2022/01/22

チャンスは見える人にしか見えない

■チャンスは見える能力を高めた人にしか見えない

以前、2度目の小川山レイバックに行った時のこと。

私は当時、まだ初めてトップロープで登っただけの状態だったので、当然だが、リードできない。ただ、時間が余ったので、相方に感動の岩場をみせてあげよう!と思って、そこへ行ったのだった。

すると、そこには、ベテランクライマーがいて(ギアの一部に棒フレンズが混じっていてベテランと分かった)、親切にもTR張ってくれるという…しかも、それだけでなく、あからさまな初心者の我々二人に向けて、なんと、登り方指南までしてくれ、カムセットの注意点やら、なんやらも、いろいろと教えてくれた…ので、こちらもいろいろと聞いて、「どちらの会の方ですか…」と聞いたら、”蒼氷”。

会の名前で 

 ”うわー、名門だー!”

と分かり、

「もう、こんなチャンスはない!今のうちに聞けることは全部聞かないと!!」

と、思っていろいろ聞いていたら、相方のほうは

「ねぇねぇ、一人で来ているんじゃないんだから、早く帰ろうよ~」

と。”ええ~???” 

「なんで、こんなすごいチャンスが分かんないのー?!」

と思ったのだった…。

これらの違いが、今の私を生んだと思う。

余談だが、私に来たチャンスはほかの人を巻き込もうと、みなに声をかけていますが…誰も来ないんですよねぇ…。

■ 前職でも…

そういえば、前のソフトウェアの販売会社でも、同じようなことがあった。

10年に一本あるかないか、の大ヒットソフトウェア

の販売提携の話が、棚ぼたで来たのに、社長も営業も誰も価値を分かってくれなかった…まだ入社して半年の私ですら、分かったのに…。

わたしですら…、というのは、私は、制御系出身で、基幹系のソフトウェアは、よく知らない…が、それでも、その製品が圧倒的に優位で、業界を席巻してしまう可能性があるということは、OSの仕組みを知っていたら、分かった…ので、勉強不要で、ソフトウェアエンジニアだったら誰にでも分かるようなことだ。なのに、社内では、だれも、私の、大コーフン具合を分かってくれなかった…。

後に、その製品は、

  会社ごとIBMに買収

されてしまった。一本でいいから販売実績があれば、左団扇だったのに。少し販売実績をつけておけば、営業ごとIBMが買い取ってくれたのに。大手が会社ごと買いとるくらいの良き製品だったのだ。

それと同じことがいつも山で起きていると思う… クライミングやっていてUIAAって何ですか?とかありえないと思う。

■ 日ごろから勉強

それはIT企業にお勤めの時や、クライミングと同じで、

 日ごろ勉強していた

から、求める解が、偶然やってきたときに、それをつかめた。

いつも幸運に恵まれて幸せだなぁ、ありがたいなぁと思っています。

が、同じチャンスを見ても、

 掴む人と掴まない人

がいます。