■ 見捨ての傷のフラッシュバック
クライミングをしていて、
<赤ちゃんのころ、父親にプールに落とされ溺れかけた記憶>
がフラッシュバックするようになり、これはやばい!と思って、いろいろトラウマ解消の心理療法を受けたりしています。
言語獲得以前の記憶は、子供はイメージで記憶しており、言語化できないことが多いのです。私も、小学生のとき、水泳は、あからさまに逃げ回っていました…。もうなぜ?ってくらい水が怖かったのです。でも、あまりの怖さに
解離
という心理現象で、無意識化しているので、本人には分からないのです。母は私の水泳はあきらめた様子でした。そりゃ、父に落とされたのを目撃していたのは母だからですね。
さて、このフラッシュバック… 南ゆうたさんの心理カウンセリングで、
リベンジマッチ
ということが分かりました。
過去には、ただ無力に溺れるしかなかったこと → 現在、自分で自分の身を守れる
です。
自信をつける場面。
たしかに、あの時、私は結構しっかり者で、ちゃんと相方のミスをカバーしてやったのでした。私のように自己確保で登れるクライマーでなければ、ヘリレスキューなことになったでしょう。
ああ、技術があって良かった♪
■ 登る相手を選ぶ練習
現在、リバウンドで、岩場に一緒に行く相手にかなり慎重になっていますが、これまでの私には、その
慎重性
が足りていなかったということかなと思っています。
マルチは要注意。
■ ゲレンデに良い相手はマルチに良い相手ではない、という教訓
山梨アルパインクラブで、一応先輩だった人と組んで、九州では岩場をめぐりましたが、別にゲレンデなら彼は安全だけど、ルートは全然ダメと言うか、ルートのトポを見てロープは何を持っていくべきか?何メートルのロープが必要か?などを考える教育自体が欠けているために、単純明快な足し算すら見落とすようでした。
ゲレンデで学ぶことも、初級、中級、上級がありますが、上級編は知らないようだった。
ロープドラッグしても、登れた!とか言っていましたから…。
■ クライミングで避けるべき人は、”裏切りの傷”を持っている人
ルートに敗退ロープなし!で行ってしまうのは、
(カッコつけたいという欲求)が(安全にルートを貫徹したいという欲求)に勝るため
です。
ロープを2本持っていくことは、クライミングの基本ですし、リードクライマーにとっての負担増にはならないので、敗退ができないロープの構成で行くことには、何の具体的メリットもありません。
普通の合理思考の人ならば、マルチにロープ一本で行き、敗退なしで行くということはしません。特にメリットがないからです。
つまり、かっこつけるということがこの人にとっては、非常に大きな
報酬
であることが分かります。
下記の情報に照らし合わせると、この人は、”裏切りの傷”を持っていることになります。
参考情報:裏切りの傷の基本的特徴
- 自分が強いことを見せつけようとして、あらゆることを試みる。
- 上司としての権限を使い、自分の意志を押し通そうとする。
- 自分が傷つきやすいことを自覚せず、自分が強い人間であることを見せつけようとする。
- 自分が能力の高い人間であることを証明しようとして躍起になる。
- 自分が責任感のある人間であることを見せつけようとする。
最後の責任感とは矛盾するようですが…
裏切り傷の目覚めは、2~4歳に異性の親の間で起きていると言われます。男性だとエディプスコンプレックス的なものかな。つまり、母親に失恋してしまった息子、ということです。
自分を大きく見せようとする人からは、そのような傷があることがうかがえるということです。
■ 引き寄せ
このような傷を持っている人…は、私の親族の中で言えば、父親、なので、私は、自分の人生からすっぽり抜け落ちている父親という存在を知るために、あえて引き寄せていたということが言えそうです。
私の中の、私を落とした父親の顔は、いまや相方の顔です(笑)。
そして、なぜ父親が2歳の赤ちゃんの私をプールに突き落としたのか?の理由も分かる。
相方もそうですが、師匠の青ちゃんも、二人は性格は違えど、私の父親を模すために、現れた人物だと思われます。
■ クライマー族には、裏切りの傷を持っている人が多い
さて、クライマー全体像を見ますと、やはり、全般的に
裏切りの傷
を持っている人が多いものと思われます。
特にクライミング界で問題化している人…チッピングなどですね。
クライマーは男性が多いので、結局、母親と間にできた傷が原因ですので、母親を模した女性に対して、癒しを求めてしまうもの、と思われます。
基本的に、母親から自分を認めてもらいたかった、という内容の傷ですので、女性クライマーに自分を認めてもらいたい、褒めてもらいたい、みたいな行動として現れることになります。
女性クライマーとしては、相手を受容する意味で、
「結果は悪くても努力を認める」
のが良いのかもしれません。この辺は道半ばです。同じ傷を持っていても、何が癒しの言葉になるのか?は、直接本人に聞いてみないと分かりません。
その辺は、今学んでいる別の心理技術、トランスコーチングでの言葉がけ、が必要になってくる部分のようで、すべての人に共通のものはないようです。
相方は、父の日にお酒買ったりしていたので…父親と母親の関係性に、子供時代とは別の支点を持ち込んでいそうでしたので、セルフカウンセリングしていたのではないかと思います。
たぶん相方はボルダーが気に入ったようでしたが、それは、ロープ構成なんて複雑なことを思考したくないという 逃げ、に分類されるだろうと思います。
まぁ、好きなことをやればいいのですが…。人としての成長に背を向けるか、成長を選ぶか?で好みは分かれます。好きなことしかしないと、まぁ成長はそこまでですし、彼にとっては、ロープを使ったクライミングの完成以前に、お気楽ボルダーに行ってしまうほうが楽なようなのは、分かりましたが、才能があること=ほかの人には難しくても本人にとっては楽なことをするのが人生の基本ともいえると思うので、それはそれで人生の選択肢として良いですよね。
私との白亜スラブの失敗を十分反省して、セカンドの技術に頼らず、ちゃんとした内容のリードができる、良いクライマーになってくれることを祈念しています。