2022/04/25

男子のガラスのハート

■ ボルダラー事例

しばらく前に、3級しか登れないボルダラー君が2段をノーマットで登るとか言うんで、2段をノーマットで登れる実力というのは、マットアリなら4段、5段が登れるという意味だと知らないんではないかと思った…

日之影ボルダーと言えば、小山田さんが開拓の話をアップしてくれている。ので、そういうのを見ていたら、マットこうやって敷くんだな~とか、色々周辺の情報が拾えるものだと思うんだが…

そういうのを、「えー、どうせ取り巻きやら何やらがうようよいるんでしょ」とか言うのである。

…。

そんなの見たことないぞ?

つまり、ジェラシーで狂いそうになるから、見ないという意味なのだろう…。

なので上級クライマーが成果を発表すればするほど、正しい知識から一般クライマーは遠のいて行ってしまい、グレードだけを求めるようになってしまう。

突き詰めると、誰が一番強いか競争を、誰だって勝てないよ~なレベルの相手にすら、してしまって、それを自分の力では、手放すことができないでいる…惑業苦にハマっている…のが、並みの男性クライマー君なのだろう、と想像ができる。

だって小山田さんですよ?対抗するほうがアホらしいのでは…?

トップクライマーの投稿を見ないのはいいけど、

含まれる役立つ情報、まで捨てている

ので、

ノーマットで登る、ということの解釈が、てんでさかさま

になってしまっているのである。3級しか登れない俺が2段をノーマットで登ったら、みんなが愛してくれるだろう、と思ってしまうってこと…。

なんでこうなるか?というと?? 羨ましい心、を捨てれないからだろう…。

■ 繋ぐ壁

知り合いのクライマーに、「繋ぐ壁、良かったよ!」と言ったら、見る前から、世界クラスクライマーの自慢話だろうと予見して

ーーーーーーーーー

いや、ジャンボ&倉上の屋久島話を聞くといたたまれなくなりそうなので、情報シャットダウンしてます

ーーーーーーーーー

とのこと… 

またもや、男子のガラスのハートを感じた瞬間でした…

繋ぐ壁って、5.3の壁のことなんですよね(笑)

彼は屋久島でローカルの人に、ばかにされた経験から、見返そうと頑張っていますが…別にもういいんじゃないかと思うんですが…。

なんせ、私の知る限り、彼のほうが世界でトップクラスの人たちと登っており、すでに実力自体も上なんで…。

しょうもないエゴのぶつかり合いにそこまでこだわらなくてもいいと思ったりしました…

俺のほうがスゴイというドラミング活動に、こだわって勝たなくても…もうとっくに勝っている。

私自身は、グレードを上げるために登れ、というのにどうしてもなじめず、九州では全然クライミングやる気になれない。それどころか、シラケ切っています。

あのヒドイ 白亜スラブ以来…自分のために岸良クラックは行きましたが、私の登攀を手伝ってくれる相方は誰もおらず、なんだ都合の良い女扱いされていただけだったんだ、と目が覚めた瞬間でした。

■ 年齢も性別も問わずできるのが、クライミングの良さですよ? 

世界のトップに立った人たちが感じる、

クライミングっていいな♪

っていうのは、私がラオスに行ってクライミングっていいな♪と思ったのと同じ部分ってことです。

誰も 

”トップクライマーにならなきゃ、お前を愛さない!”

とは言っていないのに、一人で勝手に俺だって!と思っているのが、男子なのです…

男子って言っても、50代と30代後半の人ですが、前のパートナーは40代だし、その前は師匠なので60代、その前も50代の人ですから、男性はいつまでたっても、尊敬されるために登っていて、自分のため、つまり楽しいから登っている訳じゃないみたいなんですよね。

なんだかなぁ…。

■ 尊敬されるために登れるヤツになろうとしているのに…

だから私のように、5.9しか登れないのに愛されるクライマーが出てくると…?

ずるーい、ということになるのであろう…

と、想像…女性でも競争心が強い人はそう感じるようです。何度も納得した珍事件でした。

クライマーとして尊敬できるか?とか、そんな基準で自分を計っていると、どんどん弱い自分を許せなくなります。登山もそうでしたが、クライミングは遊びなんですよ? 人生を良くするためにやっているのがクライミング。

自尊心を掛けるから、変なことになります。日本で起こっている毒は、グレード偏重、とそれに紐づいた、ピラミッド式尊敬システム、です。

人は人であるだけで、すべからく存在を肯定されるべき存在です。


ヌンチャクで作る担架

2022/04/24

太れないタイプの人の栄養補給

 ■ 5.12スイスイ × 40kg 

昨今のアルパインクライミングは、40年前とは様相が違い、

セカンドでも5.12がスイスイと登れ(RPではないですよ!)、40kgの歩荷が普通に遅くならないでできて、当然

で、そのような超人的な人たちが、

5000~6000mという標高で、マルチピッチを登る

というのが、現代流のまともなアルパインクライミングです。

…というので、5.12がスイスイレベルのフリークライミング能力は、あって当然の基礎力、にすぎません。

私はといえば、そんなことはアルパインスタートして1年後には理解できる、幸福な環境にいたので、さっさと冬壁は捨て、アイスクライマーになったのでした。

…というのは、冬の山しか、全く興味がわかないので…。

グリーンシーズンは、”トレーニング”、の位置づけでした。なので、海外クライミングに言っても、”三昧してトレーニング”に行くわけで、一般のフリークライマーのように、”○○って課題を落としたい”とか言うのがあるわけではなかったのです。とにかく、登攀をシャキッとトレーニングできていれば文句なかったわけで。

さて、前置きが長くなりましたが、現代のアルパインクライマーに要求されるフリーの基礎力が高くなったことから、フリークライマー君といえば、スキニーなマッチョ君、と相場が決まっています。細マッチョ君ですね。

歩荷に強いタイプ…がっちりしていてでかい人…は、おおよその人たちの経験則だと、歩荷にはいいけど、登攀は下手くそで、両立しないと思われています(ジャンボさんは稀有な例外)。私も思い当たる人たくさんいます。やはり、クライミングの傾斜になると、体重はマイナス。

かといって、スタミナということになれば、体重がある程度ないと…体が弱ってしまいます。

というので、この両立しがたい面を両立させるには…?ですが、体が細くて、食べても食べても太らない人は、

胃がん検診を受けて、胃酸の出を見る (ペプシノーゲン)

と良いです。

胃酸が十分出ていないと、タンパク質を採っても、ぜんぜん消化も、吸収もされておらず、栄養は、スルーして体外に排出されている、ということなのです。

■ 異化

入院などで、床に臥せると、筋肉がごっそり減る、という経験は、みながあると思いますが…、タンパク質の異化が進んだということです。

タンパク質は、タンパク質からしか合成されない…糖質を採っても、エネルギーとして燃焼されるだけで、筋肉を構成するアミノ酸にならないのです。

体重50kgだったら、タンパク質を50g取って、異化と同化が釣り合うと言われていますが、普段の生活でも、そんなに取るのは、ほぼ無理ってくらい多い=困難な量です。

そこで、プロテインで補給でも…となりますが、プロテインも消化力がないと、吸収できない…

ので、そういう人は、吸収しやすい形態である、ボーンブロスでの補給がおススメです。

細マッチョの人は、吸収する力が弱いんですね…だから、細いともいえますが…。

■ 病み上がりに限界に挑戦はない

しかし、病み上がりで、筋力がないのに、限界グレードに挑戦するのは、さらなる怪我を重ねる元です。

しっかり食べて筋肉を戻してから、限界にチャレンジしましょう…

以前、前穂北尾根でグリサードして骨折した先輩がクライミング復帰したら、なんと、私より登れなくなっており、彼のショックを受けている様子が伝わってきました…

いや~、あれは気の毒だった…

どんな強い人でも、ベースになる筋肉がないと、そりゃ登れません。


鶏ガラ74円分で約1リットルのボーンブロスが取れる


2022/04/21

登る阿呆に、見る阿呆

今日は為末動画づいています(笑)

■楽しめないのは何が原因ですか?【為末大学】


■ 一番楽しかったころ…

ヨシーダさんと青木さんの両方がいたころですかねぇ… 後はラオスと龍洞。いいやつばっかりだったからなぁ…。

登る阿呆に、見る阿呆… 楽しく登ることが一番、って価値観で登れたからなぁ…。

■ グレードで一緒に登る相手を選ぶ =楽しくない

九州に来たら一発目に受けた質問が、「どのぐらいのグレードを登るのか?」でした…

要するにハイグレードを登らないなら、来るなって意味。

いや~ この人たちとは登りたくないと思いましたね…。

■ 10cでスゴイ!と言われる = 楽しくない

逆に驚いたのは、別の科医の人ですが、自己紹介で、5.10cしか登れないと言ったときに、すごく登れる人扱いを受けたことです‥‥

山梨では、

 10cでふがふが言っている=そんなに登れない人

という意味なので、誰も脅威には感じません。…が、その人には脅威に感じられるようでした…

■ 登れても登れなくても楽しくないんじゃ…?

じゃ、一体何が登れたら、相手は満足、なんでしょうね? なぞだ…

■ 10本ノックの会 = 楽しい

ベテラン開拓者と登っているときも楽しかった… 私はたくさん登りたいだけだったので、トップロープフィックスにして、各自が10本ノックの会…

でしたが、そんなのでちょうどよい訳なんですよね… 別に何か目指している課題があるわけじゃないんで。基本的に、部活とか、毎日の筋トレのノリなんで…。

なんせ、

 量 = 質

という転換を目指しているわけですから…

最近読んだロクスノの中で、一番共感したのは、横山ジャンボさんが、長野のしょぼい岩場で、あれこれ工夫して登っているという寄稿でした…。私も初めての岩は、アイゼン履いた岩だったからなぁ…。九州にはアイゼンで登っていい岩がない…。

■ 湯川アイス

私もアイスは湯川育ちで、湯川のアイスは、非常に高さが短いので、下まで降りずに連続で登って、距離を稼いだりしていました…

遊びつくした感、湯川アイスではありました…

トンデモビレイをまだしている後輩のビレイで、リードするように師匠の青木さんに言われ、大抵抗して、大喧嘩したことがありました…

こんな ビレイで登れます?


これじゃ、グランドフォール確実ですなぁ… 壁から5mも離れている。

師匠の青木さんは、ビレイが重たい、というのが苦痛なクライマーでした。このグレードでは落ちないからですね。

しかし、短い壁=落ちることが許されない壁、ですので、こんな短い壁は別にリードしなくていいと私の辞書では思います。裏から歩いてトップロープ張れますし。初心者のリードに適した課題は上が核心で下は簡単で、決して落ちないようなのです。

一方これが私が提供しているビレイ。 壁から10cmも離れていない…

これじゃ、あまりにアンフェアなトレードなので、ちゃんとしたクライマーとしか登る気になれなくても、まぁ仕方ないですね… 

命は一個しかないからなぁ・・・ 



危険なビレイを受けたクライマーには、心理学的なトラウマケアが必要

■ 医療過誤=トラウマ

今日の仏教説話は、医療過誤で、視野を失った人の話が印象的だった。

人のミスで失明…どうしても、許せないのだろうと思う。

クライミングで相手の無知のために、

 ビレイの制動手を離した、とか
 2名を同時にビレイしていた、とか

で 落とされる、というのは、医療過誤よりも、うんとしょっぼいミスで落とされるということを意味していると思う。

その人の命はどれだけ軽んじられているんだろうか…

■ トラウマ化する 

ということは、トラウマに対するケアが必要なのと同じケアが必要だと思う…

人に起こった出来事は客観視しやすい。 自分に起こった出来事は、出来事の重要性、インパクトを軽視しやすい。

トラウマを活性化させないためには、変なビレイをするかもしれない可能性がある、新人とは登らないことですね。

確実性がある人と登るのが一番です。

■ 人の傷は軽く、自分の傷は重たいのが人間

経験がない人も、なんだ、それくらいのことで、と言いやすいので、

 誰に話すか?

というのは、非常に重要なことです。 くれぐれも、それくらいのことで…と軽視しない人に話すのが大事です。大体の男性クライマーは、それくらいのこと、と思っているので、NGかも…

クライミングの場合、登りたいしか言わない人は、生死が関わる活動ということが、すっぽ抜けていることが多いです。

登りたい登りたい、という人が一杯やってきて、ああ、疲れたなぁと甲府でもなりがちでした… 

登りたい盛りの人には、誰もトップロープフィックスを教えてやらないのは、何で何だろうなぁ…教えてやれば、一人で勝手に登りに行くと思うんですが。

一人でもクライミングはできます。ジムも一人で行けばいいのだし… 仲間がないと登れないという場合はクライミングが好きなんじゃなくて、別のことが好きなのかもしれないし、

それこそ、

 一本独鈷

を座右の銘にしないと、落とすようなビレイヤーと登るくらいなら、一人のほうが安全かもしれません…
          一流クライマーがやっているリスク管理

勝ちたい!ではなく、勝たねばならない 

■ 勝負強い選手を育てる叱らない教え方【為末大学】

■ 叱るの前提は、”期待” 

期待が子供を殺すってことなんですね…

なんだか、思い出したのは、野口選手なんですが… スポーツクライミングをやる人ってホントに大変そうだな~という印象でした…

子どもたちには、叱らない、指導をしたいですね。危険行為以外は。

2022/04/20

Difference between Indoor Gym and Outdoor Crag

Her is the difference. If there is any more to add, let me know. 


Indoor GymOutdoor Crag
Grading credibilitytrustworthy 5.9 could be 5.10c 
order of grademeant to be honesthard to know if 5.8 is truly 5.8
easy one can be difficult to someone, vise versus.
who puts grade?Professionalanybody can FA
Bolt distanceEvery 1 m5 bolts for 15m, sometimes 1 bolts in 50m
Bolt strengh25Kndepends on many thing, how old, bolt type, who puts it....?
Bolt maintenancedone by gym40 years outside in rain and shine, perhaps snow, never able to tell
Who's responsible?The gymYou
fallen objectnevernorm. any small animal can make fallen rock
Holds are...attached firmly so it won't come apartcome apart by nature
shape of the wall a lot of times overhangslab, face, overhang, wide, crack so many
your belongings stay in a rocker in the gymshould stay where there is no fallen rock
belaylet it fallminimum slack & soft catch
airconditioned too heated or too cold
sunis not the problemis a big problem
bugsnonea lot 
weatheris not the problemis a big problem
route findingfollow the rad onesyou find it by yourself

1)Never fall before you take 3 pins
2)Don't pull off a climber from a wall
3)practice how to use the belay station and anchors before you go to a crag
4)Belay is within 1m from the wall, never too far
5)Don't speak while you are belaying,  the distraction means you are not attentive. 
6)Belay with thinking of what will happen if a climber fall now all the time...
7)Do your homework with bolting in that specific crag
8)Do not trust old piton and bolts in the mountain
9)Prepare for failure and accidents, before going.
10)5.9 could be 5.10c, be prepared.
11)Sport route(=bolt route) can be runnout, without saying R.
12)Who made the problem? Do your research. or develop your eyes for it.
13)Crag made after 2000 are relatively safe. 
14)2 grade below should be climbed in multi-pitches. naver fall. can be fatal.
15)Check wire.
16)  Rappel and prusik is a must.
17)Be picky on your belayer. 

クライマーにできていない正見のリスト

 ■ 曲がった松は曲がった松とみる

今日の仏教説話は、正見でした。

現代のクライマーは、かっこつけたい気持ちと、クライミングそのものに対する理解の不足の2点で、正見、が出来ていない人が多いというのが、私の観察結果です。

そこで、きちんと見れていない事例をまとめておきます。

■ 偏見、悪見、邪見のリスト

1)ボルトルートは安全 → 40年前のボルトは、カムより危険

2)山岳会のベテランの意見を聞いていれば安心 → 人は年を取る 誰でも間違いはある

3)人工壁のビレイと外岩のビレイは同じ → 外岩はより難しい ミニマムスラック&ソフトキャッチ

4)自分はスゴイクライマーだと自己主張したいので、〇〇に登らなくてはならない

 → 趣味なので、そんなことをしなくてもいい

5)クライマーは常に上を目指すべきだ → 趣味なので、自分の好きに楽しめばよい

6)生死を掛けるのがクライミングだ → フリークライミングの時代になってからは、誰も生死を掛けることが正義だとは思っていない 

7)初登こそが価値がある → 初登に価値があったのは事実だが、価値ある初登とそうでないものがあると歴史が証明している。現代に残されたのは、落穂ひろい、であると歴史が語っている

8)現代には価値ある初登はもう残されていない → スタイルを勉強することで、まだ埋められていないスタイルによる登り方はいっぱいある

9)この岩場には俺のレベルの人間が登るルートはもはやない → 課題を難しくするのは簡単。裸足で登ってみましょう

10)叫んでいる俺ってかっこいい → かどうかは価値観によります。怖がっている人に私からは見えます。

11)フリーソロしたい → 自動化が起こるまでの大量の登りこみが必要です。公共の岩場ではなく、自分で開拓した岩場でやらないと、業界中の迷惑になる可能性が絶大。

12)トップロープは安全 → トップロープは下部で落ちる量が大きいので、スタート時をタイトにしないと、下部で落ちたらグランドフォールになります

13)トップロープは安全 → かぶっている課題では振られて危険

14)リードは危険 → かぶっている課題ではリードのほうが安全

15)アイスは危険 → アイスではテスティングをしてからしか登らないので、そこまで危険なことはない。アイスで危険なのは、気温上昇 です。雪山と同じで気温が上がる日中は避けて登る。早朝と午後の遅い時間が安全時間帯です。

16)落は運 → 落があるところを見極めることができる目を養うのが本来はスキル

17)雪崩は運 → 雪崩があるところを見極めることができる目を養うのが本来はスキル

18)ビレイヤーは奴隷だ → ビレイヤーは、リードクライマーと対等 無いと登れない

19)セカンドはリードより劣る → 劣らない ジャンボさんの話を聞きましょう

20)マルチでは、事故が起こっても仕方ない → レスキューの訓練をしても使わず帰って来れるのが成功

21)ヘッデン下山はかっこいい → それは、上級クライマーがギリギリに迫った場合のことで、無計画な山で、不作為にヘッデン下山になったのは、ただの実力不足です。

22)ゆとりがないほどかっこいい → 上級クライマーへの憧れは理解できるが、そのレベルにない人がやれば、ただのアホです

23)より高いグレードが登れる方が上だ → なら猿が一番立派なクライマー



2022/04/19

外岩とインドアジムの壁の違い

 違いをまとめました


インドアジム 外岩
課題グレードの信頼性 信頼できる 5.10cに5.9が付けてあることもある
並び 易から難に並んでいる 本当に5.8が5.8かはわからない 
易から難にはならんでいないかもしれない
課題の設定者 プロのセッター 素人の開拓者、誰でもなれる
ボルト間隔 1mごと 15mで5本が相場 ひどい時は50mで1本
ボルトの強度 25Kn まちまち
ボルトのメンテナンス されている 野ざらし40年モノなどザラ
由来不詳ざら
誰が責任を取るか 施設運営者 自分
上から物が降ってくるか こない 落がある
ホールドは外れるか? 外れないように取り付ける 外れることは自然の掟
形状 安全のためハングが多い スラブ、フェイス、オーバーハング、ワイド、クラックと多彩
荷物を置くところ 施設のロッカー 自然の中でラクが来ないところ 自分で探す
ビレイスタイル わざと流して落とす ミニマムスラック&ソフトキャッチ
空調 管理されている 暑いと登れない 寒いとかじかむ
日照 屋内 日焼けで大変
虫などの問題 ない よくある
お天気 関係ない 大問題
ルーファインディグ ホールドを追うだけ 岩を見極める

1)インドアでも外でも、リードでは3ピン取る前に落ちてはいけない
2)わざと人を落としてはいけない(ロープを出さないなど)
3)結び替えを練習してから、外岩にいく
4)ビレイ位置は壁から1m以上離れない 1ピン目の15度以内
5)ビレイ中におしゃべりしない
6)落ちたらどうなるか、常に考えてビレイする
7)外のボルトは、基本的に信頼ができない 調べてから行く
8)山の中のマルチでは残置を信頼してはいけない
9)敗退を確実にしてからチャレンジするなら、どんなにチャレンジしても良い
10)5.9でも、10cとしてあることが多い
11)外の課題は、開拓者によっては大幅にランナウトしていることがよくある
12)開拓者の特徴は普通はトポには載っていないので、事前に良く情報収集するか、自分の目で見極められる力をつける
13)2000年以降に作られた岩場は大体まとも
14)マルチは、2グレード下を登る マルチでは落ちてはいけない
15)ケータイが入らない岩場では、怪我は命取りになる
16)シークリフでは懸垂下降が必要
17)初心者のビレイヤーと登る場合は落ちないルートだけを登る




We need to watch each other, care for each other. We are only human

On ageing climbers 

https://www.summit-guide.com/summit/?page_id=20

This is the guide who had the accidents, he was 66. International climbing guide. The cause was loose rock. (Uncertain yet but...)

I was trained in Nagano in Sougou center alpine school, and where I was, Yamanashi were a climbing mecca in Japan, so there were a lot of "great climbers" like Yusuke Sato and Tokio Muroi and ofcouse Yuji Hirayama.  I was a belayer of Yoshida, who climbed the world's first 5.14a crack in 1987 prior to Lin, but he put 13d so it is not on the record...and also "famous" guides... like this person.

When I came to Fukuoka climbing, I met Mr.Yonezawa, I felt honored to meet him. 

I always respect great climb. 

However, I felt age is the main risk factor and he was loosing his skills...  he is the developer of Aburayamakawa , Miharahashi, etc... the suburb crags in Fukuoka. Also my neighbor.  Kyusyu's the most renown climber.

Mr.Yonezawa was my 3rd mentor. He was going for his mid 70s.

I felt I was his insurance than he is my insurance so I stopped climbing with him... he was sometimes mentally confused.

More over, he overlooked my injury... and took me 2 days before I see a doctor,  as a result this is taking so much longer to recover. I can not go with someone if going with that someone is more riskier than going alone. 


Most climbers care for each other, watch each other. It's a good habit.


But as you age, you will loose mental power, you attention span gets shorter and you will not notice...take it for granted... even a greatest climber can not beat the age. 


We are all same, we are human.


So what partner should do is always asking me, questioning me, and double checking on me, I don't think it is rude.

It is the opposite,  I appreciate your support, that is the kind of support I need from the partner.

On male ignorance

Also, men does have a hard time understanding women. 

I am much vulnerable than you. Accidents and injuries has more impact on me. Takes more time to heal. My body can not take the same impact force your body can accept. I need you to understand.

If a tall 2.3m man said this is easy, since there is a jag at 2.3m high, and you can not grab it, you will never consider it is your incapability, but when it comet to woman, you will say so. And you will bring up Lin, or a kid that comes high grade even your self can not beat.

On too much competition 

Here in Kyusyu, climbers are a way too much eager to earn credit on how strong he is.. "I can climb 5.13, see how great I am! " is the main thing for them.  As a result, people are seeking easy 5.11 or easy 5.12 or easy 5.13 even... It is ok with a young man under 18... because everyone has a time like that. 

But how long are you going to keep doing it? 

In Yamanashi, no one was competing like in Kyusu, because we got so many "too great to be human" climbers.

Yusuke can free solo 5.12 and we met all the time in the gym, Tokio climb V9 high boulder without mat, Yuji you know him...,  so no regular citizen climber were competing each other in the low grade like 5.10 or 5.11... that's nonsense.

My point is

  "everyone needs to be watched each other, cared for each other " ,

  "no competition on how bold you are".


魔王 吉田海岸での事故 …反省の仕方が間違っているのでは

■ 魔王 吉田海岸での事故について

問い合わせが入り、その後の事故原因の究明はどうなったのかな?と思ったのだが、どこにもまだ出ていないのだろうか?

■ 米国では…

海外のクライマーからの問い合わせで、やはり、アメリカでは、事故原因についてAACが一年に一度本を出しているほどなので、事故の報道があれば、原因についての解説がクライマー団体から出ているのが普通だと、海外クライマーは考えるようです。

日本に足りていないのは原因究明。 

原因については、あいつもやっちまったか…というのが一般的で、巻き込まれの死亡や事故も、自己責任だからの一言で片づけられ、その後、ほかのクライマーに対して事故経験を生かす、ということには、全くつながっていない…。

ので、この岩場のケースだと緩い岩が原因のようだが、それが共有されない…

…ので、緩い岩の岩場に行きたがる初心者クライマーが後を絶たない…

(こういう人はアルパイン系の人が多く、ガイドさんもアルパイン出身の人が多い。フリーのクライマーは脆い岩を好まない)

クライマーにとっての”緩い岩”の基準と、現地住民にとっての基準が大いにかけ離れすぎていて、そこは突き詰められていない。

本来は、クライマーの中で権威ある団体が事故原因の究明をきちんと書面で出すべきだろう…誰かの意見程度の取材に回答を頼るようでは、クライマーの自立、はなされていない。

つまり、マスコミの取材頼み、ということだからだ。


■ 人間は年齢には勝てない

私は年配のクライマーと登ってきた…年齢が上がると、どうしても、物忘れが激しくなる。

青ちゃんもそうだったし、米澤さんも同じだった。経験豊かな年配のクライマーは、頼りにするべき相手というより、こちらが温かく見守ってやるべき相手である。もちろん、経験値に基づいた意見は聞くべきだが、体力やリードなどは依頼できるはずもない。(もちろん、プライドがあるので、本人は認めがたい)

その辺の現実的な、バランス感覚が日本人には欠如している。

40~50代、壮年期、つまり、脂がのっている年齢のクライマー… リードもそれなりに任せられ、判断力も信頼でき、体力も相応、予備体力も豊か…という年齢は、社会でも求められている年齢で、仕事も忙しい訳なので、趣味のクライマーの中には、そうそういない。

男性クライマーで、事故死がもっとも多いのは、20代、30代なので、リードは出来ても、危険を顧みず、無理に突っ込むリスクが大きく、やはり安心人材とは言えず、見守り人材であるし…。

…というので結論的には、どこにも、

”まかせっきり、こっきりで、安心人材” 

は、

いない

のだから、相互に見守り合い、相互にチェックしあって安全安心を作っていくしかない。

そういう関係性が、日本では大変得難い。

会に入っていたらそれは免除されると、会員になった人は信じているし、コーチの下で登るだけのクライマーも同じだ。

誰かが200%の責任をおうことになっていて、誰かが50%…つまり、親と子の関係、コーチと生徒の関係ばかりになってしまう。

つまり、日本人の苦手は、権限移譲であり、相互助け合いの精神で登る、というフラットな関係性だ。

海外クライミングでは、100%と100%の関係で登れるので、ホントに楽だった。

事故を経験に生かすということもなければ、相互助け合いでも登れないとなると、どこに安全の根拠を求めていけばいいのだろうか?

これでは、若い人が、当面ボルダーから出れなくても、それは仕方ないのではないだろうか?





ぶなの記録

動画
https://www.youtube.com/watch?v=CyD9fcj5r_8

2022/04/18

命は一人一個しかない…きちんとしたクライマーのメンターを持つのが大事

■ 間違いを指摘する

今日の仏教説話は、間違いを指摘されたら、

人格攻撃ではなく、「あなたの言っていることはわかりました」と受け取ろうという話でした。

■ 事例

会の代表者であるような年配クライマーに

「ビレイの立ち位置が間違っていますよ」

「そのビレイは間違っていますよ」

というのは、なかなか難しいです。

どうしても、クライマーは個人攻撃と受け取り勝ちなんですよね。

でも、一人のビレイヤーが2名のクライマーを同時にビレイしていたなんていうトンデモビレイをしていた人って、名門、と言われていた山岳会の重鎮、と言われていた人とかなんです…

支点ビレイとか、もう技術的に大昔過ぎて陳腐化、っていうのもあった。これは、単純に不勉強でついて行っていないということなのでは?

そういう人が、ベテランが多かったというか…調べた人の中では、全員がそう…みたいなことになっていました… 佐賀県の樋口先生以外。

■ 成功事例 樋口先生

樋口先生は、私が山梨時代に登っていた青木さんと同じような感じでした。

ビレイ激まずの年配クライマーとの違いは、もっと若い現役のクライマーできちんとした人との接点を維持しているかいないか?だったように思います…

例えば、日本フリークライミングインストラクター協会の奥村会長が、メンターになっていました。

年配のクライマーはメンターを持っていないのが、問題なような気がします…。

いくら会を率いるような人でも、何もかもが分かっている訳はないので、現代の流れを教えてもらう意味でも、より上級のクライマーと繋がる、というのは必要なことのように思います。

例えば、倉上さんのポットキャストサイトでは、そういうトークが聞けますよね。草野さんとか、ジャンボさんとかの。若い人のを聞いても、自分がすごいことを語っているだけなので、仕方ないと思いますが、一流の人のを聞くのは意味があると思います。

現代の技術と接点が無くなってしまった年配のクライマーは、気の毒と言えば気の毒ですが、いっくら気の毒でも…

クライミングの欠点というか、間違いは、うける側にとっては、自分の命が危険にさらされるということです。

  命は一人一個しかない

ので、

  いいよいいよ、と妥協することは、なかなか難しい

です。

つまり、

 ボロいボルトのルートにリードで登れと言われて、大丈夫、怖くないから落ちれ、

と言われても無理。です。

大事なことは

 外岩では、3ピン目取る以前に気楽な墜落をしてはいけない

 外岩では、登りたくない人にリードを強いてはならない

 外岩では、初心者にリードに適した課題は、下部核心ではないもの

 3回落ちたらハイ交代、などと自分ルールをほかの人に無理強いしてはいけない、

 やるなら合意を取ってから

 長すぎるハングドッグをビレイヤーに強いるものではない、やるなら合意を取ってから

 どんな風に登って成長していきたいかは、クライマー本人が決める…4本10を登ったら、はい次などは強要

 外岩のビレイはインドアのビレイとは別物

です。 なにしろ、男性クライマーは、相手の立場に立つ共感力という意味では、だいぶ女性に劣ります。

2.3mの大男が取れるホールドを取って登り、自分にそれが届かないとしたら、自分の登攀能力が低いから、と思います? 誰も思いませんよね? 

そういう発想力がないです…。一生懸命こちらが間違っていることを証明しようと頑張ってくれますが、基本的に何が怖いかというと、その分かってくれなさ、なので逆効果です。

人の無理解に振り回されて、死んでしまっては、目も当てられませんから、いくらお人よしでもそのようなことはできません…



2022/04/17

年配者に間違いを指摘してはいけないというメンタルブロックを外す

 ■ 経験豊富なクライマーが安全なクライマーであるとは限らない

というのが、私がこちらで経験したことの総括、です。

 事例1)リードクライマーを支点ビレイしていた、”経験豊富なクライマー”

 事例2)座ってリードクライマーをビレイした、”経験豊富なクライマー”

 事例3)2名を一人でビレイした、”経験豊富なクライマー”

 事例4)2mも壁から離れたビレイをした、”経験豊富なクライマー”

 事例5)いまだにカットアンカーでボルトを打っている、”経験豊富なクライマー”

その”経験豊富なクライマー”に、盲目的に従ってしまった結果が…若い人の行為に現れていました。

 事例1)支点ビレイをされていても危険だと分からない…怒ることができない

 事例2)終了点はロープを直接かけてくることが、非常識だと知らない

 事例3)ATCなのにグリップビレイをして正しいと思ってしまう

 事例4)ボルトラダーの単なるうち替え

 事例5)40年前の価値観で自慢をしてしまう

 事例6)スキル未満で実力以上のルートに出てしまう

 事例7)安全意識を持たないで、自己顕示欲の山をしてしまう(昔はそうだったから)が、そのPRが現代ではまったく”成功”の基準から離れているいることに気が付けない

 事例8)間違ったビレイを見て、それがそうと気が付かないので真似してしまう

でした。

   適切な教育がない、

というのが、原因なので、若い人の原因だとは言えないかもしれません。

現に、佐賀県の樋口先生のところでは、非常に良い教育がなされていました。

対策の第一歩は、

「年配の人には、間違ったことでも指摘してはならない」というメンタルブロック(あるいいは世渡り術か?)を解除することではないかと思います。

経験があるクライマーが神のように何でも知っていることは期待できません。知識というのは、当然、陳腐化していきますし、長年トップを走り続けるというのは無理です。

人は弱いもの、時代は流れていくもの、なので、基本的に、若い人のほうが自分たちの実力とスキルに見合ったルートをどんどん主体的に作っていく、という世界のほうが、生産的です。

歴史の流れを見れば、何が歴史を前に押し出すことができる行為なのか?は見たら分かると思いますが、そのような取り組みをしている人はどこにいるのかな?という感じです。

本州ではギリギリボーイズの方たちは、そういう方たちだったようです。今、ユースケさんが沢でネパールにいるようですが、沢というのは日本だけで行われている登山行為ですので、それを世界に持って行けば、あっという間に一等賞です。

以前、知っている中では、海外遡行同人、が一番、活気ある、山やの集いでした。これも、若いクライマー皆誘いましたが、来なかった…メンタルブロックなのではないでしょうか?

ということなので、メンタルブロックの外し方…

■メンタルブロックの外し方

1)「年配の人の間違いを指摘してはいけない」とどれくらい思っているか?10点満点で評価する。

2)大きな声で3回言う

3)客観的に自分を見て、「そう思っていたんだなぁ」という。

4)主観に戻り、「やっとわかってくれたんだな!」という。

これを、10点満点評価が非常に小さい値になるまで繰り返す。

  現代的在り方。若い人のほうが事情をよく分かっており、年配の人が教わる側。