2022/01/01

2021年の学びとHello2022

 ■2021年の学び

2021年を一言で、表現すると、”不思議なプレゼンシング” でした。

というのは、

 1)日向神でローカルクライマーの会が、トイレ募金のためとはいえ、結成された

 2)八面でローカルクライマーによるリボルト基金が結成された

 3)竜頭泉でリボルトが進んだ

と、因(=九州のボルト状況を改善したい)が、縁(=そうしたいと思ってすらいない人たちを動かした)ということになり、成果として実ったからです。

メディエイター、もしくは、マッチメイカーとして躍進した年でした。

なんだか、狐につままれたような…不思議な気持ちです。

今までのプレゼンシング…日ごろの練習が本番で結実するという定番のプレゼンシング、とは、異なる形で現れ、特に八面の件では、ローカルクライマーをまとめてくれた池田さんの立場からすると、トバッチリというか、もしかすると、ご本人はしたくないのに、音頭取りをせざるを得ない立場に追い込まれたかもしれず、あちゃーとは思っていますが…。

かといって、地域行政としても、ローカルクライマーへのリボルト進展としても、全面的に良い方向に向かい、問題に向き合い切れていなかったローカルがついに問題に向き合った事例になりました。

なんか背中を押すというか、スイッチを入れるというか、追い込んだような成り行きになり、申し訳ない気はしていますが、たまたまそういう配役になったということです。天の采配。

それに、ボルトがぼろいとか、適切な施工でないのは、私のせいではないですしね…。

この八面での、アクションの成功のキーは、

 ”行政への知識シェア” 

です。一般的に観光局の人は、クライミングに無知であることが多く、クライミングについて、あまり深く知らないことが多いです。行政の方たちにクライミングを知ってもらう、というのが一番大事なことです。 

ということで、成功のカギは、

 ”行政の人が地域おこしにクライミングを使えたらいいなと思っていること”(=土壌) 

 ”行政の側がクライマーたちが自己利益誘導に走らないで、地元の住民の利害に反する行動をとらないことについて信頼感があること” (=信頼関係)

の2点です。平たく言えば、信頼関係。

地権者の許可を取らず、勝手にボルト打つとかそういうことをしない、ということですね。それをやってしまうと、マイナスからの出発です。

八面の件で言えば、最大の功労者は、池田さんだと思います。池田さんが、労に見合った報われ方をすることを祈っています。

■ in pipeline

パイプラインには、延岡市が入っているような気がします。私は椎葉村に自然農で移住したかっただけですが、なぜか日之影と接点が出来てしまいました…。

神は誰を救おうとしているのか?と考えると、それは、私ではなく、ノーマットのクライマーの方だろう…と思います。

■ 向き合っているほど成功

大分八面、福岡八女、長崎竜頭泉、の3つを比較すると、本来あるべき姿に返ろうとしているのは、八面だけです。

きちんと岩場と向き合い、責任を取ろうとしている姿勢は素晴らしいです。

一方の日向神はトイレ募金なので要進展です。ボルト基金設立こそが、早急に必要そうな岩場です…本来やるべきことは。そうもいかない事情があるんでしょうね。日向神は元々が、エイドの岩場なので、開拓者が山ほどいますし、エイドで開かれた岩場=ショートでもランナウトしがち、です。もともとのムーブの整合性でボルトを配置しているわけではないからですね。

竜頭泉のリボルトは、ローカルクライマー出資ではないような気がしますが、九州内で長崎だけは、”長崎フリークライミング協会”が機能しているので、長崎は長崎独自のフリークライミング協会に発展するのが良いのかもしれません。

■ Hello 2022

2022年は、クライミングはお休みの予定です。

膝の亜脱臼は、いまだに良くなっておりません。

こないだ、バスに乗り遅れそうになり、走る機会があったのですが…アスファルトの平地を走るのは無理でした…膝、痛くなります。

私は、下山がとても速く、下りは大得意なのですが…特に雪の山では、転んで怪我する恐怖がないので、多少の傾斜でも走って下れるのですが、それはしっかりした膝があってこそ…。

もう私には富士山を走っておりる、はないのだ…と、失った身体機能と失った喜びの大きさに悲しくなりました… 登り6時間でも下りは2時間で降りれた富士山…そんな逃げ足の速さは、私にはもうない、ということで、ますます山でもリスクがとりにくくなりました。

ごく普通のクライムダウンをボルダーでしただけで、失ったのは、クライミング自粛期間という時間だけでなく、身体機能と、山の安全の根拠だった下山での強さというわけです。

差し出した代償は大きい。

回復についても、コツコツとチューブ筋トレしていますが…あまり効果を感じていません。

専属のトレーナーにもついてみましたが、価格に見合うだけの効果を感じられなかったです。

■ もしかしてコツコツ努力派かも?

私は努力をしているときに努力している風なことをしたことがないのですが…がり勉ということですが…

しかし、振り返ると、小学校のころからNHKラジオを聞いて独学で英語を習得しており、いわゆるイメージ通りの毎日欠かさず、何かを続けるというのではなくても、実際はコツコツ努力するタイプである、ような気がします。

なにしろ、第二外国語というのは、そうでない人は習得できないような気がします。

振り返ると、仏教説話も聞ける日は毎日聞いており、すでに365日は過ぎた気がしますし…。

コツコツと努力をする、という努力の対象は、クライミングには今は向けれないので(膝の関係で)、他のことに向ける時期。

クライミングは、自然と接することによるネイチャーセラピーとしての雪山からの一つの昇華の形として、大事にし、普段はネイチャーセラピー路線で行きたいと思っています。

      プレゼンシングしたらすごい良いだろうと思える岩場…天狗岩@五木