2019/08/19

落ちてもいいんだよ~愛の日向神 愛のエリア

■ 愛を感じるクライミングデー

昨日と今日と、日向神クライミングに行ってきました。

愛を感じるクライミングデーでした…。

というのは、

 ”落ちてもいいんだよ~、ちゃんとキャッチしてあげるよ~”

ということです。私は、アルパインで必要とされる安全マージンとフリーでの安全マージンを切り替える、というところで、躓いているクライマーだからです。
花鳥風月 5.11a 


歩いててっぺんまで行けますが、登山道はありません

槇尾山みたいな寿老人エリア

寿老人エリアのボルト

ここにラインを引きたくなった

まぁ、理由は、十分に根拠があるのです。

私は、スポーツクライミングを主体とする山岳会で、人工壁に通い、落ちるクライミングスタイルを身に着けた後に、ハイキングの会へ変遷中のよくあるオールラウンドの会に行ったら、落ちれない、あやふやなビレイしかできる人がいなかったのです…実際、引っ張り落とされました。

その後、フリーランス?化して、フリーで会った人でも、みんなが避けているババ引きのババ、となっているマズいビレイの人とは知らずに組んでしまい、落ちたのに、キャッチしてもらえず、頭を7針、縫ったなどがあります。

岩場は血みどろでした… 今もハーネスにその時の血痕が付いて、私を戒めています。

  体を張って得た経験値が強固すぎて、手放せない…(--;)

というので、今回の愛のエリアは、両日とも、登れないところを登ったため、トップロープでも落ちざるを得ない感じでした…。

■ 初日 愛は勝つ

初日は、私の次のリード課題となるだろう、”愛は勝つ” 5.10cを紹介してもらいました。愛は勝つも1ピン目が遠く、下が微妙なバランスのスラブで、落ちれません…。

2本目もシビア…。いや~これは!ちゃんとしたビレイヤーとでないと登れない。

その他、周辺の11を触ってみたりしましたが、どっかぶり課題で厳しい!足で登れる課題は、やはり出だしが核心で、1ピン目が遠いため、リードは勇気がでませんでした。

男性クライマーを見ていると足は切れて、手だけで保持でした…(汗)

足が切れるというのが、私には、イコール恐怖、となっています。足がない=登れない、という公式ですが、ハンドホールドが良い=足は無くても登れる、という男性クライマーとの差になっています…。

この日は、新しくできた5.10bのリードが課題でした。曖昧なバランスを受け入れる気持ちがないとリードできないです。

■ 2日目 11以上の日

この日は、いつもの先輩とのクライミングデーで、まぁ強い人なので、先輩のリードした、私の実力とは、かけ離れたグレードのルートを登る日。

エレキバン11cをトップロープで触ったのですが、エレキバンの下部はちゃんと離陸できて良かった♪ 

先輩がいい人なので、私のムーブを役に立つ!とほめてもらいました♪ 強いクライマーでも、省エネで登れると役立ちますよね。女性クライマーは、省エネ登りが基本です。

上はなんとかテンションもらいつつ、ごぼうも交えつつ、上まで行きましたが、2本目はよれてダメでした。やっぱりパワーが問題。指皮も持って行かれてしまいます。

夜は指がじんじんして、指の具合が大変です(><)

エレキバンの後、もっと易しいハズの、”そこにガバがあるから”を触りましたが、いや~これは!離陸から、かなり不可能感強く、屈曲したルートでもあるため、途中で敗退。というかTRですら、やっとこさ、で途中までしか登れなかった…という状態です。エレキバンより難しかった。

良かったのはアップで登った、”愛はNGかなぁ”‥‥グレードは知らずに取り付きましたが、なんとか行けると思った部分はこなせた…。上はもう易しいと思ったので登らなかったのですが…実は上が核心だったのかも(笑)。また次回頑張りたいです。

■ 墜落を許容しながら登る登り

私は、フリークライミングの段階にきて、すでに3年ですが、いまだに墜落を許容するクライミングスタイルを外岩で採用することができていません…

贅沢にも、確実なビレイヤーでも、テンションにしてもらっています。

私は、最初にスポーツクライミングの会に所属して、スポーツクライミングを覚えたのですが、そう言う場合に考えられる、危険をすべて、教科書通り、シナリオ通りに総なめした感じです。

1)スポーツクライミングの落ちていい度とアルパインクライミングの落ちていい度が使い分けられず、落ちてよくないアルパインで落ちるクライマーを作ってしまう

2)いけいけどんどん(グレード偏重)

3)ロープワークの軽視

4)終了点、ビレイ点、ランニング(カム、ピトン、パッシブ)等の軽視

5)レスキューの軽視

です。大体、男性がその傾向が強いです。が、女性にもいます。

これの反対は、

ムーブの重視

ではないかと思います。パワーではなく、ムーブで解決するようになった時にクライミングの楽しさを理解したと言えるのかもしれません。

九州のリードはカチが多いですが、どちらかというと、ムーブで解決する課題が多いように思いますので、九州ではムーブの研究に来た、と思うのがいいのかもしれません。

それにしても、KoWallさん、楽しく登れたなぁ…

5.10aではありましたが、ただ直上するだけではなく、下ったり、トラバースしたりなど、少し考えないと登れない課題が多く、楽しかったです。