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2024/08/30

【海外情報】【ジム】ファイナンシャルタイムズ&アメリカチェーンのジムでFall禁止令

 ■ 400~500%成長

クライミングジムブームって、日本ではひところより、ひと段落感がありますが…

福岡ではすでに淘汰の波が来ているくらいです。

大阪でも小さいジムは大変そうにしていますが…外国では、ファイナンシャルタイムズという経済ニュース系のサイトが珍しく、ニュースにしていました。

https://youtu.be/etvigdtJlnk?si=Vfcb8cf2vPMiL7za

たいして目新しいことは言っていなかった。

古いクライマー業界からは、外岩文化に、ジム文化を持ち込む、ことが懸念されている、そうですが…すでにビデオトポとか、ボルダーでは持ち込まれており、懸念は

 とっくの昔に現実化

しており、ニュースの癖にとろいなぁという印象でした(笑)。

つまるところ、こんな一般誌、経済紙ですら取り上げるくらいなら、市場浸透のステージとしては、もうメインストリームなわけです。

https://www.onemarketing.jp/contents/chasm_re/ より引用 

知っていますよね?イノベーター理論… 

知らないで商売しようというのは…、信じられない! です。

私がOLでお勤めしていた時代から、とっくにビジネス界界隈では、ふつーに用いられている理論でした。

■ キャズム: クライマーがやっていないジムが流行して、クライマーがやっているジムが廃業に追い込まれる理由

キャズム、というのは、この市場参加者たちの価値観のギャップのことです。

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なぜ、キャズムが発生するのか?その原因は、初期市場とメインストリーム市場、それぞれのユーザーの価値観の違いにあります。 キャズム以前の初期市場とキャズム以降のメインストリーム市場ではユーザーの購買におけるプライオリティが異なります。 初期市場のユーザーにとって「新しさ」というのは魅力の1つです。自社の価値観に合致している、目新しくて今後トレンドになるかもしれないということが彼らにとっての魅力です。 

しかし、メインストリーム市場では、ただ新しいだけではユーザーを開拓できません。信頼して使用できるモノなのか、他にも使用している企業はいるのかなど、購買において「安心」を求めるのがメインストリーム市場のユーザーです。 「いかにキャズムを超えてメインストリーム市場を攻略するか?」 キャズム理論は、この重要性を説く理論であり、キャズムを越えられないビジネスモデルは、市場が当初の予想よりも大きくならず、事業として採算が取れないケースが見られます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 太字当方

ここに古いクライミングの倫理観… 男だろ!勇気を出せ!みたいなやつ…と新しいジムクライミングの価値観…ムーブ命!クライミングはパズルだ!の違いがあります。

だから、古いクライマーの価値観を前面に出す=ビジネス的自殺と同じことなんですよ。

■キャズムを超える戦略のヒントと事例

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キャズムを超えるためには、製品・サービスを「目新しい」モノから「安心」して使用できるモノに昇華させる必要があります。

そのためには、信用訴求、品質訴求のためのコンテンツ作りが必要です。 BtoBであれば、その業界に大きな影響を与える企業が製品・サービスを導入し好意的な意見をもらうこと、研究機関、その道の専門家がお墨付きを与えることなどが、キャズムを超えるカギの一つになるかもしれません。
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つまり、”へぇ~期”は、終わったんですよ。今までは、”へぇ~”でお客さんが来てくれても、今からは、”楽しくないと来ない”んですよ。

空調しないで、外岩クライマーになるにはこれくらい我慢しろ!とか言っていたら、じゃあ外行きます、ってホントの外岩クライマーは出て行っちゃうし(実際、往年のクライマーでインドアで登っていた人はほとんど知らない。米澤先生も夏でも外岩)、じゃあ、涼しいジム行きます、って新しい人は言って出て行ってしまう… 結局、超シリアスクライマーしか残らず、そういう人たちは、古い価値観で共通の者ですが…かなり少数派です。

そういう少数の人を大事にするジムに方向転換する、というなら、それでも戦略的には整合性が取れているのですが、クライミング市場を眺めると、現在はメインストリームが入ってきているくらいなので…まぁ、確率としては、成功しない確率の方が高くなってしまうでしょう…

もし、CEOなら、そういう戦略は取れない、取ることが許されないですね… つぶす気か?!みたいな突込みが可能になってしまう…

■ じゃクライマーがやっているジムの意味がないのか?

最近、トップクライマーのHazel Findlayからの情報発信で、アメリカの大手ジムチェーン店で、Fall練習禁止って、どう思う?ってのが来ていました。

そりゃ、Fall練習ってインドアジムでやらなかったら、どこでやるのよ?みたいな練習です。

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ここでの最も強い主張は、人々はしばしば危険な方法で落ちる練習をしているということだ。これが現実の問題であることは認めなければならない。私たちのフォール練習を安全で効果的なものにする重要な原則のいくつかは、一般的な直感に反している。
 
私たちが理解しているように、この会社は自ら転倒セッションをいくつか提供している。これはより理にかなっており、限られた時間と場所であれば、クライマーが落下(そしてそのスポーツ全体)について学び、より快適になる機会を与えることを期待している。私たちの経験では、落下に対する恐怖心を取り除くには、1回のセッションよりもはるかに多くの時間が必要であり、前向きで安全な落下は日常的なジムクライミングの一部であって、予約して参加する体験ではない。

 この会社は私たちに連絡を取り、その方針がより良いものであることを認識し、クライマーに良いサービスを提供することを表明した。彼らは批判を受け入れてくれた(批判が公になるのはあまり好ましくないが)。

しかし私たちがここで懸念しているのは、このジムの個々のチェーンだけでなく、クライミングの一般的な文化や、それが前進しているかどうかということだ。私たちが懸念しているのは、訴訟好きで『安全主義』の文化はそれほど安全ではなく、ごく少数の個人のためにしかならない、ということだ。私たちは問題に対して無知になることで問題を解決することはできないし、問題を完全に避けることでうまくなることもない。私たちにとって、未知のものを避けるのではなく、未知のものを探求するというコミットメントは、クライミングの精神の一部であり、クライミングが社会に提供するものであって、クライミングを手なずける必要があるものではない。


あなたはどう思いますか?ジムはこのような転倒を禁止すべきだと思いますか?あなたのコミュニティではどのように転倒文化を改善できますか?あなたの経験上、転倒練習は迷惑行為でしたか?

DeepL.com(無料版)で翻訳しました。
ーーーーーーーーーーーーー 太字当方ーーーーーーーーー

昔は市場ディスカッションのようなことも、ロクスノはしていたみたいなんだが、最近は、トップクライマー間の意見交換は聞かない。

本来リーダーシップを果たすべき人たちが、俺、もうそんなにハードに登れないから、と言って、リーダーシップを自ら、破棄しているようにすら見える…。

その結果がすでに出ていて、それが、外岩での、未熟なクライマーによる、バッドビレイだったり、墜落事故だったりすると思うが…古いクライマーたちは相変わらず、お互いの賞賛…お互いがお互いをレジェンドクライマーと呼び合う…をするだけで、現状と向き合おうとしていない、というのが、日本のクライミング界に対する、私の不満だ。

リーダーシップ不在は、政治だけでなく、クライミング界も同様なのである。

こちらは10万回再生されたリール動画。

https://www.youtube.com/shorts/gEGRe34k4_E

森さんの件、だが、オピニオンリーダーのオピニオンが、的外れなことが指摘されている。

まったくだ、と思う。努力すれば何とかなる、と、不可能、をクライミング界は取り違えており、古いクライマーだってそれは分かっているのに、沈黙している。遠藤由香さんがショルダーされている画像を見たことがあるが、背の低いクライマーにとってはアレがすべてを語っている。

どんなにムーブが上手でも、届かないものは単に届かない。そんなことすら分からなくなる、クライミング根性論を叩き込まれているのがオピニオンリーダーなのであったら、そんなオピニオンリーダーについていけるのは、全知全能の者くらいだ。

その上、実際のところは、古いクライマーって、クライミングの歴史通りに成長しているので、エイド三昧してきて今があるのである。上手くフリークライミングに乗り換えれた人は、過去のエイドクライミング時代の自分のことはとっくに頭から消し去ったみたいだが…。

クライミング界に真っ白な人はいない。互いに寛容になり、厳しい倫理観は自分に課して、他人に貸すのは辞めましょう☆



2024/08/15

【淘汰されないために】一般の人の感覚でビジネスしないといけないんですよ

言っておきますが、クライミングジムビジネスでは

 古いクライマーの価値観の押しつけ=淘汰の憂き目

ですよ?

こう言っては何だが、九州ではすでにクライミングジムの淘汰が始まっており、クライマーのやっていないクライミングジムは繁盛しているが、クライマーがやってるジムは繁盛していない。

のは、なぜか?というと、

 古いクライマーのクライミングの価値観が、現代社会に照らし合わせるとほとんど虐待

だからですよ?

それを端的に描き出したのが今回の森選手のオリンピック。手が届かないんだから、スタートすらできない。

だれですか、私にエイドで鍛えてやる、とか言った人は? 手が届かないだから、土俵にも乗れないんですよ。

https://youtu.be/VuwL-Zzxsj0?si=Ikym7SvlW1LLDp1z より引用。

■ クライミングが大衆化するってことは、一般人の感覚でクライミングが楽しめる内容にならないといけないって意味ですよ?

これまでも小さい人いたじゃん?ってそれ、歴史に残る大天才のことでしょう。

リン・ヒル(158cm)、キム・ジェイン(153cm)… 男性で世間の標準身長がある自分だって、リンヒル並みに登れないんだから、リン・ヒルを持ち出すなら、あなたがリン・ヒルを超えてから言ってほしいわ。

日本人の遠藤由香さんだって、ショルダーされていますからね。

それにサフィアを見れば、分かりますが、ギンちゃん、世界最高難度を登るのに、地面にある石に載って、そこからスタートしていますからね。

あれをズルだというのなら、スタートできなくなります。

こちらにたけちゃんねるの解説がありますが、これを一般社会に受け入れさせよう、というのが間違いの元です。

https://www.youtube.com/watch?v=RHPW4sQFjDU

■ 昔の人のクライミングの価値観

さて、昔の人の価値観と現代の価値観が合っていない…というのは、登山でもあります。

例えば、「称名滝コースって急だと聞いているのですが、具体的な危険は何ですか?」など… 昔の人は、

「山ヤならそんなことくらい自分で調べてから来るもんだ」

くらいな勢いで、そっけないです。

しかし、偏差値74でガイド資格のある私が、山の専門サイトであるヤマレコで調べても、あいまいな情報しか出てこないんですよ?

つまり、

 山小屋が、適切で正確な情報を出す一次ソース

なのです。

なのに、情報を出していないから、別の人が親切心で、あれやこれやと中途半端な情報を出して、憶測を呼ぶわけです。中途半端な情報に踊らされることになる。

これは、単なる小屋側の責任の回避です。

災害が起こりそうだ、というのに、災害の専門家が、住んでいる行政に従うように、と責任逃れをしているのと同じです。行政は災害の専門家ではないから、「正直、何をしたらいいのか分からない」と言っています。専門家は、国税で雇われているくせに、回答しない。

山小屋が、所轄の登山道の解説を出さないで、誰が出すんです?

■ ジムの運営

初心者に優しいジムです!

とホームページで歌っておきながら、

ムーブは教えません

とか、

課題が激辛で、初心者は登れる課題がない

など、

 言行不一致

です。

 言行不一致ってのがもっともマーケティング上の失敗

です。

だから、せっかく集客が奏功してお客さんがが来ても、初日以外来なくなるんですよ…

そりゃ登れる課題が、数個しかないなら、誰だって、一日で飽きちゃいます。

そして、サービスを向上させようと思って、常連さん向けの課題を充実させる…と、さらに激辛化。

初心者をどうしたら、常連にしていけるか?そこに寄り添ってください。

■ 成功しているジムは、何をしているか?

私は、成功しているジムと言えば、平山ユージさんがやっているベースキャンプか、内藤さんがやっているアクティバしか知りませんが…。

どちらも、店舗拡大して、平山さんは、もはや大企業のオーナーと言っていい様相ではないかと思いますが…

ちなみに、山梨の内藤さんのアクティバも店舗拡大しました。

どちらも特徴は、初心者でも登れる課題がいっぱいあるってことですよ。

アレも登れる!これも登れる!たのしー!ってなります。嘘だと思うなら行ってみてください。

ラオスも同じだし、カリノモスアイランドも同じです。

同じ1700円払うなら、一日目一杯遊べるほうが楽しいに決まってる。

たった1本の5.12に、うんうん唸りながら一日中波状攻撃をする、っていうのは、古い登り方です。菊池さんもそう言っています。

海外では、昔から、誰もそんなことしない。

楽しくなければ、成長ホルモンも出ません。

一方で、先細っていっているのが、昔の倫理観に固執している岩場です。

トラッドの激辛の岩場で育った私が言うのもなんですけど…。

■ 適切な難度

人が成長するには、適切な難度、というのが、もっとも早いペースなんです。

その適切な難度…が、

 クライミング黎明期の方の基準に合う=天才に合わせてあり、一般市民レベルには合わせていない、

です。

大衆化というのは、一般の人も登るっていう意味で、一般の人が天才になる、って意味ではありませんから、

 天才の側が、無才の一般人に向かって、これくらいクライマーならできて当然

と要求するのは無理があります。

それくらい分かりますよね?

ですから、

 クライマーなら、自力でムーブをばらせ

とか、

 クライマーなら、リーチ問題くらい、自分で解決してから来い

とか、

 登山するなら、危険個所くらい自分で判断しろ

とか、

 セカンドなんだから、ダラリンビレイでも登れ

とか、

全部、ムリゲーなんですよ。それでお金くれる人いると思います? いません。

そりゃそうだ、昔のクライマーはみな、お金払わないで登っていただけなんで。

サービスの対価としてのお金が欲しかったら、お客さんが喜ぶことをしないといけないんですよ。

ビジネスと、クライマーとしての自分のポリシーは分けましょう。

じゃないと、ジム倒産ですよ。

大体、古いクライマーがクライマーの価値観に固執している場合に、倒産している。

かといって、外に岩に、ボルト連打しろ、って言っているんじゃないですからね!

九州ではイケイケの癖に、ボルト連打のエイドルートをフリー化したら1m置きにボルト。これの、どこがまともなクライミングなんだ?って感じでした。

古き良きクライミングの価値観は、あなた個人が守るべきもので、他の人に押し付けるものではない…ってことです。

あくまで、今の力に適した難度の課題を与える、と考えてください。

■ 一般女性のレベル感

一般女性は、9級や10級でも、一か月そればっかり登ってるくらいですよ?

ピラニアで見ました。 

男性でも、昨今は、大学生でも私が登っている課題を登れないのは、普通です。

私は初心者向けの外岩講習ができるくらいな技術レベルです。私個人は、例外で、人工壁を登り始めて3カ月で外岩5.8が登れました。それは、おそらく以前にバレエとヨガをやっていたからです。運動神経は中の上、通知表で言えば4くらいです。それでも、ジムの4級はまだ登れません。5級止まりです。

私は谷口ケイでも、リン・ヒルでもありませんが、そこいらのジム上がり男性クライマーが到達できない程度のクライミングに対する理解は持っています。かれらが私が登った場所を登れないのは、そもそも、ロープワークがおぼつかないから危険で連れて行けないだけです。人的ミスでチョンボする可能性が高い。連れていく人だって、死にたくはありません。

そのクライミング知識と、クライマー界では珍しい堅気の一般社会人の知識を合わせて言えば、

クライミングジムが淘汰されるのは、寄り添うべき相手を間違えているから、

です。

トップクライマーや常連さんは、ギンちゃんの例を見れば分かりますが、ほっておいても勝手に成長していきます。

じゃなくて、勝手に成長できないのが、普通のお客さんなんですよ。

他のスポーツではコーチには名誉があります。クライミングジムは、

 入門者のコーチとしての自覚

を持たないと、淘汰されます。

入門者はだれだって、クライミングを分かっていないジムにコーチされるより、分かっているジムにコーチされたいでしょう。

クライミングを分かっているジムは、自信を持ちましょう☆

ブラボーみたいな、クライミングを分かっていないジムに負けるとは…。情けないです。

2023/06/09

【ジムクライミング】ジムでは5,6級の出来栄えが、初心者が定着するかしないかの分かれ目

友達がFB投稿で、

ジムでは5,6級の出来栄えが、初心者が定着するかしないかの分かれ目

って言っていましたが、我が意を得たりと思いました。

グレード思考になると、習得すべき、技術をほったらかしにして、前に進もうという人が出てくる。

5.12が登れても、私よりムーブまずい人いますからねぇ…

初心者が面白くないジム=流行らないジム、ですなぁ… 

段とかにお金かけて、5,6級をおろそかにしている=入会者が集まらない=閉店

っていうのは、自業自得では?

なんせ、私なんて故・吉田和正さんにジムで長居しすぎだ!と言われて、短くしたら、外岩でもっと登れるようになったんですからねぇ…

アメリカ人の友達、アリは、5級くらいすいすい登っていましたけど、城ケ崎に連れて行ったら、ちっとも登れず。私のほうが上手でした。