2016/10/28

久しぶりにグラッパ (3回目)

■グラッパひさしぶり

前後してしまうが、水曜は、久しぶりにグラッパさんへ。

晴れていたので、外がよかったのだが、結局インドアジム。前日雨が降って岩が乾いているか、確信が持てなかったからだ。

今度、ラオスに一緒に行くパートナーが、たぶん、私があんまり登れないと、クライミングを楽しめないのではないか?と心配してくれたのだろう。どれくらい登っている人か、という見極めが必要。

グラッパさんの課題は、フェイス的ではなく、立体的だし、体全体を使うような課題が多いので、久しぶりにクライミングの楽しさを実感した。なんだか、愉しかったな~。

しかも、不思議なことに、4級が登れた♪ きっとグレードが甘いのだろう。ピラでは、5級の辺りでつまづいているところ。しかし、ピラはグレードが辛いと言われているし、どれくらいが登れるか?よりも、

愉しいかどうか?

ということが大事なことだ。

■ クライミングの楽しみを何に求めるか?

グレードの更新に、クライミングの楽しみがある・・・とは、私は考えていない様な気がする。

以前の山の師匠に、「やっぱりグレードを追いかけはじめた」と言われて、嫌な気持ちになったことが、かつてあった・・・

クライミングには、グレードが付いており、ついているから、それを目安にするのは、何も変わったことではないからだ。

まぁグレードを”漁る”のは、スタンプラリー型百名山と似ているメンタリティのような気がする。

だから、そのような登山やクライミングはしたくないものだ。

 山に数を持ちこまない

というのは、師匠から学んだ大事な教えだ。以前の師匠には、とても感謝している。

■ プラトー対策

一つのジムにだけ行くと、登れる課題は登れて、登れない課題は登れず・・・という具合に、煮詰まってくる・・・というのもあるかもしれない。

そういう時は? わたしなら、まったく別のジムに行ったり、完全にレストしたり、と違うことをしてみる。

プラトーというのは、同じことを繰り返しても、克服できないような気がする。

■ 登れない課題を登ろうとする

登れない課題を登ろうとしないとうまくならない、

と言われたのだが・・・確かにそうなんだが・・・ 登れない課題は、ちっとも面白くないのである。

登れる課題が面白い。

5.9は今では楽に登れる。 だから、本番では、愉しい課題を登りたいものだ。

登れない課題を無理して登る・・・とき、面白さは何を基にしているのだろう? 私は落ちるのがキライで、しかも、リードで落ちるのには、かなり抵抗感を持っている・・・

 理由1:  クライミング初年度の腕力がない時代、無理強いされた課題で、落ちて床から50cmくらいで止まった。

 理由2: 先輩をビレイしている仲間のビレイが・・・超だらりん。 あれではグランド確実と見て取れた。

 理由3: 落ちたら、どうなるか、想像できてしまう。

 理由4: 実際1ピン目で落ちたら、止めてもらえず、グランドフォールし、頭を7針縫った。

・・・というわけだ。

でも、上手に落ちる練習は必要だ・・・、今度、落ちる回数をノルマとして練習することにしよう。








2016/10/26

大事なのは2点支持の習得

最近分かったことの備忘録。

■ オンサイトへの準備

 1本目 朝一 確実に落ちないグレードをリード

 ↓

 2本目 限界を押し上げる

 ↓

 3本目 オンサイト能力を高める

■ フリークライマーのスタート

確実に落ちないグレードは、限界グレードの2グレード下。

トポに乗っているグレードは、フリークライミングの場合、ほぼ5.8からです。

ということは、5.10Aが登れるクライミング力が、自立して岩場へ行くときの目安になります。

となるとジムグレードでは、10c、Dくらいになるかもしれません。

ガイドさんの講習も大抵がトップロープでの5.10Aからです。

5.9アンダーと10以上では、クライミングに質的差があります。2点支持。

大雑把にいうとフリーをマスターするとは、2点支持をマスターすると言うことなのです。

■ アルパインクライマーのスタート

以上は、フリークライミングの場合です。アルパインでは、5.8に満たない岩場、

Ⅲ級
Ⅳ級
Ⅴ級

も登ります。 広沢寺や日和田、三つ峠、など、アルパインの岩場やルートは登攀自体は易しく、2点支持が出るわけではないです。3点支持で登れます。

なので、5.9アンダーでも、多くの人は岩場に出かけています。

フリーを登っても、アルパインでスタートした人の登りと、フリーだけをしている人の登りは、どこか違った風に感じます。

私はアルパイン風の登りが多く、ステミングが多いです。

■ スタート位置は人それぞれ

5.9と10は質的に違いがあるのです。

スタート位置は人それぞれです。

 1)5.9は最初から登れてしまう人 (若い人、山岳部)

 2)5.8からスタートの人 (ジムだと5.10が登れる)

 3)5.7からスタートの人 (ジムだと5.9が登れる)

 4)それ以下の人 ジムでも5.6が登れない


だれしも、2点支持へ進むためのムーブの習得が課題になります。

大事なのはグレードではなく、2点支持の習得です。

男性は、グレードだけで判断すると、腕力で登れてしまうので、スキルがまだないのにもかかわらず、リスクを冒す危険があります。

 山やっている男性: (指力) 
 
 初心者男性: (2点支持) (指力)
 
 腕力の無い女性: (2点支持) (腕力) (指力) 

と、最初から持っているものが少なければ少ないほど、スタート地点に立つために、トレーニングが必要です。

私もインドアでの5.9は最初から登れました。外岩の5.7も最初から登れました。リードデビューは11Aの課題を傾斜を殺して、10Aにしてやりました。

さらに下から進む人もいるようです。 インドアで5.9が登れない場合などです。

ジムの人工壁では、5.7が基本的には一番易しいリード課題ですので、5.7が確実になれば、外では、5.9がトップロープで触れます。

ともかく、登攀は、スタート位置が人さまざま、です。

しかし早道はないです。

■ 同じことの繰り返しだと言うこと

低いグレードからスタートしても、怖ければAゼロしたり、エイドしたり、ハングドッグしたりしてムーブを読み、登ると言うことは変わりありません。

高いグレードの人も、基本的におんなじことを高いグレードでやっているだけなんです。

なので、低グレードを馬鹿にしがちですが・・その必要はありません。

■ 確実なクライミングとは?

足元から一歩一歩固めるクライミングです。

5.8でスタートした人は、5.8を30本(同一課題で構わない)、登って、クライミングのムーブに慣れること。

クライミングビラミッド通りに、先を急がず、ゆっくりと成長することです。

グレードを高めるために、一つの課題だけにこだわってグレードを向上させる、というやり方だと、12が登れても、5.9の些細な課題で落ちる人になってしまいます。






2016/10/25

デゲンナー RP / Redpointing another crack

■ 午後から雨  Afternoon shower

今日は、午後から雨と分かっているものの・・・ 急遽、湯川へ。 道中、南アルプスの山並みが大きく見えた。湿度が高いせいだろう。

I knew it will rain afternoon, but I wanted to go to Yukawa so much. I just do not wanted to lose the timing.

前からレッドポイントしたいと思っていた、デゲンナーを朝一でトライ。

The Yukawa rock garden is known for crack problems and the easiest is "degenar 5.8".

They say the grade there is rather bitter, and I feel the same way, I think the "Ogawayama Ray back 5.9" is easier than this one.

デゲンナーは半年ぶりです。遠目に見ると、こんなに難しそうな細いクラックだったけなーと思いましたが、近づくとやっぱり登れそうに見える。

Anyway, 6 months has passed already since I did this problem on top-rope. Now I wanted to do it red point.

ただ半年ぶりで、ほとんどオンサイトに近い感触でしたが、前にトップロープでは楽勝で登っているという記憶を心の頼りにして、登れるハズ!と自分に言い聞かせながら登りました。

出だしで、右の壁を使ったら・・・

「そこ使うの?まぁ、リードだからいい」 (笑) まぁ色々スタイルに注文が多いみたいです。

一歩以外は、どうせ左に戻らねばならず、戻るほうが結構シビアですけど・・・ あと朝一なので、緊張。

体の動きが悪いかもしれないと言う感じですが、別に悪くなかったみたい。

これでもか!と50cmごとにカムを噛ませ、リード貫徹!いや~、ちゃんと登れました。

デゲンナー5.8 レッドポイント。

ただし、6個、使ったカムのうち、5個目は全然効いていない。

The partner, who is also my climbing master, he was so anxious... no wonder... I haven't mastered placement of the cams yet... so the protection is not really a protection, it is indeed same as free soloing...

I did. I had red pointed the problem.   A way to go!

He has tested the protection, climbed the same problem for me on toprope and the 5th cam I had set was not secure at all.  I knew it but I just ignored it since my hand was getting too tired to stay at that position. My legs were shaking. And it was not so difficult section so it was easier climb than staying there.

■ 5.10A?

デゲンナー隣
次は、無名の課題へ。上部で、右に屈曲して、そこでランニングを伸ばす必要があります。

相方がピンクポイントで登るように、これでもか!ってくらいカムを差し込んでくれましたが・・・。

少々のルーフがあり、それが恐怖心を起こしました。ルーフ部分、まだ経験が浅く、解決力がない・・・

下部での悪い部分は、最悪テンションすれば良いのですが。

でも、上で落ちたら、ルーフの下のテラスにぶつかるなぁと思いました。

これは結局、トップロープにした。トップロープの次に、リードしてみたいと思ったのですが許可が出ず。

Then we went to a next problem, with no name.

He had lead climbed and gave one tention to show me if I get stucked in the middle of the route, I can do the same.

On way back, he had added some more protections, which I thought, francky, it was too much...

but what that shows are, he does not trusted my climbing skill... he thinks this route I might fall.





There was a small roof section on the top of the problem and it made me nervous... I don't get used to climb the roof yet... what if I fell? I will hit the terrace.

This imagination and the fact that I withdraw.... that my teacher thinks it is a difficult grades for me... made me decide to climb this problem on top rope.

He said no to read climb after I did the top roping...   I do not understand why. This problem is 5.10a so red pointin is ok.

He wants me to fall?   I had fallen once with his belay, and there is no other fall on lead climb,...
no it is wrong, I had fallen on 5.10a lead climb after a first clip and then I was on the ground, have cut my head and stiched 7 stiches...it was so close to death.

Anyway I know he thinks I am overreacting to the fall and I admit I am.

I must overcome the lead fall scare. But I need trustworthy somebody, and I know he's the one still I can't.

For me it is easier to overcome the fear when I have to teach someone below. I just feel I should not owe anything to him, it will create a demand, or a request of return of favor. I just feel I should be independent so strongly, that I can not owing anything to anybody.

■ 5.8

デゲンナーの裏の課題
最後はまた易しめのコーナークラックへ。無名のルートのようですが、登りやすく、これは確実感がありながら、登りました。

ピンクポイントで完登。17mくらいと短いし、易しいので、ローワーダウン中に、カムに落ちてみる練習をしてみましたが・・・

カムで落ちると衝撃が・・・。

スリングは伸びないからです。

衝撃吸収力があるものの上に落ちないと。

We moved on to other crack and this seemed so easy 5.8.

Still he wants to put protection by himself
not me.

That means I am an immature climber yet.

5.8 I don't fall.

But I don't have a skill of placing the right protection in a proper way, so he won't allow me to climb in master style.

So I did it on pink point.

This was easy fun climb.














■ クライミング力は向上  Sudden skill up

クライミングは良くなっていました。突然。急激に。

My climbing has improved suddenly.

6月にもありましたが・・・登れるようになる時は、なぜか突然登れるようになっている。

今日はスメアや足ジャムも確実で、足の確実感がありました。もちろん、易しい課題なので、ハンドも、バチ効き。

6月に突然良くなったときは、蓄積した疲労が取れた、というだけでした。精神的疲労もあったのです。

以前、英語を習得したい時に、追い込んで、初めて夢の中で英語が出てきた、と思ったら、それが悪夢だった・・・ということがありました。 

クライミングも似た感じで、自分の苦手なことをあえて強いて習得中です。なので、ストレス満点。

苦手とは腕力、アッパーボディの力、指力のことです。

才能があって登れるタイプではないです。

顕在的に怖いと思っているわけではないですが、潜在的に怖いと思いながら、がんばって登っていたのかなぁ。

でも、ジムのお兄さんが言うには、怖いと思っていた方がいいですよ、とのこと。

やっぱりそうですよねぇ。怖くないより、怖いほうがいいですよねぇ。

で、今日のパートナーとは、2か月登っていない。お久しぶり感があります。

今日の上達は、最近一緒に登った女性クライマーのおかげかなぁ・・・。

小川山瑞牆。別々の人ですが、一緒に登った女性のクライマーの動きがきれいで、とってもマネしたくなったのです。

人工壁のクライミングも、動画を見て、いきなり上達しましたし・・・脳内に入る情報が、何かピースをはめるように突然照合したのかもしれません・・・。

単純に、最近クラックオンサイトしたのがうれしいので、その余波で、自己イメージがアップしているだけかもしれません。

スタンスの確実感がありました。それがうれしい点。

I felt nothing is unsure. I just felt I am very secure climber.

■ ザイルを伸ばしている感

私はクライミング力がアップするのが楽しいのではなく、易しくても良いので、自分でリードして登ると格別感があります。

  (今やっていることはすべて自分が選んで決めたこと) ⇒ (楽しい)

楽しいと言うか・・・より正確に言うと、有意義な気持ちになる、ということですね。

トップロープだと、あまり山頂を目指している感がないというか・・・

リードだと、”ザイルを伸ばしている”ことで、到達高度があがっている感じがあります。

しかも、それは、”ここまでなら行っていい”という自己判断で。

単純にリスクを楽しむ、という感性は、私には全くありません。リスクを楽しむというのなら、綱渡りでもしていればいいので・・・。

そうではなくて、リスクと戦いながらも上に到達している感じと言うか、そういうのが大事なようです。

■ クライミングノート

・カムのテスティングは肘から下だけで行う
・必要そうなカムの見極めは大体
・リードしながらテンションしても良い

・デゲンナー 5.8 RP   Degenner RP
・デゲンナー裏 5.8 ピンクポイント   Left problem 5.8 pink point
・デゲンナー隣 5.10A TR 回収で勉強  Right problem 5.10a TP

前回初めての湯川
湯川二回目

2016/10/24

何を安全と感じるか?

■ 心広く?!

今日は、日課になっている歩荷散歩中に、初老のご夫婦に声を掛けられる・・・

「何キロ入っているの~」

「20kgくらいです・・・」

「私たちも山に登るんだけどね、今日は風邪を引いちゃってね。編笠権現は無しになったんだよ」

「あら・・・それは残念でしたね。そこに見える愛宕山の裏にも大笠山がありますけど、信玄さんが作って840年という登山道がほんのちょっとですが、ありますよ。」

「三ツ岳登ってきてね、大変だった」

「あ、あの北横のですか?」

そんな会話を交わしました。 あっちこっちにいる、百名山登山者。

以前よりも、心が広くなった自分を感じました(笑)。

■ スポーツ栄養学研究中

クライミングで電池切れ現象が起きたこともあるため、スポーツ栄養学の本を読み漁り中ですが・・・

縦走で電池が切れたことはないことを考えると・・・

グリコーゲン切れ以外に理由があるのかもしれず・・・。それはメンタルかもしれない。

死の予感が虚脱感を起こさせる、という話を友人がしてくれました。確かにその面はあるかも。

ジムで電池切れってまずないですし。

■ クラックに命脈が・・・

クラックは小川山レイバックの初回から、なんだか登れそうな感触があった。

スラブやフェイスも、山岳会1年目の同時期に初回をしています。が、私には響いていなかった。

不思議~。

それはアイスも一緒です。

アイスは山岳会に入る前からやっていて、愉しく登っていました。先輩がアイスクライミングの会を主催した初年度、自分のアイスとバッティングして参加していない(笑)。先輩はアイスの仲間を広げようと必死だったようですが、山岳会はアイスは危険だからというので後ろ向きでした。

前の山岳会は何でも危険っていうタイプだったのかなぁ・・・。岩はボルトルート限定な感じ。

私は、アイスも好きで、クラックも好き。

ところが、この二つのクライミングは、ボルトルートより危ないとか言われているクライミングなんですよね。

山岳会の先輩なんて、初心者同士でクライミングに行こうとしたら、

「三つ峠はダメ!ボルトルート限定!」

と指定してきたくらいですし、クラックにしても、「一番危険なクライミングスタイルなんだよ~」とか、言って、一緒に行くのも嫌そうにしていました。

■ 感動が・・・

実は、オンサイトにしても、できた~という感触が、確実な喜びとなり、私を前に進ませる推進力となったのは、やっぱりクラックだけです。

よくよく考えると、フェイス(5.10a)やスラブ(ガマスラブ5.9)で、オンサイトしても、まぁノルマ達成と言うか・・・。

人工壁もおもしろくないしなぁ・・・。どんどん難しい課題に進みたい!という気持ちになるわけではない。

人工壁の場合はノルマです。今日も腕をパンプさせておかなくっちゃ~みたいな。

そもそも、プロテクションを自分で設置しながら、登るというのが、好きみたい・・・。

結論すると、かなり危ないことを好む性格みたいな話になってしまいますが・・・別にそういうわけではなくて、プロテクションがなんだか安心につながるんですよね。

不思議と。

■ 何を安全と考えるか?の価値観の差かも???

とまぁ、総括すると、プロテクションをプアだとは感じていないわけです。

もちろん、自分が設置したプロテクションの信頼度は、その上に落ちていないので、まだよく分かっていないわけなのですが、私にとって重要なのは、たぶん、自分で設置したって感じかもしれないです。 

このプロテクションを設置することの信頼は、なんというか単純に

 自己コントロール感

というようなものです。

■ ペースやタイミングが合わないのと似ている・・・

普通の山でも、自分の考えで歩くほうが絶対に楽に歩けると感じています。

例えば、強い男性と歩くと、男性って、歩くペースが速すぎて、こっちが先にバテてしまうんです。その上、休憩が長すぎ、体が冷え切って、再度エンジン掛けるのも、大変。

しかも、ロングな道のりだと、男性が先にバテてる!え~もう歩けないの~という感じです。足を引きづっていたり、スタミナが続かなかったり。

もちろん、私よりうんと年上の方々だからだろう・・・とは思うのですが。若い男子だと、たぶん、もっと私は大変になりますね。最初のペースが速すぎて、苦しくさせられるのではないかなぁ。

途中で、バテるくらいなら、最初からのんびり歩いてくれたらいいのに・・・と思うのですが、男性はそれだと歩きにくいんでしょうね。

しかも、ペースが速いと言う思いがあるので、休憩が長い。女性はじっくり歩きますが、休憩がそんなにないのです。

私は立ち止まる程度の休憩しか休憩取らないタイプ。タイムの9割歩いています。

ボルトルートっていうのは、そういう一般縦走で男性と歩くのと似ています。

ヌンチャク届かないんですけど~ みたいな?

なんで、ここでデッド?みたいな?

一回、背の高い人がセットしたカムの回収があったんですけど、同じスタンスに乗ると遠くて届かないんです。

なんだか、ペース合わないときのことを思い出したんですよね。



2016/10/22

頂上への道

■ Instant happiness

今日は、私をインスタントに幸せにする、スタバへ。夫と過ごす、穏やかな休日。

スタバではキッシュがおいしかった。コーヒーは、ポットサービスに限る。

スタバ・・・前の転勤地、福岡・・・シティバンクだってある、ミニ東京・・・から、おそらく相当にかけ離れた田舎町であろうと想像された甲府駅に降り立ったとき・・・町はまだ8時なのに12時くらいの感じを漂わせており、私はスーツ姿だったのだが・・・、スタバは、心の拠り所のだった・・・(笑)。

今では、山梨には、スタバは6店舗もあり、山梨県民は、おばあちゃんでも普段着でスタバに来ている。

山梨の高校生にはスタバは日常。それが山梨県民の可処分所得の高さを思わせる。

My husband and I have gone for a brunch on Saturday morning... it is a peaceful weekend. The starbucks in Kofu station used to be my only tie of something that reminds me of city lifestyle... which I was then very used to... I was a city person, what define me was always things to do with the city life.  Cosmopolitanism, English, style, working in the office... rap top computer...

It's been 6 years since I have first come to Kofu, now Yamanashi has 6 starbucks and there, grand mothers, teenagers. are chatting cheerfully... they seem so happy. It is amazing that how wealthy the place is... since starbucks are not at all cheap place.

■ その土地の良さ

甲府の都会化と半比例するように、私は、今ここにしかないもの・・・豊かな自然・・・を求めて、山に入り、都会的なものから、距離を置くようになった。

以前、仕事でカンザスに1か月間、ホテルに缶詰だったことがあった。

カンザスと言えば、『オズの魔法使い』に出てくる土地。地平線がみえるまで、フラットなプレーリー(草原)と竜巻の脅威の町。つまり、アメリカ人の心のふるさと。

そんな所にいるのに、同僚たちが言うには、”何もない”。つまり、店と観光地がない、のだった。

しかし、それは偏狭というものだ。

私たちが滞在したオーバーランドパークシティは、全米3位のお金持ちタウン。

外壁をぐるりと囲って、門には守衛を立たせた、エクスクルーシブ(排他的)な住宅街が立ち並び、門の中では、絵本から飛び出したような瀟洒な家々が並んでいるのである。ただ道路から見えないだけで。

私たちがいた側は、スプリント社の企業城下町だった。

”側は・・・”というのは、別の側もあるからで、カンザス川を隔てると、途端に、ペンキが剥がれ、手入されていない、打ち捨てられた家々が、道路わきに頻繁に見えるようになる・・・決まってドアの前のステップに誰かが座っている・・・黒人エリアと裕福な白人エリアの乖離は、鮮やかすぎる対比だった。

アメリカ黒人文学を専攻した身には、こうしたことは、アメリカの光と影を思わせた。

そして、それは、勉強していない人には見えないもの、だった。

・・・何を言いたかったのか?というと・・・つまり、その土地にはその土地の良さがある、ということだ。

無学さが、どこにでもあるものを、どこにでも求めると言う、全国一律、無個性な、金太郎飴みたいな価値を求めるのである。

山梨には、山梨の良さがある。

その良さとは・・・私に言わせれば、年中登山ができる、ということである。しかも、その登山の種類も・・・岩、そして、雪稜。

岩は、得に、花崗岩やボルダ―。日本を代表するようなエリアがある。

登山界で著名な登山家がみな、山梨に結集している。特に北杜市に移住してきている、ということからも分かる。ピオレドール賞受賞者は、5人も北杜市に住んでいる。

今日、スタバに行ったのは、瑞牆本をじっくり読んで、登りたいところに、付箋を付けたいからだったのだが・・・、あの室井登喜男さんも、そう遠くない2006年から、山梨に移住してきた人なのだそうだ。

ずっと山梨の主かと思った・・・。日常的に室井さんに会える環境と言うのは、すごい。 

What I wanted was... something I can do only while I am here... to appreciate the place.

Each places has it own charactor... of course Kofu has it own character, and I wanted to enjoy that.

To me it seemed pointless to ask what is like big city, to a small town like here. Small town has it own good aspects, as a big city has it own advantage...

So as to enjoy what I have most... in Kofu, I started to turn my head to Nature... what we have so plenty was nature not a busy city life style.

■ キャリア

まったくの、山のド素人のワタクシが・・・、全くの一個人の力だけで・・・、現在のクライミングを含む”本格的”という形容詞がつく、登山への道筋を、この短い、6年でたどったこと・・・は、本当に奇跡である。

正直に言うと、本人も、本当に驚いている。そして、神の采配に感謝している。

山の神様は、私に何を期待して、このような幸運を授けてくれたのだろうか?

As a result of putting all of my free time and my energy I used to put on my job, my hiking became now climbing and mountaineering... it is amazing what I have achieved, with such poor environment I was given...  I mean without proper assistance.

女性の30代後半から40代前半と言えば、女盛りである。美しさという意味ではなく、世間を渡る知恵もつき、自立もでき、知力も体力もマックスである。少々のことでは動じない。

そのような時期に、自分の選んだ趣味に全力を投入できる幸福を与えられるとは・・・。

20代は若さがあり、容姿の面では美しい時期ではあったが、社会経験が少なく、経済的な基盤も小さく、そのため体を酷使しなくてはならないし、経験不足のせいで足元を見られるリスクから、逃れられない時期でもあった。

30代は経済的基盤が確立したが、責任も大きくなり、家庭生活が犠牲になった。個人的な幸せを後回しにして、社会の中で役割を担うほうが大きい生活だ。誰しもそうだろう。

私のキャリアは、高校時代に早朝バイトしたパン屋からスタートし、夜学に通いながら大学を卒業した図書館司書4年、アメリカでのベビーシッター、介護、卒業後は、ロボット開発部でのソフトウェア開発エンジニア4年、研究所1年、海外メインの市場調査、日英テクニカルライター2年、医療翻訳、IT企業での営業支援、商社での新事業開発・・・と進んだ。

It is honor to be able to spend my time on what I love most... when you are in a top of the hill of your physical. A woman in her 40's are at most of her time... the mind, body, and intelligence is at her most at that age. So I suppose, I am the most lucky one.

都会にいるころは、私の勤怠は、残業200時間などで、体はボロボロだった。最初の転勤地、福岡で、大きな流産などを経験したが・・・あれは浄化と回復への道だったのだろう。

これらの経験で得た、すべてのスキルが・・・なんと、山梨では、趣味に集約されることになってしまったのである(笑)。

山梨ではやれる仕事がないから、という後ろ向きな理由ではあるが。

なんという神の采配だろうか(笑)。しかし、これは、幸福なことである。

■ 変化を恐れず、適応しましょう

一つのことに全精神力を注げば、道は開けるものだ・・・ということが分かった。

・・・というか、10代の後半で、実はそれは知っていたことではあったが・・・、改めて、実践した。

人生は、一度きりであり、それをどう使うか決めるのは、本人なのだ。

目の前をしっかり見よう。見えてくるものは、おそらく美しい。

私は、(山梨に来た時)と(今)では全く別人である。

(熊本時代の私)と(大阪時代の私)も別人だった。

(アメリカに行く前の私)と(行った後の私)も別人だったし、

(職業経歴を積む前)と(積んだ後)も別人だ。

そして、(どこに属す誰かという看板を下ろす前)と(降ろした今)も違う人だ。

外的な要因では・・・

 (15kg太っていた頃)と(15kg痩せた私)

 (家族の都合で生きていた私)と(自分のために生きている私)

 (オールAの私)と(自分が好きな教科だけAの私)

 (英語が話せない私)と(英語が話せる私)

 (インドアな私)と(アウトドアな私)

 (人見知りの私)と(誰とでも話せる私)

 (〇〇社の私)と(ただの人の私)

What I have learned in mountaineering... was mostly, if you put your mind fully on one thing, the life will respond to your passion.

I was very passionate to what I did... and the happiness is up to who decide what to do... if you are forced to do anything, if you are not the one decide what to do, you'll be unhappy one.

Looking at what you have, instead of what you don't have... I had this environment and I have adapted myself to the environment.

I am not the same person I used to be anymore.

It happened when I was younger too, when I left my hometown, I had transformed another person but it had to happen again.

Before my life was more like being on a rat race and getting to nowhere.

Now my life has a destination and getting closer to it, and the feel of getting closer to where I am going to, makes me feel very secure.


■ 必要なものは取り入れ、いらないものは、そぎ落とす

当たり前だが、必要なものは取り入れ、いらないものは、そぎ落とす。

学んだことは、

 今を生きること

 今与えられたものを最大限に生かすこと&そして、感謝すること

 コントロール感

こそが幸福の決め手である、ということだ。

幸福とは、感情であり、幸福感のことだ。感情は自ら作り出すものだ。

What important in life, which I understood, is to live

 here and now

 make the most of what you have and be thankful

 and you own the emotion, not the emotion own you.

子供時代には子供時代にしか味わえないことがあるように、20代には20代しかできないことがある。山で言うなら、20代は担げるのだから、担ぐべきだ。同様に40代には40代しかできないことがある。私にはまだ分からないが、60代には60代にしかできないことがあるのだろう。

したがって、それを行わない、機会喪失こそが人生の浪費である。

What's so sad is to do nothing while you have an opportunities...

多くの人は、その時、その時で、今できることを精いっぱいしない。

Many overlook the happiness in front of them and waste their time.

過去にとらわれたり、未来にとらわれる。過去の成功体験と未来への不安を捨てるべきだ。

英語では、後悔と不安は時間の無駄、と教わった。

They say, regrets and fears are wast of time. Indeed it is.

目の前にある現実の美しさを味わうことなく、済ませてしまうこと・・・それがもっとも避けるべきことだ。

To live in the present is always all we can do sincerely. But presently what we have could be so easily lost.

いつでも、同じ環境が与えられるものだ、と日本の人は、心のどこかで、ある種の権利意識を伴って、思っているようなところがある・・・が、それは正しい認識ではない。

この平和は、いつ何時、戦争や天災によって失われるか分からない。

このお天気さえ、気候変動で失われるかもしれない。

この人間関係も、いつぞや、失われるか分からない。

今与えられているもの・・・は、非常に、はかなく、脆く、移ろいやすいものである。

地震で家を無くしたり、ある日、突然、友を失ったりすることは、大いにありうることだ。

私の弟は、ある日、ただ普通に布団に入って、翌朝にはすでに死んでいた。

すべては、変遷するからこそ、尊い。

失われるからこそ、今、この時に価値が生まれる。その価値を生きるべきである。

あの時、あの課題を登っておけば良かった・・・と失ってから、振り返っても遅いのである。

平凡な知覚ではあるが、レールの上を歩くから、人生はつまらないのである。

私がレールを外れたのは、17歳の時である。

I have started to live my life at age 17, I means by this, I have fully started to take responsibility on my life.

怖かった。 I was very scared then but it was easier done than it seemed.

でも、やってみたら、レールの上よりも、実際は快適だった。

庇護を失うことは怖い。が、やってみたら、意外と快適なものである。

人生の折々で、私が仮にレールを踏み外さなければ、歩んでいただろう人生を歩んでいる人たちに出会ったが、あまり幸せそうには見えなかった。むしろ、ゴールデンカフス(金の足かせ)を履いている、と感じられるような人が多かった。

一歩踏み出す勇気は、幸せの最初のカギであり、チャンスの女神に前髪はあっても後ろ髪はない。

It takes a courage to step forward and grab the opportunities.

But being bold is not enough.

それが若いときに学んだことだったが、一歩踏み出すだけでは、ダメなのだ。

それに加えて、環境に適応し、自分を変える技術。

you have to adapt yourself to new environment and you have to accept transformation.

今をマックスに生き、感謝する技術。

Stopping of self transformation means death of your personal growth. Living most of you,is the things that you should do. Then you'll thank what you have already. The strength of yourself and what have given to you.

そして、全体像を見ながら、今何が必要なのか?次の手を打つ、人生の構築力が必要だ。

You have choice always. The choice has to be constructed to create your life.

振り向けば、すでに登った山々が見える・・・思えば、遠くまで来たものだ。

On your shoulder you can see how far you came, and you'll be moved to the distance.

しかし、それでも目の前に今やるべきことがある。セルフを取り、アンカーを作ろう。強固なアンカーを。

But true happiness is to have a present. And being able to look forward.

目の前に続く道の先に頂上はあるものだ。今そこは見えなくても。

目の前をきちんと確実に歩くことしか、その先とつながる方法はない。





2016/10/21

恐いという感情と向き合ってみることにした

さて。岩、怖いという感情と向き合ってみることにした。

■ 危ないからダメ

子供のころから、何でも「危ないからダメ」という大人が嫌いだった。大体、アブナイからダメ!と言われたことは、私にとっては、危なくなかった。

危ない子には危なく、危なくない子にとっては危なくない。

何がどう危ないのか?分かっていないことが一番危ないのだった。

■ 反骨

というわけで、私は、基本的に

危ないからダメ!とか、”頭から決めつけている人間”がキライな反骨人間である。(ちなみに、ステレオタイプで決めつけられるのもキライだ)

・・・という点が登山にマッチしたのだと思う。

一般登山でも、皆に危ない危ないと言われたが、”全然、危なくないじゃ~ん!!”と感じた。

一般登山では、

 リスクに対して、ただ感情的になって、逃げまわるのではなく、分析的に考えて立ち向かう

という精神がメリットに働いた。

ところが・・・岩になった途端に、怖くなった。

 登山の場合:  理解  = アクセル 安全の向上
 登攀の場合:  理解  = ブレーキ 怖さの増加

登攀では、危険認知力が、ブレーキとして働いており、それが怖さを引き出している。

怖さが体の動きにつながり、実力が発揮できないのだから、結局、実力の大幅に下のところで登ることとなり、もっと登れるはずだと思われてしまう・・・・のは・・・、おそらく正しいのである。

しかるに、危険認知力を ブレーキにしないで済む方法を考えなくてはならない。

■ 肉体的苦痛への恐怖ではなかった

怪我をすることが怖いのだろうか? 痛いのが怖いのだろうか?

今年は、グランドフォールした。

ビレイされている限り、あってはならない地面への墜落と、頭部の外傷を経験した。天国への階段を一歩上がった。

やっぱり感満点・・・(--;)

普通の人ならクライミングを辞めてしまうような事例だが、これは、私の中での内的位置づけ的には、”やっぱり感”の方が強かったのだった。

”皆にいつも、もっと登れるよ”と言われる。が、私自身は、”まだ落ちるかもしれない”と感じている。この矛盾に対する確信だ。内的判断のほうが外的判断より正しい、という確信。

今のスキルでは、当てにならないビレイでは登るべきでないと確信。

■ ビレイが当てにならないので、落ちないところを登るという山

一般に山岳会では当てにならないビレイを受け入れて登ることが普通に行われている。

それは、先輩だけに限らない・・・私は練習台であった。当てにならないトップのビレイで登るセカンド役も練習台だ。まだ落ちるかもしれない人なのに、である。

余談だが、先輩がセカンドで登ってくれる時は、落ちても停めれる確保していることを確認してから、セカンド役をやってもらった。ただおんぶにだっこの後輩でいるつもりはないよというプライドだ。恩を作ってしまっても、借りを作る気はなかった。

話を戻そう。”当てにならないビレイを受け入れて登ること”は、受け入れて、去年もうやった。

15年は当てにならないビレイヤーで、落ちないと分かっているところを落ちないように登っていた。だから、落ちるグレードは登っていない。当然、登攀力も成長はしていない。

落ちないグレードで登っても登攀力は成長しない、と言われている。

現在の課題は登攀力・・・ということは、が、私に必要なのは、

 当てになるビレイを当てにして登る経験

だ。ビレイヤーに対する不信感が強い。どのようなビレイが当てになるのかは、落ちないかぎり確信できない。

■ ただ楽しく・・・

ベテランに

「今はただ楽しく岩に登ることです」

と言われたが、なんだかリアリティがない、お言葉・・・。ただ楽しくか・・・うーん。

”ただ愉しい”って感じは、どういう感じだったでしょうか?な感じ・・・(^^;)。

かつてそんなことがあっただろうか?ただ楽しいって今まであったっけな? 一回目の三つ峠以外ないけどな。

前回の瑞牆でのオンサイト経験・・・2本とも・・・は、振り返る度に、じんわりと幸せがよみがえってくる。

つまり、これが私が価値があると思っている感じのような気がする。

チクセントミハイが言っているスキルとチャレンジのバランスが取れたフロー状態というもの。 

登攀は緊張したが、登る前に登れないような気はしなかった。多分、登れるとは思っていたと思う。

■ Lose:Loseの山、Win:Winの山

今夏の成果の一つは

 乾徳山旗立岩中央岩稜

である。対照的なのが、烏帽子岩左岩稜。 

(セカンドオンリーで行った山)と(自分のリードで行った山)では、経験の密度が違う。

おそらく人間は2タイプに分かれる。 

(セカンドオンリーが楽しいと思うタイプ)と(自分のリードで行った山が楽しいと思うタイプ)だ。

悲しきかな・・・ 私は後者である。感動の質が全く違う。質の差は、グレードに寄らない。

連れて行ってもらう山は、面白さと言う意味でいうと、あまり感動に厚みがないのである。

となると、自分で行けるようになるまで、寝かせておいたほうがお得なのかもしれない。まさに2年、寝かせてあった旗立岩のように、である。

しかも、連れて行く側も、実はそう面白くないらしいのである。楽しさは、連れて行った人の喜びの量がマックスで、自分はその喜びを受け取る側になるだけなのだそうだ。

・・・となると、連れて行く側も得るものが少なく、Lose:Loseの選択肢となってしまう。

これは、山の面白さを重視した場合、取るべき選択肢ではないかもしれない。

面白さを山の成長のための糧にしなくてはならない。

旗立岩では核心部をリードした。3ピッチしかないのもあるが、細部まで覚えている。後ろを歩いてくれたのは、先輩で、先輩の方も、そこは行ったことがなかったのだそうだ。というわけで、Win:Winの山になった。

一方、烏帽子岩のほうは、岩が脆い箇所がある、と言われたが・・・そうだっけ?覚えていない。すいません。

登攀は易しいと思ったが、素晴らしい景色しか覚えていない(汗)。

この感想はめったにない感じで、初めてのマルチ、屋根岩2峰でさえも、かなり緊張し、セカンドでも、登攀はギリギリ感があって、Aゼロも交えたし、どこでどう何が難しかったのか?という記憶も、鮮明だった。

というわけで、烏帽子岩では、体験の濃度・・・が、薄くなっていたと言うのはいえるのでは?と思う。

登攀については、易しいな、という程度しか、よく覚えていないことが裏付ける。

そして、それは考えてみれば、ガイド登山の人たちが語る時の感じと似ている。もしかして、烏帽子岩はガイド登山になっていたのかもしれない。

どうして、同じような時期に行っているのに、こうなってしまったのだろうか? 

リスク管理が自分持ちでなかったからだろうか?

もちろん、核心部のクラックは、存在するロケーションが怖すぎる!と思ったが、ロケーションに恐怖心が湧いた以外は、登攀そのものは、拍子抜け的に易しかった気がした。

登る度に見える景色がすごくなっていき・・・大感動した。一方、私がすごい景色に感動している時、先輩は全然、感動していなかった・・・(笑)。

■ もう行けるか?検討してみた

この山はもともと、登攀が易しいので、同レベルの相手と登ろうと考えて、温めていたルートである。

なので、

 ・ロケーションに対する恐怖
 ・万が一のプロテクションの設置の確実さ

をマスターすれば、登攀力的には、烏帽子岩は登れるはずである、と考えてしまう。

 ・ロープワーク → マスター済み
 ・ルートファインディング → 一度行っている

という有利がある。クラックの登攀も、最後のワイド5.7だけは、ワイドの5.10Aや5.9を練習で登っていないから、リードで取り付く資格がないと言えるが、下のクラックは、ハンドサイズの5.7。
登れるハズであり、実際、セカンドで登って易しかった。

ただ落ちれないのでプロテクション技術は確立しないとダメであろうし、恐怖は乗り越えないといけないだろう。

が、この5.7クラックは、技術的には登れるのではないか?と思ってしまう・・・。実際も、セカンドで、問題なく登っているのであるから。

しかし、ベテランで、判断力の確かな人に聞いてみたところの返事は、NOである。

 理由1)岩がしっかりしていない不確定な場所が少なからずあり、カムセット難しい
 理由2)落ちなければ大丈夫 ⇔ 逆に言えば落ちるかもしれない人は行ってはいけない
 理由3)長い=危急時にはまりやすい

振り返れば、旗立岩は

  3Pと短い

のである。むろん、前穂北尾根もそうで、ロープが出るピッチは非常に短い。初心者は長くないルートから。

ピッチ数を積みあげて行きたいが、近所で適当なルートがない。三つ峠はすぐ終わってしまうし。

ロープワークの遅さは、1分余計にかかるだけで、20Pなら20分の遅れ、3Pなら3分の遅れですむ。

■ 内的基準型人間

私は完全に内的基準型で、判断は、自分をよりどころにする。

≪内的基準型の言葉の特徴≫

・自分の感覚を優先する。自分で分かる。
・自分の価値観、世界観を優先する。
・自分を評価するのは、自分。
・他人からの指示、命令には反発する傾向がある。
・指示、命令は単なる情報として扱う。
・自分、私、俺などの言葉が多く出る。
・胸を張り、姿勢が良い。(自信の表れ)
・手で自分の事を指したり、胸のあたりに手を当てて話す。
・周りから褒められてもリアクションが薄い。

■ 課題つぶし

これを読んで思い当たることが多くて、おどろいた(笑)。そもそも、私は孤独が好きで、他人を必要としないタイプである。

が、登山は、”経験に基づいた情報”が、かなり色濃く必要だ。

そこが、(初見のほうが楽しい)と言う要素と相反する部分である。しかし、初見でなくても、連れて行ってもらったルートに復習山行しなければ、そのルートは自分の血肉になったとは言えない。

覚えていないほど楽だと感じた登攀のルートでさえ、リードで行くとなると、多くの乗り越えるべき課題がある。

そうした課題をつぶしていくことこそ、登山の醍醐味と言えるのである。

これまでの登山においても、自分で自分に設定した課題は、必ず克服してきた。それが自信の根拠になっている。自分で自分に嘘はつけないものだからだ。

課題を自分で作り、自分で克服する。そのためには、自分の課題が何か?を自ら設定できる力が必要だ。

また課題が整理されて幸せです☆ 


聖人岩 Syonin rock garden

Note: Currently(2020), Syounin Crag is rocked down due to access issues.

■ 石灰岩 The lime stone

昨日は聖人岩へ行ってきた。石灰岩に慣れるのが目的。

I have gone to Syonin Iwa which was new to me, and to get to used to the type of rock...lime stone.

石灰岩・・・結論から言うと、行けずな方でした。登られすぎて、ホールドが磨かれているせいもあるが、つるつるピカピカしており、どうみてもガバのホールドでさえ、ギュッと握りしめないとならず・・・しかも、足も同様なのです。乗れるはずの小さいホールドに乗っているつもりだったのに・・・滑る。

The lime stone was very different from granite... which I was now getting to use to... my small success on granite was just nothing in the rock garden in lime stone...

滑る・・・というのが最初の感想だった。しかもリードで取りついたものの、5.8さえ登れず。岩が読めない。ホールドありまくりに見えますが、触ると悪くて、滑るのです。使えないホールドだらけって感じです。

The lime stone was very slippery and the it requires the move like in the climbing gym. Since it is so slippery, it consumes the power. I had pump 3 times this day!

5.9のおっとりまみちゃんは、ホールドだらけに見え、チョークの跡もいっぱい。なので、できそうに見える・・・のに、できない・・・のは、なぜ? ホールドをホールドしている感覚がない・・・ホールドが甘いのです。よく滑る感じがします。

しかし、ジムムーブでした。ジムではムーブがキレイだと言ってもらえますが、なんだか、そのムーブというのは、側体のことみたいでした。正対でいくと引付になり、引付はこの岩場では通用しない。

大パンプ祭りでした・・・(汗)

おっとりマミちゃんには3便で、3便目には、だいぶパンプしなくなり、少し光明が見えたかな。

I had toproped "Ottori mami chyan 5.9", 3 times, in the end it started to feel better but it seemed easy at first... I was almost going to think I can onsight this problem. No way! It seem easy but very difficult. The hold was not as secure as it seem.

しかし、昨日は晴れて良い日でした。秋晴れの気持ちのよい一日。甲府は涼しく、瑞牆ではアンダータイツを履いてちょうど良かったので、そのつもりで出かけたら、奥多摩は寒いくらいだったのですが、秩父に入った途端、暑くなり・・・岩場でタイツを脱ぎました。それだけでなく、長袖で厚手のTシャツも要らず、結局キャミで登りました。暑かった。標高ですかね。

この岩場は、落石が多いようで、乗っかっているだけで今にも落ちそうな岩や、既に落ちて、クライマーに注意を促している岩、あるいは、ガタガタいうホールド、が一杯でした。ヘルメット必携です。

Syonin rock garden is known as rock fall already, so bring your helmet, it is a must.

■ 遠い岩場  The long travel

東京方面の岩場は、とても遠く、朝は4時半に起きて5時過ぎに出発。9時待ち合わせで、10時ごろ岩場到着。16時半に岩場を出て、17時~お風呂、18時半~食事、帰宅19時半とすると、帰宅するのは、夜22時すぎ。

運転しているほうが、岩場にいる時間より長くなり、とっても大変・・・。特別な事情があるとき限定ですね。

一泊二日にする、などしないと。

The garden is rather far away from my home, took me 3 and half hour of driving so it means 7 hours driving in a day... waking up at 4, and getting home at 22, which makes me feel like somehow I am doing...a job not a recreation.

The recreation getting serious, might turn into a job..., I think to myself these days.

■ 柳沢峠  Yanagisawa Pass

秩父方面、入間などへの交通ですが、結果が良いのは、411です。

大菩薩ラインに乗ると、しばらく行くと、自動的に青梅街道になります。青梅街道でいくのがいつも、一番早いです。411→193→28→30

八王子などを通ると・・・渋滞や信号につかまって大変。帰りはいつもなぜか青梅駅前を通ってしまいますが、行きは通らない。青梅駅前は信号や踏切が多くて、時間がかかります。

奥多摩湖を過ぎ、丹波山へ入ると、ホッとします。柳沢峠は、本当に峠で、そこからは下りになるのですが、大菩薩の湯のあたりで、甲府の町の光が見えます。

歩いて峠越えをしていたであろう、昔の人なら、さぞ感動しただろうな~と思える瞬間です。

行きはまったく何も感じない道路ですが、いつも帰りに、山間に盆地がのぞく、この一瞬で感動します。

盆地が見えたら、我が家まではあと30分。桃畑の中、坂道を転げ落ちるように走ります。

On my way home, I pass by Yanagisawa pass always... on the road, you can see the lights of the towns between the dark dark, nothing but dark black mountains... how would it feel if you are walking like ancients... I would think. Now I am driving my car, but even so, I feel so reliefed to see the lights of the town... from there home is not far.




≪まとめ≫

・石灰岩 = ジムムーブ + パンプ
・ティータイム 5.8 TR
・??? 10b TR 2便
・おっとりマミちゃん 5.9 TR 3便

・越生(おごせ) 黒山三滝とナビに入れる
・都幾の湯(ときのゆ) 820円、夕方17時以降300円引き


2016/10/19

瑞牆本を買ってしまいました (ピラ35回目)

洋なし 大好き
■ 畏れ多い本

瑞牆のイメージは、上級者の岩場というもの。

I always thought Mt.Mizugaki as an expert terrain...nothing to do with a beginner climber like me.

ので、初心者には関係がないだろうと、今までトポを購入することさえ、ためらわれていました。

なにしろ、一生瑞牆に行くことはないだろうと思っていたし・・・

So the topo book for the Mizugaki... would be no use for me although I wanted to read it for my curiosity.

でも、よく考えたら、カサメリ沢と入口岩には連れて行ってもらっていたんだっけな。

今回、初オンサイト!なことに気をよくして、終にトポを買ってしまいました☆ 

I have done my first time onsight crack climbing in Mizugaki so for my memoir I decided to buy one.

やっぱりクラックに生命線があるかもしれない・・・。

I feel face climbing is just impossible to do, but from the beginning, I liked crack climbing.

フェイスはホントに全然ダメです・・・でも、がんばるけど。

岩でモチベーションをもらってジムへ行くと言う循環になっています。

I get my climbing motivation from the outdoor rock then I bring it to a indoor climbing gym.

■ グリグリ2

去年から、クリックアップかグリグリ2かで悩んでいましたが、結局グリグリ2にしました。

色々な意見があって、みんな、あれがいいこれがいいと各論があり、全然どっちがいいか分からなかった・・・

 グリグリ2: Pump2で使用禁止になった。使用ミスで落とした人がいたらしい。

 クリックアップ: 解除に腕力が多少必要。完全な固定にならない。

結局、女性クライマーが使っているのを見て、グリグリ2に。クリックアップより、信頼性が高いかなと感じました。

クリックアップで落とされてグランドしたしね。

トレッキンで購入したので、しばらくくるのにかかるかな。

The climb gave me a great motivation and finally I decided to purchase Grigri2. I was not quite sure if I should buy a click up or a grigri2 but finally decided on.

I have gotten a few cams too.

■ 1ピン目の真下が危ないとき

先日、1ピン目で相方が墜落。 ピンが真左にあったので、振り子の原理で、落ちてきて、原則通り1ピン目の真下にいた私に激突しました・・・、あ~ 大変だった。

衝撃が大きくて、グランドした時より、しばらく、ぼうーっとしてしまった。

しかし、振り子で落ちることは、想像できたし・・・体重差があるので、1ピン目の真下以外に・・・たとえば後退した位置に立ったとしたら、前に引かれてしまう・・・と岩に激突になる・・・ので、一体どうしたらよいのだろうかと。

困ったなぁという感じです。こういうシビアなビレイはやっぱり体重差が均等な人としか、してはいけないのかもしれない。

On the contrary, the belaying is still a lot problem. My partner fall at the first clip and he had fallen on me. I was standing right below the first bolt.

I am a light climber and there is no place else to belay a heavy man, the positioning is difficult. May be I should not belay him in this case.

■ 食事

ヨガを教えているので、金曜の夜や火曜の夜は、プチ断食日にしていました。

すると、体内は浄化されるのですが、クライミングが入っている日は、突然の電池切れが起きるということを理解。

消化には8時間程度かかるらしいので、朝のエネルギーは夕食。朝ごはんのエネルギーは、昼ごろ・・・ということになっているらしい。

食事は大事です。なにしろ、喘息を乗り越えないといけない。

喘息は、アトピーと同源だと思うので、アトピーが良くなるには、小麦と卵は避けなくてはならない。

肉類は、アレルギー源ではないので、良いモノを取りつつ、量を下げていくことにします。

『Eat&Run』 を実践してみたくなったのでした。

体調が良いと心も軽やか。

I'll work on the food project. I have stopped eating late at night since I come home late after my work as a yoga instructor.

でかかぼちゃ 焼いて食べたらおいしかった













■ ピラ

昨日は、久しぶりにピラニアへ。 ICIには置いてなかった瑞牆本がまだあった♪

ピラニアでは、前傾壁を頑張りましたが・・・体幹の力が弱くなっている!!トレーニングしたのはついこの間なのに!!!

体幹強化月間を組まないとダメです・・・

体幹って、生理後は弱くなっている気がするんですが・・・女性のお肌の調子やアレルギー物質の反応は、ホルモンの関係で変わりますが、それって筋トレでも同じなのでしょうか・・・

トレーニング日和りがいつなのか、あらかじめチェックして行かないと!せっかく、ついた筋力もすぐ落ちそうです。

■ 英語

しばらく使わないと英語日本語スイッチのオンオフが、遅くなる、英会話。

スイッチ切り替え高速化ために、英語モードをONにしないといけない。

ので、英語でブログを書こうと画策中です。しばらく使わないと、どんな筋肉でも衰えます・・・

スキルってつけばつくほど、それを維持するのに、毎日やらないといけないことが増えて、大変って話のような気がします。

英語も話せたら話せたで、メンテナンスが必要だし、クライミングもクラミングで、インドアでせっかく5級行ったのに、また腕力ダウンで、筋トレが必要に。

忙しいですなぁ・・・

I have an upcoming climbing event... a tour in Laos! It is a new thing to me.

I used to live in San Francisco and Yosemite was a popular destination for every family. I actually planed to travel across the nation with my boyfriend back then, but it was undone. Later, after marrying my husband I have gone to Yosemite.

But that was only as a tourist, I would imagine it would be wonderful if I can go there as a climber someday.

Mt.Mizugaki Crack climbing & first time onsight

stier to the top 5.8
■ The fist time

There is a first time for everything.

For me, this time it was my first time crack climbing onsight.

I am so happy and surprised!

I haven't learned how to set protection yet, …yet I carried 2 sets of cams and did this climbing... without even warming up.

It's been 10 months I have been putting my efforts on crack climbing... it is a small success.

The honorable route is "Stair to the top 5.8" 10m.

■ have been...

I have started to learn crack climbing at the climbing school, Kazumasa Yoshida, the 14 climber who established some records in the climbing history.

Then I was climbing 5.10a top rope but it was not stable.

After that school, in April, I had a chance to climb crack in Yukawa... it was a very cold day and my stomach ached, while I was on belay... but that time I think I have learned basic crack climbing.

me climbing
Later on, at Ogawa yama, I have tried a few crack routes and then it was difficult and had fallen several times, still I felt it was better than the last year.




























purin purin 5.9
I think it must be finger power, I have no face climbing power at all, that is why I like crack climbing.

If there is no crack climbing at all, I would have stopped climbing at all I think.

So until this onsight, my success so far, was pink point of "Ogawa yama layback 5.9".

I wanted to red point this same route... but I haven't gotten a belayer.

















she is doing wide 5.10c
This time it is not RED POINT, it is  ONSIGHT!!

Onsite is better than a red pointing so I am very happy with it.


■ Runout

But I have still things to overcome... how to set cams, properly.

There was a 2 pitch multipit route called "Kataha ashi", the 1st pitch is 5.7 and the second pitch is 5.10b. So I thought it might be easy for me to lead climb the 1st pitch.

The route is 20m slab with crack on your right side so there is no bolts.  But I can onsite 5.9 slab so I would be able to lead climb 5.7 slab.

I did... but it was so scary with run out.

It is because I haven't learned how to set protection properly... I used too many cams at the beginning.



I haven't learned which cam to use...

In the end I had only one cam which was 0.5 size BD camerot.

The crack was not deep enough to set a cam, but if I don't it would be 10 m runout so I set it anyway... it was really nothing...

that means I can not allow myself to fall.... thankfully the rest of the slab is not hard at all so it was all right.

I was sooo glad I have trained myself with slab climbing too.

■ 2nd pitch

The 2nd pitch was difficult it seemed... my partner had lead climbed but he decided not to climb.










1st pitch 5.7

■ Celebration!

I have shared my joy of being able to onsite this crack with my husband at dinner, we've gone to local Sushi restaurant which we like, because one of the sushi chef there understands climbing.

I had added some good sake too!

Route:

Stair to the top 5.8 crack onsite

Purin Purin 5.9 crack TR No tention

Came rock crack 5.10a TR

Kataha ashi 5.7, 5.10b   5.7 onsite

2016/10/17

瑞牆 ツル岩、カメ岩 &オンサイト

頂上への階段
■ 初のクラックオンサイト!

昨日は実にめでたい日でした☆ 瑞牆で、初のクラックオンサイト!

まだプロテクションの設置も練習していないのに、カム2セットぶら下げ、”頂上への階段5.8”に、しかも朝一、アップなし、で取り付きました。

いや~ 苦節半年? めでたい。

■ これまでのクラック

クラックは、今年の年初に吉田和正さんのクラック講習に出たときは、10Aではまだ安定感がなかったのです。

その後、4月に湯川で、5.9代を多く触ったのが良かった。あれは、かなり寒い日で、お腹が痛くなり、大変ではありましたが、量をこなす系でした。

その後、去年の15年はまったくの初心者で、もがき苦しむだけだった小川山の龍の子太郎やカサブランカを再登したら、だいぶ上達を感じました。

ただカサブランカは触るのが初めてだったので、一回目では3テンも入って、もう全然ダメ。が、今年は、トータル3回もカサブランカに触ることができ、3回目はけっこうスムーズでした。


頂上への階段
私は、なぜか、もともとクラックの方が好きなのです。プロテクションの問題から、嫌う人が多いらしいにも関わらず・・・。



























ぷりんぷりん 5.9
フェイス力全然なし・・・(涙)。クライミングがフェイスからスタートしないといけないものであったら、きっと、クライミングはあきらめた山屋、になったでしょう。

結構、山岳会の先輩たちにも、いらっしゃいます。クライミング要素がない山限定にした、と公言する方たち・・・。私も、岩は苦手感あります。むしろアイスの方が・・・。

ただ・・・、クライミング自体が、まったくの初心者のときに、小川山レイバックに連れて行ってもらってしまい、クラックなら行けるかも?的な感覚がありました。もちろん、当時はテンションかけかけで、最後のマントリングもできなかったのですが・・・。

ただジャミングには可能性を感じたと言うか・・・ジャミングで身体が引きあがる感覚が、「これならできるかも」って感じだったのです。尺取虫。

今年は、9月に、小川山レイバックへ行き、ピンクポイントですがリードできました。

ここをきちんとしたレッドポイント(マスタースタイルでカムをセットしながら登る)をしたくて、方々にお願いしていましたが、なかなか空いている人がおらず実現せず・・・。

小川山レイバックだけに特定して言えば、実は去年でも、リードできると思ったくらいだったのです。ただ全くの初心者がリスクを冒してリードするには、ビレイヤーも初心者すぎたりして、互いに心配で降りてきたのですが。

連れて行ってくれた方
今回は、RPではなく、オンサイト!これはRPより、すごいことなので、ちょっと気をよくしています。

もちろん、頂上への階段は5.8で、小川山レイバックは5.9なのですが。

でも、オンサイトのほうが価値があるしな~。

■ カム選択と設置が課題

それで勢いづいて、初見の5.7もやってみました。片葉葦という2Pのマルチ(5.7、5.10b)がありますが、下部5.7が右手クラックのスラブです。

スラブは、5.9のガマスラブまではオンサイトしているので、スラブの5.7なら大丈夫だろうし、プロテクションもクラックで取れるから・・・というので取り付いてみましたが・・・ 

大ランナウト・・・(汗)

登れる登れないより、プロテクション間隔が遠いのが、心が折れそうでした。



逆光でまぶしい~
下のほうで、カムを使いすぎてしまい、上でランナウト・・・上のほうのクラックで取れるサイズが何か?とか、よく分からなかったからです。

最後に取ったキャメ0.5番は、ホントに気休めでした・・・クラックが浅くて、きちんと噛まないのです。

でも、0.5しか残っていないから、別の場所に設置することもできないし・・・。

絶対、墜落できないと思ったのですが、スラブは寝ていたので、問題なく、終了点に到着。

スラブ力のゆとりが、カム設置力の不足を補ったオンサイトでした。カムの設置は、きちんと練習しないとですね。

■ 敗退

ここの2P目は相方は、途中で敗退して降りてきました。が、回収可能な懸垂下降のセットがボルトに引っかかり、再登することに・・・。

登るのよりも、敗退するのに時間がかかってしまいました。





■ お祝い♪

・・・というわけで、初のクラックオンサイト付きの瑞牆♪

なんだか、気分がいいな~♪というわけで、帰路は定番のプラテーロさん(パン屋)に立ち寄って、山の成果をご報告。ここのオーナー長谷部さんには、初心者の時に、『北八つ彷徨』を貸していただいて、山への扉を開いてもらいました。

帰宅してからは、夫と近所のすし屋、板前すしに行き、ちょっとおいしい日本酒と定番のおすしで、お祝い☆

ここのお寿司屋さんは、板さんがクライミングのことも知っていて、話が通じるのがいいのです。

お寿司も、そう高くない価格(1580円)で定食があり、ちょっと気に入っている。

岩場を案内してくれたHさん、ありがとうございました☆

≪まとめ≫

頂上への階段 5.8 OS  易しいクラック フェイス的なスタンスも豊富

ぷりんぷりん 5.9 TR ノーテン どっかぶりクラックだけど、核心は、その下の凹角

カメ岩クラック 5.10A 出だしのフェイスブ核心(落ちました)、クラック部は快適

片葉葦 1P目 5.7 OS 右側にクラック付きのスラブ スラブだけでも登れそうだがボルトがないのでクラックが必要 右足ジャム



2016/10/14

Beautifull Wave in the Ocean

順調に成長中でした

■ 最近理解したこと

さて、最近、理解したことをまとめておく。

 1)クライミングは長距離走 焦るべからず。

 2)山はバランス フリーに集中したくても、天候その他で叶わない場合もある。

 3)今まで通り積み上げ式登山が一番安全。安全な山=楽しい山。

 4)体作りも同時並行で必要

■ クライミングは長期計画が必要

クライミングに一緒に行ってくれる人は、私が初心者なので、大抵の場合、”先輩”。

なので、がんばってほしい勢い余って、「ホントはもっと登れるのに・・・」とか、「来年は11だねっ!」とかコメントしてしまう・・・。コメントされる側は、心苦しいノダが・・・

 結論: 気にしなくて良い。

 理由: 気にしても、しなくても、成長スピードは変わらない。

がんばろう~!という意思(=根性)だけでは、どーにもならないのが、クライミング。

早く成長したい!!!と、いくら思ったところで・・・そう思わないクライマーがこの世にいるのだろうか?・・・、そんなに性急に結果が出るものではないのである、クライミングは。

ここから学んだこと: 私自身が先輩役をすることがメインだった去年・・・、今年は後輩役で色々と登ってみて、自分が先輩の時は、後輩にプレッシャーを与えないように気を付けよう~と思った。

焦って頑張らせたせいで、故障して、登れなくなったら、本末転倒だ。

女性クライマーで、2年前に今の私と同じくらいを登っていた人が、現在11bが限界だそうだ。彼女は、先輩として、10Aのクラックをテンションまじえつつ、リードしてくれた・・・ので、限界グレードとゆとりがあるリードの関係は、正しいと思う。つねに2グレード下なのだ。

12歳私よりも、若い彼女が人生のすべてを費やして2年かかったなら、やっぱり私にも、2年は必要なんじゃないだろうか?

山もクライミングも集中力を要求するもの。安全のためには、集中力を持続的にする、段々長くしていく、ということを主眼に据えるべきである。

■ バランスが必要

一口に山と言っても、要求されるスキルは色々で、アクティビティには、バランスが必要だ。

これは、まぁクライミングを主体とする山が初年度だったので、まぁ仕方がない。今まで縦走メインの年間メニューしか、理解の範疇になかったわけなので・・・。

岩場にも適期があり、スラブは真夏は向かない。

フリーと言っても、スラブ、クラック、フェイス、みなどれかに集中して登るべきである。課題は具体的にあげられる。・・・などなど、知識が不足していたのである。

まぁ、どう活動計画を立てるか?も経験を通して学んでいくので仕方がない。

真夏に小川山でキャンプしても、全然岩には登れない・・・。行くなら、今頃、秋がおススメである。

 冬: 曇ったらアイス、晴れたら雪稜ハイキング、もしくは昇仙峡クラック
 春: 湯川、小川山、春山はロングな雪稜
 真夏: 高山は人で渋滞中。スラブはダメ 岩もヌメッて適期とは言えない 結果、沢を楽しむべし
 秋: 小川山シーズンイン、紅葉狩りハイキングで、冬山向けトレーニング 

結論的には、

 ・夏はお休みして体力を温存
 ・朝のトレーニングを継続 
 ・フィットネス値を夏にインドアで高めておく

毎朝歩いていたが、真夏は不快なのでしないでいた・・・これは正解であった。今まで、秋口に体を壊していたのは、夏も冬と同じように頑張ってしまっていたからだったと今年、理解。

年々、人は年をとるのだから、毎年同じことを自分に強いてはいけないのである。

今年は真夏に頑張っていないので、比較的好調。沢も過ぎると、体にも負担があるからなぁ・・・。

というわけで、休息と活動のバランスよい生活をし、精神を充実させるのが大事なことが、良き山につながる、と理解。

山やクライミング以外の要素も重要だ。

■ 捨てるべきこだわりと捨てなくてもよいこだわり

一般に、どの程度の実力が自分にあるのか?良く分からないのが、未組織登山者・・・行くべき山が分からない、というのが、問題の根底にあり、それは、山でも、フリーの課題でも、同じだ。

客観的な実力評価が難しいのである。

山なら、単独では10の実力があっても6の山しか、行けない・行かない。安全マージンがたくさん必要だからだ。

フリーなら、トップロープでは11を登っても、リードなら10Bを登るべきだ。

そう言う風にしていても、特殊な山は漏れや抜けが起きる・・・たとえば、カモシカはしておくべきだがやっていないし、私は、もはや一般ルートと言われている阿弥陀南陵には行っていないし、積雪期の入門ルート阿弥陀北陵にも行っていない・・・先輩は、どうせ私が退屈しそうなので連れて行きたがっていなかった・・・エイドのルート大やすり岩もそうだし・・・ 適したときに適した課題を消化できない。

だが、無理して、カリキュラム通りである必要もないのだろう・・・と理解した。体系的に山をステップアップするのは、ごく限られた環境でのみ可能になる贅沢なのだ。

なので、時代の背景に適応して、その辺は、こだわりを捨てても良いことらしい。

また今回は連れられていく山・・・例えば、烏帽子岩左岩稜は連れられていく山だった・・・に対しても、こだわりは捨てて良いらしいと理解した。

経験のためにはベテランの同行が必要であり、ベテランが同行しても良いよ、という気になることは、そもそも稀にみるラッキーである。幸運は掴むべきである。

が、連れられて行った山が自分の実力だと、天狗にならなければいいだけである。(これが実に難しいことらしいのだが)

人のことは言えないが、復習山行の企画自体が大変難しい。

(連れて行ってもらう)→(自分が連れて行く)の循環がうまく回らないことが多いのが、限界集落的様相を見せる人口激減社会のアルパインの世界・・・ 

実際、私は、春のもどり雪はオールリードで行きたいのだが、連れて行く後輩格の人が今いないので、実現していない。先輩は、ラクラク過ぎて何もタノシクナイのだし、かといってビレイが不安な人をセカンドで連れて行くわけにもいかないのだし。

そうこう考えると、今現在登れなくても、ビレイが確実なだけでもありがたいのが、後輩ってものだ。クライミングは勝手に上達してくださいって感じなわけなので。

まぁ、そういうの・・・も、こだわりを手放して良いうちに入るらしい。懐に溜めておいて、機会が巡ってきたときに打ち出せば、よろしい。

望むにせよ、望まざるにせよ、目の前にある道を歩くしかないのが、クライミングが出てくるようになった山なのだ。

・・・というわけで、今与えられているパートナーや環境には、大変、感謝している。

大事なことは、山が訴えかけてくるメッセージを丁寧に拾っていくことなのである。

■ 体づくり

女性は、クライミングが前提条件として要求する、基礎的な、肉体的頑強さ(=指の腱の強さ)がないかもしれない・・・。

もちろん、これは、体重と指との関係による。骨皮筋みたいな人は、指力トレーニングをはしょることができるようだ。

私は、骨皮筋ではないので、指力の強化は端折れないようだ。今は指と広背筋、肩を強化しないと。

山は相反する要素が、絡み合って難しい・・・。骨皮筋みたいな人だと、クライミングは、すぐに上達するのだが、冬山ができない。実際、ものすごく寒いのだそうだ。それに荷を担ぐのも、難しくなるだろうし・・・。

私も特別担げるタイプではないので、最低限自分の荷が担げるだけの体力トレは必要だし、それはクライミングだけしていては、落ちていく。普通の歩きも、それなりに必要だ。筋力は生ものであるからにして。

マシンを使ったトレーニングのようなことは、必要がないと言う人もいるが、クライミングしていて実感としては必要だ。

10A程度であっても、やっぱり少しでも荷を担ぐ必要があるなら、体幹の力は、自分の肉体以上の重さに耐えないといけないのであるから。

私は本格的なアルパインクライミングをしようと言うのではなく、標高差1000位内、ピッチ数10ピッチ以内の易しい趣味的アルパインをしたいと思っている程度のことだが、本格アルパインクライマーの、馬目さんが書いているこちらの論文を読み、たかだか岩を始めて3年目の私が、10代でも怖い思いをしているのは、当然の帰結だと納得した。

岩・・・2013年は、人工壁、3mで落ちていた。腕力もムーブもゼロだからだ。男性は腕力で登っていた。14年は既に外岩5.8をリードしたが、10代では落ちていた。人工壁は単純に腕力問題だった。15年は小川山でクラックデビュー。人工壁はお休みしたが、問題なし。16年の今年は2点支持マスターした。外岩5.9をオンサイト貯め中、10b限界グレード。立込とパワーが課題。

ごく一般的な成長速度だ。

世界のクライマーが5.9であっても10代の安定力が必要と言っているのだから・・・その辺の市井のクライマーで、なおかつ女性、中高年登山者、であれば、なおさら、トレーニングが必要だろうと言うのは想像に難くない。

逆にまだ13年当時の私と同様の認識度しかなく、広沢寺や日和田、十二ヶ岳の岩場程度が必要な人を小川山に連れて行ってしまえば、怖がって将来がダメになるだろう・・・と思う。

実際これは、過去の私のこと(笑)。 だから、”よくつぶれないで頑張りましたね~”って自分で自分に思う。

というわけで、山に倦んでいるわけでも、山で成長できていないわけでもなく、順調に正しく成長中だと言うことが、焼岳に行って分かったのであった。