■ レスキュー
週末は、小川山へ後輩のO君と登りに行くはずだったのだが、残念ながら、朝からザーザー雨だった・・・。
しかたなく、この日は座学の日。どっさりロープワークの本を持って行った。
彼と会うのは久しぶりで、彼はクライミング1年生。しかし、若いのですぐに追いつかれそう。
本来はこの日は、若手の会にいた頃に読図に興味があるという人がいたために、O君と引き合わせる目的もあって、引き合わせ役でもいいなと思っていた。そういう山には、学習も兼ねた、体力的にはあまり困難がない読図山行程度が最適だが、何しろ季節が悪く、今の時期低山は不快であるし、また私はこの会は嫌がらせもあって辞めてしまったので、O君のことだけを考えれば良いのだし、では、小川山でも行ってゲレンデで互いのスキルのすり合わせでもするのが良かった。
最近、世話になっている先輩というか平日パートナーに、O君と週末小川山に行く、と言うと、じゃ一緒に行ってあげる~、ということで、1泊二日小川山クライミング♪となる予定だったが、雨で、結局レスキュー講習となってしまった。
日曜は東ときん岩を偵察に行く予定だったのに、結局、搬送訓練をしていたら、夕方になってしまった。
教えてくれるパートナーは、講師歴30年で、講習回数150回なのだそうで、日ごろはクライミングでお楽しみ、というのが定番の過ごし方だが、今回はひと肌脱いでくれた。
申し訳ないな~、
■ 山には順番がある
まぁ、一緒にアルパインにしろ、沢にしろ、行くためには、レスキューの共有は必要である。
と言っても、初対面同士で、いきなりすごい山に行くことはないので、一回目の沢で、いきなりレスキューが要るっていう状況に陥ることは、通常、行き先をきちんと判断していて行けば、起ることはないはずだ。
その起こるはずがないことが起こるのが、昨今の世の中で、山には順番があるのに、最近の人は順番をすっ飛ばして行ってしまう。
中級の沢に、全くの初心者を連れて行ってしまい、滑落し、骨折。滑落者の救助に向かって、二次災害で落石により死亡、という事例を聞いたことがあるが、これも、行くべきでない人を連れて行ってしまったことが、最初の事故のきっかけとなっている。
山には順番がある、ということは、昔は先輩に「君の技術では、まだまだだよ」などと、諭されて、自然と長い時間を掛けて理解していったようなのだが、今の時代は、そうしたフォローは、期待できなくなっている。
人間関係が薄く平板になってきてしまっているのだ。
今、山に向かう人は、昔そうだった人よりも、より自律的・自立的な対応が求められ、あくまで自分で考えて、選ぶしかない。
それはかなり知的に敷居が高いことではないだろうか・・・。ベテランの知己を得て、その知恵を借りることができる立場にないと、山行を組み立てて、経験値を増やしていくことは、非常に難しくなっている。
■ 感謝
・・・というわけで、久しぶりの後輩とのクライミングに期待していたのだが・・・あの5月の岩トレから成長したかな~という訳で・・・。
クライミングできなくて、ちょっぴり残念だった。
知人の家は、別荘地にあるため、びっくりするくらい涼しかった。甲府は、今日も夏日で、暑い。暑いのは、東京も同じだそうだ。
去年もレスキュー講習に出かけ、そこで知り合った人と本番に行くことができた。
今年は、自前でレスキューを共有することになり、レベルアップなのかな?
どちらにしても、レスキューが共有できるということは、本番への道が開けるということだから、歓迎すべきだ。
私一人では、講習会を開催することはできないので、開催させてくれる協力者がいるということ自体が、ものすごく奇跡的なことではある。
感謝して受け取りたい。