https://www.yarigatake.co.jp/dakesawa/blog/details/12348/
からの引用です
■ こんなお粗末な遭難者にかける温情は無い
ーーーーーーーーーー
警察での事情聴取を終え、テントを郵送で送ってくれないかと本人から電話が来たので、
「こんなお粗末な遭難者にかける温情は無い、自分で回収に来るまで毎日2000円のキャンプ代を加算するからな」と言った私はひどい人間でしょうか?
ーーーーーーーー
これを言わせた行動は…
ーーーーーーーー
岳沢でテント泊をし、天狗沢~ジャンダルム~奥穂・前穂~岳沢を1周する計画。
赤色の線が天狗沢のルートですが、「ルートを間違って身動き(登るも下りも)できない」と救助要請してきたポイントが矢印の場所。
なにをどう間違って、どういう思考回路でこんなところへ行ったのか、ワケがわかりません。
地図は持ってない?
まあ、持ってても地図を読むなんてことができないのでしょう
ヤマレコ・ヤマップ使ってない?
使っててもルートを離れたことに気が付かない
天狗沢下部なんて、お花畑を見に行くハイキングの人たちだった迷いやしないのに
それ以前に、なんで進退窮まるまで「おかしい」と思わないのかな
ーーーーーーーーーー
もうほんと、白亜スラブの登攀での相方の様子とかそうですよね… 頭、大丈夫なんかいって感じですが…。
岳沢小屋の小屋番がこの遭難者にかける温情がないなら、私だって、自分の失敗が分からないクライマーにかける温情は、ありませんよ。
私がいなければ進退窮まってヘリレスキュー呼ぶところだったのに、それを自覚することすらできないヤツに、親切にする必要がどうしてあるんです??
■ どうして男性は進退窮まるまで分からないのかな?
答) 知性が低いから?ナルシズムで頭がいっぱいだから?
よく分かりませんが、クライミングが好きだから(内発的動機)、ではないでしょう。
好きな人はクライミングのことをよく考えているものだからです。
自分のビレイが悪いということも、ヒトを落としてケガさせるまで分からない。(想像力の欠如?想像力の欠如=知性の欠如?)
カムも位置が悪くてロープスタックしているよ、と教えても、本当に登れなくなるまで分からないのでしょう…。
ロープアップしなかった自分を反省できない。
周囲の人が、支点ビレイしていても気が付かない。
カムが3つ飛んでも自信をつけてしまう…。
こういう人は、早い間に痛い目に合ったほうがいいですが、周囲の気の利いた人間がカバーしていると気が付かないで、そのまま高度な登攀へ進んでしまいます。現代では栗城さんの事例にあるように、どこまででも進めちゃう…
というので、死なない程度の痛い目には早めにあったほうがいい、の格言が当てはまるケースです。
■ こっそり3点目のセルフをとるのが一流クライマー
古い岩雪とか岳人とか、読んでいると分かりますが、トンデモ な人がいた場合、
自分だけは、別に3点目のセルフをとる
というのが一流クライマーの所作ですよ。
■ 自分が大して登れていないことを自覚する力が弱い
のは、自分の自信の根拠になることをなんとかして探し出そうというサーチエンジンが働いているということだと思いますが…つまり
自己を客観的に見れていない
ということですが…。良いことしかみない=ポジティブシンキングではありませんよ?
間違っていることを間違っていると認識できなければ、成長はありません。
原理的に、100%事故につながっていきます。その考え方が危ない、と言う奴です。
同じことが指導する側に言えます。
リスク管理方法を教えなかったり、ボルトの見極め方を教えなかったり、ルートの選び方を教えなかったりすれば、そりゃそこで育つ人は、人工壁と同じように、どんなボルトでも信頼し、どんなルートでもグレードを信頼してしまうでしょう。
今起きていることは、そうした指導の結果…=自分の頭で考えない習慣…ですね。
山岳会を率いる人には、人の上に立つという責任があります。
自分の命を粗末にするような登山やクライミングを教えるのは、非常に罪作りですのでやめましょう。
■ 必要なスキルは身に着けてから本番に行きます
ハイキングクラスの人は、天候と読図の知識は必須です。
クライマーは、そういうことは分かっている人が来るものです。
ギアがないと、そもそも登りにすら行くことができない。
ロープを持ってこなければ、最初からどこも登れません。
もうこれ、外人でも同じですからね。世界的に問題なのかもしれません。
ロープは自分のものを使うものです。人が管理しているロープなんて、いったいどんな管理されているか、分からないでしょう。そんなものに命を預けられますか?