2017/08/26
2017/08/23
2017/08/14
ラオスのクライミング
ノックエア |
日本語のラオスのクライミング記事
GCH
https://allnevery.blogspot.com/search/label/GCH
ラオスに一緒に行ってもいいよ、とおっしゃってくださる方もちらほら、いらっしゃいますので、どんな様子であるのか、ちょっとレポートしてみたいと思います。
■ ラオスってどんなとこ?
去年ラオスでのクライミングに勧誘を受けたとき、
「ラオス?どんなところか想像もつかないので、行きたいのか行きたくないのか、それすら分かりません」
と私は答えました。おおよそ、誰もが同じようなところかなと…(笑)。
■ 牧歌的
ラオスは経済的地位では最貧国に入ります。かつて中国でバンバン作っていたような工場をラオスに作ろうと世界の資本家は狙っているような国…戦後間もなく、まだ経済成長をする以前の日本みたいな、まだ人々が金品に心を奪われていない場所です(笑)
岩場の近くに、グリーンクライマーズホームという海の家クライマーバージョンのような施設があり、宿泊と食事をそこが提供してくれ、岩場は徒歩30秒の場所から、30分程度の岩場まで様々です。グリーンクライマーズホームが開拓しているのです。
岩場は、使役動物として、あるいは家畜として現役!の、牛さんやヤギさんが、草をはみにやってくるような、のんびりとした場所です。
牛がやってくるなんて、イマドキの日本では信じられませんが、牛の方もわきまえているようで、クライマーたちのそばまで来ることはありませんが、そこかしこに、でっかい牛の糞が。
ヤギさんは、もうちょっと気軽なようで、人間にだいぶ近づいてきます。携帯とにらめっこしていると寄ってきます。
携帯電波は入らない。一番近い町ターケークに行っても、コンビニの一つもなく、街で一番大きなホテルでお茶するか、提携のマッサージ屋さんでマッサージを受けるのが唯一の娯楽…というような世界です。もちろん、マクドもスタバも無ければ、TVもありません。
■ グリーンクライマーズホーム
そのような環境にコテージがいくつか…グリーンクライマーズホームです。略してGCH。
GCHはドイツ人のクライマーが開拓したクライマーの家であるので、ゲストも、ドイツ語圏の人が多数です。
ラオス人はスタッフのみ。クライマーはいません。
映画で見たベトナム兵が収容されている野戦病院を思わせる、高床式の建物に、ふにゃふにゃのベッドに蚊帳が張られています。バックパッキングに慣れている人は良いでしょうが、日本式のプライバシーを要求する旅館タイプの人にはつらいかも?ドーミトリーは、男女混合で、男性も女性も同じ部屋に寝るのです。でも、西洋社会では、ちゃんと個人間の距離がいい具合に離されていますし、暗くなってしまえば、誰が寝ていても同じです。ただ、掘立小屋というような小屋なので、音が筒抜けで、大いびきなどの害?があるのは、日本の山小屋と同じです。
食事は、中央にある、食事棟で呈され、朝・昼・晩、3食、夕食は6時から、と時間が決まっています。時間外はスナック類や飲み物を食べることができます。ビールもありますが、コーヒーは、ラオコーヒーと言われるコーヒーは、まるで麦茶でした…うーん、コーヒーは持って行くのがいいかも?
清潔なトイレとシャワーもありますが、シャワーの水の出具合は、日本みたいにはいきません。
基本的には、日本式というより、西洋式の、西洋社会です。
■ 岩場の質
岩場の質ですが、石灰岩で、クライミングジムで登り慣れた人に、最適、というような、スポーツクライミングの岩場です。
1課題40mもある長い課題もあり、お腹一杯登れます。80mのロープは貸し出しがあります。
支点が近く、とても安全に配慮されていて、一ピン目が遠くて怖い日本の岩場とは雲泥の差です。私はこの経験で、日本の岩場が特殊だと言うことを学びました。
例えば、5.8というようなグレードだと、日本の岩場では、5.12くらいを登る人が開拓しているので、その人にとってはやさしく、支点の距離がとても遠い。
しかし、ラオスでは、5.8の人にとってちょうど良い距離に配慮されています。
また、日本では不可能な、グレードピラミッド…つまり、同じグレードの課題をたくさん登って経験値をあげてから、次のグレードに移行する、というような成長論ですが、正論として、クライミング界には広まっていますが、日本でやるのはムリ!って感じだそうです。たしかに5.9を取貯めたい!と思っても、その5.9の課題の数が限られている…
とスムーズに無理なく、グレードを上げるのが難しくなります。
その点、ラオスなら、もうお腹いっぱいってくらい5.9があります。というわけで、駆け出しのクライマーにもおススメの岩場。
もちろん、前傾壁大好きの、腕っぷしに自信があるクライマーなら、なおさらおすすめ。
せっかく人工壁で日ごろ練習しているのですから、実践しない手はありません(笑)。
■ 団体に向かない
日本の岩場では、ハイシーズンになると、山岳会の団体様登山が頻繁に見受けられ、岩場を独占したりして、なんとなく、見苦しいものです…。なぜかな?と考えると、団体であることに気が大きくなって、マナー違反ということがあるのではないかなぁと。
登りたい人がいるのに、ずっと独占して譲らない、というのは良くある苦情…。
アイスでも、ルートを独占するために、ビレイエリアにまで、コーヒーカップを広げていた某登山学校がありました。ロープがコチコチに凍り付いていて、ちょっと危険で、アイス専用のロープでないことに、リスク認知の甘さを感じたりしましたが…。団体でいると、そういう細かな点にも、なんとなく、配慮が行き届かなくなるような気がします。
ラオスに一緒に行ってもいいよ、とおっしゃってくださる方もちらほら、いらっしゃいますので、どんな様子であるのか、ちょっとレポートしてみたいと思います。
■ ラオスってどんなとこ?
去年ラオスでのクライミングに勧誘を受けたとき、
「ラオス?どんなところか想像もつかないので、行きたいのか行きたくないのか、それすら分かりません」
と私は答えました。おおよそ、誰もが同じようなところかなと…(笑)。
■ 牧歌的
ラオスは経済的地位では最貧国に入ります。かつて中国でバンバン作っていたような工場をラオスに作ろうと世界の資本家は狙っているような国…戦後間もなく、まだ経済成長をする以前の日本みたいな、まだ人々が金品に心を奪われていない場所です(笑)
バンコクからナコンパノムへ移動 |
岩場は、使役動物として、あるいは家畜として現役!の、牛さんやヤギさんが、草をはみにやってくるような、のんびりとした場所です。
牛がやってくるなんて、イマドキの日本では信じられませんが、牛の方もわきまえているようで、クライマーたちのそばまで来ることはありませんが、そこかしこに、でっかい牛の糞が。
ヤギさんは、もうちょっと気軽なようで、人間にだいぶ近づいてきます。携帯とにらめっこしていると寄ってきます。
携帯電波は入らない。一番近い町ターケークに行っても、コンビニの一つもなく、街で一番大きなホテルでお茶するか、提携のマッサージ屋さんでマッサージを受けるのが唯一の娯楽…というような世界です。もちろん、マクドもスタバも無ければ、TVもありません。
■ グリーンクライマーズホーム
そのような環境にコテージがいくつか…グリーンクライマーズホームです。略してGCH。
GCHはドイツ人のクライマーが開拓したクライマーの家であるので、ゲストも、ドイツ語圏の人が多数です。
ラオス人はスタッフのみ。クライマーはいません。
このようなベッドに寝ます |
食事は、中央にある、食事棟で呈され、朝・昼・晩、3食、夕食は6時から、と時間が決まっています。時間外はスナック類や飲み物を食べることができます。ビールもありますが、コーヒーは、ラオコーヒーと言われるコーヒーは、まるで麦茶でした…うーん、コーヒーは持って行くのがいいかも?
清潔なトイレとシャワーもありますが、シャワーの水の出具合は、日本みたいにはいきません。
基本的には、日本式というより、西洋式の、西洋社会です。
■ 岩場の質
岩場の質ですが、石灰岩で、クライミングジムで登り慣れた人に、最適、というような、スポーツクライミングの岩場です。
1課題40mもある長い課題もあり、お腹一杯登れます。80mのロープは貸し出しがあります。
支点が近く、とても安全に配慮されていて、一ピン目が遠くて怖い日本の岩場とは雲泥の差です。私はこの経験で、日本の岩場が特殊だと言うことを学びました。
例えば、5.8というようなグレードだと、日本の岩場では、5.12くらいを登る人が開拓しているので、その人にとってはやさしく、支点の距離がとても遠い。
しかし、ラオスでは、5.8の人にとってちょうど良い距離に配慮されています。
こんな岩場です |
とスムーズに無理なく、グレードを上げるのが難しくなります。
その点、ラオスなら、もうお腹いっぱいってくらい5.9があります。というわけで、駆け出しのクライマーにもおススメの岩場。
もちろん、前傾壁大好きの、腕っぷしに自信があるクライマーなら、なおさらおすすめ。
せっかく人工壁で日ごろ練習しているのですから、実践しない手はありません(笑)。
■ 団体に向かない
日本の岩場では、ハイシーズンになると、山岳会の団体様登山が頻繁に見受けられ、岩場を独占したりして、なんとなく、見苦しいものです…。なぜかな?と考えると、団体であることに気が大きくなって、マナー違反ということがあるのではないかなぁと。
登りたい人がいるのに、ずっと独占して譲らない、というのは良くある苦情…。
アイスでも、ルートを独占するために、ビレイエリアにまで、コーヒーカップを広げていた某登山学校がありました。ロープがコチコチに凍り付いていて、ちょっと危険で、アイス専用のロープでないことに、リスク認知の甘さを感じたりしましたが…。団体でいると、そういう細かな点にも、なんとなく、配慮が行き届かなくなるような気がします。
終了点の説明 |
日本人ではありませんが、韓国のメンバーが日本の山岳会の団体クライミングをほうふつとさせる様子で、クライミングに来ており、本来2名一室のコテージに、団体で宿泊、ちょっと西洋社会的には、なじまないな、と言う感じでした。2名一室でベッド一台ということは、基本的にカップルの宿泊を想定している、ということなのです。コテージってのは。
来ているクライマーたちの多くは、一人旅の若者たちでした。ヒマラヤトレッキングと組み合わせたワールドツアーの人々もチラホラ…。理由は近いから。
夕飯時に皆が集まる食堂では、次に行くべき岩場の情報交換が始まるのです。
そんな環境ですので、パートナーと言うものはすぐに見つかります。
■初心者講習もあります
この岩場は、初心者講習もあり、日本でクライミングをしたことがなく、単純にラオスに旅して、現地ツアーで見つけた、というような全くの初心者でも登攀が可能です。
なにしろ、登攀に必要なギアは、すべて貸し出しがあります。ビレイの講習を受けることもでき、リード講習もあります。
トポは、GCHで販売されており、わざわざ日本から取り寄せるほどのものではありません。
■初心者講習もあります
この岩場は、初心者講習もあり、日本でクライミングをしたことがなく、単純にラオスに旅して、現地ツアーで見つけた、というような全くの初心者でも登攀が可能です。
なにしろ、登攀に必要なギアは、すべて貸し出しがあります。ビレイの講習を受けることもでき、リード講習もあります。
トポは、GCHで販売されており、わざわざ日本から取り寄せるほどのものではありません。
お食事は美味しいです! |
とまぁ、このような環境だったので、私は、2週間の後半は、トニーとリディアと登りました。
トニーと登ったのは本当に良き経験でした。彼は、私を励まし、元気づけ、私自身が登れないと思っていた、どっかぶりの課題を登らせてしまいました。私に必要だったのは、”励まし”だったのです。
日本の岩場では、なぜか誰も励ましてくれませんよね…(笑)。
トニーより高いグレードが登れたのは、スイスから来たリディア、女の子です。普段はジムで登っているそうで、彼女も一人旅でした。彼女が3人の中では一番登れたので、いつもトップバッターでした。彼女はヨガのインストラクターの資格を取ったばかりで、話が合いました。
シンガポールから来たチェンは、5.13を登れるクライマーで非常に安定していたので、みんなから引っ張りだこで、あそこを登ってくれ、ここを登ってくれ、と、みなから頼まれて大変そうでした(笑)。
もし、あなたがチェンのように登れるクライマーなら、パートナーに心配は一切ありません。みなが登りたがる人気者だからです。
私にも登ってくれます。大体、しばらく一緒にいると、岩場のほとんどの人が知り合いで、誰かがリードした後のロープに、私も登りたいと言えば、トップロープで登らせてくれます。もちろん、自分のロープもどこかよその課題に垂らしておいて、登りたい人はどうぞ、と言う訳です。
そう言う訳なので、クイックドローはちゃんと印をつけておかないと、回収で混乱することがあります。支点の間がえらく近いので、たくさんのドローが必要です。
■ シーズン
雨季以外がシーズンですが、お正月、年末年始は混みそうです。1月は日本のクライマーが多いような?
■ 費用
経済格差が大きいため、10日、3食で宿泊費用をまとめて、235ドルでした。あとは前後の交通費とお土産代がくらいが必要です。
全体的に15日間で9万円でおつりがくるくらいでした。ラオスは15日までなら、ビザ不要です。ターケークは国境の町で、一度タイ側に出国してしまえば、日本でビザを取る必要はないそうです。アライバルビザと言うのを取ってしまえば、もっと簡単みたいですね。
■ 持ち物
携帯電話は入りません。ラオスのSIMカードがGCHで販売されています。
あとは、虫除けのスプレーも、クライマー皆がおんなじのを持っていて受けます。
ロープは、70か少なくとも60が必要。日本から持って行く方が良いです。
後はぬんちゃくが1パーティにつき20本ほど必要です。カム類はクラックではないので不要。
食堂の様子 |
向うのお釈迦様 |
町です カフェでネットサーフィン |
向うのお地蔵様? |
岩場は標高はあまりない、岩が地面からニョキと生えています |
こんな岩を登るんですが |
マンゴーライス |
ケーブマン、トニー |
食事棟の建物 |
フランス人のマシューとシンガポール人のチェン |
美味しくないコーヒー にトホホ |
わきあいあいと登る |
これは私です・・・ |
おみやげ スナック類 |
日本に帰ったら、いきなりコレ・・・ 環境、違い過ぎ!! |
費用概算
http://allnevery.blogspot.jp/2016/11/blog-post_24.html
2017/08/13
限られたパイ幻想
■ 教える?教えない?
今日もちょっくら、エクササイズで、近所のジムに行ってきました。腕をイジメておかなくては!
今日は、なんだか、ちょっと嫌なことがありました。
一人で登っていたら、若い男子のグループの一人が、「これどうやったらいいんですか?」と聞いて来たのです。
それで、「二手目が取れたら、あとは簡単だったよ」とあまり教えているとは、言えないような返事をしたのですが…
「うちのジムは教えない方針なんです!教えないでください」
「ジムのムードを壊さないで」
と店の人がすごい剣幕で文句を言ってきて、ムードが大幅ダウン。
ムードを壊しているのは、ジムの人のほうでした。
最初から喧嘩越しでしたしね~
「こんにちわ~ お天気いいですね~」 ⇒ ガン無視 & ラジオのボリュームを上げる
「課題のシート、切れていますよ」 ⇒ 「毎回あげなくてはいけないんですか?」
普通、課題シートが切れていたら、「ホントですね~教えてくれてありがとうございます」ってのがノーマルな対応でしょう。
■ 上手な人がそうでない人に教えるのは普通
私は前のホームジムでのピラニアでも、私が登れないのを登れる人が、登って見せてくれる、教えくれるというのは、ごく普通のことでした。そうやって成長してきたのです。
クライミングジムは、そうでなくても、内輪のノリで固まっている人が多く、慣れていない人には、いや~な空気が流れています。疎外感というのですかね。
で、友達ができる、というのがジムでは一般に大事なことです。大体同じくらい登れる友達がいると、居心地がよくなります。
私は、どちらかというと、元々、できたら一人になりたいタイプで、誰もいない人工壁で登っていたくらいで、黙々と登るタイプではありますが…、それでも、できない課題で、原因を教えてもらえると、すごくうれしいです。
登れる人が登れない人に分かる範囲で教え合うのは、何も問題ないと思いますが。
もちろん、自分で考える、というのは大事です。
でも、世の中、クライミングの天才ばかりではないので、考えるきっかけ、は、誰にだって必要です。
大体が一見さんばかりで、定着率が悪いのが、ジムの悩みですが、それは、その楽しさが一発では分かりづらい、という点にあります。
■ ジムブームで客の奪いなのかなぁ?
このジムブームの中、限られたパイの奪い合いと感じているジムなのかもしれないなぁと思いました。
知識や幸福、登る喜びというのは、分かち合えば余り、奪い合えば足りなくなるもの…
■ マーケティングマイオーピア
今の日本では ”限られたパイ幻想”も根強いです。
しかし、私が見た中では、そういう意識で商売をしている人たちは、売れなくなって行っていました…
パイは限られていない、
と思うのは、限られていると感じるのは、視野が狭いからではないかと…。
マーケティングの世界では、マーケティングマイオピア(マーケティング的短視眼)という名の戦略上の誤謬として有名です。
例えば、飛行機が台頭した時、列車は誰も乗らなくなると危機感を募らせるのは、マーケティングマイオピアです。
サービスの本質を「客を運ぶ」ことと捉えずに、「旅」など、視野を広げるのが大事ということが、マーケティングのクラスでは定石として教えられています。
今日もちょっくら、エクササイズで、近所のジムに行ってきました。腕をイジメておかなくては!
今日は、なんだか、ちょっと嫌なことがありました。
一人で登っていたら、若い男子のグループの一人が、「これどうやったらいいんですか?」と聞いて来たのです。
それで、「二手目が取れたら、あとは簡単だったよ」とあまり教えているとは、言えないような返事をしたのですが…
「うちのジムは教えない方針なんです!教えないでください」
「ジムのムードを壊さないで」
と店の人がすごい剣幕で文句を言ってきて、ムードが大幅ダウン。
ムードを壊しているのは、ジムの人のほうでした。
最初から喧嘩越しでしたしね~
「こんにちわ~ お天気いいですね~」 ⇒ ガン無視 & ラジオのボリュームを上げる
「課題のシート、切れていますよ」 ⇒ 「毎回あげなくてはいけないんですか?」
普通、課題シートが切れていたら、「ホントですね~教えてくれてありがとうございます」ってのがノーマルな対応でしょう。
■ 上手な人がそうでない人に教えるのは普通
私は前のホームジムでのピラニアでも、私が登れないのを登れる人が、登って見せてくれる、教えくれるというのは、ごく普通のことでした。そうやって成長してきたのです。
クライミングジムは、そうでなくても、内輪のノリで固まっている人が多く、慣れていない人には、いや~な空気が流れています。疎外感というのですかね。
で、友達ができる、というのがジムでは一般に大事なことです。大体同じくらい登れる友達がいると、居心地がよくなります。
私は、どちらかというと、元々、できたら一人になりたいタイプで、誰もいない人工壁で登っていたくらいで、黙々と登るタイプではありますが…、それでも、できない課題で、原因を教えてもらえると、すごくうれしいです。
登れる人が登れない人に分かる範囲で教え合うのは、何も問題ないと思いますが。
もちろん、自分で考える、というのは大事です。
でも、世の中、クライミングの天才ばかりではないので、考えるきっかけ、は、誰にだって必要です。
大体が一見さんばかりで、定着率が悪いのが、ジムの悩みですが、それは、その楽しさが一発では分かりづらい、という点にあります。
■ ジムブームで客の奪いなのかなぁ?
このジムブームの中、限られたパイの奪い合いと感じているジムなのかもしれないなぁと思いました。
知識や幸福、登る喜びというのは、分かち合えば余り、奪い合えば足りなくなるもの…
■ マーケティングマイオーピア
今の日本では ”限られたパイ幻想”も根強いです。
しかし、私が見た中では、そういう意識で商売をしている人たちは、売れなくなって行っていました…
パイは限られていない、
と思うのは、限られていると感じるのは、視野が狭いからではないかと…。
マーケティングの世界では、マーケティングマイオピア(マーケティング的短視眼)という名の戦略上の誤謬として有名です。
例えば、飛行機が台頭した時、列車は誰も乗らなくなると危機感を募らせるのは、マーケティングマイオピアです。
サービスの本質を「客を運ぶ」ことと捉えずに、「旅」など、視野を広げるのが大事ということが、マーケティングのクラスでは定石として教えられています。
2017/08/12
男子は難しい
今日は土曜日=マイソールはお休みの日…ちょっと残念。
去年の今頃のことを考える。小川山でテント泊していたんだが…。ちょっとした事件があった。パートナーのことだ。
私は、山では、ホントに男性と女性では危険の認知力が違うと思う。おそらく、女性は子供を守ると言う本能を与えられているので、危険認知が、男性の数倍早い。
Kさんという講習生の同期がいた。一緒にアイスしたりして楽しく登っていたんだが、無雪期になって沢シーズンに入ると…出てきた行くところリストは、ものすごい難しい沢山行ばかり…。
当時の沢の師匠に見せると、初心者が行くには危険極まりないところばかりだそうだった…。ので、それを彼にフィードバックすると怒ってしまったのだ。ので、彼とは山に行かないことになった。
山をまだ良く知らない男性山ヤとのパートナーシップの解消は、こういうケースが多い。
皆、行きたいところが、”いきなり高度”すぎる。”段階を踏んだ成長”ということを全然理解していない。
それで、私の方から
「無理強いされて死ぬくらいならパートナー解消」
となってしまう。Kさんの時も、この事例で、私は沢の師匠になってくれる人を見つけていたし、二人で門下に下ろう(笑)と思っていたのだが、彼は、師匠に付くなど、男の沽券にでもかかわるとでも思っていたのか、沢登りに師匠が必要とは、予想だにしていないのだった…
で、けんか別れしたのだった。私が見つけた人は、素晴らしすぎる沢経験が豊富な師匠だったからだ。彼にはその価値がワカラナイのだった…。
テント泊では、その喧嘩の事情を誤解した人が、私がKさんと登らなくなったことについて、否定的なことを言ったのだった。事情をよく知りもしないで。
■ 男子は難しい
男子というのは、ホントに山にたいして自信が一杯過ぎて、難しいです。
大学生のO君も同じでした。 初級のアイスのルートにセカンドで彼を連れだしてしまった後で、「懸垂下降したことありません」。
懸垂下降と言うのは、アルパインでは最初に習う技です。ないとどこへも行けない。
ですから、したことがないということは、まったくのゼロ初心者、と言う意味です。敗退ができない人は、どのようなルートにも行くことが許されないのですから…。
ですから、この時のこのセリフで、私は、ハッとすべてを理解し、このルートのあとは、人工壁に連れて行き、バックアップがついた超安全モードの初心者向け、懸垂下降から、支点の作り方、セカンドの確保のセット、つるべ、基本的なムーブまで、色々教えたのでした…。これらはすべて私が有料で学んだことです。
さらに岩場もデビューしてもらわないと、ルートはないので、岩場デビューまで、先輩に頼み込んで、面倒を見たのです。山岳会も知人や友人のつてで彼の年齢にあっていそうなところを探し、一緒に例会に行き、片方は私自身入会したくらいです。自分の近所の会に入らないと、週2半年で、ビレイを習得するようなプロセスに入れないからです。
アイゼントレのための岩トレもしてあげました。自分には必要ないけれど、後輩を安全に山に連れて行くためには、先輩の義務みたいなものです。
それでも、やっぱり、彼はビレイを習得してこなかったのです…。知り合って1年が過ぎ、彼にはリード壁での技術習得が必要だと言ってあったのに、彼のビレイを見ると、去年のままでした。
ビレイと言うのは、山へ対する意識が分かります。ただ持っているだけでいいという教わり方をしてしまった人など悲劇です。山はそんな甘いものではないのです…ここで甘く育ってしまうと、一事が万事となりかねない。
外のアイスからビレイを入門するのは、初心者に誤解を与える非常に大きなリスクで、アイスではだらりんビレイがだいぶ許容されています。落氷があるからです。しかも、アイスで通常リードするのは、絶対に落ちないベテランと決まっています。なぜなら、それだけ墜落が許されないからです。なので、結果としては、ビレイは形骸化します。つまり、落ちないから誰でもいいし、だらりんだろうがなんだろうが、クライマーとしてはリスクは変わらないので気にせず登る、ということになります。
しかし、初心者は、それがアイスだけの、またベテランがリードするときだけの特別な事情とは、まだ分かっていないので…そのようなビレイを常用するようになると、非常に危険です。フリーでは全く許されないビレイ、人工壁だと完全にアウト、と言うようなビレイをします。
私はパートナーは欲しいですがビレイができないような人は、さすがに無理。どのようなクライマーでもビレイが確実なビレイヤーを求めるのは贅沢ではなく、ただの必要最低限です。
男子には、誰か大人の男性が、きっちり山ヤになるにはどういう責任が附随するのか、教えてくれないとダメです。
じゃないと、ただロープ持っているだけで、俺ってイケてる~って思っちゃうのです。
なにしろ、アイスクライミングや岩登りは、周囲の人間には全く理解されておらず、ギアを持っているだけで、鼻高々になれる活動だからです…
一般に、山登り自体が、全体的にそんな面があります。ギアが特殊なので、特殊な感じを漂わせています。平たく言えば、知らない人からみたら、なんか凄そう…
ですから、余計に、謙虚な姿勢で臨む必要があると思います…。
■ 過去の経験から学んだこと
私はこれらの経験から何を学んだのでしょうか?
1)事情を知りもしないのに 予断で判断するのは失礼だということ
私はKさんとのことを一方的に悪人扱いされ、嫌な思いをしました。Kさんと一緒に登れないのは私だけではなく、たとえ男性でも初心者だったら無理です。命がいくつあっても、足りないことになってしまいます。自分で自分の命を守るのは自己責任なので、Kさんと登っていないのは、私は正しく自己責任を取ったということになります。
2)ビレイくらい確実な人をパートナーに欲しいと思っていること
私はビレイが良く何度も墜落を止めている経験がすでにあるなので、私自身にも、私の墜落を止めてくれると信頼できる人をパートナーに欲しいと思っています。それくらいは最低限の条件で。
3)ビレイヤーを育てるのは、男性は男性同士で
女性に対しては男性は甘えが出るので、ダメなのではないかと。言って聞かせて分からない場合、対処法がなくなります。
4)ビレイヤー育ては、最初が肝心
ビレイを習得すると言う面で、落ちることがないアイスクライミングでビレイデビューすると言うのは、最悪の選択肢です。
やはり墜落が当然のように繰り返される人工壁でバンバン落ちるのをバンバン止めるというのが大事なことのように思います。
そうでないと確保器の屈曲が要だということがワカラナイ。
5)手放す
言って聞かせても分からない人だったら、いくら自分が一杯自分の時間を使って育てた人でも、執着を手放して、あきらめる必要があります…
手放すということを学ぶ良い機会なのだ、ということなのでしょう。
6)要らないプレゼントはあげない
O君がそもそも、ビレイを習得したがっていたか?というと… もしかしたら、違ったのかもしれません。
そうなると、私が先輩を引っ張り出して岩トレしたり、色々した努力は彼にとっては、あまり、あり難いことではなかったかもしれません。事実、お礼を言われたことがなかったような???
ということは、擦れ違いのプレゼントということです。
すれ違いのプレゼントは悲しい… 相手が頼んできたときだけ、プレゼントをあげる、ということが大事なこと、
特にこの辺は女性と男性では話が違います。
女性は、相手のニーズを察して、相手が言葉にする前に差し出すことを思いやりのある態度と思います。
男性はそうではなく、自分が頼んだことでない限り、やってもらった、とは思いません。
以上が、これらパートナー候補者2名から、経験から、学んだことです。
去年の今頃のことを考える。小川山でテント泊していたんだが…。ちょっとした事件があった。パートナーのことだ。
私は、山では、ホントに男性と女性では危険の認知力が違うと思う。おそらく、女性は子供を守ると言う本能を与えられているので、危険認知が、男性の数倍早い。
Kさんという講習生の同期がいた。一緒にアイスしたりして楽しく登っていたんだが、無雪期になって沢シーズンに入ると…出てきた行くところリストは、ものすごい難しい沢山行ばかり…。
当時の沢の師匠に見せると、初心者が行くには危険極まりないところばかりだそうだった…。ので、それを彼にフィードバックすると怒ってしまったのだ。ので、彼とは山に行かないことになった。
山をまだ良く知らない男性山ヤとのパートナーシップの解消は、こういうケースが多い。
皆、行きたいところが、”いきなり高度”すぎる。”段階を踏んだ成長”ということを全然理解していない。
それで、私の方から
「無理強いされて死ぬくらいならパートナー解消」
となってしまう。Kさんの時も、この事例で、私は沢の師匠になってくれる人を見つけていたし、二人で門下に下ろう(笑)と思っていたのだが、彼は、師匠に付くなど、男の沽券にでもかかわるとでも思っていたのか、沢登りに師匠が必要とは、予想だにしていないのだった…
で、けんか別れしたのだった。私が見つけた人は、素晴らしすぎる沢経験が豊富な師匠だったからだ。彼にはその価値がワカラナイのだった…。
テント泊では、その喧嘩の事情を誤解した人が、私がKさんと登らなくなったことについて、否定的なことを言ったのだった。事情をよく知りもしないで。
■ 男子は難しい
男子というのは、ホントに山にたいして自信が一杯過ぎて、難しいです。
大学生のO君も同じでした。 初級のアイスのルートにセカンドで彼を連れだしてしまった後で、「懸垂下降したことありません」。
懸垂下降と言うのは、アルパインでは最初に習う技です。ないとどこへも行けない。
ですから、したことがないということは、まったくのゼロ初心者、と言う意味です。敗退ができない人は、どのようなルートにも行くことが許されないのですから…。
ですから、この時のこのセリフで、私は、ハッとすべてを理解し、このルートのあとは、人工壁に連れて行き、バックアップがついた超安全モードの初心者向け、懸垂下降から、支点の作り方、セカンドの確保のセット、つるべ、基本的なムーブまで、色々教えたのでした…。これらはすべて私が有料で学んだことです。
さらに岩場もデビューしてもらわないと、ルートはないので、岩場デビューまで、先輩に頼み込んで、面倒を見たのです。山岳会も知人や友人のつてで彼の年齢にあっていそうなところを探し、一緒に例会に行き、片方は私自身入会したくらいです。自分の近所の会に入らないと、週2半年で、ビレイを習得するようなプロセスに入れないからです。
アイゼントレのための岩トレもしてあげました。自分には必要ないけれど、後輩を安全に山に連れて行くためには、先輩の義務みたいなものです。
それでも、やっぱり、彼はビレイを習得してこなかったのです…。知り合って1年が過ぎ、彼にはリード壁での技術習得が必要だと言ってあったのに、彼のビレイを見ると、去年のままでした。
ビレイと言うのは、山へ対する意識が分かります。ただ持っているだけでいいという教わり方をしてしまった人など悲劇です。山はそんな甘いものではないのです…ここで甘く育ってしまうと、一事が万事となりかねない。
外のアイスからビレイを入門するのは、初心者に誤解を与える非常に大きなリスクで、アイスではだらりんビレイがだいぶ許容されています。落氷があるからです。しかも、アイスで通常リードするのは、絶対に落ちないベテランと決まっています。なぜなら、それだけ墜落が許されないからです。なので、結果としては、ビレイは形骸化します。つまり、落ちないから誰でもいいし、だらりんだろうがなんだろうが、クライマーとしてはリスクは変わらないので気にせず登る、ということになります。
しかし、初心者は、それがアイスだけの、またベテランがリードするときだけの特別な事情とは、まだ分かっていないので…そのようなビレイを常用するようになると、非常に危険です。フリーでは全く許されないビレイ、人工壁だと完全にアウト、と言うようなビレイをします。
私はパートナーは欲しいですがビレイができないような人は、さすがに無理。どのようなクライマーでもビレイが確実なビレイヤーを求めるのは贅沢ではなく、ただの必要最低限です。
男子には、誰か大人の男性が、きっちり山ヤになるにはどういう責任が附随するのか、教えてくれないとダメです。
じゃないと、ただロープ持っているだけで、俺ってイケてる~って思っちゃうのです。
なにしろ、アイスクライミングや岩登りは、周囲の人間には全く理解されておらず、ギアを持っているだけで、鼻高々になれる活動だからです…
一般に、山登り自体が、全体的にそんな面があります。ギアが特殊なので、特殊な感じを漂わせています。平たく言えば、知らない人からみたら、なんか凄そう…
ですから、余計に、謙虚な姿勢で臨む必要があると思います…。
■ 過去の経験から学んだこと
私はこれらの経験から何を学んだのでしょうか?
1)事情を知りもしないのに 予断で判断するのは失礼だということ
私はKさんとのことを一方的に悪人扱いされ、嫌な思いをしました。Kさんと一緒に登れないのは私だけではなく、たとえ男性でも初心者だったら無理です。命がいくつあっても、足りないことになってしまいます。自分で自分の命を守るのは自己責任なので、Kさんと登っていないのは、私は正しく自己責任を取ったということになります。
2)ビレイくらい確実な人をパートナーに欲しいと思っていること
私はビレイが良く何度も墜落を止めている経験がすでにあるなので、私自身にも、私の墜落を止めてくれると信頼できる人をパートナーに欲しいと思っています。それくらいは最低限の条件で。
3)ビレイヤーを育てるのは、男性は男性同士で
女性に対しては男性は甘えが出るので、ダメなのではないかと。言って聞かせて分からない場合、対処法がなくなります。
4)ビレイヤー育ては、最初が肝心
ビレイを習得すると言う面で、落ちることがないアイスクライミングでビレイデビューすると言うのは、最悪の選択肢です。
やはり墜落が当然のように繰り返される人工壁でバンバン落ちるのをバンバン止めるというのが大事なことのように思います。
そうでないと確保器の屈曲が要だということがワカラナイ。
5)手放す
言って聞かせても分からない人だったら、いくら自分が一杯自分の時間を使って育てた人でも、執着を手放して、あきらめる必要があります…
手放すということを学ぶ良い機会なのだ、ということなのでしょう。
6)要らないプレゼントはあげない
O君がそもそも、ビレイを習得したがっていたか?というと… もしかしたら、違ったのかもしれません。
そうなると、私が先輩を引っ張り出して岩トレしたり、色々した努力は彼にとっては、あまり、あり難いことではなかったかもしれません。事実、お礼を言われたことがなかったような???
ということは、擦れ違いのプレゼントということです。
すれ違いのプレゼントは悲しい… 相手が頼んできたときだけ、プレゼントをあげる、ということが大事なこと、
特にこの辺は女性と男性では話が違います。
女性は、相手のニーズを察して、相手が言葉にする前に差し出すことを思いやりのある態度と思います。
男性はそうではなく、自分が頼んだことでない限り、やってもらった、とは思いません。
以上が、これらパートナー候補者2名から、経験から、学んだことです。
2017/07/26
始動
■ やっと動き出したクライミング…
さっき、ジムから帰ってきた。 結論、ホントにこのジムに行って良かった!と思う。
田嶋さんと言う方が、クライミングの成長の仕方について、指南してくれた。
正直な所、私は才能があって登っているクライマーではない。
でも、行きたいところは行きたいところなんだし、クライミングは私の生きる道なんだから、登れるようになるためのレールの上にいる、ということが大事なこと。
なのに、すごくその環境設定が、今の時代難しい…
■ 玉石混交
今の時代は、どの業界、どの分野でも、玉石混交なのだ。一昔前は、黒いお金と白いお金は分かりやすかった。そう、たぶん、私が20代へ入る前くらいまでは、銀行とサラ金は全く違う評価を受けていた。どちらもお金を貸すことを仕事にしているのに。サラ金業に勤めることは、身を落とすことで、銀行に勤めることは、誇らしいことだった。お金には色がついていたのだ。
ところが、ここ20~30年ほどで銀行さえもがサラ金業に身を落とすようになった。
多くの人が、倫理的に良くないお金の稼ぎ方を、”正当な商売”とみなすようになったのだ。
同じことが、ありとあらゆる業界に言える。
山ヤがやっていない山小屋 → 山の荒廃
山ヤがいない山岳会 → 山岳会の無料ガイド組織化
ヨギーがやっていないヨガスタジオ → ヨガが単なるエクササイズ化
クライマーがやっていないクライミングジム → 非クライマー的なクライマーの量産
全部現象は同じで、本質が忘れ去られ、競争が激化し、カネ儲け主義、と言うことになっている。
つまり、看板に偽りあり。お金になりさえすればいい、ということ。
近所にクライミングジムは、いくつかある。色々試したけど…率直に言えば、クライマーがやっていないジム。ハズレ続き。
で、ジムのお兄さんのほうが私よりクラミングを知らないくらいだったりした(汗)。
■ Climbing Gym Joy
で、私のおススメはここ! とても見つけづらい場所にあり、川の股になっているところ、沢だったら、二俣とでも呼ばれそうな場所にある。
今日は講習を受けてきたので、そのまとめ。
■ 今後の練習計画
ラオスまで、8月、9月、10月、11月と3~4ヶ月ある
1か月=基礎練習
1か月=発揮
その後=ラオス本番
・心・技・体のバランス 大体3分の1 ボルダ―なら技術や体力が多め
・大人は何を習得中なのか意識した習得で、かなり伸びれる
・大事なのは、反復
・同じ課題を登る
・その後発揮力
ジムでの行動
1)一般的なウォームアップ チャリ漕ぎ10分など 心拍数120を5分
2)体ほぐし
3)クライミングのウォーミングアップ
4)テクニカルウォーミングアップ メンタル系のアップも必要
5)クライミングの本番
1時間半~2時間半でカバーできる。だらだらいても仕方がない。
☆足から動く人=立位支持
手から動く人=基礎軸
・初心者チェックシート全部登る
■ 足で登るクライミングが課題の一つ
私は、手から登っているタイプで、まだ足での重心移動を完全マスターしていないのでした…
私は自分が何が出来て何が出来ていないかの内的な感性には、自信がある…のは、自分を良く客観的に観察出来ている方だ、というのがある…
で、インスボンでは、リードはまずいと感じた…のは、やはり、足で登るクライミング、重心移動がまだ、完全に身についていないので、確実性を感じないのである…
これは、ヘッドスタンドでの練習も同じで、勇気でやってみたら、ダメだったのである。やってみるという勇気は私の場合、過剰な位で有り余っており、勇気が必要なのではなく、これはムリだな~と感じたことは正しく、その無理だな~と解決する具体的なスキル、のほうが私に必要なことなのだ。
それが与えられないので、すごくフラストレーションだった。目標を達成するための手段が与えられていないのに、目標ばかりが高くなっていけば、それは死へ直結するからだ。特にクライミングの場合。
インスボンでは確実性を自分の中に感じることができなかった。メンタルの問題は、まだ、確実にリードできるには、習得していない技術課題がある、という点に落とし込める。
ヘッドスタンドも今練習していると、もう完成は目前で、最初のころは、肩に体重がかかるだけでパニックに陥りそうだったのに、今では呼吸は穏やかなままだ。
それは心が成長したのではなく、肩の筋力が付き、頭の上に足が来ると言う重心バランスに慣れてきたから。腹直筋が使えるようになってきたから。
クライミングも同じことで、ヘタレ、で片づけてしまうと、そこにある真の技術的な課題、テクニックやパワーの不足の課題を解決し損ね、いたずらに敗北者を作ってしまうと思う。
さっき、ジムから帰ってきた。 結論、ホントにこのジムに行って良かった!と思う。
田嶋さんと言う方が、クライミングの成長の仕方について、指南してくれた。
正直な所、私は才能があって登っているクライマーではない。
でも、行きたいところは行きたいところなんだし、クライミングは私の生きる道なんだから、登れるようになるためのレールの上にいる、ということが大事なこと。
なのに、すごくその環境設定が、今の時代難しい…
■ 玉石混交
今の時代は、どの業界、どの分野でも、玉石混交なのだ。一昔前は、黒いお金と白いお金は分かりやすかった。そう、たぶん、私が20代へ入る前くらいまでは、銀行とサラ金は全く違う評価を受けていた。どちらもお金を貸すことを仕事にしているのに。サラ金業に勤めることは、身を落とすことで、銀行に勤めることは、誇らしいことだった。お金には色がついていたのだ。
ところが、ここ20~30年ほどで銀行さえもがサラ金業に身を落とすようになった。
多くの人が、倫理的に良くないお金の稼ぎ方を、”正当な商売”とみなすようになったのだ。
同じことが、ありとあらゆる業界に言える。
山ヤがやっていない山小屋 → 山の荒廃
山ヤがいない山岳会 → 山岳会の無料ガイド組織化
ヨギーがやっていないヨガスタジオ → ヨガが単なるエクササイズ化
クライマーがやっていないクライミングジム → 非クライマー的なクライマーの量産
全部現象は同じで、本質が忘れ去られ、競争が激化し、カネ儲け主義、と言うことになっている。
つまり、看板に偽りあり。お金になりさえすればいい、ということ。
近所にクライミングジムは、いくつかある。色々試したけど…率直に言えば、クライマーがやっていないジム。ハズレ続き。
で、ジムのお兄さんのほうが私よりクラミングを知らないくらいだったりした(汗)。
■ Climbing Gym Joy
で、私のおススメはここ! とても見つけづらい場所にあり、川の股になっているところ、沢だったら、二俣とでも呼ばれそうな場所にある。
今日は講習を受けてきたので、そのまとめ。
■ 今後の練習計画
ラオスまで、8月、9月、10月、11月と3~4ヶ月ある
1か月=基礎練習
1か月=発揮
その後=ラオス本番
・心・技・体のバランス 大体3分の1 ボルダ―なら技術や体力が多め
・大人は何を習得中なのか意識した習得で、かなり伸びれる
・大事なのは、反復
・同じ課題を登る
・その後発揮力
ジムでの行動
1)一般的なウォームアップ チャリ漕ぎ10分など 心拍数120を5分
2)体ほぐし
3)クライミングのウォーミングアップ
4)テクニカルウォーミングアップ メンタル系のアップも必要
5)クライミングの本番
1時間半~2時間半でカバーできる。だらだらいても仕方がない。
☆足から動く人=立位支持
手から動く人=基礎軸
・初心者チェックシート全部登る
■ 足で登るクライミングが課題の一つ
私は、手から登っているタイプで、まだ足での重心移動を完全マスターしていないのでした…
私は自分が何が出来て何が出来ていないかの内的な感性には、自信がある…のは、自分を良く客観的に観察出来ている方だ、というのがある…
で、インスボンでは、リードはまずいと感じた…のは、やはり、足で登るクライミング、重心移動がまだ、完全に身についていないので、確実性を感じないのである…
これは、ヘッドスタンドでの練習も同じで、勇気でやってみたら、ダメだったのである。やってみるという勇気は私の場合、過剰な位で有り余っており、勇気が必要なのではなく、これはムリだな~と感じたことは正しく、その無理だな~と解決する具体的なスキル、のほうが私に必要なことなのだ。
それが与えられないので、すごくフラストレーションだった。目標を達成するための手段が与えられていないのに、目標ばかりが高くなっていけば、それは死へ直結するからだ。特にクライミングの場合。
インスボンでは確実性を自分の中に感じることができなかった。メンタルの問題は、まだ、確実にリードできるには、習得していない技術課題がある、という点に落とし込める。
ヘッドスタンドも今練習していると、もう完成は目前で、最初のころは、肩に体重がかかるだけでパニックに陥りそうだったのに、今では呼吸は穏やかなままだ。
それは心が成長したのではなく、肩の筋力が付き、頭の上に足が来ると言う重心バランスに慣れてきたから。腹直筋が使えるようになってきたから。
クライミングも同じことで、ヘタレ、で片づけてしまうと、そこにある真の技術的な課題、テクニックやパワーの不足の課題を解決し損ね、いたずらに敗北者を作ってしまうと思う。
2017/07/06
久しぶりのカサメリ沢
たぬき |
去年、瑞牆だけの専門的なトポが出たことで、一気にクライマー人口を増やした瑞牆山。
瑞牆山は、不思議な山で、一般登山者にも人気があり、大型バスで、わんさと登山者が押し寄せてもいる。日本百名山に指定されていることもあるが、山容に特徴があるということもある。
そう言う人たちは瑞牆がクライミングで有名な山とは、全く知らない。
クライマーはクライマーで一般登山で瑞牆に行くことはない。
両者が超ニアミスしていて、接点がないと言う、不思議な場所が瑞牆。
私は瑞牆は、この辺の森の様子がとても好きで、気に入っている。
■ お魚釣りにも
先日(6/26)カサメリ沢に久しぶりに行き、2年ぶりに狸5.10aにトライ。
が、やっぱり最後の一手が遠く、登れず、残念だった。上手になったね、と言われるフリー。でもやっぱり、リーチが遠いものは、遠いものらしい。スキル関係なし、な課題もあるということか。
その後、ワイドをしたくて、入口岩に行った。
以前5.9だと思ってトップロープで登った、ワイドの課題…”あげこまる”へ行った。
が、新しい百岩場では、5.10aになっていた。前は5.9だと思って取り組んだのだった…
なるほど、5.10Aだったら、初めての時に、途中までしか登れなくても、仕方があるまい、という感じ。あの時は、足のスタック技が勝手に出てきたが…
今回は、雨上がりの為、クラック内がぬめっていたらしく、相方が青くなり、怖がったので、カムエイドで、敗退してきてもらった。
あげこまる |
裏からトップロープ掛けれないか、偵察したが、途中までは4級程度でのぼれそう。しかし、その後が、支点がなく、危険でカムも残置になって、一度登ってしまうと降りれない典型的な場所だったので、結局、あげこまるは登れず。
結局、下りて、魚釣りに終始した。
…という一日になったカサメリ沢だった。
久しぶりのカサメリ沢は、とても気持ちが良かった。
しかも、岩魚は大物がいそうで、一度は尺ものもかかった。
サンショウウオ |
レーザーズエッジ 見るだけ |
植樹祭広場からのほうが景色が良い |
色がついているのは、保護色に同化しているため |
これが |
こうなった… |
岩魚酒はベースは辛口で |
この情報を広げてしまうと、もしかするとクライマーは、みな魚釣り師に化けてしまうかもしれないが… このブログの読者は今のところ、20数名程度なので大丈夫だろう…(笑)。
植樹祭広場のほうの岩場のアプローチは、釣り師の踏み跡と紛らわしく、釣り師を見るが…、カサメリ沢では通常クライマーしか見ない。
カサメリ沢で釣ったのは、我々だけではないか?と思う。
私は餌の虫取りで貢献した(笑)。
カサメリ沢は、先輩が連れて行ってくれた思い出の場所。良い思い出が一つ増えてうれしい♪
ニュージーランドの沢のこと
■海外遡行同人の集会
今年は2年ぶりに海外遡行同人の集会に参加してきた。
一つには、ニュージーランドの沢に興味があった、ということがあった。私は以前、ウェリントンに長期出張の機会があった。
最初の職場であったロボット事業部が事業廃止になり、ソフトウェアの師匠前川さんに誘われて、サンヨーに移った時、日本のiモードは、まだ世界的にみると進んでおり、ニュージーランドの電話会社に日本の携帯電話をローカライズするというのが、私の仕事だった。
私は英語ができるため、まとめ役のほう。日本から指示をもらい、日本人および海外の臨時雇用エンジニアたちに仕事を振る担当。このようなポジションは、現地側のパイプということで、時差もあり、一時も休まる暇がなかった。一か月いて、休みは2日間。そして、一日の労働時間は16時間。寝ている時間とトイレお風呂以外は全部仕事していた。
しかし、労働した時間分、給与が支払われるだけマシなようであり、日本から連れて行った臨時雇用のエンジニアの人たちは、二重派遣、三重派遣の犠牲者の人たちで、非常に少ない手取りで働かされていたようだ。私が思うには、請け負った会社は人材募集の場所を間違えていたと思う。まったく何も分かっていない人たちが主で、使えない。
ので、現地で雇ったエンジニアたち…主にインド系の移民の人たち…との知識差が大きすぎた。
この出張期間中、30日間宿泊したのはインターコンチネンタルホテルで、取引先が用意してくれた。ほぼ毎日、15分の通勤途中カフェでテイクアウトのコーヒーをピックアップし、波止場に立ち寄って海を見て、徒歩で出勤した。
ニュージーランドは、他の欧米諸国と同じで、勤労価値観がはっきりしており、仕事のための仕事はしないし、17時を3分でも超えると、電話が鳴っても出ない。18時には、街中であるはずなのにスーパーも締ってしまう。
私は例によって、現地で何でも買えばいいやと思い、身軽で出かけたので、店の閉店時間が早いのには困ってしまった。
この出張で、ニュージーランドの海に韓国人の現地エンジニアに連れ出してもらった。美しい海で感動した。
日本ではアワビと言えば高級食材だが、向こうでは食べないので、アジア人がここぞとばかりに取っていたようだ。
また、毎日の通勤で使う、波止場があったところに、今思えば、非常に大きなリード壁があった。
それを眺めていたら、「登ってみる?」と言われたのだが、私は当時登山もしなければ、アウトドア派でもなく、速攻でNo!と言ったのだった。
ただ、驚いてNoと即座に反応しただけなのだが、少し待って色々と聞いてみて判断しても良かったなという思いは、今でもある。
当時は、今あるコミュニケーションスキルはなかったのだ。ただ、あの時はあの時で良いのだろう。あの時、クライミングのタネは撒かれたのだった。
さて、その長期出張中の、二日間しかない貴重な休暇に、私はその波止場から出ている定期フェリーに乗ってみることにしたのである。
試しに…という程度であり、特に何かを期待していたわけではない。ともかく、貴重な休暇であるから、常に仕事の指示を求めてくる部下や、自分でなんとかできるくせに英語を通訳しろと、めんどくさい同僚たちを離れ、一人でのんびりできたら、どこでもよかったのであった。
日本の人は海外では非常にめんどくさい、手がかかる客である。愚痴だが。
で、そのフェリーでミルフォードサウンドへ行ったのであった。フェリーは例にもれず、羊満タンだった。
ミルフォードサウンドは、すっかり霧に覆われ、グレーの水面と霧以外は、何も見えなかったし、現地に着いてから、お魚釣りのツアーに参加したのだが、結局海が荒れてお魚釣りは無理と言うことで、お魚釣りはせず、ただ、小型船舶に載って、湾内をクルーズしただけだ。湾内はとても静かで霧で何も見えないが、見えたら、さぞよいだろうと思われた。
別に特定の目的がない旅だったので、お魚釣りができなかったことも、実はどうでもよく、その辺をウロウロしたかっただけであったし、実際、荒れた海の上を大きく揺られながら、霧の中を進む小舟でだいぶ癒された。
同乗者に、典型的なアウトドアウエアに身を固めた女性がおり、彼女はミルフォードトラックを歩くのだと言って、大きなバックパックを背負って降りて行った。
その姿がなんとなく羨ましく見えた、というのが、元の元をただせば、小さな種がまかれたとすれば…ということだが、私のアウトドアへの傾倒の始まりであったかもしれない。
私にとっては、ビジネススーツの世界から、アウトドアの世界は遠くかけ離れて見えた。
まぁ、そういうわけで、ミルフォードトラックは、行ってもいいな~というリストの中に入っているのである。
ただ、いくら世界で一番美しい散歩道でも、ただ歩くだけではタノシクナイかもしれないなと、最近では考えてしまい…、沢でも遡行したらどうかな、と思ったのが一点あった。
ニュージーランドには、高い山はなく、マウントクックがせいぜいであり、現代ではエベレストを筆頭として、すべからく高所登山と言うのは、商業登山化されており、お金を払って登ってほしいというビジネス側の意欲が見える。ので、当然ぜんぜん、そそられない。なんで、自分で歩けるところにお金を払って、連れて行ってもらわなくてはならないのだ!?ってわけだ。
…ということなので、ニュージーランドの沢の話が聞きたかったのだが、それは聞き逃してしまったのだった。成瀬さんは今回欠席だったため。
登山の世界で、海外といえば、昔は高所登山だけだったようだ。今は、登攀では、多くの人が海外へ行っている。友人の最近インディアンクリークへ行ってきたそうだ。
国外の岩場に行くには、私はまだもう少し登攀力が必要だが、あんまりフリーへ傾注したいとも思っていない。
そもそも、フリーはどちらかというと、老後の楽しみで、体力がある今しか楽しめない、雪の山、アルパインの登山を楽しむべきだ、と思う。
一つには、ニュージーランドの沢に興味があった、ということがあった。私は以前、ウェリントンに長期出張の機会があった。
最初の職場であったロボット事業部が事業廃止になり、ソフトウェアの師匠前川さんに誘われて、サンヨーに移った時、日本のiモードは、まだ世界的にみると進んでおり、ニュージーランドの電話会社に日本の携帯電話をローカライズするというのが、私の仕事だった。
私は英語ができるため、まとめ役のほう。日本から指示をもらい、日本人および海外の臨時雇用エンジニアたちに仕事を振る担当。このようなポジションは、現地側のパイプということで、時差もあり、一時も休まる暇がなかった。一か月いて、休みは2日間。そして、一日の労働時間は16時間。寝ている時間とトイレお風呂以外は全部仕事していた。
しかし、労働した時間分、給与が支払われるだけマシなようであり、日本から連れて行った臨時雇用のエンジニアの人たちは、二重派遣、三重派遣の犠牲者の人たちで、非常に少ない手取りで働かされていたようだ。私が思うには、請け負った会社は人材募集の場所を間違えていたと思う。まったく何も分かっていない人たちが主で、使えない。
ので、現地で雇ったエンジニアたち…主にインド系の移民の人たち…との知識差が大きすぎた。
この出張期間中、30日間宿泊したのはインターコンチネンタルホテルで、取引先が用意してくれた。ほぼ毎日、15分の通勤途中カフェでテイクアウトのコーヒーをピックアップし、波止場に立ち寄って海を見て、徒歩で出勤した。
ニュージーランドは、他の欧米諸国と同じで、勤労価値観がはっきりしており、仕事のための仕事はしないし、17時を3分でも超えると、電話が鳴っても出ない。18時には、街中であるはずなのにスーパーも締ってしまう。
私は例によって、現地で何でも買えばいいやと思い、身軽で出かけたので、店の閉店時間が早いのには困ってしまった。
この出張で、ニュージーランドの海に韓国人の現地エンジニアに連れ出してもらった。美しい海で感動した。
日本ではアワビと言えば高級食材だが、向こうでは食べないので、アジア人がここぞとばかりに取っていたようだ。
また、毎日の通勤で使う、波止場があったところに、今思えば、非常に大きなリード壁があった。
それを眺めていたら、「登ってみる?」と言われたのだが、私は当時登山もしなければ、アウトドア派でもなく、速攻でNo!と言ったのだった。
ただ、驚いてNoと即座に反応しただけなのだが、少し待って色々と聞いてみて判断しても良かったなという思いは、今でもある。
当時は、今あるコミュニケーションスキルはなかったのだ。ただ、あの時はあの時で良いのだろう。あの時、クライミングのタネは撒かれたのだった。
さて、その長期出張中の、二日間しかない貴重な休暇に、私はその波止場から出ている定期フェリーに乗ってみることにしたのである。
試しに…という程度であり、特に何かを期待していたわけではない。ともかく、貴重な休暇であるから、常に仕事の指示を求めてくる部下や、自分でなんとかできるくせに英語を通訳しろと、めんどくさい同僚たちを離れ、一人でのんびりできたら、どこでもよかったのであった。
日本の人は海外では非常にめんどくさい、手がかかる客である。愚痴だが。
で、そのフェリーでミルフォードサウンドへ行ったのであった。フェリーは例にもれず、羊満タンだった。
ミルフォードサウンドは、すっかり霧に覆われ、グレーの水面と霧以外は、何も見えなかったし、現地に着いてから、お魚釣りのツアーに参加したのだが、結局海が荒れてお魚釣りは無理と言うことで、お魚釣りはせず、ただ、小型船舶に載って、湾内をクルーズしただけだ。湾内はとても静かで霧で何も見えないが、見えたら、さぞよいだろうと思われた。
別に特定の目的がない旅だったので、お魚釣りができなかったことも、実はどうでもよく、その辺をウロウロしたかっただけであったし、実際、荒れた海の上を大きく揺られながら、霧の中を進む小舟でだいぶ癒された。
同乗者に、典型的なアウトドアウエアに身を固めた女性がおり、彼女はミルフォードトラックを歩くのだと言って、大きなバックパックを背負って降りて行った。
その姿がなんとなく羨ましく見えた、というのが、元の元をただせば、小さな種がまかれたとすれば…ということだが、私のアウトドアへの傾倒の始まりであったかもしれない。
私にとっては、ビジネススーツの世界から、アウトドアの世界は遠くかけ離れて見えた。
まぁ、そういうわけで、ミルフォードトラックは、行ってもいいな~というリストの中に入っているのである。
ただ、いくら世界で一番美しい散歩道でも、ただ歩くだけではタノシクナイかもしれないなと、最近では考えてしまい…、沢でも遡行したらどうかな、と思ったのが一点あった。
ニュージーランドには、高い山はなく、マウントクックがせいぜいであり、現代ではエベレストを筆頭として、すべからく高所登山と言うのは、商業登山化されており、お金を払って登ってほしいというビジネス側の意欲が見える。ので、当然ぜんぜん、そそられない。なんで、自分で歩けるところにお金を払って、連れて行ってもらわなくてはならないのだ!?ってわけだ。
…ということなので、ニュージーランドの沢の話が聞きたかったのだが、それは聞き逃してしまったのだった。成瀬さんは今回欠席だったため。
登山の世界で、海外といえば、昔は高所登山だけだったようだ。今は、登攀では、多くの人が海外へ行っている。友人の最近インディアンクリークへ行ってきたそうだ。
国外の岩場に行くには、私はまだもう少し登攀力が必要だが、あんまりフリーへ傾注したいとも思っていない。
そもそも、フリーはどちらかというと、老後の楽しみで、体力がある今しか楽しめない、雪の山、アルパインの登山を楽しむべきだ、と思う。
2017/06/07
どれくらいのRPグレードでどれくらいがフリーソロできるんだろう?
■スーパー赤蜘蛛
前に佐藤祐介さんが、甲斐駒のスーパー赤蜘蛛をフリーソロしたとき、すごいな~と思ったが、フリーライダーのフリーソロで、凄さが霞んでしまった。
≪最高ピッチグレード≫
・スーパー赤蜘蛛 5.12a 10ピッチ
・フリーライダー 5.12d 37ピッチ
最高ピッチグレードだけが、登攀の難しさではなく、色々な要素があるので、一概に比べることはできませんが…でも、ホント、スーパー赤蜘蛛のときは、びっくりしましたよね。
あの直後、佐藤さんにジムでバッタリ会ったのですが、「おめでとうございます!」と声を掛けると、嬉しそうにされていました。ジムで佐藤さんに会っても、誰か知らない人も多い、この時世…。佐藤さんも、子供さんがいらっしゃるので、死ぬかもしれないことはしていないと思います。
今回のエルキャピタンのフリーソロは、私は記録はよく知らないけれど、もしかして、世界で、もっとも難易度が高いグレードでのフリーソロ? なんですよね?
アレックス君の最高RPグレードは、どれくらいなのかな~と興味があり、こちらのサイトでしらべると、8Bのようです。あれ?8B?
フレンチグレードとデシマルで、まぎらわしー。8Bは、5.13b。
あれ?意外と高くない…?
知り合いさえ、RP5.13登る人はいるからです。しかも複数。男性で体格や才能に恵まれていたら、数年かけたら、それくらいになるのかなぁ…。稀有な人材であることは否めませんけど。
最近、イギリスで初の9b(5.15b)とか聞いていましたから…。それに白石アシマちゃんは、v15とか言ってませんでしたっけ?V15って、5.14bです…。ボルダ―とリードを比較するのは変ですけど。
■ RPグレードとOSグレード 2グレード下
12dが確実になるには、13bが必要なようだ、という、この事実を考えてみると、東さんの本にある、ピラミッド理論は正しく作用しているように思えます。
12dのエキスパートは、13aの中級者で、13bの初級者であるっていう…、アレです。
だいたい、オンサイトできるグレードは、RPグレードの2グレード下です。
でも、オンサイトより、もっと分厚い安全マージンがフリーソロには必要なのではないのかなぁ…。オンサイトできたら、あとは体力、なのでしょうか…巧緻性ではなく。
私のグレードは、RP5.10bなので、10aの中級者で、5.9のエキスパートであるハズで、本来は、そう言う人は5.8なら、大ランナウトしようが登れるはずなのですが… 実際、スラブで困ったことは今回はなかったので…スラブが怖いのは、メンタル強化が必要なのかもしれません…。
今回、インスボンで落ちたところは主にワイドクラックのところでした。ハンドサイズのクラックは、楽しいと感じました。やはり得意不得意があります。
スラブは、まだ去年のシーズン終わりに、ガマスラブ(短い5.9)をオンサイトしたくらいの実力ということを考えてみると、まだ長いスラブが怖いのは当然とも言えるかもですが、一方、私は普通の人より、多くの安全マージンを持ってやっと納得するタイプ、というのも真実ではあるみたい…
あとはそもそも経験の厚みが足りていませんね、パートナーは700ルートもインスボン登っているそうなのです。700…(汗)。私は今回一週間で、マルチ7本。つまり10分の1です。しかし、毎日たくさん登って幸せだったなぁ~。
5.11aまでは誰でもがんばれば行ける、と言われているので、そこまではぜひ行きたいと思っていますが、じわじわ行くしか私にはないですね。ヘタレと言われようとも。
そう言えば、イレブンは、まぐれで一回だけ登れたことがあります。(当然TRですが)
今課題になっているのが、デッド。ホールドが遠いという…つまりチビだから、っていう訳です。でも、デッドってホント、リードではないですよねぇ。ジムでのボルダリングだから、ありえるけど。まぁ、ぼちぼち頑張ります。
前に佐藤祐介さんが、甲斐駒のスーパー赤蜘蛛をフリーソロしたとき、すごいな~と思ったが、フリーライダーのフリーソロで、凄さが霞んでしまった。
≪最高ピッチグレード≫
・スーパー赤蜘蛛 5.12a 10ピッチ
・フリーライダー 5.12d 37ピッチ
最高ピッチグレードだけが、登攀の難しさではなく、色々な要素があるので、一概に比べることはできませんが…でも、ホント、スーパー赤蜘蛛のときは、びっくりしましたよね。
あの直後、佐藤さんにジムでバッタリ会ったのですが、「おめでとうございます!」と声を掛けると、嬉しそうにされていました。ジムで佐藤さんに会っても、誰か知らない人も多い、この時世…。佐藤さんも、子供さんがいらっしゃるので、死ぬかもしれないことはしていないと思います。
今回のエルキャピタンのフリーソロは、私は記録はよく知らないけれど、もしかして、世界で、もっとも難易度が高いグレードでのフリーソロ? なんですよね?
アレックス君の最高RPグレードは、どれくらいなのかな~と興味があり、こちらのサイトでしらべると、8Bのようです。あれ?8B?
フレンチグレードとデシマルで、まぎらわしー。8Bは、5.13b。
あれ?意外と高くない…?
知り合いさえ、RP5.13登る人はいるからです。しかも複数。男性で体格や才能に恵まれていたら、数年かけたら、それくらいになるのかなぁ…。稀有な人材であることは否めませんけど。
最近、イギリスで初の9b(5.15b)とか聞いていましたから…。それに白石アシマちゃんは、v15とか言ってませんでしたっけ?V15って、5.14bです…。ボルダ―とリードを比較するのは変ですけど。
■ RPグレードとOSグレード 2グレード下
12dが確実になるには、13bが必要なようだ、という、この事実を考えてみると、東さんの本にある、ピラミッド理論は正しく作用しているように思えます。
12dのエキスパートは、13aの中級者で、13bの初級者であるっていう…、アレです。
だいたい、オンサイトできるグレードは、RPグレードの2グレード下です。
でも、オンサイトより、もっと分厚い安全マージンがフリーソロには必要なのではないのかなぁ…。オンサイトできたら、あとは体力、なのでしょうか…巧緻性ではなく。
私のグレードは、RP5.10bなので、10aの中級者で、5.9のエキスパートであるハズで、本来は、そう言う人は5.8なら、大ランナウトしようが登れるはずなのですが… 実際、スラブで困ったことは今回はなかったので…スラブが怖いのは、メンタル強化が必要なのかもしれません…。
今回、インスボンで落ちたところは主にワイドクラックのところでした。ハンドサイズのクラックは、楽しいと感じました。やはり得意不得意があります。
スラブは、まだ去年のシーズン終わりに、ガマスラブ(短い5.9)をオンサイトしたくらいの実力ということを考えてみると、まだ長いスラブが怖いのは当然とも言えるかもですが、一方、私は普通の人より、多くの安全マージンを持ってやっと納得するタイプ、というのも真実ではあるみたい…
あとはそもそも経験の厚みが足りていませんね、パートナーは700ルートもインスボン登っているそうなのです。700…(汗)。私は今回一週間で、マルチ7本。つまり10分の1です。しかし、毎日たくさん登って幸せだったなぁ~。
5.11aまでは誰でもがんばれば行ける、と言われているので、そこまではぜひ行きたいと思っていますが、じわじわ行くしか私にはないですね。ヘタレと言われようとも。
そう言えば、イレブンは、まぐれで一回だけ登れたことがあります。(当然TRですが)
今課題になっているのが、デッド。ホールドが遠いという…つまりチビだから、っていう訳です。でも、デッドってホント、リードではないですよねぇ。ジムでのボルダリングだから、ありえるけど。まぁ、ぼちぼち頑張ります。
2017/06/05
アレックスオノルド君のエルキャプフリーソロ
すごいなーと思っていたら、回ってきた、インタビュー。
http://www.nationalgeographic.com/adventure/features/athletes/alex-honnold/interview-rope-free-solo-climb-yosemite-el-capitan/?utm_source=Facebook&utm_medium=Social&utm_content=link_fbadv20170604adventure-exclusivehonnoldinterview&utm_campaign=Content&sf85224714=1
読んでいて気になった部分だけ、訳出。全訳は後程、誰かが出すと思うので(笑)。
面白かったところの部分訳をシェアします。
え、まだ登るの?
http://www.nationalgeographic.com/adventure/features/athletes/alex-honnold/interview-rope-free-solo-climb-yosemite-el-capitan/?utm_source=Facebook&utm_medium=Social&utm_content=link_fbadv20170604adventure-exclusivehonnoldinterview&utm_campaign=Content&sf85224714=1
読んでいて気になった部分だけ、訳出。全訳は後程、誰かが出すと思うので(笑)。
面白かったところの部分訳をシェアします。
Did the mountain look scary this morning?
I don’t think the mountain looked that scary this morning. Everything felt the same. I didn't have much of a backpack, and the climbing just felt amazing. Not dragging 60 meters of rope behind you for the whole mountain, I felt so much more energetic and fresh.
今朝は山が怖かったですか?
山が怖いとは思いませんでした。いつもと同じでした。クライミングは気持ち良かった。重たい60mロープを引きずらないですむんだから。
How did you feel at the start?
Not perfect. Maybe I didn't drink enough yesterday. I kind of had a headache when I went to bed. I didn't feel that stressed because in a way I had already committed to autopilot and just put everything aside.
Walking to the base, it was still quite dark. I started slightly earlier than I had been because I wanted to make sure I was the first (climber) at the base. I saw a bear running away on the walk in. I think I flushed him
スタートはどんな感じでしたか?
完璧とは言えませんでした。昨日飲まなかったから。昨日寝るとき、ちょっと頭痛がした。ストレスは感じませんでした。自動運転モードに入っていたから。
普段より少し早くスタートしました。一番乗りしたかったから。くまが走って逃げるのが見えた。
So tell me about your state of mind.
At the bottom I was slightly nervous. I mean it’s a freaking big wall above you. It’s like—it’s something. And then on the Freeblast (glass-smooth slabs of granite without handholds), I was slightly tense, but felt really good.
クライミングの気持ちを教えてください。
こころの底では、ちょっとナーバスでした。だって、でっかい壁ですから。一級品です。それから、フリーブラストスラブでは、ちょっと緊張、でも、すごく気持ちよく感じた。
Has it sunk in yet?
Honestly even now I feel like I could go do another lap right now. I feel so amped.
それは続いていますか?
正直に言うと、今でもまだ登りに行けるくらいですよ。活力化されています。
Are you going to climb more?
Probably not. But today is hang-boarding day. I’ll have to hang board in a bit. (Editor’s note: climbers regularly practice dangling from fingertip holds on a hang board to improve their grip strength.)
いや、登りませんけど。でも、今日は、ハングボードの日なので。ちょっとやると思います。
So it’s still just game on?
I think so. I mean I still want climb hard things someday. I mean you don’t just retire as soon as you get down.
まだ終わっていないってこと?
そう思います。僕はまだハードな課題を登りたいってことです。降りてすぐ、リタイヤしないよってことです。
You didn’t even take a rest day before you free-soloed El Cap?
That’s part of the plan. You don’t want to be coming off bed rest. You want to be coming off light exercise. Because physically (the climb) is not that hard to execute. It’s more you have to be in exactly the right (mental) place, so I was trying to create the right place.
エルキャピタンフリーソロの前日さえ、レストしなかったってこと?
それがプランの一部なんです。レストして起きるのではなく、軽いエクササイズ後で起き上がりたいのです。なぜなら、クライミングは、身体的にはそう大変でないからです。どちらかというと、ちゃんとしたメンタルであるほうが大事で、だから、ぼくはそのメンタルを作ろうとしたわけです。
When you’re 70, you’re going to come into Yosemite with your grandkids, and they’re going to see El Capitan. And you’re going to say?
Kids that thing takes about four hours to climb by yourself—after years of effort. (laughs)
70歳になったとき、孫たちになんて言おうと思いますか?
子供ら、あれに登るには4時間半かかるんだよ、何年も苦労した挙句にね!
Do you have any notion of how big a deal this is and what you’ve done?
That’s always the funny thing. It doesn’t feel that big a deal when you finally do it, because you put so much effort in. I mean the whole point is to make it feel not that crazy.
成し遂げたことに偉大さについて何か考えがありますか?
それがいつも、不思議な事なんですよね。全然、大変なことを成し遂げたようには感じないんです、やり遂げたときには。なぜなら、とても努力したので。つまり、そんなに大変ではなくなるために努力しつづけたという訳だったので。
Do you feel the world kind of needed something cool like this, at this moment in time?
What the world needs is for the U.S. to stay in the Paris Accords. There’s some bigger issues. But I think it’s always cool for somebody to work on something difficult and achieve their dream. Hopefully people can draw inspiration from this.
今の時代には、このようなクールなことが必要だと思いますか?
今の時代に必要なのは、アメリカがパリ協定にとどまることです。(以下略)
What are you going to do this afternoon?
I’m probably going to hang board
今日の午後はどうしますか?
ハングボードに行きます。
ーーーーーーーー以上拙訳ーーーーーーーーーーーー
面白いインタビューでした。
・登る前、いつもと同じ
・登っている時、楽しい
・登った後、いつもと同じ
パリ協定、ちゃんとアメリカ、参加してくださいよね。
※ エルキャピタンの一番易しいルートって、フリーライダーというらしいですが、最高ピッチグレード5.12dで、スーパー赤蜘蛛の巣【5.12a)より上…
・登る前、いつもと同じ
・登っている時、楽しい
・登った後、いつもと同じ
パリ協定、ちゃんとアメリカ、参加してくださいよね。
※ エルキャピタンの一番易しいルートって、フリーライダーというらしいですが、最高ピッチグレード5.12dで、スーパー赤蜘蛛の巣【5.12a)より上…
2017/06/04
愛で紡ぐ山
最近学んでいること。愛というのは、受け取られることで倍増するということ。
インスボンへ行った報告を、何人かにして、反応は、人それぞれ。嬉しかったのは、ある一人の女性の後輩が、私の好意を受け取ってくれたこと。沢ヤを紹介した。
インスボンは、パートナーの愛だった。
実は私が行く前にガイド中、墜落して踵を骨折したみたいだった。骨折だろう、と言うか、内部にひびが入った状態だと推測。ガイド中だったので、すぐに病院に行かず、翌日はレスキューの講習などをしてお茶を濁したそうだ。すぐに病院、行ってほしかったな。
ビレイがまずくて、距離的にだいぶ落ちたそうだが、ビレイヤーを責められない。ガイドというのは、顧客のビレイの質を期待してはいけないので、落ちた方が悪い。落ちない登りを普通はする。
登攀が楽しくて、ちょっとチャレンジ精神を出してしまったそうだ。チャレンジ精神はガイド中ではなく、プライベートで出さないといけない…。私は彼のビレイには慣れていて、繰り出しの幅も知っているので、出しすぎは、そうないと思う。私と彼は体重差があり、落ちられるとビレイヤーは大変で、どちらかというと、ビレイヤーのほうがリスクにさらされる。だから、あまり大胆な登攀は私とではできないのだ。彼の立場では。
彼本人が落ちないタイプの登りをする人なので、1年ちょっと組んでいるけど、墜落したことがないので、したがって停めたこともない。おなじくらいの体重の人を何度か止めているので、大丈夫とおもうんだけどな。
私が到着した時には、すでにだいぶ良くなっていたそうだ。山やの事故っていうのは、いつも不思議だが、町は歩けないが、山は歩ける。町ではビッコだったが、山に着いたら、ちゃんとしてた。登攀も、なんだか私に遠慮して、易しいのに限定しているみたいで、ホントは、もっと難しいグレードのに登りたそうにしていた。だから、ハヌルキル、行けてよかったな~。
ルートの素晴らしさは、まだ私には分からないが、私はとっても楽しく、あんまりパートナーの不調については、登攀中は気が付かなかった。週の中ごろ、欲を出して、結構遅い時間まで登ったら、二人とも疲れてしまったくらい。たぶん、向こうも、山では、不調ではなかったのかも。町では、なんだか青い顔。私は、目新しい街の様子にキョロキョロしていたんだが。ソウルは大阪の韓国語バージョンでした(笑)。
私たちは体質が似ており、つい熱中し、どかーと疲れる犬みたいな性質なので、どちらかが休憩を言い出すべきで、本当は水曜日は夕方レストだったのだが、月、火と私も調子が良く、すいすい登っていたので、水曜はチャンスのように感じられ、難しいのに行き、遅くまで登った。…ら、木曜は調子が悪かった(笑)。木曜も調子をこいて、ハイグレードにチャレンジしたからだ(笑)。やっぱり水曜はレストを入れるべきだったのだ。
韓国は、予想以上に楽しかったので、夫もハイキングで…と思ったら、夫はソウルより、台湾に行きたいと言う…彼は今、中国語を勉強中だから。台湾って岩場あったっけな?
今回は、彼が自分が長年かけて通い、地元の有名人になるほどに愛した岩場に、初心者の私が楽しく登攀し、白く輝く、砂浜のような岩場に感動して、そして、それが彼にとって一番の栄養、という山だった。
”愛”と言うのは、この場合に当てはめるには、大げさな言葉かもしれないが、岩場を見せてあげたい!とか、困っているなら教えてあげたい!とか、そういう思い…思いやりを発揮したり、受け取ったりの連鎖で、山行というのは、出来上がっていくもの…。
そうでない場合、ちょっと危ない。
例えば、一番簡単な例としては、自己顕示欲、というのがある。これくらいできるってことを示すために登る山。そうなると、プライドで登っているので、判断に一抹の不安を残してしまう…。シビアな判断が必要な時に、プライドによる判断に偏ってしまうとリスクが増える。
■ 後に続く人に…
人はみな、それぞれに、それぞれの戦いがあると思う… その、それぞれの戦いに真摯に向かっていること、それが人生で一番大事なこと。
私の課題の克服に、色々な人がメッセージをくれ、とてもうれしい。…愛を感じる。
…と同時に、その人たちは、もしかして同類ではないか?と思う。
私と同じような苦難を感じているということは、私がそれを乗り越えた経験(まだ乗り越えていないけど…)が、お役にたてないかな~と思うことも多い…。
競争と欲望が支配する、この世の中で、愛に動かされて、山行を紡ぐのは、とても難しい。愛を見つけること自体、稀有なことなのだ。
それを克服(まだしていないけど…)していくには、経験が必要だし、経験は、経験則に落とし込めるハズだ。
まだ、全然発見していないけど…。経験則。でも、私のパートナーは、その経験則を私に伝えようとしていると思う。
例えば、楽しく登攀すること、とか。 これは、登攀自体が内的な褒賞であり、そのものが楽しくて仕方ない、という状態のこと…アーサナでフローに入っている時、みたいなこと。チクセンミハイのフロー、ゾーンと同じです。
最近の成長で、一つ言えることは、今では誰にも理解されない…という孤立感は、なくなったということ。
振り返って、私は、自分に相応しくない人たちのところへ行ってしまっていた。選んだ私の自己責任だ。
人はただ単純に言って、自分に相応しい人たちと一緒に過ごすべきなのだ。私は単純に無知で、一緒に過ごすべきでない人たちのところに行ってしまったらしい。だから、受け入れられもしなかったし、私の側の貢献しようという努力は、ありがたがられもしなかった。
インスボンへ行った報告を、何人かにして、反応は、人それぞれ。嬉しかったのは、ある一人の女性の後輩が、私の好意を受け取ってくれたこと。沢ヤを紹介した。
インスボンは、パートナーの愛だった。
実は私が行く前にガイド中、墜落して踵を骨折したみたいだった。骨折だろう、と言うか、内部にひびが入った状態だと推測。ガイド中だったので、すぐに病院に行かず、翌日はレスキューの講習などをしてお茶を濁したそうだ。すぐに病院、行ってほしかったな。
ビレイがまずくて、距離的にだいぶ落ちたそうだが、ビレイヤーを責められない。ガイドというのは、顧客のビレイの質を期待してはいけないので、落ちた方が悪い。落ちない登りを普通はする。
登攀が楽しくて、ちょっとチャレンジ精神を出してしまったそうだ。チャレンジ精神はガイド中ではなく、プライベートで出さないといけない…。私は彼のビレイには慣れていて、繰り出しの幅も知っているので、出しすぎは、そうないと思う。私と彼は体重差があり、落ちられるとビレイヤーは大変で、どちらかというと、ビレイヤーのほうがリスクにさらされる。だから、あまり大胆な登攀は私とではできないのだ。彼の立場では。
彼本人が落ちないタイプの登りをする人なので、1年ちょっと組んでいるけど、墜落したことがないので、したがって停めたこともない。おなじくらいの体重の人を何度か止めているので、大丈夫とおもうんだけどな。
私が到着した時には、すでにだいぶ良くなっていたそうだ。山やの事故っていうのは、いつも不思議だが、町は歩けないが、山は歩ける。町ではビッコだったが、山に着いたら、ちゃんとしてた。登攀も、なんだか私に遠慮して、易しいのに限定しているみたいで、ホントは、もっと難しいグレードのに登りたそうにしていた。だから、ハヌルキル、行けてよかったな~。
ルートの素晴らしさは、まだ私には分からないが、私はとっても楽しく、あんまりパートナーの不調については、登攀中は気が付かなかった。週の中ごろ、欲を出して、結構遅い時間まで登ったら、二人とも疲れてしまったくらい。たぶん、向こうも、山では、不調ではなかったのかも。町では、なんだか青い顔。私は、目新しい街の様子にキョロキョロしていたんだが。ソウルは大阪の韓国語バージョンでした(笑)。
私たちは体質が似ており、つい熱中し、どかーと疲れる犬みたいな性質なので、どちらかが休憩を言い出すべきで、本当は水曜日は夕方レストだったのだが、月、火と私も調子が良く、すいすい登っていたので、水曜はチャンスのように感じられ、難しいのに行き、遅くまで登った。…ら、木曜は調子が悪かった(笑)。木曜も調子をこいて、ハイグレードにチャレンジしたからだ(笑)。やっぱり水曜はレストを入れるべきだったのだ。
韓国は、予想以上に楽しかったので、夫もハイキングで…と思ったら、夫はソウルより、台湾に行きたいと言う…彼は今、中国語を勉強中だから。台湾って岩場あったっけな?
今回は、彼が自分が長年かけて通い、地元の有名人になるほどに愛した岩場に、初心者の私が楽しく登攀し、白く輝く、砂浜のような岩場に感動して、そして、それが彼にとって一番の栄養、という山だった。
”愛”と言うのは、この場合に当てはめるには、大げさな言葉かもしれないが、岩場を見せてあげたい!とか、困っているなら教えてあげたい!とか、そういう思い…思いやりを発揮したり、受け取ったりの連鎖で、山行というのは、出来上がっていくもの…。
そうでない場合、ちょっと危ない。
例えば、一番簡単な例としては、自己顕示欲、というのがある。これくらいできるってことを示すために登る山。そうなると、プライドで登っているので、判断に一抹の不安を残してしまう…。シビアな判断が必要な時に、プライドによる判断に偏ってしまうとリスクが増える。
■ 後に続く人に…
人はみな、それぞれに、それぞれの戦いがあると思う… その、それぞれの戦いに真摯に向かっていること、それが人生で一番大事なこと。
私の課題の克服に、色々な人がメッセージをくれ、とてもうれしい。…愛を感じる。
…と同時に、その人たちは、もしかして同類ではないか?と思う。
私と同じような苦難を感じているということは、私がそれを乗り越えた経験(まだ乗り越えていないけど…)が、お役にたてないかな~と思うことも多い…。
競争と欲望が支配する、この世の中で、愛に動かされて、山行を紡ぐのは、とても難しい。愛を見つけること自体、稀有なことなのだ。
それを克服(まだしていないけど…)していくには、経験が必要だし、経験は、経験則に落とし込めるハズだ。
まだ、全然発見していないけど…。経験則。でも、私のパートナーは、その経験則を私に伝えようとしていると思う。
例えば、楽しく登攀すること、とか。 これは、登攀自体が内的な褒賞であり、そのものが楽しくて仕方ない、という状態のこと…アーサナでフローに入っている時、みたいなこと。チクセンミハイのフロー、ゾーンと同じです。
最近の成長で、一つ言えることは、今では誰にも理解されない…という孤立感は、なくなったということ。
振り返って、私は、自分に相応しくない人たちのところへ行ってしまっていた。選んだ私の自己責任だ。
人はただ単純に言って、自分に相応しい人たちと一緒に過ごすべきなのだ。私は単純に無知で、一緒に過ごすべきでない人たちのところに行ってしまったらしい。だから、受け入れられもしなかったし、私の側の貢献しようという努力は、ありがたがられもしなかった。
私は、その集団では、向うが正しくて、私の側が間違っているという攻撃を受けて孤立したり、傷ついたりした。が、その攻撃を”受け取る”必要はなかったのだ、ということが最近、分かった。
どちらが正しいと言う問題ではなく、単純に、違う人たちだったのだ。彼らは彼らで、各自の戦いを頑張っていたに過ぎない。
どちらが正しいと言う問題ではなく、単純に、違う人たちだったのだ。彼らは彼らで、各自の戦いを頑張っていたに過ぎない。
分かりやすく言えば、競争と損得を行動原理とする場に、そうでない人が行くと、嫌な目に合うのは、ただの必然で、原因と結果の法則に過ぎないということです。
多分、今メッセージをくれている人たちは、同じように苦しんでいると思うけれど、孤独のようでいて、ちゃんと同じ人たちは、木がホルモンを出して、好ましくない植物を入れないようにしているのと、同じになっていると思う。
くじけず、皆で、それぞれがそれぞれの課題を克服しつつ、愛の山を紡いでいきましょう!
2017/06/02
商業主義がいかに本質を塗り替えるか
■ 興味深いやりとり
今日はFBで、面白いやりとりを見かけた。
大きな示唆が含まれる内容だったので、記録に残すことにする。
■ こちらのチョークの広告のうたい文句に問題がある
高いフリクションと持続性。ジム、外岩、コンペと欠かせないチョーク「PD9」
ちゃんとしたフリークライミングの原則や理念を、ちゃんとしたクライマーから教わっていない人には、impression, supported byという英語の、しかも意味不明の但し書きがついて、理念と離れたことをしている、という意識が生まれるでしょうか?
無理ですね・・・
ということで、こういう事情で、理想や理念、そもそもの本質と言ったものは失われていくのです。
それが山でも、クライミングでも、ヨガでも起こっていることです。
今日はFBで、面白いやりとりを見かけた。
大きな示唆が含まれる内容だったので、記録に残すことにする。
■ こちらのチョークの広告のうたい文句に問題がある
高いフリクションと持続性。ジム、外岩、コンペと欠かせないチョーク「PD9」
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≪ツッコミ≫
最近のフリークライミングは、登るために薬品の力を積極的に利用することが「欠かせない」のですね。これから、より高度な薬品を利用することで、より高難度の課題が登れるようになっていくのが楽しみですね。
ところで、これは広告ではないようですから、PD9が、「ジム、外岩、コンペと欠かせない」というのが、〇〇社の公式見解という理解でよいですよね?
≪広告主≫
こちらの記事はタイアップ広告となっております。
タイアップ広告につきましては、広告であることを示すため記事内にimpressionと表記しておりました。
不十分な表記で誤解を与えてしまったことをお詫び申し上げます。
今後タイアップ広告に関しては、より明確にするためsupported byという表記を追加致します。
何卒よろしくお願い申し上げます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■ マーケティングってね
私は、社会人大学院でマーケティングを受講し、評点Aを取っています。そのクラスでは、という限定つきですが、まぁ良く理解した、という意味です。
で、私がマーケティングを勉強して、本当によかったなーと思ったのは、
いかにして世界が思ったのとは違う方向に来ちゃったのか、理解した、
ということです…。
例えば、現実の世界では、洗浄力が強い洗剤は手荒れが起きるのが当然です。手の油脂をとってしまうから。二律背反です。
しかし、マーケターの使命は、手荒れのことには触れず、洗浄力だけを強調することです。
そうすると、その洗剤は売れるのですが、結果としては、手荒れの人を世の中に増やすことになります。
こうして、世の中には二つの世界が出現します。
お皿がきれいな社会 =善
手荒れの人がいっぱいの社会 =悪
お皿がきれいな社会 =善
手荒れの人がいっぱいの社会 =悪
誰だって良い世の中にしたい!と思っているのです。マーケターもです。
お皿洗いで、簡単に汚れが落ち、キレイなお皿が世の中に増えるのは、善、でしょう。でも、その反面、陰陽でいえば、陰のほうは、マーケティングの掟では、宣伝してはならないのです。そんなこと言ったら、買いますか?買わないでしょう?
お皿洗いで、簡単に汚れが落ち、キレイなお皿が世の中に増えるのは、善、でしょう。でも、その反面、陰陽でいえば、陰のほうは、マーケティングの掟では、宣伝してはならないのです。そんなこと言ったら、買いますか?買わないでしょう?
だから、善を強調しているだけで、その裏側の悪も、同様にはびこるというわけです。つまり、この例では、手荒れがはびこるということです。
これは、行き過ぎたポジティブ思考と同じ原理です。
■ 実社会に落とし込むと…
それを実社会に実例として示しているのが、上記のやりとりです。
フリークライミングの”フリー”は、自分の肉体しか使わないと言う意味です。具体的にはロープを前進する手段としては使わない。反対語はエイドです。
今では、チョークとクライミングシューズは、エイドには含まれず、良いということになっているし、広義のエイドということならば、クラックでジャミングするときのテーピングなども、エイドじゃんか~と言われたら、言い返せないかもしれないです。
が、ジャミンググローブでも、なんでも、エイドなしで登るのが本来の姿だ…という認識、どこか後ろめたいような気持ちがあります。
この広告には、一切ありませんね(笑)
なので、そこが問題なのです。
チョークをみんなが使うというのは、その通りではありますが、何か自分以外の力を積極的に利用すること、というのは、本来のフリークライミングの精神に反します。
でも、広告は、無邪気で、まったく悪気がないので、するどい人でないとスルーしてしまいます。10人いたら、9人はスルーしてしまうでしょう…
■ impression, supported byで、読者が理解できるか?
理解できませんね(笑)?
ということで、こういう事情で、理想や理念、そもそもの本質と言ったものは失われていくのです。
それが山でも、クライミングでも、ヨガでも起こっていることです。
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