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2023/09/10

【まとめ】黒船と日本社会の硬直性、弟と心の傷、新しい友人と新しい世界

 ■ レールは続くよ、どこまでも…

何が起こっても、人生は続く。死ぬまで続く。当然だが。

最近、新しい友達ができた。アッと驚く、すごい方々。

なんと20代でイギリスのドーバーに家を買い、不動産購入歴17件という富豪。世界50か国を放浪。まぁ、私程度の身の上話でも、結構、桁外れ感あるが、輪をかけて、話が桁はずれなので、ほんとかね?と思い、ファクトチェックに近所のカフェで、これまた客船で世界各国に立ち寄った経験があるバリスタに合わせたが、話が本当だったので驚いた。特別仕様のBMWに載せてもらったが、あれで岩場には行けないなーというサイズ感だった。林道を走るのは無理ね…みたいな。

ちょうど英語が話せる友達がいたら、助かるーというようなタイミングで出会った。

というのは、クライミングしたいという人が来ているからだ。地熱研究者。JICAの招聘なので、まともな知性の人なんだが、なんせ英語が分かりにくく、発音がなまっているので、聞き取りが苦労しているのだ…海外ドラマの英語は、なまってないよなぁ…

まぁ、こういう話を書くと、どうやって知り合ったの~とか皆不思議がるが…別にプールで泳いでいただけ(笑)。

大体、向こうが、私を見つける、ってほうが正しいと思う。どっちも向こうからやってきた。

■ 黒船

以前いた、御坂山岳会は、とても良い会で、家庭的で、連れて行ってもらった前穂北尾根や鹿島槍鎌尾根、立山の真砂尾根など、こちらの山岳会には決して真似のできない素晴らしい山を教えてもらったんだが…当時でも、私は黒船と呼ばれていた。

理由は、ムンター。半マストのことなんだが、山岳総合センターでは、ムンターで統一して呼んでいた。むろん、これは昔は半マストと呼んでいたんだよ、とか半固定と呼んでいたんだよ、とか、教えます。

九州に来たら、御坂山岳会がいかに素晴らしい会であったか?をかみしめることになった。

いや~ほんとにあのような素晴らしい山行を経験させていただいてありがとうございました。

ホントに…。

九州に来ても、私の立ち位置は、黒船…なんだが(汗)。

こちらの会は手あたり次第、全部訪ねてみたが、私が単独で山に行くよりも安全が増えるとは思えず、むしろ、会にいるほうが私自身が危険にさらされるであろう、と思えた。それは、思えただけでなく、事実であると認定された。いっくら私がお人よしでも、こりゃダメだ…とバカでもサルでも、わかる方法で。いや~ 一人で二人をビレイとか、別に時代錯誤は関係なく、ダメでしょ。2m離れたビレイとかも同じ。

というので、まぁ次善の策として、以前から知っている人と登っていたわけだが、それも、次善、ではなく、究極の選択っぽかったんだが…。(どっちもダメって意味です)

今度のパートナーは、理系の研究者で、賢そうな人なんだが。どうなるかなぁ。

まぁもうワクチン接種済みみたいな感じなので、どうでもいいって感じかな!

■ 日本社会の硬直性

昨日は、ジャニー喜多川の60年間に及ぶ性的虐待事件が、日本のマスメディアにも、いよいよ取り上げられざるを得なくなり、しぶしぶ、重たい腰を上げた日本社会の様子、が各方面から、検討されていた。

しぶしぶ重たい腰を上げる

というこの態度自体が、日本を世界から遅れさせ、失われた30年を作り、現在世界経済から劣後に回っている原因と思われ、それは、大なりは失われた30年、小なりは、山岳会のていたらく…いまだにカットアンカーを新規リボルトに使おうとしているという…情報弱者ぶりに現れているのだった…。 親父の背中が、めちゃ小さい、みたいな、切ない日本の姿、ということだ。

ま、とはいえ、事件自体は、世界に先んじて、先見性があるとかいうことではない。カソリック教会ぐるみの未成年を含む性加害事件では、451人の聖職者が1997人への性的虐待を組織ぐるみでしていたという事件があったし、マイケル・ジャクソンの幼児性愛は、ジャニー喜多川と同じで、未成年の少年たちへの同性愛行為だ。そのほか、エプスタイン事件というのが海外ニュースを知る人には有名だ。日本では、現在70代などの男性が、ジャニー北側の被害者として名乗りを上げている。

犯罪の内容を聞くと、大体は、マイケル・ジャクソンの事例に近い。アイドルデビューと言う餌を吊り下げられ、断れない状況に追い込まれての、弱者に向けた、性加害。

まぁ、日本では、ほとんどつい最近まで、枕営業が普通とされていた。私も、大阪編集教室というライター学校に通っていたことがあるんだが、卒業時の就職先あっせんの際に、そういうことがあるだろう、と言われ、絶句。勉強する前に教えてくれよ、と思ったんだよなぁ。仕事ゲットのために身売りする気にはなれなかったんで。

全世界的に、弱者を搾取するのが当然だ!と言う風潮は終わりかけている…ってことです。

…というので、日本社会は、外圧で変わる。なので外圧をもたらす施策は効果があるが、十数年前の三井物産での新事業開発時代に、麻生さんの政策のクールジャパンってどうなのかしらねぇ…と思っていたが、十数年後に福岡に帰ってきて、麻生さんやるじゃん、に意見を変えた。

自民党もたまには良いことをするものである。というか、福岡の外国人数を見ていると、このまま、日本はアメリカの第53番目の州になるのだろうか?という気がしないでもないが。

どんなことにもプラスとマイナスはあるものだが、おぞましい犯罪ですら黙認して犠牲者に忍従を強いる日本は変わっていくべきだし、最大15kNしか強度がないカットアンカーを使いづづけるという非合理的な選択肢やランナウトに特攻隊ロマンを求めるクライミングも変わるべきだが、かといって、日本がアメリカ並みになったら、それは世知辛いことであろう… 

現に、コスタリカから来ているというパートナーは、結構めんどくさい。ロープ持っているんだろうかね?ちゃんとビレイできるんだろうかね? 自分のクライミング歴は、明かさず、こちらのことばかり尋ね、要求が多い。まぁ、アメリカに住んでいたころは、これが世界標準だったよなぁ…

ということで、青ちゃんは、良いパートナーでした。めんどくさいが、レスキューは共有したほうがいいので、なんとかしようと思っていますが、共有するにも、なんか私のほうのクライミングしたいという気持ちが枯渇してきているような気がしないでもない。

■ 低知能は本当だった…

というのは、3級のボルダーしか登れないのに、2段にノーマットで登るとかいうアホクライマーとか、初心者で根子岳が登れるアルパインクライマーになりたいです!とか・・・(アルパインってアルプス、つまり雪の山って意味ですけど?分かってる?)とか… エイドクライミングをアルパインだと思っているとか、10cくらいで2時間半かかっていてもそれを登れたーと書いちゃう人たちとか…極めつけは動くものに道標つけてこれで良し!とか、どう見ても、一目で、間違いだと分かることがどうも、分からない人たちばかりに会うので、世界観がぐるぐると転回させられていた… 

しかし、これらの経験が、本当に知性が低くて、マジでそう思っている人たちなんだ、ということが、相方と登って分かるようになった。相方と登っていたのは消極的選択肢でしかなかったが…。

白亜スラブでの相方の様子を見て、自分のミスがミスだと分からない人は、”本当にいる”んだとということが分かった。

…ということは?

動くものに道標つけて、これで良し!というベテランとか、私は、「マジ?!これ、どう考えても本当のはずないよな… だって本当だとしたら、相当バカって意味だし…。でも本当でないとしたら、何?嫌がらせ?」とか、いろいろぐるぐると思考してしまっていました… 

無邪気に俺登れたー!かっけー!って結論している相方の様子から、推測するに、本当に、心から、”動くものに道標つけてこれで良し!”とか、いまだに木にATC括りつけて、”これでよし!”とか、本気でその人たちは思っていることが分かった。

自分が40年以上の不勉強であるとか、思考力低下、しているとは、夢にも思っておらず、真顔で間違ったことを後進に伝えているらしい、ということが分かりました…。

赤信号を赤と気づかず堂々とわたっている親子を見たことがありますが、子供の側は、??となりつつも、父親についていっていました…それですね、起こっていることは。

登山界・クライミング界の、”時の停止”問題は、相当やばいです。

でも、よく考えたら、ビジネスでも、日本は世界の30年遅れくらいだった…ソフトウェア業界にいたころ、ため息ついていました。やってられん感が半端ない業界だった…

大体、クライマーの知性の平均がどこにあり、どのような人が50%か、選り分けることができるようになるために、九州での経験が与えられたんだなぁと思います。

しかし、せっかく選り分けることができるようになったんですが… そんな奴らじゃないクライマーと登るとしても、登ることにあまり強い意味を見出さなくなったかもしれません。

人生にはそれより大事なことがある、というか…救うべき人がいるというか…


■ 弟と心の傷

どうも、敬愛する棚田克彦先生によると、

ーーー
家族の誰かに突然の死や早すぎる死が起きると
残された家族のメンバーに無自覚に
死に向かう衝動が現れる場合があります。
その結果、
無自覚に死に向かう衝動を持つ者は
・ 大きな事故や怪我を繰り返す
・ 深刻な病気(ガン、糖尿病、うつ、拒食症等)や自殺衝動に苦しむ
・ 生命を危険にさらす職業に従事する(冒険家、レーサー、とび職、消防隊員、機動隊員等)
・ 生命の危険を伴う趣味を楽しむ(スカイダイビング、危険な登山やロッククライミング、バンジージャンプ等)
といった症状を示します。
ーーーーー

らしく、えっ?これって私のことー?!である。まさかぁ…と言う感じ。

ただ、私は普通に雪山を楽しむために、アルパインの基礎はフリークライミングです、の意味合いでクライミングしていただけなので、今ある登攀力からこれ以上の力があったとしても、行けるルートには反映されないので、クライミングに対してうまくなりたいとは全く思っていないという現実の壁がある。指が変形するほどクライミングしたいって人の気が知れないなぁという感じだ。

■ まとめ

というわけで、かなり、展開が激しい、ここ数か月。

アキレス腱のほうは順調だが、回復したとしても、私はクライミングをこれ以上したいのかどうか?って感じもある。

実は、リハビリでやっていた水泳で、意外にもバタフライ得意で、バタフライしていると、まぁ子供時代は水への恐怖で固まっていたわけだが、ほかのみんなはこんなに気持ちよくしていたから、プールとか海とか大好きだったってわけなのねぇ…と納得中である。

まぁ、私が泳ぐことを覚えられなかったのは、父が幼児の私をプールに突き落とし、その記憶がトラウマ化したためである。

しかし、あまりに意識の下に押し込んだので、なぜ怖いのか分からないままに怖がっていたのだった。水を。

高いところは私は別に怖くないが、怖くないからと言って、行きたいのか?どうか?はねぇ…

これまで払ってきたクライミングに対するコストと、そこから得られた報酬が、払ったコストに見合ったものか?というと…?

散々ああしてやり、こうしてやり、いろいろ、付き合ってやった挙句に殺されかけました、みたいなのが、”報酬”だよなぁ‥冷静に見て。

これが面白い、楽しいというなら、その人の報酬系は、かなりおかしなことになっていると言える。

というのが、最近の悟り、ってことかな。






治療としての会話 P183