■ 古民家
今回は、私は長野の佐久市に、見たいと思っている古民家が売りに出されていました。
見てきたのですが、なんと、クライマーの友達の家の、ほとんど隣!
しかも、土地が広くて、商用にしやすそう!
価格は398万円・・・青ちゃんが買おうとしている車のRav4より安い… 日本は人口減少で、4件に1件は空き家の時代なので、不動産はバカ安です。
これは、土蔵と一体化している門です。立派!
この物件は、小学校の隣にあり、市中にあるため、クライマーのゲストハウスとしてではなく、普通にゲストハウスとして活用できそうでした。
ただ佐久市って、欧米人の観光客が来たくなるような観光ありましたっけ?
佐久に無知なため、判断つかず…。
クライマーのゲストハウスとして定義するとなると、ロケーション的に、送迎が必ず必要で、徒歩5分とは言わずとも、歩いて岩場にアプローチできる場所になくては、成立しがたいので、この物件はボツです。
しかし、現実問題として、
日本で随一の岩場
小川山
瑞牆
でクライマーのゲストハウスができそうな物件があるか?というと、ないと思います。
去年だいぶ見て回りました。
小川山に案内することを想定すると金峰山荘がそうなるべきですし、瑞牆だと、植樹祭広場の宿泊棟がそうです。
どちらも公営のため、クライマーを主たる目的としたゲストハウスとして運営する見込みはゼロです。
となりの空き地は畑として借りてほしいそうでした…なんと好都合な! 憧れの半農半X生活が可能。
私個人の理想のライフスタイルを考えると、アイスクライミングもでき、岩も近い佐久は、良い目の付け所です。
というのは、クライマーのメッカである北杜市は、太陽光発電の乱設を始め、よそ者いじめなど、行政の問題が少なくなく、そもそも暮らしに問題を抱えているからです。
それなら、甲府に住みたいと思ってしまいますが、甲府からは小川山は2時間半ですし、近所の岩場昇仙峡は、アクセス問題が山積しており、オープンな岩場となる可能性は非常に少ないです。
ただ、佐久市は甲府市と比べても、非常に経済規模が小さく、移住した若い人は、仕事に困ることになりそうです。
知っているクライマーは2名は農家、2名は医師です。その他の職業が成り立つ余地があるのか?疑問です。
また古民家と言う性質がら、ゲストハウスとして営業する際は、改修費が馬鹿高くなりそうである、という点は否めません…
まぁクライマーだけをターゲットにするなら、快適さより、安さを取りたい人が多いので、大した改修は必要ないと思いますが、それでも、トイレ、お風呂、キッチンの水回りは全面改修が必要でしょう・・・ 同行者によると1000万円規模の改修ということでした・・・うーん? いくら398万円でも・・・。
と決断を渋らなくて行けない感じです。まぁ最初は改修はなしでやりたいですが、民泊許可が出るかどうか?が核心化しそうです。
■ スーパーホスト
私は、民泊もとてもやりたいと思っているのですが、自分の近所に物件を持たないと絶対に無理だと思っています。
スーパーホストであるかどうか?が民泊の成功のカギなので…
ただ物件を所有して、一棟貸しで収益を上げるだけの経営では、ゲストのニーズがよく分からず、それでは、オーバーツーリズムの温床になり、地域との軋轢が増えるだけです。
収益独り占め、騒音、買い占めなどのマイナス面は、地域押し付け、だからです。
大事なことは、ゲストハウス運営を通じて、地元の魅力をビジターに発信していくこと、つまり、おもてなし、だと思います。
■ 青ちゃんの家=実はすでにクライマーのゲストハウス?!
青ちゃんの家… よく考えたら、すでにクライマーのゲストハウスになっていました…。
彼の別荘は、ただクライマーのたまり場になっており、連日宴会が開かれるということになっているのですが、これを有料化すると、九州宮崎の庵鹿川になるのかなぁと。
庵は、一泊1000円、永久会員になるには3万円です。
青ちゃんは、自分がいない間の宿泊貸し出しはお断りしているそうですが、いない間に貸すのが、基本的にはAirBの考え方です。使っていないから使っていいよ、ってやつ。
佐久在住だと、東京方面のガイド仲間から、宿泊場所の提供をお願いされることも多いそうです。そうだよなぁ… なにしろ、佐久って、団体で宿泊できるところがすごく少ないです。
インターネット喫茶みたいなところとか、ビジネスホテルしかありませんが、佐久みたいな田舎で7800円とか払う気になります?払いたくないですよね。しかも、クライマーの定番、夜の宴会もできませんし。
となると、求められているのは、5~8名くらいの団体で宿泊できる施設なのかもしれません。これは、昨今のAirBで求められているスペックと同じです。
青ちゃんは、クライミングガイドをしていますが、今回もそうでしたが、クライミングのインストラクションをするわけではありません。岩場の案内と、食事、宿泊の提供です。特に食事には力を入れています(笑)。なにしろ、釣り上げたアマゴが出てくる宿です。
■ 八女のゲストハウス
今朝、福岡に戻りましたが、戻ってすぐ、知り合いのゲストハウスの人が、短期間のピンチヒッターを探している情報が目に留まり、渡りに船でしたので、お願いすることになりました。
こちらは、日向神という岩場に近いゲストハウスです。
https://www.skyteahouse.com/
私は日向神は、
・小川山の半分の規模の岩場とは言え、
・佐久の志賀の岩場と課題数300と同規模、
・九州一円からクライマーが集まる
良い岩場だと思っています。岩場へ徒歩でアプローチできる場所に、使っていない公営のバンガローなどがあるので、それが活用できれば、一度車で行くだけで、数日は岩場に徒歩で通って遊べます。
地域外から訪れる人には、足、が一番問題なので、そこが一番日向神の可能性があるところです。
ゲストハウス事業は、ゲストハウス自体を作ることよりも、そのゲストハウスを訪れる理由を作ることのほうが大きな問題です。箱というハードウェアよりも、何をしにくるのか?というソフトウェアの問題のほうが大きいということです。
現在問題になっているのは、中国人や韓国人の爆買い客で、ショッピングを目的に訪れる観光客の絡んだ問題ですが、本来、真の国際交流は、ショッピング以外の面であってほしいものです。