2023/11/21
【心理学】国民的トランスジェネレーショナル・トラウマ
2023/11/20
【心理学】クライミングのメンタリングは人づくり
■ 師弟関係の本質は、人づくり
今となっては失われてしまいましたが、本来、バリエーションルートを含む困難な山において、師弟関係は、人づくり、です。
その事例は、コンラッドアンカーとジミー・チンが出ている、『Meru』にみられますね。
私はアルパイン出身なので、とっても感動しましたけど…フリークライミングにおける師弟関係でも同じなのではないでしょうかね?
師匠と話すだけで、山人生が大きく変わるような、そんなメンターを得た人はとてもラッキーです。
■ クライミングで人生を良くする
人生において、取り組みから結果が出るのには長い時間がかかりますが、山登りと言うのは人生のメタファーであるので、短時間で問題解決ができます。
山の経験を実生活に持ち帰り、強くしなやかに生きましょう。
山頂と言うクライマー自身が決めたゴールを達成する道筋の中で、クライマーがより良い人になるために支援してくれる人、それが師匠であり、メンターです。
クライマー本人が、自ら課題を決め、ゴールへ進んでいくことを支援する。
その結果、より良いクライマーになることができる。
そんな師匠、そんな仲間こそ、クライミングを生涯の趣味とする醍醐味ではないでしょうかね?
【通山珈琲】やっぱ、クライミング界、いびつですよ
■ ”失われたご近所があるカフェ”通山珈琲
最近、ヘビロテ中の通山珈琲さん。ここは、なんだか、私の理想が体現されている。
私の理想って? ”さりげないご近所づきあいでの、負担にならない程度の助け合い”、があるってことです。
いうなれば、「あ!お醤油がない!お隣にちょっともらってきて!」みたいな。
■ ”失われたご近所さん”があるカフェ
通山さんには、大体、何人か人がいて、お客さん同士で楽しくおしゃべりするのが普通です。
大人の社交場?
おしゃべりしないで、静かに本を読んでいる人もいるが、大体のお客さんは、おしゃべりしている。
それで他愛ない話をして、なんか人と人の接点が、面白い店です。
昔の日本は、こうだったんじゃないですかね?
■ ”インクルーシブなカフェ”
老若男女、いろいろな年齢の人がいて、
それぞれの気持ちや意見を聞ける場・言える場
になっています。若い人の意見や状況が聞けて、興味深いです。
■ 単一層の弊害顕著なのがクライマー界かもですね…
日本ではクライマーと言えば、若い男性のことで、一つの年齢層、一つの性別だけが、クライマー界のすべてになってしまっていた時代が長かった。
だから、日本のクライマー界では、男性が既得権を守ろうという気持ちになって、サバージュ・ババージュの件みたいに、”初登者の権利”を持ち出して、禁じ手のチッピングもどきをしてしまい、間接的に、リーチが短い女性や子供を排除したくなるのかもしれません。
別に、女性が、男性しか登れなかった5.12を登れたり、子供が登れたりすることで、自分が何かを失うことにはならないのになぁ。
■ 海外の悪いところだけ取り入れちゃった日本
海外では、読書中の人に、”Would you keep eye on my child?”と言って、ちょっと煙草を買いに行くとか、で、子守りをしてもらうのは、当然、無償で、気軽にお願いしていい、お願い事、となっています。
私も勉強中に、子供を無償で預かったことが何度か…。(知らない子の時もある)
ベビーシッターとして、サンフランシスコでは、仕事はしていましたが、そのついでに自分の面倒見ている子じゃない、他の人の子供を、他のシッターがトイレ行く間、ちょっと見ている、なんてのは、別に普通なんですけどね…。
日本の人は、境界線の引き方が下手なんだろうなぁ。
■ 年配の人は若い人を助けたい
私の世代は、就職氷河期ですが、30代からみたら、バブル世代と見分けがついていない。
まぁ、私でもつかないくらいですから、仕方ないなと思います。バブル世代は、世間の見方が、とってもお気楽なところで初期設定されていますが、以降の世代は、微妙に何もしなくても世間が自分を世話してくれる、なんて納得感がありません。
かといって何が正解なのか?よく分からないし…。先人の知恵を聞こうにも、やたら成功譚を語られても、ビフォーバブルの成功譚では、役に立たないんですよね。だってバブル期って成功しないほうが難しいくらいの時代なんですよ。
エレベータの登りで駆け上がるのと、下りエレベータを駆け上がるくらいの違いがあります。
だから、若い人からは、人に拠っては、この人の成功譚を聞いても、もはや時代が変わって適用外になっている、と思って、あちら側扱い、されたりすることもあるかもしれません。
例えば、1社だけの株式を購入してそれを長年持っていれば10倍になる、とか…もう、そんな時代はとっくに終わった(笑)。
山で言えば、マッターホルンのヘルンリ稜を登って尊敬される、とかすっかり終わっているし、ヨセミテ行きました、も同じです。
行ったことではなく、何を登ったの?ってのが課題になります。行くだけなら温泉行ってきた、ってのと同じですよね。クライミングしない私も夫とヨセミテは行ったことがあります。
■ 若い人の中では、貧富の差が、拡大している印象
若い人たちの中では、自分の足で歩み始めたという実感を持って生きている人と、いまだに古い価値観に縛られて、親の言うとおりにしたほうがいいんだろうか?と揺れている人がいるように感じられました。
クライミングで、親の言う通りする…平均的な山岳会の言うとおりにすると、ひどい目に遭います(笑)。
いうとおりにするなら、ガイド協会が出しているガイド教習本の言うとおりにしましょう☆
そう…いうとおりにする相手をきちんと見極められないといけないです。
日本では親の言うことは、すべからく聞くべし!ってことになっていますが、親になったからと言って、人が急に賢くなることはないですから、親だって間違いますよねぇ。
例えば、えらい人に任せておけば大丈夫、とか、バブル世代の人は行ってきます。偉い人に任せた結果、失われた30年の結果責任を取っているのは現代のわれわれ。
先生も同じで、学校の先生と言うのは究極の世間知らずです。そりゃそうだ、社会に出る前に教師になるんだから…。
よくよく考えて、自分で見極めて、自分の人生のかじ取りをしましょう、っていうごく普通の、これまでも当たり前だったことが、より一層重要になっている気がします。
■ インスタントな選択肢
カフェ経営者になるってことは、インスタントな成功への道ではない。
最近、近所にバブル期の福岡で高値掴みして建てた戸建てが売れ残っており、路上キャッチセールスを若い人が何人もやっていますが…。
あのような仕事をしたいというのは、インスタントなお金を求めたせいではないでしょうかね…?
福岡の不動産市場は、10年前から徐々に上がって、今最高期にあり、バブルの様相ですが、そんなこと、ちょっと住宅市場のグラフをググればわかることです。そんな高止まりした不動産を売りつけるということは、どっちかというと、悪徳商法で、白い商売ではないので、そんな商売はやめて堅気の仕事をしたらどうだ、とそのキャッチのお兄さんに説教してみましたが、「やりがいあります!」と言う返事でした。やりがい詐欺にやられている…。
若さ=世間知らず、と言う意味なので、誰にも間違う権利はあるのだし、やりたければやればいいのですが…私をカモだと思っているみたいで、断っても断っても、何度も声をかけてくるんですよねぇ…
というわけで、なんか、
若いクライマーが物ほしそーに近づいてきたこと
と同じ感じ…(汗)。
依存心一杯な君を救ってあげたいけど、その依存心が問題の核心なんで、救うの、無理なんだよ…を思うんですよね…。
カモ扱いされていることが分からないほどのバカじゃないですよ…(笑)。
■ 自己責任=無責任と転換されているクライミング業界…
クライミングは、自己責任…とよく言われますが、この言葉は、実際のところ、ボルトは開拓者が設置したのだから、一般クライマーは無償で登っていい、とか…”無責任”な意味合いに転換されています。
自分さえよければ良い、と勝手に自己責任を無責任に変換しているのは、日本国内だけです。
例えば、終了点に残っているカラビナを持って帰る、とか。それ、ただの窃盗ですから。
正しくは、自分がやりたいようにやる、それについて結果責任を取る、です。
人生は一度切り、生きたいように、楽しく行きましょう☆
仲間がいれば、つらいことも、なんのその。
通山珈琲に行けば、分かりますよ☆
2023/11/19
【優良書籍】『射精責任』
現在受講中の講座で、紹介があった書籍です。全米ベストセラー書籍。
■ 自分の意見をなんにでも、かんにでも求められる海外…特にアメリカ
海外でクライミングすることを考えると、いろいろなことを武装しておく必要がありますが、理論武装、はその一つ。
人工中絶問題は、アメリカで恋愛しようという人には、避けて通れない課題…自分の意見を持っていないと、恋愛の対象者にすら入れません(笑)。
興味がなくても、意見を持たざるを得ないような社会構造になっているんですよね。
■ ピルを飲んでいたアメリカ時代
アメリカでは、私がいたころは、ピルが無料配布されていました。私はまだ若い娘で、レイプが最も恐ろしい身に降りかかる不幸だったので…ピルは無料だし、身を守るべし!と思って飲んでいました。
若くして身ごもって、人生ままならなくなるってのは避けたかった。逆に、他国の移民1世の女性は、身ごもって在留したい人もいます…。私には、仰天の世界観でしたが。
さて、以下が、射精責任の概要、です。
どうです?
日本の男性のみなさんは、女性に負担を強いていることを無自覚かもしれませんね…。
一説に、日本の家父長制→中国伝来の儒教で日本の土着信仰ではない。
男尊女卑は、西洋からのエリザベス王朝時代の男女観…という指摘もあります。確かにジェーン・エアとか、読んでいると、そうだな、と思いますよね。
どっちにしろ、片方がつらい目に遭って、片方がそれに便乗するのは良くない。
単純にそれだけでしょう。
子供は愛し合っている男女が、”協力関係において”作りましょう。
2023/11/18
【読了】100%クライミング人生
大開拓王の東さんの最新書籍。(というか、クライミングの本は、大体ロクスノ連載をまとめただけのもの…)
https://amzn.to/47yw6cZ
面白かった☆
冒頭に、東さんは開拓者ではなく、セッターなんだという記述があり、開拓者のあるべき姿が北山さんにより語られているが…開拓者=ビンボー臭い、泥まみれである、というのが要旨なようで…それだから、あんまり開拓志望の男性クライマーが出てこないのかもしれない。
昨今の男子は、韓国アイドル的で、日焼けダメでーす、メンズエステ行ってまーす、みたいな人も多いからだ。
さて、東さんのセッター稼業と開拓ライフが、大変華やかに描かれており出てくるメンバーは、世界を股に掛けるコンペクライマーだらけであるが…
岩場でグレーディングするときの、大事な要素が書いてあった。
そのグレードを限界とする人にとっての核心をランナウトしない
である。
例えば、5.10bの課題を作った場合、作った本人は大抵の場合、もっと登れる人で、5.13クライマーレベルであろう… しかし、5.10bというのは、私のような一般クライマーでも登る。
その想定されるクライマーがレットポイントするのがやっとと言う場合、ランナウトすれば危険にさらすことになる。
ーーーーーーーーーーー 引用
開拓のモラル
ルート開拓は無償の行為であるし、そのルートを再登するクライマーに対して、どの程度まで責任を負わなければならないかは定かではない。ただし、開拓したルートを公表したり、雑誌に発表したりするという行為は、他人を迎え入れることを前提としている。再登者のことを考えず、ただ自分がその岩を登りたいのであれば、自分が登った後にボルトを撤去したほうがましだ。
このエリアで良くないと感じたことをまとめると
①ルート間隔が近い
②ボルト間隔が遠い
③岩の脆い部分にルートがある
④終了点がお粗末
である。
日向神は、二つも当てはまっている。
ボルト間隔が近いのがいいというわけではない。12Bのルートにある10B程度の部分なら、5mくらいランナウトしても仕方ないときがあるだろう。
当然そのルートを挑戦するクライマーなら落ちない部分であるから。
しかし、10bのルートで10Bに近いムーブが出てくる部分をランナウトさせてはいけない。
開拓者は問題ない力量でも、そのルートをレッドポイントするのがやっとというクライマーを危険にさらすことになるからだ。
ボルト位置はラインの案内に役立ち、クリップのしやすさを考え、岩の強度のある部分にうつと言うセオリーがあるが、グレードに対応した間隔も必要である。
P63
‐‐‐‐‐‐‐‐‐引用終わりーーーーーーーー 太字、赤字当方
我が意を得たり、な記述であったのだが…
付け加えることがある。
昨今の5.12クライマーと言うのは、昔のように
well rounded (よく練られた、包括的な)
な成長をしてきた5.12クライマーじゃないってことだ。
今の一般クライマー、特に、講習会などにも参加せず、放置プレイの山岳会に籍だけおいて、実質は、友達をまねしてクライミングしており、正規の教育の一縷を得ていない人は、
お買い得品数珠繋ぎ、一発芸5.12クライマー
であることが多い。
一般クライマーの旅は、お買い得品の5.9から始まる…お買い得品5.9が登れたら、お買い得品5.10を登り、お買い得品5.11を登り、お買い得品5.12で上がるのである。
そうすると、5.13が登れても、ヨセミテで、スラブの5.8で落ちてアメリカアルパイン協会の事故報告書に載ることになったり、インスボンでは、5.13クライマーでも、5.8のワイドクラックに登れなかったそうである。
お買い得品を探す、と言う行為は、とても普及している。お買い得だけの一発芸で、レッドポイントで5.12が登れた人でも、「私は5.12クライマーです」と述べるし、私のように「ゆっくり5.10Aをオンサイトで登っていきたい」という人がいても、「4本5.10Aを登ったら、5.10bに行ってください」と無理やりしたくもない、グレードアップを求められる。
つまり指導者側も、Well Roundedなグレード、クライミング能力を身に着けさせようというよりも、とにかく、グレードを稼がせたい、という気持ちが強いのが、昨今のクライミング事情だ。
これは、自信をつけさせたいという親心もあるだろうが、ほとんど、”私がこのクライマーを育てました!”と言いたいというエゴの声のほうが強いのではないだろうか?
クライマーの主体的な学びや主体的な成長よりも、境界線侵害と言えるようなスタイルでの、クライミング教育がまだ世間を跋扈しているのである。
理由はどうであれ、昨今の男性クライマーが自己申告してくる
5.12登れます
は安易に信用してはいけない。期待する技術的バックグランドはほとんど伴わないことが多いし、5.12登れると言っている男子が、5.9で”跳ね返される”(そうです)。つまるところ、あまり実力の厚みはない。
エイハブ船長1級は、5.9がリードできない男子でも、一瞬芸で登れました!と申告してくる。リードも同じようなのに陥っていると思われ、昔は、グランドアップで実力をあげて行っていたので、意味があった5.12も、今では、ボルトとロープに守られ、ハングドッグでうんうん唸ってやっとこさ登っても、5.12なのである。
私なんかは、5.12がオンサイト出来るまでは、ハングドッグ禁止にしたらいいんじゃないかとすら思うほどだ。安易にロープにぶら下がることが、さも、
執着心があって素晴らしい
みたいな評価になってしまっている。それは、40年前ですら、5.13とか、5.14の世界最難の方々の話である。みなさん、誤解なきよう。
2023/11/17
【クライミングを人生に生かす】 マインドセットの更新時期
■ 停滞期は誰でも来るは言い訳
クライミングは、あなたの愛であり、情熱であり、あなたの時間、エネルギー、そして財力を捧げるために選んだもの。
もしクライミングが、あなたを気分良くさせるどころか、むしろ足を引っ張っている…と自覚したとしましょう。
その時、あなたはどうしますか???
あなたを見ているもうひとりの自分は、そういう自分に対してどう対処しますか?
「停滞期は誰でも来る」と言うのは、真実ですが、そこから何かを学び取らない限り、次なる成長はない。そればかりか、自分の心理を深く考えない言い訳となってしまいかねません。
■ 考え方のアップグレードが必要な時期
クライミングが人生の足を引っ張っている…
そのような局面で問題となるのは、
マインドセットの不適合
です。
■ クライミングが怖い、自分を受け入れる
良くある不適合は、
クライマーなら、ランナウトに耐えろ、みたいな奴です。
人は誰でも年を取れば、若いときと比べて登れなくなります。そこで、ランナウトを自慢している、不必要にリスクを拡大して登るスタイルで自我を満たしていたクライマーは、ジレンマに陥ります。自分がそのリスクを取るには、十分な体力やスキルがない…もはや若いときと同じリスクはとれない…という自覚は、クライマーなら誰でも、自然と起こります。
しかし、イケイケを自分のアイデンティティにしていると? リスクを取れない自分を認めてやる、受け入れてやる、愛してやることができなくなってしまいます。
下手をすると、希死念慮になったり、あるいはシニシズムに侵されたり、思いが病気を作ってしまうかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=5lTSLKsNqUY
■ 頑張るがアイデンティティだと?
別のクライシスは、頑張るがアイデンティティの場合。
頑張るも執着の一つですので、頑張らないクライミングを受け入れる練習をしろという神のお達しですね。
クライミングの神様は、登れないあなたでも、ちゃんと愛してくれますよ!
■ 人として成長すること=クライマーとして成長すること
マインドセットを改善することは可能です。まぁクライマー業界に、マインドセット改善の達人はあまりいないかもしれませんが…。
しかし、自分のマインドセットをアップデートして、自己受容を勧めることは、あなたがこれまでにしたことの中で最も興味深く、パワフルなことかもしれません。そうです、蛇が抜け殻を脱ぐように。出世魚のように。新しい自分を作り直しましょう。
なにしろ、登れる奴だけがえらい!とクライマー業界は喧伝しすぎています。
冷静に考えてみましょう…
他の競争社会でも同じですが、何万人もクライマーがいる中で、競争原理を受け入れていては、一人しかトップに立てない。
そんなので負けたところで、何が問題なんです??
そんなことよりも、自分自身のマインドセットを理解し、改善することは、人生の他の分野にも広く恩恵をもたらします。
【行動変容プログラム】セーフクライミングの普及に関するプラン
■ お手上げ感を持っていた
正直、私は、独学スキルがあると言っても、手取り足取りのクライミング指導を受けたわけではないので、イケイケクライマーのパートナーに、
「リスク管理はお前に任せた!」
と丸投げされても、参ったな感がありました。
協力関係には、相補的か?対象的か?の二つがあります。片っ方が片っ方を補う、というのは相補的関係ですが、これでは、片方がいないと安全管理がすっぽりなくなるということになります。
そうではなく、双方が、安全管理に責任を持ち、どちらも役割をスイッチングできる必要があります。
白亜スラブのこちらの登攀の事例にもありますが…。
セカンド一人が技術的に何かよけいに持っていても、トップを登るクライマーがイケイケでは…。事故は防げないです。
■ 真のクライマーになろう!
トップを登るクライマーには、
A)不必要なリスクは摂らず
B)必要になれば、果敢にリスクを取り、しかも勝率が非常に高い
という二つの資質が必要です。
■ 佐藤祐介さんのスタイル?
山梨では有名なランナウト王子の佐藤さん。正真正銘の世界を股に掛けるクライマーです。
私は、個人的に、佐藤祐介さんは、”ランナウト王子”と呼ばれるものの、この二つの条件を兼ね備えた人であり、九州の伝統クライミングのように、意味もなく40mランナウト、という登りではないと思います。
本当にギリギリのクライミングをしていたら、おふざけでランナウトしている暇はないはずです。
■ 行動変容プログラムが必要です
おとといは、神先生の、アンコモンセールス、のセミナー日でした。そこで知ったのが、このプロチェスカの行動変容プログラムです。
禁煙やダイエットのためのプログラムですが、クライマー界には、ぜひとも必要です。これがないと、市民レベルにクライミングが普及することができません。いちいち市民が命かけて岩を登ると思いますか?思えませんね?
私がクライミング界に神様から呼ばれたわけは、これをクライマー業界に伝えるためではないか?とすら、思います。
私にとって、非常に、これだ!感があり、マーケティングのAIDOMAの法則を知った時と同様、これならいける!と思いました。
何に対して? セーフクライミング思想の普及に対してです。
■ クライミングは本来ぜんぶセーフクライミング
クライミングは、本来すべてのクライミングがセーフクライミングを踏襲しています。
そうでなくては、トップクライマーたちは、トップに上り詰める前に死んでいますよね?
逆にランナウト自慢の人で、トップクライマーになっている人います?いませんよね。せいぜい地元の山道具屋で親父になり威張っているレベル。
トップクライマーの彼らが上り詰めれた理由は、運ではないです。きちんとしたセーフクライミングのスキルの上に、果敢にリスクを取ります。
ところが、これが現代クライミングでは壊れてしまっているんですね…。
■ リトマス試験紙のワタクシ
40代で山を始めた中年女性ですら、フリーソロで行けてしまうような阿弥陀北稜で、死者・遭難者出しているっていうのが、現代クライミングの実態(事例はこちら)です。あまりにレベル低下がひどい。
この状態が温存された理由は、このワタクシでも行けるくらいの難易度のルートに行ったことが、無知な一般市民に対して自慢話になってしまい、武勇伝として語れば、語り部の自尊心をくすぐるので、イケイケっぽい自慢話を辞められない…ということです。
それで、私はリトマス試験紙のようになっています…(汗)。あのビビりで、登攀下手くそで、体力も身長もない、○○さん(ワタクシのこと)でも、登れたんだ…と誰かが、分かってしまえば、その自慢話が
大した内容ではないとバレる
ということになって、多くの人から恨みを買ってしまいました…。
しかし、これって、わたくしのせいか?というと、全くの八つ当たりですね…。
■ セーフクライミングのメリット
以下は、クライマーに対して、自身の安全性や他者への責任を意識させ、ポジティブな動機づけを促すメッセージです。
1)自己成長と挑戦の機会を増やす
2)安全の重要性を共有する
3)相方とのパートナーシップの重要性を強調する
4)将来の冒険のために安全を確保する
5)他者とのきずな
【心理学】セーフクライミングの普及にプロチェスカのTTM理論
■ 行動変容ステージモデル
では、人が行動を変える場合は
「無関心期」→「関心期」→「準備期」→「実行期」→「維持期」の5つのステージを通る
と考えます。
ーーーーーーーーー
1. 無関心期への働きかけ
意識の高揚
危険認知のメリットを知る
感情的経験
このままでは「まずい」と思わせる
環境の再評価
周りへの影響を考える
2. 関心期への働きかけ
自己のリスク認知能力の再評価
リスク認知が不足している自分をネガティブ(かっこ悪く)に、セーフクライミングを行っている自分(かっこよく)をポジティブにイメージする
3. 準備期への働きかけ
自己の解放
セーフクライミングをうまく行えるという自信を持ち、セーフクライミングを始めることを周りの人に宣言する
4. 実行期と維持期への働きかけ
行動置換
不健康な行動を健康的な行動に置き換える(例:ランナウト競争 → ボルト種別の知識)
支援関係
セーフクライミングを続ける上で、周りからのサポートを活用する
強化マネジメント
セーフクライミングを続けていることに対して「ほうび」を与える
刺激の統制
セーフクライミングに取り組みやすい環境づくりをする
ーーーーーーーーーーーーーーー
1)無関心期
無関心期は、トップクライマーや経験豊富なクライマーからの助言に対して「あぁ言えば、こう言う」といった心理的抵抗を示します。
この時期の対象者は、行動を起こすことに全く価値を感じていません。行動を起こすことの負担ばかりを感じています。助言に対しては反論することが多く、言えば言うほど、頑なに行動を起こすことを拒否します。
この時期にセーフクライミングを伝えては逆効果です。まずは相手の気持ちを十分に受け止め、共感的な態度をとるようにしましょう。
そのような中で、相手が少しでも話を聞いてくれるタイミングがあれば、いつか正の行動をしたくなったときに役立つ情報提供を、相手の了解を得て行うとよいでしょう。この時期には動機付け面接法を用いることも推奨されます。
2)関心期
関心期は、セーフクライミングをしたい気持ちが芽生え、セーフクライミングの価値と危険なスタイルを改めないことの価値が、心の中で綱引きをしている状態です。
この時の「セーフクライミングしたいけど、イケイケを気取り続けたい。」という心理を「両価性:アンビバレンス」と呼びます。
例えば、宿題をしたくないけどやらなきゃいけないと思っている時に、親に「宿題しないとダメよ!」と言われると、急激にやる気がなくなるのと同じで、この時期には、指導者が進ませたい方向に押せば押すほどやる気がなくなり、行動を起こさなくなるということが起きます。
まずは、対象者のセーフクライミングに対する気持ちをオープンクエスチョンで尋ね、否定せず共感的な態度で携わります。
対象者の「セーフクライミングしたい」気持ちを含んだ言葉を少しでも引き出すことが重要です。アンビバレンスが収まってきている場合は、動機を強化していきましょう。
動機の強化の方法
アンビバレンスが収まっている場合、動機の強化を行います。
動機の強化は、「その行動を起こすことでどんなよいことがあるか」といったメリットからの動機付けを行います。対象者の個別性を踏まえて動機の強化を行いましょう。
例)骨折で入院した35歳男性(家族:妻と子ども2人)に対するセーフクライミングの動機の強化:
「セーフクライミングすることで奥さんやお子さんに気を遣うこともなくなりますし、家庭からの不満もコントロールしやすくなります。わざわざ隠れて登りにいかなくてもよくなりますし、ぜひセーフクライミングを実践するとよいですよ。」
3)準備期
準備期は決意を表明する時期です。対象者はイケイケクライミングの悪影響を十分理解し、セーフクライミングのメリットを強く感じます。
準備期の対象者は、すでに動機は高まりきっているので、動機の強化を再度行う必要はありません。この時期の対象者は自ら本やインターネットを使い、セーフクライミングを行うにはどうしたらよいのかを探しています。
セーフクライミングを実行するために、医療者や周りの人にセーフクライミング宣言をするとよいでしょう。
また、セーフクライミングを開始するときに困らないように、具体的なセーフクライミングの方法を対象者自身に考えさせましょう。
「また、イケイケを気取りたくなったくなった時、どんなことをしたら乗り越えられそうですか?」等の声掛けをし、対象者が考えられなかったときや、的外れな回答だった場合に、例えば、冷水を飲んだり、別の課題に行くなど、指導者から対処法を提示します。
また、この時期は「自分ならセーフクライミングでグレードを上げていける」といった自己効力感(セーフクライミング達成への自信)を強化することが重要です。自己効力感の強化の仕方は4点あります。
自己効力感を高めるためには
・達成体験:今までの成功体験を思い出させる
・代理体験:他の誰か(特にできそうもない誰か)ができたという体験を聞く
・言語的説得:その道のプロから「あなたならできる」と言われる
・生理的情緒的調整:セーフクライミングを大きく捉えず、気楽にやる
4)実行期
実行期は行動を変えてまだ間もない(6ヵ月以内)対象者を指します。
この時期はまだ始まったばかりの変化に適応できず、がんばっている時期です。例えば、禁煙であれば離脱症状を乗り越えるために努力の必要な時期です。しかし、そのような中でも行動を変えることができた自分に自信を持てたり、その効果を少しずつ感じるようになります。この時期には、継続して自己効力感を高めるとともに、その行動が継続できるような強化子(きょうかし)を与えます。
強化子とは、ある行動を続けるための快の刺激のことです。簡単に言えば、対象者が禁煙した時のご褒美のことです。医療者からのほめ言葉や笑顔が、この強化子になります。ぜひ、対象者のこれまでの努力を具体的に言葉で表し、褒めるようにしましょう。加えて、セーフクライミングでよかったことを探させ、禁煙の効果を実感することも対象者の行動を継続させる一つの方法となります
5)維持期
維持期は行動を変えて6ヵ月以上経ち、セーフクライミングしていることが普通になる時期です。この時期には、何か問題があっても自ら解決し、行動を継続していきます。
そのため、サポートを必要としなくなる時期です。この時期には自立を進め、自ら問題解決できるように促していきます。
ただし、1年以上禁煙していても再喫煙する人がいるように、逆戻り(ステージが元に戻ってしまうこと)はよくあることです。
どのような場面でそういった逆戻りが起きそうか、具体的に話し合い解決策を考えた上で、自立を促しましょう。
イケイケクライミングは、繰り返し再発する慢性疾患と言われています。クライマーは長いプロセスの中でセーフクライミングを覚えていきます。1度や2度の失敗は当然だと考え、対象者が再度、危険行為をした場合は、その失敗経験から何を学び取るか話し合い、次のセーフクライミングに生かすような前向きな言葉かけをしましょう。
ーーーーーーーーーーーーーー
セールスにおいては、大事なことは実行期の人にのみ売るということです。
2023/11/16
【海外情報】クライミングを生活の向上に生かす
【目標】 テーマ変更!クライミングで作ったライフスキルを人生に生かす
■ クライマーのゲストハウス
ラオスのグリーンクライマーズホームや、台湾のThe Bivyに行って、クライマーのゲストハウスっていいな!これがあれば、
・クライミングパートナー問題
・岩場清掃問題
・岩場整備問題
・クライミング教育問題
・ボルト費用捻出問題
いっきに、解決じゃん!と思ったものの…
これは、日本では時期尚早です。
なんせ、クライマー同士が、伝統だからという理由で、ルサンチマン(嫉妬)を辞められず、互いに足を引っ張りあっている。そんなところで
助け合いや絆によるコミュニティ
を目指したところで、失敗は目に見えています。私自身がフィジビリティチェック、行いました。
■ メタアウトカム
思わぬ結果が出ることをメタアウトカムと言いますが、現状で、日本にGCHみたいなのができたら、
メタアウトカム = 死亡事故大量生成
してしまいます。小鹿野の訴訟問題が先行事例です。
■ そもそも、地域おこしに使うなら分散型民泊のほうがベター
そもそも、地域おこしにクライミングを使うなら、
ゲストハウス = 一極集中型
地域民泊 = 分散型
で、インバウンド客がもたらす利益を多くの人に再分配することを考えると、分散型民泊のほうがベターな選択肢です。
小鹿野は、地域内で、1民泊あたり一組程度のクライマーを、地域のみんなで民泊できる体制を整えると良いでしょう。現状でも、すぐにクライマーが登りに来ます。
なんせ、あのアレックス・オノルド君だって、ユージさんは引っ張ってこれる逸材なのですから…。
私がUIAAのスティーブ・ロング氏を小鹿野の連れて行っても、別に得るものはないでしょう。
いうなれば、ジャニーズタレントが来るのと、校長先生が来るのと、どっちがうれしいです?
■ テーマ変更
クライマーのゲストハウス構想は、テーマを変更して
健全な市民クライミングを日本にもたらす
としていましたが、日本人クライマー自らが
不健全であるデスウィッシンングなクライミングを目指しており
健全なクライミングを志向していない、ということが最大の問題であるということが分かりました。
ので、このテーマは、返上することに決めました(笑)。昨日、神先生のセミナーで、すべてのお客をお客とみなす必要はないことが分かった。
従って、テーマを
↓
クライミングで作ったライフスキルを人生に生かす
へ、変更します。
実際、ユージさんはそのようにしているんではないですかね?
■ ライフスキルをクライミングに応用してブレーク
しかし、私は、実生活で培ったスキルをクライミングに生かして、ブレークしたのですが。
そのブレークが異彩を放っていた、というのは言えると思います。
たぶん、その辺の人のくせに、とみんなは思っていたから、私の実績に驚いたんじゃないですかね??
つまり、なめられていた、ってことなんですが、私自身は人を舐めないので、なめられていた事実にも気が付けなかった…(汗)
アンダーマイニングされていた、ってことです。
■ ただ良く登れるだけの人ならごまんといる
ただ良く登れるというだけのクライマーは、山ほどいます。
しかし、私が作ってきた実績を作れるクライマーや、広い視野・高い視野で見れるオールラウンドなクライマーはいないと思います。
ボルダラーはボルダーしかできないし、山は歩けない。山やは、逆にボルダーできません。海外にも一人で登りに行ってパートナーを見繕って登るってできないようです。
なので、加えて、今後は、自分より、すごい人とつるむことにします(笑)。もう、弟たちを引き上げてやろうとして、自分が消耗するのは疲れました。クライミングだけでなく、物事に対する理解のレベルが低すぎて、付き合いきれん、って感じだもん。
すいませんね。しかし、私のせいではないような気がしますね。
2023/11/15
【分子栄養学】アキレス腱を切って分かった最新栄養学的に正しい食事
■ フレイル化
アキレス腱断裂の回復中ですが、もうほとんど良く、クライミングもできそうですが、ここで無理すると再断裂…なのは、1年くらいは用心らしいです。
右足肉離れ…で、2か月のベッドレストしたときは、栄養学の知識がなかったため、
筋量を大幅喪失
しました。寝ているだけで、人間は筋肉がどんどんなくなって行ってしまうんですよ。若いときはあれほど、落としたかった太ももの筋肉は、あっという間に落ちました…。
■ 筋喪失の理由
筋肉の喪失の理由は、異化、です。肉体は、異化と同化を繰り返して、体を構成しており、まず、異化で、筋肉のたんぱく質が分解されます。そこへ新しいたんぱく質が取り込まれないと、同化で再形成されず、筋喪失となります。
以前、トップクライマーのジャンボさんがパタゴニアの講演会に来ているときに、お会いしたら、えらくほっそりされており、加齢ではなく、あんまりきちんと食べておられないのではないかと思って心配になりました。
異化による筋喪失を防ぐには、BCAAを取ります。もちろん、たんぱく質を肉、魚から摂っても良いのですが、運動していないと、カロリーが増えるかもしれません。
私の実感では、異化ののち、同化がされない、同化するに十分なBCAAの補給が、サプリなり、食事なりから、ないと、希死念慮、になるのではないか?と言う気がします。これは、私だけかもしれませんが…。空腹による不安というのがあります。
もちろん、筋トレも必要です。リハビリ的な易しい内容でも良いので、筋肉を使わないと、筋肉ってあっという間に退化します。作るのは長年かかるのに。
相場格言に、上げ100日下げ3日ってのがありますが、まさに筋トレがそうです。
余談ですが、山岳総合センターの先生たちは、足首にウエイトをつけて事務作業されていました…。だよねぇ。
■ 消化と代謝に必要な栄養素
糖質、脂質、たんぱく質が、3大栄養素なわけですが、これらは、燃料、ガソリンで、そのガソリンを燃やすのに、必ず必要な補酵素があります。これが
B1、B2、B3、B6、B12、C、鉄、です。なので、ビタミンBは、B群で、またの名をBコンプレックス、もしくはB50というサプリで取るのが必要です。B50は各種50㎜配合と言う意味です。お菓子を食べても、お米を食べても、肉を食べても、ラードを食べても、B群は必要です。
ビタミンCは、脚気にならない最低量ではなく、ストレスによって体内需要が違ってきます。骨を作るにもビタミンCとコラーゲン、鉄が必要です。1日3回、一回1000㎎が毎日です。
入院中は10g摂っていました。おかげで直りが早かった。
鉄は、摂取が難しく、なかなか吸収されないので、もうかなり意識しないと摂れません。ダイレクトに鬱などの症状に直結する栄養素で、キレート鉄ではなく、ヘム鉄を取ります。
鉄の貯蔵量は、血中鉄ではなく、フェリチンで見ます。男性で50以下は鬱になります。私は26.1でうつでした。今は46ほどありますが、本来100を目指すべきです。
鉄が少ない=骨粗しょう症です。クライミングでフォールして、すぐに足首を骨折するのは、鉄不足かもしれません。
ちなみに、牛乳は骨粗しょう症を誘発し、骨量増加にはあまりつながらないです。コラーゲンが取れる豚骨のほうがいいでしょう。
どの栄養素を取るにしても、前提は、適切なPFCバランスで、糖質を制限するほうが体に良いと思います。
■ 糖質… 砂糖、炭水化物、異性化糖
糖質で制限すべきは、加工食品に入っている異性化糖です。これは、トウモロコシが余って安く作れるからというアメリカ側の在庫処分的理由で使われる原料で、日本市場はアメリカの在庫処分市にされています。お菓子のパッケージの裏を見て、使われているのは買わないようにしましょう。依存性があります。
フードインクというドキュメンタリー映画がアメリカにあり、広大なトウモロコシ畑で大量に遺伝子組み換えトウモロコシが作られ、虫も食べないトウモロコシから、糖化液糖が作られているのが報じられています。
他にも、白米、白いパンは、消化吸収に必要なビタミンBが取り除かれており、昇華するにはほかで補う必要があります。食べるなら茶色いパンが良いです。
もしくは、お弁当などは、炭水化物6、その他4のバランスで、日本では献立形成されており、これを続けると、体調が誰でも悪くなるようになっています。昔の日本人は、農作業に従事する人がほとんどだったので、エネルギー主体のコメ中心食が適していたのですが、すわりっぱの現代人がこれをやると、誰でも小太りになります。
したがって、オフィスワークの人は、炭水化物を取り去ります。おかずだけ食べる。
■ 脂質は気にしない
脂質は量よりも、その質が、課題になります。オメガ3、魚の資質であるDHAとEPAは体に役立つ脂質ですが、植物オイルのオメガ6系はそうではありません。
また中さ脂肪酸は、体脂肪の解消につながったり、腸内の環境をよくするので摂取しても良いです。
減らすべきは、てんぷら油です。私はバターを置き換えて、大白ごま油でお菓子を作っていましたが、バターに戻しました。
バターはむしろ、脂質中心のケトン体質につなげるのに良いです。だからと言って糖分と一緒に摂取していたら、ケトン体は回りませんので、おすすめはコーヒーに入れることです。
ケトン体質に切り替えるのは、初期に厳格な糖質の制限が必要なので、一般の人はそこまでやる必要はないと思いますが、糖質はほぼほぼカットしても、かならず何らかの形で取れていますので、思ったより、糖質カットして大丈夫です。つまり、ご飯ですね。パンも食べなくていいです。
■ プロテインは人工甘味料無添加&大豆性
摂取量を考えると、味気ないですが、粉末のプロテインは、一日のたんぱく質量の維持に必要不可欠っぽいです。
一日2回、10時と15時にプロテイン摂取しています。私は最初、乳糖がないホエイのプロテインを摂っていましたが、製造工程で乳糖が残るらしく、お腹を壊したので、ソイに変更して飲めるようになりました。
また、人工甘味料が入っていると、腸内環境が壊れます。悪玉が増えますので、人工甘味料が入っていないソイのプロテインを見つけるまでが大変でした。
内視鏡医のYoutube動画が参考になりました。
■ 食べる順番 プロテインファースト
食べる順番で、胃の反応が違ってきます。消化吸収が必要な、たんぱく質系の食材から食べます。そうすると胃は、腸へ食物を素通りさせません。ちゃんと消化液を出して消化しようとします。
なので食べる順番は、肉、魚、ごはん、です。ご飯を食べるために、おかずを食べるスタイルを改めます。
胃液を薄めるので、お水も少なめに。
女性や、ベジタリアン歴が長い人は、胃液であるペプシノーゲンが出ていないことが良くあります。そうなると、だし汁などで、アミノ酸になった食品を取らないと、肉を食べても下痢になって出ていくだけです。
■ ミネラルも必要
マグネシウムと亜鉛も摂取が必要です。
マグネシウムは経皮吸収のほうが効率が良いかもしれません。筋肉のリラックスに関係するのでクライマーは特に必要です。
iHerbでマグネシウムオイルを買い、エプソムソルト入りのお風呂に入浴します。
亜鉛は、サプリが手軽ですが、貝汁などでも取れます。
どの栄養素も、120日は継続します。これは、血液の代謝が120日で入れ替わるためです。
■ 結果
朝: BCAAタブレット、プロテインシェイク、オールブラン、豆乳ヨーグルト、ゆで卵、コーヒー、もしくはそば粉のワッフル
補食: プロテインシェイク ソイ
昼:普通のランチ 定食的なもの、例:ハンバーグ定食、ごはん少ない飯は最後に
補食: プロテインシェイク ソイ もしくは、空揚げ等
夜:コールドミート(ローストビーフ)、サラダ、蒸し野菜、納豆、豆腐等
です。デザート好きな人は、ご飯なしでデザートにしても良いです。昼間ならカロリーで消費できると思うので。
大事なことは、植物性のプロテインと動物性のプロテインを両方摂ること。豆腐なら、おかかを掛けます。
簡単にしたいときは、シラス納豆丼(ごはん少な目)にします。卵の黄身だけを入れ、白身は翌朝、プロテイン入りのそば粉のワッフルにします。
■ おすすめレシピ
プロテインシェイク… 難消化性デキストリンを入れます。デキストリンは無味無臭で溶けやすいのでコーヒーにも入れれます。
めちゃ簡単丼… シラス、納豆、豆腐、めかぶ、を少量のご飯の上に入れ、海苔とネギを散らし、卵黄を乗せる。混ぜながら食べる。朝や夜に。
そば粉のワッフル… 卵、もしくは卵白、黄な粉もしくはベサン粉、少量の砂糖、を混ぜ、ワッフルメーカーでこんがり焼いてバターを乗せる 朝ならはちみつもOK。中に黒ゴマ粉などを入れるとマグネシウムが取れる
手作りチョコ … デキストリンと、ココナツオイル、無糖で作る。どれだけ食べてもギルトフリー
海苔スープ… 海苔をちぎって、湯を入れ、塩で味を調整。普通においしいです。山によさそう。
■ 時間栄養学
朝食で、体内時計がリセットされるので、他の食事の時間より厳密に、朝食時間を管理します。
夜起きてしまう場合は、コルチゾールが出ていると思われるので、夕食を遅くするか、もしくは、夜寝る前に軽く補食します。糖質だと体脂肪になってしまうので、プロテイン系のものを食べるのが良いと思います。
その他、細かい調整はいろいろありますが…、これらができると基本的な食事は、体のニーズを満たすと思われ、最初のとりかかりにお勧めです。
おまけ
サムライレシピ… https://amzn.to/3soqPp2
俳優のヒュー・ジャックマン専属日本人男性シェフのレシピなので、男性にもおすすめ。
2023/11/14
【クライミング心理学】クライミングの教え方がエボカティブすぎる件
現在のクライミングって、
1)ロッククライミング、のインストラクターズマニュアルが存在せず
2)プラスチッククライミング、の登り方で、みんなが岩場に来る、ために、
岩場でのリスク管理ゼロ
状態で、みんなが岩場に来てしまい、
危険回避能力がない
ってのが問題です。
さらに、
1)ロッククライミングでスタートした人は、プラスチッククライミングが苦手
であるため
2)クライマー階級社会から否定的&屈辱的扱いを受ける
ってことになっています。
まー、インドアで5.12とか、岩場で5.12が登れても、山にある5.9もとい10cで二時間半ってのが、プラスチック出身の若い男性の真実の姿であり、その上、それでも俺イケてるって思うみたいなんで、なんか、双方向に誤解がかなり激しい事態なんである…。
最近、統計おねえさんのサトマイさんが、子供たちの学力低下、語彙力低下を指摘しているんだが…。
クライマー界にもありそう…。https://www.youtube.com/watch?v=Et1KYbVhYLA
セルフ取りました、でセルフを解除してしまうという誤解が定番だが、そういう、ちょっとした言葉の綾程度で死んでしまうような事例が、もうほんとに、たくさんあるんである。
■ 解釈は内なる自分の投影…Foodのアップは、女子力PRと思っていた相方
私の相方(1年程度しか組んでいないが)は、私が食事をアップすると、
女子力PR
と思っていたそうである(汗)。私は、
アウトプット命
と思っていただけである。
勉強でも、運動でも、アウトプットしないと定着しないというのは、独学が身についている人なら、誰でも知っている事柄である。ので、別に自己PRではない。
バレエも同じで、彼は、女性のナルシズムの表現と思っていたそうである。驚いた。バレエを雑念滅却以外の要素でとらえたことがなかったためだ。バレエってのは、一日休めば自分に分かり、二日休めば先生に分かり、3日休めば観客に分かるという…活動だ。したがって、大体バレエ好きな女性というのは、派手さと無縁の質素な生活、修行的な生活を好む人だ。
クライミングが修行僧であるのと同じだと思っていたが…。
どうも彼の中では違ったらしい。
■ 人は、自分の内にある心を相手に投影している
ここからが心理学の出番で、
相手がしていることの解釈=本人の心の投影
であることは、別に心理学の勉強を詳しくしていなくても、分かる。
つまり、この男性は
クライミングをナルシズムの表現としてやっていた
ってことが逆説的に証明されてしまったってことだ。
そして、それを言葉で聞くまで、私には、彼が自己PRとして登っているということが、理解ができなかったので、私はそうした発想自体を持っていなかったってことだ。私の中にはナルシズムは強く存在しない。
■ なんでそう反応するのかな?なことが多かったオールドクライマー
師匠と組んだときは、鈴木さんでも青ちゃんでも、なんでそう考えるのかなーと私にとっては謎なことが多かった。
例は、湯川で、一緒に明神主稜に行った男性クライマーとアイスを楽しもうということになり、私が彼を終了点に案内したら、青ちゃんは激昂したのであった…
これは、あとからメールで説明したら、なぜか理由は分からないが、機嫌が直ったが…。
終了点には一人だけだと言っただろ!みたいな怒りで、でも、終了点を教えないと、トップロープ支点を作って彼が別の仲間を連れてゲレンデに来るって、できないのだし…と思った。
自立するように促すのが、先輩クライマーの私の務めであると思っているのだが、古いクライマーは、支点のことも含め、他人に教えたがらない。なぜなのだろう…
そこらへんに文化の差がありそうだ。
昔は、特定のリーダー候補、幹部候補とみなされた人にしか終了点を作る技術、いうなれば、リードクライミング技術を教えなかったのだろうか?と思っているんだが…その辺は歴史的な経緯に属すので、私には分からない。
しかし、そう考えなければ、青ちゃんの反応が説明できない。
クライマーとして自立するための、肝心かなめの情報、どうやってトップロープ支点にたどり着くか?みたいなことを教えないため、若いクライマーは自律的に成長していくことができないんじゃないかと思うんだけど…
■ 念のため情報
大体のトップロープ支点は、危険な場所にあります。なので、立木から懸垂下降、もしくはローワーダウンで、ロープを張りたいトップロープ支点にアプローチしてください。
男子は大体、ノーザイルでそこへ行きたがります。がダメです。なぜなら、クライミングの対象となる崖より、”崖っぷち”のほうが、もろく崩れやすいからです。
要点: トップロープ支点に行くときに落ちる事故が多い。行くときは懸垂でいく。
■ エボカティブ(喚起的)すぎる
このような、コミュニケーションは、結局のところ
前提としている知識・状態
が違いすぎて
新旧のクライマー同士がすれ違いすぎている
と思われ、これを
エボカティブなコミュニケーション
と言ってイイのか?はてな?って感じだ。
ジェフ先生は、ジェスチャーなどが意味するところの文化的意味合いには注意が必要、と言っていたが、日本人クライマーたちは、昔のクライマーの常識と現代のクライマーの常識の
すり合わせ
が、全くゼロのまま、互いに
これがクライミングってものだろー
と主張しあって、全くかみ合わないでいる、みたいに思える。
そもそも、言語化をさぼっていることが、ミスコミュニケーションの原因なのではないか?と思うんだが…。
エボカティブなコミュニケーションが本来は最強のコミュニケーションだが、現在のクライマー業界で、何をエボカティブにコミュニケーションしてしまっているか?というと
登れないお前には価値がない
って価値観になってしまっている…だから、足の引っ張り合いになるんだろう。