2022/03/22

クライマーのための栄養学

 ■ 体調が悪い

膝の痛みが引かないので、クライミングは休業中です。しかし、クライミングの代わりに始めた自然農で、食生活が健全化するかと思いきや、なんだか炭水化物食に偏ることで、血糖スパイクの乱降下ではないか?と感じる倦怠感が増えました…

少し栄養を見直そうと思って、調べた分子栄養学で、最近、こういうことだったのでは?!というひらめきが得られそうですので、分子栄養学の知識をまとめています。

■ メタボになったら登れない

クライマーが食事を考える理由というのは、ただ一つです。

  メタボになったら登れない。

登れないという言葉の中身は、かつて登れたところも登れない、ということです。

オリンピックの選手になるような人でも、一般クライマーでも、老い、は同様に訪れます。

老いの速度と老いからの落下距離が、それぞれ違うだけです。

 オリンピック選手: 5.15から落ちる  落ちるスピード遅い 落ちたところ5.12 

 一般クライマー : 5.12から落ちる  落ちるスピード速い 落ちたところ5.9

大人になってスタートした私のような人は、ピークグレードが5.11ですし、30代後半、40代後半になって身に着けたスキル=潜在意識化になっていないですから、失うのも早いでしょう…

もっと一般的な30代でクライミングをスタートした男子の場合、5.12が登れるようになっても、まだ俺も5.13まで行けるのでは?と考えて、日々、涙ぐましい努力を重ねているかもしれません。

どちらのケースにも、十分な栄養、というのは、欠かせないわけですが、日本の食の常識は、2000年代以降、世界から後れを取っており、運動選手と言えば、焼き肉×ご飯大もり、から、脱せていません。

40年前に大学山岳部だった人が当時の記憶を復活させて、山に一升瓶×キムチ鍋宴会とか焼肉宴会を持ち込んでいる、というのが実態なわけです…。

それでは当然メタボになるでしょう…

⇒ メタボになれば登れないでしょう...

⇒ 登れない俺は認めたくない自分の姿でしょう...

⇒ 勢い、さらに登れない奴を見つけて、自分をホッと慰めるという行為に走りたくなるでしょう

⇒ その場合、一番都合がいいのが、女性クライマー

⇒ その次に都合がいいのが、新人若者クライマー

⇒ 新人=アルパイン教育を受ける機会のない、現代の若者…を捕まえて、「お前はローワーダウンすらできないのか(俺の時は…と暗に自己満)」と馬鹿にすることに執心したくなるでしょう...(教えない心理)

⇒ その場合、根本解決は、アルパイン教育を与える、であるにもかかわらず、登れない自分の自己弁護のためには、もっと登れない奴が必要…という不健全な心理ニーズによる悪循環が起こることになり

…これが、日本のアルパイン教育界に起こっていることでしょう…

(圧倒的に少ないアルパインを教える人) vs (自分の40年前の価値観を押し付けるベテラン)

という現象は、このような心理メカニズムで起こっていることでしょう…

■ 私ができることは何か?

このような現状を見つめた場合、私ができることは何か?というと?

基本的なロープワークを教えたり、グリグリ登りを教えたり、登山ガイドの仕事をやろうとしてみたりもしましたが、そもそも、私は独学で優秀な人なのです…。英語も一人で勝手に話せるようになりましたし…

自分が何も言われなくても、知識を求め、ビレイを習得するためにだけに人工壁に通い、支点のためだけに岩場に偵察に行き、自分で自分の経済速度を山で測り、毎朝歩荷し、読図を身に着けようと山に通うような体質なので、受け身で1から10まで教わろうというような人たちが、何とも解せない、という状況に陥りました。つまり、やってらんねー感満載、ということです。心の健康に悪い。

しかし、栄養学なら、とりあえず、自分のために知りたいことでもありますので、大丈夫。

というので、このサイトでは主に栄養学について学習した成果をまとめていきます。

メタボの往年クライマーの方、まだスキルアップしたい方、トレーニングで疲れを残したくない方、みんなに役立つと思いますので、よろしくお願いします。

■ 故・吉田さんとの思い出

吉田さんと登っているとき、糖質制限をしたクライマー達と出会いました。

筋肉=タンパク質、ですので、糖質ではなく、タンパク質が運動には必要だというのは、その通りなのですが、行き過ぎた糖質制限は、腎臓、肝臓を傷めます…間違った糖質制限で、短命化するのは避けたいところです。

一方、世界は、肉食ではなく、非肉食に傾きつつあります。アレックス・オノルド君がビーガンであるだけでなく、シュワちゃんもビーガンですし、ウルトラマラソンに出るような人でもヴィーガン化しています。

しかし、単純に肉を抜くだけのヴィーガン化は、栄養欠乏で、パフォーマンスの悪化を招く可能性が濃厚です。

私は、もともと指導歴6年のハタヨガインストラクターでもありますが、ヨガ界では、食事は、インドの伝統で牛乳以外を取り除いたベジタリアンですが、かなり栄養的に気を使った食材を使います。例えば、豆の多用です。

ベジタリアン食であればあるほど、プロテインの摂取には非常に気を遣うということです。その他スーパーフードと言われる、スピルリナ、キヌア、ココナツなどの特殊な食材を常食する、というのも特徴です。

一方の、一般的なクライマーの食生活のほうを見ると、

・家族にお任せ

・コンビニにお任せ

であることのほうが標準のようで、自己責任、とは非常に縁遠い状態のように見受けられます。

登るのは自分、登る自分の体は自分、であるにも関わらずです。

そのような状態を克服していく、ということ

 =主体的に自分の食を栄養の面からも選んでいくことができる状態

を目指していくこととします。

      ビーガンと非ビーガンが選べるグリーンクライマーズホームの食事

関連記事

登れることを鼻にかけても仕方がない

アレックス・オノルド君はビーガンですよ

 日本人クライマーは、いまだに焼肉喰って宴会、という段階ですが、そこはとっくの昔話。



アレックス・オノルド君は、世界トップクライマーで、エルキャップフリーソロの方です。

ビーガンです。なぜか言論ごとシェアすることができないので、日本のクライマーに伝わりません…

アメリカは、余った穀物を高値で売りたがっており、その販売先が日本の和牛の飼料です。つまり、和牛と言っても食べているごはんの内容は、国産ではなく外国産…です。 

畜産業も、施設栽培と同じで、原材料を仕入れて、付加価値をつけ、再度輸出して差額で儲ける、が基本構造であり、原材料が上がっても販売価格を上げられなければ、大いに損する、ことになっています。

米国内では手口はバレており、肉食には、穀物が17倍必要になるため、本来救えるはずの飢えた人々を救えなくなるうえ、先進国では、焼き肉パーティを毎日みたいな食生活が慢性疾患の原因となっているので、大体の知識階級は、肉食否定と言うよりは、このような産業構造自体を避けようとしています。

ヴィーガンは健康的な食ですが、そのことを知らないで、偏ったヴィーガン食をすると、どんなことでも当てはまりますが、体調を壊します… なかなかバランスを維持して食べるのは、ヴィーガンを貫くと難しいので、ラクトオボベジタリアンくらいが日本では無難かなと思います。卵、乳製品OK程度ですね。

野菜をたっぷりとりましょう…野菜と言っても、ハウス栽培のトマトは、旬ではないので本来の栄養はありません。

何事もバランスで、毎日焼肉とか、毎日刺身、だとどう転んでも行き着く先は

 痛風

とか、糖尿病、でしょう…つまり贅沢のしっぺ返し病、ということです。


2022/03/21

クライミングにおける健全な境界線のリスト

1)情緒の境界線

怖い!を否定される ⇒ ありのまま感じることを許される

”俺の普通”を強要される ⇒ どこでロープを出すべきか?は言葉で伝えらえる

人格を否定される ⇒ 具体的な危険行動を修正される

登りたいところを登れない ⇒ ビレイしてやったら代わりにビレイしてもらえる

恐怖を与えられる ⇒ 安心感を与えられる

2)魂の境界線

自分をまげ、会のみんなの普通に迎合させられる ⇒ 自分にとって大切なこと(命)を守れる 例:一升瓶宴会冬山山行が普通だ

精神的な導きが得られない ⇒ 自分を高め、磨くためにクライミングができる

足蹴にされ、感謝されない ⇒ クライミングができて、ありがたいな、と思える

結局は登れてなんぼと信じ込まされる ⇒ 登ることの喜びを感じられる

3)性的な境界

男・女として生まれたのを喜ばれない ⇒ クライミングにおける男女の差を認められる

性について間違った情報を与えられる ⇒ クライミングにおける健康な性差を認められる

性的な批評や興味の対象にされる ⇒ 性的な好奇の目にさらされない 

性が他人を喜ばせるため利用される ⇒ 性を自分のものとして大切にできる 例:きれいどころ

4)人間関係

パートナーの要求にいつでも応じなければならない ⇒ いつでも応じる必要はない 例:〇〇してくれなければ一緒に登らないと脅すなど

他人の意見に従わなければならない ⇒ 自分で判断して意見を言える

他人が察してくれるのを待つ ⇒ 自分の望みを言葉にできる

近づいてくる人とすぐパートナーになる ⇒ どれだけ親しくなるかは自分で決められる

5)知的な境界

ボルト情報を与えられない ⇒ ボルト情報を与えられ、自分で危険かどうか判断できる

失敗を許されない ⇒ 失敗から学ぶことができる

質問を歓迎されない ⇒ 質問したり、意見を求めることができる

ここを登りなさいと言われる ⇒ どこを登りたいですか?と自分の考えを持った人として扱われる

相手の都合や夢をかなえるよう登らさられる ⇒ 自分の登りたい課題を登ることを支援される

6)身体的な境界

セーフクライミングの方法を教えられない ⇒ セーフクライミングの方法を学べる

ビレイしてもらえない ⇒ 愛情や励ましを込めてビレイしてもらえる

嫌なのに登らせられる ⇒ 望まないときは、登らさせられるのを拒否できる

怪我をしたのに無視される ⇒ 身体を大事に扱われ、暴力を受けない


ボルトルートしか登っていないとボルトを探すような登りになる

■ 道しか歩いていないと、道がないと歩けなくなる

先日、バイト先で、肉に包丁を入れている姿を見て、上手だなぁ…と思い、筋肉に沿って包丁を入れるのか聞いたら、その通りで、慣れていれば、肉のほうから包丁が入る先を導いてくれるそうだった。やっぱり。

山も一緒だ。尾根と谷が読めるようになると、山のほうが、こっちですよ、と言ってくる。

特に尾根はそうです。細い尾根(=険しい尾根)ほど、歩くべきところは限定されます。逆に、広い尾根(=安全な尾根)は、幅が広く、どこでも歩けてしまえるため、どこを歩くべきかというのは分かりにくいものです。

そういえば、瑞牆山で、「どこを歩いたらいいんですか?」とおばちゃん登山者に聞かれたなぁ… 岩ゴロゴロの道ですが、どこを歩いてもいいのです。

道しか歩いていないと道がないと歩けない、と思い込んでします。

山と同じで、人生のほうが、こっちだよ、という道を行けばいいんですよね。

■ ボルトルート

ボルトルートしか登らないのと、ボルトを探して、ここは5.10代だからこの辺にホールドがあるはず、という登りになります。

ボルトを追いかけることで、ホールドの在り処が予想できるような逆説現象がおきるということですね…

それは、開拓、という行為とは正反対の行為です。

何が出てきても、なんとか対応できる力、というのをつけることが先で、そのような、悪智慧のほうが後でないと、

「あ、俺、ボルトルートしか登らないから、エイド技術はいらないんだよ」

という言う話になります。

「あ、俺、登山道がある山しか登らないから、読図技術はいらないんだよ」

「あ、俺、山小屋があるところしか登らないから、テント泊技術はいらないんだよ」

「あ、俺、無雪期しか登らないから、雪洞泊技術はいらないんだよ」

これは、価値観ではなく、単なる ”努力しないことの言い訳”です。 間違ってはいけません



2022/03/20

【馬渕睦夫】ロシアとウクライナの歴史について自分自身の目で見て知って欲しい【2020年の談話/切り抜き】


自分で判断する、= ボロいカットアンカーで登るという判断になるような人だと判断力のほうが怪しいかもですが…それでも、自分で判断して落ちて死ぬのと、人の判断で落ちて死ぬのでは前者の方がいいでしょう。

The North Face | Reformation ~ 佐藤裕介/Yusuke Sato ~

■ みんなの兄貴だった佐藤さん

佐藤さんは、山梨では、誰もが知るアニキ分であり、クライマー男子で知らない人はいない。ダントツのトップクライマーだ。

アレックス君が、フリーソロをやる前に、甲斐駒のスーパー赤蜘蛛のフリーソロをやったので、実はアレックス君並みにスゴイのに、世間が、スーパー赤蜘蛛を知らなかったので、世間に与えた衝撃のインパクトが小さかったのが非常に残念だった…。この場合しょぼいのは世間であって、彼のほうではない。いかに日本のアルパイン界隈がしょぼくなっているか?を示しているに過ぎない。

九州では、初心者が登れるような寝ている5級アイスを初登したくらいで、その地域では知らない人がいないくらいのスーパーヒーローになれることを考えると、スーパー赤蜘蛛フリーソロが、いかにお買い損商品か?ということが分かる…(笑)。

実は、スーパー赤蜘蛛のすぐ後に、ピラニアで佐藤さんにばったり会って、「おめでとうございます!」と声を掛けたら、嬉しそうにしていた。佐藤さんは、いつも記録に”パワージェル半分”とか、食べたものを細かく書くので、そのことを知りたかったが、聞き損ねた(笑)。

パワージェル1パック、より、”半分”、のほうが記録として優れている、という意味が、文脈から読み取れる。前にリハーサルで登った時は、1パックとか2パックとか必要だったのだろうか…とか、その辺のことが聞きたくなった。

この動画では、佐藤さんのすごさを表現するような、適切な質問がされていない…。こんな内容だったら、その辺の普通のクライマーでも語れるような内容で残念だ。

この事故は広く報道はされたので、クライマーなら知らない人はいないような感じだが、その後、比較的すぐに回復され、はた目には普通に登っているように見えていた。

佐藤さんは、”ランナウト王子”で知られているクライマーだった。そういう人でないとフリーソロなんてしない。そのような人が墜落を経験した後、どのような変化をたどるのか?そこが私が知りたいことだったが、それは語られていない。

■ 正しいアニキの在り方

佐藤さんのおかげで、山梨では、無知なクライマーの、過信による、無謀なアルパインへのトライが阻止されている。

山梨でも往年のクライマーは、自分の40年前の普通が、でっぷりと太ってメタボになってしまった老年期にいる自分でもできる、という幻想をもっており、(一升瓶)×(冬山)×(初級アルパインルート)に行ってしまう。

例えば、私が初見で単独で行った阿弥陀北稜は、単なる入門ルートで、初級ルートですらないが、私の会の先輩は、6人で上記の状態で行き、3名の凍傷者を出している。

教える先輩の側がこのような体たらくなのが、往年のクライマーの自画像である。しかも、そのことに自覚がない。世間も、体たらく具合が分かる知識がない。

そのような場合、若い人は、私のように、初見であろうが単独で行った方が厄介者を抱え込まない分、安全が増えると判断する”超自立系”と、先輩がお荷物だろうが、会から、可愛がられた方が得と考える”ヒモ系”に分かれる。ヒモ系は、だいたい、あごでこき使われることになる。それにそもそも登れない人が多い。九州でヘタレ扱いされている私より登れない30代男子なんて、ざらにいるのだ。

そのどちらの選択肢も取らない場合…が、ほとんどなんだが…、男子は、自分に適したレベルの山を選ぶ選択眼が形成できないまま、周りの人が行っているから…という安易な理由で、高度な山に突っ込むことになる。

どうも、男子たちは周囲の仲間と比べて、あいつが行けるなら俺も行けるだろうという安直さで、自分の実力を判定しているようだった。

それでも、大体、ヒエラルキーで並んでおり、フリーの実力順に並んでいれば、それで大体の安全は確立していたのだった。

私の周辺の知り合いでは、5.13をコンスタントに登れた人がおり、彼は佐藤さんに一度拉致されて、低体温症になりかけ、自分にはアルパインはちょっと…とフリークライミングに専念することにしたそうだ。そう、アルパインよりもフリーのほうが100倍ローリスクなのだ。ゲレンデにいる限り。

その辺の理解も、九州ではおろそかなように思う。セルフレスキューの訓練もなく、支点の知識、登り返しの技術も教えないで、セカンドでマルチピッチにデビューさせている会を多く見る。

例えば、山の会との顔合わせ山行で行った比叡で、となりに石井スポーツの店員の二人組がいたが、なんと、片方は全くの初心者で、単なるローワーダウンができず、30分以上も膠着状態だった。成人した若い生きのいい男性が、ですよ? 

私がいた山梨アルパインクラブは、別に特別良い会ではなかったが、それでも、初めての岩場でローワーダウンができないレベルの人は、そもそも岩場に来ない。人工壁でそれなりに登ってからしか、岩場に行かないからだ。ローワーダウンができないって、普段どうしてたん?レベルだ。

さて、佐藤さんだが、山梨では、才能がある男性クライマー、ちょっと芽が出てきたかな?という登れる男子は、どうも自分のクライミングに連れて行って、世界的クライマーの系譜につながる資質があるか、どうか?チェックしてくれていたようなのだ。男子の側としては、

  佐藤さんから声がかからないんじゃ、俺はそんなレベルじゃないな…

と暗に分かったようだった。

強い男子は、一度は拉致されていたように思うので、声がかからない=そういうレベルでないということだと思う。

だから、山梨では、レベルも保たれ、トンデモな事故も、相当勘違いがヒドイ人だけに限定されていたのだろう…。(それでもクライミング初年で中山尾根に行って墜落した人がいる)

それがない九州に来て、佐藤さんの存在だけで、事故が未然に防げていたことが分かるようになった。

それだけでなく、往年クライマーの第二の青春に、若者が食い物にされる被害…例えば、デート山行の歩荷要員として起用されて、美味しいところは、空荷の美人クライマーが持って行ってしまう…とかも、未然に防いでいたかもしれない。

九州でも、小山田さんとか、将来性のある男性クライマーをヘッドハンティングしたらいいんではないですかね?そうすると、小山田さんから声がかからないっていうことは…?みたいな思想になるのかも?

■ 佐藤さんとの思い出

この動画、佐藤さん、えらい年を取っていて驚いた。

山梨にいたころ、まだ初心者で一本も人工壁のリード壁をやったことがないデビューの時、ある会の人と待ち合わせしていたのだが、なんと私はハーネスを忘れてしまっていた…。すると、ピラニアでザックを背負って行ったり来たりと登っていた人が、ハーネスありますよ!と、貸してくれたことがあった。その時はその人が佐藤さんと知らず、借りたんだが、えらいくたびれたハーネスだった。その後、ジムの帰り際に、貸してくれた人が佐藤さんだと教えてくれた。そのジムのお兄さんは室井さんだった(笑)。どっちもどっちでスゴイ人です。ホント山梨では恵まれていましたね。

その後、私はアイスのクライマーなので、鉱泉フェスにいって大学生の後輩をゲットしたのだが、その時、奥さんとドラム缶を囲んで世間話したりした。グラッパさんでは、偶然、さやかちゃんと一緒に登ったかことがある…。ちょうど同じくらいの課題を登っていたので…。とてもやさしいパパで、自分がすごい奴だ!ということを気取らない、普通にいい人でした。

実は、私は伊藤さんもアイスでご一緒したことがあり、天野さんとは読図の講習会に参加してちょうど山岳会に入会したころで、色々教えてもらったことがあり、故・吉田さんの場合は、ビレイヤーをしていたのですが、どの方もとても気さくでざっくばらん… 俺を崇めろ!みたいな空気感が出ている人は、ほぼいませんでした…。

九州では、俺を崇めろ!みたいな人ばかりで疲れます… 

”男を立てる文化” って言われていますが、立ててくれる人がいないと、立たないような、メンツだったら、その程度ってことですよ。

セルフライジングって言葉がありますが、すごい人は普通にしていても凄いですからねー。

スーパー赤雲フリーソロは、現代のレベル感でスゴイ記録ですが、4級40mランナウトとか、10dの課題に10bをつけて、しかもボルト配置が悪く、初心者が取り付いて、ビレイが適切でも大事故になり、その事故を見て、俺たちは違う…と自己満足に浸るとか、もう金玉どころか、普通の人としての人間力、小さくて困ります…。


返す返す、こんな下手くそインタビューではもったいない…もっとちゃんとマシな質問の仕方しろよ!って思ったインタビューでした…。

佐藤さんと為末さんが話したら、さぞ面白かろうと思ったりします…なんせパワージェル半分とかそういう繊細さのレベルですから…。

2022/03/19

記録映像 ワクチン後遺症


打ってしまった人は、3回目は辞めておきましょう…

Avoid Experienced climber!

Why I Write a Huge Amount

I am known as a climber who writes a lot.

My First Major Depression

I used to write almost all day, every day. In fact, that was the original title of this blog. I started writing when I was 16, during my first battle with depression. No one around me understood what I was going through. I was attending a high school where 100% of the students went on to university; most of them were children of doctors and lawyers. But my situation was different—my mom was a single mother with three kids, and I was the oldest. Naturally, she struggled financially, and I felt like there was no way out.

Seeking social support, I turned to my school counselor and attempted to transfer to a different school where I could obtain an occupation as soon as I graduated. However, asking for help only made things worse. The school refused my request because it was considered the best school in the area. This left me feeling even more trapped. Without money, how was I supposed to pursue higher education?

It was the hardest time of my life. I wrote endlessly, trying to explain everything to myself and wash away the pain. Writing was the only thing I could do to avoid blaming my mom or life itself. Life felt unbearable from the very beginning.

This blog is a reflection of how much I was hurt. Writing is how I expressed my sadness. If I don't express it, how would anyone understand?

My Climbing Crisis

As you can see, my life was never as easy as it is for most people. Even before adulthood, I had to solve problems that would challenge the average adult. Looking back, I realize the same pattern appeared in my climbing journey.

Before I was fully prepared as a climber, I had to deal with difficult situations such as unsafe belaying and ignorance.

I was scared in Kyushu because no one seemed to have a proper understanding of free climbing. At first, it was just a concern, but now I know it was a real issue.

People in Kyushu lack an understanding of modern free climbing; their knowledge is outdated by 40 years.

I joined the most prestigious alpine club in Kyushu, hoping to find ice climbing partners. However, instead, I encountered this shocking experience: an old, experienced climber sent me a photo, proud of his methods, which turned out to be dangerously flawed.

The photo showed two climbers, with me leading at the top. Why did I see another climber? Because the belayer was belaying both of us at the same time—something I had never heard of before.

Additionally, this was my first time climbing with this belayer, and the guy in the blue jacket was a total stranger to me. Usually, climbers do not attempt multipitch climbs together for the first time.

This incident was just the beginning. One after another, I faced dangerous situations that made me realize:

 


This photo was actually sent by him so he perhaps assumed this is doing right.

Or he may be a total ignorant.  Or he assumed I am the ignorant one so I will not notice how bad this was. 

As you can see, this photo shows two climbers at one belay. I was on top and leading. 

Why do I see another climber? Because he was belaying two of us at once. I have never heard of such belay. 

Also I should mention this is my first time climb with this belayer and the guy in the blue jacket was a total stranger to me. Usually climbers DO NOT climb multipitch at the first time rope together.  This was a forced climbing to me.

MOST "EXPERIENCED" CLIMBERS IN KYUSHU ARE THE MOST DANGEROUS.

Examples include:

  • Providing belay to a lead climber with the belay device attached to a tree.

  • Sitting on a rock while belaying.

  • Forcing me to lead when I didn't feel comfortable.

All of these were life-threatening.

Not just this, I had incidents one after another, that suggest 

 MOST EXPERIENCED CLIMBERS IN KYUSYU IS THE MOST DENGIOURS

like, giving a lead climber a belay which belay device is attached to a tree... 

or sitting on a rock while I lead, 

or forcing me to lead when I don't want. 

All of those are life threatening, not just gaslighting. 

The BOLTS are so bad in Kyusyu

This is the bolts in Kyusyu... 


It is called "cut anchor". This type of bolt was used a lot in 40 years ago. No one uses in Tokyo and around, including Yamanashi where I learned climbing, so I have never seem this before I came to Kyusyu... the worst news was Kyusyu's developers are still using these, since it is cheap. The strengths is not enough, 5-15 kn at max at best condition, so it is barely the same as cams... a normal size No1 Camelot properly set, provides 15kN.  

There are tons of uniquely set, hand made anchors and belay station. So easy-peesy falls like you do in an artificial wall, are no-no. 


Artificial walls are not safe if all the belay you can get is this type... I see a way too often in Kyusyu.  But my climbers friends say they see this often in Tokyo too. 

My point is the advice of 

GO SEEKING EXPERIENCED CLIMBER is WRONG!

They are the source of malpractice! 

I have seen not 1 climber who claimed "EXPERIENCED" doing a wrong thing in my entire Kyusyu climbing life. 

Better advice is "AVOID" them!

Do not be deceived by what they say, 

Go seek safe climbing with someone from Japan Free Climbing Instructor Association

In climbing, good chances are you can get killed, it is not a joke. 




 



 

2022/03/18

泣く胸がなかったこと

■  泣く胸がない

昨日、書いたこの記事を読んで、「私は本当に頑張ったんだなぁ…」と、目頭が熱くなった…。

https://allnevery.blogspot.com/2022/03/blog-post_57.html

私は、殺されそうで怖かった。

岸良での肉離れと膝の亜脱臼くらいで済んで、よかった…。

これは、潜在意識が、怪我を完治させないことで、私を生かしているのだ。潜在意識は常に守ってくれるものだ。

もし、膝が治ってしまえば、今いる超危険エリアでリード経験を積み上げないといけなくなってしまう…そうならないために、潜在意識が膝を完全治癒させないでいるのだろう。

だから、今、生きている…息がある…のは、本当にラッキーなことだ。

クライミングから足を洗って1年近くなり、やっと距離が取れて、今、クライミングしなくて良い状況で、本当にほっとしている。

■ 中級者へのステップアップ 岩バージョンをどこでするか?

アイスでは南沢大滝リードのレベルまで行った(実際は、リードしていない。青ちゃんと二人でシーズン終わりの大滝に行ったら、登りは超簡単の段々になっており、一方氷の質は、溶けかけて脆くなっており、シラケてしまったのだ。リードで命かけるほどの価値がある滝ではなくなっていた。つまり、4級40mランナウトと同じ意味だ。でも今のアイスクライミングのスキルは大滝リードがそつなく完登できるレベル感だと思う)。

つまり、初心者は抜け出し、自他ともに中級者で、これからバンバン、リードしていいよの許可が出るってことだ。

大体、氷瀑で登っていたら、周りの他会の人たちが、あんなにスイスイ登ってくれちゃって…と舌打ちするレベルに行った。

そこまでアイスでは行った人でも、岩は別の話になる。

■ 岩のほうが氷より危険

なにしろ、岩はプロテクションを自分のために打つことができない。クラック以外は。

ボルトルートは安全、というのは、海外でのできごとで、教科書的な話であり、日本のボルトルートは、古いルートであればあるほど、易しいルートであればあるほど、”ランナウトがしびれるぜ病”に侵されており、決して安全ではない。

しかも、私はアイスでは、打ち込みパワー以外の何の不利もないが、岩ではリーチで徹底的に不利なのである。リーチの問題は、根本的に改善不可能。

身長170の男性が立てるスタンスでクリップして5.9のところは、スタンスが極小のに立たないとクリップできない位置にボルトがあれば、そこに立たなければならなくなり、そのスタンスに立つムーブが5.9とは限らない。5.12で要求されるレベルの極小スタンスに、5.9の課題ですら立たざるを得ないことは頻繁にあるのである。



そういうことに対して、男性はすべからく無理解であり、特にボルダーをやらない人にはわからない。ボルダーではシットスタートのほうが難しい。級だった課題が急に段レベルになるのは、珍しくない。

しかも、私は山梨でビレイヤーに落とされて頭7針縫っているんで、もう2度目はない。

しかも、見たことがないヘンテコボルトを色々と質問していたら、そのボルトは、なにやらカットアンカーとか言うやつで、40年経過しており、今にも腐って抜けそうなロシアンルーレット状態なのだそうだった…。海外の権威ある団体から、そう言われただけでなく、JFAが援軍に来たくらいの真実だった。

そんなので、落ちながら登れって言われるのである。

それでも10歩譲って、きっとみんな私のために、背中を後押ししてくれるのだろう…と善意に解釈していた。

なんせ、ラオスも台湾でも、一人で行って、現地の人と登ったため、リードしかしてないから、リードしない奴と言って、馬鹿にされるいわれはない。

”リードしない”のではなく、”リードできるようなボルト配置にない”ので、したくても、やりようがないのが、日本の岩場なのである。そこのところの理解力がある人が誰もいない。

こんなかわいそうな目に遭っているのに、怖い怖いと訴えているのに、私が逃げ込める、頼りになる胸がない。

俺のビレイに任せておけ、と言ってくれる人は誰もおらず、安心して登っていいよ、と言ってくれる人もいない。

岸良でそれが分かったのである。私が登りたいと言っているクラックの前で誰もビレイを申し出てくれる人はいなかったのだった…。しーん…。こいつらは友達でも何でもなく、ただ私がいつでも空いている呼べばやってくる都合の良いビレイヤーとして重宝していただけだ。

■ 夫がクライマーでないことの致命的な欠陥

生死の恐怖を味わっているとき、頼りにするのは、当然、配偶者だと思う。心のよりどころとなるために、普通は配偶者というのはいるものだ。

だが、夫は、クライミングはしないから、私がどんなひどい目に遭っているのか、夫には分からない。夫に理解を求めようにも、クライミング業界にいるクライマーだって、5,6年は掛けて中級者レベルにならないと、理解のしようがないようなことを今言っているのだ。

カットアンカーというボルトタイプがあること…なんて、山梨のクライマーで知っている人見たことないレベルのクライミングオタクレベルな知識だ。(レトロすぎて誰も知らない)

結局、夫が言えることは、

そんなに嫌ならやめたらいいんじゃないの

というような低レベルな話で、結局そうするしかなかった。

せっかく7年かけて作り上げた、生きがいになるような活動が、私の手から取り上げられてしまったのに、そのことも、彼には分からない。

私は泣ける胸が欲しいのに、どこにもないっていうわけだ。

やっと整理がついて、ほっとしている… もうこれで、苦しい目に遭わないですむはずだ…

説明がついたことは、切り離されてしまうからだ。

良かったね、ワタシ…今生きていて。

右足君、犠牲になってくれてありがとう。これからも、一緒に歩いていこう。

私が好きな山はこのような山でブイブイ言わせる山をやったことはありません。

 https://allnevery.blogspot.com/p/herstory.html


2022/03/17

時代錯誤なレベル感で、”俺カッケー”は、結論的にかっこよくない

■九州に来て以来、時代錯誤感に悩んでいる

極めつけが、

”3級しか登れないのに2段をノーマットで登る”というボルダラーでした。マットなしで登んな!というトップクライマーの弁を伝えたら、”マット買う金がない…(涙)”とか。50男が、クラッシュパッドを用意できないって…? どれだけ、弱者なんだろう…もう、お気の毒で、声も出ません。が、2段のボルダーを登るかどうか?は、生死が係る社会正義の問題ではなく、単なる快楽、趣味のほうのニーズなので、他人の私が解決してやるべきとは思えない。

■ 経験豊富なクライマーを求めて…

それ以前も、一緒に岩場に行った方が安全が高まると思われる、

 ”経験豊富なクライマー”

を求めて、あちこちの会のドアをたたきまくったわけだが…全部ダメだった。

 ★支点ビレイして来る自称”経験豊富なクライマー”とか、 会1

 ★お座りビレイしてくる”自称経験豊富なクライマー”とか、 会2

 ★2名を一人でビレイしてくれる”自称経験豊富なクライマー”とか 会3

九州のクライマーは、ちゃんと登れる人でも、何が安全か?を理解しておらず、原因は、

  大昔にアルパインクライミングを教わったキリ、技術更新してこなかったこと

によるらしい…。そういう人の下で育った、一見、まともなクライマーでも

”5級の寝ている氷で初登自慢”とか、そういうことになっている…。

(まぁこれはロクスノ編集部でも、分かっていないくらいだから仕方がないのだろう)

しかし、分かる人には分かってしまうので、

 長所をPRするつもりで欠点をPRすることになっている。

■ ハッキリ言って ”老害”

往年のクライマーで、70代にでもなれば、誰でもお荷物になる。頼りになるというよりは、お荷物になるのは、人間だから構わない。

が、けが人に、さらにその怪我が悪化させるような具合だと、お荷物、という言葉は生ぬるい。いないほうがマシも生ぬるく、いてもらったら、有害、くらいな話になる。誰とも登らず一人でやっていた方がすぐ医療機関にかかれるということになってしまうからだ。

そういう人とは登るべきでないが、社会を見渡すと同じことが、老害、と言われている。

■ (頼りにならない)× (時代錯誤)の二重苦状態

私が、ボルトの不備を指摘したにも関わらず、そして、それは後日JFAのリボルト対象となり、私の指摘したリスクが証明されたにも関わらず(危ないと思わなければ、JFAはリボルトしないからだ)、

  あなたは、落ちるのが怖いだけで、ボルトが危険だというのは違うと思いますよ

と言ってきた人がいたが… ある、ふとしたきっかけで本音が聞けた。

「うちのメンバーのほうがあんたより登れます!」とのことだった…。やっぱり。残念だったが、まぁ、そういうことだ。つまり、私を登らせようとするのは、自分のメンツのためであり、私への思いやりというわけではなかったのだ…。だよなぁ。青ちゃんは、私が頑張ってリードしていて、震え出すと…、”降りてきなさい”、と言うもんなぁ…。

大体、ビレイヤーに落とされて頭を7針も縫ったことがある人にリードを無理強いするとか、普通に考えたら、恐怖心を悪化させるだけで、一番必要なのはその人を安心させることだと、まともな大人なら分かる。

しかも、私が指摘したリスクは、フェイクではなく、事実なのだ…その岩場では、いまだにトンデモ終了点を作っているし、それを伝えても、肝心の開拓者に誰も言わないから、延々とトンデモは善意で作られ続ける。その人は自分が正しい終了点の設置や正しいビレイの在り方を分かっても、伝達をしない。なぜなのだろう…

その会で、まともな人にはいまだ会ったことがない…。

 いくら私が親切でも、命を上げることはできません…

■ グレードクライミングという病

は、どんなに知的な人でも、陥る病のようだ。”登れる奴が上”病、ということだ。

しかし、フリーでは、グレードが異なってもやっていることは同じだ。5.8でテンションするときの気持ちと、5.14でテンションするときの気持ちは同じなので、レベルの差は、通過点の差に過ぎない。どっちが上っていうのにこだわっているのが、フリーでは滑稽なことなのだ。なんせ、世界のトップに行くまで、延々と同じことの繰り返しだからだ。

そこが、日本でしか登らない人にはわからない。

■ スポーツ=リスクフリーって意味ですよ

スポーツクライミングのグレーディングは、リスクフリーの上に成り立っている。だから、スポーツクライミングの人とアルパインクライミングの人を同じモノサシで測ることには意味がない。

フリークライミングのグレーディングも、同様に、道具なしで登れるスキルのことを言うので、フリーで登りたい人には、55mの登り返しをすることは求められていない。

求められているのは、ヨセミテクライマーや、エイドクライマーや、レスキュー隊員だ。

アルパインのクライマーも、危急時技術として当然のように備えている。が、危急時であり、本来は、違う。

エイド技術はどこで教えられているのか? 

それはどこにも書いていない。

本当にフリークライミング、を厳密な意味で適用したら、グリグリ登りはフリーでは当然ないし、登り返しやカウンターラッペルも、フリークライミング技術ではない。

ので、当然だが、フリークライミングの教本に書かなくても、著者にその責めがあるはずがない。

したがって、日本のクライミングに欠落しているのは、

 危急時スキルを教える教育機関

であり、”自称・経験豊富なクライマー” ではない。

これまで書いたように ”自称・経験豊富なクライマー” と登ることは、むしろ、自殺行為になる可能性が高い。

■ 人々が堕ちていく…

このように、グレード至上主義は、人を堕としていく…ついには相方ですら、同じ価値観に堕ちてしまい、2000年も2020年にもなって、”エイドで沢初登”を自慢するような奴に堕ちてしまった…(涙)。

ああ、課題がもったいない。人を選びさえすれば、エイドではなくフリーで初登できたかもしれないのに。

それまでは山梨にいたので、周りにはギリギリボーイズの方とかが、ゴロゴロおり、ものすごい記録を出していたので、彼のナルシシズムは、自他ともに客観視の光線にさらされざるを得ず、どこで何を自慢したらかっこいいか?というのは適切な判断がされていたのに、九州にきたことで、ん?これはもしかしてかっこ悪いのではないか?と客観視するブレーキが外れてしまったというわけだった…。残念だ。 

歴史が分かる人が記録を読めば、残念さが分かると思う。まぁ、クライミング界の男性は男性に優しいから、「あいつも名誉欲には勝てなかったんだろ」程度の話だろう。

自分の名誉欲のために、5人も6人も人を殺している課題のリボルトを認められない人も、関西にはいるようだし… 自責の念で、ガンになったりしないのだろうか?

かえすがえすもったいないのは、せっかく山梨で自分の実力を客観視する力が育まれたのに、九州に来たら相対的地位が上がってしまって、天狗になったことだ。

しかも、その根拠は、「あなたのご飯を作っているのが私の幸せ」という母親の弁…、ただ母親が気を使って言ってくれている事すら気がつかず、無邪気にその言葉を信じれる心…が支えていた。まぁ、40になっても50になっても、親から見れば子供は子供。特に息子は、母親にとっては格別な愛着があるものだから、母親がそう発言してしまうのは仕方がない。しかし、それをその言葉のまま受け取ってしまう息子の側のほうが…(汗)。精神的成熟が遅いということだと思う。普通は、俺がかっこいいかどうか?もう一度考えてみるものだ。

というわけで、九州の風土というのは、人…とくに男性をお子様化させる。前はちゃんと大人をやれていた人でも、やれなくなるのだ。

俺かっけーっていうのは、誰にでもある。女性にだって、あるだろう。しかし、男性のナルシシズムの発露の仕方としては、命知らず自慢の俺、どーだ!というのは、40男、50男がやるには、10歳児的すぎる。

現代では、5.12の課題でも、もはや高難度、とは呼ばれない。それは中級者課題と呼ばれる。そんなことは、山梨時代に嫌というほど分かっていたはずだ。

そんな程度の低い課題で吠えていたら…?かっけー!!というよりは、恐怖心の発露、であり、むしろ、かっこ悪い方に入る。

そういえば、多良山程度の山(ハイキングの山)で、獣を恐れて、大声出していた男性いたなぁ…。

■ 現代のかっこいい=1000m、5.12でフリーソロ

いくら命がけでも、4級のところで40mランナウトを自慢していたら、かっこ悪いのが現代だ。それがカッコよかったのは、40年前の話なのだ。

今の時代に自慢になるのは、アレックス・オノルド君のレベル感であり、

40年前              現代

四級(5.8)でフリーソロ  → 5.12でフリーソロ

40mランナウト(ロープ付) →   1000mでフリーソロ

なんですよ? 

みなさん、どんだけ、クライミングニュースチェック、サボっているんですか?

こんなのには、ちゃんと出ましょう!


【イベント情報・パタゴニア「繋ぐ壁」】

JFAのサポート企業であるパタゴニアから、クライミングフィルム公開のお知らせが届きました。

2020年春、横山勝丘、倉上慶大の2人が、屋久島で行なった開拓の様子を綴ったストーリーが、3月31日(木)21:00に、公式YouTubeアカウントhttps://www.youtube.com/c/PatagoniaJP

でプレミア公開されます。

3月26日からは、上映会と両氏によるトークイベントを、全国で順次開催。開催日時と会場は次のとおり。参加費無料・要予約。ぜひお近くの会場に足を運んでみてください。

※先に、3月31日のプレミア公開でトークイベントの視聴が可能とお伝えしましたが、トークイベントのオンライン視聴はできません。訂正してお詫びi致します。

3月26日(土):屋久島会場 プレミア上映 18:30- 20:30(会場 屋久島環境文化村センター ※屋久島会場のみ申込み不要)

3月27日(日):福岡ストア 19:00- 20:30 (定員25名)

3月30日(水):神田ストア 19:30-21:00(会場 KANDA SQUARE 3F・定員50名)

4月2日 (土):神戸ストア 19:00-20:30(定員18名)

4月6日 (水):名古屋ストア 19:45-21:15(定員25名)

4月10日(日):渋谷ストア 19:00-20:30 (定員25名)

予約はこちらから

https://patagonia.resv.jp

男性性、父性、女性性、母性のバランス

 私はクライミングをしていると、

ーーーーーーーーーーーー
本来はとても頼もしい男性が好きなのにもかかわらず、甘え上手な男性ばかりがアプローチして来るようになります。
ーーーーーーーーーーーー

ということで困っていました。私は、頼もしい女性ではありますが、肉体能力、身体能力において、男性を上回る”超人”ではないですし、なりたい!とも思ったことがないです。

私は頼もしい男性が好きです!ここはきっぱり!

私はクライミングで、決して”強い”ほうではありません…5.9は、いつでも落ちずにオンサイトできるので、別に弱くもありませんが、そのあたしより弱い男性って… どんなもんなんですか? ちゃんと金玉ついてんの?と言われても、仕方がないレベルなんじゃないかと思います…。

なんせ、チビでリーチが遠~い私ができるようなことが、できないっつーわけなので。

そういえば、岩場を探しているときに、フィックスが出ているアプローチですら、嫌がった人がいたなぁ…そこ、カムとロープが入った重たいザックで私が通ったところでしたが…。

その人は私と組みたそうにしていましたが…、私としては、チビの私が重たいザックのハンデ付きでクリアしたところを空荷で怖がる男性とだと、ただでさえ、強くはない私が、さらに弱い男性というハンデを背負うことになり、自分の身が危険だ、と思いました。

どんなクライマーでも、対等の関係であっても、パートナーには、相互監視と相互に保護しあえる力量を求めて当然だと思います。

往年のクライマーであるY澤さんと登らない結論を出したのは、向こうがお荷物だからです。怪我をしたパートナーを自分の宴会のために引きまわす相方なんて、風邪ひいた妻に「俺のごはん、どこ?」って聞く配偶者と同じです。困っているときに、さらに塩を塗る相手ということです。

このような人は、男性性があっても父性がない、という意味です。例えば、赤信号無視でつっぱしってくれたパートナーもいましたが、それも男性性はあるが、父性はないって意味です… 別に朝にフェリーを回しても何も困らないわけですから…。事故が無くて何よりでしたが、愚かな決断をする人だなぁ…と思いました。

でも、前にも、太刀岡山で残置されていた終了点のギア、持って帰ろうよ、とか言った人だったしなぁ…。まぁ人は過ちを犯すもの、成長するもの、なので、今になってもそうだとは思いたくはないですが、自分さえよければいい、という男性性のエネルギーの強い人だったと思います。

私の新品のロープで2度も自分の重要なクラックのオンサイトをしたので、ちゃっかり者、で記憶しています。人のロープでオンサイトするのは辞めましょう。

■ 女性性

さて、そうなると、となると、今度は、私が女性性を上げるにはどうしたらよいのか?ということになりますが…

母子癒着で育った子供は、男女を問わず、父親の在り方を尊敬できず、母親を”かわいそう”と思って育ちます…しかし、母親は、”かわいそう”ではない。という観念が大きなキーなようです。

私は母性は十分発達していますし、父性的にも、頼りになるタイプです。

しかし、なぜ、40代後半になって、18歳男性と同じ体力を要求されないといけないのでしょう???

なぜ、女性としての当然の体力差を認めてもらえないのでしょう???

そこが問題の根源であるのではないか?と思います。

女々しくなる。そこが私の課題です。



2022/03/16

技術を求める先は経験豊富なクライマーではなく、日本フリークライミング協会です!!!

神須ノ鼻で、クライミング技術が未熟なクライマーによる事故が起きているようで、このようなブログが閲覧されてきましたが…

http://blog.livedoor.jp/jamminggentleman/archives/28868811.html?fbclid=IwAR3dQlLCopJLwt_E2OPkutyYGyiE0umUYRpkbXCCoPcAAvwshmsZjc7GfoE



九州で遭った〇〇会のクライマーで、登り返しができている人、会ったことがないです。

私が教えたド素人のクライミング初心者には、すべて、懸垂下降と登り返し、を最初に教えています。

九州ではそれを教えないで、マルチに連れて行っている会がほとんどでした。昔の教え方の人たち、で、です。

往年のクライマー(一般に ”経験豊富な”、と形容される)は、新人に

・懸垂下降を教えない

・宙づり登り返しを教えない

・結び替えでのローワーダウンを教えない

です。ですので、この記事にあるように

ーーーーーーーーーーーーーーー引用ーーーーーーーーーーーーーーー

全般的にプロテクションが難しく、的確なセット技術が求められます。55mの登り返しもあることから、初心者のみでの来訪は控え、信頼できる経験豊富なクライマーと同行していただくようお願いします。

ーーーーーーーーーーーーー

は、有効な作戦ではありません。

このアドバイスが間違っているから、事故が減らないんです。

経験が豊富なクライマー=安全、ではありません。

(経験が長いクライマーでも、パートナーに懸垂下降、登り返し、レスキューなどの技術伝達をしない人が9割9分ですので、これは誤解を招くいい方です)

日本フリークライミングインストラクター協会などで、技術伝達を受けましょう。

長野県山岳総合センターリーダーコースは、

懸垂下降から教わります。

クライミング技術とは、ムーブの事ではありません。