2021/03/31

師匠が向こうからやってくる… その① 運命の出会い@天狗岩

■師匠が向こうからやってくる…運命の出会い@天狗岩

私は元々クライミング志向ではなく、山旅派で、環境意識が高いタイプだったので、三つ峠山荘でアツモリソウの保護活動をしていました。

山岳写真家の新井和也さんと三つ峠ではスミレを数えたり…、三つ峠山荘のご主人と南アに出かけたり…、そうこうしている間に、劔で落石により、新井さんが亡くなってしまい、私は、当時、五竜岳山荘勤務だったのですが、暇を貰って下山し、新井さんと珍しいランを見つけた天狗岩へ行きました。すると…?

下から誰かが上がってきて…クライマーでした。私を見るなり、「さてはクライマーだな。流動分散を作って見せなさい」と言われ、面食らいつつ、作れてしまい、それが鈴木清高師匠でした。

鈴木さんは、『岳人』に寄稿するガチな山やでした…。

なぜあの時、あのタイミングで、鈴木さんがそこにいたのか?そのことを思うと、かなり不思議な気がします。

師匠が向こうからやってきた最初でした…。鈴木さんとは初級のアイスや沢、三つ峠の入門登攀、積雪期登攀、色々と教わりました…。本当にありがたいことでした。

鈴木さんをセカンドにして、マルチを登るのが私の個人的な夢です。



2021/03/27

クライマーの自滅的行動が起こる理由

■ クライマーの自滅的行動が起こる理由とは?

を知りたくなったのが、クライミングにおける私の探求、ですが…。

例えば、

・ジムで5.11が登れるから、のノリで北岳バットレス四尾根に行こう!とか…

・ビレイをマスターしていないのに、◎◎登れます、ビレイ出来ます!

とか…。

どちらも本人に指摘したら、

 「俺、やっぱりアホでした…言われてみれば、当然なのに分かっていなかった…」

とか、言っていました。

それで、多くの若い男性がクライミングの初心者時代に致命的に命を喪失する判断をしています。一般的には、易しいところではセルフ要らないとか、ロープワークの軽視とか、ですが…。

以下、教育のどの部分が欠けたら、どういう人間になるか?というリスト

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.感情教育の欠如+思考力の欠如

= 判断力はない= 見たものを真似する(ミーハー) → アイスのビレイ

2.感情教育の欠如+猿真似思考力

=猿真似判断力

=身勝手な理論で行動する(作られた基準でも動く) → イケイケクライミング

3.豊かな感情教育+思考力の欠如

=感覚的判断力

感覚的だが人間らしい行動が出来る → 勘で危険を避ける 9割のイケイケクライマー

4.豊かな感情教育+思考力養成 

=人間的判断力

=自力で考え、人間的な判断を示し、行動できる

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http://reonreon.com/handan.html より引用

心と頭、両方を使って判断することが大事ですね。

2021/03/25

岩場にかかるコストを理解する

■茨城の開拓の岩場を教えてもらいました

茨城といえば、フラットな土地…というイメージで…

岩場ないよね、と言う話になりましたが、なんと、重機で、掘り出して、土地を購入して、クライマー有志で作った岩場があるそうです。

https://camp-fire.jp/projects/220818/activities/112843?fbclid=IwAR0GyLQz80JOnz4pf8oFdZcTepgfT4TLdBPzCT2rSsJ_2gIqICEgq6dxqXg#main

使用料は年間1万円なのだとか… 無料の今と比べると、え?と思いますが、ジムが一か月9800円であることを考えるとかなり安い。

佐久の志賀の岩場は、使用料一回1000円ですが、年間使用料のほうがいいような気がします。

ちなみに山岳会の会費は大体月1000円、年間1.2万円くらいです。

計算したらボルト7本で、資材費11800円かかっていました。



2021/03/23

北山さんと杉野さんも言ってるよ!

 ■ヤマケイ登山学校『フリークライミング』

の冒頭に

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トップロープと違い、リードのビレイには様々なテクニックが必要となる。最初に声を大にして言いたいのは、確保器は絶対に体に取り付けるということ。

どんな頑強なビレイポイントがあろうとも、これに直接確保器をセットしてはならない。

確保者の体はフォールの衝撃を軽減する重要なショックアブゾーバーなのだ。

ーーーーーーー

です。

私は、初めてビレイを教わったのは雪上でしたが、その雪上ですら、支点ビレイはダメ、というのが山岳総合センターの先生が最初の一言で言ったことでした… 

ただ実際にみたことがないので、それをされている様子が全く想像つかなかったです…。

ので、これがダイナソーレベルと言われている、あれ?かどうか、調べるのに一苦労…。だいぶかかって、そうらしいと分かりましたが、男子は一生分からないみたいでした…。

自分がどんなビレイをされているか?なんて知らないで、登っている人ばかり…それが依存的クライミングと気が付いていない…みたいですね。

この文章が一番最初に出てくる文章で、ホント、まるで大御所から援軍をもらったような… 大村純忠が7人で籠城して1500人に囲まれているときに、時間稼ぎをしていたら、援軍がきた、みたいな… そんな気持ちです。

九州クライミングのこと

 ■九州クライミングのこと

故・杉野保さんの『オールドバッドゴールド』(https://amzn.to/3167pnB)が書籍になっていますが、それによると、新原さん九州クライミングの父、柏木さん=九州ボルダーの父、みたいな位置づけです。まぁ、歴史なんて、後から見る人の見方で、後から見た人が全体像を分かっているとは言えないかもですが…。

リードクライミングでは、九州のアルパインの伝統は、一言でいえば、”ランナウトに萌えるぜ”です。まぁ、基本が花崗岩なので、つまり寝ているということで、ランナウトと戦わなければ面白みがなかったのかもしれませんが…。勢い余って、現代のフリークライミングでも、その論理を貫いているので…。初めて取り付く人は、課題設定者がもつオリジナルグレーディングを思ったほうが良いです。正しくビレイしていても、落ちれば致命傷になる課題もあります。間違っても国際グレードではありません。国内標準グレードであることも、むしろ珍しいケースです。

ランナウトに萌えるぜ!が基礎的価値観の場合、ボルト連打が始まるグレードがその開拓者のギリギリグレードです。それを思うと昔の開拓者は、非常に登れる人ばかりだったのだと分かります。

私がご一緒していた当時74歳の米澤さんのボルト連打が始まるのは、5.12以上からでした。5.12をギリギリRP中の先輩、現代的なグレーディングで登っている人…が1本目からハングドッグ状態でした。一方、現代の若い開拓者は、10ⅽからボルト連打…。岩がもったいないので、もう少しレベルアップしてから、ボルト連打、始めてもらいたいかもです…。現代の開拓クライマーのレベル低下がうかがえます。(適正ボルトとは言えないという意味です)

■ アルパインルート

九州ではアルパインは、リムーバブルプロテクションではなく、なぜかボルトルートです…。いわゆる穂高みたいな高い山のルートがないため、と思いますが、アプローチが非常に短い、車から降りてすぐ登攀、というのが特徴と思います。

年配の人が多いためか、マルチピッチが多いというのは良い特徴のような気がします。

リード課題は、日向神が数の上では多いですが、本州では、もはやお払い箱になっているホームセンター手作り終了点が今も現役で、またアンカーではなく、プロテクションのほうも、どう解釈したらよいのか分からないオールアンカー一体型プロテクションなどが一杯です。

怪しくて評価しようがない、分からない、のには登らない、ということになると、登ることが可能な課題は、多くの人が登っている人気課題ということになり、おのずと限られてきます。17mmのレンチを持っていき、不適合なボルトの課題は、パスするのが無難です。グージョン以外で、ハンガーがついていることがあるためです。

これは、日向神以外でも同じです。悪い見本を真似している人が…がいるようです。

■ボルダー

そうした人的影響から逃れられるのが、外ボルダーです。

外のボルダーを登っている限り、平和ですので… ボルダーを頑張るのが一番おススメ。

あとは人工壁ですかね~。A級セッターの徳永さんと言う方もいて、良いセットで知られています。

ボルダーの岩場数は、かなりのものです。特に宮崎の日之影。世界的クライマーの小山田大さんの貢献が偉大です。

■ 大怪我のリスクが高い時期=事情が分かっていない時期

とにかく来てすぐのころが、”RのついていないR課題”に落とされて、大怪我のリスクが一番高いので、気を付けられてください。

実は、九州の地元の人も大怪我しています。誰も公表しませんが…。日本フリークライミング協会の影響の外にあるので、怪我や事故の数字が報告されず、誰にも実態が見えないという状態にあるため、です。

■ ロープワークのレベルが低い

ランナウト前提の岩場という性格が引き起こした悲劇と思いますが、九州出身のクライマーで初心者はトップロープしかできない人もまま、います…。 セカンドでもロープワークゼロで付いて歩くだけ、が当然でしょ、という教育方針で、あまり本州では受け入れられていないかもです。一般的に、マルチに行くなら、セカンドでもロープが上がらない場合の自己確保での登攀と、トップが落ちた場合の確保、レスキューの要請のための懸垂下降程度の最低限の知識を持っていない人はセカンドでも連れて歩きません‥‥が九州では、当然のように初心者でローワーダウンすらできない人が、セカンド。トップだって、懸垂で地面にロープが届いていない…というわけで、初歩の段階でロープワーク技術を教わっておらず、ビレイも先輩が落ちないところしか登らないので形だけ、という人がまま見受けられます。そもそもクライミングシステムを理解せずに登っているセカンド限定の人多数です。

そのような人は、トップの人の言うことを聞いていれば自分の役目は果たしていると思っているので…、クライミングのみならず、運転から、何から何まで、お荷物人材で、なおかつ、なぜか偉そうです。

■ 古色蒼然としたビレイ

同じ理由だと思いますが、クライマーは落ちない登りしかしないので、年配者のビレイは、ほぼ100%間違っています。

支点ビレイ、ATCなのにグリップビレイ、お座りビレイ、2m以上壁から離れたビレイ、挙句は人工壁なのに肩がらみ…と、”やってはいけないビレイの見本市”みたいなことになっています。

そうでない確実なビレイヤーを見つけたい場合、人工壁で見つけることになりますが、人工壁でも、うーん…1ピン目からロープが90度も屈曲したようなビレイをしている人が指摘をされても、頑固に意見を変えなかったりします。

終了点で、角度が30~60度でないと、荷重が分散されないことは、よく知られていると思いますが…同じ原理を1ピン目に与えると、ビレイヤーの立ち位置は、壁とビレイヤーが出しているロープの角度が半分の15~30度になることは分かると思います。それ以上大きくなるとオイラーの法則で、衝撃吸収がなされなくなってしまいます。

ので、どこに立っているか?で、大体はビレイヤーが、どれだけよくクライミングの安全を理解しているか分かります。セカンドオンリーなので、ロープドラッグの経験がない人もいます。特に大きな人でセカンド専門で育てられたクライマーは、要注意です。バッツンビレイの衝撃を理解していない人も多数です。自分は落ちて快適だからですね。それは下の小さいビレイヤーがボディで衝撃吸収している訳なのですが…。それを初心者ではなく長年登っていても、理解していない人も多数です。

以上が、私が経験から見出した九州の実態です。新しく来た人の参考になれば…です。



■ 関連記事

九州では分かっていない会が超有名老舗だった件


2021/03/22

オールドクライマーvsニュークライマー

■ オールドクライマーvsニュークライマー

黒田誠さんは当代のクライマーなら知らない人がいないトップクライマーの一人です。この方が書いているように、令和の今になっても…というのが、残念ながら古い往年クライマーの皆さまです。

残念ながら、私の身内である師匠の一人もそこに加わるであろうと思います。往年の方はロープワークなどしっかりされており、マルチに行くと瞬きしている間にロープを束ねてくださり、安全に関しては通常1重のビレイループさえ、2重化されているような具合です。

若い男性クライマーにはそういう点を見習ってほしい…より高リスクの山にステップアップするには洗練された安全管理が必要だからです。ですが、この両者は全く水と油で、まじりあいません。

理由は、オールクライマーが上下関係の関係性を基本にすること、往々にしてすでに間違いであると業界内で結論づけられた技術を後輩に強いること(事例としては、リードクライマーへの支点ビレイ、肩がらみ、腰がらみ)、そして、登るグレードが違い過ぎて一緒に登っていて楽しくないこと、があります。一言で言えば、”時代遅れ”。

結局のところ、若い男子が相手をしてくれず、誰も師匠クラスの面倒を見ない、となると、ならば、と女性新人クライマーにお鉢がまわってくることになります…
 
その女性にしても自分がまだ何かを相手から学ぶことがあるビギナー時期であれば、付き合いも我慢が効きますが… 山でタバコをポイ捨てするような時代錯誤感覚の方は、往々にしてセクハラしたり、過去の栄光自慢をしたりしてくるので、なかなか我慢の度量も必要です…。それができるのは、家族くらいではないでしょうか…。まぁ、人は誰でも年を取るので、先々自分もそうなるのだ、と思えば、となると思います。

自分のクライマーとしての成長を犠牲にして、相手にお付き合いでお酌するのも、本末転倒です。

というので、基本的にオールドクライマーは業界内でお荷物化、しています。さらに痛いのは、若い人が入らない山岳会に所属していると、お荷物化していること自体に自覚がなく、若い人に自分のスキルを高値で売ろうとしてしまうことです…。
 
例えば、ラオスは、誰でも一人で行ける岩場で、行けば誰かと登れますが、上下関係でしか登れず、コミュニティ参加できない往年クライマーは、行ったとしても誰からも声がかからない可能性が濃厚です。そのような状態なのに、ガイドで行く、と言い張ります。交通費とガイド費用をお客さんに出してもらって、リード三昧で登ろうという訳です…。しかし、ですよ? 自分一人で現地まで到達すらできないのに、お客さんの財布で行きたい…って?となります。

が、そのような事例が先にあるらしく、希望を捨てない訳です…。先行事例を作っているのは、古い会のおばちゃんクライマーのような気がします。現地と交流しない日本人、韓国人クライマー集団。おばちゃんが女中のように、動かぬ男性クライマーの間をかいがいしく舞い踊って、ビレイさせていただきます、と低姿勢。ビレイはできて当然でしてもらって当然のものです。ので、女性の側の自尊心の低さも、事態に加担しているような気がします。…が、そんな虫の良いことを考えているのが年配の方の世界観なのです。

時代がこれほどに変わっていることに無自覚、ということなのです。

余談ですが、町でもポイ捨ておじさんはいます。その方たちの心情は?というと、許されたい、ということだそうです。

お前も完璧な人間ではないだろう、なら俺のポイ捨てを許せ、とのこと…。

それとこれとは全く違う問題のような気がしないですが…人が一人で自立するということがなかなか基本にない世界が日本では長く続いた結果のような気がします。

そのことを知らないのが世間に無知の大学生くらいの方です… 

確かに一歩目の海外とか、一歩目のアルパインルートは怖いものですが… せめて同レベルの仲間と一歩を踏み出しましょう…

ヒマラヤも同じと思いますよ?今の時代、ハイキングの人だって個人旅行でヒマラヤ行く時代ですよ?なにせ、許可が下りやすくなったのは、ハイキングパーミットで登れる山ですから。

ちゃんとした冬季登攀でステップアップしたクライマーは、ヒマラヤではなくアラスカのルース氷河やパタゴニア方面を目指している時代です。まとまった書籍はないですが、ロクスノ読み込んだり、ウィンタークライマーズミーティングに出れば分かるはずです。

古色蒼然としたルートを楽しむのは、老後にもできます。若い時しかできない山をすべきでは?



2021/03/21

皆さんプラスチックに夢中な現代

私はセットは全く興味ないですが、ピラニアにいたころ、難しくて登れなかった5級を1週間悩んで、室井さんにできないのですが…と言いに行ったら、あっさり、こっちのホールド使っていいよ、って話になり、えええ?????と、おったまげた経験から、

絶対値である外岩作法 

ムーブ習得の場であるインドアジム作法

は、大きく異なるらしい…と開眼。

九州では行く先行く先、男性のマスターベーションみたいな課題でうんざり感があり、5級以上の入門グレードは、ほとんど手抜きの課題設定でお金払った分の学ぶところがないよ…と感じています。

その感じ方があっていたような気がする、今日この頃…。なぜなら多久高校の壁が私には快適だからですが。

今回の特集をまとめました。インドアクライミングジム対策を考える予定です。

■ 東秀樹さん他 19人からのまとめ

・初級ルート = フィジカル的に難しいルートの設定を少なくする

         保持力が必要なルートはすぐやる気をなくす恐れがある

         ムーブを工夫すれば登れるルートを作る

・中級ルート :トリッキー、ファニー、インタレスティング、フィジカル、ストレニュアス

大事なこと:全体に調和がとれていること、メッセージ性のある内容

■ 興味の高い課題とは?

1)見た目が印象的

2)変化に富んだ内容

3)他人が登っている姿をみて登りたくなる

■メジャーvsマイナー

メジャー:厳しめホールドでも、バランスのいい配置でスムーズな登りができるライン

マイナー:持ちやすいホールドでも一手一手動きを止めながら登るライン

■難易度について

ジムグレードは、外岩と比べて、ボルダリングは難し目、リードは易し目。

■外岩vsプラスチック

外岩 = 与えられた形状を生かすラインを設定

ルートセット = ゼロから意味ある内容を設定=人工ホールドだからこそできるルート

■ ほかの方から、気になったコメントまとめ

木村伸介さん コンペグレード、外岩グレード、ジムグレード

柴田晃一さん リーチ感を出さない

若宮京介さん 体が立体的に動く 関節や体に無理な力がかからない ガバでも落ちる

水口つかささん 使わないホールドがあったり、ショートカットできない

小西大介さん 各ムーブはできるけどつなげるとできない 通いたくなる課題

柴田将基さん それぞれにあったムーブで登れるような課題 高度が上がるにつれて難しく

藤原祐樹さん、低グレードはそのグレードを登る人が成長できるような課題 最近はジムによってグレード感が違い過ぎる

笠原大輔さん 最初はよく分からなくてもトライを重ねて理解を深めることでたどり着ける

佐藤優哉 登りやすい3級 ど真ん中 限りなく二級に近い3級

■ まとめ

私が感じていた感じ方は、まぁ全然間違っていなかったですね~(遠い目)。

リーチさえあれば取れる課題で、ホールドをどんどん悪くするだけの課題作り…それじゃ面白くもなんともないわなー。 まぁ、男性の標準身長と標準フィジカルにマッチしていて、パワーを出し切って一発瞬間芸で登れる俺を実感したいという向きには合っていると思います…

色々と勉強になった。クライミング界で元気なのは、プラスチック業界ですよね。まぁ、外岩はお金にならないが、プラスチックはお金になるんだから仕方ないですが。

ロクスノ090号からのまとめです。https://amzn.to/3cYnXn4



2021/03/20

律君パパとTheCrag投稿

■ 3登目

律君は14歳にして8cを登った男の子だ。竜頭泉の逆鱗は、まだ小山田大さんしか登録していない… The Cragには登録していない再登者もいるので、国内で3人目。

■ 邪気の無い競争

血の気の多い若いクライマー男性たちが、俺が一番だ!を競って、岩場に遊びに来てくれるのは、それはそれで良いような気がします。男子って、そもそも、そんなもんだしね。

アカウント作るのが一日作業。逆鱗登録が、また一日作業。私にとっては、どっちも5分くらいで終わったんだけど…。

終わったら、さっそく、TheCrag社のウルフから、律君って知ってる?と私に問い合わせが入った。今さっき、手伝って逆鱗を登録したところ~と言うと、写真をくれたら、いいプロフィールサイトを作ってあげるよ~だそうです。それをパパさんに伝えたら、写真はおいおい用意するとのこと。

世の中のツヨツヨクライマーさん、ご検討を。

■ 記録を上げる先 昔ロクスノ、今 〇△?

こういうのの登録の仕方をロクスノが取り上げて、指南するページを作ったら、俺こそは!って人が、世界最大のクライミングサイトに登録し始めると思うのですが。

大体、日本人男性は、内弁慶すぎる。外の世界に目を向けるべきだ。なぜなら、小さな仲間内で、あいつより俺の方が凄い、と威張っていたところで、外の世界にはもっと上がいるわけなので、そのような小さな争いなど、チンケなことだ、とそのうち気が付くからだ。13が登れたら、今度は14を目指すわけですよ?その期間は人によってさまざまだが、10年として、ですよ?ダイエットして節制して、登るだけの生活をして、そんな時間を掛けてまで掛ける価値ある能力が14ですか?あなたにとって。できるというのとやりたいというのは違います。私には別に11でいい感じです。クライミングは余暇の活動なので。

世界は広く、日本は小国だ。そのこと自体の認識がないと、巨人に向かって小人が戦争を仕掛けるようなことになる。

■ スキルの見える化

それだけでなく、TheCragはそもそも、誰にとっても自分のスキルの見える化が分かりやすいサイトになっている。

登録が面倒、と言う問題はあるが、自分の過去のクライムから何か分析したいということがあれば、登録は非常に簡単だ。


2021/03/16

3月14日 NFA主催 展海峰ボルダリング 初心者講習会

 初心者講習会なら、ボルダリングを初心者に導入するノウハウが学べるかな?と思って行ってきました…しかし…学べなかった(笑)。

やっぱり奥村さんを呼んだほうがいいですねぇ…(遠い目)。奥村さんは大変優秀なクライマーさんです。日本フリークライミングインストラクター協会の会長さんです。滋賀の方。3日で12~3万かかるそう。

■なぜインストラクター料金が高いのか?

フリークライミングインストラクター協会のレベル認定が難しすぎて、誰もインストラクターになれないです。5.12を5本オンサイト(レッドポイントではなく、オンサイト!)が条件で、それは、世界で最高難度を登るクライマーレベルですので(血の気の多い強い男性がチャレンジしても10年くらい資格取得にかかるレベル感です)、インストラクターになれる人がいないので、今は先輩後輩システムで先に分かった人が後輩に教える、と言うこと、つまり無免許運転の人が無免許運転を教える…になっています。

私のように有償で教わったことを無償で教える人もいれば、無償で教わった10人目の人が、微妙に変化してしまった間違った知識を次の人に教えてしまうこともあり、知識と技術のハイスタンダード化という社会使命をインストラクター協会は果たせていない…狭き門にしたことで自分で自分の首を絞めていることになっています。

インストラクター料金が高いので、誰も雇えない…。一般に、クライミングではなく、”登山ガイド”の日当が一日3万円ですが、それすら、貧乏クライマーは払えるのか?微妙です。ので…いや~、高い。

高いと、誰も払えないだけでなく、正しい知識も広まりませんので、大衆価格化は必要でしょう。山岳総合センターでは、参加費5000円です。それで集められる額が払える額。

余談ですが、クライミングを勉強するのに最も良い教科書は、『イラストクライミング』、です。https://amzn.to/3eJjdnF

■ ボルダリングの安全管理

ボルダリングの初心者講習と言うことで、安全管理については? 

怪我するな、マムシ、マダニ、以上終わり、みたいな説明で、これでは事故が減るはずがないな~と理解できました。

ご参考になれば、ですが、故・吉田和正さんは、初心者にボルダリング講習する際は、

 マントル練習

を確実にしてからです。

グレーディングも 5級以上は全部5級のような、いい加減なグレーディングをしている岩場は本州では知らない…あるんでしょうか?

中根穂高さんのボルダリング講習会に行った経験がありますが、初心者は、9級を登らせて、クライムダウンを良く覚えさせてから、その後に6級でした。全員大人の初心者でしたが、6級でも登れる人と登れない人が半々。

展海峰だと、初心者でも5級からと言うことになるので、まぁ、すごくおおざっぱ、って意味ですね。グレーディングは、5級以上は十把ひとからげと言うことで、私がクライミングジムで感じた、”5級以上は全く思考されていない課題作りだ~”いうのは、正解だったことが証明されてしまいました。クライミングの基礎を作る部分で、基礎作りがされないまま…つまり、初心者をないがしろにする土地柄って意味です。初心者って言うより、成人男性の強度に適合中でそれに適合していない人は無視されているんだろうなぁ。

初心者講習と題されたボルダリングフェスで、これだもんなぁ…

よほど優秀でないと、九州ではクライマーにはなれないでしょうね。子供向け課題は、それとも別口なのでしょうか?

というので、ますます九州でのクライミング意欲を無くした展海峰でした(笑)。

私は3級のトラバースをやりましたが、指が痛くなる前に、用事もあることだし、辞めて帰ってきて正解でした。翌日からわきの下痛い(笑)。まぁ、これは良いことですが。

■ 冒険する長崎

冒険する長崎というテレビ番組経由で、テレビに取材が入ったのが良かったことだった。

九州から出たことが無かったら、本当に、自分たちがやっていることがどういう意味なのか?自分の姿を相対化できない。客観視できない。

と思います。

■ 次のタスク

・展海峰の5級以下にグレードをつける

・NFAの若い人を山のよこ工房さんに紹介

・東さんを山のよこ工房さんに紹介

・大又農園さんにクライミング体験とクライミングの様子の紹介



2021/03/01

アセントの種類がいっぱいありすぎて、よく分からない件

ヘッドポイント: 試登

ピンクポイント: カムプリセットで完登

レッドポイント: 何度も登って完登

グランドアップレッドポイント:

グリーンポイント:オールナチュプロ。残置無視。

オンサイト:初見で一撃

フラッシュ:人の登りを見てから一撃

ハングドッグ:ぶら下がってオブザベすること

ホワイトポイント:ノーテンのトップロープ完登

グランドアップ(ワンプッシュ):下から順に登る

講習スタイル:疑似リード

■ 既成ルート

私は開拓していて思ったんですが、開拓者はオンサイトしたくてもできないのです…

なので、既成ルートをリードしないって言うのはだいぶ損です。

せっかくオンサイトが可能なのに…

しかも、日本ではルートの数はとても限られているので、”リードで登れるようになるまで取っておく系” です。私はガマスラブはそうやってオンサイトしました。 

カサブランカとか、ジャク豆とか、練習用と決まっているようなルート???は、TRで登らせてもらって、段々と分かってからリードでいいと思うんですが…

そういう性格の以外は、リードでやらないと損した気分ですよね。