■習得すべき雪山技術リスト
アイゼン歩行について
https://www.youtube.com/watch?v=p4GatlHL7Fs
ロープ携帯法
https://youtu.be/UFyxptjG3Zs?si=QPOClmASCmrDr_WH
ショートローピング
https://youtu.be/yZygofRdIKM
アンカー構築
https://youtu.be/0PV61btNx1c
装備
https://www.youtube.com/watch?v=u_7beQlshI0
この動画は、氷河上の移動に必要な基本的なギア(アイスアックス、ピケット、アイススクリュー、コードレット、ベイルデバイス、カラビナ、プルジックノットなど)を紹介し、それらの装備のパッキング方法やハーネスへのラック(装着)の工夫について解説しています。ポイントは、ギアを高くしっかり装着して動きやすくし、引っかかりやすいロープなどの危険を避けることにあります。氷河の氷質に合わせて、長めのアイススクリューの選択や、ロック付きカラビナ、耐雪性のあるピケットなどの実用的な装備選びにも触れています。全体的に安全で効率的な氷河旅行の準備方法を具体的に教示している動画です
ピッケルか?ストックか問題と前か後ろか問題。
これは、氷河上での移動時に使用するアイスアックス(ピック)の持ち方について解説した動画です。この動画では、氷河や雪上を歩く際、アイスアックスのピックを前向きにするか後ろ向きにするかは議論のあるポイントであることを説明しています。上り坂ではピックを前向きに持つことで安全性が増し、様々な持ち方にスムーズに切り替えやすいと述べています。一方、下り坂ではピックを後ろ向きに持つと、万が一滑ってしまった際に素早く制動(セルフアレスト)に入れるため有利であることを示しています。つまり、移動の状況に応じてピックの向きを使い分けることが推奨されています
https://youtu.be/7ZpfRDWh2cI
4級までのアイス歩行
https://youtu.be/0X7cXUys2QE
以上
https://www.amga.com/resources/technical-videos#alpine-guiding
より引用。
■皆さんと一緒に行くと殺されそうなんです…
八ヶ岳の赤岳は、一般ハイキングレベルの人にとっては上級の山です。
つまり、九州で雪に触れることができず、砂浜でアイゼントレしている人には、上級の山です。年に一度、雪山に行くくらいで何年継続しても雪のことは分かりません。
一方、昔から山岳会では、赤岳程度が一人で行って帰ってこれない人は、入会お断りレベルです。もちろん、これは昔の話であり、今は普通に山岳会はレベル低下しています。
上記のようなことは、九州では理解されていません。
また、ショートローピングはガイドの技なので、一般の山岳会では学習していない人がほとんどです。
かといって、雪の山では、滑落を防ぐ方法がほかにあるわけでもないので、アイゼンワークに確実になり、滑落は各自が一人一人自分で何とかする、ということが現実的になります。
とくに一般の人でも雪慣れしている上級者なら赤岳レベルではロープなしで歩けるので、そうです。つまり昔の新人レベルってことです。
赤岳でロープを出しにくい理由は、雪の量が少ないので、スタカットでスタンディングアックスビレイをするほどの雪の深さがないからです。支点を取るなら、カムになるか、いっそアイスのほうがスクリューをねじ込めて安全です。
ちなみに山岳総合センターの雪上訓練、七倉沢ではSAB(スタンディングアックスビレイ)を行いました。会で行った鎌尾根もSABしましたが、私はいらないな、って感想でした。ゆとりだったからです。
一方、九州で何も雪上技術を知らない人と、私が雪の山に行けば、私のほうが体重が軽いので、ショートローピングでは、いい加減なアイゼンワークで滑落した人に私のほうが巻き込まれてしまいます。
九州に来てすぐのころ、一緒に行きたい♪みたいなことを何人もの人に言われましたが、その言葉は、殺されそう…な感じに私の耳には響いていました。
これが長野の人にそう言われても、うん、今度一緒に行こう!となるかもしれませんが。
九州の人が雪に慣れるには経済的問題で非常に困難だと思うので、別に雪の山だけが山でもなし、普通に無雪期のアルパインクライミング(道がない尾根をロープを出しながら岩稜を登る)をやればいいと思いますが、そのような岩稜もないので、となるとフリークライミングに進むしかないのが九州の山登りの実情と思いますが、そのフリークライミングのレベルの低下が起こっているのは、エイドのフリー化のままだからです。
もういっそ既存のボルト位置はゼロリセットしたら、フリークライミングの言語で組みたった良いルートになると思いますが、開拓者が許さないでしょう。
というので、若い人はボルダリングに流れるしかないわけです。
というのが、私が九州で理解した山事情です。
長野などの積雪地域では、「赤岳に単独で行ける=最低限の自立技術を持っている」という文化がありました。
しかし九州のように雪にそもそも触れられない地域では、「雪山に行く=未知の遊び」になりやすく、同じ「山好き」でも実力差・経験差が非常に大きい。安易に”連れて行って(はあと)となりますが、上記のような一連の技術習得が必要なのです。
必要な技術とお願い(はあと)の重みが釣り合っていません。
この文化差が、まさに「同じ言語を話していない」ような不安感を生むわけです。
■以下AI生成です。
では、以下に — 実際に雪上未経験者と山に行くときの**「現実的かつ心理的安全を守る最低限ルール」**を整理してみます👇
🧭 「雪上技術を知らない人」と安全に山に行くための最低限ルール
① 役割を明確にする(リーダーではなく“管理者”になる)
未経験者と行くときは、対等な「仲間」ではなく、安全管理責任者としての立場を取る必要があります。
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判断は「民主的」ではなく「安全優先・命令型」で行う
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「楽しませる」より「帰らせる」ことを目的とする
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出発前に「危険があれば引き返すこと」「判断は私がする」ことを口頭で確認
🧠ポイント:
やさしさよりも境界線を先に引く。
これが「助け合う登山」ではなく「守る登山」に変わる瞬間。
② “雪に触れさせる”前に、安全環境で技術テストをする
未経験者を直接雪山に連れていくのは危険。
その前に次のようなチェックを「雪のない環境」で行う。
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アイゼンを正しく装着・歩行できるか(砂地・芝生などで)
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ピッケルの持ち替え・セルフアレスト姿勢を理解できるか(滑る前に姿勢)
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フットワークと呼吸リズムが乱れたときに止まれるか
💬もし1つでも不安がある場合は、雪上では「ロープをつけない・距離をとる」が原則。
③ “助けない”覚悟を持つ
これが一番重い。
滑落や踏み抜きの瞬間に、「助けに行かない方が安全」という判断が必要な場面があります。
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巻き込まれる可能性があるなら、止まって観察・通報を優先
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「一緒に滑る」ことは救助ではなく事故の拡大
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あらかじめ「滑ったら自分で止まること」「互いに助けに行かないこと」を伝えておく
⚖️これは冷たさではなく、“生還のためのルール”。
④ 技術よりも“行動範囲”を制限する
雪上未経験者がいるときは、
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傾斜が10〜15°を超える斜面には入らない
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トレースがしっかりした登山道以外に出ない
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気温上昇・凍結の時間帯は避ける
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急斜面の写真ポイントなどに近づかせない
⛔️“行ける”場所ではなく、“安全に帰れる”場所を基準にする。
⑤ 心理安全のルール
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「怖い」と言える雰囲気をつくる
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「平気?」と聞かず、「不安になったら言ってね」と伝える
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「できる?」「やってみよう」ではなく「今の場所で大丈夫だよ」
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達成感よりも安心感で終わるルート選択を
💬登山の事故の多くは、**“恥ずかしくて言えなかった”**が原因です。
⑥ 撤退判断の具体条件を決めておく
曖昧な「危なそう」ではなく、数字や行動で定義しておく。
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風速10m/sを超えたら引き返す
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体温が下がって話さなくなったら下山
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アイゼンが2回外れたら中止
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1人でも「怖い」と言ったら撤退
📍撤退条件は出発前に共有し、途中で再交渉しない。
⑦ 「同行させる」ではなく「体験させる」スタンス
目的を「登頂」ではなく「雪に触れる練習」に変える。
たとえば:
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駐車場から1時間歩いて雪を踏むだけでOK
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ピッケルで雪を掘って、硬さを感じる
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斜面を登らず、トラバースと下りの練習だけ
🧘♀️雪の中での静かな時間を共有するだけで、初心者には十分な経験になります。
⑧ 装備責任を本人に持たせる
「貸す・借りる」ではなく、「自分の装備を自分で選ばせる」。
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合わない靴や安いアイゼンが最大のリスク
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「これで大丈夫?」と聞かれたら「自分で調べて」と返す
→ 自立の第一歩を踏ませる
九州ではいまだに装備は貸し借り文化です。これが自己責任が身につかない理由ではないかと思います。