まって、仕事ができなくなった。やっぱりーと思った。支配人は同年齢だったが、高圧的で、俺様タイプだった。

それで、私は仕事がしたくないのではなくて、効率的に出来ないので、ストレスだった。

今回の大日小屋は、配管が詰まるようなのは、ハンバーグだけだったので、そこさえ押さえておけば、つまりはないような感じだった。それに、紙で拭うという良い方法を取っていた。オヤジさんがいい人で、提案も聞いてくれるタイプみたいだった。

ハンバーグの油モノのために、コーヒーかすを干していたんだが、「こんなことするな!」とか言われなかった。

今回、早月小屋のバイトと話をしたが、バイトが提案するのを全部やらせてくれるそうで、すごく楽しいと話していた。

■ 山は山小屋では学べないだろう…

私は山を学びたいと思っており、そういう人に適した本格的な山ヤがいる山小屋はどこなんだろうか? 

花谷さんのやっている甲斐駒、七条小屋かなぁ。八ヶ岳青年小屋も竹内さんがやっており、本格山やなんだが…遭対協、隊長。

余談だが、赤岳鉱泉の沖田君は、兄弟子である。青ちゃんは、私を教える前に、沖田君に教えていたそうだ。米澤さんも同じで、小山田大さんと同じ岳人と私はご一緒したことになる。米澤さんとは、3カ月しか一緒にいなかったが。ちゃんとした山やだった。

青ちゃんとは3年共にした。私が登れるようになったせいで関係解消になった、と思う。

故・吉田和正さんと青ちゃんを引き合わせたら、二人は全然合わなかった…(汗)。ようするに男性は、主義主張が強すぎて、相手を受け入れる度量がないみたいだ。

だからオールラウンドに成長できないんだよ・・・。

小屋バイトすると、一日中、小屋にいないといけなくなり、運動不足になる。

登山道の監視や、登山者への指導、注意喚起、インターネットの整備など、ができなくなる。

いきおい、男性バイトは、まかない食を女性バイトに期待する。

それは、私のしたいことではないんだけど…? 

勝手に各自作って食べるのではだめなの?

今、大阪の家で一人暮らし中だが、一人分の食事なんて、5分でできるので快適。片付けも5分。

食事って、大人数分まとめると非効率になるという最大の作業ではないだろうか?

夫と私の関係で、一人分作るも2人分作るも、労力は同じと思って、普通に作ってきたが、夫はそれを勝手に愛情だと勘違いしていたらしい(笑)。

それは、作業の都合であり、愛情というのは、もっとその人の事情に沿ったものだと思う。

今回は、オヤジさんにどうしたら快適になってもらえるか?と思い、緑茶を持参したんだが、それは保存できるお茶のうち、緑茶だけが、ビタミンC豊富だからだ。玉露にしたのは、葉までポン酢で食べれるから。

そういうのを愛といい、ついでに乗っけてあげるよーってのは、ただの人類愛と思うけど?

人類愛すら与えられずに愛情渇望状態で生きていたのかもしれないが…。

家に泊めてあげるとか、ただの人類愛ですよ?

         大根の皮で切り干し大根制作中… ビタミンD強化!


2024/08/11

【瑞牆研究】その① スポートではない”瑞牆プライド” ーフリークライミングの原点

■ クライミングネットより引用

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瑞牆山のルート開拓は、1970年東京ハイピーク・クラブによる、大ヤスリ岩の初登に端を発する。

その後、十一面岩、カンマンボロン、大面岩などのおもだった岩に最初のラインが引かれるのが1975年

70年代後半には多くのフリークライミングを意識したルートが拓かれる。そして1981年、戸田直樹によって十一面岩末端壁の「春うらら」1ピッチ目がフリー化され、5.11bがあたえられる。これを皮切りにフリー化、またはフリーを中心とした新ルートが数多く拓かれる。

1983年にはその後人気ルートとなるベルジュエールが、1984年には懸案となっていた「春うらら」2ピッチ目に戸田が成功、5.12aがあたえられ当時の最難ルートの1本となる。

その後、奥秩父のメインエリアの座は小川山に移ることになるが、この地を愛するクライマーによって地道に開拓は続けられていった。1989年にはカサメリ沢がスポートエリアとして開拓され、瑞牆も小川山と同じ道をたどるかに見えたが、開拓も含めクライマーの流れはあくまで小川山が中心であった。

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■ まとめ

1970年代前半 エイドクライミング時代 (50年前、今の70代が20代のころ)

1)1970年の東京ハイピーク・クラブ大ヤスリ岩の初登(エイドクライミング)

2)75年、十一面岩、カンマンボロン、大面岩 (エイドで開かれてフリー化されたエリア)

1970年代後半 70年代フリークライミングを意識したルート (エイドで開かれ後フリー化)

1980年代~ フリークライミング時代 (40年前、今の50代が10代のころ)

1981年、戸田直樹によって十一面岩末端壁の「春うらら」1ピッチ目がフリー化(5.11b)

1983年 ベルジュエール 人気ルート

1984年 「春うらら」2ピッチ目(5.12a)=当時の最難ルートの1本

奥秩父のメインエリアの座は小川山に移る

1989年 カサメリ沢がスポートエリアとして開拓 (スポートは開拓しないことが大事ですね)

瑞牆も小川山と同じ道をたどるかに見えたが、開拓も含め、クライマーの流れは、あくまで小川山が中心

近年、ボルトを使わないトラッド志向のルート開拓が見直され、この地でも実践されている。

瑞牆は小川山とは違う、フリークライミングの原点を意識した発展をしていくべきだろう。

瑞牆で初オンサイトした当方…スポーツクライミングをやっていないへたっぴなのに、瑞牆で一からコツコツしているんですよ~ マジ怖いよ! プロテクションに信頼が生まれていないのに、登れるのは、5.8までです!! スポートなら、5.11まで登れます。



【クライミング技術】トラッド&アイスは特殊なクライミングではなく、必修科目

 ■アイスクライミングやトラッドをしないから、山がステップアップできない

論より証拠。

こちらをご覧ください。これは中島健郎さんの、トレーニング動画からの一枚です。

https://youtu.be/qTiVzzFT7gY?si=BlXtSNLCVP2DphBH より引用。


アックス(たぶん、クォーク)で岩に登っています。

支点は?


ほら。カムです。三番、二番、一番が見える。これ、もっと整頓しないと、山岳総合センターの講師には怒られます(笑)。

ビナは軽量の。ゲートがモノフィル…ペツルのアンジュですが、これも古い山やさんには不評で、構造が弱すぎると言われて敬遠されていましたが、初心者でない限り、そもそも落ちないので、これでいいと私は思います。

もちろん、人工壁に出かけて、バンバン落ちる日にこのカラビナを使うとか…そういう用途はしないのです。

あとナイフも見えていますね。今時、ザイル切断して仲間を死なせる代わりに自分が生き延びるとか、そんなシナリオないですよ?普通に、「自己確保で上がってきて」とか「ホーリングであげるわ」と言えばいいだけなんで…

いつまでたっても誤解が深いのは、たぶん、クライマー人口の9割が、レスキュー技術、ロープアクセスを学ばないで、つまり保険なしで、クライミングに行こうとするからですね。

私も同じことをやらされそうになり、ビビった…。九州では、登れるだけでロープワークゼロの人をセカンドにして、マルチに連れていく人が、良い先輩、扱いでした。それを期待されます。

魚ではなく、魚を釣る方法を教える人が良い人ですが、全く逆。

男性たちは、ものすごく依存的で、女性に、魚を釣る方法、つまり自分で自立して料理を作る方法を教えてもらいたいのではなく、料理そのものを作ってもらいたいと思っている、ということが山小屋で分かった(笑)。

でもね、クライミングで難しい山に挑むとなると、甘えられる女性はいません…谷口ケイさんはとっくに亡くなりました…ので、自分で料理しないといけないんですよ(笑)。

■ 技術が古いまま、なのでは?

新・高みへのステップも調べましたが、どうも、アックスで、岩と氷のミックスを登る、ということが、この登山教科書でも理解されていないみたいでした。

私は山、古い時代のは知らないので、勝手に想像するだけですが、ピッケル=歩けるところ、それ以上のところは、手袋で登っていたのでしょうか?

しかし、垂直以上になると、ピッケルのまっすぐのシャフトでは、逆にアブナイくらいで、非常に登りにくく、シャフトがカーブしている必要があります。

そして、ピッケルとして滑落停止にも使いたい、となると??? 反対側はストレートでないといけないし…となり、結果、雪稜バリエーションの人は、みな

 クォーク

って結論になります。だから、ウーリ・スティックもクオークでしたよね?

■ 岩と氷のミックスを安全に登れるようになるには? 

アイスクライミングを行います。

アイスクライミング=ミックス・クライミングのスポーツクライミングみたいな安全バージョン

です。なんせアイスクライミングでは、確実一歩以外出さないのですから。トップロープで登っても、フリーソロと同じくらい安全でないと一歩出しません。

欠けそうな氷に手を出すと、落ちますが、どの氷が欠けそうか?を学ぶのがアイスクライミングなのです。

というわけで、九州では、

・アイスクライミング=壊れる氷瀑を登るゲテモノ 
・トラッド=支点が危ういゲテモノ

と日本海溝より深い誤解がされています。この誤解は、一般ハイカーの誤解と同じです。

山岳会に入っていたとしても、一般ハイカー並みの登山理解しかない、ということです。

■ 標高が高くても、4級程度ですよ?

最初の写真を見れば、分かりますが、クライミングムーブとしては、登っているのは、傾斜が寝ていて、4級です。

マークアンドレの『アルピニスト』という映画も見ましたが、えー!と思う傾斜でした。しかもロープを付けないフリーソロで、5級、あるいは、10bくらいはありそうな傾斜をアックスで登っていました…

距離が遠く、体力度が高い山、標高が高い山、で出せるムーブレベルは、たぶん、10bそこそこなのではないでしょうか?

それより、ギンちゃんの世界最難のアイスクライミングでは、超どっかぶりで、オーバーハングの連続です。標高2700で酸素75%でこれをやったのは、8000と変わらないかも?です。

そういうトレードオフ具合を各岳人の記録やルートを観察して、知ることが大事だと私は思います。

そういう省察なしに、表面だけの雰囲気で、〇〇スゲーとなっている…実はほんとはすごくない。

そういうギャップを見つけた、ちゃっかりした人は、楽にスゲーと周囲の敬意を得られるチャンス!とみなしてしまう…そんな事態が起きています。