2018/10/25

龍洞の岩場 (6) 雨

さて、クライミングしたい!という思いと裏腹に、悲しい雨で始まった台湾初日…ほとんど嵐の暴風雨でした…(汗)。

翌日、朝ごはんに近所のセブンイレブンに行くと、バッタリとデイビッド一家と遭遇。そりゃそうか、ここらでは行くところがありません。

で、かなりの雨なので、どうするか?相談。私より先に到着しているデイビッドは、雨にうんざり感が、すでにありました…。

これはないなーという雨量でもあるので、この日は観光するという一家に付き合うことに。一緒に温泉街へ出かけてきました。

温泉街は、まぁ割愛。とりあえず、外国だと、なんでも刺激的です。

このころ、心配していたのは、デイビッドが岩場を知らない様子だったことでした…。

偵察もできないくらいの雨だったので、岩場を見ないで、もう完全に登らないで帰りそうな感じでした…(汗)

車で移動できる彼らは、晴れを求めて南へ行きたいそうでしたが、Pキャンしているので、大変だろうと思うと、むげに、それはちょっと勘弁とも言えない…

しかし、ここはラオスとは違って、パートナー当たり放題の岩場とは違うわけです。一緒に登る人が必要です。

…とはいえ、どこか勝手にトップロープが張れるところがあれば、私自身は、まぁ、グリグリにでもぶら下がって、単独で登攀を楽しんでも、まぁいいかと思っていました。

もちろん、歩いてトップロープが張れる場所限定です。

クライミングは、あきらめが肝心というか、パートナーと一緒に登ることに固執すると、上手く行かなくなる率が高いというか、どんなパートナーでもパートナーがいるだけありがたい!という気持ちが大事って感じです。ほんとに。

というので、デイビッド達のストレス度をハラハラしながら見ていたわけですが…私自身が岩を見ていないので、なんとも提案のしようがない…。

私も単独で登れないような岩だったら、台北にホテルを取り直して、台北観光に切り替えたほうが、次回の行動の自由度アップに貢献できます。まだ登山友にも出かけていないことですし…。

というので、翌日は、例のセブンで朝食の時に、別行動をお願いしました。デイビッドは岩場の近所の駐車場まで送ろうか?と言ってくれましたが、ゲストハウスから岩場まで歩ける距離(30分)だそうなので、歩くのも経験のうちのため、歩きを選択。

一応、山ヤのたしなみ。自己責任で、ってやつです。文明の利器、自動車に頼っていると、距離感が狂う…車だと、とても遠く感じます。

観光に費やした一日をもったいなく思いながら、帰宅すると、QXと彼のお客さんたちが、階段でレスキュー講習中でした。

これで自分の判断に自信を深めた。というのは、こちらでは、雨でも登れる、と言っていたからです。

しかし、今日の雨量は、さすがにないよね、と思ったので観光にしたわけです。あってた。さすがのQXも、講習会に切り替えです。

見ていてもいい?と聞くといいというので、しばらく拝見。

ビレイヤーの自己脱出とザイル通過(ノット通過)をしていました。

しばらく見て、何をやっているか分かったので、自室へ。

ついてすぐ、ゲストハウスにいた先客は、Let君とChenさんという若者と中年男性の二人でしたが、二人ともシンガポールの人でした。

QXが、シンガポールで有名なガイドさんなのだと教えてもらった。アメリカのサーティフィケイト(修了証)がありました。

Chenさんのほうは奥さんが日本人だそうで、宮崎の岩場の話題でひとしきり盛り上がりました。

シンガポールから外岩に登るために、はるばる台湾へ?というと、シンガポールには外岩はないのだそうです。

日本には良いジムがない!という話題もありました。

クライミングジム文化は、シンガポールやマレーシアはすごいらしい。

大きなショッピングモールで大勢の人が見えるような開放的な設備で、誰もがクライミングに親しむ感じなのだそうです。日本だと、穴倉みたいな、ひっそりと隠れた場所にあることが多くて、自然が好きな人にとっては、倉庫に閉じ込められているみたいな気分になるんですよねぇ…

というので、色々と国際的なジムクライミングのことが勉強になった。

LetとChenの写真は取り損ねました。とっても気持ちの良いお二人でした。

二人とも、デシマルで、5.10bが最高グレードということで、私ぐらいだな~というので、大体、彼ら向けにQXが選んだ岩場は参考になると踏みました(笑)。

日本でも調べてから行きましたが、龍洞の岩場は、ラオスほど、ボルト間隔が近くなく、どちらかというと日本と同じです。でも、ボルト間隔が関係ないトラッドを登りに来たのですから!

早くクラック登りたいよ~と思って、自分が登れそうな、5.7とか、5.8のクラックを探しに行きたい!のでした。

私は数をこなしたいのです、数を!