2021/01/30

ピーキング

■ピーキング

ピーキングは、クライミング業界ではかなり普通の概念です。

ピーキングにクライミング史で最初に立ち向かったのは、吉田和正さんなのかなぁ…。

スポーツクライミングのコンペを除き、クライミングには、”試合”、がありません。

しかし、ある課題を落としたい(登りたい、登れるようになりたい)ときには、

 その課題に寄り添う

必要があります。例えば、カチっぽい課題なら指力を、被っているなら体幹&減量、などなど… 回復力の大小というのもあるので、上級クライマーになれば、一日のトライ数を絞ったりします。

吉田さんは、アップのあと2,3回のトライで終わりで、私はビックリしたのでした…。私はまだ量を稼いでいるクライマーだからです。一緒に行くクライマーと、そういう量を稼ぎたい時期か、厳選した、いくつかの課題を登りたいだけか、というので、方針が合わない…ということが良く起こりますが、大体グレードを合わせていれば、ミスマッチは起こりにくいです。

易しいのをじゃんじゃん登りたい初級クラスのクライマーと、RP狙いの一本だけクライマーでは、一緒に登るのは難しくなります。

まぁ、吉田さんクラスになると支点が高いので、私のニーズも分かっていたなぁと思います。

中高生ではないクライマーであっても、良いパートナーとの出会いが命運を決めるということですね。


http://www.atacknet.co.jp/


2021/01/28

2021/01/19

クライミングとバッチ博士のフラワーレメディ

■ ホーンビーム

これはバッチ博士のフラワーレメディの一つでホーンビームのレメディです。

■ まさしく感じていた心理的ブロック

これがまさしく私が感じていたことです… クライミング=課せられた重荷。

しかしですよ? そもそも、38歳で山スタート、43歳でクライミングスタートなんで、5.12を私に期待されると期待する側のほうが間違っていると思うんですよね…。まぁ、11までは私も行きたいですが、それだって今年中にみたいな性急さはイラナイわけで…。急げば急ぐほど、指を壊します…(汗)

体のどこかを強くする…決まってるでしょ、指でしょ!

2021/01/08

斜めの課題が初心者向きでない理由

対角線にロープが出ると、落ちると振られますよね。そうすると、落ちる場所の想定がむずかしくなります。斜めの課題は初心者のリードには向かない理由です。

2021/01/07

間違ったことを間違っているのでは?と公に問うこと

 ■ JRで運転手居眠り

して、それをこれは居眠りではないか?と疑念を持ったお客さんに向かって、JRは、

「本人に言え~」

とか言わない。謝罪している。

 支点ビレイをリードでするのはアブナイ

とか

 2名のクライマーを一人がビレイするのはおかしい

とか

 座ってビレイする人がいる

とか

 この支点大丈夫なのか?

数々の不安な行為…を不安だと言って、言っている方を

 欠点を指摘して良い面を見ていない

と、咎めるのはやっぱりおかしいし、

 本人に直接言わないのは卑怯

と 咎めるのも、やっぱりおかしい、と思う…

今日のJRの対応を見て納得、得心しました…。

2021/01/06

”ビデオトポ”という言葉を知りました…

■ ”ビデオトポ”

オンサイトを重視するフリークライミングのスタイルからすると、

 登っている姿を見る=タブー

ところが、ビデオトポ、と言う言葉があるのですね。

岩のありかから、ホールドはどれを使うか?まで、動画、つまりYouTubeが発達しないと、

一人で岩場にたどり着くことも、正しいホールドで登ることもできない…

外ボルダーの世界。

クライミングしている動画を見る=トポ

だったんですね! 

目からウロコ。

http://www6.plala.or.jp/hurahuranikki/video.htm

■ スタイルの違い

チッピング問題を語る動画でも出てきましたが…

外ボルダーにおけるスタイルの良しあしは、

  マットの有無

のようです。初登スタイルの重視、となると室井さんの課題はマットなしで登るべきとされているようですが、そうなると登れる人、確実に少なくなりそうですね。 

■ 各クライミングにおけるスタイル

アルパインクライミング、
フリークライミング、
外ボルダー、
スポーツクライミング、

では、それぞれ重視していること(=価値観)が違うので、うかつにしていると、別のクライミングカテゴリーの人の価値観を侵略してしまいます。

例1)ボルダーでは、ビデオトポが普通。→ フリークライミングのクライマーのオンサイト重視という価値観を冒してしまう。

例2)フリークライマーがバンバン落ちるクライミングをする→アルパインクライマーの落ちてはならぬという価値観を冒してしまう

例3)アルパインクライミングでは当然のように許容されているランナウト→フリークライミング(特にショートのクラッギング)では、プロテクションは命を守るためにあるという価値観を冒してしまう

例4)フリークライミングでの”リードでの支点ビレイ禁止” → あるもので間に合わせて最大の安全を担保するべきだというアルパインクライミングの価値観を冒してしまう

例5)アルパインクライマーのPAS使用で2点以上から支点を取る冗長性の習慣 → フリークライミングにおいては1点の支点は中間支点=プロテクションとするのに十分な強度を通常持っているべきである、という価値観を冒している。

例6)スポーツクライミングの落ちるまで登る → アルパインクライミングの落ちてはいけないという価値観を冒す 

他にも色々あるかもしれませんね。

こうしてみていると、重視する価値観がそれぞれのカテゴリーのクライミングで異なるということが理解されていないのが、コンフリクト、紛争の原因かもしれませんね。

■ 世代間断絶

一般に、アルパインクライマーは、年配の人が多く、
次に、フリークライマーは、40~50代が多く、
最後に、外ボルダラーは、30代以下が多いので、

それぞれのスタイルの違いを相互理解できていないことが、

世代間断絶

につながっているかもしれません。

当然かもしれませんが、リスクと登攀技術と言う面からみると…


アルパインクライマー  死のリスクあり 5.11程度

フリークライマー   死のリスクは著しく少ない 5.12以上

外ボルダラー     死のリスクはほとんどない 段以上 

例外は、


エクストリームアルパインクライマー 死のリスク著しく高い 5.12以上

です。



2021/01/03

仏教では愛とは欲

仏教では愛とは欲

だそうです。

 満たせば満たすほど乾く、

というもの。

フリークライミングでは、5.10Aが登れれば10b、10bが終われば10ⅽ、…と永遠に続くのは、同じではないのでしょうか…。

…というか、周囲のクライマーを見て同じに見えてしまうのですが…。

私は欲望と執着の世界には行きたくないので、そこが私のブレーキになっていますねぇ。

疑念を持ったきっかけは、グレードで人を見下すような世界が広がっていて、なんだかなぁ…と思ったことが一度ならずあることです。

でも、これはもしかしてフリーの人たちではなく、アルパインの人たちなんではないか?と思ったりします…。ヒロさんは全くそういうところがなかったので。

足るを知る、という世界がいいな~

適切なフリークライミングの捉え方、フリークライミングに対する考え方が獲得できていないな。




2021/01/02

心がすり減る対応=安心して失敗できる環境

 ■心がすり減る

クライミングでのリードで

 心がすり減る、

のです…。振り返ると…

1)三つ峠リード時代

ともかく落ちてはならんと当然のように思っているのと、そもそも落ちない程度なので、落ちるつもりは全くないので、ビレイヤーどころか、支点すら信用など一顧だにしておらず、まったくリード問題なし。むしろ、自分の作ったロープワークの支点がいいのか悪いのか、師匠の清高さんが評価(ダメだし)してくれず不満。(多分、OKだったんでしょう)

2)アルパイン的ゲレンデ時代(西湖の岩場)

ガイドの堤さんが整備した岩場で地元の山岳会では、年に一回の岩トレ(アイゼントレ)に使う。岩をクライミングシューズで登ったことがないのに、アイゼンで岩を登っていた時代。もちろん、クライミングシューズを履いたらリード楽勝なので、同期と20ピッチ目指してロープワークの習得で岩場に通っていた…ので、リードが怖いなんて、意味分からず…今思えば、3P 5.6。

3)リード怖い怖い期

そのまま、大ランナウトの3P 5.7の小川山春の戻り雪での練習にスライド。いや~、心すり減る!でも相方も信頼していたし…。自分を鼓舞していました。10Aのトムと一緒、登れず。

4)手繰り落ち

小川山屋根岩1峰で、10bにトライしてたぐり落ち。でも止めてもらう。2トライ目に完登。その日一番危険な人アワードを受賞する。

5)クラック修行

湯川。疑似リードさせてもらえず、不満を貯める。5.8だけリード。

6)小川山行っても登れるものがないんですよねぇ…な時期。

色々行くが小川山で私のリードに適した課題がない。このころ、三つ峠に行って楽勝で5.9をリード。あれ?みたいな楽勝さ。小川山の5.9は相変わらず、登れず。

7)ラオスに行って城ケ崎

城ケ崎でリードデビューしてみんなに一皮むけたね~と喜ばれる。ほとんどラオスで一皮むけたと思う。ラオスでは5cは全部登りつくし、6Aに行っていたころ。1日5~8本登る。小川山とエライ違い。

8)落とされる 頭を7針縫う

兜で。ちょっと違うムーブを試してみたかっただけなんだけど、落ちてキャッチしてもらえず、担がれて山を下りる。血みどろの岩場。そのあと、その場に行っていない…私の流した血はどうなったのだろう… 

9)残念ながら山梨時代を去る…ので日々登る生活お終い

ヨガの日々に入ろうとするも挫折し、九州クライミングは、本匠の山女5.10bを1墜落で2撃でRP。リードはしたいけど、えらい怖い。特に日向神。愛のエリア。夢中歩行、文字通り夢中。

10)槙尾山の岩場(大阪)

でリード三昧すると、師匠の青木さんがビックリ仰天。師匠が連れている男子は私を見てリードしようと取り付くが静止される。君はまだダメ系。青木さんはビレイを信頼できるので登れる。

11)師匠のビレイもダメかもしれんと自覚

佐久の岩場にサブガイドみたいな感じで呼ばれていく。なんだかイケイケの女性がいてドン引き。別のペアのだらりんを指摘したら、師匠が「まぁ、クライマーが確実だからええやろ」と言う…そういう問題じゃない…佐久では過去に2度、浮石を掴んで落ちた先輩をキャッチしていた私の心の声…

12)九州でリードを強いられる…

というか、九州って、この支点なんなん?っていう疑問自体が解決できない‥‥ので疑念が深まる…一方で安心は増えず。人工壁も外岩クライマー向きではなく、ピラニアは良かったなぁ~とかベースキャンプ行きたいーとか思ってしまう

13)だんだん支点の謎が明らかになる ボルトの謎も解ける

14)三倉で撃沈

15)龍洞に一人で行く

楽しく登って、やっぱプロテクションは自分で設置すればいいでしょとか思う でも海外なので落ちないクライミング

16)関東のクライマーと登って登りこみのすごさを知る

それと比べたら、私はギリギリをリードしている…と自覚。12登れるスキルのある人が10台みたいな安全マージンのぶあつさ

17)怪我も重なりクライミングお休み中

まぁ怪我もしたし、古いクライマーと一緒だと、ビレイヤーもボルトも信頼できないのだから、登る環境にない、と結論。

心がすり減る問題は解決せず… 一番解決したのは、ラオス。そもそも、登っているときに落ちることを考えていない。

落ちることを考えていると、本当に落ちると思う。夫とか甘えやすい人がビレイヤーになってくれないかと思ったりする。なにしろ、私がムーブと格闘している間に、世間話とかをビレイヤーがし出すと、きちんと観察してもらっていないのではないかと思って、安心できずに登れなくなる… じわーとしか登れないので、そんな登りだと、パワーロスにつながっている。それは分かるが、スタティックにしか取る気になれない。無邪気にデッドとかありえない…と思う…。

墜落して頭を縫った翌日ですら、負けてはいけない、と思って岩に登っていたが、今回は 負けてはいけないとは思えない…むしろ、負けるべき、と思えてしまう… 

対策がないまま、ボルダーへ。ボルダーもボルダーで危険でやっぱりやめた系。






■心がすり減る対応=安心して失敗できる環境
自分で流れを書いて納得。
三つ峠、大ランナウトの小川山、九州と、落ちること(=失敗)が許されない環境にいることが成長の足かせ。
落ちても大丈夫なところでバンバン落ちて、”失敗経験を積む”、”そこから自分の安全マージンを引き出す”というのが大事なことですね。

■二撃の事例

心がすり減る対策、で成功事例が2件ありました。1件は大蛇山。核心は2個あるのですが、1個目でクリップが遠いので、一旦降りて、再度トライしたら登れたのでした。その時は2撃で登れました。

小川山のボルダーで2段を登る先輩と初の4級を落とした時も、1撃目は一旦降りて、心を充満させてから再トライしたら登れたのでした。この時は登れるのは分かっていましたが、根性がいる系だ、と分かっていたので、一旦降りて、しばらくしてから登りました。先輩がビックリ眼でした。

この2つの事例は、普段の安全マージンから、より薄いマージンを取って登って成功した事例…

ここから、落ちるというライン…ここからは自分には無理…というラインの見極めが、落ちる経験がないと、ぶわーとした太い線になりますが、フリークライミングの世界と言うのは、その線がどんどん正確にシャープになっていく世界だと思う。これはダメ、これは行けるというのが明確化していくというか…