■ ビレイの稚拙さ、上手さについて
ベテランからのアドバイスが得られるラッキーな人は、もしかして、あまりいないかもしれないので、転載しておきます。
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クライミングが上手いなんてそれほど重要ではないです。重要なのは、クライマーが、どこでも、いつでも、突然にでも、墜落した場合に、そのポイントで怪我をさせないビレーができるかどうか?でしょう。
リードして登って行けば、ルートの状況は、刻々と変わります。ポイントポイントで、ビレーのやり方は変わります。
ビレーは、奥が深いですし、それを詳細に解説した文献は見当たりません。(注:奥村さん辺り、書いてくれないですかね…)
自分のビレー体験と試行錯誤の積み重ねと、常にもっと良いビレーはないか、考え続けるのが自動化してなければいけません。
私は自分が堕ちるのが大嫌いなので、危険な所で安易に墜落を繰り返す人のビレーは精神的に疲れます。
信頼性の高くないビレーヤーだと、リスクを取りたくないので、テンション癖がついちゃいます。確実に登れると思うときでないと突っ込めません。
Aさんだと登れなかったルートが、他の人(初めてビレーしてもらった)だったら、あっさり登れたとか、ビレーヤーとして恥ずかしいとは思わないのかな。
同じ所で墜ちて墜落距離が、かなり違うって、どうなんでしょう?
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■ ランナウトについて
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先週、城ケ崎で5.10Cの20メートル強のルートをカム3ヶで登った人がいました。プロのインストラクターで、毎年10回以上×20年の人でも、その2倍以上のプロテクションをとっています。こんな登り方をしていたら、いつか痛い目に遭いそうです。
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■ ヌン掛けリードについて
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甲府幕岩で、5.11後半を幾つかレッドポイントしている60代の女性は、いつもパートナーの男性がヌンチャクを掛けてくれます。
クライミングで成果はでますが、それ以外は初心者のままでしょう。男性と登りに来ている女性で、ヌンチャクを掛ける人を見ることは稀です。12が登れてもそうです。
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ヌン掛けリードって、日本人だけでしか見ない習慣のような気がします。ラオスで、誰かがヌン掛けしてくれるっていうのは、なかったです。
ラオスでは、傾斜が強いので、回収もトップロープ回収で、セカンドの担当なので、リードよりは、リスクはないとはいえ、回収の手間があるので、完全初心者向けのトップロープ(上の終了点からぶら下がっているだけ)とは違いました。
日本でも、リードした人がかけたヌンチャクは、セカンドで登る人が回収しながら登ったらいいのでは?
これ以外に、日本だけの不思議な習慣っていうのは、壁の途中のセルフです。そんなのしているの、日本人だけでした。
ラオスでデイビッドのビレイで登っている私