■ 政治が陳腐化しているのと同じで、昔のアルパインの教え方は陳腐化していますよ!
こちらに、”若者100人と衆院選挙の夜に考える「若者の投票率上げる方法」【選挙ステーション2021】【これで未来は大丈夫?】”
という討論会の動画があるのですが…。
子どものころから、くびきにつながれた象は、自分が自由な状態になっても、檻から逃げ出すことは最初からあきらめてしまいます。
同じことで、日本の若者も、年配者に、Obey!(従え!)と命令されたことをやっていれば、良いと思考停止していませんか?
ヒドいビレイを見ても、正しいものが何かを知らなかったら、それが間違っているとは分からないかもしれませんが…、
正しいビレイは何か?
くらいのことは、普通にペツルのサイトを見れば出ていますし、海外の動画をたくさん見ればビレイヤーの立ち位置くらい学べます。
あるいは、自分が経験していく中で怖い目に遭って分かっていきます。ギリギリボーイズの伊藤さんは、男性ですが、後ろにビレイを取っていました。
一方、年配者は、岩場で壁から、2m以上離れたビレイとか、座ってビレイするとか、2名を一人がビレイするとか、そんなとても、現代クライミングには通用しないビレイをしています。こちらにきて、ちゃんとビレイできるアルパインの指導者には会ったことがありません。ほぼ全員、NGでしたよ?
が、いまだに、年配者のアドバイスを丸のみしようという姿勢、あるいはみんなと同じは安全である、という前提が見える…
アメリカでは、Trust But Checkと言われます。
信頼せよ、しかし、チェックせよ
です。上司もそうですし、山岳会の先輩もです。もちろん、後輩も…。当然ですが、ここに私が書いていることも私の経験の範囲で分かったことに過ぎないので、丸投げとか全信頼とかされても困ります。
今回も、奥村さんの講習会に来ているような、しっかりとした技術を身に着けたいと考えている若い人が、なんで根子岳とか言い出すのが謎でした…。ただのミーハーでの選択としか思えなかったです。普通に考えたら、どんなにきちんとしたビレイをしても、脆いところは対応しようがないからです。浮石を掴んで落ちた先輩を2度、私は止めています。当事者の方、気分を害したら、ごめんなさい。
■ 年配者は助けるもの 若者が手を貸すもの
カットアンカーの件は、かなりご高齢のクライマー(70代、80代)だったので、情報弱者に陥っていたのでした。
現代の若い人は情報にはさといので、助けてあげる側ですよ。
是非、情報通になって、指導者に新しい情報を渡してあげてください。最近は、もうカットアンカーは使われないそうですよ、とかそういうことです。
きっと喜ばれることと思います。