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2023/09/19

【訴訟】小鹿野町 ボルト欠損&ルサンチマン 事実でない報道 要警戒

■ 町の対応がまずすぎるよなぁ

岩場の整備や、クライミングによる地域おこしって、やる前から、

 こういうことが起こりそう、と予想しているのが普通

のことなんだけど。

町おこしの事業ではない、のは、町が制定して行った事業ではないという意味で事実だろうけど、この書き方されたら、100人いれば99人が、

 町が言い逃れしている

ようにしか聞こえないよなぁ…。



ーーーーーーーー全文ーーーーーーーーーーー
クライミングの名所・埼玉県小鹿野町の二子山(1166メートル)で2022年、登はん中に墜落し両足を骨折した東京都内の男性が「岩場の管理が適切でなかった」などとして、岩場を整備する小鹿野クライミング協会と町を相手取り、慰謝料など165万円の支払いを求める訴訟を、さいたま地裁川越支部に起こした。協会などは全面的に争っている。クライミング人気が高まる中、岩場で起きた事故の管理責任を問う訴訟の展開が注目される。


20年10月設立の協会はクライミングの普及振興を図ったり、岩場の整備などを行ったりする一般社団法人。会長は世界的クライマーの平山ユージさん(54)が務める。町はクライミングによるまちおこしを推進し、平山さんに観光大使を委嘱している。


 事故は22年9月25日昼過ぎ、二子山西岳のローソク岩と呼ばれる岩場で発生した。男性は当時59歳で、クライミング歴30年のベテラン。体を支えるためにロープをかけていた岩場のボルトが外れ、男性は約5メートル下に落下した。
訴状で、「協会が事故の起きたルートを開設し、ボルトを設置した」「埋設されたボルトの位置や種類が不適切」などと主張。二子山のクライミングルートの開拓や再生を行う協会は、事故が起きたルートについても安全性を保つ管理義務や注意義務を負っていたとしている。また、町に対しても、協会の活動に関与しているなどとしている。


8月24日に第1回口頭弁論が開かれ、協会は「クライミングは危険を伴うスポーツ。事故は自己責任」、町は「二子山でのクライミングは、まちおこしの事業ではない」などとする答弁書を提出した。


 男性は事故で3回手術し、55日間入院、退院後も2カ月通院したとしている。治療費約100万円は傷害保険で支払われたため慰謝料などを求めている。


平山さんは、1998年、2000年のフリークライミングのワールドカップ(W杯)で総合優勝。東京五輪(21年)ではテレビの解説などを務めた。


「まちおこし事業でない」? 協会会長は観光大使
 原告の男性は、小鹿野クライミング協会と町が連帯して慰謝料を支払うよう求めている。町は答弁書で「協会とは関係ない」と主張し、議会でも同趣旨の発言をしてきた。しかし、協会発足の経緯や「クライミングをまちおこし事業に」と位置付ける姿勢からは、疑問も浮かぶ。
専門誌「ROCK&SNOW」90号(2020年12月発行)に掲載された、平山ユージさん寄稿の「二子山西岳再生&開拓」によると、平山さんが10年ほど前に提案したクライミングによるまちおこしの企画書を高橋耕也町議が掘り起こしたことがきっかけで、森真太郎町長と面談。町の要望を受け観光大使に就任し、18年5月から町と協力し、まちおこしを進めていくことになった、としている。


 森町長も19年5月の広報紙で、「クライミングによるまちおこし」を新規事業に挙げ、二子山を引き合いに「『クライミングと言えば小鹿野町』と全国的に誇れる」と記載。県から無償譲渡された中国との友好記念館「神怡(しんい)館」を拠点施設として、平山さんらの協力を得て再整備すると書いていた。20年6月に屋内ボルダリング施設としてオープンした神怡館は、平山さん経営のクライミングジムの協力やアドバイスを受けて運営されている。
議会で「町とは関係のない民間団体と認識」と答弁(21年3月定例会など)している森町長だが、23年1月にあった協会の活動方針説明会に出席し、あいさつもしている。こうした現状から町のある関係者は「平山さん側には神怡館の運営協力への報酬が払われており、町は協会と関係ないとまで言い切れないのではないか」と話す。【照山哲史】

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■ トップクライマーレベルのシビアなリスク管理をビジネスに持ち込むべし

クライマーとして独立している、自立している、というリスク管理を、ビジネスに持ち込むべきですねぇ。

こういうことって、やる前から起こりそうじゃん?

そもそも、町にクライミングでの町おこしを町民らが希望するのかどうか?という合意形成が不十分なまま、クライマー側が自分たちの岩場を再生しよう!という意図を持ちすぎたってことでしょう…。もちろん、合意形成と並行で、岩場の再生は急務ではありますが。

町おこしするなら手順が大事。町の人たちが、岩場での活動に対して十分な理解がないままにクライマーが先走っても仕方ないです。

■ クライマー界の内部分裂…は、大体ルサンチマン

しっかし、クライマーがクライマーを訴えるって…。

クライミング界では、ルサンチマン、が横行しています。特に平山さんって、圧倒的勝者なので、こういうことが起こり、他のクライマーの嫉妬の攻撃にさらされることは予想の範囲内。

■ 新品で欠落って

しっかし、40年経過して、腐ったカットアンカーがボルト欠損して抜け落ち、その結果クライマーが墜落して両足を骨折しても誰も同情しない上、

 お前のリスク管理能力が甘い

といわれるだけのことでしょうが、

小鹿野クライミング協会が、リボルト整備しました!と言って、どうぞ登ってください、となった岩場では、管理体制が問われるのは、想定内だよなぁ。

しかし、抜けるって、マジか…。どんな施工だったんだ…。

 昔の開拓 = 自分が登るため

 今の開拓 = 皆が登るため

別のスキル、別のリスク管理が必要です。

そんなの、当然分かっていますよね。

■ 抜けていないそうです…

周辺の岩自体が崩壊して、墜落した、ってことらしいです…。

そういえば、先輩が岩が欠けて落ちて、ビレイでキャッチしてあげたことありましたけど…一回目の後、もう一回そうなって…

周囲のクライマー誰もその先輩に同情していなかったっけなぁ…岩って、叩きながら登るもんなんだなーって、その時、学習。

ボルトは抜けなくても、岩は劣化するのが自然の摂理

■ 自己責任という世界観を守る

私なら、町おこし事業ではないという言い逃れめいたこと…事実であっても…を言う以前に、クライミングの前提としての自己責任論を提示しますね。

いくら新規に整備され、リボルトされても、それを100%信頼して登るかどうか?を決めるというのは、クライマー本人である、という不文律

はクライミング業界全体で、大事に守っていくべき、大事な価値観だと思いますね。

そうじゃないと、どんどん、外岩が人工壁になってしまいますしね。

■ 小鹿野がやってはいけないこと

この訴訟を今後のクライミング界の振興に生かすには、安易に165万円払ってしまってはいけませんね。

どのようなボルトだったのか?ボルトの種類は?

その落ちたクライマーは、なぜ小鹿野の開拓者グループに協力しているクライマーじゃないのか?

その課題は、本当に小鹿野のリボルトなのか?リボルトだったとして、どういう意思決定で、その整備になったのか?経緯が明らかになる必要がありますね。

今後のクライミングによるアウトドアツーリズムに関して、主催者はどのような責任を負うべきか?クライマーは、どのような責任を負うべきか?重要な判例が示されるでしょう。

結論が合意としてできるまで、めんどうでも、真摯に一つ一つつぶしていく対応が必要です。

めんどくさいけど、それが一番近道。

■ ちゃんとしたクライマーじゃない人が10人中7人くらいの現代

ひょんなことから、海外のクライマーのコミュニティに質問する羽目になりましたが…

世界のクライミング界の事情としては、

 自己責任が薄れてしまい、自分のロープも持たず、ビレイデバイスも持ってこない

という世紀末状態が、普通に通用してしまっています。つまり、世界のクライマー人口の7割は、

 自己責任お留守人種

ってことです。こんな人たちが大挙して、整備が手薄な日本の岩場にやってきたら…?

ひえー、事故死大量創造、ですね!!

なにしろ、今の岩場って、ボルト40年物ですよねぇ…ほとんどの岩場で…。 

日本人クライマーでも、1ピン目で落ちるとか、トンデモクライミングを繰り広げていますけど、それにも輪をかけて、外国人クライマーたちのリスク管理能力はお留守みたいです。

日本でも岩そのものの崩壊で、訴訟されるくらい、クライマー界のレベル低下が激しいってことなんでしょうかね。

■ 参考

ーーーーーちゃんとした人から返事が来たーーーーーーー

こんにちは、あなたの投稿についてですが、ロープなしでどうやって登るつもりなの?と考えるのはおかしいことではありません。私がいるカナダでも、自分のロープで登るということは普通のことだ。

誰かがすべてを提供してくれることを期待し、自分の分の装備を持たないというのは、許される行為ではない。

コメントでわざと鈍感になっているのは、おそらく投資もしていないし、危機感もない人たちだろう。

ヨーロッパでのクライミングは慎重に-安全基準と固定ギアは驚くほど異なる。自分の直感を信じ、自分が何をしているのか、どんな危険があるのかを理解していると感じられるパートナーを見つけよう。ハッピークライミング

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ーーーーーーーーーーー別の返事ーーーーーーーーーーー

もし彼が道具をまったく持っていないとしたら、初心者か、超金欠か、あるいはその両方だろう。

僕は旅をしていて、いつもは何でも持っていくんだ。でも今年の6月にクロアチアに行ったときは、クイックドローを18本、グリグリ、ATC、基本的にロープ以外のものは全部持って行った。他のクライマーと合流したとき、彼はロープを持っていて、クイックドローは6本しか持っていなかった。

ハーネスと靴以外は何も持っていない人たちと一緒に登ったこともある。彼らの半分はクールで、ただの初心者だ。他の時は、彼らはただのコートテイル・ライダーで、私はちょっとうんざりしている。自分の直感に従えばいい。

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ちゃっかり便乗する人って、コートテイルライダーっていうんですね~



英語の勉強になった☆

要するに、クライマーのレベル低下は、世界中で起きているってことですね。

私はレベル低下に加担したいのではなく、レベルアップに加担したいと思います。

<参考>

https://www.yamareco.com/modules/diary/148886-detail-167423

https://www.yamareco.com/modules/diary/25396-detail-310212

https://allnevery.blogspot.com/2023/09/blog-post_53.html