2024/07/30

【近況報告】山小屋ワーケーション中 下界か?疎開か?

今日は雨で、お客さんも、予約がありますが、おそらくキャンセルになる予定で、お天気に沿って生きる、という山の暮らしを味わっています。これこそ、まさしく下界で失われた、お天気とともに生きる生活です。

■ 初の試み

ところで、最近、地方の過疎化の対策で、過疎地では盛んに、”ワーケーション”という試みが各地で試されています。ワーケーション=”働きながらバケーション”みたいな意味です。

今回、私が来ているのも、そのような試みの一つで、初の試みということで、

 「ネット環境があれば、山小屋で自分の仕事ができるかも?」

な感じです。

小屋側からは、平日に小屋に住んでくれる人…お客さんがガラガラで困るんだよねーな状況の改善対策が作れるかも?な試みではないかと思います。

そのお客さんに週末だけ小屋の仕事を手伝ってもらえば、Win:Winですよね。

そこで、その是非の面を実体験から考察してみたいと思います。実体験と言っても、まだ、5日目ですけどね。

■ 個人的背景

私は小屋バイトは3件目です。小屋バイト全般に言えるのは、”山にいるのに山に行けない””山にいるのに運動不足”です。

山登りって、普段は下界で、超・健康優良児な生活をして、体力アップした体を山に持ち込んで、山での消耗に耐える、という活動なのです。

ところが、小屋にいると、消耗生活がベース。食事も乏しく、お風呂などのコンディショニング系の活動も手薄に。基本、耐久・窮乏生活みたいな生活になります。

岩根の時は、岩場の隣にいるのに、急に非番になったところで、クライミングパートナーがいなければ、岩に登れず、とても残念でした。いっぱい甲府にクライマーの友達はいましたが、みんな、そんな急に言われても…なんですよね。

■ 小屋でネットを通じて働くメリットを考察

1)山の清らかな空気の中で働くことができる… 高地療養

2)下界の夏の猛暑から逃れられる 

3)空気が薄いので、アスリート向けの高所トレーニングとなる

4)景色が美しい 

5)運がよければ、仲間や知り合いが出来て、楽しく過ごせる

他にもあるでしょうか? ぜひご指摘、お願いします。

■ デメリット?必要な資質?

1)下界並みの快適性(お風呂やトイレなど、清潔を得るのに必要な配慮)

2)下界ほど、利便性は得られない(欲しいものがすぐ手に入るかなど)

3)日射による日焼け 

4)小屋の清掃時間や食事出し時間があるので、その時間はネットが必要な場所は、仕事しづらいことがある

5)粗食に慣れる必要がある (今日の朝は、ジャガイモと米とブロッコリーひとかけ、で、全部糖質…汗)

6)質素な暮らしが肌に合うかどうか? 

7)共同生活に対する適性 (多くの人と寝食を共に)

■ 何と比較すればいいのだろうか…?

うーむ。ここ数年、天草や和歌山へ出向き、自給自足暮らしを経験していますが…、山の上でなく、下界でも、僻地は不便です。なので、耐乏・窮乏生活というのは、結構、同じ。

しかし、大阪のど真ん中で、しばらくモノ最小限の暮らしをしてみましたが、食事は…

 朝: 卵1個、玄米レトルトがゆ、梅干し 

 昼: 外にランチに行く

 夜: おすし、お惣菜、を組み合わせたスーパーの品

でした。のどを痛めて、喉通りが大事でしたので、卵豆腐、豆腐、大活躍。あとは、プロテインドリンクで、たんぱく質は補充していました。

たんぱく質は、現代の生活では、どんな素敵な献立にしても、日本人の献立は、主食6:おかず3:他1に設定されているので、どうしても、糖質過多で、ビタミン・たんぱく質不足になります。これは、下界にいても同じです。学校給食や病院食のような管理栄養士が、献立を立てた食事でも同じなのです。

また、新鮮な野菜・フルーツが得られる下界でも、現代の野菜やフルーツに、そもそもビタミンCをはじめとする栄養素が少なく、ほとんど糖質ですので、あまり優位性はないです。これは、農業に従事して知りました。

なので、小屋でも工夫次第では、きちんと栄養摂取することが可能だと思います。私は、今回、ビタミンB50、ナイアシン、亜鉛、鉄、マグネシウム、プロテインパウダーを持ち込んでいます。VCを持ってくるのを忘れた… 

今日は、朝食が、米、芋、ブロッコリーひと房という日で、これは…どう考えてもプロテイン不足なので、ほしい人全員にプロテインドリンクを作って配りました。マンゴー味を持ってきてしまったため…、好きな人と嫌いな人に分かれてしまい、飲まない人もいました。が、栄養学的知識があれば、健全な精神には、たんぱく質が必要だということが分かります。

脳内の神経伝達物質のセロトニン等の物質はたんぱく質から作られます。ほかに生成にビタミンB、C、鉄なども必要です。下図を参照してください。


小屋での食事となると、保存できる点が大事になりますが、プロテインパウダー(飲めない人はアミノ酸)は、下界でも、保冷のいらないパウダー製品なので、各地の山小屋で導入するといいのではないかと思ったりします。そのためには、山の医師のアドバイスなどが必要かもしれません。

結局、下界で食べているものも、私の場合ですが、玄米ご飯、味噌汁、焼き魚、豆腐、卵、おいしいコーヒーで、まぁ日々の代わり映えも、お買い得シールが付いた野菜をつけ足す程度なので、よくよく考えてみれば、そう山で実現が不可能なものではないかもしれないです。

■ チョコを食べたい?

日ごろ別にチョコ食べていない(笑)けど、チョコがない、となれば、チョコ食べたい!となるように、人はとにかく、ないものを欲しがるって言うだけのことかもしれないなぁ…と遠い目の私です。

以上が、食事に関する考察です。

■ 生活に関する考察

現代人って、やわだからなぁ…。

この間、福岡で30代の男性3人を岩場がある油山に連れて行き、クライマーではないので、岩場の紹介では退屈だろうと、読図を組み入れた山を計画しましたが…、結果は、懲りた、そうです(笑)。標高500mみたいな小さな山で(笑)。すでに道があるところ以外は歩けない子たちでした。読図は全くしていません(笑)。それで案内して歩いても、懲りた、そうです。

沢水が臭いと言って、抗菌ティッシュでした… 抗菌ティッシュって、余計免疫弱る奴ですよね…

というので、山小屋でワーケーションに適した人材というのは、やっぱり山岳部や山岳会、登山出身者ではないか?と思います。

水が限定的、トイレがぼっとん、雨の日は沈殿、電機は発電機、みたいな、山の常識が身についていないと、そもそも不満を貯めそうな気がします。

・お風呂は共同でシャワーではない 

・トイレが和式のぼっとんで、水洗でも、ウォシュレットでもない

・電気は、発電機なので、消灯時間後はネットも停止。(もちろん、個人のスマホで充電済みで、電波が入れば例外)

・ゴミは燃やす、食器は拭いてから洗う

他にもあるかな? 例えば、気が向いたときにTVを見る、みたいなのはないです。ネットはでも、みんな見ていますね。

本当を言えば、山ヤが3人集まれば、楽しい山談義ができるのです。雨の日は…。山小屋で、山の本がいっぱいあるので、ワーケーションで疲れたら、次に行く山はどこにしようか?と山小屋にある本に相談できる。日本登山大系ネット、岩雪全セットがあれば完璧です。

私がラオスのクライマーの家で楽しかったのは、まさにこれで、夕食は楽しいクライミング談義、そして、次は一緒にあそこに行こう!という仲間ができるのが良かったです。

ラオスで一緒に登った妻帯者クライマーのデイビッドと台湾には登りに行きました。



■ 小屋バイト君は、通常山ヤではないことが多い

小屋バイト君は、基本的に、山ヤでないことが、昨今どこの小屋でも普通です。

小屋に入って、山に目覚める、っていうのがあればいいのですが… ないかもなぁ…。

大体、どういう人種が多いか?というと… 世界放浪系、高校生、大学生、ヒッピー系かなぁ…。私みたいな、社会人です!みたいな人は少ないです。

前にいた岩根では、おかみさんが配慮してくれたのか、今からクライマーになりたいという若い男子が一人いたのですが… 今からクライマーになるところの人だと、ビレイができないので、こっちが危険になる…という…、ああ…おかみさんの勘違い…(涙)という結果になったんだよなぁ…

本当は、講習会に出なければ得ることができない、有料でお金もかかる知識…基本の岩講習で習うようなこと…を無料で教えた上に、教える側は、命がけにさせられるという完全不平等条約が、クライマーではない、おかみさんには分からない…という事例だった。親切で配慮してくれたものの…でした。

私は、その子が物ほしそうに私を見るのが嫌でたまらず、頑としてクライミングを教えなかったのですが…なんせ私のパートナーになる気ゼロなので…、でも、アイストップクライマーのギンちゃんが、たまたま岩根に遊びに来て、初心者のビレイにも文句を言わず練習しようとしている姿を見て、心を入れ替え、ビレイだけは、と彼に教えたのでした。当然ですが、ちっとも、感謝はされませんでしたけど…。

あ、最後、愚痴になってしまいそう…(><)

私は、もともと山ヤなので、今いる小屋はお客さん、宿泊者の登山者と楽しく山の話ができ、幸せです。みんなが行った山で良い山を聞くのは楽しいです。

単に、夏山で小屋に泊まるような、初心者レベルの登山客時代が、あっという間に終わったというだけで、山が好き、という価値観は全く一般登山者と同じなので、ご来光を見よう!とか、星空がきれいで感動!とか、すごい景色を見たい!とか、お花畑が見たい!など、私がメリットだと感じることは、一般登山者と同じです。

今回は、称名川の研究ができそう。

その上、ネットもつながり、今の取り組みであるオーソモレキュラー栄養学のセミナー申し込みも、バッチリ出来た♪

試しに楽天証券のログインも試してみましたが、できました。トレードすら、山上からできるということです。もちろん、デイトレードみたいな、5分刻みのは、発電機が回らないと電気もないわけなので、発電機が止まるリスクがある山では、向いていませんが、投資信託を解約するとか、ネット銀行で支払いを行うとかなら、十分可能です。

情報の鮮度的にも、下界と同じレベルの鮮度で、Youtubeでゲットできます。つまり、下山したときに、浦島太郎になるリスクゼロ。

もちろん、こうしたことをしたいのは、登山者なら雨の日だけで、晴れの日は外を歩いていたいかもしれません。

つまり、今まで、雷鳥沢で、テント泊沈殿していた人が最適ワーケーション対象なのかなぁ。今、閉鎖している雷鳥沢ロッジなどにネット環境を整備して、一日1000円でネット使い放題にすれば、やる人いそうです。もしかしたら、2000円とってもいいかもです。

■ トップクライマーにもいいのかも?

思うに、石井スポーツに勤めていないで、山小屋でトップクライマーが主を務める、というのもアリなのかもしれません。

花谷康弘さんが、甲斐駒七条小屋を引き継いだ時は驚きました。甲斐駒は、アイスクライミングの初級ルート(黄連谷)で知名であるので、冬は山小屋っていうより、クライマーハウスです。私も冬しか利用したことはありません。

以上、考察でした☆

こーんなところで暮らせるんですよ?中高年登山者の方も来ませんか?山小屋ワーケーション

2024/07/29

【岩場】雑穀谷&称名滝 情報

■ アイスクライマーつながり

ギンちゃんが登ったハンノキ滝

佐藤祐介さんや大西さんが登った称名滝

https://www.sato-alp.com/%E5%9B%BD%E5%86%85%E7%99%BB%E5%B1%B1/caaeaaac/

今、山小屋バイト中だが、佐藤さんや大西さんの両者を知っている人は、小屋番さんを含めて、いない。もちろん、ギンちゃんのことも誰も知らない。

いつも不思議だが、登山をやっていても、皆、トップクライマーのことを知らない。なぜなのだろう?

でも、宿泊者に、たけちゃんねるのギンちゃんとの対談YouTubeを紹介したら、写メっていたので、なんかうれしかった。

佐藤さんや大西さん、ギンちゃんが、アルパインって楽しいよ、とか言っても、殺されるぅ~ とか、俺にはありえない、とか思って、誰も来ないのかもしれないが、小柄な中年女性の私が、私もアイスクライミングしています♪と言えば、大抵の男子は

「なら、俺もできる(だろう)」

と敷居が下がるのでは、ないだろうか?

この宿泊者も、カップルの女性のほうが、アイスクライミングに興味を持ったみたいだった。

■ 雑穀谷周辺情報

雑穀谷は、佐藤祐介さんの初めての岩場のようだ。なら、佐藤さんは、富山出身のクライマーってことになるんじゃないだろうか? 今は北杜市にいるとしても。

雑穀谷のトポはこちら。

https://www.climbing-net.com/general/%E9%9B%91%E7%A9%80%E8%B0%B7/

リボルトもされていた。

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●日程:23年 10月
●対象:オラッチャロック・堰堤エリア・松の木エリア

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雑穀谷は歩いて行けるのだろうか?

■ 各最寄り

サンダーバードと言う著名なコンビニにイノシシのおにぎりが売っているらしい。

https://www.info-toyama.com/articles/yuhei-thunderbird

立山サンダーバードの最寄駅は、富山地方鉄道の「横江駅」。

最寄りのクライミングジム

ゲッコー

https://gym-gecko.com/#map

最寄り入浴施設

https://toyamatome.com/yu-land/

■ 最寄りハイキングルート

大日岳登山道

https://toyamatome.com/dainichidaira/

■ 称名滝への行き方

https://youtu.be/ZhNuwAFcEvk?si=7k5Pg5v0oBmCpG7G

【近況】あれから3年…元の体に戻るには、どれくらいの時間がかかるのか?

■ リアル山小屋ワーケーション中

やっとこさの体で、金曜14時ころに小屋入りしたのですが、体が弱っていたところに結構なアルパインルートを歩いたので、大変でした。現在、小屋入り4日目で、だいぶ環境に慣れてきて、元気が回復してきました。

私が上がった木曜日は、雨とガスで何も見えず、雷で美女平のケーブルカーは止まり、称名の滝行のバスは、運休。行ったら、運転していたけど、午後に動いてくれても…もう遅いって。 

室堂から入るルートは、前泊することで、標高に慣れることができるため、病の体に優しいかな?念のための用心代…と思って、4090円の高額バスルートを甘んじて、受け入れました(笑)。黒部アルペンルート、高かった。

交通機関をいくつも乗り継いでやっと着いた室堂…なんか、見覚えがあったけど、ここから長野側しか知らないワタクシ… 前に来たときは、真砂尾根をやった帰りに使ったのでした。

そこから、今夜のお宿へ向けて、みくりが池、雷鳥沢も何も見えず、ひたすら、石畳の道。あー、膝に悪い。と思いつつ… 滑って転ぶと、尾てい骨、骨折だよなーとか、思いながら上がりました。

雷鳥沢で温泉につかり、一休みしたものの… なんかザ・中高年登山という感じの文化圏でした。山自慢大会になっていた…小屋は、登山者を基本的に歓迎していない感じだった。

ここで、雷鳥沢キャンプ場の管理人をしている女性に会い、大学のころの同級生と似ていたので、懐かしかった。

温泉で時計を忘れた人(おばあちゃんに近い、おばちゃん)がいて、その方の特徴を伝えて受付に届けたら、ちゃんと本人に戻ったみたいで、大日小屋に入ってから、その登山者のおばちゃんが、私を見つけて感謝してくれました。

周囲の人からは、あれ?あなた、なんで、この人、知ってるの?みたいな感じ。

大阪の方でした。現在の登山者は高齢化がさらに進み、80代70代は普通のようです。だとすると、ほんのちょっとしたことで、転んだら、骨折複数個所になる…ので、やっぱり、北アのような岩稜帯の縦走路は、ヘルメット推奨かもしれません。

雷鳥沢から大日岳への道は、地図上の雰囲気からは、後立の縦走路みたいなのを想像していました。お花畑の道とあったので、そんな道なら、のんびりかと…。のんびりした個所は、ほんのちょっとで、結構アスレチックな道でした。鎖も出ており、岩がちで、ほんとに、あのおばちゃん、いったんかなぁ?と思ったりしました。それくらい若者向けな感じでした。飛び石メイン。ザックが重いと微妙です。

大日小屋は、奥大日岳から見えるのですが、見えてからが長い。荷が重くなければ、快適登山です。あと、晴れていれば。

小屋についたら、ほとんど14時で、7時すぎに出発したので驚きました…。そんなにかかるとは…(汗)

という具合なので、マジ、リハビリ登山です。アキレス腱断裂から1年3カ月くらいです。

小屋についたら、なんと快適な個室、隠居部屋のようなプレハブが用意されており(まぁ、病み上がりなので、隔離は保険ですね)…広々。プライバシーはあっていいんだけど、雨の音が大音量です(笑)。

翌日、晴れたので、劔が朝から見えました。初めて見る、裏からの劔。前に見たのは、真砂尾根からなので… ピンクのモルゲンロートでした。

https://stps2snwmt.blogspot.com/2015/05/blog-post.html

小屋の位置関係的に、劔はご来光=逆光。夕日で焼けるのか?いまだ不明。

翌日は雨だったので、登山者の人たちは、みな一様に残念がっていましたが… ただ、大日小屋は、登山の選択肢としては、派手ではなく、地味というか、渋い選択肢なので、来る登山者の質も違い、前の小屋より質が高い登山者の人が多いような気がする。

平出和也さんが、戻ってきていないよね…という話を前の小屋でも、男性の登山者としたが、大日に来て、なんと… 遭難のニュースを知ることになった。小屋で会った人が平出さんとのツーショットを見せてくれたが、足の指がなかった…(汗)。

登山者の人たちに聞かれて、いろいろな山の解説をするが、みなさん、一様に、クライミングが含まれる、ロープが出る山を理解するのが難しそう…死ぬ可能性があると信じ込んでいる。まぁ、それは嘘ではないが… アルパインクライミングと普通のゲレンデのルートクライミングがごっちゃだし、岩を登るのも、雪を登るのも、ごっちゃで、全く理解できない世界みたいな感じだ…ということが分かった。

アルパインクライミングって、ほんとにきちんと理解されていない。

たとえば、平出和也さんのような高所アルパイン…は、ギンちゃんはやっていない。ただやっているクライミングムーブ自体は、高所ではできないくらい難しい内容と思う。が、環境は高所ではない。

一方、一般登山者は、K2は厳しいのだと信じ込んでおり、K2に62歳で登ったおばちゃんがいることを教えた…(笑)。K2だって、昨今は行列の商業登山の対象です。いわゆる、”高額な高所遠足”になりつつあります。

高額な高所遠足に惹かれる人の心は?というと、短絡的に他者から、すごい、すごいと他者承認が得たいのだろうと思う。

■ ハンノキ滝

小屋の位置的に、称名滝やハンノキ滝のエリアなので、称名滝冬期登攀や、ハンノキ冬季単独登攀を教えた。

ギンちゃんの動画を見せたら、とても興味を持ってくれたのがうれしかった☆

ギンちゃんのどっかぶっているアイスクライミングと私のアイスクライミング中の写真を並べたら、違いが分かってくれた(笑)。

参考:当方のアイスクライミングサイト https://iceclmb.blogspot.com/

だからー! 命掛かっていませんからー!一般クライマーの山も、一般クライマーの冬季登攀も。

一般の人のクライミング理解が進むといいなぁと思う。

なぜなら、正確な理解がないところ、変に崇めたり、すごい!すごい!の連発があったり…私も、勝手にすごい人と勘違いされているような気がするときが、ままある…。

ので、今度から、”達成したこと”よりも、”〇〇ができない”、という話を書いたほうがいいのかなぁ…

しかし、それも変な話だ。他者の無理解のために、自分の達成感を犠牲にするなんて。

■ 男になりたいと思ったことないけど!

いや~、コースタイム4時間のところを7時間かかるなんて…。

五龍のころは、7時間のところを4時間と言わないまでも、4:40で歩いていたのに… 遠見尾根?何が難しいんですか?だったあの頃…は、もう10年前。

人は老いる。

老いと体力アップのいたちごっこゲームに対して、なぜか、自ら敗退を決め込む羽目になった、この3年…、何が私に起こったのか?

ソーシャルアンダーマイニングがひとつあったと思う。

え?!なんで俺と同じくらい登れないの?って、女だからですよ…。はぁ?って感じだったよなぁ…。小屋に今、海外のカップルが働いているが、愛情表現がオープンで、べたべたしているが、俺が守ってあげるよーみたいな雰囲気であり、俺のドレイヤーして―、な雰囲気の人はいない。守ってーくれーとも、なっていない。

なんで俺が登れるところが、登れないんだよーと、無言で圧かけられてもなぁ。無言で圧をかける(言わなくても分かってくれ)というのが、日本人男性の基本にあり、それは良くない習慣だと思う。

しかし、原因をそれだけに帰すのは、彼にアンフェアであろう。怪我を筆頭に、数々の病で、私はクライミングそのものが嫌だったのだ。九州的なイケイケ主義で登らなければいけないくらいなら、登りたくないのである。なぜなら、安全は、態度が決めるから。

私は、アラーキー的なクライミングはしたくなかったのだ…彼と登りたくないとか、彼のスタイルの登り方が嫌だとか、言葉でいうことをせずに、身体で表現すると、「登りたくない」の表現形式が、怪我、ということになると思う。

ラオスは楽しかった。アイスも楽しかった。一般女性以上の成果を出していたと思うけどなぁ…、当時。

で、その当時に戻るのにどれくらいかかるのか? 実験中です。

当時って、体脂肪率17%だったんですけど、今27%くらいあります。3年のブランクは大きい。

■ ラオスとか黎明とか

ラオスよりも、黎明が安いらしいと判明。どうして日本人はアメリカの岩場びいきなのだろうか?

黎明は、小屋でバイトしている大学院生の中国人君によると、5万円くらいで行けるそうである。

https://note.com/astrobilly/n/n34e8d8f264ee

そんなに安いなら、絶対行きたいと思った(笑)。

大日岳に朝8時にいることができる。すごい贅沢な滞在。日本海側の湿った空気が雲を作るそのリアルな様子を、リアルタイムで観察できる。


2024/07/28

【クライマーの国際事情】行き過ぎた個人主義=文化の喪失、精神性の喪失

 ■ 米国不法移民問題と中国人が日本の神社仏閣を爆買いというニュース

アメリカで、トランプが台頭したのは、行き過ぎたグローバリスムのため。不法移民が増え、米国人の米国人らしい生活が脅かされるということが、問題視されるほどまで、不法移民の量が増えたということなんですが…

日本では、合法的な経営者ビザできた中国人の爆買いが同じ問題となっています。

https://globalstream-news.com/240727-2/?utm_source=newsletter&utm_medium=link&utm_campaign=240727

今回の大統領選は、米国を形作る、その根幹にある価値観をめぐる闘争になるそうです。

アメリカへの盲目的な追随で国を作ってきた日本にとっては、アメリカのかじ取り次第で、自分たちの将来像も異なることになるかもしれません。

A)国民国家の理念を否定し、世界統一政府を目指すグローバリスト=現民主党政権

 OR

B)建国憲法の原点に戻り、信仰と自由に基づく国

この選択をアメリカ国民に問う大統領選… 

まさに歴史が作られる瞬間を見ることになりそうですね。

■ 日本を振り返ると?本当に外国人は日本のためなのか?

すでにコンビニは外国人の店員さんだらけになり、大阪には日本語が通じない中国人街がすでに生まれており、

 日本人がやりたがらない仕事を外国人に押し付ける

という形で進んでいる日本の外国人居住は、この調子でいけば、手痛いしっぺ返しをこうむることになりそうです…。

本当に日本のためになるのか?という点で、問題が浮かび上がってきています。

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この米国の不法移民の問題は、日本にも共通していると思います。

最近、日本でも移民問題が市民生活に大きな影響を与えています。もっというと中国資本をはじめとする外資による日本の資源や企業の株の買い占めに加え、我々の身近な神社仏閣までが買収されている実態があります。

 インバウンドに加えて経営・管理者ビザを持った中国人がこれ以上大量に流入し、彼らが数の上で多数を占め、近隣の水源や神社仏閣まで取られてしまうと、我々日本の市民にとってはあたかも「租界」、中国人コミュニティが日本各地に点在し、我々の権利が及ばない彼らだけの「治外法権」が出来上がっていく。こんな近未来が見えています。

中略

今の日本の仏教界や神社庁が腐敗しているといっても、共産主義国の拝金主義がやってきたらひとたまりもありません。魂ごと売り渡して先祖代々の墓も祀りも終わってしまうでしょう。

日本は魂ごと拝金主義に負けるのか?日本人の意地はないのか?なぜ日本の市民だけが税金の恩恵を受けずに、無策な政府に納税し続けなければならないのか?

ーーーーーーーーーーーーーーー 上記サイトより引用

■ 地域の人々が移住者に期待する要件をすべて満たしている… のは誰?

実は、過疎の村に移住を検討したことがあるのですが… 

ローカルの人の期待が大きすぎ、掛け違っていることが、あらかじめ、分かる感じでした。

地域の人の期待は大きく、とても移住者には、できないような大きな期待があります。魂を売るではないですが、その地域に骨までうずめるつもり…すべての財産をなげうって土地を買ってほしい、先祖の墓を守ってほしい、田畑を守ってほしい、地域の活動に参加してほしい…、これまでと同じやり方を続けてほしい、たとえ間違った方法でも… 

つまり、平たく言えば、移住、本気度を示せ!みたいなことになってしまい、そうできないと地元が受け入れない、という問題があったりしました。

https://youtu.be/3kFE5k8EHmM?si=W32HXqfmrx9MHQ34

救世主を求める… そんなところが疲弊した地域には必ずあります。

気づかぬうちに他家の墓守をさせられてしまうという問題も…。日本では、地域の人の特殊な地域ルールに、普遍的だったり常識的だったりする考えは、合理的な話が通じないという問題もあり、それはそれで問題です。しかし、その問題?を放置しているとどうなるのか?と言えば、世界的な視野で見て、より厳しい立場に立たされている人々…祖国を追われた人々が、その場所に入るのです。

日本人同士でも、移住者に嫌われてしまう、過去の遺物に囚われた、過疎の村がでてきており、そんな中で、外国人がとても親切だったりすると? 都会からの移住者に嫌われてしまった村では、何が起きるか?
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中国人が宗教法人を買う理由

1)宗教法人の代表は通常の営利法人よりも帰化申請が通りやすい

2)日本に永住したいと考えている

3)母国での財産没収の不安

4)母国での医療事情が脆弱

5)母国で言論が不自由

6)子供の教育を中国では受けさせたくない

7)習近平政権下における徹底した愛国教育が不安

8)自由に学べる日本で子供を育てたい

https://gendai.media/articles/-/131074?page=2 より抜粋引用

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多分、これを中国人と知らず、聞いたら、どれも日本の過疎の村の人は、好ましく思うのではないでしょうか?

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1)宗教法人になると、地域に浸透しやすい

2)その地域に永住したいと考えている

3)生まれ故郷での財産は、すでに負動産になっている

4)生まれ故郷での医療事情が脆弱

5)生まれ故郷で、しがらみが多い

6)生まれ故郷では、子供に教育を受けさせたくない

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日本人同士の地域移住が上手く行かない理由を、ガマンできる、乗り越えられるシビアな現実を背負っている=ババが引ける、のが、

 母国が政情不安定な国の外国人=難民

ということになるのかもしれません。

そんな理由で、日本が日本でなくなってしまう日が来てしまったら、それは、祖国を乗っ取られたと言えるのか、むしろ、日本人自身が、祖国を捨てた、ということにすぎないのかもしれません。

だってその、日本人が誰もやりたがらないコンビニバイトだって、そのバイトで食えるなら、やりたい人はたくさんいます。

農業の後継者にせよ、コンビニのバイトにせよ、あなたが親だったら?子供にやらせたいです?

親ならやらせない、というのは、その仕事はババって意味です。なにせ、おいしい仕事NO1な仕事…例えば、歯科医とか、過剰供給中です(笑)。

例えば、コンビニバイトなら、川上村に移住したいクライマーなど、もしその賃金で、たとえ貧しくても、いくらかでも生活ができるなら、日本人の若者だって、やる人がでるでしょう。でも、生活できないから、その仕事に魅力がないから、仕事に就きたがらないわけです。

その仕事を日本人の短期的にバイトしている若者にも魅力があるような内容にしてこなかったという…無策が重なった結果が、日本の外国人労働者の実態なわけです。

給与の面で報われないというのは、要するに経済成長していない、という意味です。

高い教育を受けた人がコンビニバイトをしたくないのは当然の帰結です。高い教育を受けた日本人の若者に適した仕事の内容にしてこなかった、という社会的失策の結果で、

  若者が根性がない

という問題に帰結すべきではない…。

なぜなら、外国人労働者だって、彼らには引くに引けない祖国の事情があるから、ガマンしているだけであって、その制限が取れたら、つまり、日本人に帰化できたら、ガマンはしなくなり、次の”犠牲者”を求めるだけだから、です。

アメリカで見ました… 移民一世は、身を粉にして、自分の子供に同じ思いをさせないために、他のアメリカ人の3倍頑張って給料は半分…その頑張りがアメリカという国を作ってきたのです。

今まで、その移民一世の立場を日本国内で担ってきたのは、女性なのかもしれません。男性の3倍働いて、給料半分って、ん?どこかで聞き覚えがあるぞ?って感じです。

そんなアメリカみたいな弱者を強者が搾取する国に、日本もなろうとしてしまった…うっかり…みたいな現在地。

それもこれも、私たちはこのような国です、〇〇な国です、と自己主張ができないため、つまり、国としてのアイデンティティが欠如しているため、なのです。そのアイデンティティを何も言わなくても察してほしい…という甘えが、今の状況を作っているような気がしてなりません。

ひいては、それは、GHQ憲法から日本オリジナルの憲法に脱皮できない…、という日本人の在り方の問題。

アイデンティティをあいまいにしたまま、なんとなく、許されて生きたい、みたいな日本の自尊心の低さが表れているようで、とても残念な実態。

…ということを考えてしまったグローバルストリームニュースだったのでした。

        初日にもみたけど雷鳥さん

2024/07/27

【近況】やっと小屋入り サイハテ感あり

 ■ 交通機関の乗り継ぎがサイハテ感を生み出す素なのか?

大阪から、サンダーバードで大日岳に入りましたが、いや大阪からは遠い。

大阪市営地下鉄→環状線→サンダーバード→北陸新幹線→富山電鉄→ケーブルカー→バス→徒歩40分→(前泊)

前泊地 → かなりアスレチックで鎖場などもある北ア的登山道 4時間のコースタイムのところザックが重くて、7時間(汗)

という経過をたどり、やっと入山しました。いや~、ザックが重かった。

計っていないので分からないのですが、体感15-6kgと思うのですが、数年分のリハビリが積みあがっている状態なので、すごく筋力が低下しており、そこへ思わぬプール熱で消耗しており、しかも、道が… こりゃ~ボッカさんは歩いていないなって道でした。

同じように見える道でも歩荷が歩いている道は、ほとんど体位を崩さないで歩ける感じに細かく踏みあとが付いている。でも、この道は北アのアスリートな飛び石登りを前提にしている感じでしたので、ザックが大きく、体が降られる登りが許されない重さの場合、かなりシビアでした…私の体重を50Kgとすると、15kgって3分の1くらいありますから、そうなると、振られるのが大変になります。

というので、4時間のコースタイムでしたが、7時間もかかりました。その分、休み休みいったので、とっても景色がきれいで楽しめました☆

称名川がいかに地形を削ったか?を眺めながら歩く、天空の回廊でした。

ジオパーク的な関心がある方に大変おすすめの道でした。


■ この日の危険予知

1)登山道のロスト

一か所、古いトラロープの箇所があり、そこは、ガレと登山道が合流するのですが、そこで登山道は元来た方向に屈曲するので、それを知らないと、ガスっていたり、初めて通ると、前進する方向から、転換するのが難しく感じる人がいるかもしれません。

2)飛び石的

また小屋泊前提の軽い荷なら気にならない飛び石歩きも、歩荷があると、体が振られることが許容しづらくなるので、飛び石が必要なスキルのメインの道で、歩荷は、体幹が強い人限定かもしれません。

3)両手が必要な登り

鎖も出ている箇所があり、多少クライミング的な能力を要するので、基本的に荷が重いとムーブを起こしづらく、正対でそのまま上がることになり、ムーブを出して楽にする、ということはザックが重いとしづらいです。

4)トラバース

トラバースがメインで、まぁ、道幅は体の幅くらいあるので、落ちることは考えにくいですが、仮に落ちると、まぁ何百メートルか、サヨーナラーとなる感じかな…。と思ったので、これはヘルメットあってもいいかなと思いました。まぁヘルメット会って助かるレベルの転落ではないかもですが。ストックは必携です。傾斜がある箇所、両手を使って登る場所は、ところどころでした。

5)すれ違いざまの転落

80代の高齢者の団体ご一行とのすれ違いが予見できるときに、すれ違いやすいところですれ違いのために小休止したら、トラバースの斜面で動かないので、声をかけて大きく開けてもらったのですが、その大きく開けるときに、通行者の後ろに「ライチョウがいる」とかいうのです。それで振り向いて、ザックが他の人に当たり、そして落ちる、というのが、危険予期できないのかな?と思いました。

6)谷側によけるすれ違い

同じくすれ違いで、谷川によけてくれて、どうぞ、とか言われても…(汗)。そこ、めっちゃ危ないですよ、と指摘して、より安全なほうによけてもらいました。

一般登山者は、10年近く前の以前の様子と、まぁ変わらない感じでした。




2024/07/24

【近況】やっと出発できそう…思わぬ病気で大阪満喫した最終日

 ■ たった一日立ち寄るだけの予定だったのに…

プール熱をもらってしまって、のどの炎症が取れず、出発2週間遅れ、です。

大阪にいる間に、生玉さんも終わり、高津神社の夏祭りも終わり…、梅雨が明けてしまい、ああ~、夏山本番で混んでるだろうなーという感じです。夏山前に入山したかったのに…。

今日は、もうこれ以上、後ろ倒しにはできないなと思い、ネットでJRの予約を入れたら上手く行かず… あーあ、みどりの窓口に行くかな、という結果になりました。予約なしが嫌い。

初めて乗る、サンダーバード、スカスカなのかなぁ?ぎゅうぎゅうなのかなぁ…

我が家からは最寄りは、天王寺か玉造なのですが、長屋再生事業の宰という建物が玉造方面に増えていたので、それを見たいと思い、近所にある世界の家庭料理 キッチンセボイヤというのが興味を引いたので(世界の民族料理っぽいの好き)、そっち方面に用事を兼ねて歩いてみましたが、いや暑かった。

一駅+アルファくらいの距離ですが、くたびれました。帰ってみたら心斎橋まで行くのと変わらない距離でした…。そりゃ疲れるわ。一駅乗るべきでしたが、乗ったら、町が見れないしなぁ。

その上、ホームセンターに立ち寄るのにさらに遠くに行ってしまったので、くたびれた。実は昨日頑張ったので、他にもくたびれ要件があったのでした…

■ 歩かないと町を探検できない…

大阪は駅と駅の間が、家賃が安いので、ちょっとユニークなお店って、駅の商圏のキワキワにあります。

今日は、みどりの窓口に行く、というのが用事だったので、お店をめがけていく、というわけではなく、気になるところに入ってみる、みたいな感じで行くことにしました。

結果、結構おいしいランチと素敵なフライングリースのお店を発見して、結構満足でした☆

大阪最終日は、楽しい一日でした☆ 予想外に疲れた意外は…。

明日歩けるのでしょうか?!

■ 世界の家庭料理 セポイヤさん

どうも、月代わりで、各国料理を出しているようです。


普段よく、自分でファラフェルやフムスを作るので、たまには人が作ったのを食べるのも良いかと思いました。これで1590円でした。そんな高級品を普段食べていたとは(笑)。フムスもファラフェルも、中東の料理ですが、アメリカでは普通のものだよなぁ…。

これだとでも、ひよこ豆だけで、動物性たんぱく質がない…。今見るとこれだと量的に全く足りていないですね…。朝に卵食べておいてよかった、と思いました。

ホント、たんぱく質、外食で十分とるのは難しいですね… 今日は帰ったら結構ぐったりしてしまったのですが、こんなに歩く日には、たんぱく質が足りていないランチだったからかもしれないです…。がっつり系にするべきだったかも?

玉造駅周辺は、マクドや吉野家も入って、にぎわっていました。空堀商店街では、こういうチェーン店は入っていないです。そこがちょっと違う点かな、って感じでした。

私はあまりチェーン店は使わないけど、高校生らで、にぎわっていました。

■ 無人の古着屋さん

玉造駅のあたりから始まる日の出商店街という商店街の中に、無人の古着屋さんがあり、セルフレジなのですが、防犯対策は何もないみたいで、もう一人別のお客さんがいたのですが、めっちゃびっくりして、お互いに、これで、大丈夫なのかね?と首をかしげました。

ぐるり、という物々交換ショップをやっている人が、兵庫県の郊外にいるので、見に行ったことがありますが…ボランティアスタッフがいっぱいで、人に会うことがメインな活動ではないのか?と思えたので…なんか、人がいないこと自体が、お買い物の楽しみ、の真反対なのかもしれないと思いました。

                ヒノデスリフト

■ フライングリースの店 ロージックさん

https://rozic.cc/decoration/index.html

ちょっと先に大きな看板で、ホームセンターが見えたので、シャワーヘッドを買いたいと思っていたので、渡りに船と歩いたら、意外にひと駅の半分くらいあり、くたびれました…

しかも、今まで寝ていたマクラがテキトーだったのでよく寝れなかったのかも?と思って、抱き枕が安かったので買っちゃったんですよね… それが持ち歩きが巨大でしかもビニールの外装が肌に触れると暑い…(汗)。くたびれた。

めちゃセンスいい!
あまりに暑くてくたびれて、清水公園前のサンドイッチ屋さんで、エアコン休憩したのですが、そこでニンジンジュースを飲んで、元気をもらって、歩けるようになり、ふと通りがかりに見かけたので、入ってみたら、めちゃセンスの良い、プリザーブドフラワーのお店でした…

どうも、フライングリースと言うらしい、ぶら下げるオーナメントが気に入りました。

実は、前は天井にモビールをぶら下げていたのに、そのモビール、人に家を貸したせいで、なくなっちゃったんですよね… 白い天井にしたのは、モビールぶら下げたかったからなのに…

私は手作りで、自分が育てた麦からヒンメリを作れるので、次回はヒンメリパーツを持ってきたらいいかなぁ…などとのんびり考えていましたが、素敵だったので、一つ作ってもらうことにしました。注文

販売しかやっていないみたいでした。

山から下りたらできてる、みたいなことにしてもらった♪ 

ちょっと贅沢でしたが、家の中で何か飾りと言うか、花や自然を思わせるものがあると、心がほっこりして自分が元気になることを最近学習したんですよね…。大阪に来てからも、花初日に買いました。

ただ生花は寿命がすでに終わったお花を生き永らえさせる系な感じです…お水替命。

まぁ残ったお花は、ドライにしてまた楽しむのですが…

私には、殺風景な場所はダメなんだ…と、最近、諦観しました。ゴミが散乱していたり、落書きだらけだったりの荒れた町を見ると寂しくなるのと同じかなぁ。

地下鉄もだから、新しい路線のデザインのいいのが好きで、古い谷町線、早く改修工事されないかな、とか思ってしまいます。古い町並みも好きですが、手が入っている様子が好きなのであって、ただ古いだけ、さびれているだけのは… きれいにして使いたいです。

有機的で暖かさがある世界が、私には必要みたいなんですが、でも、ちょっと前のおされカフェみたいな南欧風とか、ハワイ風とか、なんか違うって感じなんですよね…。おフレンチの豪華な感じも違うし…。シンプルだけど、冷たくないデザインが好きです。

おうちがシンプルなデザインだけに、無機的なデザインを提案されがちですけど…

私が好きだったもの… 

アンセル・アダムスのヨセミテの写真、

ヘンリ―・マティスの切り絵、

ジョージアオキーフの絵、

クリアで透明感のあるものやユニークなもの、も好きです。

何か、新しい感じで、でもナチュラルな、天井への装飾が欲しかったのです。

今回はプール熱で、ほとんど大阪では寝て過ごしており、寝ていたら、白い天井の染み?昔、自分たちで、天井は塗ったのですが、その塗り方の上手く行っていない部分みたいなのをジーッと見てしまったりして、次はもう一回塗り重ねよう、なんて思ってしまいます…(次はあるんかいな!と自分でツッコむ)

ロージックの作家さんとも楽しくおしゃべりして、結構な時間を過ごして帰ってきたのでした…。 お姉さん、桜山さんという何ともフローリストにぴったりな名前の方でした。下のお名前もグリーンな感じで、まるで芸名みたいに、ビジネスとぴったり。

私も、雪山愛子とか、春山陽子とか、そんなビジネスネームを考えようかなぁ。

クライマーって結構、みんなすごい名前ですよね、登喜男とか…。沢田登とか。山田昇とか。芸名か?!と思ったら、本名です。

しかし、今日は、いや疲れた。

家に帰るまでに、もう一軒休憩しないといけないくらいくたびれました…。

タニナナコーヒーさんでデカフェを買って、明日の朝の豆も買いました。

最後の写真は、大阪来てすぐ買ったお花のなごり… 花束で買ったので、トルコ桔梗みたいなすぐダメになるのは、1週間で退場となり、今残っているのは、ドライになっている…けど、捨てないです。

ビンは、アップルソースが入っていた瓶。花瓶もいいのが会ったらほしいですが、花瓶こそ、結構、選択が難しいです。

近所の谷9の花屋さんに、また帰ったら顔を出してみましょう…

アメリカにいたころは、街角の花屋さんがいつも素敵で、花束を買うのは、男性でも結構普通のことでした。

日本だと家に花がいつもある、みたいな暮らしは、いつの時代のこと?みたいな感じですけど…

花くらい楽しめるようなゆとりくらいは、人間らしい生活に必要ですよねぇ…

もう増税メガネが増税しまくって、給与天引きの庶民は生活大変です…もっとあるところから、取ればいいのに!

さて今日は明日のサンダーバードに向けて、もう寝ます! 山は遠いなぁ…



2024/07/23

【フレッド・ベッキー化】資本逃避 & 新NISA

 ■ 賛否両論の新NISA

新NISA、みなさんやっていますか?

新NISAは、賛否両論だけど… 政府の陰謀だ!みたいな説もありますが…

陰謀論を確信する前に、次の図を見ましょう…


https://www.nikkei.co.jp/nikkeiinfo/about/ourhistory/archives/nikkeiheikin.html 
より引用

安いときに買って、高いときに売らねば、利益には当然なりませんよね?

問い:今、安いとき?高いとき?

答え:高いとき

なので、今買って、”ほったらかし投資”すれば、今後下がる可能性が高いのはこの図を見れば一目瞭然ですよね…。これって陰謀? いや、普通に見れば分かることでしょう…

ほったらかし投資のことをガチホールド、という言い方もします。例えば、バフェットは割安で買ってガチホールドが投資の基本だ、という説で有名です。そりゃ1950年に買っているなら、そうですよね?

しかし、今1950年でも、2010年でもない…。持っていたとしたら売却タイミングですよね?

いつ暴落するか?ってタイミングでガチホールドはないですよ。

株式投資の王道は何か?といろいろな投資家の投資スタイルを比較するという投資の勉強の仕方をすると、今買ってガチで何十年も持とうと考える若い人が出るかもしれません。

そして、もし、暴落が起きれば?その人は騙された、と思うでしょう…誰に?政府に。

そして、誰かが誰かを実際だましていますか?だましていませんよね?

でも、被害者意識を持つに至るだろう…と想像するのは難しくない…。

でも、よく考えてみたら、事実は、その本人がガチホールドすべきでないときにしてしまったという失敗行動です。

本は良いものですが、うのみはできない。学校の先生たちは、良い意図を持っているが万能の神ではないです。親も同じですね。おそらく先輩クライマーも同じでしょう。

というのが陰謀論の本質だとすれば、簡単に言えば、

 八つ当たり

かもしれません。

■ リスク管理 1 頻繁にマーケットウォッチする

現在は過去最高の株価を米国・日本とも更新中なので、ある程度、頻繁にマーケットウォッチできる人しか、今の時点の市場参入者としては向いていないです。働いていたら、忙しいから無理かも?

私は、毎日ニュースはチェックし、投資内容は週レベルで微調整しています。

山に一か月入るようなマーケットへの対応がすぐできない場合は、資金を引き揚げてから。

投資と言っても、投資信託とETFで、投資というよりは、運用です。やっていることはファンドマネージャーに近いです。

いわゆるリバランスと言う作業です。

投資信託の勉強は、当然ですが銀行でやったらダメです。こちらのサイトがおすすめできます。

https://myindex.jp/

■ リスク管理2 現金比率を高める

大暴落が起きた場合の過去事例を調べて、どれくらいまで資金が目減りすることに、自分が耐えれそうか調べます。

リーマンショックでは、株式は半分、債券は2割安まで下がった。日経平均39000円の株式を1株持っていたとすると、19000円くらいまで下がっちゃう可能性があるということです。

それって許容範囲かどうか?は、人によるので、その範囲で投資したほうがいいです。

預金全額を突っ込む、となると、当然かなりリスキーな行動です。クライミングに例えると、敗退ロープなし、みたいな?

一番目減りしないのは、現金なので、今は現金比率を高めろと、前述のバフェットも言っています。

■ リスク管理3 債権比率を高める

暴落が起きたとしても債権の値下がり幅は小さいので、債券に入れる、というのは合理的思考です。

高橋洋一さんによれば、物価連動日本国債、というのが、従来の国債に代わるものとして創設されたそうです。

現時点では最も安全な資産とされているようです。私も1万円だけ入れてみました。

私はこれは、山岳会などの、当面使う予定がない資金プールの先として良いのではないか?と思います。

■ リスク管理4 ETFなどの売買しやすいものに入れる

投資信託は解約に4~5日かかります。暴落したとき、4~5日もかかっていたのでは、解約時期を逃すかもしれません。

一方ETFは、株式と同じ売買で即日です。ただし、暴落が起きた時点ではファネル現象で殺到するので、どちらも同じかもしれません。

■ リスク管理5 こまめに利確する

値上がり益は、利益確定するまでは、絵にかいた餅です。

上がったな、というときに、もっと上がるかも?と利益確定しないで、持ち続けてしまうと下がるリスクも当然あります。

利益が確定できるときに確定しておく、というのが保険になります。

投資格言は、頭と尻尾はくれてやれ、です。

■ リスク管理6 将来の情勢を勉強

トランプが再選されて大統領になると経済政策が変わります。

政策の大綱は、すでに発表されています。

https://www.presidency.ucsb.edu/documents/2024-republican-party-platform

  1. 国境を封鎖し、移民の侵入を阻止せよ
  2. アメリカ史上最大の強制送還作戦を実行する。
  3. インフレを終わらせ、アメリカの物価を再び安くする。
  4. 米国を世界有数のエネルギー生産国にする!
  5. アウトソーシングをやめ、米国を製造大国にする。
  6. 労働者への大幅減税と、チップへの非課税
  7. 憲法、権利章典、そして言論の自由、信教の自由、武器を所持する権利などの基本的自由を守ろう。
  8. 第三次世界大戦を阻止し、ヨーロッパと中東の平和を回復し、わが国全土を覆う巨大なアイアンドーム・ミサイル防衛シールドを構築する。
  9. アメリカ国民に対する政府の兵器化に終止符を打つ。
  10. 移民犯罪の蔓延を食い止め、外国の麻薬カルテルを解体し、ギャングの暴力を粉砕し、凶悪犯罪者を監禁する。
  11. ワシントンDCを含む都市を再建し、安全で清潔で美しい都市を取り戻す。
  12. 軍隊を強化・近代化し、間違いなく世界最強・最強の軍隊にする。
  13. 米ドルを世界の基軸通貨として維持する。
  14. 定年年齢の変更も含め、社会保障と医療保険を削減することなく守り抜く。
  15. 電気自動車の義務化を中止し、高価で負担の大きい規制を削減する。
  16. 批判的人種論、急進的ジェンダー・イデオロギー、その他の不適切な人種的、性的、政治的内容を子どもたちに押し付ける学校への連邦政府資金を削減する。
  17. 女性スポーツから男性を締め出す
  18. ハマス過激派を国外追放し、大学キャンパスを再び安全で愛国的なものにする。
  19. 同日投票、有権者の身分証明、紙の投票用紙、市民権の証明など、選挙の安全を確保する。
  20. 新記録となる成功のレベルをもたらすことで、わが国を団結させる。

DeepL.com(無料版)で翻訳しました。

トランプ銃撃事件のあと、半導体株が1日6%も下がったりしました。要するにトランプになるとテック企業は旗色が悪くなるらしいです。シリコンバレーっぽい世界は逆風ってことです。

トランプは、戦争回避派なので、今ゴールドの価格が下がっています。ゴールドって戦時の安全資産みたいな感じだからです。戦争が遠くなれば、ゴールド価格は当然下がります。

今は、ロレックス指数も下がり、ぜいたく品は暴落しています。中国富裕層の爆買いなどのあだ花だったみたいなんですよね。

以上のような理由で、米国の大統領選の行方は、日本人にとって、ジブンゴト、です。

■ 最大のリスク管理 無知を避ける? 知らないということがやばいかもしれない

私は、投資には若いときから関心がありました。アメリカの富裕層が投資信託で資金を運用していることは、20歳の時に知ったからです。株式についても、若いとき株の学校に通ったほど意識高い系ですが…それでも、勝てる投資というか、勝たなくてもいいから意義ある投資をするのは、三井物産時代の経験をもってしても、非常に難しい印象でした。

そのため、ごく最近まで、NISAもIDECOも知らず。

クライミングによる地域おこし活動をしていて、ふと、エコ投資の鎌倉投信に気が付いてから、日本の優良企業に投資するなら行動として良い行動だな、と思い、運用は、2023年に1万円からスタートしました。

最初に入れたのは、なので、鎌倉投信…。

■ スノーピークって良い企業?

しかし、鎌倉投信の投資先に疑問を持ち、翌年には回収しました。きっかけは、スノーピーク…です。 

福岡でスノーピークのショールームに行ってみたんですが、16万円もするテントとか…この企業活動を良い活動、と考えることが難しかった。

そんなのに日本の未来を託せます?なに、そのテント…無駄遣いじゃん?

テントなら、モンベルステラリッジでしょ。質実剛健。

16万の中身のないテントを買うなら、熊本の友人がやっているティピを20万円で買ったほうがいいよなぁ…

と思いました(笑)。

その上、スノーピークって、いろいろキャンプ地を九州では、開発していて、荒稼ぎしており、それって自然破壊なのでは?って思いました。

高級キャンプ地で、グランピングみたいなのが流行っていますよね。

そういう形での自然とのつながり方って、高額なモノを買わせようとするアウトドア志向って、どうなんかいな?

…とか思ってしまって、投資対象から引き上げました。 すいません。なんか賛成できない。

良い会社って何を持って良いと評価するんでしょうかね?

投資家の側は、アウトドア事業と言われたら、漠然としたイメージだけの話になってしまい、内容は吟味する能力を持たないのが普通かもしれません。

なので、イメージで世の中の資金は動いている。

それでは、実質的に良い用途にならないから、鎌倉投信みたいな投資を委託される、選別する人たちが出てくるわけですが、この人たちの審美眼、みたいなものが、スノーピークでこれなら、なんか他も同様だろうと思われ、到底信頼できませんでした。

運用実績も、4%程度。

なら、日本経済全体に投資するインデックス投信のほうがいいと思いました。いい奴も悪い奴も、全員が載っている船だからです。

しかし、こうした経験を通して、トレーディングを開始して視野が広がり、よかったと思っています。

■ トレードを開始してよかった理由1 世界経済と日本経済の絡み具合が分かる

アメリカ経済が世界経済を引っ張っているというか、アメリカドルが経済の基軸通貨なので、ドル円で日本経済も大きく影響を受けます。

勉強してよかったことの筆頭は、デッドベースマネタリーシステムを理解したことです。

甲府時代に、大西つねきさんのことを知り、大西さんの主張に一理あると思っていました。

以前の仕事で、ベンチャーキャピタルの人とつながりがあり、エンジェル投資と言って、立ち上げたばかりのベンチャーに投資するのが、こういう人たちでした。千3つといって、1000件投資しても、費用回収できるのは、3つという世界です。私もその3つを探すお手伝いをしてきたほうです。

そういう博打みたいなことで、世界は進化してきて、アップルだの、グーグルだのはそうしてできて、世界を変えてきたんですよね。

それを目指していたのが、15~6年前の福岡市でした。

なので、福岡に来た頃は、福岡市の頑張りに応援したい気持ちでしたが、スタートアップ福岡という市がやっている起業支援の講習へ行って、失望…。参加者のあまりのレベルの低さにびっくりしたんでした。

考えてみたら地方では、優秀な人はみんな都会へ出ていくのだから当然そうか、でした。

私がベンチャーキャピタリストなら、福岡で起業塾はやらず、同じことを東京や大阪の一流大学でやりそうです(笑)。

あるいは商社でくすぶっている社員さんとか、資金も持っていそうです。

デッドベースマネタリーシステムは、借金がお金の価値を創造している、という仕組みのことです。

利息が価値の源泉って話。なので、”起業”が経済エンジンなのです。この論法で、前から福岡は、起業特区になっていますが…。文化的素地がないところで、シリコンバレーの真似をしても、どうもうまくは行かないみたいですけど…。

世界経済は、資金面で深くかかわりあっており、利息が高い投資、を求めて世界中で資金が動いています。

■ 中国化する日本…日本の繁栄の裏に…

だから、中国経済5%成長と言われると、資金がバーッと中国に流れるわけですね…。

今は中国は、経済統計も怪しく、崩壊の兆しで、世界中に自国民が出て行ってしまって、移民化して各国に大迷惑をかけてしまっているようです。

日本にも、大阪の島之内など、日本語が通じない。チャイナタウンになっていました。


もっとすごいのが、実は門真南にあるらしいです。
https://youtu.be/FGQUmcIp1ss?si=UoHI1Ir1nF-92Y35

えー?門真南って古巣の松下本社じゃん…。門真本社、私も大阪モノレールに乗って通っていました…。

当時、門真に住んだらいいかな?と思って不動産屋さんに行ったら、この辺は土地柄が悪いから県外者には薦められない、という話でした。

なので、製造業って昔から、ホワイトというよりは、どこか非差別的な扱いを受けた人が下町の町工場で頑張って、日本経済を支えている、みたいなイメージかもしれません。赤線地帯みたいな。

その現代版が、中国や東南アジアからの、”研修生”と言われる人たちのような気がします。

川上村のレタス農家もそうですが、日本人の特定の人たちが急速に豊かになっている裏に、国際的な人権侵害があったりするのは、恥ずかしい事実で、あまり語られない側面かもしれません。

そういうことも、トレーディングをスタートすることで、歴史理解・経済理解ということができてきます。

■ 少額資金で始めても同じことはできる

例えば、日経平均のインデックス投信に1万円を一回だけ投資しただけでも、このように世界の経済情勢に、個人的に関心を持つ、ということはできます。

1万円が、5千円に暴落したところで、誰が痛い目に合うでしょう???

なら、1万円を2024年のサマーラリーにかけてみるのも悪くない選択肢ではないですかね?

5千円なんて、1冊1000円なら本5冊分ですが、本の知識より永続的な関心を持つことができます。

もちろん、その5千円をクライミングの交通費に掛けてもいいのですが…

■ 円安と円高

円安と円高は、ダイレクトにクライマーの財布事情と直結します。

円とドルの関係は何で決まっているか?というと、これも金利差、です。

金利の差で、ドルを持っているだけでドルは成長し、円は成長しないというわけです。賢い人は円を借りて、その借りた円でドルを買うということをしていて、これが円キャリ―トレードです。年金レベルの大きな金額…いわゆる機関投資家が動くので、これで円を借りて、借りた円で日本株を買っているのが、日本株高の理由です。

だから、海外の投資家が中国に投資できず、余った資金が日本株に流れているというのが、日本株高の理由なのです。

田中泰輔さんによると、日本株は昔から、景気循環銘柄と世界の投資家には思われているそうなので、中国の斜陽=日本株の株高。また中国が盛り返せば、あるいは、インドやBricsなど別の国が盛り上がれば、日本株は安くなっていく循環にあります。今儲かることができるのは、中国の斜陽のおかげです。

なので、日本株をやるなら、今が波の乗り時、というのは、その通りです。こんな機会は、一生に何回も来ないかもしれません。

ただし、前述のように暴落予報も出ている(逆イールド解消がその始動)ので、当然ですが、ほったらかし投資はできません。

長期投資が一番安全というのは、50年の時間を今持っている人だけの話なのです。例え、20代でも、日経平均4万円のときに買った投信が、20年後に3万円になっていたら、やっぱりいやですよね?というわけで、投資は、

どのタイミングを切り取るか?

ということがかなり重要です。クライミングも同じかもしれませんね?

だって、若ければ、怖くないんですよ、同じグレードのところでも。それは、体力もあり、そして知識がないから、リスクを理解できず、恐怖がないためです。

■ 資本逃避

やっと資本逃避の話まできました… 前置き長くてすみません。

新NISAで心配されているマクロ減少で信憑性がありそうなのは、資本逃避です。

ーーー資本逃避とは?ーーーーーーーー

キャピタルフライトで当該国の通貨が売られると、自国通貨安・他国通貨高となって輸入価格が上昇するため、急激なインフレに見舞われることがあります。 また、外国企業が撤退して雇用が悪化する可能性があります。 このため、キャピタルフライトは国民の生活を脅かす恐れがあるとされています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

要するに、問題はお金の域外流出なのです。日本の地域では、地域通貨の取り組みが言われていましたが、デジタル通貨時代になって、めっきり言われなくなりました。

しかし、出ていく一方のお金を地域内で流通させるのは必要なことです。

これが、日本国政府が国民の財産2000兆円を狙っている、という陰謀論が信憑性を持つ理由です。

■ 投資は自己責任

トレーディングは、クライミングと同じく、自己責任と言われている世界です。

でも、誰も、その自己責任の中身を語ってはくれませんね?

中身は、自分が取れる範囲のリスクを取る、ということです。

1万円を日本株インデックス投資に投資すれば、サマーラリーで、1万円が1万2000円くらいになることは、前年度実績があります。一方で暴落前夜で、いろいろな指標が出ている中です。

リスクとリワードで考えると、どうですか?仮に、リスクが30%、リワードが80%だとしたら、一万円をサマーラリーに預けないのは、非合理的行動、かもしれません。

これが、米国株だったら?あるいは、個別株式だったら?

例えば、AIバブルで人気のエヌビディア株なんて一日6%くらい上下します。でも、例えば、3万円で買って、次の日に、3万1800円になったら?一日で1800円の儲けになりますので、下げたタイミングは押し目買いチャンスかもしれません。

一方で、購入したタイミングより、円安になっていたら、一ドル150円で購入して、1ドル160円の時に換金すれば? 利益は、1920円になります。

これが3万円だから、1920円の話ですが、30万円なら?19200円ですよね?一日くらいは暮らせそうですね? もちろん、これは逆も大有りです。

というような話になっています。

投資の上級者になると、マーケットが動いてさえいれば、どっちに転んでも儲けを出せます。ショートに入れる、というのは、暴落に掛けるという方法論ですが、リーマンショックで儲けた人の話が、映画に描かれています(『マネーショート』)。ほかにもアジア通貨危機の韓国ウォンの話も映画化されています。

金融のマクロ知識があれば、なぜ今台湾のクライマーが日本の瑞牆を訪ねて来るチャンスなのか?

そういうこともよく分かるようになり、今アメリカの岩場には行くべきでない、などと言うことも見えてきたりするでしょう…

今アメリカは治安最悪っぽいです。カナダ人クライマーで、台湾で一緒に登ったデイビッドは、カナダからスペインへ移住…スペイン経済もやばそうですが…。

というような、世界のトラベリングクライマーとしての行動原理…安いところで旅する…も身に着けられます。

2024/07/22

【クライミングによる地域おこし】一人で何もかもしなくてもいいんだよ?

 ■ 自分だけで何もかも面倒見る必要はないよ?

クライミングによる地域おこしという提言を行っていますが、たぶん、外野の人からは、

口で言うばかりで何もしないじゃないか~みたいな批判をもらっているんじゃないですかね?

ふと、そう思ったので、その前提で文章を起草してみることにしました。

セルフコンパッション活動の一環です。

■ 反論1 物事は3度実現する

ビジョンは語らないと実現しない、って意味です。語ること自体が大事なんですよ。

■ 反論2 いっぱい行動している

九州に来て以来、良い岩場、私が取り組んでいた岩場が遠くなったので、そのような境遇で出来ることは何か?と考えて、九州の岩場がある自治体に

 アウトドアツーリズムでロッククライミングと言う活動が使えますよ

と教えたり、

 カットアンカーは時代遅れのボルトですよ

と示したり、

 終了点直掛けで降りるローカルルールは、一般的でないクライミング習慣ですよ

と指摘したり、

 新人クライマーに必要な危険予知はなんだろうか?

と研究したりする活動をしていました。

■ 反論3 九州では成長できない

・九州にはクラックの岩場が少ない

・九州では正しいビレイが普及していない

・九州ではボルトルートも危険で、周囲の人も危険を認知していない

以上の理由で、自分自身がクライマーとして成長する喜びを紡いでいく、っていうのが難しくなりました。

なんせボルトルートは、チビにはむしろ危険です。というのは、一緒に登る人たちが、小さいクライマー特有のリスクを認知できないので、周囲の人に危険な羽目に追い込まれる、という別のリスクが浮上してしまいます。

しかも、ランナウトのリスクがないとしても、九州では、ボルトがカットアンカーで強度が危うい上、更新されず、ビレイも2時代、3時代も前の遠ーい、スタイルで、そんなビレイで、俺のビレイに落ちろ落ちろと、山岳会に参加したりしたら、言われるわけで、え~、殺されるぅ!となりました。幻想ではなく、現実でした…(汗)。

たしかに一般論で言えば、私がクライマーとして成長するためには、落ちる能力は、必須なのですが、だからと言って、九州の、この環境で言われるがままに落ちれるか?というと落ちれないし、九州じゃなくても、ルートのどこでも落ちていいか、というと?

良くない。

まぁ、そういうわけで、私のクライマーとしての成長は、ヒト、岩場含め、環境悪化という要因のため、この5年ほど一時停止中です。

成長には、安全安心な環境は大事ですね♪

というか、登っていないから、体力もムーブ能力も落ちていると思われ、なんか能力の回復のほうが必要な具合です(汗)。こないだも岩場に行ってみましたけど、登攀スキル自体は後退していないみたいでした。普通に確保も、懸垂もできました。

■ 反論4 すでに成果をいっぱい出している

しかし、ただ何もしないでいたのではなく、その間に、福岡八女、長崎大村、大分八面、宮崎日之影と、いくつかの地方自治体に、クライミングによる地域おこしの可能性を教えるという三井物産新事業開発室時代のプロボノ活動をして、いくつかの自治体からは、結構、満足のいく成果が出ました。

私のような活動をしたクライマーは、これまでにいなかったのではないか?と思います。

あ、いました…。平山ユージさんです。ユージさんが先駆者で、小鹿野では高橋議員がユージさんの提言に賛同する形で、小鹿野ではクライミングによる地域おこしが行われており、頼もしいなぁ、うれしいなぁと思っていつも見ています。

というわけで、真似をして後に続くような人が出たらいいなぁ…と思っています。

■ 反論5 自分でしなくてもいい活動をしないのは大事

例えば、福岡の八女は、奥日向神キャンプ場というのがあって、私が最初に出かけたときは、誰も使っていない放置されたキャンプ場でしたが、久留米の非クライマーが取得して、経営をスタートしています。

そこは歩いて岩場に行ける。

しかも、地元のクライマーも、歩いて岩場に行けるキャンプ地は、小川山みたいな可能性があるわけなのは、みんな知っているので、地域おこしに岩場を使うなら、そのキャンプ場をクライマーがごひいきにしたらいいだけのことなんですよね。

経営者がクライマーでなくても、普通に商売している人なら、特定の種類のお客さんが増えたら、この人たちにもっと喜んでもらうにはどうしたらいいだろう?と普通に発想するだけのことです。

キャンプ場を運営しないのは、県外者や海外クライマーが来たときに、落ちるはずの外貨が落ちないということで、もったいないことなので、頼まなくてもやってくれる人が出て、よかったな~という経験でした。

これは岩場のあるほかの地域でも同じです。既存の施設で、クライマーが宿泊に使える施設があるなら、クライミングのことを解説して経営者に分かってもらい、あとはその人たちにゆだねる、自然の流れに任せるほうが結果的にはうまくいくでしょう…

例えば、日向神は、課題数も多いので、県外や海外の人が訪ねてきても十分楽しめると思いますが、

・支点がカットアンカーだったり、

・リスクが高いランナウトがトポに記載されずに放置されている、

という2点から、小鹿野のようなローカルクライマー組織の結成による、改善や対策がないまま、積極的にクライミング観光をPRすると、事故が増えるだけなのではないか?と思えました。

何も知らない人が無邪気にクライミングによる地域おこしが儲かる、と踏んで、ゼニに目がくらんで取り組んでも、結局、クライミングではそんなにもうからないという結果になった時に、人のせいにして終わりになるのではないでしょうかね?

私も何人か外国人を日向神には連れて行っていますが、連れて行った相手にとっては、

 手取り足取りの大名クライミング、

です。私だってやってもらっていないような、ギアも貸し、トップロープ限定でビレイもさせないという、内容の手厚いクライミングで、そうしないと、初心者には危険だと思います。

■ 反論6 できる人を知っていればそれでよい

私が思うには、インドアクライマーを外岩に安全に導入する手段を確立する、こと、が今のアウトドアクライミング界に求められていることだと思います。

各岩場に、クライマーハウスがあれば、そこを拠点として、地元外クライマーへのベータ提供ができる。

地域貢献活動である、岩場の整備活動もできる。

他にも、例えば、トポなど、共有することで、節約できる貴重資料は、そこに保管できる…。

1000円で寝泊まりすることにしても、経年で、それなりに活動費がまとまれば、例えば、

  • ボルトの購入費
  • 岩場のフィックスロープ整備費用
  • 新トポ製作費
  • クライマー・ウィ・ロスト(死者の追悼記事)の製作費
  • クライミング事故情報まとめサイトの製作費
  • 地権者への謝礼(固定資産税程度)
  • クライマーコーヒーなどのクライマーの事故防止啓発活動
  • 一人身クライマーのパートナーマッチング

など、様々な共通のメリットがある費用の補填に使えてよいと思います。

これまで、こうした費用は、クライミングジムの運営で、成功したトップクライマーや地元のクライミングガイドが担ってきたのではないでしょうかね?

例えば、瑞牆のトポは、内藤さんの出資だと思いますし、岩場に貼ってあるアプローチ用のフィックスロープは、大体は、地元のガイドさんの古い使い古しのロープだと思います。

例えば、奥日向神キャンプ場の経営者が、これらのことが出来なくても、できる人を知っていれば、別に良いわけです。

逆に言えば、地元の古いクライマーらが自ら名乗り出て、そうした活動に取り組めばよい、ということになります。

今の日向神でのクライマー個人の活動は、俺があそこに登ったここに登った、という内容だけで、何か社会を良くしようという意図を持ったもの、というより、自己礼賛、みたいな感じかなと思います。

■ 反論7 新人クライマーへの岩場導入…誰か必要です…外人は良く私のところに来ます

日本にかぎらず、岩場は、いろいろな方針で、いろいろなカラーがあります。

ベガスの近くのレッドロックスとジョシュアの違いを語っていて、面白い動画。


こんな風に岩場には違いがあるにも関わらず、日本では、あんまりベータにその旨書かれていないことが多いです。どういう経緯や発想で作られた岩場か?ということですね。

たぶん、今までのクライミング界を作ってきたトップクライマー、エリートクライマーたちの世界観は、ちょっと古くなっているのではないかと思います。というのは、昔はホントにすごい人たちばかりですが、そういう人たちが、今私が山に連れて行っている若者を見たら、箸にも棒にもかからん、と言いそうだからです…。

昔の人はホントエリートぞろいだったんですよ。

そういうエリートが作った岩場…若い人はついていけない、というのが起こっていることなのかもしれません。

例えば、福岡の四阿屋という岩場は、2グレード位辛いと言われているそうでした…。そんなこととはつゆ知らず、出かけて、びっくり仰天、初日にグランドフォール事故を見ました。


どうも古いクライマーというのは、リスク認知の感性がマヒしていて、そのグランドフォールを見て、思うところ、考えるところがあったクライマーは、その場では、私だけみたいだったのですが… まさか、3ピン取るまでにランナウトしているとは…でした。

というのは、3ピン目までは落ちてはいけない、と私は山梨で習ってきており、その意味を考えると、3ピンまではグランドフォールの危険がある、という認知がその言葉にすでに含まれているという意味だと思えたからです。つまり、3ピン目までは開拓するほうも、グランドフォールしないように意識しながら作っているはず、という意味です。まぁ、あきらかにそうなっていなかった、ってわけですが。

しかも、5.10dが5.10bとグレーディングされていたら… 普通に登れると思って、誰でも気軽にアップで取りついちゃいますよねぇ…

つまり、事故防止には、ベータが大事ということが分かったのでした。

しかし、この岩場は、ランナウトが激しく、グレードは2グレード辛いです、と自分で自分のトポに書きます?書きませんよね?

なので、岩場の評判やレーティングというのは、第三者がやらないと適正な表現はされないってことです。

余談ですが、このスチュアードの役割、すでに外国人向けに何人か私は果たしています。英語ができるクライマーの務めかな、と思って無償でやっています。

比叡だって、『宮崎の岩場』というトポが出ていますが、どこにも、大ランナウトが核心です、っては書いてありません(笑)。そんなこと書いたら、クライマー、来ます?来ませんよね? でも、正直に書いたほうがいいと思いますけど…。

なんせ、そういうのが好き、というのも、クライマー業界では大あり、なので。そういうのが好きな人が、分かっていて登るのは、別にいいんではないでしょうか? 私はわざとランナウトして粋がるようなクライマーとは、違いますけど。

例えば、ジョシュアなどは、倫理的に厳しいみたいですよね。でも、そう公言しているから、それでいいのでは?

たぶん、日本人は、何か自分が良くないことをしているという自覚が、そこはかとなく、無意識であるので、率直さを欠き、自分の岩場の特徴を正確に自己申告できていないトポ、という現実に投影されているのではないか?と思います。

課題がランナウトしていたら、ランナウトしているので落ちない人だけ登ってくださいと書いても、別にその岩場の方針だと示されていれば、それで問題ないように思いますが、そうなっていない… 結果として、騙しになっている、そこが問題なわけですが、問題を問題であると認知したくない、という心が古いクライマーにはありそうです。

 そんなの書いてなくてもクライマーなら分かってるだろ!

みたいなことになっていますよね?

というわけで、誰かがオフレコで、適切に岩場に導入してあげないと、クライミングジムで登っているクライマーは、無意識に刷り込みがあります。

・課題に付与されているグレードはあっているし、
・ボルトルートは安全なんだ、という無意識の前提を疑わない

という状態で、岩場にやってきてしまいます。当然、人工壁はランナウトしていないですし。
  • グレードがあっていない
  • ランナウトしていてどこでも落ちれるわけではない
  • 初心者向けの落ちても保険が付いているルートはこれですよ

くらいは、誰かが教えてやらないと、クライミング界では新人の間に殺されてしまいそうです。それを教える人のことを、クライミングスチュアードと言いますが、日本では全く存在が認知されていない。

というか、クライマーならこれくらい自分で分かれ、って態度だと思いますけど、私の白亜スラブの先輩のクライミングを見たでしょう? 

25+35=60が計算できないのが、立派なクライマーだ、頑張れ、と特待生として厚遇されるレベル感が、現代クライマーのレベル感なんですよ?

それに、普通に、観光でホテルに泊まっても、「この辺でおすすめのレストランってありますか?」って聞きますよね?そして、その情報、そのホテルはオフレコ以外では出せませんよね?だって出したら、他のレストランに、はばかりがあります。

初めて行く岩場で、どの課題を登ったらいいか?みたいなことは、近所のおすすめレストランと同じような程度のことです。

そんな御大層にもったいぶって、クライマーなら自分で登る課題を選べ…と古いクライマーが意固地にいえば、いうほど、事故は増えるって寸法です。

言ってる当人だって、最初は先輩に連れられて岩場に行って、この課題は面白いよ、と教えてもらっただろうのに…。遠い昔のことは忘れちゃったんですかね…?

ぶっちゃけ、栗城劇場と同じで、現代のクライマーは、自分がその課題をきちんと登れていなくても…カムスタックしたり、ロープドラッグしたり…、終了点に何とかたどり着けばOK認定してしまうのです…。

現代のクライマーは死ななかったという事実だけで、たとえ、そのクライミングが30点の評価しかもらえないような内容でも、次回はよりリスクを吊り上げて難しい課題に挑んでしまいます。このようになるので、死ぬまでリスクを吊り上げることになっている。これは、ナルシシズムの特徴です。

栗城さんのようなショービニスト的な劇場人ではなくても、例えば、一般市民の例で言うと、1点のボルトに二人でぶら下がった白亜スラブは、リードクライマーにとっては自信が付いた山になってしまっていました…。

そういう思考回路だということは、私にも理解が難しかったくらいなので、昔のエリートクライマーにはなおさら理解が難しいでしょう。

これも、フラクタルで、ダイハツの不祥事がありましたけど、似ていますね。

上の人が現場を全然理解していない&経営理念が絵にかいた餅ってことです。

https://youtu.be/e0vWe3d4ano?si=eMSWbFhIoq49CHsE

昔のクライマーは、ほんと選ばれたエリートしかクライマーにそもそもなれなかったと思いますが、今の人は、クライミングジムで登ってから来るので、偏差値50の人も、誰も師匠がいない人も、一回も都岳連の岩講習を受けたことがない人も、来ます。できるのはムーブだけで、他は何にもない白紙ってことですよ。

なので、安全に岩場に慣れていくステップアップ法をある程度、特定の岩場に即した形で、導入してあげないと、つまり、

 あれを登りなさい、これを登りなさい

と指南してあげないと、登れないってことですよ。何を登ったらいいか?ということも分からない。だからウェブザベなわけですし。

もちろん、長く通っている、通なクライマーは、俺はアレが一番好き、これが良かった、こっちが面白い、と、どの課題がどんなに楽しいか?というのは、好きに議論していればいいのです。そういうのが酒の魚で飲めるってのが、クライマーの楽しみです。

今の人は、ウェブザベ世代なので、みんなが登る人気の課題に登りたがりますが、それは、そうしたクライミング談義に自分も参加したいから、なのではないでしょうかね? 要するに、仲間に入りたい。

人が登らないような、誰にも知られていないところを登る、辺クラみたいなクライミングだと、そこ行った行った~とかいう共感トークできませんよね?ウェブザベもできないし。

ちなみに私は辺クラタイプなので、誰も登っていないようなのに吸い込まれそうになるので、クライミングではよけいに危険で、好みの面から、マイナー好きなタイプの人は、普通のクライマーより、要注意です…。

話がそれてしまいましたが…

■ 反論8 利益を広く分散するのなら、運営も取得も一人でしなくてもいい

私は、クライマー界から事故を減らすにはどうしたらいいか?という発想でやっています。

ので、紹介する自治体がぜんぶ、私に来てほしがるのが、いまいち理解できないのですが…。

例えば、八面の岩場がある、八面山には、すでにクライマーが宿泊できる公共の宿があります。だから、そこの宿泊施設の管理人が、この山には、クライマーが登りに来るんだな~と理解して、

・雑誌の『山と渓谷』だの、
・八面のトポが載っているロクスノだのを置いたり、
・クライマー歓迎のために、クラッシュパッドを貸し出すとか(その際に、石舞台は登攀禁止だとクライマーたちに知らせる)

今やっている業務の範囲内で、クライミングを認知し、事故を減らすような活動に向いて行けばいいだけのことです。

年に一回くらい、地元のためにゴミ拾いしたり、クライミングの講習会を開いたりすれば、もっといいですが、こんな活動だって、別にクライミングの素養はイラナイ。

クライマーに来てほしいなら、地域おこし協力隊の業務募集をすればいいだけです。

どうも地元自治体はこうしたことすら発想できないみたいなんですよね…。こんなの、別にクライマーじゃなくても誰でもできますし…。

たぶん、自治体が思うのは、クライマー愛好家が大挙して押し寄せてくる、って図なんではないかと思いますが、人口減少時代の今、そういうことが起こるはずがないですよね。

たぶん、昔のスキー場開発みたいなのを夢見て施設作っていそうです…いや~勘違いというか、頭がお花畑と言うか…

日之影のほうで出していた、北方パーク構想などは、箱もの行政の最たる失敗事例かと思いました…お金余りニッポンって感じです。



八面では、地域の人の目には価値がないと分かっている山を都会の人が買って、プライベートキャンプ地にするというのが、絵にかいた餅にありそうでした。

地域の人は無知な都会人により高額買取をもくろみがちです。都会人が二束三文の土地に、何百万か払ってくれるというのが、たぶん、地元が思い描いている成功の図式だと思います。

でも、そのようなことが、負動産時代に、そもそも起こりそうにはないです。

なんせクライミングジムも淘汰されている時代です。時の人気の上下に乗っかって、その時だけ儲ける、みたいな商売の仕方は、インバウンド大量流入の都会でのみ成立可能です。

すでに過疎化して、人口が出ていく側の地域は、人口がゼロにならない、現在地に踏みとどまっているだけで、成功という意味ですよ。

地域おこしの成功が何か? この数年、大阪の空堀と福岡を行き来して、結局、町が亡くならなければ成功なのだ、と分かりました。

私のいる空堀は、町おこしの先進事例で、町のマップなどが作られてきましたが、結局、濡れ手に粟でウハウハ状態になったのは、2020年ごろの民泊業者だけでした。その民泊業者も、民泊新法以来、鳴りを潜めています。

一方、地方では、林業が再度盛り上がって、フォワーダ導入で伐採だけをバッサバッサやっている人たちはポルシェが買えるくらい儲かっています。

しかし、持続可能な林業だったり、災害防止型の産業だったりするか?というと、疑問ですね…こうした林業が地域に役立つ林業なのか?というと疑問ですし、それは現行の農業も同じです。

というわけで、クライミングと言う活動で、ポルシェが買える成功を手にする時代は、当の昔に終わっているような気がします。そもそも、クライミングで金持ちになるってのは、自己矛盾する価値観のような気がしますしね。

世界クラスでの偉業を成し遂げても、スポンサードされて、クライミングに必要なシューズが無料化するくらいのことしか得られないのではないでしょうか?

その辺は私には図り知れませんが…。

親の世代が夢見たような、世界の最高難度を登って有名になり、その有名になったことを使って、テレビCMでぼろ儲けしたりするってのは、世界のアレックス君でも、そうそうなかったみたいです(笑)。

と以上、8点の反論を上げてみました。






【新しいクライミング教育】10年観察して分かったクライミング3原則

■ もっと問題回避思考をクライミング界に

問題回避型思考というのは、モチベーションの持ち方の方向性のことです。

物事の悪い方を見つけて、ネガティブ面を改善していくことをモチベーションとする、という思考タイプのことです。

クライミングや登山などのリスクがある活動をするには、必要な資質です。悲観的防衛思考と言って、まず、何かにチャレンジする際には、

 1)一番起きてほしくないことは何か?を考える

です。それを避ける作戦をとります。というか、とらないとバカみたいな浅はかな理由で死ぬ羽目になります。

例えば、祝子川での事故など、水流があるゴルジュで1方向でロックする確保器で確保したら、窒息のリスクがあることくらい、誰だって知ってるぞレベルの知識です。

■ クライミングでの最悪ケースは?死亡事故

クライミングをするにあたって、皆さん、何メートルから落ちると人は死ぬと思っています?

私は長く確保理論の論文から、6mで、13kNで人体は壊れる=高衝撃事故と同じと思っていたのですが、2022年に奥村さんの講習に出たとき、奥村さんは、2~3mと言っていたと思います。

https://allnevery.blogspot.com/2022/01/blog-post_9.html

思っていたより、低い高さなので驚きました。

2~3mって、ボルト間隔ですよねぇ?というか、適正ボルト間隔。日本の課題では、4~5mもランナウトしているのが当然です。20m、5本っていうのが、日本的な平均的ボルト間隔と思います。20÷5で4m。

4mって6mよりは低いけど、2~3mよりは高い。となると、総論としては、やっぱり落ちれませんね。

ボルダリングも、ハイボルって何メートルからハイボルなんだろうかなぁ?

こういうディベートをたけちゃんねるやってくれないですかねぇ? 

4~5mの課題って普通で、私も岸良で5mくらいの5級を登っていますが…。あれ、怖かったよなぁ…。めちゃ怖かったのに、ガマンして登ったのに、誰も褒めてくれなくて悲しかったなぁ…。

クライミングは、理解力が上がれば上がるほど、恐怖がもたげてくる、という活動です。師匠が言っていました。つまり、バカと煙は登りたがるというのは、登るには、無知識で、無思慮な人間である必要がある、みたいなことです。

リスクについて知らなければ怖くないからです。でも、それって本当の勇気とは、全く別ですよね?

■ 死亡事故を避ける

さて、死亡事故をクライミングにおいて避けるには?と発想すると…?

大事なことは

2)登る前に降りる方法を確保する 

です。

今朝は、こちらの記事がなぜか人気を集めた記事として、ピックアップされました…いや~。

https://allnevery.blogspot.com/2021/03/314nfa.html

展海峰に行ったときの記事です。いや、びっくりしたなぁ。あの時は。

ボルダリングの初心者講習なのに、

 ランディングも教えない

 登る前にクライムダウンを教えない

 マントリングも教えない

なんて…。

いろいろな、降りるスキル】

・山登りで降りる方法は、尾根を読図で降りることができるスキル。

・リードクライミングにおける、降りる方法は、ローワーダウンと懸垂下降。

・ボルダーで降りる方法は、ランディング練習とクライムダウン。

です。これらを身に着ける前に、なぜかみんな岩場に来ちゃいます。山岳総合センターの講習はよく考えられていて、雪上確保の前には、懸垂下降を必ずします。

■ 初心者ボルダラーだった私

私は、当時、ボルダーは初心者で、故・吉田さんと1回、中根穂高さんと1回の、計2回の外ボルダリング経験があるだけで、小川山バイト中に簡単ボルダー4級をオンサイト出来てよかった~と、ホッと胸をなでおろしている状態でした…。

なんかボルダーのほうがロープに守られているリードより危険ってイメージがあります。

九州では、ボルダリングの本場ということで、さー、ボルダラーデビューするぞ~と内心思わないでもなく、とっても希望に満ち溢れていたのです…。というのは、九州のボルダーはどれも素晴らしいですよ~と前評判を聞かされていたからです。

どれほど希望に満ちていたか?というと?

私には全く用事の無い、2段のボルダーですら、視野が広がってよかった、と評価するくらいなポジティブシンキング具合だったわけです…。

https://allnevery.blogspot.com/2019/12/5.html

これがどれくらいのポジティブシンキングか?というと、30代男性3人を先日、油山川の岩場と尾根に連れて行きましたが、彼らは30代前半で体力もあるのに、懸垂と読図をしただけで懲りた、そうです。

半分は読図山行、半分はこれ以上ないくらいの懇切丁寧な懸垂下降をしたのですが、横で同時にインストラクターが懸垂下降するという、クライマー人種にはありえないVIP待遇で懸垂下降を教えてあげましたが、彼らは懲りた、そうです(笑)。恐怖体験だったそう。

彼らがもっと怖かったのは、上級者コースと題された300mほどの谷間の登山道。そこ、すでに道が消えかけている登山道なのですが、ただ広い谷間を北上するだけのことすら、現代の若者はできない、のです。

つまり、ここを歩くのですよ、と道が明快に指示されないと歩けないのです…。

これでは、何が正解か?不透明な時代、VUCA時代を切り抜けられるはずがありませんね…

この山行のテーマは、登る前に降り方を覚えること、でしたが、それを教えるため、近所の石垣に連れて行ったときも、降りることを確認しないで登っちゃうし、8mくらいの壁を前にスラブの登りを教えるためにホールドの見つけ方を講習したら、登れる!と思って、とりつこうとするし… 

要するに行動する前に、その行動の結果どうなるか?を考えないみたいでした。しかも取り付こうとしたのは、何メートルから落ちると人は死ぬか?を教えた後(笑)。

つまり、予習しても、その結果を行動に生かす習慣がない、ということです。この場合、登る前に降りる方法を確認する、習得しようとする、ということです。

3)行動する前にその行動の結果、どうなるか?をシミュレーションする、そして、それを行動に生かす

さて、話を戻すと、上記の2つの過去のログを見ると、要するに、九州で私に起こったことは、私は九州のクライミング界の上級者と称する人たちの

 クライミング理解の浅さについて、いたく失望した

というのが、適切な表現でしょう…。

自称、”上級者です”と自称するだけの、十分なクライミングに関する危険予知能力がなかった…そのことを発見した、ということです。

■ クライミング界には伝統的にリスク予知(KY)がない?

そして、それは指摘した私のせいか?というと、私とは全く関係ありませんね。

まるでリトマス試験紙のようにクライミング界の欠陥をあらわにして悪いな、とは思いますが…。

こちらの山野井泰史さんの動画を見ると、やはりきちんと、登る前に降りることを考えつつ進行していますよね。

山野井さんほどすごくない人たちが、長年にわたり、リスク予知をサボっていた、という事実は、私とは関係ないですよねぇ…。

これって、デジャブー感ありますが…、それは松下でのロボット開発部での経験で、私はロボットに行く前に、別の開発部にいたのですが、その時はバグ管理データベースというのがあったのでした…。ところが、バグ管理DBがロボット開発部のほうにはなく、私は自分の仕事でもないのに、MSアクセスでDB組んだんですよね…。

そうすると、なんと、バグを指摘されたら、そのバグの修正プログラムの中にさらにバグを仕込んで、延々と自分に仕事が回ってくるようにしていた開発者(外部業者)が何人もいたんでした…。

これは、社内で大きな問題になり、これまで仕事してない人に、松下は延々と高額な外部委託費…(正社員より高いんですよ、即戦力なんで)、お金を払い続けていたことになり、私に無料でDB作らせた松下の上司は、栄転したみたいなんですが…。首になった外部業者が5,6人出たんですよねぇ… でも、これ、ワタシのせいです?違うよなぁ。

…というようなエンジニア時代の事例を思い出したのでした…。

クライミングしている間は、過去の出来事のデジャブー感が半端なかったです。これは九州に来る前からそうでした。実は、御坂山岳会でも同じようなことはありました。念のため、言うと、私は御坂山岳会には大変感謝していますが…。特に誘ってくれた先輩。

たぶん、日本的な発想、古い人を無条件に守って、どんなに意義があり、根拠の正しいことを言っても、新しい人は、理不尽な古い人に従うべき、嫌なら、組織を去れ、という体質が問題なんではないですかね??

日本国内の一般世論では、外資への批判や敵視が激しいですが、私はド・日本企業と外資の両方の経験値がありますが…その私が思うには、ド・日本企業の松下さんでは優秀な人から辞めていくという流れにあり、それは、日本的体質、優秀さが報われない…みんなで赤信号を渡っている…そういうものによるような気がしましたし、外資では、効率的で合理的に働いているだけで別に日本下ろしなんてしていないし、どうも、高橋洋一チャンネルを聞いていると、官僚制度、が日本的組織の害悪、その最たるもの、のようで、

 日本社会がホワイト化するのが、単純に世界と比べて、遅れているのではないか?

と思いました。

同じことで、日本クライミング界では、他の組織同様に、改革が遅れに遅れまくっているだけなのでは? 

みんなで赤信号を渡って、クライミングはそういうもんだ、と、実際は、諦観やサボりでしかない、リスク予知を放置して言い訳にしているってことです。

でも、リスク予知がなくても、死なないでいれるのは?逆に言えば、難しいことはしていないからですよねぇ?

その端的事例が、5.14RXが若い人に登られる時代に、5.8で40mランナウトしている課題で、粋がる、というような行為に私には見えるのですが…。

というわけで、

 初心者男子君たち を見ても、×

 自称ベテランを見ても、×

な印象しか持てなかったクライミング業界体験…

 かっこよくて、頼りになる、強いクライマー男子

は、どこにいるんかーい!

■ まとめ クライミング3原則

1)一番起きてほしくないことは何か?を考える

2)登る前に降りる方法を確保する 

3)行動する前にその行動の結果、どうなるか?をシミュレーションする、そしてそれを行動に生かす

少し表現が難しくなったので、ちょっと調整しました。

1)落ちたら、どうなるか?常に考える

2)登る前に、降りる方法を確保する

3)リスクを予知したら、当然、予防的行動をとる

以上で、どうでしょうかね?

まだやっぱり抽象的過ぎて、具体化するのがクライマー諸氏には難しいかもしれません。 

2024/07/21

【クライミングによる地域おこし】みんなで岩場のそばにクライマーハウスを持とう!

 甲府時代も入れれば、ここ10年ほど、様々な空き家物件を見ています。

九州に転勤になってからも、クライミングによる地域おこしの可能性を、岩場が存在する地域自治体の皆さんに、提案・お知らせする、というプロボノ活動を行っていて、そのうち成功したな、と思える事例が、いくつかあるほどです。

■ 物件取得費用が限りなくゼロ円に…

私がもったいない!と思っていたのは、岩場のある自治体が、岩場でクライマーが登っていることすら気が付いておらず、その地域に、心あるクライマーが足繁く、通ってきている、ってことをそもそも知らない、ということでした。

特に、小川山&瑞牆がある北杜市は、アルパインクライミング界のアカデミー賞と言われているピオレドール賞受賞者が何人も暮らしているほどの、日本のクライミングメッカ。

なのに、地元の人…農協のおじちゃん、おばちゃんみたいな人々です…は、そのことを誰も知らない。

本当は誇らしいことなのに、誰も知らないのです…

それはなぜか?というと??

クライマーは歴史的に、地元の人に見つからないように隠れてコソコソ登ってきたから…なんですよね… 

”本質的に悪いこと”をしているから怒られるぅ!と思っていたわけです。

でも、岩に登ることって悪いことですかね?? 

楽しいこと、ですよね。山に登るのが楽しいことなら、岩に登ることも、基本的にはその延長で、ただ普通に楽しいことだったのに… 

クライミングの安全対策を不行き届きなままでやる人が多いと、事故や怪我が起きたときに、地権者に対して責任問題になる。

だから、黙って(隠れて)登っちゃえ!そうやって、最初から嘘の上塗り路線で、クライミングの歴史が作られてきたわけなんですね…(汗)

でも、その歴史って、公共の人々…特に地元の人々から、承認をもらう…っていう肝心の大事な部分を後回しにして、内輪だけで、やーれ、5.14だの、フリーソロだの、登山やクライミングの歴史を作って、盛り上がってきたわけです。

内輪って言っても、その”内輪”は、グレードシステムによって、”世界規模な内輪”につながる道があった、わけなのです…。

例えば、故・吉田和正さんは、本来、世界で初めての5.14aを登った人のはずでした…もし今だったら、ネットで情報が瞬く間に広がるので、再登してくれる人が出て、確かにこれは、5.14Aです、と言ってもらえるかもしれないのですが、1989年当時だと、本当に5.14Aなのか分からないので、5.13dとしてしまい、それだと世界一にならない…ということで、得れたかもしれない栄誉を得そこなう、というような歴史の波間に消える人も出てきます。

世間に成果が認知されていない…

これが、クライミングが、なんとなく社会の日陰な存在である理由でした。

■ ロッククライミングをお日様の当たる活動にしよう!

しかし、時代は変わってきました。オリンピックの種目になったことで、クライミングは一気に、市民権を得て、クライマー人口はうなぎのぼりです。

岩場のある地元だって、若くて元気なクライマーが岩場で楽しく遊んでくれれば、それだけで、若さと言うエネルギーが地域に流れ込んだかのようで、うれしくないはずはないでしょう。

■ 障害1 地元が一攫千金濡れ手に粟のイメージを持っている

自治体が持っている岩場によるアウトドアツーリズムの成功イメージが、バブル期の遊園地開発みたいな、濡れ手に粟で、ウハウハ路線だ、という点に、誤解という問題がありますが、そんな観光開発ではなくて、もっと地元の本当の良さと結びついた観光開発の良さが、ロッククライミングによる観光開発にはあります。

岩って、正真正銘、その地域に固有の財産、なんですよ。世界広し、といえども。例えば、大やすり岩は、世界に一つしかないですよね?

だから、一番よくないのは、岩を削る、みたいな、固有性を失わせる行為です。クライミングでは、チッピング、という名前がついて、クライミング界最大の背徳、とされています。

■ 障害2 事故

クライマーと一口に言っても、今、都会のジムでクライミングしている人が思っているクライミングって、

 プラスチックホールドを登るボルダリングのこと

です。外のロッククライミングで主流は、ロープを使ったリードクライミングです。クラッシュパッドを使った外のボルダリングも盛んですが、共通点は?

どっちも、インドアより格段にリスクが大きい、

ということです。そのことが切り分けられないで、外の岩に、クライマーです、と自己申告してくる人が後を絶たないんですよね。

アウトドアのクライミング歴を聞かないとクライマー認定すべきではないです。

アウトドアの経験がないと、当然、リスク予知がおろそかなので、びっくりするような、おバカな理由で

 事故

になります。現在、大体の事故は、内輪でもみ消されているような感じです。

事故の情報が共有されないので、反省もされず、次の事故も阻止されないという流れにあります。

■ 障害3 クライマー界内部の足の引っ張り合い

クライマー界って、9割男性です。男性同士が名誉を競って、切った、張った、している、ってことが多いです。

結局、そうなると、起こるのが足の引っ張り合い…

というので、古いクライマーが新しい次世代のクライマーの足を引っ張っている、ということは全く珍しくありません。(例:小鹿野)

インドアジム経営では、逆に、新しいクライマーが全くクライミングの素地なしでクライミングジムを立ち上げるので、これがクライミングってものだったっけ?みたいな、クライミングジム運営に陥ってしまっているジムも多いようです。

かいつまむと、クライミングジムでは、登る内容をセッターと言う人が決めています。そのセットが消費される…ってことですね。漫画に目覚めた子供が、次々、漫画買って!と親におねだりするみたいなことになっています。それに追い立てられるジムは、疲弊する、という循環みたいですが、これは、外の岩を登っている限り、起きない問題です。

その他、クライミングジムの弊害はいっぱいありそうですが…目的は、問題の整理ではないので、とりあえず、大雑把なもので今回は割愛します。

■ 過疎の田舎にある0円物件を地域のクライマー有志で共同保有しよう!

日本では、不動産剰余時代がすでに到来しています。

子どもが減ることで、自分の親が資産がなくても、叔父・叔母から、不動産が相続されることが珍しいことではなくなりました。

例えば、配偶者が亡くなった時、その配偶者に100%資産が行くか?というと?これが行かないんですよ、日本では。亡くなった配偶者の兄弟にも財産権があります。不動産は分割できないので、売却ということになりますが、簡単には売却もできない…となると、固定資産税を払いっぱなしで何年も過ごさないといけない、ということになりますよね。

例え、年数万円の固定資産税でも、年金が年数万円だとすっかり消えてしまいます。ので、タダでも手放したい、という負の不動産は、現代には多いです。

例えば、

 家いちば

 0円物件

 山いちば

みたいなサイトで、購入者を探す不動産オーナーも多いです。

そこで私が提案したいのは、長い間、会費を貯めに貯めて、高級外車と言わないまでも、国産新車くらいなら、買えるようになっている地域山岳会は多いわけなので、

そうした会が、団体、法人として、岩場のそばの0円物件などを所有したらどうか?

ということです。今、不動産は、管理者不足時代なのです。

■ 日本版岩場トラスト

なぜなら、まるで自然トラスト、のように、岩場のそばの物件って、地域やその岩場を愛しているクライマーの共有の財産にするのが、本来は良いことなのではないか?と思うからです。

岩場を大事にしているクライマーなら、そこをゴルフ場開発に安易に売ったり、太陽光パネルだらけにして、災害の原因を創ったりしないでしょう。

ただ、自然をあるがままに愛する、それが大事なことなのです。

実際、山岳会やクライミングの会の総会って、ただのデカい個人宅で開かれていることが多いです。岩場のそばではないですが…。大体、会の裕福な人の家です(笑)。

もちろん、都会の会は、市民センターなどで例会を開いていますが、結局、飲み会の席で実際の山の企画は盛り上がるって結果になっていますよね。みんな、飲まないと本音言いませんよね(笑)。

田舎では、居酒屋はないので、これが大体個人宅ってことになっています。

■ メリット

岩場のそばに、〇〇会山の家があったりしたら、そこへ遠くの別の会が、交流や遠征に来たりすることができるでしょう…

まぁ、昔からやっている本格的な人は、自前の車中泊で、どこでも勝手に寝泊まりしちゃって、宿泊費用なんてゼロ円というのが普通なのですが、こう新規参入の人が増えると、

 雑魚寝ハウス

があると便利ですよね。特にトイレ問題や、女性には軽犯罪のことを考えると、家があると楽です。雑魚寝ハウスの宿泊費用は、1000円が普通です。

今は、小川山一人勝ち、な日本の岩場です。

小川山はクライマー以外の人からも人気で、週末などは駐車場も停めれないし、課題は行列だし、大変ですね。それは、今までの小川山の歴史があって、どんなスキルの人がどの課題を登ればいいのか、指南書が結構出ているから可能になっています。

それに、小川山が人気なのは、

 オフィシャルに宿泊が許可されている&歩いて岩場に行ける

から。

そんな場所が日本全国に広がれば、それらをつないでツアーとすることで、楽しく日本中を一周できる。

季節の良い岩場を追いかけ、冬は南下し、夏は北上する。そんな楽しいクライミングツアーができるのが、日本の全体の岩場の良さ、だと思います。

昔は、一部のエリートクライマーにのみ許された、そんな楽しさが、普通の人にも可能になれば、それはとても楽しい世界ではありませんか?

クライミング遍路、みたいな。

私自身は、旅行するより、一か所に留まるのが好きな性格ですが、それでも、自分のペースで各地の岩場を訪ねて、その地域の岩場の思想や歴史に触れることができれば、楽しいだろうなぁと思ったりします。

そうしたことをかなえるのに…不動産あまりの今の日本は、絶好のチャンス。

実際、アドレスという会社が、あちこちの田舎に短期間住むことができるサブスクをやっています。

クライミングができる岩場のそばの物件で、アドレス社と同じことをやれば、車中泊なしで、日本一周クライミングの旅が可能に。

これは、体力の落ちた高齢クライマーやクライミング入門者にはありがたいと思います。

■ こんな物件はいかが?

昨日は、宇陀市にあるこの物件は、ナバラーの皆さんに、どうかな~と思ったりしました。

https://zero.estate/zero/kinki/1983_uda/

上記に上げた0円物件というサイトには、結構、伊東の物件が多いです。

城ケ崎も良い選択肢なのではないでしょうかね?

ただ城ケ崎は、アクセス問題が非常に大きい岩場ではあると思いますが。

ユージさんのいる小鹿野は、なかなか出ませんが、都市に近い田舎は、負動産化が遅いので、時間がかかるかもしれません。

負動産化が早い、というのは、過疎化が激しいということだからです。

実際、過疎化してから手放すより、そうなる前に、利用開始したほうが人の流れもスムーズだと思いますが…。

日本全国の規模間で、岩場を掌握している誰か、古いクライマーがクライミング人生のまとめとして、こんな活動をやってくれたら、それは楽しいのではないか?と思ったりしています。

みなで作っていく手作りの地域活動、そういう活動が私は日本の理想だと思います。

変にアメリカ式にビジネスの成功!みたいなことを考えて色気を出してしまうから、嫉妬という足の引っ張り合いで、にっちもさっちも行かないようにデッドロックに捕まるのでは?


2024/07/20

【時事問題】日本の未来は暗くない?お金持ち日本 VS 崩壊するサンフランシスコ的なるもの

■ 高橋洋一チャンネル

大阪に来て、風邪ひきさんになってから、視聴している高橋洋一チャンネル。元・大蔵官僚で、政治と官僚組織の内部事情に詳しい、高橋さんのぶっちゃけトークが、面白いです。

気に入ったのは、少子化を”問題”としてではなく、”何が問題なの?”と捉える視点のガッテン具合…

たしかに、世界では、人口爆発のほうが問題で、減少のほうではないよなぁ…。前から思っていますけど…。 

日本は、これまでぎゅうぎゅうだったわけなので、うまいこと、人が減れば、暮らしやすくなりますよね?
高橋洋一「日本は借金で破綻する」は本当か?(不動産投資の融資で自己資金が必要な理由も解説!)

そんなこんなで、小泉改革を再評価しているが、大学の再編は、改悪だったような気がするんだけどなぁ…

大阪外大が個別の大学として存在しなくなり、阪大の一部になってしまって、なんか悔しい、というのはさておき、大阪外大って、文化的にも、京都大学のほうにより近く、あんまり阪大とは協力関係になかったんだけどなぁ…。結局、外大は、日本語科、つまり外国人留学生に日本語を教える専門機関みたいになってしまって、日本人が多様な言語を知る、例えば、スワヒリとか、ウルドゥとか…のほうは、衰退するに任せられてしまったみたいな感じで、外大卒業生は、才能を持て余す結果になっていると思います…

本来は、国の諜報機関(国益を守るための情報収集機関)予備軍だったはずの外国語学部…の弱体化は、そのまま、日本の外交能力の弱体化…ってことかなぁと思ったりしました。

高橋さんの解説の中でも外務省はひどいようで、大学1年の時外務省のセミナー出たけど、ただ国のお金で遊んでいるとしか思えない人たちの集まりだったんだよなぁ…と思い出したりしました…。日本の国際政治の危機を当時ですら、感じました。

■ 現代アメリカの衰退

私はサンフランシスコ、ベイエリアでアメリカの洗礼を受けたので、当然ながらリベラルな政治の空気感の洗礼を受けたのですが…、最初に住んだのが、白人の富裕地帯だったので、アメリカって豊かだなぁという印象でした。ただ、サンフランシスコで恋人だった人は、共和党支持で、銃規制反対派でした。古き良き自立と独立のアメリカ派だった。『大草原の小さな家』みたいな世界観は、共和党寄りと思います。リベラルのアメリカって、ヒラリー・クリントンみたいなイメージです。

しかし、トランプが出た時は、アメリカの良識も地に堕ちたと思ったよなぁ…。当時、甲府で仲良くしていたコロンビア大学卒のアメリカ人の友人も、同じように言っていて、アメリカが保守化することについては、ネガティブな印象でした…。

しかし、30年の間に、アメリカの富は、軍需産業やら、テック企業やらに、むしばまれて、普通の平穏で穏やかなアメリカ的ミドルクラスな生活…ETとかスタンドバイミーに出てくる生活…は、消えてしまったのかも?です。

サンフランシスコは、もはやゴーストタウン…

https://youtu.be/nnH0bVPwukQ?si=0kLNxgUtu7C-2Phr

最後にSFに行ったのは、夫とヨセミテ国立公園に出かけたころなので、2000年前後かなぁ(2005年でした)と思うのですが、当時はまだ普通だったのに…


https://youtu.be/qz9vcHXMjA8?si=Dy6OefDFrCSqRsQ1

失われた30年の日本と対照的にアメリカは、経済活況だったというより、移民と言うカンフル剤を打ち続けて問題先送りにした、って感じなのかもしれませんね…

アメリカではサンフランシスコに限らず、オフィス用賃貸物件がだぶついています。

なんか桑港さんの動画を見ていると、私がアメリカに残ったとしても…幸福になれたかどうか…という気がしてきてしまいました。仕事を見つけるのが大変っていうのが、どこの世界にいてもありました。


そして、アメリカは保守化(自国民ファースト、反グローバリズム化)して、代わりに共和党の牙城テキサスが降臨中… 


自由と多様性の代償が、高い家賃、薬物常習、ホームレス、って誰が想像するでしょうか?

ニューヨークですらホームレス急増中…

普通に、温かい家族主義的な家庭、安定、安全、ってのはないのかなぁ… 安全くらいは確保してもらいたいけど、アメリカでは、安全は地域によって違い、地域によって家賃が違うので、安全はお金で買うもの、でした。

日本は、全然、経済パッとしないまま、2024年も引き続き、日経平均過去最高とか言っていましたが(今少しダウンしています、押し目買いチャンスかも)、日本経済のみならず、いったい世界の経済は、過去30年の間にどういうかじ取りをして、どういう状態に陥ってしまったのか?

なんか23年にトレードをスタートしてからだいぶ見えてくるようになり、それだけでもトレーディングをスタートしてよかったなぁって思っています。

世界経済は、FOMCが発表する金利でアクセルとブレーキを踏まれることになっており、日本経済も決して自律的には動いていない、むしろ、円キャリで他律的な動きをしている市場だということが分かりました…

トランプ再選確実化で、7月利下げ観測も出た。9月まではこの調子だなと思っていたら、うかうかとしていられないかもしれません。現大統領のバイデンの評価が下がっても気にならない感じ=利下げ前倒し…になると、11月の大統領選までは大きな恐慌はないと思っていた米国市場に対する投資(ETFなど)も引き上げたほうがいいかもしれません。

しかし、30年にわたる壮大な社会実験を見たなぁ…という気持ちです。

まさか、テキサス的なレッドネックアメリカが、サンフランシスコ的な多民族主義にとってかわるとは…。

まさに多民族主義、サラダボールアメリカの敗北… それは、多民族パワーが生かせなかったというより、軍需産業とのズブズブの関係で内側から病んでしまい、本来の理想を生かせなかった、ということなのかもしれませんが…

価値とは?なんだろう…と思わずにはいられません。

2024/07/19

【近況】アデノウイルスとの闘いつつ、大阪の街を眺める日々

 ■ アデノウイルスと闘いつつ…大阪の街を眺める日々

10年ぶりくらいな感じで、風邪(プール熱)をもらってしまい、楽しい夏山小屋バイトが延期中…です(汗)。

アデノウイルスはしつこい。気管支の病気なので、運動再開が微妙で、じっとしている分には、頭痛や発熱もなく、元気と言えば元気なのですが、治ったかな~と思って外出してみると、ちょっと石段を上がっただけで、ゼーハー言ってしまい、

”こりゃ、山道歩いて小屋までたどり着く前に伸びちゃうよ”

というので、サンダーバードの予約を入れるに入れにくい感じで、固まっています。ほんとは早めに入れると少し安くなるんですが…。

今回は、福岡のプールで、子どもたちから、バイ菌もらったな…実感があります。

しかたないので、大阪に待機していますが…あってよかった大阪の家。これ、この家なかったら、たとえ、一泊1000円でも、もう10泊目くらいですから、1万円。えらいこっちゃ。

■ 私の大阪… 青春の町

私にとって、大阪は、ほろ苦い青春の町、です。18歳で進学で大阪に来たのですが…進学っていうより、どっちかというと、決戦だ!サバイバル!な感じで来たんですよねぇ…。

文字通り、”生活”が懸かっていた…ので、大阪外大で1回生の時は、学業、後回し(笑)。何が何でも稼がねば!って感じで、目が三角に吊り上がっていたと思います(笑)。なんせ種銭の17万円以外は、まったく経済的見通しがなく、学生寮3000円だったから、首がつながったけど… バイト=仕事って、働き始めても最初の1か月は、お給料出ませんよねぇ?なんで、めちゃスレスレライフだったのでした。

入学式で浮かれている、その辺の新入生とおなじにせえへんといて!みたいな感じでした(笑)。

さらに、3年後にアメリカに行く話が降ってわいたのは、ラッキーなのですが、その後、帰国したら、同じことを今度は、種銭5万円で、学生寮無しで繰り返す羽目になった…(汗)ので…。

懐かしの豊津…トイレ共同風呂無しの長屋で楽しく学生生活していましたが…アメリカから、恋人のデイビッドが来たりして一緒に暮らすことになり、さらに彼はスミノフの空き瓶をいっぱい部屋に隠して、救急車で緊急帰国することになったり…と、あれやこれやと破天荒な出来事?目白押しな大阪生活だったのでした。当時、私の長屋は、エスニック風インテリアで、みんなのたまり場みたいになっていました。

たくさんの人が集まる家にしたい、というのが当初の私の願いでした。

豊津の長屋には、ロボット開発室時代も、まだ暮らしていましたが…その後、富士経済に仕事を得て、福島へ転居。その頃、自殺未遂で伸びてしまった妹を大阪に引き取ったら、妹が、私のOL戦闘服を勝手に着たり、戦闘用ハイヒールを勝手に履いて伸ばしてしまったり…てんやわんやの大阪ライフでした。富士経済、今思えば、もっと長く勤めればよかった。レポートを書く仕事なので、私に適していました。Googleは富士経済時代に使い始めました。

学生時代だって、マイナススタートで、自活して大変なのに、卒業と同時に育英奨学金400万円の返済を抱えて、ハンデが付いているOL生活の上、大阪は家賃が高く、こんな高額家賃を払い続けたら、一生大変だ!と思える賃貸マンション家賃だったよなぁ… 長屋の時代は月3万円でよかったのですが。収入と釣り合った家賃は、3万と思えました。

で、中古で購入したのが、今いる空堀の家です。中はやり替えて、とても美しい家に仕上がっています。ので、空堀の、この家にいるだけで、アートな気分になれる…

こんな家なんですよ☆

アートなおうち。

そんな、ほんとのほんとのゼロ…どころか、マイナスから作り上げた、大阪の自宅マンション…

と言っても、転勤流浪中の身で、この美しい家に住む時間がない、っていうのが悩みの種なのですが…。

今はベッドを2台だけ入れて、夫と私が休暇?を過ごせるようにしています。

でも、福岡みたいな都会に暮らしていたら、休暇は田舎に行きたいかも(笑)?

というので、出番がない家、という結論になっているのが、悲しい…。

しかし、この家にいると、良いデザインってホントに価値があるなぁ~と感じます。いるだけで気分が良くなるから、です。

以前は、製造業で働いていて、例えば、ロボット開発室って、美と全く無関係な無機質空間なんで、こういう木の家で心を休めたかったんですよね。

でも、転勤で鍛えられ、不本意な安普請の家に住まわされる間に、どんな住まいでも、それなりに美しくしつらえて、心地よく暮らせるようには、なってきました。成長したなぁ、と思います。

”住まいを与えておいて、それを奪う”っていう神の残酷なる試練? その試練に屈せず、どんな場所でも、たくましく生きよう!って感じですかね?

そういえば、Goodデザインな店というつながり、では、空堀にさつま芋をコンセプトにしたカフェができていました☆ 店舗デザインに同類を感じました☆

https://www.ufu-sweets.jp/cafe/20240430itadaki/

■ 高津の宮さんの夏祭り

高津と書いて、こうづ、と読むのですが、夏祭りがあったので、二日とも出かけてきました。

金魚すくい

                   浴衣の少女たち

4歳~6歳くらいの、小さな子供たちが、みな、じんべえさんや浴衣を着せてもらって、可愛く髪をゆってもらい、大人にだっこされたり、手を引かれて、夜店でお菓子を買ってもらったり、金魚すくいやら、命中ゲームやらをさせてもらっていました。大きいお姉ちゃんやお兄ちゃんたちは、友達同士で浴衣着たりして来ていました…

ほほえましい景色… 私自身は、こういう”普通の幸福”をあんまり、味わうことなく大人になったなぁと思って、大阪に来て、改めて、夏祭りって大事だよなぁみたいな感想を持っています。小さい頃って行事が大事ですよね。それは、人間の人生80年の中、子供時代を大事にする、いとおしく扱う、ということなんだよなぁ…と、改めて実感したりしています。人間性の土台ができるのが、子供時代なんですよね。

私は、子どものころ、こういう夜市に限らず、お出かけ自体が、とっても苦手でした…。特に夏。暑くて、騒々しくて、神経に触り、食べ物もおいしくないし、いったいこんなの、何が楽しいの!と思っている子供でした(笑)。というのは、アトピーがあるから、汗をかくと、すぐあせもになって、悪化。混雑で着物もはだけるし、人込みは、できるだけ避けたいと思っている子供でした。たぶん、自分の体のお世話をうまく焼いてもらっていなかったんですね。

そもそも皮膚感覚的に不快だから、大人が遊園地やら、海やら、連れて行ってあげるよーと言っても、ちっとも楽しくないわけですよね。ひたすら不快を避けて家にいたい、という子供時代でした…。

さて、今回、大阪の夏祭りで、テキ屋さんたちは頑張っていましたが、これは小さい子供たちに大人が奉仕する日、だったんだなぁ…と思いました。この不況下で、てきや稼業が基本的に厳しい中、どこかから湧いてきた、怪しげな人たちは、人生の苦悩を顔のしわに刻み、儲かんねー!って顔をしていましたが、それでも、大人の義務、楽しいテキや稼業、頑張っている!と思いました。

私は、ひやしパイナップル200円と牛カルビ600円を購入して貢献しました。通りがかりに、若い人が、「これが今日の夕ご飯…(汗)」と言っていて、”そうだよなぁ…若いころ、私も、夜市に800円歳出するのはつらかったよなぁ…”と思ったりしました。

神社の境内では、町内会の催しみたいな感じで、和太鼓や獅子舞の上演があり、獅子舞が子供にかじりついて、それなりに楽しそうでしたが、その二つ以外は、おじさんが一人壇上で、カラオケを熱唱する…って感じで、それを白けた顔で世間話でもしながら、聞いている高齢者ばかりになり、町内会らしいというか… ここは、大阪の大都会の真ん中ですが、渡る世間ってこんなもんですよねぇ…。たとえ、田舎でも。

お囃子が、踊りがなんか気持ち悪い踊りで、あまり振り付けもないような感じだったので、…もうちょっと盛り上がる、踊りだったらいいのになぁと思ったりしました。

小さな子供がとても可愛かったです。社会の中で、大事にしていきたいもの、No1は子供ではないですかね?

■ MyPeople…いったい誰のために生きたいか?

人々を見ていて、

 こういうのが私の国の人々で、私はこういう国の人々の力になりたいと思う人なんだなぁ、

と思ったりしました。

というのは、地下鉄で、我が物顔の外国人などを見ていると、とてもこの人たちに何かしてあげたいとは思えないというか… 日本人にありえないサイズの巨漢のアジア人女性で刺青だらけの人とか、なんかきもーい!と思ってしまいます…。

海外にも行くたびに、同じような感想を感じます。こんな最悪マナーの、図々しい人たちのために働きたいと思えない!!という感じというか…。そういえば、富士経済時代も市場調査で行ったタイやベトナムでそう思っていたんでした…。

経済的に繁栄して、豊かになり、その先にあるものが、ただの消費や浪費だったりするのが、欧米諸国の幸福って感じ…です。

何十年の労働の結果が、タダの贅沢って…虚しいと思うのは私だけ?プライベートジェット買って、環境汚染する以外、何するんだろうなぁ。

価値ってなんだろ?

ずっと昔に思ったのですが、海外留学でも、エージェントにお仕着せでやると何にも勉強にならないですが、手作りで自分でやると、イチイチ勉強になって世の中が分かって楽しいです。お金があるから、人生がつまらなくなる、というほうが正しいのです。

■ 人と人との心のふれあいが大事

日本では、繁栄とは、幸福をもたらすもので、幸福とは家族が幸せに暮らす、ということなのではないでしょうか? みなが小さな幸せをひとつずつ、みたいな。

風邪で寝ている間、トランプが銃撃されて、結局ほぼトラ路線が固まったりしましたが、暗殺未遂で射殺された若い男性って、いったい何のためにこの世に生まれてきたんだろうなぁ…と思ったりしました。トランプ再選確実を後押しする結果にしかならないで、犬死したわけですが…彼の両親は何のために彼を育てたんだろうか?

結局、アメリカが目指したアメリカンドリームって、なんなんだろうな? 大統領になる?なったってねぇ…。みたいな白けた気持ちになるばかりで、何か尊い価値観をアメリカが体現しているとは考えられなくなりました…。

アメリカ史の学徒としては、民主主義と自由と平等を体現しているのがアメリカだということで、封建的な出る杭は打たれる式の社会の日本で、とても生きづらかった私は、アメリカにいるってだけで、おおー!って昔はやる気になったものでしたが…。今のアメリカの零落具合を見ると…、これが、理想主義のなれの果てかぁ~みたいな気分です。

■ 気分を変えて…

暇な時間に見ている高橋洋一チャネルですが… 

https://youtu.be/WLtzofDDUgg?si=p5VPPht7ObgFNQdP

日本の失われた30年を作った小泉改革が日本の元気のなさの原因かなぁと自己分析していましたが…あれがあってもなくても、日本は、ダメダメ路線を自己修正はできなかったのかもしれん…と考えを変え始めました。

私の高校は、100%進学で、早稲田だの慶応だの、エリート路線に突っ走るクラスメートばかりみたいな学校を出ましたが…当時から日本と言うシステムの破綻は高校生の目にも明らかで、東大東大!と血道を上げる人はおらず、白けムードでしたし、外大にも外務省のリクルーターが来て外務省の様子を先輩が聞かせてくれるなどの計らいがありましたが、官僚システムは、学生に人気がなく、三井物産みたいな商社か、製造業がやっぱりエース、日本の産業を支える仕事だ、として、人気がありましたが…製造業は日本は米国との経済戦争真っただ中で、私がまだ学生の間に、半導体産業などは、コテンパンにやられました…。日本は一人勝ちしすぎて、製造業の成功のために、農業やら、思いやり予算やら、いろいろなものを差し出したのですが… いびつな形はそのまま、持ち越されて、日本社会の歪み、みたいなものは、何十年も放置されてきたなぁと思います。

商社も商社で日本経済を引っ張っている重責を担っているようには、思えず…動く額が大きいので、レバレッジ効いているので、あの仕事は大して何もしなくても、みたいなところはあります。あちらでも、ほんの少数の優秀な人が大勢を食わせていたような気はします。

結局、優秀な人は官僚にはならなかったけど、だからと言って社会の役に立てるような地位にもいきつけなかったのではないかと思ったりします。

例えば、私が商社に残っていたとして何らかの役割が担えたか?とか、開発部に残っていて、日本の製造業の力の歯車の一つに慣れたか?とか、いろいろ想像してみましたが、なんか日本には、目指すべき社会がなくなってしまったのではないか?というような気がします…

結局、我々は誰も漕ぐ人がいない巨大なタンカーにただ乗っているだけで、惰性で運行しているだけ…みたいな感じなのかなぁ…。

そんなことを考えつつ… 大阪の暑い夏をゴホゴホやりつつ、やり過ごしています。

はやく元気になって、山に旅立ちたい!