2023/09/20

【クライミングの安全管理】誰からクライミングを教わるか?

■ トンデモクライマー=友達からクライミングを習った人

ということが、カナダでも起こっているそうです。

結局、クライミングをきちんと教える教育機関が足りていないのです。

ちゃんとしたクライマー=教育機関から習った人

だということが分かりました…。カナダのクライマーが裏でこっそり教えてくれた☆

■ 教育されていないことがギアで分かる

ロープもっていません、ATC持っていませんという、クライミング歴10年のゲストクライマーに対して、どうしたらいいのか、わからなかったので、「みんなはどうしていますか?」と海外のクライマーのコミュニティに相談してみました。

すると、なんと、その相談自体が、ちゃんとしているクライマーとそうでないクライマーを切り分けることができる質問だと分かりました。

■ 難しい点

難しいのは、旅行中、ギアをフルセットで持ち歩く人は誰もいないってことです。

しかし、ロープなしって…。ロープって肝心かなめのギアで、無いと話にならん!って奴です。

しかし、お互いに

 既に信頼関係が確立しているパートナー同士

ならば、「〇〇ちゃんは、今回はロープ免除ね~」となります。なんせ、別によけいにあっても、重たいだけなんで。

私はアイスクライミング出身ですが、師匠と登っている間、自分のロープで登ったことはめったになかったです。それでも、毎回、自分のロープはザックに入っているのですが、ただの重石です。私のリードの時は、当然、自分のロープで登りますが。やっと出番がきたーって喜ぶ感じです。

なんせ60mを2本連結するより、120m一本のほうがノットによる連結がない分、技術的に楽で、リスクを回避できるのです。

一般の岩場でも、きちんと教育を受けたクライマーなら、自分のリードしたい課題が何メートルなのかを調べ、その課題の長さに適したロープを岩場に持ち込みます。日本では、かつては50mで十分でしたが、最近は60mが必要なことが多いです。

■ ロープ免除ね~と言われても…

さて、ロープ免除ね~と言われても、クライミングガイド並みに気の利いた人なら、30mくらいの軽量なものをひっそり忍ばせているかもしれません。ロープがスタックしたりした場合のバックアップに役立つからです。

あーあ、ロープひっかかっちゃったよ~と言うようなとき、「ロープあるよ」と出してくれると、「まぁ!かっこいい殿方!」ってなります☆

■ ロープなしは許せてもATCなしは許せない

さて、海外のクライマーグループでも、ちゃんとしたクライマーたちからは、”ATC持ってこない奴は、スルーしな~”というアドバイスでした。

しかし、7割は、ロープなしでいいじゃーんっていうクライマー同士の好意をあてにして登ってきた人たちでした…。

人の好意をあてにして登ってきても、別に登攀グレードは上がりますから、グレードはそのクライマーがちゃんとしていることの証明には全くなりません…。

クライミンググレードは、その人の何を示したことにもならない。

しかし、特筆すべきは、そのような、いい加減なコミュニティ内でも、

 ATCなしは許されない

ということです。もう、これは、どんなゆるゆるのクライミングコミュニティにいても、アウトみたいですね。

■ 無意識下の前提をチェックする

それよりもギアを持ってこないとか、その人の口ぶりとか、非言語のコミュニケーションのほうが、どういうクライミングをする人か?ということを如実に表しています。

今、私が研究中なのは、この無意識の前提について、です。

前提=無意識です。

事例:

 ・ロープもって来ない = 誰のロープでも同じで、100%安全だという無意識 

             → 実際は違う

 ・ATC持ってこない = どのATCでも同じだという無意識 

           → 実際はロープとATCはセットで相性と言うのがあります。

             相性以外にも適切な径というのがあります。

ATCを持ってこないということに関して考えられる別の前提は、

 ビレイをする気がない

ということです。たぶん、こちらのほうが、クライマーから総スカンを食らう原因ですね。

ビレイはクライマーの義務であり、ビレイヤーはクライミングギアです。

あなたは、ビレイヤーとして選ばれる立場であり、選ばれない限り、登れません。

■ みんなでワイワイ登る?

ダメクライマー事例に多く見られるのが、

 みんなに交じってワイワイやるクライミング

です。理由は以下です。

事例:

某登山学校が、凍り付いたロープでアイスクライミング講習会をしていました。ロープが、かりんとうのように凍り付いていました…。これはNGです。

みんなでワイワイっていうのは、クライミングのリスク習得に最も不適切な関係性かもしれません。

というのは、多くの人がやっているからいいか…とか、たぶん、安全なのだろう…と言う風に、クライミングに課す基準が甘くなってしまうからです。

ロープが凍るのは、岩のロープをアイスに使うため、です。岩でけば立った、毛羽に雪がつき、凍結します。すると、ロープが凍ってしまい、ビレイでグリップ効かなくなる。これはしょっちゅう起こります。

こういうのは、少し基準が緩んだら、その時に事故になるのではなく、あとで事故になる。

例えば、ソロで登っているときに、ちょっと古いロープで、凍り付いたけど、「まぁ、大丈夫やろ~」とトップロープソロをしてしまう…とか。

それで落ちて、ギアがロープを噛まず、グランドフォールした師匠でした…。しかも、そういう時に限って、周辺にいっぱい人がいるのに、自分が死角に入ってしまい、見えないことになったそうです。しかも、そこ、携帯も入らないし、-20度。腰椎骨折の大けがなのに、発見されるのに時間がかかって、九死に一生をとりとめたそうです。

それ以後、彼は、ロープには細心の注意を払い、ロープはコーティングがしっかりしたアイス専用ロープで、クライミングしたのちは、コーティングを補うために毎回コーティング剤を塗布していました。私もその習慣に習っています。

そんなのアイスクライミングの事情じゃーん、普通の岩場ではいいじゃーんって思っていますよね?そこのあなた。

■ ロープとビレイデバイスのマッチング

岩場では、特に重要なのは、ロープの直径とビレイデバイスのマッチングです。

私のシングルロープは、安物ではないです。私の軽い体重でリードするのに、ベストマッチにしてあるので、しなやさに投資しており、すこし高いロープを使っています。一般に誰でも登らせるようには、痛んでも気にならないような安物を使います(笑)。安かろう、悪かろうですが、トップロープしかできない人を岩場に連れていくのに、いいロープなんて要らない。

しかし、私のロープはしなやかなので、体重が重たい別のクライマーがリードするには、伸びすぎます。ロープがどれくらい伸びるかで、ビレイの機微も違ってきます。

ロープも痛むし、その重たいクライマーも安全にはなりません。

■ なぜロープに無頓着なクライマーができてしまうのか?

とはいえ、岩場に出てしまうと、パートナー保護の原則から、ロープ保護より、パートナー優先になります。当然ですが、パートナーの生命保護が前提ですので、ロープを濡らしてしまったとか、特殊な事情が起きたら、ロープを貸さなくてはなりません。

そのリードが下手くそで、私のロープを岩角にこすりつけられて、外皮が剥けてしまおうが、墜落率2の落下でロープに超負担のある登り方をされようが、それで文句をつけるクライマーはいません。

したがって、自分がロープを差し出す側に立ったことがないクライマーは、ロープを差し出す側の負担については、無自覚です。たぶん、シリアスなクライミングをしたことがなく、順番で、コロコロトップロープさせてもらうような登りしかしたことないとそうなるかもしれません。

ちょうど、車を借りるのが無料だと思っている人と同じことです。車には、維持費と言うものがかかっていますが、借りる人は無自覚なのと同じことです。結局は、感謝されないどころか、お断りすると、ケチ!と、逆に逆ギレしてくるほどです。

これは一事が万事で、以前、ギア丸ごと貸し出しで連れて行き、2度目はお断りすると、逆ギレされました。

人の懐で遊んでいるだけでなく、人の懐でリスク管理もされていることに無自覚です。

そういう人の前提は?

 私の安全は、他の人が保証してくれるのが当然

です。そういう人は、何か事故があった時

 お前が悪い

と言ってくるでしょう…。ユージさんが訴えられているように、です。30年も登っていたら、ボルトは崩壊しなくても、岩が崩壊することなど、とっくに知っているはずです。

師匠は、猫の頭ほどある鉄のプレートの懸垂支点ですら、信用していなかったくらいです。

要するに30年も登っていて、初めて岩が崩壊したのなら、その程度のクライミング内容のクライミングしか、今までやってこなかったのかもしれませんね?

というような厄災事を事前に避けるには、こういうことに

  想像力が及んでいない段階のクライマーを避けること

です。

ということは、想像力のトレーニングが、クライマー業界に必要なトレーニングなのかもしれません。

というのは、自分が登るためのギアは自分で持つ、というのは最低限のマナーです、といくら口を酸っぱくしても、マナーなんて、誰も聞かないからです。むしろ、マナーを強調したら、逆に持ってこなくなるかもしれません(笑)。

■ お断り文面

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I had canceled XX cragging with my friends. It is too risky to take you there, and the crag only needs a good reputation for local tourism, not a risk.

You have made it clear that you have no intention of bringing your own rope.

Well, I can compromise, but you have neither an ATC nor your own belay device.

I cannot compromise on that. I've already had enough trouble to know that Japanese crags are not like overseas ones; they require a certain mentality to be safe. Otherwise, you are risking your life.

I cannot put you in such a position without knowing what's going on.

I am so sorry; it was my misjudgment that I misunderstood you as an independent climber. My judgment is that you don't have the readiness that our crags require.

This is an HP for finding a climbing guide. I hope you have good luck!

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2023/09/19

【モラルハザード】モラルハザード中の海外クライミング事情&ルサンチマンの日本岩場事情

 ■ ロープなし、ビレイデバイスなしで岩場に行きたい?

というのが、7~8割のクライマー事情であることが分かった、海外クライミング事情。

日本の岩場が危険→海外で登ろうかねぇ…の転向も、リスク低減の意味合いからすると、効力ないだろうということが分かるテストケースとなった今回。

かといって日本の岩場のボルト状況は、にわかには改善しそうにないしねぇ…。

■ 安全で健全なクライミング活動はどこにある?

いやはや。

自分がクライミング初心者の時を考えても、ロープを持っていないのに岩場に行きたい、なんてことは、そもそも考えられなかったぞ?

まぁ、初心者だったことは認めるが。

クイックドロー2本って、どういう判断で、そういう装備になったんだろうなぁ…。意味不明。

彼女の装備を紹介しますと、シューズ、ハーネス、ドロー2本、プルージックコード、チョーク、長ぬん1本。

ロープが重たいので荷物から端折りたいのは分かりますが、私も海外出張経験豊富ですけど、ビジネスで旅行するときって、1か月とかの長期でも、数泊でも、荷物の総量、同じ量ですよねぇ?なんせ、別に洋服とか持っていくわけないんで。着替え数着で終わりです。

ロープの重さが課金されるのに耐えれないっていうのなら、ビジネス以外で旅行中だったら、全部持って行かないといけないので、本来のクライミングツアーには耐えられないでしょう。

まぁ、10歩譲っても、ロープは二人で1本で良くても、ビレイデバイスは、持ってくるのが筋でしょう。

■ モラルの欠如したクライマーを呼び寄せない仕組みづくり

しかし、もっと大事なことは、モラル崩壊した、このような海外クライマーを呼び寄せない仕組みづくりです。

今回は、岩場に持ってくる持ち物リストを指定したら、ロープもビレイデバイスも持っていないことを白状しました。

従って、登山計画書と装備リストを提出させ、不足がある場合は、指摘する、登攀させない、というのは、有効な方策であるかもしれません。

■ 管理者責任

もちろん、そのようなクライマーに対して、貸し出しを行う必要はもちろんありますね。

このケースで言えば、ロープの貸し出し、ビレイデバイスの貸し出しです。

貸し出しがあれば、管理者責任が生まれるかもしれませんので、借りたギアの使用で起こった事故については、利用者責任であることに、同意の署名などは、取りつけたほうが良いと思います。

■ 大衆化とモラルハザード

クライミングの魅力は、リスクを回避しつつ、高度な行為を行うことで、私自身もそこに魅力を感じてきました。

自分のリスク回避能力に自信があったということです。

しかし、白亜スラブを登って以来、自分のリスク回避能力(人を見極める目)に疑問を抱くようになりました。

思えば、最初のころから、

 トンデモクライマー収集器

になっていたような気がしないでもない…。

なぜトンデモを集めてしまい、まともなクライミング能力がある世界に行けないのか?

それは、かなり深遠な問いのようです。

魂の傷か、誰か先祖の受けたトラウマを再演しているのかもしれません。




A Climber sue a climbing community

This is an robot translation of the ogano climbing community is being sued

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In 2022, a man from Tokyo who crashed and broke both legs while climbing Mt Futago (1166 m) in Ogano, Saitama, a famous climbing spot, filed a lawsuit against the Ogano Climbing Association, which maintains the crag, and the town, claiming that the crag was not properly managed, and seeking compensation and other compensation of 1.65 million yen, The association and the town have filed a lawsuit in the Saitama District Court, Kawagoe branch, demanding compensation and other damages of 1,650,000 yen. The association and others are contesting the case on all fronts. With climbing becoming increasingly popular, the development of the lawsuit, which seeks to hold the association responsible for the management of accidents that occur at the crag, is attracting attention.



The association, established in October 2008, is a general incorporated association that promotes climbing and maintains crags. It is chaired by world-famous climber Yuji Hirayama (54). The town promotes the revitalisation of the town through climbing and has appointed Mr Hirayama as a tourism ambassador.



 The accident occurred in the early afternoon of 25 September 2010 at a crag called Candle Rock on Mt Futagoyama Nishidake. The man was 59 years old at the time and a 30-year climbing veteran. A bolt on the crag, to which a rope was attached to support his body, came loose and the man fell approximately 5 metres downwards.

In his complaint, he alleged that the association established the route where the accident occurred and installed the bolt, and that the location and type of buried bolts were inappropriate. It states that the association, which is responsible for the development and rehabilitation of climbing routes on Mt Futago, had a duty of care and duty of management to maintain the safety of the route where the accident occurred. It also states that the association is involved in the activities of the town, among other things.



The first oral arguments were held on 24 August, with the association stating that 'climbing is a dangerous sport. The town submitted a written defence, stating that climbing at Futagoyama is not a town development project.



 The man had three operations and was hospitalised for 55 days after the accident, and was out of hospital for two months. He is seeking compensation and other compensation as approximately 1 million yen in medical expenses were paid by his accident insurance.



Hirayama won the overall free-climbing World Cup in 1998 and 2000. He also worked as a TV commentator at the Tokyo Olympics in 2009.



'Not a town-building project'? The association's president is a tourism ambassador.

 The plaintiff man is demanding that the Kogano Climbing Association and the town jointly and severally pay compensation. The town claimed in its written answer that it had nothing to do with the association, and has made statements to the same effect at council meetings. However, the history of the association's establishment and its stance of positioning "climbing as a town revitalisation project" raises some questions.

According to the article "Futagoyama Nishidake Regeneration & Development" contributed by Yuji Hirayama in the 90th issue of the specialist magazine "ROCK & SNOW" (published in December 2020), the town councillor, Koya Takahashi, dug up a proposal for town revitalisation through climbing that Hirayama had proposed about 10 years ago, which led to an interview with the mayor, Shintaro Mori. At the town's request, he was appointed as a tourism ambassador, and since May 2006 he has been working with the town to promote the town's revitalisation.



 In a May 2007 press release, Mayor Mori also listed 'revitalising the town through climbing' as a new project, citing Mt Futago as an example, and stating that 'Ogano Town can be proud to be known throughout the country as a climbing town'. The paper also stated that the town would redevelop the Shin Yi Kan, a memorial centre for friendship with China, which was given to the town free of charge by the prefecture, as a base facility with the cooperation of Hirayama and others.

Mayor Mori has stated in council meetings (e.g. at the March 2009 regular meeting) that he is aware that the association is a private organisation with no connection to the town, but he attended the association's activity policy briefing in January 2011 and also addressed the meeting. Given this situation, a town official said, "Mr Hirayama is paid a fee for his cooperation in the operation of the Shinjikan, so the town may not be able to say that he has nothing to do with the association. Teruyama Tetsushi

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【訴訟】小鹿野町 ボルト欠損&ルサンチマン 事実でない報道 要警戒

■ 町の対応がまずすぎるよなぁ

岩場の整備や、クライミングによる地域おこしって、やる前から、

 こういうことが起こりそう、と予想しているのが普通

のことなんだけど。

町おこしの事業ではない、のは、町が制定して行った事業ではないという意味で事実だろうけど、この書き方されたら、100人いれば99人が、

 町が言い逃れしている

ようにしか聞こえないよなぁ…。







ーーーーーーーー全文ーーーーーーーーーーー
クライミングの名所・埼玉県小鹿野町の二子山(1166メートル)で2022年、登はん中に墜落し両足を骨折した東京都内の男性が「岩場の管理が適切でなかった」などとして、岩場を整備する小鹿野クライミング協会と町を相手取り、慰謝料など165万円の支払いを求める訴訟を、さいたま地裁川越支部に起こした。協会などは全面的に争っている。クライミング人気が高まる中、岩場で起きた事故の管理責任を問う訴訟の展開が注目される。


20年10月設立の協会はクライミングの普及振興を図ったり、岩場の整備などを行ったりする一般社団法人。会長は世界的クライマーの平山ユージさん(54)が務める。町はクライミングによるまちおこしを推進し、平山さんに観光大使を委嘱している。


 事故は22年9月25日昼過ぎ、二子山西岳のローソク岩と呼ばれる岩場で発生した。男性は当時59歳で、クライミング歴30年のベテラン。体を支えるためにロープをかけていた岩場のボルトが外れ、男性は約5メートル下に落下した。
訴状で、「協会が事故の起きたルートを開設し、ボルトを設置した」「埋設されたボルトの位置や種類が不適切」などと主張。二子山のクライミングルートの開拓や再生を行う協会は、事故が起きたルートについても安全性を保つ管理義務や注意義務を負っていたとしている。また、町に対しても、協会の活動に関与しているなどとしている。


8月24日に第1回口頭弁論が開かれ、協会は「クライミングは危険を伴うスポーツ。事故は自己責任」、町は「二子山でのクライミングは、まちおこしの事業ではない」などとする答弁書を提出した。


 男性は事故で3回手術し、55日間入院、退院後も2カ月通院したとしている。治療費約100万円は傷害保険で支払われたため慰謝料などを求めている。


平山さんは、1998年、2000年のフリークライミングのワールドカップ(W杯)で総合優勝。東京五輪(21年)ではテレビの解説などを務めた。


「まちおこし事業でない」? 協会会長は観光大使
 原告の男性は、小鹿野クライミング協会と町が連帯して慰謝料を支払うよう求めている。町は答弁書で「協会とは関係ない」と主張し、議会でも同趣旨の発言をしてきた。しかし、協会発足の経緯や「クライミングをまちおこし事業に」と位置付ける姿勢からは、疑問も浮かぶ。
専門誌「ROCK&SNOW」90号(2020年12月発行)に掲載された、平山ユージさん寄稿の「二子山西岳再生&開拓」によると、平山さんが10年ほど前に提案したクライミングによるまちおこしの企画書を高橋耕也町議が掘り起こしたことがきっかけで、森真太郎町長と面談。町の要望を受け観光大使に就任し、18年5月から町と協力し、まちおこしを進めていくことになった、としている。


 森町長も19年5月の広報紙で、「クライミングによるまちおこし」を新規事業に挙げ、二子山を引き合いに「『クライミングと言えば小鹿野町』と全国的に誇れる」と記載。県から無償譲渡された中国との友好記念館「神怡(しんい)館」を拠点施設として、平山さんらの協力を得て再整備すると書いていた。20年6月に屋内ボルダリング施設としてオープンした神怡館は、平山さん経営のクライミングジムの協力やアドバイスを受けて運営されている。
議会で「町とは関係のない民間団体と認識」と答弁(21年3月定例会など)している森町長だが、23年1月にあった協会の活動方針説明会に出席し、あいさつもしている。こうした現状から町のある関係者は「平山さん側には神怡館の運営協力への報酬が払われており、町は協会と関係ないとまで言い切れないのではないか」と話す。【照山哲史】


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■ トップクライマーレベルのシビアなリスク管理をビジネスに持ち込むべし



クライマーとして独立している、自立している、というリスク管理を、ビジネスに持ち込むべきですねぇ。

こういうことって、やる前から起こりそうじゃん?

そもそも、町にクライミングでの町おこしを町民らが希望するのかどうか?という合意形成が不十分なまま、クライマー側が自分たちの岩場を再生しよう!という意図を持ちすぎたってことでしょう…。もちろん、合意形成と並行で、岩場の再生は急務ではありますが。

町おこしするなら手順が大事。町の人たちが、岩場での活動に対して十分な理解がないままにクライマーが先走っても仕方ないです。

■ クライマー界の内部分裂…は、大体ルサンチマン

しっかし、クライマーがクライマーを訴えるって…。

クライミング界では、ルサンチマン、が横行しています。特に平山さんって、圧倒的勝者なので、こういうことが起こり、他のクライマーの嫉妬の攻撃にさらされることは予想の範囲内。

■ 新品で欠落って

しっかし、40年経過して、腐ったカットアンカーがボルト欠損して抜け落ち、その結果クライマーが墜落して両足を骨折しても誰も同情しない上、

 お前のリスク管理能力が甘い、

といわれるだけのことでしょうが、

小鹿野クライミング協会が、リボルト整備しました!と言って、どうぞ登ってください、となった岩場では、管理体制が問われるのは、想定内だよなぁ。

しかし、抜けるって、マジか…。どんな施工だったんだ…。

 昔の開拓 = 自分が登るため

 今の開拓 = 皆が登るため

別のスキル、別のリスク管理が必要です。

そんなの、当然分かっていますよね。

■ 抜けていないそうです…

周辺の岩自体が崩壊して、墜落した、ってことらしいです…。

そういえば、先輩が岩が欠けて落ちて、ビレイでキャッチしてあげたことありましたけど…一回目の後、もう一回そうなって…

周囲のクライマー誰もその先輩に同情していなかったっけなぁ…岩って、叩きながら登るもんなんだなーって、その時、学習。

ボルトは抜けなくても、岩は劣化するのが自然の摂理。

■ 自己責任という世界観を守る

私なら、町おこし事業ではないという言い逃れめいたこと…事実であっても…を言う以前に、クライミングの前提としての自己責任論を提示しますね。

いくら新規に整備され、リボルトされても、それを100%信頼して登るかどうか?を決めるというのは、クライマー本人である、という不文律

はクライミング業界全体で、大事に守っていくべき、大事な価値観だと思いますね。

そうじゃないと、どんどん、外岩が人工壁になってしまいますしね。

■ 小鹿野がやってはいけないこと

この訴訟を今後のクライミング界の振興に生かすには、安易に165万円払ってしまってはいけませんね。

どのようなボルトだったのか?ボルトの種類は?

その落ちたクライマーは、なぜ小鹿野の開拓者グループに協力しているクライマーじゃないのか?

その課題は、本当に小鹿野のリボルトなのか?リボルトだったとして、どういう意思決定で、その整備になったのか?経緯が明らかになる必要がありますね。

今後のクライミングによるアウトドアツーリズムに関して、主催者はどのような責任を負うべきか?クライマーは、どのような責任を負うべきか?重要な判例が示されるでしょう。

結論が合意としてできるまで、めんどうでも、真摯に一つ一つつぶしていく対応が必要です。

めんどくさいけど、それが一番近道。

■ ちゃんとしたクライマーじゃない人が10人中7人くらいの現代

ひょんなことから、海外のクライマーのコミュニティに質問する羽目になりましたが…

世界のクライミング界の事情としては、

 自己責任が薄れてしまい、自分のロープも持たず、ビレイデバイスも持ってこない

という世紀末状態が、普通に通用してしまっています。つまり、世界のクライマー人口の7割は、

 自己責任お留守人種

ってことです。こんな人たちが大挙して、整備が手薄な日本の岩場にやってきたら…?

ひえー、事故死大量創造、ですね!!

なにしろ、今の岩場って、ボルト40年物ですよねぇ…ほとんどの岩場で…。 

日本人クライマーでも、1ピン目で落ちるとか、トンデモクライミングを繰り広げていますけど、それにも輪をかけて、外国人クライマーたちのリスク管理能力はお留守みたいです。

日本でも岩そのものの崩壊で、訴訟されるくらい、クライマー界のレベル低下が激しいってことなんでしょうかね。

■ 参考

ーーーーーちゃんとした人から返事が来たーーーーーーー

こんにちは、あなたの投稿についてですが、ロープなしでどうやって登るつもりなの?と考えるのはおかしいことではありません。私がいるカナダでも、自分のロープで登るということは普通のことだ。

誰かがすべてを提供してくれることを期待し、自分の分の装備を持たないというのは、許される行為ではない。

コメントでわざと鈍感になっているのは、おそらく投資もしていないし、危機感もない人たちだろう。

ヨーロッパでのクライミングは慎重に-安全基準と固定ギアは驚くほど異なる。自分の直感を信じ、自分が何をしているのか、どんな危険があるのかを理解していると感じられるパートナーを見つけよう。ハッピークライミング

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ーーーーーーーーーーー別の返事ーーーーーーーーーーー

もし彼が道具をまったく持っていないとしたら、初心者か、超金欠か、あるいはその両方だろう。

僕は旅をしていて、いつもは何でも持っていくんだ。でも今年の6月にクロアチアに行ったときは、クイックドローを18本、グリグリ、ATC、基本的にロープ以外のものは全部持って行った。他のクライマーと合流したとき、彼はロープを持っていて、クイックドローは6本しか持っていなかった。

ハーネスと靴以外は何も持っていない人たちと一緒に登ったこともある。彼らの半分はクールで、ただの初心者だ。他の時は、彼らはただのコートテイル・ライダーで、私はちょっとうんざりしている。自分の直感に従えばいい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ちゃっかり便乗する人って、コートテイルライダーっていうんですね~






英語の勉強になった☆

要するに、クライマーのレベル低下は、世界中で起きているってことですね。

私はレベル低下に加担したいのではなく、レベルアップに加担したいと思います。

<参考>

https://www.yamareco.com/modules/diary/148886-detail-167423

https://www.yamareco.com/modules/diary/25396-detail-310212

https://allnevery.blogspot.com/2023/09/blog-post_53.html

追記:阿寺の岩場がこの訴訟の影響で登攀禁止になった

https://www.smsca.or.jp/5537/?sfnsn=mo




■偏向報道

この文章には、事実の列挙のように見えて、以下のようなマスメディアによる偏向報道(バイアス)の可能性がいくつか見受けられます。以下にポイントを整理して提示します:
🟥1. 【事実と意見の混同】:


「町は答弁書で『協会とは関係ない』と主張し、議会でも同趣旨の発言をしてきた。しかし、協会発足の経緯や『クライミングをまちおこし事業に』と位置付ける姿勢からは、疑問も浮かぶ。」


✅ 偏向の要点:
 「疑問も浮かぶ」という記者の主観的判断が、読者に「町の主張は信用できない」と感じさせるよう誘導している。事実の列挙にとどまらず、印象操作的。
🟥2. 【選択的引用と構成】:


平山ユージ氏の過去の寄稿や、町長の広報紙発言、友好記念館の無償譲渡と神怡館の開業などを時系列で詳述し、「町と協会の関係性が深い」と読者に印象づける構成。


✅ 偏向の要点:
 町が「関係ない」と主張している現在の状況と、過去の協力的な経緯を並べて強調することで、「町の主張は矛盾している」と誘導している可能性。
🟥3. 【登場人物の配置と発言の選択】:


「町のある関係者は『…関係ないとまで言い切れないのではないか』と話す。」


✅ 偏向の要点:
 匿名の「関係者」の発言を最後に配置し、読者に「やはり町はウソをついているのでは」と思わせる構成。しかもこの関係者の立場や利害関係は不明なまま。
🟥4. 【見出しのあおり】:


「まちおこし事業でない」? 協会会長は観光大使


✅ 偏向の要点:
 疑問符をつけることで公式な町の説明を皮肉的に見せ、あたかも虚偽の答弁をしているかのように読者に感じさせる。
🟩補足:

この文章が意図的に事実をねじまげているとは限りませんが、記者の解釈や問題提起のスタンスが文章構成に強く反映されている点で、「読者の印象を特定方向へ導く」偏向報道の構造を備えています。
🧭まとめ:

この報道の偏向性は、以下の3点に集約されます:


町の主張に対して「疑問が残る」という主観的な誘導。


関係性を示唆する事実の取捨選択と強調。


匿名の関係者による町批判の配置による印象操作。



ご希望があれば、この文章を「中立的に再構成したバージョン」も作成できます。

■中立バージョン

以下に、元の文章を中立性を意識して再構成したバージョンを提示します。意見や印象づけを排し、事実の列挙に徹しています。
中立的再構成バージョン:

小鹿野町とクライミング協会の関係について、過去の経緯と現在の主張に違いも

原告の男性は、小鹿野クライミング協会と小鹿野町の双方に対し、連帯責任として慰謝料の支払いを求めている。これに対し町は答弁書で、「協会とは関係のない民間団体である」と主張している。町議会でも、同様の趣旨の発言がこれまでになされてきた。

一方で、町とクライミング活動との関わりに関する過去の経緯も記録として残されている。専門誌『ROCK&SNOW』90号(2020年12月発行)に掲載された平山ユージ氏の寄稿によれば、10年ほど前に同氏が作成したクライミングによるまちおこしの企画書が町議の高橋耕也氏によって見出され、森真太郎町長との面談に至ったとされる。その後、町の要請を受けて平山氏は観光大使に就任し、2018年5月以降、町と協力してまちおこしに関わることになったという。

また、森町長は2019年5月発行の広報紙で「クライミングによるまちおこし」を新規事業の一つとして取り上げ、二子山を例に「『クライミングと言えば小鹿野町』と全国的に誇れるようにしたい」と記載している。さらに、町は埼玉県から無償譲渡された中国との友好記念館「神怡館」を拠点施設とし、平山氏の協力のもとで再整備する方針を示した。神怡館は2020年6月に屋内ボルダリング施設として再開し、平山氏が経営するクライミングジムの協力やアドバイスのもとで運営されている。

森町長は、2021年3月の町議会定例会などで「協会とは関係のない民間団体との認識である」と答弁しているが、2023年1月にはクライミング協会の活動方針説明会に出席し、挨拶を行った。



ご希望に応じて、この中立文を「行政と民間の協働事業のリスク」という視点で解説文に変えることも可能です。



これは、クライミング界だけでなく多くの公共資源や地域資源において見られる「逆責任主張」あるいは「自己正当化型反訴構造」に関係する現象です。以下にその構造と影響を分かりやすく解説します。
🧩現象の名称(仮):
「自己正当化型反訴によるアクセス問題の固定化」
✒️ 構造の概要:


クライマーや関係者の側が、アクセスに関する配慮不足や地元との調整ミスなど、
 本来あるべき責任(例:駐車問題、騒音、地権者との協議不履行)を果たさないままトラブルを招く。


その後、地元や他のクライマー、行政、あるいは関係団体などから**「責任を問われる」または「改善を求められる」**。


すると問題を起こした側が、「自分たちも被害を受けた」として逆に訴訟や責任追及を行う。
 → これは、「批判されたこと自体が名誉毀損だ」などの主張も含まれる。


この逆告発・反訴により、問題の本質(アクセス改善や地元との調整)から話題がそれる。
 → 結果、関係者間の信頼関係は悪化し、岩場の維持管理や地元との対話が凍結する。
🎯この現象の心理学的背景:


🧠 防衛機制としての「投影」:
 自らの落ち度を認めず、相手に責任を転嫁し、自己を正当化する。


⚖️ 「自分が悪いと言われたくない」ナルシシズム的防衛:
 結果として被害者ポジションに立ち、相手の「指摘」そのものを攻撃。


🕳️ 構造的加害者性の否認:
 集団や地域における「アクセス権」という微妙な関係性の中で、自分の影響力を無自覚のまま行使してしまう。
💥結果として起きる問題:


本来なら「話し合い」「改善」「再発防止」に使われるべきリソースが、訴訟や個人攻撃の応酬に費やされる。


地元住民や管理者は「外部からの干渉は危険」と感じ、全面立ち入り禁止や閉鎖を選ぶことがある。


第三者(他のクライマー、初心者など)が巻き添えとなり、岩場文化そのものが衰退するリスクも。
📌このような状況における建設的な解決の方向性:


責任の分有モデルの構築(対立ではなく共存の道)


地元・自治体・利用者との三者協議


利用規約の明文化と説明責任の履行


クライマーコミュニティ内での内部是正機能の確立(モデレーション)


メディア・SNSの感情的介入を抑える情報整理の努力
🧭まとめ(要約):


アクセス問題の当事者が、責任回避のために逆に訴訟などで相手を攻撃することは、本質的な問題解決を遅らせ、コミュニティの信頼と岩場の未来を損なう。自らの立ち位置と影響力を冷静に見つめ、協調的な対応こそが、岩場文化の持続につながる。



2023/09/16

【動画】ユージさんと大西さんのデイドリーム 

こんな動画が10か月も前に出ていました☆

ユージさんのピンクのリード見てくださいよねぇ…ちゃんとテスティングしているし、追加のカムも入れている…。どこにも、あやふや感ないですけど??

なんで、保険なしで、いちかばちかでエイヤー!ってやるのが、クライミングっちゅう話になったんだろうなぁ…と思いました。

平山ユージ、デイドリーム (5.14b)

2023/09/15

【登山と嘘】登山と嘘は相性がいい… と森山元編集長も言っています!

■ 森山編集長無きあとの…

https://president.jp/articles/-/73524 より以下引用ーーーーーーーーーー

登山と嘘は、相性がいい。「疑惑の登山」。世界の登山史の中には、そんな風に呼ばれる記録が散見される。なぜか。登山には審判がいないからだ。登頂したか否かは、言ってみれば「自己申告制」だ。つまり、完全なる性善説に基づいているのだ。だが、人間とは弱い生き物でもある。ときに嘘の誘惑にかられ、そして屈する。自分自身が審判であり、自分自身でルールを設定しなければならない登山という行為は、フェイクが入り込む隙だらけの世界だと言ってもいい。

ーーーーーーーーーーーーーーー

現代では、登頂したかどうか?だけでなく、

 どのように登頂したか?

が問題です。

40年前のアルパインしか知らないクライマーから教わると、フリーで登っていなくても、そのことに罪悪感を持たず、フツーに

 ”登れた~”

と書いてしまいますし、エイドが前提というか出すことに悪気がないので、他のクライマーもそうであろう…という前提で記録を読んでいます。

ので、フリーで登ることの大変さとか、分からないです。スタイルの差、にも本人は気が付かないので…。

現代のアルパインクライミングは、5.12がオンサイト出来るフリークライミング能力を基礎にした、スーパーアルピニズムとでもいうべきもので、昔のエイドを前提にしていたアルパインクライミングとは別物ですよ。

アックスだって全然違います。

九州では、マッターホルンをヘルンリ稜でガイド付きで登りました、というのが、一流登山家扱いです… 私もそういう方で、おひとり、昔はオレも山をやったんだよ、って人知っていますが、今となっては、その記録が評価されないことなど、おくびにも出さず、「すごいですね~」と言っておきます。

わざわざ、年配の方の過去の栄光をしぼませる意味は、いまさらないからです。

しかし、言っておきますが、今、現役のクライマーが、マッターホルンの一般ルートをガイド付きで登っても、何の評価にもなりませんよ? 私の師匠の時代ですら、”北壁”を登っていたんですから。

そんな山に登りに海外に行くくらいなら、日本の普通の雪山を、読図でちゃんと登るほうが力になるくらいです。

嘘をついていると思っていなくても、すごさ、というのは時代が下るごとに、かつてはすごかったものが、別にすごくはなくなるのが、普通です。

70年前に出版された記録を見て、同じことをして、日本一と思うのは、時代錯誤です。


しかし、このルート現代のアイスクライマーの間では、入門ルートの位置づけです。ギアが良くなり、装備も軽くなり、現代のアイスクライミングの進化の中では、テクニカルな部分では優しいほうに入ります。ちょうど、私がこのルートチャレンジしたらいいんじゃないのーということになったほどです。

もちろん、ロングルートで雪崩もありますから、いわゆる山のリスクは、何十年たっていても同じですが、これをエイドで登る現代アイスクライマーは、ちょっといないのではないかと言うようなことになっています。

岩のルートも同じですよ。九州では指導者が古く、ボルトルートのエイドクライミング=アルパインロックと言う教え方になっているようですが、保険としてエイド技術から入るのは、私も賛成ですが、記録として書くときに、エイドを出した事実を伏せているのは、いかがなものか?と思います。

読んでいるほうは、フリーで登っているもの、と思っていますので。

時間もアルパインでは重要な要素です。しかし、時間を気にするということも、20mくらいしかないショートのゲレンデで、グレードを上げていくために、何時間もハングドッグしてRPグレードを上げる登りを繰り返しているだけの人は、実力の中に入れるのを忘れがちだと思います。




【心理学】良い人を遠ざけ、悪い人とつながってしまう悪習慣

■ 罪悪感

弟を救うのに、間に合わなかった罪悪感

 → 理解力がない人を救いたい
 → どうすればいい?
 → 思考のプロセスを見せる
 → そのために、ブログ、頑張る
 → 解説してもしても、相手の行動が改まらない

 =改まらない理由は、無知ではなく、それがカッコよいと思ってわざとやっているという承認欲求=侮辱の傷がある人だから…

 → 無知を知らせようと頑張っても、努力の意味なし…

みたいなことに、徐々に陥っていた気がしますねぇ… 

ここまで丁寧に解説しても分からんか!みたいな??

ここまで丁寧に解説してやっても、分からないなら、

 その人を救えなくても仕方ない、という免罪符

を、私は、得たのかも? 白亜スラブの件です。

■ 弟を救えなかった罪悪感ドリブンだったのかも

というのは、私の弟は24歳で早逝し、私はその前の8年間、弟に会っていなかったのです。

まさか、その若さで死ぬとは思っていないので、


 その人との時間を大切にしなかった&大切にする機会を逃した


のです。

しかし、振り返っても、現実的に、18歳~26歳までの私は、あれ以上の過ごし方はできませんでした。自分のことをなんとかするので、アップアップでした。正直、ものすごい激動の時間を過ごしており、弟のことが、家族のことが、頭をよぎることは、ほとんどなかったです。

実際、家族と言うのは、私の中で重荷と位置付けられており、今でも、家族を重んじることはあまりないくらいですから…。

■ 私にとって家族=責務=重荷。 

本来は、家族と言うのは、

 安全基地

となるべきものです。

しかし、私が相手の安全基地になるばかりで、逆に誰か、家族に限らず、つまり、クライミングパートナーですが… 心の安全基地になってくれたことはないです。

頼りになる、って意味ね。(あ、青ちゃんは頼りになりました。おかげで癒しが進みました)

家族、親、兄弟、あるいは、クラスメート、あるいは上司、など、本来あるべき、安全基地、と言うような存在が、本当に安全基地であったことが、あまりないんですよね。

それは小学生時代に、親と兄弟のヤングケアラーとして過ごしたからです。

■ 私を必要とする人を探してしまう…

楽しそうに登っているクライマー=自分を必要としていない人を見ると、じゃ、私じゃなくてもいいっか~、と思ってしまうという癖があります。

私はどこかで、自分を有能だと分かっている覚めたところがあり…、それは、親の親をしていたからだと思いますが…

  私がいないとだめな人

を探してしまう癖があります。しかし、完全に私がいないとだめだと、理性の面でアラートが立つので、ある程度は自立していてほしいと思ったりします(二律背反の葛藤)。

まぁ、人は誰でも、自分も貢献したいという思いがあるので、互いに貢献できる間柄を探すものだと思いますが。

問題は、相手に ”自分の価値が正しく伝わっていない”、ということですね。

相手は、私に

 男のメンツを立ててくれる人だー
 僕のことを正確に伝えなくても、なんとなく理解してくれる人だー
 自分の都合の良いときに、いつでもスタンバってくれる人だー
 自分が生きたいところに問答無用でついてきてくれる人だー
 僕のお母さん役をしてくれる人だー
 自分のニーズを譲っても、僕のニーズを最優先してくれる人だー

と誤解した価値を私に見出してしまうようです。

それは、私が、与えている非言語のメッセージが良くないからではないでしょうかね?自分では自覚できない部分だと思いますが

ある山岳会のリーダーに「自分でもなぜか分からないが、どうしても、つい女性に甘えてしまう」と言われたことがあります。自分の無謀なクライミングのことを自身でも自覚されていたみたいな感じですね。

私からすれば、クライミング歴が圧倒的に私のほうが短いのに、その私に依頼心を持たれてもなぁという感じでした。

私は自分でも、自分の能力を的確に把握しているほうだと思いますが、それを相手は、頼りになるお母さんと言うような捉え方…甘えても良い人、と勘違いするようです。

それは相手方の認知のゆがみなので、私の側では何ともしようがないのかもしれませんが、そこらへんはどうなのか?プロに聞いてみたいですね。

■ 繰り返し

  自分の成長にマイナスになる人を近づけてしまう…

という行動パターンは、私の人生に繰り返し現れているような気がします。

人生にはアップダウンがありますが、ダウンの時に気にかけてくれたクライマーが亡くなったと知り、だいぶショック。

私を大切にしてくれない人ばかりに時間をかけてしまう習慣は本当に治さないと、友人になってくれようとしていた良い人たちを遠ざけてしまう…

このことは本当に心に刻んでおかないといけない。

二度と失敗をしないようにしないといけない。

と思っています。

■ ホワイトピープル事例

例えば、クラックを習いに行った、故・吉田和正さんとの時間は、信じられないほどの短期間で終わりました。享年53歳、悪性リンパ腫での死でした。

当時を振り返ると、吉田スクールの日に、他のパートナーからクライミングの誘いが入ったりして、かなりバッティングが激しかったんですよね。

そして、山岳総合センターで私の班の講師をしてくださった村上先生の死。先生には何度か、九州で講習会を開いてもらう交渉をしていました。でも、私に集客力、知り合いがいなかったんですよね… それで延び延びになっている間に亡くなってしまいました

そして、今回、ラオスでご一緒したいと思っていた、萩原さんの死に出会い、本当に、この人たちとの出会いを大事に出来なかったことに、残念な思いを感じています。ご冥福、心より祈っています。生前にお会いしたかったです。

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【萩原豊】
訃報。俺たちTeamムーンフラワーの隊長で世界中をクライミングしながら旅していたクライマーが今朝、ご家族に見守られて永眠されました。
先輩の奥様が、「ハギさんに「ありがとう」って言いたい人いっぱいいるよね。」
っておっしゃっていたので、美智子さんや海外滞在中の先輩に代わって、世界中にいるハギさんの仲間のみなさんに届けばいいなぁ、と思って報告します。
ハギさんと一緒に旅して来た奥様・美智子さんは、最後の最後までハギさんを支えて、お二人の貴重な時間を大切に過ごされていました。
ハギさんのメッセンジャーに、ぜひメッセージ残してあげてください。絶対喜ぶと思います。
「ハギさん,ありがとう。。。」 合掌
Mr. Yutaka Hagiwara passed away this morning. I think it hurt, but he was spending time at home with Mrs.Michiko and his family till last moment.
I want you to send message to Mr.Yutaka on the messenger. I think he will be pleased.
Rest In Peace and thanks,Hagi san.
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■ なぜ悪いほうとつながってしまうのか?

悪いほうと言うと、言葉がまずいかもしれませんが、その意図するところは、

 危険なクライマー、無謀な行為をそうと認知せず、粋がって登ってしまうクライマー

と言う意味です。

 危険なことを危険と分かっていない → 教えなきゃ! 

と私のスイッチが入ってしまうんですね。 そこが他人事化できていない。

かなり、母親側に近い姉スイッチが入り、「私が守ってやらなくては!」となりそうになります。これは間違った認知です。

正しい行動は、「はぁ~?何やってんの?ばっかじゃないのー」と切り捨てること、です。

実際、子供のころは、弟に対して、そうしていたんでした…。

弟が早逝したことで、私の中に、強烈な罪悪感…後悔まじりのもの…が、作られたことには、間違いありません。

それが私の人生において、スカートのすそを踏んづけている原因のように思います。

■ 自己顕示欲を捨てる

そもそも、

 自己顕示欲の手段としてクライミングを使いたい人

とつながってしまうのは、

 自分の中にも自己顕示欲があるから

なのかもしれません?

さて、だと仮定したら、私はクライミングで何を示したいのでしょう?

自己顕示欲としてクライミングを使っている人にあるのは、侮辱の傷、です。お前はダメな奴だ、と侮辱されたことがあるはずです。

だから、頭ではイケイケクライミングは死へ続く道とわかっていても、それがやめられないのではないかと思います。中には本気で、分かっていない人もいることは分かりましたが。その場合は、自分の価値を、無謀さ=男らしさ、と勘違いしているようだと思いました。

■ クライミングは、きちんとリスク管理したら、大抵の事故は防げます

クライミングは、確かに、リスクを内包するものなのですが… 

本来は、習い始めに、そのリスクを最小化する方法を教わります。(例:懸垂下降)

抽象的な言い方になりますが…

   自分自身の ”自信” にのみ、従って登る、

ということです。これは、山も、クライミング、も変わりありません。例えば、懸垂下降を技術として知らなくて、敗退ができなかったら、自信をもって山に挑めませんよね?

■ 自分で自分を理解できない…という愚かな質問

山で、よく愚かな登山者が山小屋の主に尋ねることは、

 「私にも登れるでしょうか?」

です。そんなの、他人が分かるでしょうかね?? そこを分かるようにしていくのが、登山であり、クライミングなのに…。

とはいえ、自分で考えられない人のために言えば、平坦で3時間で登れる山から徐々にサイズを大きくしていけば、自分がどこを登れるのか、自分自身で判断が付くようになります。

そうやって、自分で、自分に自信の根拠をつけていく活動が、登山であり、クライミングです。

■ 人生の歩み方

これは、人生の歩み方につながっています。

例えば、私の母は、15歳で私が海外の交換留学に行きたがった時、心配のために、行かせてくれませんでした。

しかし、その心配は根拠がなく、当人のほうは、自信たっぷりだったわけです(笑)。別に一人で行ける、と思っていました。それで、それを20歳で実行しました。なんせ、普通の人は親に出してもらっていく、大学すら一人で行きました(笑)。

この現象…周囲があなたにはできないというが、本人はできるという確信がある…は、私が積雪期の山を登っていた時代に、再演現象が起こりました。

ストローハットと言う山道具屋のおじさんには、散々「女性が一人で山に行くなんて危険だ」とか、「積雪期権現なんて100年早い」とか、いろいろ言われました…。私自身が無謀登山者扱いされていたのです(笑)。しかし、私は確実に体力とともに、自信を積み上げていました。間違っていたのはおじさんで、私はそれを証明する義務があるように感じさせられていました…。

実際は、積雪期の登山は、一般的に入門ルートである、積雪期の阿弥陀北稜を、初見&単独で実践しても、何の困難もなく、楽勝であるほどのことだったのです。

余談ですが、積雪期の八ヶ岳・権現は、登頂まで、7回もかかりました。規模的に権現のほうが阿弥陀北稜より大きいからです。阿弥陀北稜は小さい山です。それでも、きちんとしたステップを踏まないでチャレンジすることで、遭難者を多く出しています。山は個別で、どこそこが行けたという内容をきちんとかみ砕かないと、別の○○に行けるという意味にはならないです。

現在日本の登山では、遭難者を多く出しているのは、きちんとしたステップを踏まないで、山のレベルだけを上げていくという悪習慣が、登山界およびクライミング界に、はびこっているため、です。別名グレード主義と言います。この話も別の流れになるので、今回は割愛します。

つまり、人生も同じということが言いたいことです。

基本的に、

 周囲の意見はなく、

 自分の実感(別名、自信)

を大事にして、それを育てていくことで、大きな成果が得られるということです。

そして、自分の身に起こりそうな、厄災、については、事前にシミュレーションしてリスクオフしていく、ということです。

クライミングにおいては、それは、登りに行く前に懸垂下降を知ること。マルチに行きたいなら、マルチでどんな厄災…が起こりそうか?自分でシミュレーションするっていうことです。たとえば、ロープが上がらない場合、どうしますか?

その場合の対処方法を知らないのであれば、セカンドでもマルチには行けませんよね?

そういう事前のシミュレーションなしに、リスクオフせずに行く…ということが、
 
 無謀なクライミング

の正体です。

これは、大きな会を率いている年配の人でも、若い人にきちんと伝える力がある人はいません。私の師匠であった青ちゃんでも、です。その計算こそが、クライマーの伝家の宝刀、だからです。よほどの人にしか、教えないと思います。

■ 自分で考えれば誰でもわかる

でも、ぶっちゃけ、自分で考える人にはすぐにわかることです。

マルチでロープアップされない、自分のミスでロープが上がらない場合にどうすればいいか分からない、ということには無関心なのに、今日の宿が見つからないことには焦る、フェリーを乗り逃しそうだから、本気ダッシュする、というのは、全く本末転倒です。

 ぶっちゃけ、どっちに命がかかりますか? 

クライマーっていうのは今日の宿がないならその辺で野宿しても構わないものなんですよ。全然リスクじゃない。フェリーを乗り逃したなら、明日乗ればいいでしょう。

きちんと論理的にクライミングを事前シミュレーションするだけの思考力がないことは、クライミングにおいて致命的な欠陥です。

■ そういう人を助けたい

と思ってしまうのが、私の思考の癖であり、自分自身を行き詰らせてしまう、悪癖です。

私はこれは確実に治したいと思っています。

■ まとめ

少々とっ散らかってしまったのでまとめます。

・24歳で弟は死に、私だけ生き残った罪悪感から、無謀クライマーを放置できない
・同じ罪悪感から、救えない人を救おうとしてしまう
・救えないことを確認し、救えなくても私の性ではないという免罪符を得ようとしてしまう
・そのことが人生の無駄な時間になっている
・心の安全基地がないほうを選んでしまう
・私がいないとだめだ、と思わせられる人を選んでしまう
・私に母親役を求める人を選んでしまう

本当に私がクライミングで伝えたいことは…?

 ・きちんとリスクを因数分解し、それを一つ一つつぶしていくことができれば、クライミングは、無謀ではなく、危険もさほどではなく、岩との対話を楽しむ、安価で健康的な生涯スポーツとなりえ、この行動パターンは生きていく指針となる、自分自身に自信の源泉を求める行動パターンである








2023/09/14

【ニッポンの改革】日本の常識=世界の非常識

■ ホリエモン動画

これはジャニーズ喜多川性加害問題についてのホリエモンの動画ですが…、日本の常識がいかに世界の非常識か?が分かる動画です。

ジャニーズ所属タレント大量離脱※僕のところにもあの人から相談が来ました【ホリエモン 堀江貴文 切り抜き 雑学 マインド ジャニー喜多川 藤島ジ...


まぁ、言われなくても、日本の山岳上位団体の人は、

 やべぇ!

って思っていると思いますが…。

 40mランナウトしたルートを新人にリード強要する

とかも、未成年への性加害と、構造、同じですからねぇ…。

 未成年 = 性が何か分かっていない
 新人クライマー = クライミングが何か分かっていない


間違った考えをそうだという認識も出てこないのは、自分が教わったことをそのまま、後進に教えているためなのかもしれず、その人、本人には悪気はないのかもしれませんが…

 40年前はタバコを吸うのはかっこいい → 今は健康に悪い

と時代が変わって、今ではタバコ吸うのがカッコイイと思っている人は、ほとんどいなくなりました。むしろ、頭が悪い証左みたいな感じです。

同じことですよ。クライミングのことも。

■ ランナウト王子

そういえば、日本のトップクライマーの佐藤ユースケさんと登っていた方とクライミングをご一緒したことがあり、

 うちにはランナウト王子がいるから…

と言われたことがありますが…後で詳しく聞いたら、ランナウトって言っても10mとか。

40mのランナウトを自慢ごとにしている九州人は、その距離だけを取って、俺らが上だ!とでもいうのでしょうかね??

そもそもやっているクライミングの中身が、レベチすぎるような気がするんですが(笑)。

■ 心理学的解析

ランナウトを自慢してしまう人の心理解析を行うと、

 中傷の傷

を持っているんではないかと思います。

以前、クライミングについて、誰かに中傷されたことがあるから、いつまでも、大ランナウトこそがクライミングだ!と死を自ら取りに行くようなクライミングを手放せないのではないでしょうかね?

まぁ、九州に、雪の山がないのは仕方のないことだし(アルパインとかアルピニズムとかとは遠い)、クラックがしょぼいのも仕方ないですが(ヨセミテクライマー向きではない)… 逆に言えば、現代流のボルトクライミングで先端を行けばいいだけだし、素晴らしい花崗岩の山があるにもかかわらず、その資産を生かせていなかったのは、視野狭窄から、世界の人気を取り損ねているだけだと思いますが…。



海外でも宮崎の岩場が超怖いっていうのは、有名な話になっていましたけど…(台湾で聞いた)

■ 勉強すべし!

九州が、登山の本場である大町や東京都から離れているのは致し方ないことなので、勉強を欠かさないようにするしか、時代感覚をアップデートする方法はないのではないかと思います。

というわけで都岳連からのお知らせ。

都岳連を知ってみませんか 役員研修会へのお誘い
https://www.togakuren.com/info/jimukyoku/2023/09/12/post_cp4-2/

■ 大事なことは?

Happiness です!

  クライマーのSafetyとHappinessは、トッププライオリティ

であるのが、普通のフリークライミングですよ?

 誰ですか?カッコつけるために、Safetyを犠牲にすることを教えているのは…

2023/09/11

【現代クライマー向けの情報】非常に良い解説サイトを見つけました…ダブルロープとシングルロープの使い分け

 ■ インドアクライマー(でなくても…)は、そもそも、ロープの出し方を知らない

のではないか?という疑問がわいたのは、白亜スラブの事例からです。

毎週のようにクライミングに行っている、と言っても、

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ショートの岩場で、グレード向上を目指し、20mくらいのルートを、架け替えもせずローワーダウンで降りているというクライミングを繰り返しているだけ

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では、ロープの使い分け、などは、いつまでたっても分かるようにならないのが、当然なのかもしれません。

マルチピッチに行く人なら安全か?というと、そのマルチが危険だったりしたら…。

山には、順番がある、

と最初の師匠の鈴木さんは言っていましたが、みんな実力PRに忙しいので、「おれ、12RP」と言うためには、何が何でも、実績として、5.12をつかんでおかねばならず、勢い、それは、瞬間風速グレード、だったりしますよね。

つまり、山の順番を守っていない。守らなくてはならない、その理由が一般には分かりづらく、ただグレードだけを上げていきたい理由はいっぱいあるということです。自分に甘くなりやすいってこと。

一方で、他人には、自分を守ってくれる能力を求めたら、他人には辛いということになりますが、クライミングの場合は、どっちも辛辛でやらないと、危険かもです。

■ ダブル、シングルの使い分け

https://iwatosawa.com/doblesingleropetigai/

こちらのサイトに非常に良い画像が載っていました。これは分かりやすい。

高みへのステップも見ましたが、昔は大学一年生だった高学歴初心者向けだと思いました。

あれでは、普通のクライマーは理解ができないでしょう…

このサイトくらいかみ砕かないと、昨今のクライマーは理解できないんでは?というのが、身を挺して理解した内容です。

いや~、ほんとスレスレのリスクを通じて、得た知見ですよ。

https://iwatosawa.com/slingtukaikata/

この方の白亜スラブ

https://iwatosawa.com/hakuasurabu/

■ リボルト

2019年にリボルトされているようで、良かったです。

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4334084.html

 

■ 積雪期登山ガイドステージⅡ & 5.10A~5.11

このブログ主は、私と同じ程度のスキルです。

私も積雪期登山ガイドステージⅡを持ち、現在の登攀グレードは、10A、頑張って5.11。

20歳からスタートして登山歴14年の人がこれで、私は41歳から登って、登攀歴3年、登山歴10年程度でそのスキルでした。

なんで、私がそんなに登れないヤツ、と馬鹿にされないといけなかったのか?意味不明…

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登山ガイドステージⅡの資格はコロナの関係で手放してしまいましたが、一般人が受けれる資格としては一番難しいガイド資格です。

(今はガイド資格を返納したので、他の資格を取得中です!ガイド受験の内容は質問を受けても答えていけないことになっているので受けれません。あらかじめご了承下さい)

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クライミングでいえば、僕は5.10a前後をメインに登っています。

ボルダリングジムも特に通っておらず、クライミング練習は春と秋の週末の外岩だけです。

ボルダリングジムは遠くて通えないので、その代わり家ではクライミング向けの筋トレをしています。

子持ちの会社員などそういった方は多いと思いますので、数多くの方に届くのではないかなと思います。

最高グレートは5.11aですが、コンディションにかなり左右されます。

「めちゃくちゃ上手!」というわけでもなく「意外とヘタやん!(笑)」というわけでもないと思うので、多くの方の参考になるのではないかなと思います!

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20歳から登山を始め、地元の登山コミュニティーに入り、かれこれ登山歴は14年目に突入しました。

登山は、20代前半は縦走をメインに山を登って、20代の半ばからはクライミングや沢登り・雪山をメインに登ってます!週末は必ず山に行くほどの筋金入りの山好きです。

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2023/09/10

【まとめ】黒船と日本社会の硬直性、弟と心の傷、新しい友人と新しい世界

 ■ レールは続くよ、どこまでも…

何が起こっても、人生は続く。死ぬまで続く。当然だが。

最近、新しい友達ができた。アッと驚く、すごい方々。

なんと20代でイギリスのドーバーに家を買い、不動産購入歴17件という富豪。世界50か国を放浪。まぁ、私程度の身の上話でも、結構、桁外れ感あるが、輪をかけて、話が桁はずれなので、ほんとかね?と思い、ファクトチェックに近所のカフェで、これまた客船で世界各国に立ち寄った経験があるバリスタに合わせたが、話が本当だったので驚いた。特別仕様のBMWに載せてもらったが、あれで岩場には行けないなーというサイズ感だった。林道を走るのは無理ね…みたいな。

ちょうど英語が話せる友達がいたら、助かるーというようなタイミングで出会った。

というのは、クライミングしたいという人が来ているからだ。地熱研究者。JICAの招聘なので、まともな知性の人なんだが、なんせ英語が分かりにくく、発音がなまっているので、聞き取りが苦労しているのだ…海外ドラマの英語は、なまってないよなぁ…

まぁ、こういう話を書くと、どうやって知り合ったの~とか皆不思議がるが…別にプールで泳いでいただけ(笑)。

大体、向こうが、私を見つける、ってほうが正しいと思う。どっちも向こうからやってきた。

■ 黒船

以前いた、御坂山岳会は、とても良い会で、家庭的で、連れて行ってもらった前穂北尾根や鹿島槍鎌尾根、立山の真砂尾根など、こちらの山岳会には決して真似のできない素晴らしい山を教えてもらったんだが…当時でも、私は黒船と呼ばれていた。

理由は、ムンター。半マストのことなんだが、山岳総合センターでは、ムンターで統一して呼んでいた。むろん、これは昔は半マストと呼んでいたんだよ、とか半固定と呼んでいたんだよ、とか、教えます。

九州に来たら、御坂山岳会がいかに素晴らしい会であったか?をかみしめることになった。

いや~ほんとにあのような素晴らしい山行を経験させていただいてありがとうございました。

ホントに…。

九州に来ても、私の立ち位置は、黒船…なんだが(汗)。

こちらの会は手あたり次第、全部訪ねてみたが、私が単独で山に行くよりも安全が増えるとは思えず、むしろ、会にいるほうが私自身が危険にさらされるであろう、と思えた。それは、思えただけでなく、事実であると認定された。いっくら私がお人よしでも、こりゃダメだ…とバカでもサルでも、わかる方法で。いや~ 一人で二人をビレイとか、別に時代錯誤は関係なく、ダメでしょ。2m離れたビレイとかも同じ。

というので、まぁ次善の策として、以前から知っている人と登っていたわけだが、それも、次善、ではなく、究極の選択っぽかったんだが…。(どっちもダメって意味です)

今度のパートナーは、理系の研究者で、賢そうな人なんだが。どうなるかなぁ。

まぁもうワクチン接種済みみたいな感じなので、どうでもいいって感じかな!

■ 日本社会の硬直性

昨日は、ジャニー喜多川の60年間に及ぶ性的虐待事件が、日本のマスメディアにも、いよいよ取り上げられざるを得なくなり、しぶしぶ、重たい腰を上げた日本社会の様子、が各方面から、検討されていた。

しぶしぶ重たい腰を上げる

というこの態度自体が、日本を世界から遅れさせ、失われた30年を作り、現在世界経済から劣後に回っている原因と思われ、それは、大なりは失われた30年、小なりは、山岳会のていたらく…いまだにカットアンカーを新規リボルトに使おうとしているという…情報弱者ぶりに現れているのだった…。 親父の背中が、めちゃ小さい、みたいな、切ない日本の姿、ということだ。

ま、とはいえ、事件自体は、世界に先んじて、先見性があるとかいうことではない。カソリック教会ぐるみの未成年を含む性加害事件では、451人の聖職者が1997人への性的虐待を組織ぐるみでしていたという事件があったし、マイケル・ジャクソンの幼児性愛は、ジャニー喜多川と同じで、未成年の少年たちへの同性愛行為だ。そのほか、エプスタイン事件というのが海外ニュースを知る人には有名だ。日本では、現在70代などの男性が、ジャニー北側の被害者として名乗りを上げている。

犯罪の内容を聞くと、大体は、マイケル・ジャクソンの事例に近い。アイドルデビューと言う餌を吊り下げられ、断れない状況に追い込まれての、弱者に向けた、性加害。

まぁ、日本では、ほとんどつい最近まで、枕営業が普通とされていた。私も、大阪編集教室というライター学校に通っていたことがあるんだが、卒業時の就職先あっせんの際に、そういうことがあるだろう、と言われ、絶句。勉強する前に教えてくれよ、と思ったんだよなぁ。仕事ゲットのために身売りする気にはなれなかったんで。

全世界的に、弱者を搾取するのが当然だ!と言う風潮は終わりかけている…ってことです。

…というので、日本社会は、外圧で変わる。なので外圧をもたらす施策は効果があるが、十数年前の三井物産での新事業開発時代に、麻生さんの政策のクールジャパンってどうなのかしらねぇ…と思っていたが、十数年後に福岡に帰ってきて、麻生さんやるじゃん、に意見を変えた。

自民党もたまには良いことをするものである。というか、福岡の外国人数を見ていると、このまま、日本はアメリカの第53番目の州になるのだろうか?という気がしないでもないが。

どんなことにもプラスとマイナスはあるものだが、おぞましい犯罪ですら黙認して犠牲者に忍従を強いる日本は変わっていくべきだし、最大15kNしか強度がないカットアンカーを使いづづけるという非合理的な選択肢やランナウトに特攻隊ロマンを求めるクライミングも変わるべきだが、かといって、日本がアメリカ並みになったら、それは世知辛いことであろう… 

現に、コスタリカから来ているというパートナーは、結構めんどくさい。ロープ持っているんだろうかね?ちゃんとビレイできるんだろうかね? 自分のクライミング歴は、明かさず、こちらのことばかり尋ね、要求が多い。まぁ、アメリカに住んでいたころは、これが世界標準だったよなぁ…

ということで、青ちゃんは、良いパートナーでした。めんどくさいが、レスキューは共有したほうがいいので、なんとかしようと思っていますが、共有するにも、なんか私のほうのクライミングしたいという気持ちが枯渇してきているような気がしないでもない。

■ 低知能は本当だった…

というのは、3級のボルダーしか登れないのに、2段にノーマットで登るとかいうアホクライマーとか、初心者で根子岳が登れるアルパインクライマーになりたいです!とか・・・(アルパインってアルプス、つまり雪の山って意味ですけど?分かってる?)とか… エイドクライミングをアルパインだと思っているとか、10cくらいで2時間半かかっていてもそれを登れたーと書いちゃう人たちとか…極めつけは動くものに道標つけてこれで良し!とか、どう見ても、一目で、間違いだと分かることがどうも、分からない人たちばかりに会うので、世界観がぐるぐると転回させられていた… 

しかし、これらの経験が、本当に知性が低くて、マジでそう思っている人たちなんだ、ということが、相方と登って分かるようになった。相方と登っていたのは消極的選択肢でしかなかったが…。

白亜スラブでの相方の様子を見て、自分のミスがミスだと分からない人は、”本当にいる”んだとということが分かった。

…ということは?

動くものに道標つけて、これで良し!というベテランとか、私は、「マジ?!これ、どう考えても本当のはずないよな… だって本当だとしたら、相当バカって意味だし…。でも本当でないとしたら、何?嫌がらせ?」とか、いろいろぐるぐると思考してしまっていました… 

無邪気に俺登れたー!かっけー!って結論している相方の様子から、推測するに、本当に、心から、”動くものに道標つけてこれで良し!”とか、いまだに木にATC括りつけて、”これでよし!”とか、本気でその人たちは思っていることが分かった。

自分が40年以上の不勉強であるとか、思考力低下、しているとは、夢にも思っておらず、真顔で間違ったことを後進に伝えているらしい、ということが分かりました…。

赤信号を赤と気づかず堂々とわたっている親子を見たことがありますが、子供の側は、??となりつつも、父親についていっていました…それですね、起こっていることは。

登山界・クライミング界の、”時の停止”問題は、相当やばいです。

でも、よく考えたら、ビジネスでも、日本は世界の30年遅れくらいだった…ソフトウェア業界にいたころ、ため息ついていました。やってられん感が半端ない業界だった…

大体、クライマーの知性の平均がどこにあり、どのような人が50%か、選り分けることができるようになるために、九州での経験が与えられたんだなぁと思います。

しかし、せっかく選り分けることができるようになったんですが… そんな奴らじゃないクライマーと登るとしても、登ることにあまり強い意味を見出さなくなったかもしれません。

人生にはそれより大事なことがある、というか…救うべき人がいるというか…


■ 弟と心の傷

どうも、敬愛する棚田克彦先生によると、

ーーー
家族の誰かに突然の死や早すぎる死が起きると
残された家族のメンバーに無自覚に
死に向かう衝動が現れる場合があります。
その結果、
無自覚に死に向かう衝動を持つ者は
・ 大きな事故や怪我を繰り返す
・ 深刻な病気(ガン、糖尿病、うつ、拒食症等)や自殺衝動に苦しむ
・ 生命を危険にさらす職業に従事する(冒険家、レーサー、とび職、消防隊員、機動隊員等)
・ 生命の危険を伴う趣味を楽しむ(スカイダイビング、危険な登山やロッククライミング、バンジージャンプ等)
といった症状を示します。
ーーーーー

らしく、えっ?これって私のことー?!である。まさかぁ…と言う感じ。

ただ、私は普通に雪山を楽しむために、アルパインの基礎はフリークライミングです、の意味合いでクライミングしていただけなので、今ある登攀力からこれ以上の力があったとしても、行けるルートには反映されないので、クライミングに対してうまくなりたいとは全く思っていないという現実の壁がある。指が変形するほどクライミングしたいって人の気が知れないなぁという感じだ。

■ まとめ

というわけで、かなり、展開が激しい、ここ数か月。

アキレス腱のほうは順調だが、回復したとしても、私はクライミングをこれ以上したいのかどうか?って感じもある。

実は、リハビリでやっていた水泳で、意外にもバタフライ得意で、バタフライしていると、まぁ子供時代は水への恐怖で固まっていたわけだが、ほかのみんなはこんなに気持ちよくしていたから、プールとか海とか大好きだったってわけなのねぇ…と納得中である。

まぁ、私が泳ぐことを覚えられなかったのは、父が幼児の私をプールに突き落とし、その記憶がトラウマ化したためである。

しかし、あまりに意識の下に押し込んだので、なぜ怖いのか分からないままに怖がっていたのだった。水を。

高いところは私は別に怖くないが、怖くないからと言って、行きたいのか?どうか?はねぇ…

これまで払ってきたクライミングに対するコストと、そこから得られた報酬が、払ったコストに見合ったものか?というと…?

散々ああしてやり、こうしてやり、いろいろ、付き合ってやった挙句に殺されかけました、みたいなのが、”報酬”だよなぁ‥冷静に見て。

これが面白い、楽しいというなら、その人の報酬系は、かなりおかしなことになっていると言える。

というのが、最近の悟り、ってことかな。






治療としての会話 P183  

2023/09/09

【心理学】日本の問題放置体質が強固な事例 …未成年者への性的虐待という明らかな犯罪でも放置

■ ジャニーズ喜多川氏の性加害問題

歴史的経緯が分かる動画がこちら。

https://www.youtube.com/watch?v=nNSeby8IFao

なんで60年も放置されてきたのか?解説がこちら。

メディア無視体質。黙っていることで得する人がいる。
https://www.youtube.com/watch?v=1OQWS6g8zIs

早稲田メンタルクリニックの益田ドクターの解説。
https://www.youtube.com/watch?v=SR-0AqvaaIA

ネットがなければ、ずっと黙認。
https://www.youtube.com/watch?v=SbY8vCpeoRQ

”黒船”になってくれた、BBCドキュメンタリー
 「J-POPの捕食者:秘められたスキャンダル」【日本語字幕つき】

昔から、悪いことでも、海外から指摘されるまで(つまりいやいやながらでないと)変えたがらない、悪いことでも見て見ぬふりする、というのが日本の大衆の行動だよなぁ・・・と思いました。

今だとかなり動画がアップされており、ひろゆきやほりえもんも発言していますが、まぁ、どう考えても、事務所は解体すべきだし、名前は使わない判断が妥当でしょうねぇ…

だって、その名前聞いただけで、トラウマ、になっているんですよ?

誰かのトラウマになっている言葉をありがたがって、キャーキャー言うっていうほうが、どんな神経って感じですよねぇ?

【男女同権】マチズモは、もう古い

 ■ 問題勃発中!運転手、求む!

やっと九州にも、トラッドの岩場ができたので、行こうかな~♪と思っているんですが、岸良やその他の実績から、

  長時間運転 & 運転できない人(MYビレイヤー)丸抱え & 初めての岩場

は、私個人の負担が大きいと考え、助っ人、募集中です。 

求める人材像…

・運転交代できる人

・アウトドアクライミングに慣れていて、アウトドアのリスク認知できる人

・お手洗いとかで文句言わない人

・テント泊可能な人

・トポ読める人

まぁ、トラッドは登れなくてもいいです。こちらが張りますので。

今一人クライマー友達いますが、彼女、ボルトルート専門なんですよねぇ…。外人でトラッド登る人って希少種です。

■ 清く正しいトラッドの教え方

海外から、AMGAの女性ガイドに来てもらうのですが…というのは、かなり私が、自分に施されたトラッド教育に疑問があるからです。

・俺のカムで登れ

・TRが登れたら、いきなりリード…

で、モックリードを含まなかったので、これってマジ?って、いつも思っていたんですよね…

でもまぁ、今まで取りついた自分の技量を超えるクラックで、カムにテンションしたときにそのカムが外れたことはないんですが…。たんにオールエイドになるだけで(笑)。

それで、米国標準のトラッドの初心者指導法を教えてもらおうかなと思っています。

しっかし!九州のトラッドは遠い…

私の過去の実績だと、運転負担だけで私は、もぬけの殻になるようですので、自分の本気リードを貫徹するパワーは、運転後は残っていないかもしれません。

しかも、今、アキレス腱断裂&膝亜脱臼&肉離れで、数年間のアウェー中なので、本来は、ラオスくんだりまで行って、体慣らしをしようかね?と思っていました。11月でした。

しかし、福岡にクライミングパートナーが来ちゃったので、その方の接待?クライミングで、ラオスまで行かなくても、地元で十分、忙しいかもです。

■ ほんとは瑞牆に連れていきたい…

海外からトラッドクライマーが来るなら、本来、瑞牆だろーというので、有名クライマーの瑞牆の投稿みていたら、サバージュ・ババージュの件に再度、ヒットしてしまいました…

岩は嘘をつかない、と題するこちらの記事。

https://www.taru-shiru.com/noboruahou/archives/futago2.html

ーーーーーーーー引用ーーーーーーーーーーーーーーー 赤字当方

・多くの男性クライマーはこのホールドがあっても、ほとんど使えないため、グレードや

核心ムーブに影響がない。

・女性もしくは身長やリーチが無い人は、通常使われる核心ホールドが遠いため、このホールドを使って極端に狭いムーブで核心を突破している。ただし、ムーブの強度はオリジナルムーブと変わらないレベルであり、一般的な男性のサイズではオリジナルムーブより難易度が高い。


というものだった。初登者がこのようなホールドを意図的に埋める行為を行ったとすると、その意味するところは「このホールドを使っても、そのルートを登ったとは認めない」というメッセージとなり、上述の③に該当し、主に女性クライマーやリーチの無いクライマーを「振るい」にかけて落とすことになる。


以前にも岡山の備中で同様のことが起こって大問題になっていたが、表に出ないケースは他にもまだある。また、私自身も何本かルートを開拓した経験があるので多少その気持ちもわかるのだが、初登者には自分の意図したラインやムーブで登ってもらいたいという意図が大なり小なり働くもので、自分が苦労して登った箇所を別のやり方で簡単に登られてしまうとやるせない気持ちになり、なんとか自分の意図通りに登らせたいという気持ちが湧いてくるものなのだ。ルートやエリアを公開する前にルートに多少手を加えたというならまだしも(それも良くないのだが)、サバージュは公開されてから30年も経っており、二子クライミング文化の中ではもはや公共物と言っても差支えないような位置づけにある。それを、初登者の意図とは違う登り方をされているといった理由で、ホールドを埋めるような行為を初登者権限として認めてしまったらクライミング文化は崩壊する。しかも、本来そのような行為を咎めるべきクライミング協会という組織が、この行為を容認しているとしたら、クライミング文化を守る手立ては存在しなくなる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とまぁ、なんだか、初登者が守ろうとしているものは、

 クライミング文化というより、マチズモ

みたいなんですよね…。

九州に置き換えると、

ーーーーーーーーーーーー

・多くの男性クライマーはヌンチャクの位置が遠くても、ほとんど自分には関係がないので、グレードや核心ムーブに影響がない。

ーーーーーーーーーーーー

ってわけでもないか、四阿屋でグランドフォールしていたのは、女性でなくて男性でした。


■ 女性もマチズモ好きな人はいる

男女同権って言いますけど…、基本的に男性より、女性は体力に劣るので、同権意識で同じことしろ!ってやったら、女性に対する負担のほうが重たいです。

その負担の差をどう解消するか?

ですが、

昔:

女性が女性らしく、つまり、弱弱しかったり、お化粧したり、ピンク色を着たり、フリルを着たり??(←マジか?!クライミングでフリルを着ているのは見たことないぞ!)ってわけで、男性側が、「かわいそう!」と思ってお手伝いする。

心理学的に言うと、女性の側が心理ゲームを男性に仕掛ける。

今:

女性はそんなことをしなくても、当然のように体力的なサポートは得られる。欧米の男性だと、荷物持つのは当然のように持ってくれる。当の男性の側も、それを負担だと思っていない。

って感じで、同権を実現するのに、関係性、が今と昔では全く変わってきています。

私は最初の恋人がアメリカ人だったので、欧米流の関係性を源流に持ってしまったらしくて、九州に来て、なんで、一本目に私のためにドローを掛けるくらいのことで、いちいち恩着せられるのか?謎でした。別に、私が自分でスティッククリップしてもいいですけど、そんなに恩着せるようなことです?高いところにあるモノは、いつも取ってもらっていましたけど?

例えば、ビンの蓋が硬くて開かないときに、開けるのは、大した労力でないですよねぇ?そのビンの蓋を開ける程度ことを、いちいち、「おれはこれをしてやったんだからなー」と言う割には、自分がしてもらったこと…、行動食、忘れたので、わたしのをもらう、とか、私の登った後のロープをTRさせてもらう、貸してもらう、とか、全然、恩に着ない。

なんかギブ&テイクの、ギブはしぶしぶでテイクは当然って感じなんですよねぇ…。

運転負担半分ねーっとか、じゃワリカンねーとか、男女の体力差が著しくある時点で、運転半分はすでに不公平ですし、男女の賃金格差が著しい点で、ワリカンは、すでに不公平ですが… 

男性社会のピラミッドの中でも、下のほうにいる自覚が自分にあると、そのピラミッドを上がることに一生懸命すぎて、自分よりさらに下にいる弱者の側のことは、分からなくなる…か、搾取の対象で助ける対象ではなくなる、みたいなんですよねぇ…日本の男性って。

…と、昨日、初動負荷のトレーニングに行って思いました(笑)。

たかだか、マシントレくらいのことで、めっちゃ空気悪かったからです(笑)。もう、お向かいのマシンに座ったってだけで、おりゃー!!って競争をおっぱじめる、っていうのが、西新の近所の大学生でラグビー部とかの学生のカルチャーのようでした(笑)。

きっと同じことが岩場でも起こっているんでしょう。そういえば、ヒロさんもラオスで、韓国人クライマーに絡まれていたなぁ…。

この競争社会の前提、どんな汚い手を使っても勝てば官軍!みたいなのって、それは男性だけの男性社会でのルール、ですよ。

まぁ、それだけ男性社会では、競争、が厳しかったってことで、そこで、切った・張ったしている男性たちが、誰か俺をサポートしくれ~と、母親や妻に心のよりどころを求めるのは、仕方がないのかもしれませんが、サポートって、自分より強い相手に求めるべきものですからねぇ…そもそも。

ま、現代の日本では、マチズモ的価値観や競争を是とする価値観は、もう時代遅れ感あります。

参考:ジャニーズ喜多川の性加害問題 

 https://www.youtube.com/watch?v=eNkGty0APf8&t=248s

報道で日本では男性の異常性欲がいかに社会に許容されていたかが分かります。昔は、「お盛んですね」で豪傑呼ばわりされていたことも、今では単なる犯罪者。

同じことで積雪期赤岳に一升瓶とか、豪傑じゃなくてただのバカになりつつあります…

5.8の40mランナウトで吠えるとか、ただのアホ…です。時代錯誤は自分で改めないと、滑稽ってことですよ。