2021/03/22

オールドクライマーvsニュークライマー

■ オールドクライマーvsニュークライマー

黒田誠さんは当代のクライマーなら知らない人がいないトップクライマーの一人です。この方が書いているように、令和の今になっても…というのが、残念ながら古い往年クライマーの皆さまです。

残念ながら、私の身内である師匠の一人もそこに加わるであろうと思います。往年の方はロープワークなどしっかりされており、マルチに行くと瞬きしている間にロープを束ねてくださり、安全に関しては通常1重のビレイループさえ、2重化されているような具合です。

若い男性クライマーにはそういう点を見習ってほしい…より高リスクの山にステップアップするには洗練された安全管理が必要だからです。ですが、この両者は全く水と油で、まじりあいません。

理由は、オールクライマーが上下関係の関係性を基本にすること、往々にしてすでに間違いであると業界内で結論づけられた技術を後輩に強いること(事例としては、リードクライマーへの支点ビレイ、肩がらみ、腰がらみ)、そして、登るグレードが違い過ぎて一緒に登っていて楽しくないこと、があります。一言で言えば、”時代遅れ”。

結局のところ、若い男子が相手をしてくれず、誰も師匠クラスの面倒を見ない、となると、ならば、と女性新人クライマーにお鉢がまわってくることになります…
 
その女性にしても自分がまだ何かを相手から学ぶことがあるビギナー時期であれば、付き合いも我慢が効きますが… 山でタバコをポイ捨てするような時代錯誤感覚の方は、往々にしてセクハラしたり、過去の栄光自慢をしたりしてくるので、なかなか我慢の度量も必要です…。それができるのは、家族くらいではないでしょうか…。まぁ、人は誰でも年を取るので、先々自分もそうなるのだ、と思えば、となると思います。

自分のクライマーとしての成長を犠牲にして、相手にお付き合いでお酌するのも、本末転倒です。

というので、基本的にオールドクライマーは業界内でお荷物化、しています。さらに痛いのは、若い人が入らない山岳会に所属していると、お荷物化していること自体に自覚がなく、若い人に自分のスキルを高値で売ろうとしてしまうことです…。
 
例えば、ラオスは、誰でも一人で行ける岩場で、行けば誰かと登れますが、上下関係でしか登れず、コミュニティ参加できない往年クライマーは、行ったとしても誰からも声がかからない可能性が濃厚です。そのような状態なのに、ガイドで行く、と言い張ります。交通費とガイド費用をお客さんに出してもらって、リード三昧で登ろうという訳です…。しかし、ですよ? 自分一人で現地まで到達すらできないのに、お客さんの財布で行きたい…って?となります。

が、そのような事例が先にあるらしく、希望を捨てない訳です…。先行事例を作っているのは、古い会のおばちゃんクライマーのような気がします。現地と交流しない日本人、韓国人クライマー集団。おばちゃんが女中のように、動かぬ男性クライマーの間をかいがいしく舞い踊って、ビレイさせていただきます、と低姿勢。ビレイはできて当然でしてもらって当然のものです。ので、女性の側の自尊心の低さも、事態に加担しているような気がします。…が、そんな虫の良いことを考えているのが年配の方の世界観なのです。

時代がこれほどに変わっていることに無自覚、ということなのです。

余談ですが、町でもポイ捨ておじさんはいます。その方たちの心情は?というと、許されたい、ということだそうです。

お前も完璧な人間ではないだろう、なら俺のポイ捨てを許せ、とのこと…。

それとこれとは全く違う問題のような気がしないですが…人が一人で自立するということがなかなか基本にない世界が日本では長く続いた結果のような気がします。

そのことを知らないのが世間に無知の大学生くらいの方です… 

確かに一歩目の海外とか、一歩目のアルパインルートは怖いものですが… せめて同レベルの仲間と一歩を踏み出しましょう…

ヒマラヤも同じと思いますよ?今の時代、ハイキングの人だって個人旅行でヒマラヤ行く時代ですよ?なにせ、許可が下りやすくなったのは、ハイキングパーミットで登れる山ですから。

ちゃんとした冬季登攀でステップアップしたクライマーは、ヒマラヤではなくアラスカのルース氷河やパタゴニア方面を目指している時代です。まとまった書籍はないですが、ロクスノ読み込んだり、ウィンタークライマーズミーティングに出れば分かるはずです。

古色蒼然としたルートを楽しむのは、老後にもできます。若い時しかできない山をすべきでは?



2021/03/21

皆さんプラスチックに夢中な現代

私はセットは全く興味ないですが、ピラニアにいたころ、難しくて登れなかった5級を1週間悩んで、室井さんにできないのですが…と言いに行ったら、あっさり、こっちのホールド使っていいよ、って話になり、えええ?????と、おったまげた経験から、

絶対値である外岩作法 

ムーブ習得の場であるインドアジム作法

は、大きく異なるらしい…と開眼。

九州では行く先行く先、男性のマスターベーションみたいな課題でうんざり感があり、5級以上の入門グレードは、ほとんど手抜きの課題設定でお金払った分の学ぶところがないよ…と感じています。

その感じ方があっていたような気がする、今日この頃…。なぜなら多久高校の壁が私には快適だからですが。

今回の特集をまとめました。インドアクライミングジム対策を考える予定です。

■ 東秀樹さん他 19人からのまとめ

・初級ルート = フィジカル的に難しいルートの設定を少なくする

         保持力が必要なルートはすぐやる気をなくす恐れがある

         ムーブを工夫すれば登れるルートを作る

・中級ルート :トリッキー、ファニー、インタレスティング、フィジカル、ストレニュアス

大事なこと:全体に調和がとれていること、メッセージ性のある内容

■ 興味の高い課題とは?

1)見た目が印象的

2)変化に富んだ内容

3)他人が登っている姿をみて登りたくなる

■メジャーvsマイナー

メジャー:厳しめホールドでも、バランスのいい配置でスムーズな登りができるライン

マイナー:持ちやすいホールドでも一手一手動きを止めながら登るライン

■難易度について

ジムグレードは、外岩と比べて、ボルダリングは難し目、リードは易し目。

■外岩vsプラスチック

外岩 = 与えられた形状を生かすラインを設定

ルートセット = ゼロから意味ある内容を設定=人工ホールドだからこそできるルート

■ ほかの方から、気になったコメントまとめ

木村伸介さん コンペグレード、外岩グレード、ジムグレード

柴田晃一さん リーチ感を出さない

若宮京介さん 体が立体的に動く 関節や体に無理な力がかからない ガバでも落ちる

水口つかささん 使わないホールドがあったり、ショートカットできない

小西大介さん 各ムーブはできるけどつなげるとできない 通いたくなる課題

柴田将基さん それぞれにあったムーブで登れるような課題 高度が上がるにつれて難しく

藤原祐樹さん、低グレードはそのグレードを登る人が成長できるような課題 最近はジムによってグレード感が違い過ぎる

笠原大輔さん 最初はよく分からなくてもトライを重ねて理解を深めることでたどり着ける

佐藤優哉 登りやすい3級 ど真ん中 限りなく二級に近い3級

■ まとめ

私が感じていた感じ方は、まぁ全然間違っていなかったですね~(遠い目)。

リーチさえあれば取れる課題で、ホールドをどんどん悪くするだけの課題作り…それじゃ面白くもなんともないわなー。 まぁ、男性の標準身長と標準フィジカルにマッチしていて、パワーを出し切って一発瞬間芸で登れる俺を実感したいという向きには合っていると思います…

色々と勉強になった。クライミング界で元気なのは、プラスチック業界ですよね。まぁ、外岩はお金にならないが、プラスチックはお金になるんだから仕方ないですが。

ロクスノ090号からのまとめです。https://amzn.to/3cYnXn4



2021/03/20

律君パパとTheCrag投稿

■ 3登目

律君は14歳にして8cを登った男の子だ。竜頭泉の逆鱗は、まだ小山田大さんしか登録していない… The Cragには登録していない再登者もいるので、国内で3人目。

■ 邪気の無い競争

血の気の多い若いクライマー男性たちが、俺が一番だ!を競って、岩場に遊びに来てくれるのは、それはそれで良いような気がします。男子って、そもそも、そんなもんだしね。

アカウント作るのが一日作業。逆鱗登録が、また一日作業。私にとっては、どっちも5分くらいで終わったんだけど…。

終わったら、さっそく、TheCrag社のウルフから、律君って知ってる?と私に問い合わせが入った。今さっき、手伝って逆鱗を登録したところ~と言うと、写真をくれたら、いいプロフィールサイトを作ってあげるよ~だそうです。それをパパさんに伝えたら、写真はおいおい用意するとのこと。

世の中のツヨツヨクライマーさん、ご検討を。

■ 記録を上げる先 昔ロクスノ、今 〇△?

こういうのの登録の仕方をロクスノが取り上げて、指南するページを作ったら、俺こそは!って人が、世界最大のクライミングサイトに登録し始めると思うのですが。

大体、日本人男性は、内弁慶すぎる。外の世界に目を向けるべきだ。なぜなら、小さな仲間内で、あいつより俺の方が凄い、と威張っていたところで、外の世界にはもっと上がいるわけなので、そのような小さな争いなど、チンケなことだ、とそのうち気が付くからだ。13が登れたら、今度は14を目指すわけですよ?その期間は人によってさまざまだが、10年として、ですよ?ダイエットして節制して、登るだけの生活をして、そんな時間を掛けてまで掛ける価値ある能力が14ですか?あなたにとって。できるというのとやりたいというのは違います。私には別に11でいい感じです。クライミングは余暇の活動なので。

世界は広く、日本は小国だ。そのこと自体の認識がないと、巨人に向かって小人が戦争を仕掛けるようなことになる。

■ スキルの見える化

それだけでなく、TheCragはそもそも、誰にとっても自分のスキルの見える化が分かりやすいサイトになっている。

登録が面倒、と言う問題はあるが、自分の過去のクライムから何か分析したいということがあれば、登録は非常に簡単だ。


2021/03/16

3月14日 NFA主催 展海峰ボルダリング 初心者講習会

 初心者講習会なら、ボルダリングを初心者に導入するノウハウが学べるかな?と思って行ってきました…しかし…学べなかった(笑)。

やっぱり奥村さんを呼んだほうがいいですねぇ…(遠い目)。奥村さんは大変優秀なクライマーさんです。日本フリークライミングインストラクター協会の会長さんです。滋賀の方。3日で12~3万かかるそう。

■なぜインストラクター料金が高いのか?

フリークライミングインストラクター協会のレベル認定が難しすぎて、誰もインストラクターになれないです。5.12を5本オンサイト(レッドポイントではなく、オンサイト!)が条件で、それは、世界で最高難度を登るクライマーレベルですので(血の気の多い強い男性がチャレンジしても10年くらい資格取得にかかるレベル感です)、インストラクターになれる人がいないので、今は先輩後輩システムで先に分かった人が後輩に教える、と言うこと、つまり無免許運転の人が無免許運転を教える…になっています。

私のように有償で教わったことを無償で教える人もいれば、無償で教わった10人目の人が、微妙に変化してしまった間違った知識を次の人に教えてしまうこともあり、知識と技術のハイスタンダード化という社会使命をインストラクター協会は果たせていない…狭き門にしたことで自分で自分の首を絞めていることになっています。

インストラクター料金が高いので、誰も雇えない…。一般に、クライミングではなく、”登山ガイド”の日当が一日3万円ですが、それすら、貧乏クライマーは払えるのか?微妙です。ので…いや~、高い。

高いと、誰も払えないだけでなく、正しい知識も広まりませんので、大衆価格化は必要でしょう。山岳総合センターでは、参加費5000円です。それで集められる額が払える額。

余談ですが、クライミングを勉強するのに最も良い教科書は、『イラストクライミング』、です。https://amzn.to/3eJjdnF

■ ボルダリングの安全管理

ボルダリングの初心者講習と言うことで、安全管理については? 

怪我するな、マムシ、マダニ、以上終わり、みたいな説明で、これでは事故が減るはずがないな~と理解できました。

ご参考になれば、ですが、故・吉田和正さんは、初心者にボルダリング講習する際は、

 マントル練習

を確実にしてからです。

グレーディングも 5級以上は全部5級のような、いい加減なグレーディングをしている岩場は本州では知らない…あるんでしょうか?

中根穂高さんのボルダリング講習会に行った経験がありますが、初心者は、9級を登らせて、クライムダウンを良く覚えさせてから、その後に6級でした。全員大人の初心者でしたが、6級でも登れる人と登れない人が半々。

展海峰だと、初心者でも5級からと言うことになるので、まぁ、すごくおおざっぱ、って意味ですね。グレーディングは、5級以上は十把ひとからげと言うことで、私がクライミングジムで感じた、”5級以上は全く思考されていない課題作りだ~”いうのは、正解だったことが証明されてしまいました。クライミングの基礎を作る部分で、基礎作りがされないまま…つまり、初心者をないがしろにする土地柄って意味です。初心者って言うより、成人男性の強度に適合中でそれに適合していない人は無視されているんだろうなぁ。

初心者講習と題されたボルダリングフェスで、これだもんなぁ…

よほど優秀でないと、九州ではクライマーにはなれないでしょうね。子供向け課題は、それとも別口なのでしょうか?

というので、ますます九州でのクライミング意欲を無くした展海峰でした(笑)。

私は3級のトラバースをやりましたが、指が痛くなる前に、用事もあることだし、辞めて帰ってきて正解でした。翌日からわきの下痛い(笑)。まぁ、これは良いことですが。

■ 冒険する長崎

冒険する長崎というテレビ番組経由で、テレビに取材が入ったのが良かったことだった。

九州から出たことが無かったら、本当に、自分たちがやっていることがどういう意味なのか?自分の姿を相対化できない。客観視できない。

と思います。

■ 次のタスク

・展海峰の5級以下にグレードをつける

・NFAの若い人を山のよこ工房さんに紹介

・東さんを山のよこ工房さんに紹介

・大又農園さんにクライミング体験とクライミングの様子の紹介



2021/03/01

アセントの種類がいっぱいありすぎて、よく分からない件

ヘッドポイント: 試登

ピンクポイント: カムプリセットで完登

レッドポイント: 何度も登って完登

グランドアップレッドポイント:

グリーンポイント:オールナチュプロ。残置無視。

オンサイト:初見で一撃

フラッシュ:人の登りを見てから一撃

ハングドッグ:ぶら下がってオブザベすること

ホワイトポイント:ノーテンのトップロープ完登

グランドアップ(ワンプッシュ):下から順に登る

講習スタイル:疑似リード

■ 既成ルート

私は開拓していて思ったんですが、開拓者はオンサイトしたくてもできないのです…

なので、既成ルートをリードしないって言うのはだいぶ損です。

せっかくオンサイトが可能なのに…

しかも、日本ではルートの数はとても限られているので、”リードで登れるようになるまで取っておく系” です。私はガマスラブはそうやってオンサイトしました。 

カサブランカとか、ジャク豆とか、練習用と決まっているようなルート???は、TRで登らせてもらって、段々と分かってからリードでいいと思うんですが…

そういう性格の以外は、リードでやらないと損した気分ですよね。




2021/02/18

頭が下になって落ちている人 Weekend Whipper: Helicoptering Out of Control

Potential crag in Itsuki in Kumamoto

 





https://k2hut.yuki-mura.net/itsuki.html


■ 2000円素泊まりの古民家

https://kumamoto.guide/spots/detail/4859

You Tube版 二子山開拓記

2021/02/10

福岡クライミングの足跡

1)福岡、宝満山のOBG
2)平素のゲレンデ 四阿屋 壁にプラホールドがついていてビックリ
3)長崎 竜頭線 クラックの岩場 学生が開拓したエリアがある
4)野岳 平素の岩場 東さん開拓の適正グレードの岩場
5)日向神 平素の岩場、OBG、トンデモボルト、選手向け高グレード課題 九州で最大の岩場だが荒れている
6)天狗岩 開拓 開拓余地広大? 石灰岩
7)宮崎 矢筈マスターズルーフ クラックの12 OBG 見に行く系
8)白亜スラブ マルチ、比叡トンデモランナウト視察 準OBG
9)日之影ボルダー 最新の楽しいボルダラーのまち
10)鹿児島 岸良ボルダー 海岸のボルダー 冬に快適
11)大分 本匠、八面 近郊お手軽クライミング、リボルト必須 生岩コンテストの痕跡

そんなところかなぁ。九州全体をまぁよくもくまなく回ったなぁ。よく遊んだってことですかね? あ、柏木さんを入れるの忘れました。

12)水俣 ボルダー&OBG クラックいぶし銀

2021/02/03

九州のボルダー情報

 


ボルダーはいっぱいあるんだけどなぁ…リードの岩場は…