リードで取りついていい課題(シンシア11)とリードで取りついてはいけない課題(太郎10d)
の見極めが非常に難しいことが、理想論的な成長戦略…リードだけで成長する&トップロープ状態を排除する…を実行する難しさにつながっている。
■ アドバイスを真に受けた結果を実験しました!!!
フリークライマーで強い人は、1本目掛けれるなら全部リードでいいと言っていました。
ので、そうかーと素直に思い、実践していました♪ の結果、墜落をキャッチしてもらえず、頭を7針縫うことになりました!
山では素直さは禁物です(笑)。まぁ、頭だったので次の日から登っていましたが。
■ リードに適した課題を見極める
実際は、
1)核心前にボルトがない課題
2)1ピン目と2ピン目の距離が遠い課題 (2ピン目の配置はキモです)
3)落ちると振られて岩に激突する課題
4)下の木に激突する課題
5)ビレイヤーの理解不足がある場合
などの色々な問題があるので、理想論通りにトップロープを排除して成長するのは、とても難しいです。
他にもケースがあるかもしれませんので、分かる方がいらっしゃいましたらご教示ください。
■ 1に安全、2に効率の良い成長
これは、安全の面からトップロープも必要がある、ということですが、よりベターな成長にも必要です。
強つよで著名な会の先輩もリードしかしない主義でした。が11止まりでした。13登れるクライマーが、〇さんもトップロープを受け入れてくれれば、成長の余地があるのに…とつぶやいていました。
このセリフから、ある程度から上はトップロープを受け入れないと成長できないのかも?と想像しました。
ムーブ解決がどんどんシビアになってくるのかもです。
体格やパワーで劣る場合、この男性が5.11から5.12へのステップアップで直面する困難に5.10から5.11へのステップアップで直面するケースがあったり、さらに弱い場合は、5.9から5.10へのステップアップで直面するケースがあるのではないか?と思います。
私が指導した後輩たちは、5.6でも敗退の人が多かったので…。
グレードは違っても、直面している困難は、
・登りこみが課題
・パワーが課題
と、それぞれのレベルが違っても同じ内容で苦しんでいるのではないか?と思います。
■ エイドルートなら簡単か
昔の人はエイドしていたところを現代はフリーで登ります。
昔の人はエイドしていたところを現代はフリーで登ります。
エイドしていたところ=ボルト間隔短い、と当然なります。大体、手が届く範囲にしかボルト打てないからです。
じゃエイドルートなら、誰でもランナウトの危険がなく登れるか?と言うと、これも違います。
じゃエイドルートなら、誰でもランナウトの危険がなく登れるか?と言うと、これも違います。
あの遠藤由香さんが昔の雑誌でエイドルートに挑み、なんとショルダーされてヌンチャクかけていました(笑)。背が低いと登攀力があっても、ショルダーなんだーと理解。
と言う具合に、いちいちケースバイケース。
■ ケースバイケースだと説明がめんどくさい
と言う具合に、いちいちケースバイケース。
■ ケースバイケースだと説明がめんどくさい
ケースバイケースだと説明がめんどくさいので、安全とは何か?安全に成長するにはどうしたらいいか?を誰も詳しくは語ってはくれません。
自らケースを収集して、自分で原則を見出すしかない、というのが実際です。
それには、雑誌はダメです。クライマーの本を読む方がいいです。
■ 師匠がいてもダメ
■ 師匠がいてもダメ
師匠がいてもダメです。なぜなら、師匠が分かっているのは、師匠本人にとっての安全だけだからです。
個々人がため込んでいるのは、
”自分にとっての”安全な登り方
で、ユニバーサルな安全は網羅していないのです。
■ 笑える事例
■ 笑える事例
ちなみに、私は初期のころ強い男子と登っていたので、
”迷ったらハードプッシュ”
と教わりました。ので、最初のころはデッドばっかりしていました。デッドするような人にはリードはさせられない…。
そんなことは初心者には分からないので、「え~、なんで私にはリードさせてくれないんだろう?」なんて、寝ぼけたことを考えていました(笑)。
「この人、ちょ~こえー」と思われていたはずです(笑)。知らぬは本人ばかりなり。
「この人、ちょ~こえー」と思われていたはずです(笑)。知らぬは本人ばかりなり。
私もデッドばかりする人にはリードさせないです。分かっていないこと満点なので。
トップロープで11が登れる人なら、5.9は落ちないで登れるはずなので、そのグレードまで下げるという条件でなら、リード許可します(笑)。
■ リード登り=落ちない登り
トップロープで11が登れる人なら、5.9は落ちないで登れるはずなので、そのグレードまで下げるという条件でなら、リード許可します(笑)。
■ リード登り=落ちない登り
今ではリード登りが慎重になりすぎて、下のビレイヤーが、退屈しているのが伝わってきます(笑)。
「100%落ちない登りを少し緩めないといけないよ」と先輩に教えてもらっています…が、落とされて頭塗った反動&肉離れの反動で、超慎重すぎるクライマーに。
アルパインでは落ちたら死ぬけど、フリーじゃ死なないです。
そこんとこが体感できていない… いや~ あの頃の自分に戻りたいです。