龍洞の岩場から昨日戻りました!
素晴らしいクライミングトリップでした!!
このクライミングが可能になったのも、自分の努力と神の導きが結合した結果でもありますが、夫が自由にさせてくれているおかげ。夫にはとても感謝しています。
さて、今回の旅も、呼ばれて行った感がありましたが、それを確信しました!
■ Day1
初日は移動です。福岡空港から桃園空港へ。桃園から、関空快速みたいな電車(高速鉄道)で市中へ(中央駅)。駅から徒歩でバス停へ。市中からバスで龍洞へ。バス停から徒歩でゲストハウスへ。
核心はバスかな~と思っていたのですが、違いました(汗)。バス停までは調子よく行ったし、降りるバス停も、現地のおじさんが指差しで教えてくれたけど、ゲストハウスを見つけるのが核心!
14:20の1812を捕まえました。降りる駅は、『鼻頭角』です。これが英語の指示だと理解困難。バス停には漢字しか出ていない!バスは小銭が要ります。120元だったのに紙幣しかなかったので、200元払う羽目になった。プリペイドカードを先に買えばよかったです。
バス停を降りたら、そこになぜか、今回一緒に登る予定のデイビッド一家がいた~!
なんという偶然でしょう!!ラオス以来の再会を喜びあいました!
私は、バスが核心だと思っていたのですが、違った(汗)。ゲストハウス、看板が出ていないんです…住所で探すだけです。ピンポンもなく、自分で勝手に入って開けるシステムなので、これが核心だった。
近所にある派出所に聞きに行ったんですが、中国語でちんぷんかんぷん(笑)。最初にいったところが正しかったんですが、看板がないとは…。
日本でいうバッパーとか、ニュージーランドのバッパーとかを期待していくと、全然期待はずれで、個人宅を探すつもりのほうがいいかも。
この日は、デイビッド達と偶然、出合えたことでとっても嬉しかった!
連絡が課題だからです。さっそく、近所で夕食。ところが、荒れ狂う雨の中(笑)。
小さなイートインで、屋根はあるものの、吹き込む雨に打たれながらです(笑)。でも安くて、おいしい店でした。いい人でよかった。個人商店でないと、時間だからと、出してくれないケースもあるかと。お店はそそくさと閉めていました…どうみてもお客さん、誰も来ないよなーな、海中の波すら吹き込むような嵐の日でした。
デイビッド達はこんな雨の中、もう6日もPキャンしているそうで、タフ~ さすが西洋人。
ゲストハウスでは、ほかに2名が宿泊中でした。この人たち、「雨でも登ったよ」、とかいうので、びっくり。この雨っていうか、暴風雨、日本じゃ、今日は人工壁へ変更決定!です。
最近のクライミングで、日本で、じゃーじゃー流れているウォータークラックを、遠慮して登らなかったくらいの用心深さの私なので、ええ~!とびっくり。これで登れるの?というと、砂岩で水をすぐ吸収するらしいです。でも、プロテクションが…というと、結構効くよ、と。マジか?!と驚いてしまいました。
■ Day2 雨、雨、雨
空港を下り立ったら、雨だった…で始まった今回。翌日も雨。2日目は岩はないなという雨量の確実な雨でした。
ので、近所のセブンで相談し、この日は観光に。まだ岩場を見ていないので、私としてはうずうずしていたのですが…。
実は岩場の偵察に行きたかったのです。Bivyは、岩場より手前にあるので、トンネルを抜けるまでは何もみたことにならないのです…なので、なんでもいいから行きたかったんですが、同行者の都合を考えると、そうわがままも言えず。
車で1時間くらいの温泉街に行くことになりました。私は温泉には興味なかったのですが、デイビッド達は、私は日本の人なので、きっと温泉好きだと思ってくれたのかも?
行ったのは、街中の温泉街で、北投温泉です。イメージは、伊豆みたいな感じ。でも、安くはないです。川の途中から温泉の湯気が沸いていました。デイビッド達は、しばらくシャワーを浴びれていないそうで、温泉入りたかったみたい。
しかし、良い湯を見つけるのに一苦労。こちらは、日本のようなシステムではなく、浴槽貸しです。ので、料金が結構高い。貸切風呂がいっぱいあるという感じです。浴槽を借りるので、お湯を張るところから。空っぽの浴槽にお湯を入れるシステムで、1時間450元でした。×4で日本円です。つまり2000円くらいなのでとっても高い!
早めに帰って、かれらはPキャン。
■ Day3
翌日も雨。で、うう…となったのですが、子連れだと岩場偵察は大変なのではないか?と思い、私は単独行動で岩場に行くことにしました。入り口まで車をオファーしてくれましたが、ゲストハウスから歩けないこともないので、後学のために歩くことに。基本的に知ることに価値があります。
現地ガイドのQXは、徒歩20分くらいと言っていましたが、まぁ30分ですね。一番遠いサウスゲートまでだと、40分くらいかな。核心はトンネルです。ダンプがすごいスピードで通る。
最初トンネルを避けようと、丘に上がってみたのですが、路面が粘土質で悪く、これは斜面を上がるのは、むしろトンネル通過よりリスク大きいと理解し、おとなしくトンネルへ戻りました。近所に、灯台へ続くトレイルがあり、お墓と思しきカラフルな石の建造物があります。この日はバス停で、タイから来たという若い女性のカップルに会いました。彼女らは、灯台のトレイル目当てできたそうです。わざわざ観光でくるほどのところなのか~とビックリ。可愛らしい二人でした。
さて、怖い車道を歩くこと、小1時間…ダンプ怖いよ~。
偵察は、ずぶぬれで、トレイルも粘土質の土がぬるぬると悪く、とても1歳児つれて岩、ってのは絶対にないと確信しながら、でした。ラオスの感覚ではだめっぽいです(笑)。ラオスでは平地で楽しく登れるのですが、当然ですが海岸クライミングは海岸まで降りるのが核心。
ゲストハウススタートだったので、遠いエリアから、偵察をスタートし、近いところに戻るスタイルにしました。一番近いところ(バックドア)では、地元のクライミングスクールが練習会をしていました。
ここで、トラッドアンカーを見て、まぁ最悪、トップロープで同じことをすればいいか~と。
他のエリアへは城ケ崎と同じで、海岸へ降りる急なクライマー道を通るのですが、雨で滑りやすく、くぼみが川になっていて、沢登りのテクが必要ですので、これも、子連れハイキングにはないなと。不可能感いっぱいでした(笑)。
下に降りると海岸で、大入ボルダーへ行った時を思い出しました。飛び石です。海岸のクライミングは下地が岩です。ので、岩だと落ちれないですよねぇ…。
デイビッドは、まだ確実に落ちないクライマーってわけではないので、落ちても大怪我につながらなさそうなルートということで、目星をつけておいた第二ケーブへ。ここは下地が砂場だからです。
今回は登れませんでしたが、なかなかよさそうな課題がいっぱいありました。
今回は十分に易しいか、下地が良いか、を彼にはお勧めする予定でした。というのは、あきらかに、私のほうがクライミング経験が豊富だと思うからです。特にクラックは初めてと言うし。
トポも見ていないようだったので、初心者向けの良き課題を探す偵察、です。
■ Day4
翌日、日曜は半日雨があがったので、ゲストハウスで会ったタオとデイビッドの三人で、再度ここへ。
タオは、ギアなどから見ても、経験値が私より上のようでした。ヨセミテ経験者だそうでした。
2人よりも3人のほうが安心ですし、タオは体が大きく担ぐのも平気そうだったので、よかったなーと。
偵察したところを案内しましたが、岩に取り付いた午後から降り出してしまいました。ミュージックホールにガイドのQXたちがいるというので、そちら方面へ。
これは、実は計算です。地元ガイドのQXがいるなら、安全管理上、安心が増えるので。
近くで、これならいいのでは?という安心課題…にタオがリードしてくれ、残りの二人はトップロープです。
私のロープで登りましたが、私はフリクションが足りず登れず。しかもトップロープ&新しいロープなので、ロープストレッチで、下で落ちると岩に尻もちです。トップロープでは、最初は張り気味に、というのは周知徹底されていない知識みたいで、張ってくれていなかったので、落ちたら、尻もちでした。滑って登れない感じです。握力が必要で、普段は登れるところが登れない感じだったので、この日はあきらめました。
その後、帰ろうとすると、デイビッドが、QXの生徒が登っていたルートをリードするというので、付き合いました。が、初めてのトラッドリードのようでした!!
しかも、じゃんじゃん雨が降っている中ですよ?それもあって、かなりの時間がかかりました。
当初、私は私のセカンドで登ってもらって、カムセットを覚えてもらう予定にしていたのですが…。
しかも、子持ちのデイビッドは節約で、カムではなくて、ナッツなのです…。ナッツのほうがセットも大変だって知ってるのかなぁ?です。そもそも、セカンドで登る経験も不足してたようで、見ていてハラハラしました。ただ後で登ってみたのですが、クライミング自体は簡単でした。
素晴らしかったのは、ビレイしているタオ。彼は経験が豊富で、長時間かかっているリードを我慢強くビレイしていました。
タオがセカンドで上がりましたが、一般的でないナッツのセットや、スリングで岩の穴にタイオフなどのプロテクションで、驚いていました。経験値の少なさが現れた。でも、誰もが通る道です。
それにしても、先輩&後輩システムを世界を股にかけて(?)、やることになるとは!
私は寒くて凍えていたので、さっさと帰ろう!とあいなりましたが、実はまだ14時。この日は、下着までずぶぬれな日でした。あまりに悪いコンディションなので、登る気になれなかったというのが正直なところ。
夕方は、ゲストハウスの人たちに夕食に連れ出してもらいました。車にぎゅう詰めです。
さて、翌日もクライミング。ノースゲートから海岸の飛び石を徒歩10分のスクールゲートへ。理由は近いから。
私は、昨日登っていなかったので、かなりストレスがたまっており、一番で登らせてもらいました。
看板ルートのステアケース 5.4。要するに、プロテクションがいっぱい取れる易しいディエドルです。三つ峠みたいですが、クライミングが簡単なのとプロテクションは別の話ということで、プロテクションを設置練習に行く感じでした。でも、4つくらいしかいらなかった。ほとんどガバなので。これでタオは、たぶん、大体どれくらいを登らせて大丈夫か分かったでしょう。
タオはアメリカにいる頃に、クライミングを覚えたそうで、ヨセミテ寄りのクライミングをしてきたそうです。私と同じで、現在住んでいるところで日常のクラック練習の場がないというのが悩み。タイにはクラックはないから。クラックがないので、仕方ないので、台湾へ来たのだそうです。数年に一度のご褒美だとか。
この日はたくさん登れ、かなり満足でした。
■ Day5
5日目は、また岩場へ。デイビッドが午後から退場ということで、デイビッド中心に動く日でした。
午後は、自分のリードと、タオにリードしてもらって、有名課題へ。帰りに残置したらしいカムを探しに行き、ロープスタックして、暗くなるギリギリ下山となりました。
■ Day6
6日目は、午前中は雨で、タオ、レスト。午後からデイビッドと出かけましたが、易しい課題しかリードする気は毛頭なく、ところがロープがスタックして大変。
という結果になりました。
今回は、まぁ自分のクライミングスキルが上がらなくても、まぁいいかという感じです。
ロンドンがどんなところか知りたかったのですが、純粋なクラック課題というより、プロテクションが一杯取れるフェイスって感じでした。プロテクションを覚えたいという私の課題とぴったり一致。
ここは、クラック自体は優しいので、クラックを使ってロープを上げ、難しいスポーツルートにチャレンジするのが良いのではないかと思います。