■ 赤チョーク
ある投稿…
ーーーーーーーーーーーFBより引用ーーーーーーーーーーーー
Ninjya 5.14a
二子山の美しき流れ5.14dを登って、少しクライミングは休もうと思っていたら 二枚目の写真が送られて来て
もう一目惚れしたルート、まだ写真だから分からなかったけど、いざ会いに行ったら本当に綺麗なラインで僕を虜にした。
大きな25mの一枚岩の真ん中にボルトが4本打ってある、1番簡単な弱点を突いて登って5.14a
めちゃ良いじゃん
初登の @glowaczstefan はグランドアップで落ちる度にロープを抜いてムーブの確認もしてないらしい
僕は2年トライして登れず、やはり週末、しかも1日しか行けないとコンディションに悩まされてストレスにも感じてしまった
なので、天気に左右されない二子山の乾杯5.14cでトレーニングしてから戻ろうと考えた乾杯は予想通りストレス無く毎週トライ出来た
乾杯も2年かかったけど、その後また2年のトライを経てニンジャを完登する事ができた
僕のクライミング人生で登ったルートの中で間違い無く1番綺麗なルート。
チョークは使うし、マークもつけるけどさ、少し考えたらわかるだろーよ
赤で印つけたら目立つしダセー事くらいさー
もうやめてね
せっかくかっこいいラインなんだからさ
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■ スタイル無視… = 無知
何年もクラックを登っていても、スタイルって言うことには、目が向いていないのが、男性新人クライマー。
登れたか?登れなかったか?の白黒思考なので、スタイル、っていう発想は、きちんとフリークライミングの歴史を追求している人しか、分からない発想なのかもしれません…
なんせボルダーは、スタイルはゼロで、何やっても登れればOKみたいな世界になっています…
こうしたクライミング文化の劣化を防ぐには?
トポに初登スタイルを追加していくプロジェクト
をしたらいいんじゃないですかね?
■ 失われつつある文化
昨今はジムに岩雪が置いてあること自体が稀です。
https://tamasaka.typepad.jp/tama/2007/05/%E9%9B%91%E8%AA%8C%E5%B2%A9%E3%81%A8%E9%9B%AA-%EF%BC%91%EF%BC%91%EF%BC%96%EF%BC%99.html
福岡に来て岩雪があるジム自体を見たことが一回もありません。福岡のジムで置いているところはないんじゃないでしょうか?置いてあっても、かろうじて、ロクスノ、です。現代のロクスノは、全然ロマンもスタイル情報もないし…。
情報がないので、初登時のスタイルを重視しろ、と言われたところで、初登のスタイルを知らない、分からない、のかもしれません。昨今のクライマー君たちは…、現代の若い人どころか、年配で地元で尊敬されている人ですら、動くようなものに道標付けてそれを自慢にしてしまうレベルです…。
しかも、外ボルダーの影響で、どんな汚い手を使っても…例えば、粘着性のあるチョークとか…登れさえすれば、成功と思っているのは、ごく普通のクライマーです。
アルパインを長い間(例:10年とか)やったようなクライマーでも、ロープがスタックして登れなくなったりしても、登れた!と結果オーライの判断になって、反省するどころか、自己肯定感、高くなっちゃう(汗)。
だれかちゃんとした指導者が必要そうです。
結局のところ、
ニンジャって言って分かる人
が、クライミングを教えていないで、全然そんなのは知らない人が、教えているわけです。
トポに初登の時の、スタイルがどうだったのか?エピソードを書き込んでいく、というようなことをしないと、登れさえすればどんなスタイルでもいい、というボルダーのルールをリードに持ち込むため、本気チョーク、どころか、赤チョークでも、悪気なくやってしまう人が後を絶つことはないだろうと思います。
画像(ステファン・グロヴィッツの最近の投稿https://www.facebook.com/stefanglowacz から…)
トポがアートで驚いた…
■ ムーブの解説を書いてしまう開拓者達…
開拓者は、のぼってもらいたいという気持が強いので、例えば
”核心部は、3ピン目と4ピン目の間”
とか書いてしまいます…。
核心が1ピン目以下にあるのであれば、ビレイが困難になるので、5.10代などの入門者向けグレードでは、注意事項として書いたほうが良いかもしれませんが…
一般に3ピン目以降は落ちても安全なのが、フリークライミングなので、よほど、3ピン目でランナウトしていて、そこで落ちてグランドフォールの危険があるのではない限り、核心がどこか?を書くことにそんなに意味があるとは思えません。
ムーブを細かく解説しているトポを見ると…過保護系な母親を連想したりします。
そう言う内容ではなく、トポには、
初登時のスタイル
ラッペルか?グランドアップか? チョークはつけたのか、ノーチョークなのか?どのような苦労をして登ったのか? 何日かかったのか?
そういうことを書いたほうが良いと思います。
男子は、突破力の1点豪華主義で、5.12が登れると自己申告してきても、その内容は?特定の自分のお買い得5.12だけが登れるという意味だったり、その登った5.12は〇〇日間もうんうんうなって登ってものだったりで、結局、山にある10cで2時間半とか、かかるかもしれません… オールラウンドな自分の実力を正直に申告したいという人は少ないかもしれません。
そういう事情の中では、
トポにムーブの解説があると、得意で登れそうなムーブのルートだけに行きたい、
というニーズが出てきてしまうかもしれず…ますます、一点豪華主義加速。
トポにムーブは書かない
というルールはクライミングを提供する側が徹底したほうが良いかもしれません。