2022/11/28

良い支点の実例 …見て盗む

 これはFBで回ってきた、ある方の支点の写真ですが…。

技術は盗むもの、ですよ…

というのが、分からない現代ジム出身クライマー男性のために掲載。捨て縄は、JDTあるいは、ADT、と呼ばれるもの、アメリカンデストライアングル、とか呼ばれるものの上に、現代の主流である支点が構築されています。

この支点の方式、関東では一気に普及したと思うんですけど…

九州までその波は、何年待っても来ない。

というのは、普及する人たちは、

・レスキュー隊の一員である

か、もしくは

・クライミングガイドである

か、もしくは、

都岳連などの講習会の指導者

であるからです。

こういうところに、

各山岳会のメンバーが一人か二人参加して、

「へぇ~、こうやるらしいぜ」というのが伝播手段…。

こういうのを知ってる方がカッコイイ、みたいな価値観です。

現代では、山岳会にいるより早く、クライミングガイドにつくことで、最新技術が学べます。

山梨では、外岩にいれば、誰かが作った支点を見て、へぇ~と思えば、それを真似するので、みんなに広まりますし、アルパインをやる人は、外岩ルートをしない人はいないです。なんせ、フリークライミングは、アルパインクライミングの基礎です!というので、基礎叩き込みの場、と認知されています。

ジムクライマーも山梨にも多いですが、大体のジムクライマーは、ピラニアだの、で、まっとうなクライマーからクライミングを教わるので、リードへデビューするときに、一通りのことは言われるのではないかと思います。この道は私は通っていないので、想像ですが。

つまり、5.12が登れるのに、この終了点を知らないとか、ありえないってことです。

まぁ、昨今では、一日で5.13登れてしまう男の子もいるらしいですから、ありえないことではないみたいですが、安全技術、ロープワーク技術=クライミング技術で、

登れること=クライミング技術が高いではない、

と奥村さんも言いきっていました。九州の指導者の技術レベルの古さというか、陳腐さ…例:動くものに道標付けておかしいと気が付かないレベル…は、救いがたしです。

2022/11/27

B50を食品で摂るとしたら?

■ビタミンB50の中身

これは比較的安価(872円)な製品の一例です

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チアミン(チアミン硝酸塩、ビタミンB1)  50mg  4,167%
リボフラビン(ビタミンB2)  50mg  3,846%
ナイアシン(ナイアシンアミド)  50mg  313%
ビタミンB6(塩酸ピリドキシン)  50mg  2,941%
葉酸  667mcg DFE(葉酸400mcg)  167%
ビタミンB12(シアノコバラミン)  50mcg  2,083%
ビオチン  50mcg  167%
パントテン酸(D-パントテン酸カルシウム)  10mg  200%
カルシウム(炭酸カルシウム、&リン酸2Ca)  130mg  10%
ーーーーーーーーーーーー

■ ビタミンB1 100gあたり

多そうなものをピックアップ…

豚ヒレ肉(赤肉)1.32mg  → 50mg取るなら、3.7kg
大豆(国産・黄大豆)ゆで0.17mg
玄米ごはん-0.16mg 

 以下、省略な感じの計算結果。一日50㎎のビタミンB1を食品から取るのは不可能そうです…

■ ビタミンB6

このビタミンは、体のあらゆるところ、細胞内で、補酵素として働くので、充足していないと筋肉の合成もされないし、神経伝達物質も作られない…ので、必須。

にんにく1.53mg

ということで、これも50㎎取ろうと思ったら、ありえない量を食べないといけないということになります。


■ ビタミンB12

無いと、巨赤芽球性貧血になる、というビタミン。
 

しじみ 68.4μg

まあ、これはすぐ充足するので、計算するまでもないかもです…ただ毎日シジミ100g食べるかというと?

 

■ ナイアシン メンタルのビタミン

 まいたけ(乾)     64.0mg
たらこ(焼き)     57.0mg

インスタントコーヒー     47.0mg

 これは、あっという間に充足できる。毎日たらこパスタという訳にはいくまいが…。

ナイアシンはナイアシン療法という特殊療法が、世の中には存在します。メンタルのビタミンと言われる。

■葉酸

焼き海苔 1900μg
味付け海苔 1600μg
岩海苔 1500μg
鶏レバー(生)/煎茶 1300μg
抹茶/干し海苔/かわ海苔 1200μg
牛レバー(生) 1000μg
豚レバー(生) 810μg

女性の妊娠中に不足すると、発達障碍児が増えると思われるが、日本では、小麦への強制的な添加がされておらず、海外では強制添加されているので、

発達障害、鬱、認知症

などの増加の原因は、葉酸不足ではないか、と思われる。クライマーにも多いADHDやASD…多動の人はかなり多そうです。

しかし、アメリカから小麦を買うにしても、鉄と葉酸を米国と同等程度に添加する、というのは国の施策としてやってもたやすいことでしょう…。

なぜやらないのかな?

■ サプリを買うほうが結局は安い

というのがこの記事の言いたいことなのですが…サプリを購入する場合、例えば、B12がメチルコバラミンか、シアノコバラミンか、という点が選択のポイントになったりします。

葉酸が合成かどうか?というような点より、シアン化物を体内に蓄積しない、という点のほうが重要に思える。

しかし、サプリ業界は、例え細くても毎月毎月買うもので、これが、永遠に続くとなれば、それなりに水道代、電気代みたいな、側面があります。

それで、だいぶ、依存的になることによるメリット、消費者が買い続けることにより、一定の収益性が出るわけなのですが…。

あんまり高価なものは、この点を利用した価格設定のように思うので、サプリの品質に細かい条件付けをしない方がいいような気がします。

B50を取る場合と、食品だけで済ます場合と比べると、

 取るに足らない小さな差

のように思えますので。本来は食品で取れて当然なのではないかと思います。人体というものは。

しかし、現代の野菜は、緑の革命以前の栄養価の3分の1と言われているんですよね…

つまり、食べてもあんまり栄養がないってことです。一方で砂糖が安くなり、糖質は何も言わなくても入ってくる。B群は、糖質を消化するのに使われてしまいます。 というので、現代食は、B群を消耗しやすいのです。

というのが、872円で解決できるとすれば、かなり有効な手段のように思います。


最近の兆しと話題

 ■ 日之影町の可能性…ボルダラー×自伐型林業に光明

九州での出来事を相変わらず総括中…。

日之影町は、今日も小山田さんが頑張っており、なんだか神々しいほどだ。

日之影では、自伐型林業が町長を上げて推進され、研修林も整備されたそうだ。素晴らしい。

■ ボルダーのほうがロープより危険

念のため、一応断っておくと、私はボルダーはヤラナイ。

というのは、私は関節が非常に柔らかい。人には、軽い衝撃でも、私には、重大な事故につながるからだ。

ランディングが、ボルダーでは最も危険なところであり、ボルダーって、ロープでキャッチされるクライミングより、危険だ。ランディングで、膝が脱臼しただけで、2年の休養を余儀なくされている、現在進行形の経験者。

とはいえ、岐阜県の事例を考えると、誰か、地域おこしに心がある人が、

 ボルダリングによる地域おこし×自伐型林業 

で、生計を維持しつつ、地域に入れば、

 環境保全型観光として、ボルダリングによるユニークな観光開発が進む、

という可能性は大いに感じる。

私がボルダーもできれば良かったですけど、人の能力は、全知全能ではないので致し方ないですね。

林業にしても、女性の先駆者を見ても、施業プランナーなどのホワイトカラー職であり、ゴリゴリのブルーカラー職は女性には体力的に無理があるかと思います。

登山のガイドでも、月に何日山に行って平気か、数えてみたのですが、13日はきつく、11日くらいがマックスっぽかったです。

私が得意科目なのは、多文化共生、です。ゲストには外国人一杯で、なおかつホワイト人材ばかりです。

■ 田舎のよそ者排除は縄張り意識

田舎は縄張り意識のとりこになっているんだなぁ…と最近、とある動画を見て納得した。

縄張り意識というのをかみ砕くと、基本的には、”俺のものだ!”という我執だ。

子どもが、「僕のおもちゃ、貸さない」と友達におもちゃを貸すのを嫌がっている状態。

日本人はアメリカから来た考えだと思っていると思うが、アメリカでは、昔から、シェアするような教育が標準で、おもちゃを貸さない子供は、幼稚園で、だいぶ強くたしめられる。

日本の田舎では、変な縄張り意識があって、よそ者、という言葉で、それを端的に表し、排除するのだが…それをやっているところでは、それが我執であり、当の村生まれの若者さえ都会に追い出してきた、つまり、過疎化や限界集落化の原因は、縄張り意識なのだ、という自覚が、なぜか生まれない…。

自覚がないということは、それを改める気がない、ということ…。

いい加減、身につまされてもよさそうなものだけどなぁ。 若者が出ていくのは、なぜなのか?ってことに。

我執を離れられない基本には、取れる作物が限られていたという江戸時代レベルの現実認識があるのだが、実は、それは100年ぐらい前の現実。今は日本は、隅から隅まで豊かになって、年貢を納めていた時代の貧しさは、100年前の過去のこと…控えめに言っても、とっくの昔…になっているのだが、それを手放すことが出来ない、というのが一般的に田舎に起こっていることのようだ。

多分、そうした思いに囚われて本質が見れないでいる間に、その背後では、

 巨大な搾取

が行われていそうなんだが…例えば、一部の素材生産者である伐採業者だけが、ものすごく儲かる上、その後の植林という苦役も外部経済化されており、

 植林計画なき伐採

が可能という産業構造が、疑問視されないという”常識”…それを 普通だ、と思って、特に問題視していないのは、日本人の、その中でも特に田舎の人の強い思考だ。 

戦後教育で、

 普通に考えたら、おかしいことにおかしいと言う

ということが、右へ倣え思考でおろそかになってしまっているのだろう…。

おかしいことには、おかしいと言わなくてはならない。

なぜなら、結果として、村(自分)に良いものを排除して、悪いものを温存するという、顛倒の妄念がおこっているから…

端的に言えば、岩場にせよ、村にせよ、よそ者が開拓するなど許さん!となるわけだろう…。

私は九州生まれなので、よそ者ではないし、一緒に登っていた先輩も佐賀なので、二人ともよそ者とは言えないけれど、やっぱりよそ者、山梨から殴り込みをかけられた、という扱いをされたんだろうな。

都会コンプレックスがあるってことなのかもしれない。

そういうことを考えると、先日、とある過疎の村で、私よりも背が小さいおじさんがいて、チェーンソー使うときに、盾になってくれ、ホントにあの人は天使だったなぁ…と思う。私の守護天使(笑)。

■ 時代はシェアした人から勝って行ってる

田舎の過疎の町が、縄張り意識で、よそ者を排除して、内輪だけで自己完結してしまいたいと考えるのは、おそらく自殺行為だろう…。

日本の人口が縮小していくということは、どこかの村は、廃村になることを意味するわけで、その廃村になることを避けうる規模、というものがあり、維持可能な最小規模を見出す必要がある。人口が平衡を保つために必要な移住者数というのが割り出せる。その数を確保したら、それ以上は基本的にはイラナイ。その最小の規模で、維持可能な数を知る必要がある。

その意味では、八女の黒木町は、すでに世界に向けて開かれており、外国人や若い人の移住者も多く、すでにコミュニティを形成しつつあり、多文化共生はひと段落している田舎なので、日向神が混乱した岩場であることは、かなり残念なことだ。

■ NHK 『遺体を捜す人たち』

https://www.nhk.jp/p/rs/M65G6QLKMY/episode/re/J9N5XGP5Y1/

聞き逃し配信もあるそうです。

以下私の体験談。

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 アイスクライミングに一緒に行こうと言われたが、その日は会の冬山合宿の日だったので、断った。ら、その人が、パートナーがいないからと…冬富士に行ってしまった。冬富士なんて素人が気軽に行く山ではなく、現地の人でも毎日富士山を眺めて、無風のタイミングを見つけてそれ!と行くような山。富士山は単独峰なので強風は舐めてかかれない。案の定遭難し、携帯電話でレスキュー要請したが、NZの携帯を日本でローミング使用していたため逆探知できず、出動した隊は、別のオロク(死体)を発見して帰ってきた。発見したのは、半年後で当然だが遺体。

ということが山梨時代にあった。冬の富士山5合目は、テント泊している人一杯で、その辺でアイゼントレしているのは普通です。が山頂までというのとは話が違います。そんなことは、昨日今日、ポイっと登山を始めた人にはわからない。山頂も5合目も同じ富士山。なんなら、浅間神社から歩く”下界の登山道”も富士山。
私は積雪期の富士山山頂には、5月に言っていますが楽勝でした。
アイスクライミングができるなどと登攀のグレードだけで山を測るとものすごく危ないです。山のイロハが全く分かっていないで、自信満タンで登ってしまう。

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この事例からも導き出せるように、

 スポーツクライミングでグレードだけが上がってアウトドアのリスク認知がゼロの人

が、自信がある分、一番危ない、です。

グレードがさほどでない、体力もさほどでない、という人たちは、そもそも、自信満タンでないので、自分の力を超えるようなことをしようと思いつきさえしません。

リードできない人は、終了点の作り方を知る必要がない、というのと同じです。

しかし、バンバン登れるようになっても、終了点の作り方を知らないと自分で自分をピンチに追い込んでしまいます。この彼のように。 

振り返っても、ホント、”登れるだけで、その他のことを何も分かっていない人”を後輩にもらったりしたら、登れない人を貰うより厄介です。

なんせ、登れる方が上っていう階級社会を当然視して、育っているので、リスクを指摘しても、いうこと聞きません。

こちらがしてあげていること自体が、そもそも認知できないので…、つまるところ、お返しや感謝も、当然ながら、”ない”ですし。

そう考えると

登攀力だけをやたら上げるだけの教育、

そのような教育が、最も悪いクライミング教育、です。

一生、人工壁しか登らないで、プラスチックだけするなら別ですが、外岩に進みたいと思うなら、山のリスク認知が先で、グレード追求は後というのが、短命で終わらないためには必要そうです。

        結果を顧みず快楽にふけりたい=無謀なクライミング

同じことで、学業の結果だけ、テストの点数だけを求める教育が一番悪いのかもしれませんね。

登れたら、スタイルは関係なしの、ビデオでムーブを盗み見してしまうボルダーも同じかもしれません。


  図書館に行けば一杯こんな本あるけどなぁ…

2022/11/26

ちょっくら雷山…普段着の山

■紫外線量

今日はお天気がかなり良かったので、近所の山、雷山へ。

いつも思うのだが、紫外線の量が福岡は足りない…カラッとしない。今日は、これは!とスイッチが入る天気で、思い付きの山。10時に家を出ても、登れる(笑)福岡の山はちっさい。山梨ではありえない小ささだ。

雷山はこの辺では、一番好きな山。下の植林がきっちり手入れされていて、沢がキレイだから。あとは駐車がややこしくないのがいい。

■ 瞑想  

最近、瞑想について学習が進んだためだが、やはり、私の山は瞑想だということが、はっきりした。

足を右、左と唱えながら、いつも歩いていたが、これは、原始仏教のヴィパッサナー瞑想と同じ。唱えることを仏教ではラベリング、という。歩く瞑想だ。

簡単に言えば、ものすごく丁寧に足置きする、という意味です。クライミングでは、猫足、というやつ。

■ めんどくさい = パワームーブなのでは?

先輩の荒木さん、瞑想苦手だったよなぁ…いつだったか、ヨガに何人かで来てくれた時、きょろきょろしちゃって全くダメだった。多動かな。

私の考えでは、めんどくさい、という気持が勝ると男性は、”えーい”とパワームーブに傾く。青木さんがそうだった。彼にとっては足を細かく拾うより、腕力任せの方が早い解決法だからだ。

だから、パワームーブで解決するタイプの人の、仏教的な意図は、めんどくさい、なのではないかなぁ?

■ 気づき

お金も同じで、実は何でもカネで解決しようという日本人体質は、めんどくさがり、という意味ではないのだろうか?

日本ほど便利な国はないと言われるが、不便を嫌うあまり、不便に伴っていた、

心理的便益、

例えば、瞑想的な生活…も失ったのが、戦後の国民生活という気がする。その心理的便益と現実社会の便益が釣り合う点はどこなのだろうか?一説は昭和30年代なのだが、アーミッシュは1950年くらいと考えているようだし。

例えば、薪の生活は不便だが、その生活がもたらしてくれていた心の充足、というものがあっただろう。

■ 気温が高い

気温も高いので半袖で歩いたら、周りの人に寒くないのかと聞かれた…。日中20度の気温なんですよ…。20度って…冬じゃないよ。九州の下界は冬とても暖かい。

小山田大さんは、九州の中では寒い日之影ですら、冬でも上裸だよ? 服着てたら、違和感あるくらい上裸定着している人だよなぁ…

周りの人は、すごくちゃんと登山ウエアを着ていたが、これも、気温や環境を考慮した結果ではなく、TVの影響、つまり、都会的な流行の結果でしかなく、本質的にミーハー全開、というのが福岡の県民性だと思った。 つまり、福岡=東京コンプレックスの強い町って意味だ。マスカルチャーに迎合しており、それだけならまだしも、他者にも迎合を強いるのだ。

アンチ東京、が好きかもしれない。大阪はゴーイングマイウェイな町だよなぁ… 別に東京が悪いわけではないが。

■ すべての植物たちが幸せに暮らしている自然の中に立つこと

山が好きなのは、色々な植物たちが、どんな形であっても、住むことを許されているから。

多様性が豊富な様子を見ると、なんだか、

理想の世界

にいるという気がしてくる。単一作物の田畑は、豊かには見えず、日本の同一性優先の国民生活を思わせられ、なんだか嫌なんだよな。

ただし、つたの絡まった木だけは、宿っている本体をいつか殺すんだろうと思って、戦慄している…。

この木は、下部半分以上が、あばたで木肌が荒れて醜いことになっていたが、上の方は生きていて、

「まぁ、色々あったけど、今は幸せ」

と言っているかのようだった。

こういう風に、メッセージを植物から受け取るから、自然の中にいるのが好き。

仏教では

植物の在り方から学べ

と言われるが、

植物は、まったく与える以外の意図をもっていないかのようだ。

例えば、このもみじ。

一切害をなす気がなく

私の木陰をどうぞ

と言っているだけ。

それがしょぼくても…どうです、このしょぼさ。

だからと言って、意図の価値が下がるわけではない。

■ 競争中の人々

いつもの道を通っているが、久しぶりで、前に来たときは、アメリカ人のニッキーと来たなぁと思った。

人と歩くと急いで歩くはめになるよなぁ。

ニッキーちゃんもだが、今日登山道で会った人たちも、

競争、あるいはスポーツ

としての登山しか知らない。それでも、瞑想としての効果は、現れるだろう。それがスゴイことだ。

あ、しゃべりながら山を歩いても瞑想にならないが。

■ 山頂以外が良き山

今日も上の、のっぱらが良かった。 ここは山頂ではない。山頂だけが価値ある場所ではない。

山頂から下った、スキー場のあと。なぜかパイオニアツリーは、入っておらず、草原が維持されている。山梨では、大菩薩嶺という人気の山の奥に、まったく人が通らず無視されてしまっている、狼平という、平原が広がる区間があり、そこがこんな様子で、好きだった。私は基本、平原が好きなのです。平原が。ログハウスを建てて暮らしたい。

手入れが入って丸太で土留めが作って会った。今日は、格別、空気が良い日だった。上はカヤの、のッぱらでここが一番好き。

麓にいかづち神社があるが、イチョウの木の紅葉で、地面が真っ黄色に絨毯を敷き詰めたようになっており、気持ちが良かった。このイチョウ、下部で、全く違う木を合体して宿していた。


下山したら、いつも立ち寄る窯でオバチャンとお話。言葉の布施。善行為。

地元の人たちの話…雷山村には20件住んでいるのだそうだ。

気分よく下山して帰ってきた。

のんびり運転しても16時。


退職後の人には、ちょうど良い環境だろうなぁ…

 

 

 

 

 

 ■ 競争 も スポーツも 少し違うんですよ…私が欲しいのは、自然から学ぶこと

こんな調子で、クライミングもしたい。つまり

競争、& スポーツ

として、クライミングに取り組みたい人と登ることは、私にとって不幸の道。

 いくらパートナーに困っている人がいる、気の毒だなぁ、付き合ってあげようかね、と私が思ってしまったとしても…。

基本彼と登ったのは、気の毒だからです。=休み不定休=パートナー貧乏。

それは解消されたのではないかと思う。それはそれで良かったことだ。

さてと、それでも今は、

 自分をおろそかにするクライミング

をしたことを反省している。 あげられる以上の親切を上げないというのが課題だな。

 

2022/11/25

約50gのタンパク質を摂取するタンパク質食材リスト

タンパク質食材 

ヨーグルト 50gで タンパク質 1.75g (200g入り 4日分)

ブリー 25g 5g (125g入り =5日分)

イワシ味付け 19g ※ 肉類は大体、100gで10g前後のタンパク質となる

油揚げ 1枚 4.7g (2枚入り、二日分)

温泉卵 1個 7g  (10個入り、10日分)

納豆 50g 8.5g (3P 3日分)

豆腐 50g 3.5g (300g 6日分)


で、トータルタンパク質が、45.45となった… 卵を一日2個にすると、50gちょいごえ。

こんなにたくさん食べないと、50g行かない。

カロリーは 520kCalくらいだった。 これなら、筋肉をロスせず、なんとかなる量なのかも? 

■ この食材を基本にしたレシピ

朝: 卵とトースト、ヨーグルト もしくは、味噌汁と豆腐・揚げ 海苔 イワシ缶 もしくは納豆ご飯

昼:  納豆ご飯、 肉もしくは魚100g

夜:揚げやいたん、ブリー、肉もしくは魚100g

■ リジン対策 大豆製品

豆腐、納豆、あげ、の類を毎日少しづつ食べるというのが、バランスのカギになるかもしれません。リジンの底上げになるので。

■ アミノ酸スコア100 乳製品

乳製品は、発酵していない、牛乳そのものを食べると、乳糖不耐症で、お腹が壊れる人が多いです。発酵しているチーズ、もしくは、ヨーグルトで、しかも、加糖されていないものにしないと、効果が得られないと思われます。

おやつで食べる、というのもアリかもしれません。

■ アミノ酸スコア 100

卵。大豆が取れない地域で、大豆食ができないのに、卵を食べれないとなると、困りますね…。

卵は、ほんと、アミノ酸スコア100のお助け食材と言えるものです。一日1個以上は摂るようにしたいものです。

■ 運動=プロテインではない

運動しているとプロテインが必要だ、という印象が根強くありますが、運動とプロテインは関係がなく、プロテインは、体を作る元、なので、全員に必要です。幼児を含め。

体を作っているのはアミノ酸、燃料になっているのがカロリーです。

動いていない人がカロリーを取ると太ります。当然ですが…

■ タンパク質を中心に献立てる

という行動改革が必要なのですが、タンパク質のスコアが低い生活から、スコアが高い生活へはかなり大きな1歩のように思います。

日本の伝統食は、動物性たんぱくが低くても、アミノ酸スコアが高い生活だったのかもしれません。長寿食に限りですが。

植物性食品で、アミノ酸スコアを十分と言えるだけ上げるには、かなりの量を食べねばならず、米なら女性3合、男性5合食べたうえ、大豆製品をその3分の2取る必要があり、現実的にはカロリーオーバーになってしまいます。

玄米菜食以外の、ベジタリアン食が、アミノ酸スコアの要求を満たすには、どれくらいの量が必要なのか?ということになってしまい、専属のシェフでもいない限りは、カロリーオーバーの道をたどりやすい気がします。あるいは、運動で超過するかですね。

そうなると実現できる人はかなり限られてしまいます。凡人は、ラクトオボベジタリアンくらいな感じが良いかもしれません。

ちなみに以下の食品は私は避けています

・米国産輸入小麦粉 日清など

・サラダオイル

・米国産牛肉

・ブラジル産鶏肉

・放牧でない卵

・無農薬ではないお米

・産地化している場所の野菜 例:長野のレタス、つま恋のキャベツ


2022/11/24

クライミングのパートナーについてと私が奏でるクライミングの歌

■ 恵ちゃん

最近、良い友達ができた。彼女とは初対面の時、わぁ、きれいな人だなぁと思ったんだけど、もう一度会ったときに、お顔をまじまじと見たら(失礼だったかもしれないが)、やっぱり、きれいな人で、見飽きないなぁと思った。”美人は3日で飽きるから結婚するな”と、言った、子供が6人いる先輩がいたが…、あれ、嘘なんじゃないの?美人は、何回見ても飽きないかも。

その彼女が、クライミングで出てきた、私の子ども時代のトラウマの再演を辛抱強く、聞いてくれるので、

なんで私が?

という憤りが、徐々にほぐされて行っている…。

■ ほんの些細なうっかりに命がかかる活動…怒って当然

クライミングは、チェーンソーもだけど、ほんの些細なミスで、自分が死んだり、相手を殺すことができる活動だ。

リスク認知の甘さというのは、リスクのないクライミングしかしてこなかったというのが正しい。

だから、私が受けた仕打ちは、そんな些細なことで怒るなんて…と流してしまえる内容ではない。殺されかけたと同じ意味だからだ。深刻に反省が必要だ。納得するまで深く反芻して、学んだ教訓が石に刻んだ教訓となり、決して教訓が消えないようにすることが大事だ。

そこのところが、無執着を是とする仏教仲間には理解ができないと思うが仕方がない。

殺されるという臨場感がない人たちの集まりだからなぁ…。メンタルを病む人は私も病んでみたが、全くの甘ちゃんと思えることが私の生い立ちからは多い。頑張る前に病んでダメになっているように見える。

■ 教訓:かっこよく見えるために登っている人と登ってはいけない…意図が大事

まったく、男どものクライミングに対する誤解やクライミングをエゴの充足に使いたいという心理ニーズは根強い。

クライミングできる俺がカッコイイ~ というのが、一般論として、男性はどうしても手放せず、逆に、

 俺をかっこよく見せてくれるクライミングだけする、

ということになっている人もいるかもしれない。

そういう人は、意図がカッコよく見えることなので、リスク管理については後回しで、ガイドをしていたり、経験年数が10年もあっても、のど元過ぎればで忘れてしまい、真剣な考察を与えていないことが多い。

だから、結果としてとても危ない上、それが止むことがない。ヒヤリハットから学習しない。

なぜなら、かっこいいクライミングこそが善だと信じている限り、あるがまま、をみることはないからだ。

しかるに セーフクライミングをしたい人は、意図を見分けて避けるべきだ。

■ 落ちろ落ちろ

私は山梨時代は、なかなか気楽には落ちようとしない点を、往年クライマーから、評価されたクライマーだった。 九州では逆で落ちろ落ちろと言われる。

師匠の青木さんは、「俺はすぐ落ちるクライマーは嫌いだ」と公言していた。だから私と登ってくれたわけだ。

日本の岩場にはリスクがあるんだが、そのリスクは、暗黙知になっており、明言化されていない。

<明言化されていない暗黙知リスト>

・落ちて良いボルトと落ちて良くないボルトがある

・古い岩場の5.10代は5.12が登れるようにならないと安全には取りつけない

・ボルト間隔が、日本人男性の標準身長に合わせてあるので、背の低い人には、より危険

・2000年以前に開拓されたところはグレードがバラバラであてにできない

 ■ 3ピン目以前に落ちてはいけない

一般に山梨でクライミングデビューするクライマーは、

 「3ピン取るまでは死んでも落ちてはいけない」

と教わっていると思う。 これはフリークライミングの教科書が言っていることとは違うが、現実に即せばこうならざるを得ない。

■ 9割落ちるクライミング

ただ、入門期を過ぎると、

”落ちながら上達するハングドック式(RP式)フリークライミング”

の洗礼を受けるわけだが、フリークライミングで5.13レベルを登っているような人は、「俺、9割落ちている」「1ピン目掛けれたらどこで落ちてもいい」と言っていた。

当然だ、限界グレードを上げるわけだから。これは、スポーツクライミングの考え方だが、フリーでも限界を上げだすとそうならざるを得ない。

これは、古い日本の岩場の5.10代では、プリクリップなしには実践はできない。

■ 古い岩場では5.10代では落ちながら限界をあげるクライミングはできない

しかし、それを5.12の登攀力が前提になっている ”日本の5.10代” でやることは、死へ直結する道だ。

上手く言語化出来ていなかったが…。

結論的には、山梨でそう教えてくれた彼は、高難度を登っていたので、

 高難度=ごく最近のルート=ボルトが新品

という公式が当てはまり、

40年経過したカットアンカー(そもそも十分な強度がない上、腐食していると想定できる)

ではない。

九州でも、高難度を登る人は恵まれており、その人のために新しくルートを切り開いてもらってボルトも新品を打ってもらう。身長に合わせて打ってもらうので、オーダーメイド、というわけだ。

しかし、オーダーメードと比べて、既製服、と言えるような5.10代や5.9で、外岩でバンバン落ちて限界グレードを上げるという登りは、不可能だ。

特に九州の古い岩場には適用できない。ボルトの経年劣化は40年だからだ。しかも、元々使われているボルトの品質が、カットアンカーであり、新品でもカム程度の強度しかない。

公式:バンバン落ちていいかどうか?は、ボルトの品質次第。

九州では、熊本の会にお世話になる気でいたが、どうもスポーツクライミングの理論を外岩に無邪気に当てはめているようで、私を落とそう落とそうという意図が透けてみえ、北風と太陽みたいに、落とそうという北風が吹けば吹くほど、私が嫌がるという公式にあった。

(俺のビレイが信用できないのか!というおごりの気持ちが相手にあったらしいという気づき が今生まれた。ビレイ以前に九州ではボルトが信頼できない)

■ ボルトじゃなくて、ビレイヤーへの信頼

私は落ちて良い岩場、兜岩で1ピン目をかけた後、当然キャッチしてもらえると思って落ちたら、全くロープテンションがなく、落とされてしまって頭を7針縫ったことがある。

その経験が、安直な墜落を戒めているのか?というと、そうでもない気がするが… だとしても、不思議はない。頭がカチわれていたら死んでいたわけで。

私が落とされた理由は、兜ではボルトにはない。兜岩は比較的新しい岩場だ。現代のジム上がりクライマーを考慮して、私ですら要らないと思うような低い位置にすら、1ピン目が付け足されている事例を5.8で見たことがある。

では、何が問題だったかというと、

 ビレイヤーのビレイスキル。

下部では細かく、ロープ操作が必要で、少しも出し過ぎてはいけないのだ。上では別に少し出し過ぎても、大事になることはない。

■ビレイヤーのスキルというのはどうやって判定できるか?

ビレイヤーを見ながら、登るというのは、クライマーとして登っている最中は不可能だし、先輩の荒木さんが「俺のビレイに落ちてもいいよ」と何度となく、言ってくれたが、彼のビレイが信頼できないというよりも、クライミングに対する理解が不安だった。

彼は、もしかして、あまり理解が深くないのかもしれない…というのが、常に私の不安の根底にあった。誰にどうクライミングを教わったのだろう…なぜヨセミテに何度も言って成果が上がらないのだろう…。その様子が分からないので、問題の根源も分からなかったし、彼は、男女の差を分かっていないと思えたからだ。女性の立場に立つ視点が欠けているかもしれない。

ならば、その無知により、私が危険に陥っても認知できないかもしれない。 それがまさしく、3歳の幼児をプールに突き落とした父の姿だった。彼はただ赤ん坊は教えなくても泳げると思っていただけなのだ…。

もう一人の親しくしていたキーボウさんは、オリンピックでスポーツクライミングのビレイを習得しておられ、流して観客を魅了するというスタイルは、外岩には絶対にない、ので、どうしても、ビレイの捉え方、考え方に不安が払しょくできなかった。彼のビレイには何度か落ちてみせてキャッチを確認しから、ビレイはいいのだが、提案してくれるルートが…。

例えば、大蛇山などは、私が登ったとたんにJFAのリボルトの対象になっていた。つまり、ボルトがぜい弱だという判断が客観的な目でなされたわけで、それは落ちながら登ることを薦めるルートではないということになる…。つまり、初心者向きの課題を選ぶ目は、ないのかもしれないということだ。

https://allnevery.blogspot.com/2021/01/blog-post_2.html

■ 自分より重たいビレイヤーの場合は、奥村式を採用してもらうべき

ぱっつんビレイもだめだけど、だらりんもダメで、信頼できるビレイは、奥村式なんだが、奥村さんの講習会には来られなかった。

奥村式というのは、自分より体重が著しく軽いクライマーをビレイする場合は、握った手の幅分のスラックを出す、ということだ。

私みたいな小柄な人が重たいクライマーをビレイしている場合は必要ない。体が勝手にショックアブゾーバーになるからだ。

■ 迷ったらハードプッシュはNG

というのは、これは、山梨時代からだが、

 「迷ったらハードプッシュ!」

という原理原則が外岩に応用されがちで、ハードプッシュというのは、力で解決、という意味だ。あるいは動的ムーブ。

この選択肢のとり方は、予備パワーや、使っていない潜在パワーが大きいと想定できる、青年期~壮年期男性が取れば、それはある程度、根拠がある選択肢だし、誰でもセカンドの時やトップロープの時は、ハードプッシュで構わない。

このハードブッシュで自分の眠れる野生が目覚める若い男性が多いのは知っているが…それは万人向けの戦略ではない。9割のクライマーが男性なので、主流ではあるにしても。 

マジョリティが取る戦略が、一概に正しいわけではない。

一般に、みんなと同じ=正解、と思考停止で思っている人には、これが理解できない。

■ ムーブ解決が私の取るべき道

少年期の男性や、老年期の男性、あるいは、女性全般などは、迷ったらハードプッシュは取れない戦略だ…。

そもそも、私の肉体に、火事場の馬鹿力があるか?どうか?と問えば、ないとは言えないが、それに頼り続ける戦略が正当化できるほどの潜在パワーか?というと、かなり疑問だ。

山梨時代から、「男子は、いつもパワーだよりなんだから…」とあんまりムーブの洗練に対しては、期待しないでいた。私にムーブの指導なんて出来ないだろうと思っていた。

荒木さんもジムでのセッションで、大勢で登ると、どうもムーブ派ではなく、肉体の強度で耐えている人であるようだったし、悪いことではないが、誰が見てもムーブ解決タイプではないってことだった。

パワーがない人にとっては、

「迷ったらハードプッシュ」は、死に至る道であり、取りたくても取れない選択肢

と思っていた。そういう人は、とにかくムーブで解決するしかない。

■ 切羽詰まると出るムーブ

リードが楽しくなってきたのは、私が思ってもみないムーブを肉体の叡智が繰り出せるということが、段々分かってきてからだった。

体は頭よりも賢い。

私はリーチが、中学生程度しかない。ので、核心前にクリップすることができないが、それでも、これまで、プリクリップからは縁遠くきている。意地でもプリクリしない、のは、ほかの人に付け入るスキを与えないため。

さらに言えば、これは核心前にクリップしてしまうと、安心してしまい、出るべきムーブが出ないからだ。

2~3トライで、逡巡していて、自分でも思って見なかったムーブが出たときが何度かあり、これが切羽詰まらないと出ない。

まだ、それで落ちたことがない。いつも、3回目くらいには、ひやりと冷や汗をかきながらも、内心、

 えーこんなムーブやったことなかったけどできたー!と自分でもびっくり

しつつ、核心を越えている。それは、意外でもあり、驚く瞬間だ。

■ 繊細な長ヌン是非の判断

ので、長ヌンで伸ばしてくれる人を見ると、ありがたいけど、ありがたくないような、何とも言えない複雑な気分になっていたものだった。

師匠の青木さんは、私が恐れつつリードしていると、見ていられず、「降りてきなさい」という。ルートを見る目が確かそうで、素直に従っている。

私が思うには、危険個所以外では、長ヌンやヌンがけリードはイラナイ。

危険個所というのは、リーチの問題で掛けたくてもかけられないのにも関わらず、落ちれば骨折確実、という箇所だ。例えば、斜陽のようなの。あれは、私はリードでは取りつかないだろう。

あるいは、3ピン目以下に核心がある場合。

3ピン出す前に、手繰り落ちの危険があるようなら、ヌンがけリードのほうがよい。

大事なことは、その見極めであり、その見極めをパートナーとすり合わせていくことだ。

下部であるほど危険だ、というのは、元よりクライマーの常識だ。

■ 相手の立場が見えない人だと

男性は、迷ったらパワープッシュで、自分の肉体的パワーが発散されることに快感を感じているので、なかなか女性が何を楽しみにして、クライミングしているのか?ということが分からないみたいだ。

以前、御坂山岳会にいる頃、奇特な先輩が、ユージさんのベースキャンプに付き合ってくれた。私は、その先輩のやり方で登ると、自分が快調に登れる以前…アップで、ぐったりと疲れてしまって、普通に取れるグレードもとれなくなった。

つまり、最初からどっかぶりを登るとか。これは師匠の青木さんが自分の体を目覚めさせるためにいつもそうで、私には全然合わないので、参ったのだった。1本目からどっかぶり。

城ケ崎でも同じことがあった。親切なクライマーが一本目で、どっかぶりの易しいクラックを薦めてくれたのだが…。それは彼には親切でも、私には、最初に核心がある、というだけで後の登りが出なくなるのだから…全然適した課題ではないということになってしまう。

私は一日のクライミングの初めでパンプしてしまったら、一日を棒に振ることになる。

男性は先に疲れてパワーを消耗してしまわないと、ムーブ主体の登りに切り替えられない。 これは保科ガイドでのクライミングで、皆疲れてからが本番なので分かった。

だか、女性にはそのひと手間はイラナイ。足で登れる易しい課題で、クライミングの勘を取り戻して、体が温まってから、 本気トライ、というのが、私のベストな流れだ。ごく普通のスポーツ理論と同じだ。

かつて、吉田和正さんが、私に、「もっとレストしろ!ジムに長居しすぎだ!」と怒って言ったみたいな状況になるのだ…普通の人工壁で。パンプは、翌日まで続くから、翌日だって登れない。

人工壁ってかぶっているでしょう、垂壁でも薄被りですよね?


 これは、小学生時代の小松由佳さんの記事だが、

 リーチが短い=人工壁は苦手、外岩では1ピン目がかけられない

と問題が明らかにされている。子どもというのは160cmない人たち、6年生で140cm代、中1で150cm代。

彼らは、大人になって背が伸びると問題解決されていくが、大人で小柄な人は、男女問わず、解決されずに問題が残り続ける。

今後、日本の岩場が、ダイバーシティ、つまり、女性や老人、子供を取り込んでいくならば、ピン間隔が170cmの平均身長に合わさっている点は、改められないといけない。

■ 男性の登り方と女性の登り方は違う

カチ主体の日向神みたいな岩場でも、結局のところ、力を発散しまくる男性のペースで、力を発散して登っていたら、あっという間にエネルギーのタンクはゼロになってしまう。私はぐったりして、出る筋力も出なくなる。

結果、ビレイしかすることがない、となって、なんだかパートナーの男性にばかり、有利に働いてしまう。

一般的に子供や女性は何時間でも登っていられるのは、そもそも、オールアウトしない、そもそも節約して登っているためだ。

だから、女性でも、例えばインスボンのスラブだのクラックだのでは、一日中登っていても、マルチ2本+ショート2本くらい…ロープスケール50で一日15本くらいは平気で登れるわけで、使っている筋肉が違う上、出し方も違うという話だ。足腰の筋力をオールアウトするってないでしょう。

おおざっぱに言えば、持久型と瞬発型の違いだと思ってください。

■ 女性経験の少なさ

上半身の筋力というのは、それくらい男女で差があり、女性は人にもよるだろうが、そもそも、男性のようにプリインストールされているわけではない。

それが、やはり、男性で、特に女性の兄弟がいなかった人とか、家でお母さん以外の女性と生活したことがない人は、理解ができないようだ。

一度、きつくしまったサーモスの口を開けてもらいたいと、お願いしたら、「なんで俺に頼むんだよ」みたいな対応をされ、えーッと思った。我が家では男である弟に頼むのが当然だったし、相手にとっては、大したことではないので、本人もそれが普通だと思って対応していた。だいぶ前におにぎり食べさせてやったじゃん、と思ったんだよなぁ…。そのギブアンドテイクは、相手はもらえるのが普通だと思って、私の行動食、おいしい~と食べていたからなぁ。 まぁ、えー?私の分、食べないでよ、とは思ったが、まぁ弟みたいだし、いつか貸しを返してもらえばいいか、と思ったんだった、当時。

ところが、こうした兄弟間の女性経験がない人だと、相手が女性だと、もらいっぱなしで返礼なし、が普通に感じるみたいなんだな…女性の原形がお母さんにマッチしている訳で。これは夫も同じだ。

いつでも、どんな時でも僕のためにスタンバっている人=お母さん。

しかし、現実の女性はそうではない。人間だから、当然、怪我もすれば、病気にもなるし、疲れもするし、イライラしているときもある。人間なら誰にだって手助けが必要な時があるのだ。

男性は、怪我しているお母さんに、ご飯作って、というのだろうか…?

兄弟なら、中学生くらいから、顕著に体力差が出てきて、まるで勝負にならないというのが、一緒に育つと分かるはずだ。

だからと言って、女性が能がないわけではなく、チェーンソーだって使える。休み休み行けば。

そんなこんなで、女性の能力に対する一般的な理解、というのが欠けており、欠けていることに、なんとなく気づきはあるようで、「女性はスラブが得意科目」と声をかけてくれたり、「ムーブがいい」とあえて気を配ってくれたりしたが、それは、なんとかおだてて自信をつけさせ、パワームーブに傾けようというのが狙いであり、本心ではないのは、分かっていた。

仮に私がそれに折れて、パワームーブで外岩をトライするようになったら、早晩、怪我をするのは、私の方になるわけである。

■ 男性性に魅了されている人たち

本当に女性の能力に感心する、というのは、男性としての肉体能力に本人が魅了されているうちは起きないのかもしれない。

あるいは、誰か女性に対して、恋に落ちて、女性の強さを心から実感するようになるまでは、起きないのかもしれない。

なぜなら、人の心は、好ましいもの、と思っている間は、それが唯一の解になってしまうからだ。

男性が持つ瞬発パワーを好ましいものと思っていれば、いくらクライミングはムーブですよと言われたところで、俺やっぱりいつもパワーで解決しているしなぁ、ホントなのかなぁとなってしまい、パワー以外の解を信じることはできない、ということです。

だから、彼は自分より非力な人が自分以上のグレードを登って見せないと、納得は出来ないのではないでしょうかね?

■ 肝心のところで心が離れる

という以上のような理由で、私が核心部で、逡巡し始め、つまり、ムーブが出そうなスイッチが入りそうになると、下のビレイヤーは、「早くしてよー」という心理状態になっていて、そこで早くしたら、私にとっては、せかされてスイッチが入らず、ただのハードプッシュで

 面白くも有効な戦略でもない

ので、登っている私の方は、

 「もう!分かってないなー!今いいところなんだから!!」

という状態になり、全然、心の歯車がかみ合わない、のだった。

私には、

 私が核心部でいい状態に入っている、と理解できるビレイヤー

が必要で、それは彼でないことは確かなようだった。たぶん、大体の男性クライマーをビレイヤーにしてもダメなんじゃないだろうか?

クライミング歴40年と豪語していた人ですら、クラックで人のカムセットで登ることが、低身長の私には、安全でも何でもないことが分かっていなかったみたいだし…。

ある一つのクライミングというのは、クライマーとビレイヤーで作り上げるもの、

だが、それが

 相手のリードに寄り添う、という心の働きが必要、

というのが、

 いつもいつも寄り添ってもらうだけの側、だと、寄り添い方を理解できない

のは、親の心、子知らずで、子だった人が親になって初めて親の気持ちが分かる、というのと似ているのかもしれない。

親になっても、それが訪れない人がいるように、ビレイヤーになれば、すべてのビレイヤーが、クライマーの心に寄り添えるわけではないだろう…

各種のクライマーが紡ぎ出す、クライミングの歌は、人それぞれなのだからして…。

■ 私のクライミングの歌

私のクライミングの歌は、高グレードでなくても、ロープがスタックしたり、ランナウトしたり、あるいはカムが抜けたりとか、そのような悪ガキっぽさがない、品行方正さ、を現在のところ、目指しており、やむを得ない場合以外は、ランナウトはしない。

もちろん、クラックを登っていれば、やむをえないランナウトには岩の形状上、出会わざるを得ないから、その時にランナウトに耐える力は持っているんだが、わざわざそれを見せびらかしたい、そうして、勇気あるクライマーだとみんなに認められたい、という気持はない。

私は写真にとってほしいとパートナーに頼むことはない。ので、めったに写真がないのだが、この2枚は、私のリードスタイルが分かる貴重な2枚。

      アイスでのリード結果
 
      クラックでのリード結果

こういうのが、いいクライミング、と私は思っているんで。

落ちたらカム三つ飛んだとか、いいクライミングと呼べない。下のビレイヤーが、”死亡事故を自分は目撃する羽目になるのではないか?”と恐れるようなクライミングは、わざとはヤラナイ。わざとしなくても、そういうことはあるのがクライミングだからだ。

ウオーッと叫んでギリギリをアピールしたい!というのは、全然ないんだな… 

叫んだら、なんてったってムーブが出ない。

同調圧力は、特に嫌いだ。ラオスでは和気あいあいとしていたが、同じように登れなくても、なんだよ、あいつってのはない。なんせ、フランケンユーラに住んでる奴が、私より登れなかったけど、誰も馬鹿にしていない。

台湾ではアメリカのヨセミテ仕込みの奴と登ったが、私がセカンドで行ったマルチは、彼の方が私に付き合ってもらって悪いね、という態度だった。連れて行ってやる、っていう傲慢さはなかった。

アルパインだって、12の力で8か7の山にしか行かない。逆に言えば、8か7の実力がいる山に行くのに、12の力をつけてからしか行かない。阿弥陀北稜は楽勝だと分かっていたから行っただけだ。楽勝だと思っていても、そうでないことがあるのが山だから、一升瓶で大酒飲んで6人の大所帯でわざとハンデつける愚行はしない。

ギリギリっていうのは、やっていい時と悪い時が見分けられるようになり、敗退も確実になってからやるものですよ。

2022/11/23

俺様思考 は 抑圧された男性の頭の中にある

ーーーーーーーーー

性は自然な現象だ。 それについては いっさい思い悩まなくてもいい。

ーーーーーーーーーーーーーー By OSHO


■ 九州では、男性は男らしさに抑圧されている?

九州に来てから、やっぱり環境が悪いのでは?と思うこと

vs

いや、それは主観で日本中どこも同じ…

の間で、決着がついていないことの一つが、

  九州では、ことさら、男性は、 男らしくあれ、

の抑圧を受けており、その結果、俺様思考、なのではないか?ということです。

■ チェーンソー事件

先日チェーンソーの会で、私の胸高になるところに積んだ丸太を玉切りするようにけしかけられた。そのおじさんはびっこを引いており、仲間内でも、出来ない子、のように見受けられた。

私が断ると、そのおじさんは、お前はエラソーだ!と言ったのだが、なんで私がエラソーなのか?

どっちかというと、自信がなさそうにしているので、わざわざ小さいチェーンソーを持ってきてくれた人がいるくらいだったぞ?

私より背の低いおじさんがいて、俺にも危険だ、というので、かばってくれたので助かったが、今まで起きた登山で危ないシーンというのは、大体、男性の中でも、

出来ない子

が、勝手に私をライバルと決め、私を陥れようとしている、ようにしか感じられないんだが…。

■ 妄想は私の中ではなく、”できない”おじさん族の中にある


被害妄想なのかしらね、と、ずっと思っていたが、チェーンソーの事件で、

 これは別に私の被害妄想ではなく、

 しかも私の側に非があることでもなく、

勝手に、序列を頭の中で想定しているおじさんがいて、その人のヒエラルキーの中では、

 私が、その人の地位を脅かしているために起きている

んではないかと思う。

阿弥陀北稜事件もそうだし、九州で起きた数々のヘンテコな事件もそうだし…。

つまり、彼らは、登れる女性の出現によって、地位が脅かされるのを恐れている、とか、俺が俺様で無くなるのを恐れているのでは?そもそもが砂上の楼閣なのに、俺ってかっけーとやっているほうが問題で、私は別に問題ではないような?

だから、私は何も変わっていないのに、海外の登攀では、普通にしていて、普通に登れるわけである。 誰にもバカにされたり、わざと危険な目に合わせられたりせず。ごく普通に。

しかるに、怒りの感情を想起するのが、正しい反応のような気がする。

私に社会性がないということで責められる点があるなら、

 正しく怒って来なかった

ってことかなと思う。 

そもそも、41歳でクライミングをスタートした人に脅かされる地位なんて…大した地位じゃないって意味なんでは…?


2022/11/22

 椅子でお茶を沸かせないからと言って椅子に失望する必要はない

■椅子でお茶を沸かせないからと言って椅子に失望する必要はない
 

椅子なんだから。
 

女性が4.5kgのチェーンソーを持ち上げるのが困難で危険だからと言って、

ダメな奴、

ではない。 男女に限らず、4.5kgを楽々持ち上げることができる筋力がない人、に、とっては誰にとっても危険。

身長152cmの人が、高いところに手が届かないからとって、

 能力がない、

ということにならない。男女誰にとっても、届かないものは届かない。

結果、例えば、

 高いところに積まれた丸太を切るのが危険だ

とか、

 背の高い人に合わせたボルト配置では核心前にクリップできないから、より危険だ

というのは、

 無能の証明にならない

誰が見ても明らかな真理なんだが、なんでか知らんが、それが分からない九州男児…を含む日本のクライマー男子。俺の基準がすべての基準になるように、

 立てて

もらってきたため、だろうと思うんだが、違うのかなぁ。

体格の不利有利で、ものすごくバカにする文化があり、なんだか子供のいじめみたいだなと思う。

■ 私のような不利な人でも出来たということの方が大きな事実では?

私はクライミングにはかなり不利というか不向きな体格だと思うが

それで、ラオスに行って楽しかったり、小川山でも色々登れているのがある、台湾も行っている

そういう結果を見ると、

こんな不利でハンデある人でも、ここまでできる

ってほうが正しいと思います。指力もないし、握力は17kg。リーチは152cmだから6年生程度です。

アレックス君のお母さん、70歳初心者でエルキャップ登っていましたよねぇ? 

https://www.ktvu.com/news/mother-of-famous-climber-alex-honnold-marks-70th-birthday-with-record-setting-ascent-up-yosemites-el-capitan

自慢にならないことを人々の誤解に基づいて賞賛されたいというのが、本心なのでは?


岩場のグランドデザイン

■岩場のグランドデザイン

今日は朝から、ある情報を貰って、やっぱり誰か指揮者のようなグランドデザインをする人が必要だなぁと思った。

日本の岩場は、例えば、日向神など、グランドデザインをする人が誰もおらず、誰でも好きなように好き勝手に開拓して、名乗りをあげることができるので、しっちゃかめっちゃか、と言っていい状態になっている。

その上、でっかい岩の、下の方20mくらいしか使っていないとか、めちゃもったいないけど、2ピッチ目以降はやる人がいないのは、単に大変だから、みたいな感じ。


人は安きに流れるもの


なので、簡単に得られる名誉、の方に流れるとこうなるんだなーという見本になっている。一方で、ラオスの岩場の方は


しっかりしたグランドデザイン
 

に基づいた開拓なので、方針一徹していて気持ち良い。ちゃんとマルチもあるし、5.10代の人も5.12代の人もないがしろにはされていない。 (ちょっと5.13以上の人はないがしろにされている気配はある。たぶん高難度登る人がいないんだろう)
 

日本では、一般クライマーは、高難度クライマーと比べてないがしろにされている、と思う。それは、開拓という行為が
 

みんなで楽しく登ろうよ!
 

っていう意図ではされず
 

俺の課題だ!登ってみろ!受けて立つぜ!
 

と意図されているためだろう…そんな時代はとっくに終わって、今は
 

市民クライミング普及期
 

なのに。日本に健全な市民クライミングが根付くことを願います。

     こんな若者が5cでひいひい言ってて可愛いんですよ 7Aが登れても誰も鼻高々になってなんぞいない

2022/11/21

Discovering Tibetan Nepal: Manaslu Circuit Trekking, Nepal Himalaya

祝・許し

■子ども3人捨てた父への許しの感情…男尊女卑社会・年功序列社会への嫌悪

最近、先祖に近しい村で、宴会に参加する機会があり、その宴会とは何も関係ない、役所の22歳の若造が、ただ若いからってだけの理由で、お酌担当で呼ばれて、私のウーロン茶の分量まで気を配って、お酌させられている様子を見て、

そりゃ、父だって嫌だったはすだわ、これじゃ、おら東京さいくだとなるわ・・と思いました。

私の父は、飲酒、DV、女癖三点セット、でしたから、私が6歳の時、正式に離婚が成立する2年ほど前から、父の記憶はほとんどなく、今までは、

父のことは覚えていないから嫌いでも好きでもない 

という立場で、自分をガードしていました。というのは、父を嫌いになるように母が感情的に求めてくるからです。知らない人を嫌悪することはできないので、そのように対応していました。

ある意味、知らないということが、憎しみから私をガードしており、知らないがゆえに、憎まずに済んでいる状態ということです。実際に起こったことは、憎んだとしても、世間の基準で言えば、誰も文句が言えないようなことですが。 まぁ、今でも憎んではいないので、特に父への愛憎は問題になっていません。

問題になっているのは、私が、男性の下心を前提にした親切とそうでない親切の見分けがつきにくい娘である点を利用されそうになることです。

山梨では、クライミングガイドの人が、「俺こども6人もいて可哀そう(だから憐れんで高額なガイドツアーに参加してくれ、そして不倫山行につきあってくれ)」と行動で示し、

福岡に来てからは、「母親が俺のご飯を作ることが私の幸せだと言っている(だから、あなたも俺のビレイをすることが幸せ、だよね?)」 と行動で示される…

つまり、それらにおいて、

このんでやっている訳でない、自己犠牲を強いられた過去の状況が、なんとクライミングにおいても再現されるので、苦しみの種になって、業の再現というか、まぁそんなものになっていたのかな?という気がします。

つまり、弱者という立場に付け込まれるということです。

■ 男性=父親か弟

私は子供のころから、年配の男性は、”全部、父親”、に感じられ、年頃になってからは、子供ではなく、メスになったことに気が付かず、性的な視線にさらされることのガードが弱いのが弱点でした…。

30代以降、おばちゃんになって、もう気にせんでいいよねぇ…?と思ったら、どうも違うらしいと、最近、私より年が少し上の女性の友達に教えてもらいました。

一生気にしないといけないらしい。

■ ユニセックスに育った

私は子供のころ、弟と服が同じで、いとこのお兄ちゃんのお古を着ていたので、男の子っぽく、僕?と聞かれるような女の子でした。それで十分気持ちも満足していたのです。顔つき弟と似ていた。

それを思うと、弟を失った悲しみが、ふとよみがえったりします。大人になって彼には合っていなかったので。子供のころの自分たちで、永遠に時間が止まっているかのようです。

私は、母の期待を一身に背負っていたし、育ちで女性らしくしろとも言われなかったし、大人になっても、自分の道をまっすぐ進みました。

ロボットの開発部とか、紅一点でいることが多く、ソフトウェア業界も紅一点のことが多い。もちろん、チェーンソー使いも紅一点です。その環境の方が快適って感じです。

どうです、腕が逞しい… だとしても、身長や筋力は普通の女性です。当然でしょ。

もともと、弟と二人セットで育てられたので、小さいころは、男の子に間違えられることが多い子供だったので、ついでに、

 あまり女性的なヒラヒラついた服とかピンク色とか苦手、

でした。

私は色々我慢した子ども時代だったので、大人になったら自由を行使して、習ったバレエは女の園。正直、女の人の扱いが分からず、最初は、色々嫉妬されたりして、苦労しましたが、私は、基本的に求道者なので、次第に理解され、バレエでもバッチリ女の園はマスターした!と思ったら、次は男の人の園のクライミング業界へ、なぜか行くことに…。

ただ今いる場所…当時山梨…で充実した生活をしようとしただけなんだけど…。

男性の心理は理解が難しく、父や弟を重ねてしまい、特に弟風情の人には、自分では普通だと思っている過剰な親切が仇に…。父みたいなタイプは逆に恨みや愛情のもつれ?が募るし。クライミングは男性の心理を知る機会になりました。

まぁ、このような男性運に恵まれない?私に、どんなレベルでも

 父への許し

が、訪れたことは素晴らしいことです。

田舎の田舎者根性…変な儒教の影響のある封建制度、を嫌い、もっと広い世界に出て、自分の力を試したい!とか、自分を開花させたい!と若い男性が思うのは、当然のことではないでしょうか?

  自分を頂点とするお山の大将システムを築きたい!

という気持よりも、

  大海に出て、自分の真の実力を知りたい!

というほうが、例え、挫折したとしても、立派だな~というのが私の考えです。

自信がない人は、コンペとか出たがらないですよね。 

こんなサイトもある時代です。

■ 日本人はヨセミテ以降の外国の岩場のステップアップがないのでは?

そんな気がしてしまうのは、ヨセミテ以外の岩場のことを誰も話してくれないからですけど(笑)。

ひとつの岩場しか経験値がなく、そこの常識という名のローカルルールを貫き通すというのは、了見の狭い見方で、主張している本人は、了見が狭いのかどうか?すらも、自分ではわからない状態なんじゃないかな。

40年前から価値観が更新されてこなければ、スマホの時代に、家電の立派な機種を威張っている、みたいなことになります。黒電話がファックスつき家電を見て、やっかむみたいなことも起きているような気がします。

そうなると、スマホの人は、「ファックスつき家電だって時代遅れなのに、それですらあんなに嫉妬されて攻撃されているなら、スマホなんて見せたら殺されるかも?」と思って、もっと最新情報はいわなくなるかもしれません。

これがトップクライマーがどうやって海外遠征を実現しているのか?口をつぐんでいる理由のような気がしますね。

その場合、黒電話の人が、自ら広い世界に出て自覚を深めるしか、事態を改善する方法はないのではないですかね?

ヨセミテ以外の海外の岩場を知らないのかもしれない。ラッペルでの開拓がはじまった以降の話は、時間が止まっている状態なのではないかしら?と良く思います。

というのは、こういうトラベリングクラマーの会に日本人ほぼゼロ人だからですけど…

せっかくの鈴木英貴さんの偉業も、全然、他の日本人には活用されていないような?

■ 小川山でグレードだけで判断すると怖いルート集

さて、そのような黒電話時代で停滞しているのでは?と思える場合も、役立つのは、情報です。岩場で命を懸けるほどの重要な課題があることは、今の時代ないわけですから。

名誉…国の威光…とか、賭けて登っていた時代はうんと昔の話です。今は個人の時代。死んだら死に損、大損もいいところです。

若いクライマーは昔は会から伝授されていたと思いますが、現代は会の先輩自体が、それを知らない、という時代です…

日向神もグレードだけで判断すると怖いルート一杯です。ただ、どれがそうなのか?ということが、本州の岩場と比べて、あまり表現されていません。のっぽの開拓者の課題は押しなべて、避けたほうが良いかもしれません。

https://crackclimbing.net/archives/239

ここはアイロンさんのサイトです。ここに書いてあるのは一部で、もっとありますが、

  1998年のロクスノ P43

に小川山特集があり、それを読むと非常に詳しく解説があります。

現代のトポは100岩場だけだと、不十分で、安全にクライミングを決行出来ない場合が非常に多いです。書き足す意向もないようだし、登っては行けないと後年指摘されたところも補正されずそのまま掲載されて、知らないでクライマーは登ってしまって、問題を再生産しています。

ロクスノ…図書館などが保管していないので、過去の価値ある情報が、現代では手に入らないことになってしまっていますよね…

何とかしてほしいものです。

■ 事例

 
これブラックシープだったような?
 
 
ちなみにブラックシープは、5.9+ ★★★ 20m とグレード付与され(98年当時)、
ーーーーーーーーーー
多彩なムーブが要求される初級ルートとして人気が高い。出だしは左から入るのがノーマルで、ボルトの真下から直上するバリエーションは、5.10A。
傾斜の緩いスラブから、フレークに添って、直上すると、右上バンドに至り、ここから、じわじわと難しくなる。
バンドの最上部から左の大フレークに移るところは、ボルトもやや遠く緊張する。フレークから直上する核心部はそれほど難しくないので、思い切りよく登ってしまおう
ーーーーーーーーーーーーーーー
とあります。 今なら10Aになるのかもしれませんがどうなのでしょう…?

日向神の課題も、+をつけたり、星をつけたり、トポを工夫することで、より親しみやすい岩場とできるかもしれません。
 
例えば、 夢中歩行 5.9+ ★★★ みたいに。以下私の感想。
ーーーーーーーーーーーー
日向神を代表する愛のエリアで最初の一本として知名。ボルトもケミカルに打ち換えてあるが、そこは日向神、ピン間隔は遠いので、不安な人は1ピン目はプリクリップしよう。
リーチに不利がある人は、プリクリップの準備をして挑むように。ただし、ムーブ的にここで返されるようなら、日向神クライミングは、まだ時期尚早。出直してこよう。下部は優しく5.7程度だが、最終クリップ以降でちょっとしたムーブの工夫が求められる。初心者向きの一本。事故も多いため、度胸試しはくれぐれもしないように。
ーーーーーーーーーーーー
これくらい書かないと、ただグレードを10bに変えるだけでは、ただ10bがジムで登れるようになっただけの人が来るだけでは?
 
ご参考に。


2022/11/20

ライフスタイル移住 安富歩さん&馬=アーミッシュ

■安富歩さん&馬=アーミッシュ


馬搬に興味がある友達が、安富さんをトークに招けるから、遊びに来てと言うので行ってきたら、つながりは、
 

馬車の運転を習う=アーミッシュ   

だった。安富さんは車の代替えとして馬と考えているらしい。参考になったのは、
 

非暴力&無抵抗運動 

が時代を切り開くカギだということ。安富さんは今現在、アーミッシュが、車は否定するのに、緊急時はOKという矛盾点…で、からめとられているそうだが、まぁ、
 

現代文明を濃度的にどの程度受け入れるか?環境問題との兼ね合いで…
 

は、非常にバランスをとるのが難しいと思う。

https://anmintei.net/a/668

■ 農業で自給自足は初級編

話していたら、隣の男子が、ベランダ菜園で自給自足実験中というので、次のステップとして、松国自然農を案内し、案内ついでに、毛がツンツンと元気な冬瓜を収穫した。ちょっと若かったかもしれないが…葉っぱは黄色だった。畑も手入れせねばならんが…誰かに譲るべきタイミング。

私は現在Wwoofでもして自分に合った移住先を見つけているべきなんだが。

■ 身体知

その後、会場のウミカエルに戻ったら、ダンスで身体的知性を高度に高めている気功の先生にあった。私もヨガの先生をしていたころは身体的知性を高めることが主たる関心だったんだよなぁ。

その先を行く振り付けも行うそうで非常に興味が湧いた。気の身体地図ってことかなぁ。
 

■ 自分の生業を見つける=アーミッシュドレス

主催者の山中さんは、アーミッシュのワンピースを受注販売する仕事を起業したそうだった。(https://shop.dte-amish.com/)


リンクはそのサイト。アーミッシュ研究をされており、日本の地方移住にも、アーミッシュ的手法が転用できるのかもしれない。

■ 20~40世帯で集まる & 宗教が共通項 というライフスタイル移住

アーミッシュは20~40世帯ごとにまとまって、一般アメリカ人社会の中でコミュニティ形成しているそうです。

私も見つけたいのは、混ざりたいコミュニティ、です。

■ アーミッシュ的発想では、文明=悪 

糸島のコミュニティは成熟期で、もはや自然と近いライフスタイルは難しそうで、現金でないと生きられない世界が迫っていそうです。

福岡自体がそもそも、自民党の強固な基盤で、ものすごく、保守的。保守を通り越して、封建的。封建的というのは儒教的ってことです。

■ 教育 へ現れる思想

その弊害が、カットアンカー事件に端緒を見ることができる、

 クライミング教育の不在現象

でしょう。 

一般の公教育も同じことで、教育が人をダメにしている、と言っていい状態が、公教育の失敗の反省が進んでいる都会よりも、色濃く残っているのが九州。

都会の子どもはエライ…非暴力&無抵抗活動=不登校。

年寄りは、変わらないで良いと思っているというか、変わりたくないと思っているというか、あまりエコロジー意識がなく、カネで幸福が測れると、まだ無邪気に思っているというか… まぁ、逃げ切り世代と言えると思う。

あんまり、カネで幸せが買えることに疑問を持っていないというか、実際、補助金などで結構カネをつかまされていたりします…

できるだけ、黒いお金に足元救われないで、エシカルライフを推進してもらいたいものです。

小欲知足が幸福のカギですよ。

それが分かるのがラオスのグリーンクライマーズホームでした。