2023/09/22

【心理学】クライマーコミュニティのルサンチマンを治療する

■ ルサンチマン = 嫉妬

どうも、登山やクライミングって、”男性性”の発露、的な面があるらしく、男性に人気があるのは、登れた!ということが、自分の男性性に強烈な肯定感をもたらしてくれるからのようです。だから、突破力のクライミングであるボルダーが大人気なわけです。

しかし…

かつては、会のエースで、「リードはお前に任せた!」と言われたような人も、年を取れば、次々に格下なのに、自分より登れる奴、が出てきます。(九州では出てきていないという別の問題があるが。それは別件)

そうなると、”皆のために俺が…”という特攻隊気分でリードしていた人は、気が付いていないで、自尊心が肥大しているので、別に何をしたわけでなくても、

 自己愛の傷つき

を体験することになります。

■ 自己愛の傷つきを癒すことは公共の善

往年のクライマーは、そこでジタバタする人と、そうではなく、現在の自分を受け入れることにする人と2手に別れます。

ジタバタ派は、たぶん、八ヶ岳の入門バリエーションに一升瓶持っていき、結果、凍傷者3名…みたいな、傍から見たら、意味不明の行動をとります。

あるいは、自分よりも登山歴が明らかに浅い人に向かって、「なんで、どのボルトを使うべきなのか教えてくれないの!」となじるとか…。開拓者名リストに載っているのは、あなたの名前であって、私の名前ではないですよねぇ?なんで私に聞くの?

さて、世間はこのような事情ですので、そうなると、自己愛が傷ついている人を癒すのは、

 公共の善

です。クライミング界全体の福祉です。

■ 自尊心が傷つきやすい人への処方箋 【自己愛の傷の癒し方】


自己愛性パーソナリティ障害には、顕示型と非顕示型があり、顕示型の例は、三島由紀夫。取り巻きがいないと、レストランに入れなかったそうです。

治療は3種類。

1)ハインツ・コフート 自己心理学
2)マスターソンアプローチ
3)ウィルフレッド・ビオン コンティニング
4)関係性心理学 ツーパーソンサイコロジー

やるべきこと             vs   起こったこと
・ロジャースの共感や傾聴では良くならない。→ 傾聴・寄り添い、頑張ってしまった…
・自己受容の練習を行う  → 当時は方法論を知らなかった
・その人の”お気に入り”になってはいけない → なってしまった
・「可愛くないけど、害もない」と思われるのが良い →「可愛いから許す」と言われるようになってしまった…
・プライドを傷つけると、倍返しにされる → ただクライミングが上達しただけなので倍返しされる意味が分からなかった

(今気が付いたが、こういう人は、相手がクライミングが上達する度に、無意識で嫌がらせっぽいことをする…例、朝、起こしてくれないと文句を言う…ケガをした相手を引きづり回す…ので、たまりかねた相手が去っていくことになり、その去っていった相手に対して、「こんなに良くしてやったのに今時の若いもんは…」と文句を言うという繰り返しのルーティンになっているだろう…)

■ 自己愛の傷つき経験

自己愛性パーソナリティ障害の人は、老いを経験する前から、

 等身大の自分が受け入れられない

みたいなんですよね。老いを経験し始めると、老いそのものが恐怖体験になってしまうかもしれません。

実は、自己愛性パーソナリティ障害の人って、最も精神科から縁遠いというか、めちゃ自信過剰ですので、世間的にみて間違ったことをしていても、まったく意に介しません。

例えば、明らかに韓国人の入国申請ラインなので、こっちが外国人ラインですよ、と教えても、意志を曲げない、みたいな、明らかに子供みたいなことが起こります。

その様子は、二子山でのクライマー間の訴訟、係争による、往年のクライマーらの行動とそっくりです…。

■ マチズモの傷つき=自己愛の傷つき

マチズモ=自己愛、になってしまうのは、日本では、男であることが価値、みたいな時代が長く続いたからです。

男に価値があるのではなく、人間はすべからく全員価値があります。

サバージュ・ババージュの件にしても、実際に守っているのは、
 
 マチズモ

であり、リーチの短い者を排除することによって、間接的に、女性や子供を排除している、という指摘は的を得ています。昔は30代男性が主役でしたが、今では老若男女登時代。時代は変わったのです…。

例えば、日本のアイスクライミングでは女子のほうが世界ランキング、高ランキングなんですよ? 

まぁ、こんなことを知ると、さらに男性性による自己愛が傷ついてしまうかもしれませんが…。

”今が受け入れられない”、というのが症状で、原因が精神疾患、ということです。

■ 今が受け入れらないという症状

何としても、俺様(自分はすごいんだ=自己愛)である証拠としての岩場の課題に、しがみつこうとするということは、もはや現代では、根拠の希薄になってしまった、開拓者権限を盾に、周囲の迷惑もかえりみらず、俺のルートに手を入れるなんぞ許さん!と主張する、という固執行為です。

普通の人の感性でみれば、ただ見苦しいだけ。でも、精神疾患があるとそれが分からないんですよね。

それが、世界の名作であるような有名課題であっても、開拓者が世界的に超有名な人であっても、現代では、ボルト位置修正されているんですよ?(例:Ninjya)

なら、無名の人の開拓した課題で、安全とは言えない位置にボルトがあれば、それに修正依頼が来るのは、名誉の否定ではなく、ただの事務手続き、です。

クライミング界における社会問題みたいになっていますが、たぶん、精神病理、と言う面で説明がつく現象だと思います。

■ カサンドラ症候群


もっと、深刻なのは、このような主張があるおかげで

 周囲の人がカサンドラ症候群に陥る

ことです。

というのは、ADHDにしても、自己愛性パーソナリティ障害にしても、本当にその人と親しくならないと、この意味不明な混乱感は、パブリックには伝わらないからです。

例えば、

  集合時間を間違う→「なんで朝起こしてくれないんだ!」と責められる

とか。俺はリーダーだ!と威張っている人が、「朝、俺を起こしてよ」って言うことの明らかな矛盾などに全く気が付かないみたいなんですよね…。

同じことで、山岳会も、「当会は、60年の歴史がある会で、当会を知らない人はモグリです」と言っている会が、どのボルトを使ったらいいのでしょうか?とか、こそこそボルトを抜きました、とか、動くものに道標をつけてこれで良し!とか、全くの矛盾した行動です。その威信?に見合う行為をしておらず、自慢になるどころか、恥と言っていい行為です。地に落ちたことを、わざわざ自己宣伝するなんぞ…。

しっかし、そのことが分からないみたいなんですよね… 

ということは? 精神的な病の現象ですね…。

ADHDなどの発達障害は、現代では診断が発達して、子供で診断されることは少なくないです。しかし、昔は、ちょっとくらいの異常は、なぁなぁで通っており、そのプロセスで障害を理解されず、その結果、社会に出て普通を要求されて、普通のことができず、自己愛が深く傷つき、自己愛性パーソナリティ障害になってしまった人は多そうです。そういう人が集まっている率が高いのが、登山やクライミングなんですよね。

本人が、もう70代などであれば、放置が適切な処置かと思いますが、問題は、

 後世の周りの人への二次被害

です。

■ 周りの者は、カサンドラになる

標的にされた側は、カサンドラ症候群ということに陥ります。

これは、他にクライミング仲間がいても、その人のお気に入りになってしまった人には起こります。他の仲間からは、起こっているおかしなことが見えない、です。

例えば、私の師匠は、インスボンで私は膝が脱臼して登れない、と訴えているのに、ステミングがメインムーブのワイドに連れて行き、それをおかしな行為だとは思っていなかった上、登れないとお断りすると、腹を立て、ホテルからいなくなりました(笑)。これ、倍返しって技ですよね?腹を立てるべきなのがどっちなのか?と言えば、明らかでしょう…

同様に、岸良でも、肉離れの怪我をして、立つのも、やっとこさだと何度も訴えているのに、連れまわされ、医者にかかったの3日後。こっちは老いが引き起こしたことのように結論していますが…。

こんなひどい目にあっても、

 そのパートナーを選んだお前が悪い、自己責任だ

と言われるのが、クライマー業界なんですよ。

ボルト欠損ではなく、欠損した岩が外れて5m下に落ちた、など、当然自己責任でしょう…。

なんせ、当代のトップアルパインクライマーは、みんな岩をたたきながら登っているんですよ?

フリークライミングに来たら、みんな岩が欠けないのが当然のように、信じ切って登っていますが、ただの平和ボケでしょう。

クライミングとは知れば知るほど、リスクが分かって怖くなるものです。ダイジョーブ~とか言っている人は、そう言える程度の山しかやっていないだけです。

高難度になればなるほど、安全性が高まるというのが、フリークライミングの作り、なので、フリーのグレードでその人のリスク管理能力は測れるか?というと逆相関な感じです。

■ 診断

診断は、精神科医に行けば付きます。

しかし、カサンドラのほうは、診断がつきづらいうえ、うつ病を引き起こした場合、その治癒には長い時間がかかります。

なので、小鹿野の件で心配してあげたほうが良いのは、虚偽の事実で、訴えられた側のほうです。

うつになる可能性大です。

訴えた側のほうは、なんせ自分を顧みるって能力自体が欠けている場合が多い(自己愛性パーソナリティ障害の特徴)なので、どんなに周りが間違っていると教えても、そもそも理解自体ができず、単にせいせいしていることでしょう。

ケアが必要なのは、そういう障碍者の標的になってしまった側のほうです。

最近の若い人は思考力が低下しているうえ、情報弱者のまんまの姿であるので、新聞うのみ、で、結局、若い人本人に不利になる選択肢を正義だ!と思ってしまいがちです。

マスメディアも嘘を平気でつきます。

ホント、上も下も、思考力の低下で日本社会は大変なことになっていますが…日本だけの問題かと思っていたら、海外でも同じようでした(汗)。ATC持ってこないクライマーってねぇ…